JP5174887B2 - 骨処理システムおよび方法 - Google Patents

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Description

本出願は、2007年4月3日付けで出願の米国仮特許出願第60/907,467号、2007年4月3日付けで出願の米国仮特許出願第60/907,468号、2007年4月3日付けで出願の米国仮特許出願第60/907,469号、および、2007年6月26日付けで出願の米国仮特許出願第60/929,416号、の優先権を主張するものである。これら文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。この出願は、また、2006年9月1日付けで出願の米国特許出願第11/469,764号、2005年6月24日付けで出願の米国特許出願第11/165,652号、2005年9月1日付けで出願の米国特許出願第60/713,521号、2005年8月22日付けで出願の米国特許出願第11/209,035号、2007年4月30日付けで出願の米国特許出願第60/929,936号、2007年2月5日付けで出願の米国特許出願第60/899,487号、および、2008年2月1日付けで出願の米国特許出願第12/024,969号、にも関連している。これら文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。
本発明は、例えば椎骨の圧迫骨折のためのものといったような骨形成手術のための骨セメント注入システムおよび方法に関するものである。特に、一実施形態においては、骨内への供給前の時点で骨セメントの粘度を所望の値へと制御するためシステムが提供される。他の実施形態においては、注入される骨セメントの流量を制御するためのシステムが提供される。
骨粗鬆症による骨折は高齢者に多く起こり、米国だけでも年間推定として1,500,000件の骨折がある。これらは、750,000件の脊柱圧迫骨折(VCFs)および250,000件の股関節部骨折を含む。米国における骨粗鬆症による骨折の年間費用は、13,800,000,000ドルであると推定されている。50歳以上の女性のVCFsの罹患率は、26%であると推定されている。罹患率は年齢と共に増加し、80歳の女性では40%にまで到達する。加齢による骨量損失を遅らせるまたは止めることを目的とした医療の進歩は、この問題に対する解決法を提供していない。さらに、この病気に冒されている人口は平均寿命が長くなると共に着実に増える。
骨粗鬆症は骨格全体を冒し、最も一般的には脊柱および股関節部の骨折を引き起こす。脊柱または脊柱骨折はまた他の深刻な副作用をもたらし、患者は身長の損失、変形および持続する痛みに苦しみ、これらは移動性および生活の質を明らかに悪くする可能性がある。骨折の痛みは普通、骨折部位の強烈な痛みを伴い4〜6週間続く。1つの脊柱レベルが大きく崩壊された場合、または多数のレベルが崩壊された場合に、慢性的な痛みがしばしば起こる。
閉経後の女性は、閉経後骨粗鬆症に伴う骨ミネラル密度の減少による、脊柱などの骨折が起こりやすい。骨粗鬆症は、文字通り「多孔質骨」を意味する病理状態である。骨格骨は、コラーゲン、カルシウム塩、および他のミネラルを含んだ薄い皮質および強い内側網目、または海綿骨でできている。海綿骨は、空間内に血管および骨髄を含むハニカムと同様である。骨粗鬆症は、骨折の危険性が高い脆い骨につながる少ない骨量の状態である。骨粗鬆症の骨では、スポンジ状の海綿骨は寸法が大きい孔または空洞を有し、骨が極めて脆くなる。若い健康な骨組織では、骨の崩壊は破骨細胞の活動の結果、頻繁に起こるが、崩壊は骨芽細胞による新しい骨の形成によって均衡がとれている。高齢の患者では、骨吸収は骨形成を超え、それによって骨密度が損なわれる結果になる可能性がある。骨粗鬆症は、骨折が起こるまで、大部分は症状がなく起こる。
椎体形成術および亀背形成術は、脊柱圧迫骨折を治療するための最近開発された技術である。経皮的椎体形成術は、有痛性血管種の治療のために、1987年にフランスの団体によって最初に報告された。1990年代には、経皮的椎体形成術は骨粗鬆症の脊柱圧迫骨折、外傷性圧迫骨折、および有痛性脊柱転移を含む兆候まで拡大された。椎体形成術は、トロカールおよびカニューレを介して、骨折した椎体内にPMMA(polymethylmethacrylate:ポリメチルメタクリレート)を経皮注入することである。対象となる脊柱は蛍光透視法により特定される。針(ニードル)は、蛍光透視制御により椎体内に案内されて、直接的な視認が可能になる。双方向経椎弓根的(脊柱の椎弓根を通した)方法は普通であるが、処置は一方向的に行うことができる。双方向経椎弓根的方法は、脊柱のより均一なPMMA充填を可能にする。
双方向的方法では、約1から4mlのPMMAが脊柱の各側部で使用される。PMMAは海綿骨内に押し入れる必要があるので、この技術は高い圧力と、適正に低い粘度のセメントが必要である。対象となる脊柱の皮質骨は最近の骨折がある可能性があるので、PMMA漏洩の潜在性がある。PMMAセメントは放射線不透過性材料を含有しており、それによって有効な蛍光透過法により注入される場合、セメントの局所化および漏洩が観察される可能性がある。PMMA注入および注出の視覚化はこの技術に重要であり、外科医は漏洩が明らかな場合にPMMA注入を終了する。セメントは注入器(シリンジ)を使用して注入されて、外科医が注入圧力を手動で調節することが可能になる。
亀背形成術は、経皮的椎体形成術の変更形態である。亀背形成術は、椎体中の膨張式バルーンタンプ(balloon tamp)の経皮的定置からなる予備ステップを必要とする。バルーンの膨張により、セメント注入の前に骨の中に空洞が作り出される。経皮的亀背形成術の提案者は、高圧バルーンタンプ膨張は椎体高さを少なくとも部分的に回復させることができると提案していた。亀背形成術では、一部の外科医は、従来の椎体形成術と比較した場合に空隙が存在するので、PMMAは崩壊した脊柱内により低い圧力で注入することができることを述べている。
あらゆる形態の椎体形成術の重要な兆候は、衰弱させるような痛みを伴う骨粗鬆症脊柱崩壊である。放射線透過およびコンピュータ断層撮影法は、脊柱崩壊の程度、骨断片後進により生じる硬膜外または椎間孔狭窄の存在、皮質破壊または破砕の存在、および椎弓根の関係の視認性および程度を判断するために、治療の数日前に行わなければならない。
「Anatomical and Pathological Considerations in Percutaneous Vertebroplasty and Kyphoplasty; A Reappraisal of the Vertebral Venous System」,Greon, R.他、Spine第29巻、第13号、1465〜1471頁、2004年 Hyun-Woo Do他、The Analysis of Polymethylmethacrylate Leakage after Vertebroplasty for Vertebral Body Compression Fractures、Jour. of Korean Neurosurg. Soc.,第35巻、第5号(2004年5月)、478〜82頁、(http://www.jkns.or.kr/htm/abstract.asp?no-0042004086) Am. J. Neuroradiol. 2004年2月;25(2):175〜80頁 Bernhard, J.他、Asymptomatic diffuse pulmonary embolism caused by acrylic cement: an unusual complication of percutaneous vertebroplasty、Ann. Rheum. Dis.,2003年、62、85〜86頁 Kirby, B他、Acute bronchospasm due to exposure to polymethylmethacrylate vapors during percutaneous vertebroplasty、Am. J. Roentgenol.,2003年、180、543〜544頁
椎体形成術中のPMMAの漏洩により、緊急減圧手術を必要とする隣接する構造物の圧迫を含む、極めて深刻な合併症につながる可能性がある。非特許文献1を参照のこと。PMMAの漏洩または注出は重要な問題であり、脊柱傍漏洩、静脈侵入、硬膜外漏洩、および椎間板内漏洩に分けることができる。PMMAの発熱反応は、熱損傷が硬膜嚢、索、および神経根まで広がる場合に、潜在的な破滅的結果を有する。脊柱管内の漏洩セメントの手術による排出が報告されている。PMMAの漏洩は、脊柱圧迫パターン、皮質破断、骨ミネラル密度、怪我から手術までの間隔、注入したPMMAの量、および注入器先端の位置などの様々な重要な臨床要素に関連していることが分かった。最近の研究の1つでは、椎体形成術の事例の50%近くが、椎体からのPMMAの漏洩につながる結果となった。非特許文献2を参照のこと。
最近の別の研究は、最初に治療された椎体に隣接した新しいVCFの発生率を対象としていた。椎体形成術患者はしばしば、新しい椎体骨折によって生じる新しい痛みに戻る。椎体形成術中の隣接した椎間腔内へのセメントの漏洩により、隣接する椎体の新しい骨折の危険性が高くなる。非特許文献3を参照のこと。この研究により、セメント漏洩を伴なう椎間板に隣接した椎体の58%が、セメント漏洩を伴わない椎間板に隣接した椎体の12%と比較して、フォローアップ期間中に骨折することが分かった。
椎体形成術の別の命に関わる合併症は、肺塞栓症である。非特許文献4を参照のこと。PMMA調合および注入による蒸気はまた心配の原因である。非特許文献5を参照のこと。
より高圧のセメント注入(椎体形成術)およびバルーンタンプセメント処置(亀背形成術)の両方で、実施される方法は、椎体高さの十分調節された増加を行わない。骨セメントの直接注入は単に、骨折した骨内の最も少ない抵抗の経路につながる。バルーンの膨張はまた、崩壊した海綿骨内の最も少ない抵抗の線に沿って圧縮成形力を加える。したがって、脊柱圧迫骨折の減少は高圧バルーンでは最適化または調節されない。というのは、バルーン膨張の力が多数の方向に生じるからである。
亀背形成術処置では、外科医はしばしば海綿骨を粉砕および圧縮成形するバルーンを膨張させるために、極めて高い圧力(例えば、最大200または300psi)を使用する。皮質骨の近くでの高圧によるバルーンの拡張は、皮質骨、普通は端板を骨折させ、それによって皮質骨壊死の危険を伴う皮質骨への局所損傷を生じる可能性がある。このような皮質骨損傷は、端板および隣接する構造が椎間板に栄養を与えるので、非常に望ましくない。
亀背形成術はまた、100%の脊柱高さの回復を可能にする骨延長機構を提供しない。さらに、極めて高い圧力における亀背形成術バルーンは普通、端板上に力を分配するのではなく、弱くてもよい海綿骨の中心領域内で脊柱端板に力を加える。
一実施形態においては、骨セメント供給のための装置が提供される。この装置は、内部を貫通して延在する流通チャネルを有したハンドルボディであるとともに、流通チャネルが、ハンドルボディの導入口からハンドルボディの導出口までにわたって延在し、ハンドルボディの導入口が、骨セメント源に対して着脱可能に連結可能なものとされ、ハンドルボディの導出口が、長尺形状の骨セメント注入器に対して着脱可能に連結可能なものとされた、ハンドルボディを具備している。ある種の実施形態においては、熱エネルギーエミッタを、流通チャネルと連通した状態でハンドルボディ内に配置することができる。熱エネルギーエミッタは、流通チャネルを流れる骨セメントに対してエネルギーを印加し得るように構成される。いくつかの実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、流通チャネルの周縁回りに配置され、これにより、骨セメントが熱エネルギーエミッタの内部を通って流れ得るものとされている。
いくつかの実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、互いに対向して配置された電極を有した正の温度係数を有した材料(PTCR)からなるヒータを備えることができる。ある種の実施形態においては、ハンドルボディが、さらに、長尺形状の骨セメント注入器に対して同軸的に配置された第2チャネルを規定することができる。この第2チャネルは、内部を通して骨セメント注入器内へとツールを挿入し得るように構成することができる。
さらなる実施形態においては、骨内へと骨充填材料を供給するためのシステムが提供される。このシステムは、ハンドルボディと、熱エネルギーエミッタと、骨充填材料源と、長尺形状の注入器と、を具備することができる。ハンドルボディは、流通チャネルを規定することができ、熱エネルギーエミッタは、流通チャネルと連通した状態でハンドルボディ内に配置することができる。熱エネルギーエミッタは、流通チャネルを流れる骨充填材料に対してエネルギーを印加することができる。骨充填材料は、骨充填材料源内に存在することができる。骨充填材料源は、ハンドルボディに対して着脱可能に連結可能とすることができる。長尺形状の注入器は、ハンドルボディに対して着脱可能に連結可能とすることができ、この連結により、この注入器の貫通穴が、流通チャネルに対して連通するものとされる。注入器は、この注入器の先端部において開口した導出開口にまで内部を通して骨充填材料の流通させ得るように構成されている。
システムの他の実施形態においては、さらに、熱エネルギーエミッタに対して接続可能とされたエネルギー源を具備することができる。ある種の実施形態におけるエネルギー源は、電圧源と、高周波電源と、電磁エネルギー源と、非コヒーレント光源と、レーザー源と、LED源と、マイクロ波源と、磁気源と、超音波源と、のうちの少なくとも1つを備えることができる。システムの他の実施形態は、さらに、コントローラを具備することができる。コントローラは、流通チャネル内を流れる骨充填材料の重合速度を制御し得るよう構成することができ、そのような制御により、注入器の導出開口のところにおける骨充填材料の粘度を一定に維持することができる。
さらなる実施形態においては、骨を処置するための方法が提供される。この方法においては、患者の皮膚を通して経皮的に骨内へと長尺形状の骨セメント注入器の一部を挿入することができ、注入器をハンドルボディに対して連結することができ、ハンドルボディに対して骨セメント源を連結することができ、骨セメント源からハンドルボディを通してさらに注入器の貫通穴を通して骨内へと骨セメントを流すことができ、骨セメントがハンドルボディの中を流れる際に、骨セメントに対してエネルギーを印加することができる。骨セメントに対してのエネルギーの印加により、骨セメントの硬化速度を加速することができる。これにより、骨セメントは、注入器から導出される時点で、所定の重合終点に到達することができる。いくつかの実施形態においては、所定の重合終点は、骨内への骨セメントの導入時に骨セメントの管外溢出を実質的に防止し得るような骨セメント粘度に提供する。
方法のある種の実施形態においては、さらに、骨セメントの温度を表すとともにコントローラへと伝達される信号に少なくとも部分的に基づき、印加されるエネルギー量をコントローラによって制御するというステップを備えることができる。これに代えて、あるいは、これに加えて、他の実施形態においては、骨セメントの流速を表すとともにコントローラへと伝達される信号に少なくとも部分的に基づき、印加されるエネルギー量をコントローラによって制御するというステップを備えることができる。
方法のある種の実施形態においては、さらに、カニューレの少なくとも一部を海綿骨内へと配置した状態で、ツールを注入器の貫通穴内へと挿入するというステップを備えることができる。このステップは、ある種の実施形態においては、注入器を貫通させてツールを延出させるためのものとすることができ、これにより、生検組織を採取することができる。
他の実施形態においては、骨内へと骨充填材料を供給するためのシステムが、提供されます。システムは、注入器ボディと、骨充填材料容器と、低圧駆動機構と、高圧駆動機構と、を備えることができる。注入器ボディは、ハンドル部と、このハンドル部に対して取り付けられた長尺形状のカニューレと、を備えることができる。骨充填材料容器は、注入器ボディに対して着脱可能に連結可能とすることができる。低圧駆動機構は、骨充填材料容器に対して連結することができる。低圧駆動機構は、69kPa(10psi)未満という圧力で動作することができ、骨充填材料容器から注入器ボディへの骨充填材料の流れを引き起こすことができる。高圧駆動機構も、また、骨充填材料容器に対して着脱可能に連結することができる。高圧駆動機構は、138kPa(20psi)よりも大きな圧力で動作することができ、注入器ボディを通して骨内へと流れる骨充填材料の流れを引き起こすことができる。
ある種の実施形態においては、システムは、骨充填材料容器内に配置されたまたは注入器ボディ内に配置された一方向バルブを備えることができる。いくつかの実施形態においては、システムは、骨充填材料の流速信号を生成し得るよう構成された流通制御機構を備えることができる。いくつかの実施形態においては、システムは、流速計(あるいは、流量計デバイス)を備えることができる。
一実施形態においては、骨形成手術のための骨セメント注入システムが提供される。このシステムは、骨セメント注入器ボディと、骨セメント容器と、一方向バルブと、を具備することができる。骨セメント注入器ボディは、ハンドル部と、先端部と、内部を貫通して延在する流通チャネルと、を有することができる。骨セメント容器は、骨セメント注入器に対して連結することができ、骨セメント容器は、流通チャネルと連通した流通通路を有することができる。一方向バルブは、流通通路内に配置することができる、あるいは、流通チャネル内に配置することができる。
さらなる実施形態においては、脊椎骨内へと骨セメントを供給するための方法が提供される。この方法においては、骨セメント注入器システムを準備することができ、骨セメントを流通させ得るよう圧力を印加することができる。骨セメント注入器システムは、骨セメント容器から骨セメント注入器ボディへと69kPa(10psi)未満という圧力でもって骨セメントを流通させ得るよう構成された低圧駆動機構と、注入器ボディを通して脊椎骨の海綿骨内へと138kPa(20psi)よりも大きな圧力でもって骨セメントを流通させ得るよう構成された高圧駆動機構と、を具備することができる。圧力印加ステップにおいては、骨セメント容器から骨セメント注入器ボディへと骨セメントを流通させるに際し、69kPa(10psi)未満という圧力を印加することができる。圧力印加ステップにおいては、さらに、注入器ボディを通して脊椎骨内へと骨セメントを流通させるに際し、138kPa(20psi)よりも大きな圧力を印加することができる。
ある種の実施形態においては、方法は、熱エネルギーエミッタからセメント流に対して所定のレベルのエネルギーを印加することができる。いくつかの実施形態においては、方法は、骨セメントの流速信号をコントローラに対して伝達することができる。
さらなる実施形態においては、骨内へと骨充填材料を供給するためのシステムが提供される。このシステムは、注入器ボディと、流通制御機構と、熱エネルギーエミッタと、コントローラと、を備えることができる。注入器ボディは、ハンドル部と、長尺形状のカニューレと、を備えることができる。一実施形態においては、カニューレは、ハンドル部に対して着脱可能に連結することができる。流通制御機構は、注入器ボディ内に配置することができ、注入器ボディ内を流れる骨充填材料の流速信号を生成し得るよう構成することができる。熱エネルギーエミッタは、注入器ボディ内に配置することができ、注入器ボディ内を流れる骨充填材料に対してエネルギーを印加し得るよう構成することができる。コントローラは、流通制御機構から流速信号を受領し得るよう構成することができるとともに、少なくとも部分的に流速信号に基づいて、注入器ボディを通しての骨充填材料の流速と、熱エネルギーエミッタによって骨充填材料に対して印加されるエネルギーと、のうちの少なくとも一方を制御し得るよう構成することができる。
ある種の実施形態においては、正の抵抗温度係数を有した材料(PTCR材料)または負の抵抗温度係数を有した材料(NTCR材料)の電気パラメータが、骨充填材料の流れからそのPTCR材料またはNTCR材料に対しての熱伝導に応答するものであることにより、そのため、骨充填材料の流速を決定し得るものであることにより、流速信号は、PTCR材料またはNTCR材料の電気パラメータの測定値に対応したものとすることができる。いくつかの実施形態においては、この電気パラメータは、インピーダンスとすることができる。
本発明のさらなる実施形態においては、骨内に骨セメントを注入するための方法が提供される。この方法においては、骨内へと注入器ボディの一部を挿入することができる。注入器ボディは、注入器ボディの中を流れている骨セメントの流速信号を生成し得るよう構成された流通制御機構を備えることができる。この方法においては、さらに、注入器ボディを通して骨内へと骨セメントを流れさせ、注入器ボディを通しての骨セメント流に対応した流速信号を生成し、この流速信号に少なくとも部分的に基づいて、注入器ボディを通して流れる骨セメントに対しての熱エネルギーの印加度合いを制御する。
他の実施形態においては、骨内へと骨充填材料を供給する方法が提供される。この方法においては、PTCR材料またはNTCR材料を有した注入器ボディの一部を骨内へと挿入することができ、注入器ボディを通して骨内へと骨充填材料を流し、PTCR材料またはNTCR材料の電気パラメータが骨充填材料の流れからそのPTCR材料またはNTCR材料に対しての熱伝導に応答するものであることによりそのため骨充填材料の所定パラメータを決定し得るものであることにより、PTCR材料またはNTCR材料の電気パラメータの値を測定することができる。
いくつかの実施形態においては、電気パラメータの測定値は、インピーダンス値とすることができる。ある種の実施形態においては、骨充填材料の所定パラメータは、流速と温度と粘度とのいずれかまたはすべてとすることができる。ある種の実施形態における方法においては、所定パラメータの決定に少なくとも部分的に応答して、骨充填材料の流速を制御することができる。
いくつかの実施形態においては、方法においては、注入器ボディのハンドル部内に配置された熱エネルギーエミッタによって骨充填材料流に対してエネルギーを印加することことができる。方法においては、さらに、所望の注入期間にわたって、注入器ボディから導出される骨充填材料流の粘度を実質的に一定に維持し得るよう、骨充填材料流の流速と、骨充填材料に対してのエネルギー印加度合いと、の少なくとも一方を制御することができる。
図1は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムの一実施形態を分解して示す概略的なブロック図である。 図2は、図1の注入システムにおけるエネルギー供給部材を概略的に示す拡大図である。 図3は、熱エミッタの一実施形態を概略的に示す斜視図である。 図4は、図1のシステムの構成部材を拡大してなおかつ内部を透視して示す概略的な図である。 図5は、図4の構成部材を分解して示す概略的な図である。 図6は、エネルギー源およびコントローラと一緒に、図1および図4のシステムの構成部材を概略的に示す斜視図である。 図7は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムのエネルギー供給部材に関しての他の実施形態を示す図である。 図8は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関しての他の実施形態を部分的に示す概略的な図である。 図9は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関しての他の実施形態を示す概略的な図である。 図10は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関しての他の実施形態を概略的に示す斜視図である。 図11は、図10の骨セメント注入器を、他の角度から示す概略的な斜視図である。 図10および図11における骨セメント注入器に類似した骨セメント注入器の他の実施形態を概略的に示す図である。 図13は、熱エネルギーエミッタと一緒に、図10および図11の骨セメント注入器の先端部を概略的に示す断面図であって、注入器の内部孔と、引っ掻き耐性を有した絶縁性外面コーティングと、が図示されている。 図14は、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関しての他の実施形態を示す概略的な図である。 図15は、図14の場合と同様に、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関してのさらに他の実施形態を示す概略的な図である。 図16は、図14および図15の場合と同様に、骨内へと骨充填材料を供給するための注入システムに関してのなおも他の実施形態を示す概略的な図である。
本発明の理解をより明瞭なものとし得るよう、また、本発明の実施の態様を明瞭なものとし得るよう、いくつかの好ましい実施形態に関し、本発明を何ら制限することのない単なる例示として、添付図面を参照しつつ、以下において説明する。各添付図面にわたっては、対応する構成部材には、同様の参照符号が付されている。
本発明の原理の理解のために、以下においては、添付図面に図示されさらに以下において説明されている様々な実施形態を参照する。背景として、椎体形成術においては、骨粗鬆症の海綿骨に対してアクセスする目的で、脊柱の椎弓根を通して、あるいは、パラペディキュラー(parapedicular)アプローチによって、図1および図2のシステムの注入器を挿入することができる。手術の初期の形態は、患者が手術台上でうつ伏せ位置に置かれる従来の経皮的椎体形成術と同様である。患者は普通、意識が鎮静された状態であるが、一般的な麻酔を使用することもできる。外科医は、対象となる1つまたは複数の椎弓根にかぶさる領域と、(1つまたは複数の) 椎弓根の骨膜に局部麻酔薬(例えば、1%リドカイン)を注入することができる。その後、外科医は、各対象となる椎弓根の上に1〜5mmの皮膚切開部を作るために外科用メスを使用することができる。その後、注入器を、普通は最も大きな圧迫および骨折領域である、椎体の前方領域内に椎弓根を通して前進させる。外科医は、前後および横方向X線投射透視図によって椎弓根を通して椎体内で、椎弓根の後ろで案内装置経路を確認することができる。後述するような充填材料の注入は、画像化方法によって治療中に、数回または連続して画像化することができる。
定義
−『骨セメント、骨充填材料、充填材料、あるいは、充填化合物』とは、その通常の意味を含み、骨を充填するための任意の材料として定義される。このような材料は、インサイテュで硬化可能な材料を含むことができ、また、硬化性材料と一緒に注入され得る材料を含むことができる。充填材料は、また、フィラメント(filaments)、マイクロスフィア(microspheres)、粉末、粒状要素、フレーク、チップ、細管など、自家移植片または同種移植片材料と、他の化学物質、薬剤、あるいは、は他の生体活性剤といったような、他の『フィラー』を含有することができる。
−『流動可能な材料』とは、その通常の意味を含み、回収可能な変形で剪断応力に応じる弾性材料またはエラストマーとは異なり、静的剪断応力に耐えることが不可能であり、回収不能な流れ(流体)に反応する材料連続体として定義される。流動可能な材料は、流体成分(第1成分)と、第1および第2の成分の性状に関わらず、流れることによって応力に反応する弾性または非弾性材料成分(第2成分)と、を含み、上記剪断試験は第2成分だけに対してのみでは適用されない。
−『実質的に』または『実質的』とは、大部分を意味するが、全部ではない。例えば、実質的にという用語は、約50%〜約99.999%、あるいは、約80%〜約99.999%、あるいは、約90%〜約99.999%、を意味することができる。
−『椎体形成術』とは、その通常の意味を含み、脊椎骨の内部へと充填材料が供給される任意の手術を意味する。
−『骨形成術』とは、その通常の意味を含み、骨の内部へと充填材料が供給される任意の手術を意味する。
さて、図1および図2に示すように、骨セメント供給システム10は、少なくとも部分的に脊椎骨内へと延出され得る第1構成部材すなわち骨セメント注入器100を備えている。骨セメント注入器100は、任意の適切な金属製のまたはプラスチック製のニードル状部材から形成することができ、基端部102と、流通導出口105を有した先端部104と、を備えている。長尺形状の注入器100は、軸線115回りに貫通して延在する流通チャネルまたは流通穴110を有している。流通チャネルまたは流通穴110は、先端部の流通導出口105にまで延在している。図1から明らかなように、注入器100の基端部102は、例えばルアー(Luer)部材といったような取付部材116を有している。この取付部材116は、後述するように、この取付部材116に対して第2のセメント供給部材120を取り付けるためのものである。
図1および図2は、第2構成部材すなわちハンドルボディ120を示している。第2構成部材すなわちハンドルボディ120は、取付部材116に対して、および、注入器100の流通チャネル110に対して、着脱可能なものとすることができる。第2構成部材120は、熱エネルギーエミッタ122を備えることができる。熱エネルギーエミッタ122は、内部の骨セメント125に対してエネルギーを印加し得るよう、第2構成部材120の内部において流通チャネル124の周囲にまたは近傍に配置されている。いくつかの実施形態におけるハンドルボディ120は、絶縁されたボディとすることができる。骨セメント125に対してエネルギーを印加することにより、詳細に後述するように、セメントが脊椎骨内へと導入される際に、選択された重合終点へと到達するための設定速度を、様々なものとすることができる。図2は、第1構成部材100の取付部材116に対して連結し得るような、第2構成部材120の取付部材126を示している。これにより、流通チャネル124の先端部127を、注入器100の流通チャネル110に対して連通させることができる。同様に、図2は、第2構成部材120の取付部材128を示している。取付部材128により、後述するように、流通チャネル124の基端部129を、骨セメント源すなわち第3構成部材130に対して連結することができる。
一実施形態においては、エネルギーエミッタ122は、ハンドルボディ120内において一体化することができる。いくつかの実施形態においては、エネルギーエミッタ122は、ハンドルボディ120内の所定位置に対して、接着することができる。いくつかの実施形態においては、ハンドルボディ120を、2つのハンドル半体から形成することができ、なおかつ、エネルギーエミッタ122を、2つのハンドル半体を組み合わせた際に形成される凹所内に、拘束することができる。
図2および図3に示すように、一実施形態においては、熱エネルギーエミッタ122を、電気コネクタ146およびケーブル148を介して、電源140およびコントローラ145に対して接続する(例えば、電気的に接続する)ことができる。図2により、電気導線149a,149bによって、対応するコネクタ147を介して、コネクタ146と熱エネルギーエミッタ122とを接続し得ることを、理解することができる。図3から明らかなように、熱エネルギーエミッタ122の一実施形態は、壁部150を有することができ、壁部150は、正の抵抗温度係数(PTCR,positive temperature coefficient of resistance)を有したポリマー製の材料と、互いに離間して相補的に配置された表面電極155A,155Bと、を備えることができる。この場合、表面電極155Aは、電気導線149aに対して接続され、表面電極155Bは、電気導線149bに対して接続されている。同様に、エネルギーエミッタ122は、"Bone Treatment Systems and Methods"と題して2007年4月3日付けで出願された米国仮出願第60/907,468号に記載されたものとすることができる。この文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。図示した実施形態においては、熱エミッタ(あるいは、加熱部材)122とその壁部150とは、内部に収容された骨セメント125に対して、あるいは、内部を通過する骨セメント125に対して、熱を伝達することができ、これにより、骨セメント125に対して、制御された熱効果を引き起こすことができる。理解されるように、図3は、熱エネルギーエミッタ122の一実施形態を概略的に示した図に過ぎない。熱エネルギーエミッタ122は、任意の長尺形状のものとすることができ、また、テーパー形状のものとすることができ、また、先端を切ったテーパー形状のものとすることができ、また、テーパー形状とは異なる形状のものとすることができる。さらに、熱エネルギーエミッタ122は、折曲可能であるような薄い壁部材からなる壁部を備えることができる。さらに、プラス(+)の電極155A、および、マイナス(−)の電極155Bは、任意の離間間隔の配置とすることができる。例えば、電極155A,155Bは、放射形状の間隙を介して離間配置することも、また、螺旋形状の間隙を介して離間配置することも、また、軸線方向を向いた間隙を介して離間配置することも、また、これらの任意の組合せとすることも、できる。エミッタ122の抵抗加熱されるPTCR材料は、一実施形態においては、米国仮出願第60/907,468号に記載されているように、流速を反映した信号を生成することができる。そして、そのような流速を反映した信号を、コントローラ145に対して伝達することができる。コントローラ145は、その信号を利用することにより、骨セメント125に対して印加されるエネルギーを調整することができる、および/または、モータによってあるいは貯蔵エネルギー機構によって駆動し得るような、セメント125の流速を調整することができる。図2および図3に図示された一実施形態においては、エミッタ122は、温度センサまたは熱電対156を備えることができる。温度センサまたは熱電対156は、電気導線157を介して、さらに、コネクタ146,147およびケーブル148を介して、コントローラ145に対して接続することができる。熱電対156は、エミッタの外面上に配置することができる、あるいは、流通チャネル124の内部に配置することができる。熱電対156は、コントローラが動作パラメータを調整し得るよう、温度フィードバックをもたらすことができる。
いくつかの実施形態においては、リード線(あるいは、電気導線)149a,149bは、エミッタ122上に塗布された電極155A,155Bに対して、はんだ付けづすることができる。一実施形態においては、エミッタ122は、着脱可能なものとすることができ、エミッタ122は、エミッタ122の電極155A,155Bに対してコンタクトを形成する電気的コンタクトを介して、リード線149a,149bに対して電気的に接続することができる。
熱エミッタ122は、導電性プラスチックを備えることができる。いくつかの実施形態においては、熱エミッタ122は、内部を貫通して延在する任意の適切な貫通穴124を有した長さがおよそ1mm〜50mmといったようなポリマーPTCR材料を備えることができる。一実施形態においては、図3の場合のように、熱エミッタ122は、長尺形状のものとすることができ、前の実施形態において説明したように、Rf電源とし得る電源140とコントローラ145とに対して接続された第1および第2の対向電極155A,155Bとを有することができる。PTCR材料は、当業者には公知であり、内部に分散した導電性粒子を有したポリマー材料を備えることができる。そのようなPTCR材料は、米国カリフォルニア州リヴァーサイド Columbia Avenue 1200, 92507 所在の Bourns, Inc.社から入手することができる。注入器とは別部材とされた熱エミッタ122を示している図3の実施形態においては、対向電極155A,155Bが相互噛合的に互いに離間されており、これにより、PTCR材料の一様な加熱を引き起こしていることが、理解されるであろう。よって、当業者には公知であるように導電性インクまたは導電性塗料として、PTCR材料上へと塗布されたような、一実施形態における電極155A,155Bによって、熱エミッタ122の内部を貫通して流れるセメントを一様に加熱することができる。
他の実施形態においては、熱エネルギーエミッタ122は、上述したようにPTCR定温ヒータとすることができる、あるいは、抵抗ヒータ、光ファイバーエミッタ、光チャネル、超音波トランスデューサ(あるいは、超音波振動子)、電極およびアンテナ、のうちの少なくとも1つからなるエミッタとすることができる。したがって、いずれの実施形態においても、エネルギー源140は、エミッタ122に対して動作可能に接続されたような、電圧源、高周波電源(あるいは、ラジオ周波数電源)、電磁エネルギー源、ノンコヒーレント光源、レーザー源、LED源、マイクロ波源、磁気源、超音波源、のうちの少なくとも1つを備えることができる。
さて、図1および図4に示すように、一実施形態においては、骨セメント源すなわち第3構成部材130は、取付部材158を備えている。この取付部材158は、第2エネルギー供給部材120の取付部材128に対して着脱可能に連結することができる。図1および図4の実施形態においては、骨セメント源130は、セメント搬送穴またはチャンバ165を有した注入器ボディ160を備えたものとして、図示されている。セメント搬送穴またはチャンバ165は、一実施形態においては、予め重合されたような、あるいは、部分的に重合されたような、あるいは、混合してすぐのような、骨セメント125を、内部を通して搬送することができる。このアセンブリは、さらに、o−リングまたはゴムヘッド176を有した剛直なプランジャーまたはアクチュエータ部材175を備えたものとして、図示されている。剛直なプランジャーまたはアクチュエータ部材175は、チャンバ165の内部をスライド移動することができ、これにより、注入器チャンバ165からセメント125を押し出すことができ、これにより、第2構成部材120の流通チャネル124を通して、および、第1構成部材100の流通チャネル110を通して、セメント125を流すことができる。一実施形態においては、図1の分解図に示されているように、注入器の流出先端部177は、エルボー部分178を備えることができる。エルボー部分178は、第2構成部材120に対する連結を簡便なものとするためにものであり、剛直なものとすることも、また、変形可能なものとすることも、また、フレキシブルなものとすることも、できる。
図1、図4および図5は、力印加増幅部材180の一実施形態を示している。力印加増幅部材180は、骨セメント源130に対して、そして特に注入器160に対して、着脱可能に連結し得るように構成されている。部材180は、加圧可能な穴またはチャンバ185を内部に有したボディ182を備えることができる。加圧可能な穴またはチャンバ185は、アクチュエータ部材175の基端部186をスライド可能に受領することができる。アクチュエータ部材175の基端部186は、o−リングまたはガスケット187を有することができる。これにより、穴185は、加圧源190により、流体媒体188によって加圧されることができる。これにより、アクチュエータ部材175を、先端向きに駆動することができる。これにより、注入器ボディ160のチャンバ165から、骨セメント125を押し出すことができる。一実施形態においては、アクチュエータ部材175と、加圧された流通媒体188と、の間のインターフェース200の表面積は、アクチュエータ部材175と骨セメント125との間のインターフェース200’の表面積よりも、実質的に大きなものとすることができる。2つのインターフェース200,200’の間における表面積の差によって、加圧可能なチャンバ185と注入器チャンバ165との間にわたっての圧力増幅を提供することができる。図4および図5に図示された一実施形態においては、インターフェース200の表面積は、インターフェース200’の表面積と比較して少なくとも150%のものとすることも、また、インターフェース200’の表面積と比較して少なくとも200%のものとすることも、また、インターフェース200’の表面積と比較して少なくとも250%のものとすることも、また、インターフェース200’の表面積と比較して少なくとも300%のものとすることも、できる。
図4および図5に示すように、一実施形態において、本発明による力増幅方法においては、(a)第1流体チャンバと第2セメント搬送チャンバまたは第2充填材料搬送チャンバとの中間に移動可能な非流体アクチュエータ部材を有した骨充填材料注入器を準備し;(b)第1圧力でもって第1流体チャンバ内への流通媒体の流通を引き起こし、これにより、アクチュエータ部材を駆動し、これにより、第2チャンバからの骨セメントまたは充填材料を、より高圧の第2圧力でもって、脊椎内へと衝撃させるすなわち注入することができる。この方法は、セメント搬送チャンバ165内に、第2圧力を印加することができる。すなわち、加圧可能チャンバ185内の第1圧力よりも少なくとも50%大きな第2圧力を印加することができる、あるいは、加圧可能チャンバ185内の第1圧力よりも少なくとも100%大きな第2圧力を印加することができる、あるいは、加圧可能チャンバ185内の第1圧力よりも少なくとも200%大きな第2圧力を印加することができる、あるいは、加圧可能チャンバ185内の第1圧力よりも少なくとも300%大きな第2圧力を印加することができる。
図4および図6に示すように、加圧機構の一実施形態は、圧力源190にまで延在するような液圧ラインまたは加圧エアライン205を有することができる。圧力源190は、一実施形態においては、手動駆動型のあるいはモータ駆動型のものとし得るシリンジポンプ210を有することができる。図6の実施形態においては、シリンジポンプ210は、コントローラ145によって制御されるように接続された電気モータ211によって、駆動されるものとして、図示されている。これにより、圧力または駆動力を調節することができ、エネルギー源140からのエミッタ122に対してのエネルギー供給を制御することができる。加圧機構すなわち圧力源210を、アクチュエータ部材175を駆動することができてチャンバ165内へと骨セメントを搬送し得るような任意の適切なタイプの機構またはポンプとし得ることは、理解されるであろう。例えば、適切な機構は、流体をポンピングするための圧電素子、超音波ポンピング部材、圧力を生成するための圧縮空気システム、圧力を生成するための圧縮ガスカートリッジ、圧力を生成するための電磁ポンプ、圧力を生成するためのエアハンマーシステム、流体媒体の相変化に基づいてから力を得るための機構、放出可能にエネルギーを貯蔵し得るよう構成されたスプリング機構、スプリング機構とラチェットとの組合せ、流体流通システムとバルブとの組合せ、スクリューポンプ、蠕動ポンプ、ダイヤフラムポンプ、回転ポンプ、あるいは、正圧置換ポンプ、とすることができる。
図1に戻ると、システム10は、一実施形態においては、少なくとも圧力機構(あるいは、加圧機構)180を駆動するための遠隔スイッチ212を有することができる。いくつかの実施形態においては、ケーブル214が、第1構成部材100あるいは第2構成部材120あるいは第3構成部材130のいずれかから、延在することができる。これにより、外科医は、例えば脊椎骨を処置するに際してのシステム10の動作時に使用されている任意の画像処理システムによって生成された放射線照射領域の外部に位置することができる。他の実施形態においては、スイッチ212は、システム10に対して無線的に接続されることができる。図6に示すような他の実施形態においては、長尺ケーブル214およびスイッチ212は、エネルギー源140および/またはコントローラ145に対して直接的に接続することができる。
さて、図7には、エネルギー供給部材(あるいは、エネルギー伝達部材)または第2構成部材の他の実施形態120’が図示されている。第2構成部材120’は、エミッタ122と、このエミッタ122の内部において第2軸線215回りに延在している流通チャネル124と、を有している。ここで、第2軸線215は、注入器100の第1軸線115に対して軸合わせされていない。この構成は、注入器100から第2エネルギー供給部材120を取り外す必要なく、ツール220が、第1軸線115に沿って注入器チャネル110を通して軸線方向に導入されることを可能とする。例示としてのツール220のいくつかの実施形態について、以下説明する。ツール220を使用することにより、注入器100内の流通チャネル110を洗浄することができる。ツール220は、導出口105(図1)を洗浄することができる。ツール220は、フレキシブルなものとも、また、剛直なものとも、することができる。ツール220を骨内に導入することにより、例えば骨の切除や生検サンプルの取得や通路の形成や拡張部材を使用した通路の拡張等といったような様々な手術を実行することができる。
図8は、骨処置システムの他の実施形態を示している。この骨処置システムは、図1および図2のエネルギー供給部材すなわち第2構成部材120と、図2および図4の骨セメント源130と、を組み合わせたものである。図8に図示された実施形態から明らかなように、熱エネルギーエミッタ122およびそのエミッタ122の内部の流通チャネル124は、注入器部材160およびその内部のチャンバ165とすることができる。一実施形態においては、エネルギーエミッタ122は、注入器160に対して着脱可能に結合することができる。他の実施形態においては、エネルギーエミッタ122は、注入器160に対して一体化することができる。エミッタ122は、上述したように、エネルギー源140に対して接続することができ、第2構成部材120に対して結合し得る着脱可能部材224によって延長することができる。着脱可能部材224は、直線形状のものともまた湾曲形状のものともすることができ、さらに、剛直なものとも、また、フレキシブルなものすなわち弾性変形可能なものとも、することができる。これにより、セメント注射カニューレに対して連結することができる。いくつかの実施形態においては、熱エネルギーエミッタ122は、以下のいずれの部材に対しても一体化することができる。すなわち、注入器チャンバまたはセメント搬送部材、あるいは、注入器から導出された外部流通チャネル(あるいは、流出チャネル、あるいは、注入器とセメント注射ニードルとを連結している剛直なまたはフレキシブルなコンジット、あるいは、セメント注射ニードルのハンドルすなわち基端部、あるいは、セメント注射ニードルの先端部、あるいは、上記部材のいずれの中へでも導入し得るよう構成されたスリーブ、あるいは、上記部材のいずれの外部にでも配置され得るよう構成されたスリーブ状部材。システムのいくつかの特定の実施形態が、さらに、第1エミッタおよび第2エミッタを有し得ることは、また、システムの様々なところに配置された任意の複数のエミッタを有し得ることは、理解されるであろう。
図9は、骨セメント注入器システムの他の実施形態を示している。この骨セメント注入器システムは、エネルギー供給部材250と、その内部に設けられた図2および図3の場合と同様の加熱部材122(例えば、PTCR加熱部材)と、を有することができる。この実施形態においては、エネルギー供給部材250は、市販の注入器システム255を改造するために使用し得るよう、セパレート型の部材とすることができる。エネルギー供給部材250は、穴254を有することができる。この穴254は、カニューレ258をスライド係合的に受領することができる。これにより、PTCR加熱部材122からの熱を、カニューレ250の壁を介して、カニューレ258内の骨セメントに対して、伝達することができる。いくつかの実施形態においては、スライド係合は、押圧嵌合的な連結とすることができる。エネルギー源140およびコントローラ145は、上述したように、コネクタ146を介して、PTCR加熱部材122に対して動作可能に接続することができる。第2構成部材250の表面は、絶縁材料によってコーティングすることができる。図9においては、第2構成部材250は、図示の簡略化のために、スリーブとして図示されている。しかしながら、第2構成部材250は、剛直なものとも、フレキシブルなものとも、クランプ可能なものとも、フレキシブルに包み込むものとも、単一の部材とも、また、複数の部材とも、し得ることは、理解されるであろう。第2構成部材250は、例えばカニューレや注入器やセメント搬送コンジットといったような、システムの任意の部分に対して連結することができる。
さらに図9に示すように、他の実施形態は、冷却システム260を有することができる。冷却システム260は、例えば循環流体やペルチェ素子といったようなものであり、骨セメントを冷却し得るとともに、高温となり得るカニューレに対する接触から皮膚を保護することができる。
システムの一実施形態においては、骨セメント125は、2007年2月5日付けで出願された“Bone Treatment Systems and Methods”と題する米国予備出願第60/899,487号、および、2008年2月1日付けで出願された米国特許出願第12/024,969号に記載されているように、初期状態から、少なくとも10分、12分、14分、16分、18分、20分、25分、30分、および/または、40分といったような所定の重合時間を有することができる。所定の重合終点は、実質的なセメント流出を防止するような所定の粘度範囲を有した部分的重合状態を骨セメント125が呈することによって、決定される。ここで、『重合速度』、『動作時間』、『硬化時間』という用語は、セメントが初期状態すなわち混合直後の状態から所定終点にまで重合する時間間隔を記述するために代替的に使用することができる。硬化時間は、ASTM規格F451“Standard Specification for Acrylic Bone Cement”に基づいて測定される。この文献の記載内容は、参考のためここに組み込まれる。粘度も、また、ASTM規格F451に基づいて測定される。
図2から理解され得るように、エネルギー源140は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、および/または、95%だけ、骨セメントの重合速度を加速し得るように構成することができる。他の実施形態においては、エネルギー源140およびコントローラ145は、所定の重合終点が1秒未満、5秒未満、10秒未満、20秒未満、30秒未満、45秒未満、60秒未満、および/または、2分未満となるように、セメントの重合速度を加速し得るように構成することができる。
脊椎骨を処置するに際して図1〜図6のシステム10を使用する方法においては、(i)注入器の基端部102から流通導出口105を有した先端部104までにわたって延在する流通チャネル110を備えたセメント注入器ニードル100の少なくとも一部を脊椎骨の中へと導入し、(ii)骨セメント源130からエネルギー供給部材120の流通チャネルを通してのさらに注入器ニードル100を通しての骨セメント125の流れを引き起こし、(iii)エネルギー供給部材120から流れに対してエネルギーを印加することにより、セメント125に様々な硬化速度をもたらして所定の重合終点へと到達させる、ことができる。この方法においては、印加されるエネルギーは、流通導出口105から出る前に、予め重合した骨セメント125の硬化をさらに加速することができる。方法、および、所定の重合終点は、粘度をもたらすことができ、この粘度により、脊椎骨内への導入後における(例えば、椎体内の海綿骨の中への骨セメント125の導入後における)セメント流出を防止することができる。
方法のいくつかの実施形態においては、エネルギー供給部材120は、骨セメント源130に対して、および、注入器ニードル100の基端部102に対して、着脱可能に連結することができる。
方法の他の実施形態においては、エネルギー供給部材120は、任意の画像撮影範囲の外部からでも、操作者によって駆動させることができる。
方法の他の実施形態においては、エネルギー供給部材120は、少なくとも0.01ワット、0.05ワット、0.10ワット、0.50ワット、および/または、1.0ワットといったようなエネルギーを印加し得るように駆動することができる。方法の他の見地においては、印加されるエネルギーは、コントローラ145によって調整することができる。これにより、温度センサ156(図2および図3)によって測定された際に所定の温度を維持することができる、あるいは、エミッタ122の中をセメントが流れる際に、経時的な所定の温度プロファイルを呈することができる。方法の他の実施形態においては、エネルギー源140およびコントローラ145は、1秒未満、5秒未満、10秒未満、20秒未満、30秒未満、45秒未満、60秒未満、および/または、2分未満といったような所定の終点にまで、骨セメントの重合速度を加速し得るように構成することができる。方法の他の実施形態においては、エネルギー源140およびコントローラ145は、少なくとも20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、および/または、95%だけ、重合速度を加速し得るように構成することができる。
さて、図10および図11には、骨充填導入器または注入器システム10Aの他の実施形態が図示されている。この実施形態は、椎体形成術によって脊柱の処置を行い得るように、構成されている。システム10Aは、骨充填材料の供給源2に対して接続された骨セメント注入器5を有することができる。この場合、骨充填材料の注入は、骨充填材料の供給源2に対して動作可能に接続された加圧機構あるいは加圧源4によって、行うことができる。図1の実施形態と同様に、加圧源(あるいは、圧力源)4は、コンピュータ制御された液圧アクチュエータとすることができる。しかしながら、本発明の範囲においては、骨充填材料を備えた手動操作型のシリンジとすることも、また、充填材料に関する他の任意の加圧源とすることも、できる。充填材料の供給源2は、連結部材すなわち取付部材17を備えることができる。取付部材17は、骨セメント注入器5の基端部すなわちハンドル16のところに位置した対応する取付部材15に対して、シール可能にロックすることができる。ハンドル16は、長尺の注入器スリーブ20を備えることができる。一実施形態においては、注入器タイプの供給源2は、加圧源4のところにまで延在しているフレキシブルなまたはごうちょくなまたは曲げ可能な(変形可能な)液圧チューブ21を有した取付部材15に対して、直接的に連結することができる。その場合、充填材料は、注入器スリーブ20内の通路12に連通するように、ハンドル16を通して流れることができる。
図10〜図13により、骨セメント注入器5の長尺の注入器スリーブ20が、軸線24回りに延在するとともに先端の開口した導出口25で終端している内部チャネル12を有していることがわかる。導出口25は、スリーブの先端29に設けられた単一の開口とすることも、また、スリーブ20の径方向外表面回りに設けられた複数の開口とすることも、できる。先端29は、鈍いものとも、また、尖鋭なものとも、することができる。図13に図示される一実施形態においては、スリーブ20のコア部分30は、例えばステンレススチールハイポチューブといったような、導電性金属製のスリーブとすることができる。スリーブ20のコア部分30は、詳細に後述するように、外面の絶縁コーティング32と内面の絶縁コーティングとの双方を有することができる。
図10および図11に示すような一実施形態においては、骨充填システム10Aは、充填材料源2をなす容器を有している。充填材料源2は、充填材料を搬送するシリンジ状の供給源2内の浮遊ピストン33(仮想線で示されている)に対して作用する液圧源によって加圧することができる。図10および図11の実施形態において例示されるように、注入器スリーブ20が、先端部35bよりも横断面積が大きな基端部35aを有していることがわかる。基端部35aは、横断面積の大きな内部チャネルを有しており、先端部35bは、横断面積の小さな内部チャネルを有している。これにより、注入圧力を、より小さなものとすることができる。なぜなら、注入器スリーブのうちの横断面積の最も小さな先端部を通過する場合には、セメント流が流れる距離が短くて済むからである。注入器の先端部35bは、およそ2mm〜4mmという範囲の横断面を有することができ、およそ40mm〜60mmという範囲の長さを有することができる。注入器スリーブ20の基端部35aは、およそ5mm〜15mmという範囲の横断面を有することができ、あるいは、およそ6mm〜12mmという範囲の横断面を有することができる。
さて、図12および図13に示すように、代替可能なシステム10Bは、図10および図11の注入器と同様の骨セメント注入器5はあるものの、充填材料の粘度を変更し得るよう充填材料に対してエネルギーを印加するための追加的な電気エネルギー供給システムを有した骨セメント注入器5を備えることができる。データライブラリ等と比較したインピーダンスの変化は、流れの変化をもたらすことができ、操作者および/またはコントローラ45は、加圧源4の駆動を自動的に終了させることができる。
図12および図13のシステムにおいては、骨充填注入器システムは、さらに、注入器の開口部分25からの骨セメント流を加熱し得るよう、注入器20の内部チャネル12内に、熱エネルギーエミッタ122’を備えることができる。一実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、内部チャネル12の先端部内に配置することができる。一実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、セメント14の温度を少なくとも50℃にまであるいは少なくとも60℃にまであるいは少なくとも70℃にまであるいは少なくとも80℃にまで上げ得るように構成された抵抗加熱部材122’とすることができる。抵抗加熱部材122’は、図12および図13に示すように、エミッタの電源140に対して接続することができ、さらに、コントローラ145に対して接続することができる。コントローラ145は、例えば可変流速や一定流速やパルス的な流れといったようなセメント流通パラメータを、制御されたエネルギー供給と組み合わせて、制御することができる。熱エネルギー供給は、現在継続中の以下のいくつかの米国特許出願に対して記載されているように、PMMA製のまたは同様の骨セメントの重合を加速するようにまた粘度を増大させるように、調節することができる。他の実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、また、現在継続中の以下のいくつかの米国特許出願に対して記載されているように、導電性成分を付帯した骨セメントをオーミック的に加熱し得るよう構成されたRfエミッタとすることができる。2005年6月24日付けで出願された米国特許出願第11/165,652号;2005年6月24日付けで出願された米国特許出願第11/165,651号;2005年8月20日付けで出願された米国特許出願第11/208,448号;そして、2005年8月22日付けで出願された米国特許出願第11/209,035号。他の実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、骨セメントに対して熱エネルギーを供給し得るように構成することができ、抵抗加熱されるエミッタと、光エネルギーエミッタと、誘導加熱型のエミッタと、超音波源と、マイクロ波エミッタと、骨セメントに対して協働し得るような他の任意の電磁エネルギー的エミッタと、の中から選択することができる。コントローラ145は、(i)骨セメントの加熱と、(ii)セメントの注入圧
力および/または注入速度と、(iii)注入器の先端部におけるあるいは先端部の近傍におけるセメント流に対してのエネルギー供給と、(iv)注入器の外面における流れの後戻り(あるいは、逆行)を検出するためのエネルギー供給と、に関してのすべてのパラメータを制御し得るように、構成することができる。
図13に示す一実施形態においては、抵抗加熱部材122’は、抵抗性材料からなり、注入器20の内部穴12の中で螺旋的に巻回されたコイルとすることができる。加熱部材122’は、付加的には、正の温度係数を有した材料によって形成することもあるいは正の温度係数を有した材料によってコーティングされることもでき、当業者には公知なように、適切な電圧源に対して接続することによって、一定温度のヒータを提供することができる。図13から理解されるように、加熱部材122’は、上述したように導電性金属から形成し得るスリーブコア30の内部で、絶縁コーティング232の中に配置することができる。
本発明の他の見地は、図13から理解することができる。図13においては、スリーブ20の外表面が、絶縁性のかつ引っ掻き耐性を有したコーティング32を有することができる。コーティング32は、絶縁性のアモルファスダイヤモンド状カーボン(DLC)またはダイヤモンド状ナノコンポジット(DCN)からなる薄い層を備えることができる。そのようなコーティングが、大きな引っ掻き耐性を有しており、さらに、潤滑特性と非固着特性とを有するものであって、本発明の骨セメント注入器において有効であることが、判明している。そのようなコーティングは、(i)インピーダンス検出の目的のために、(ii)骨充填材料に対してのエネルギー供給のために、および/または、(iii)組織に対してのオーム的な加熱のために、電流を流し得るように構成された注入器スリーブ20にとって、特に有効である。例えば、椎弓根の皮質骨表面を通して骨セメント注入器を挿入しさらに脊椎骨の内部へと挿入する際には、外表面の絶縁性コーティング部分が折れたり欠けたり引っ掻き傷をつけたりしないことが重要であり、それによって、注入器の電流流通機能の完全性を保証することができる。
アモルファスダイヤモンド状カーボンコーティングおよびダイヤモンド状ナノコンポジットは、米国カリフォルニア州 Vista, Ash Street, 2455 (92081)所在の Bekaert Progressive Composites Corporations 社からまたはその親会社からまたは系列会社から、入手可能である。コーティングに関する詳しい情報は、http://www.bekaert.com/bac/Products/Diamondlike%20-coatings.htm から見出すことができる。この内容は、参考のためここに組み込まれる。ダイヤモンド状コーティングは、アモルファスカーボンをベースとしたコーティングを備えることができ、大きな硬さと小さな摩擦係数とを有している。アモルファスカーボンコーティングは、非固着特性を呈することができ、また、優れた耐摩耗性を示すことができる。このコーティングは、薄く、かつ、化学的に不活性なものとすることができ、非常に小さな表面粗さを有することができる。一実施形態においては、このコーティングは、0.001mm〜0.010mmという範囲の厚さ、あるいは、0.002mm〜0.005mmという範囲の厚さ、を有することができる。ダイヤモンド状カーボンコーティングは、水素濃度が0〜80%であるような、sp2結合のおよびsp3結合のカーボン原子からなる複合体とすることができる。他のダイヤモンド状ナノコンポジットコーティング(a−C:H/a−Si:O;DLN)は、Bekaert 社により作製されたものであって、本発明の骨セメント注入器の使用に適したものである。開示された材料およびコーティングのいくつかは、DYLYN(登録商標)PLUS、DYLYN(登録商標)/DLC、CAVIDUR(登録商標)という名称で、公知である。
図13は、さらに、骨セメント注入器5の他の見地を示している。骨セメント注入器5は、この場合にも、注入器20の内部通路12の中に配置された熱エネルギーエミッタ(抵抗ヒータ122’)に関するものである。一実施形態においては、抵抗ヒータ122’の内部の中に潤滑性表面層240を提供することが有利であることが判明している。これにより、固着を引き起こすことなく、熱エミッタを通しての連続的なセメント流れを保証することができる。一実施形態においては、表面層240は、例えばTEFLON(登録商標)すなわちポリテトラフルオロエチレン(PTFE)といったようなフッ素化されたポリマーとすることができる。他の適切なフッ素系ポリマー樹脂は、例えば、FEPおよびPFAといったようなものを使用したものとすることができる。他の材料は、さらに、例えば、FEP(フッ素化されたエチレンプロピレン)、ECTFE(エチレンクロロトリフルオロ−エチレン)、ETFE、ポリエチレン、ポリアミド、PVDF、ポリ塩化ビニル、シリコーン、といったようなものを使用したものとすることができる。本発明の範囲においては、少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネルを備えた骨セメント注入器であって、流通チャネル内の表面層240が、0.5未満のあるいは0.2未満のあるいは0.1未満の静的摩擦係数を有しているような、骨セメント注入器を提供することができる。他の実施形態においては、PTCR材料から形成された図1〜図3のエミッタ122が、さらに、上述したポリマー材料のいずれかからなる潤滑性表面層240を有することができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えたものであって、流通チャネルの表面層240の少なくとも一部を、超疎水性または疎水性とすることができ、親水性セメントの固着を良好に阻止し得るものとされている。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240の少なくとも一部を、親水性とすることができ、疎水性セメントの固着を阻止することができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、先端部に少なくとも1つの開口を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240を、大きな絶縁耐力、および/または、PTCサーミスタの小さな熱放散定数、および/または、大きな表面抵抗性、を有したものとすることができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、先端部に少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240を、親油性とすることができる。他の実施形態においては、骨セメント注入器は、先端部に少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240を、実質的に小さな摩擦係数を有しているような、ポリマーまたはセラミックを有したものとすることができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、先端部に少なくとも1つの開口25を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240を、70°よりも大きなまたは85°よりも大きなまたは100°よりも大きな濡れ接触角度を有したものとすることができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入器は、先端部に少なくとも1つの開口を有しかつ内部を通って延在する流通チャネル12を備えることができ、流通チャネルの表面層240を、100ダイン/cm未満のまたは75ダイン/cm未満のまたは50ダイン/cm未満の接着エネルギーを有したものとすることができる。
上記の装置は、また、上述したような非固着性のおよび/または潤滑性の表面層を有した他の任意の態様の熱エネルギーエミッタとして構成することができる。一実施形態においては、熱エネルギーエミッタは、少なくとも部分的に、導電性ポリマー層を備えることができる。そのような実施形態においては、導電性ポリマー層は、正の抵抗温度係数を有することができる。
図14は、内部を貫通して延在する流通チャネル12を有した代替可能な骨セメント注入器システム400を例示している。セメント注入器400は、低圧の加圧源410Aと高圧の加圧源410Bとの双方に対して連結することができる。双方の加圧源は、リザーバまたは充填材料源425からのセメントを、注入器内へとさらに注入器を通して移動させることができる。低圧の加圧源410Aは、図10の実施形態において説明したものと同様のものすることができ、流体液圧源を、遠隔ドライバに対して、または、コントローラ145内の加圧源に対して、接続することができる。この低圧の加圧源が、浮遊ピストン424に対して圧力を印加し得ること、そして、それにより、セメントすなわち充填材料14を、リザーバボディ425を通して、一方向バルブ430を付帯し得る先端チャネル428にまで、移動させ得ることは、理解されるであろう。
図14に図示された実施形態においては、高圧の加圧源410Bは、機械的なポンプ機構とされており、往復ストロークを有したピストンポンプを備えている。ピストンポンプは、コントローラ145により制御された加圧エア源420およびコンジット422によって、駆動される。図14においては、o−リング433付きのピストン432を、注入器の穴またはチャネル12内へと延在しているポンプシャフト435によって、穴内において駆動させ得ることが、わかる。加圧エア源は、ピストン432とは反対側のサイドからエアまたは他のガスをポンピングして押し出し、引き続いて、ピストンを所定距離だけ往復移動させる。ピストン432のバックストローク(あるいは、戻りストローク)によって、チャネル12内の一方向バルブ430のために、所定量のセメントが抽出されることは、理解されるであろう。その後、ピストン432およびポンプシャフト435のフォワードストローク(すなわち、前方向きストローク)によって、その所定量のセメントを、非常に大きな圧力でもって、注入器のチャネル12を通して、骨のターゲットサイト内へと、導出口25から押し出すことができる。同時に、高圧の加圧源410Bとその駆動は、コントローラ145に対して、流速に関する信号を送出することができる。この信号は、コントローラ145により、アルゴリズムを使用して処理することができ、これにより、例えばエネルギー供給や流速といったような操作パラメータを調整することができる。
図14の実施形態においては、高圧の加圧源410Bと協働的に動作する低圧の加圧源410Aが、注入器のチャネル12を通しての充填材料またはセメント14の正確な流速を提供し得ることは、理解されるであろう。また、チャネル12においては、チャネル12内の熱エミッタすなわち加熱部材122”によって、セメント流に対して、選択されたレベルのエネルギーを印加することができる。図14の注入器システム400においては、加熱部材122”は、任意のタイプの抵抗加熱式エミッタやレーザーエミッタや光チャネルや電極やアンテナやRfエミッタやマイクロ波エミッタや超音波エミッタ等とすることができる。一実施形態においては、熱エミッタ122”は、PTCR材料またはNTCR材料(それぞれ、正の抵抗温度係数を有した材料、または、負の抵抗温度係数を有した材料)からなるチューブ状部材とすることができる。上述したいくつかの実施形態の場合と同様に、図14の実施形態は、一実施形態において、図3に示すようなポリマーPTCR熱エミッタ122”を有することもできる。
図14の実施形態においては、低圧の加圧源410Aと高圧の加圧源410Bとを組み合わせることの1つの利点は、注入器ボディのハンドル端部内に配置された高圧の加圧源が、高圧ピストンポンプ機構の下流側に位置する各部材に、適合性(コンプライアンス)という問題点を引き起こさないことを、保証し得ることである。図14から理解されるように、高圧の加圧源410Bのポンピング流速は、コントローラ145によって制御可能であって、コントローラ145には既知である。このため、コントローラ145は、(i)エネルギー供給に関連して流速を制御することができ、あるいは、(ii)流速に関連してエネルギー供給を制御することができ、あるいは、(iii)それらの双方を行うことができる。図10の実施形態においては、セメント流れを引き起こしているポンプ機構は、注入器ボディから離間したコントローラのところに配置することができる。これにより、ポンプ機構の下流側に位置した液圧システム部材におけるいくつかのコンプライアンスを可能とすることができる。このことは、熱エミッタ122を通しての正確な流速に関して、わずかな不確実さをもたらし得る。流速検出における精度が、最適の骨セメント粘度をもたらすに際してまた注入器内温度をもたらすに際してまた注入器の導出口25のところにおけるセメント流れの温度をもたらすに際して、適切なエネルギーを決定する際に重要であることが判明している。
本発明の他の見地においては、図14および図15に示すように、骨セメント注入システム400は、ハンドル端の基端部から中間部分を通しさらには流通導出口25が位置した先端部までにわたって延在する流通チャネル12を有した骨セメント注入器ボディと、注入器ボディの流通チャネルに対して連通した流通チャネルを有した骨セメント源と、注入器ボディまたはセメント源のいずれかの流通チャネル内に配置された一方向バルブ430と、を備えることができる。一方向バルブは、注入器ボディのハンドルの基端部に配置することができる、あるいは、注入器ボディの中間部分に配置することができる、あるいは、セメント源の流通チャネル内に配置することができる。一方向バルブは、例えばシリコーンのような任意のフレキシブルなポリマーとすることができ、ダックビル(duck-bill)バルブとすることもまたフラップバルブとすることも、できる。
図10および図14に示すように、骨形成術において骨セメント注入を実行する方法においては、(i)例えばポンプといったような流通制御機構によって引き起こされたセメント流に関する流速信号を生成し得るような流通制御機構を付帯した骨セメント注入器ボディを準備し、(ii)注入器ボディを通してセメント流れを引き起こし、(iii)コントローラが流速信号に応じて熱エネルギーの印加度合いを調節し得るようにして、注入器ボディ内のエミッタからセメント流れに対して熱エネルギーを印加する、ことができる。そのような実施形態においては、コントローラは、コンピュータ制御機構を備えることができる。図14の実施形態においては、流通制御機構は、少なくとも1つの往復移動ピストンを有することができる。図14と同様の実施形態においては、骨セメント注入器ボディ内において、あるいは、ハンドル内において、他のタイプの流通制御機構を使用し得ることは、容易に理解されるであろう。他のタイプの流通制御機構としては、例えば、蠕動ポンプ機構、ダイヤフラムポンプ機構、回転羽根ポンプ機構、スクリューポンプ機構、等を使用することができる。本発明のこの方法においては、流速信号を生成する流通制御機構は、流通駆動機構と一体化することができる。
図15に示すように、本発明の一実施形態による装置および方法においては、さらに、セメント注入器のハンドル内に流速計450を設けることができる。流速計450は、付加的には、セメント流れを引き起こす圧力機構とは個別のものとすることができる。図15においては、流通制御機構または流通検出機構は、インペラー型の流速計455を備えることができる、あるいは、適切であるような他のタイプの1つまたは複数の流通制御機構を備えることができる。そのような他のタイプの流通制御機構は、ギア式の流速計、容量式の流速計、楕円形のギア式流速計、スライド羽根式の流速計、首振りディスク(nutating disk)式の流速計、振動ピストン式の流速計、螺旋スクリュー式の流速計、ペルトンホイール式の流速計、超音波式の流速計、熱量式の流速計、からなるグループの中から選択することができる。
脊椎形成手術において骨セメント注入を実行するための他の方法においては、セメント流の流速信号を生成し得る流通制御機構を付帯した骨セメント注入器ボディを準備し、流通駆動機構を動作させることによって、注入器ボディの通路内にセメント流れを引き起こし、コントローラが流速信号に応じてエネルギー印加を調節し得る態様でもって、注入器ボディ内においてエミッタからエネルギーをセメント流に対して印加することができる。この場合、流通制御機構と流通駆動機構とは、互いに独立なものとすることができる。
骨セメント注入を実行するための方法においては、セメント流を、連続的なものとすることも、あるいは、パルス的なものとすることも、あるいは、断続的なものとすることも、できる。
骨セメント注入を実行するための方法においては、流通駆動機構およびコントローラを設けることができ、これにより、0.1cc/分〜10.0cc/分という範囲でもって、または、1.0cc/分〜5.0cc/分という範囲でもって、セメント流を引き起こすことができる。
骨セメント注入を実行するための他の方法においては、第1チャンバから第2チャンバへとセメントを移送するための第1低圧システムと第2チャンバから導入用の長尺部材を介して骨内へとセメントを移送するための第2高圧システムとを有した骨セメント注入器システムを設けることができる。これにより、第1チャンバから第2チャンバへとセメントを移送するに際しては、およそ10psi未満という圧力を使用することができ、また、第2チャンバから導入用の長尺部材を介して骨内へとセメントを移送するに際しては、およそ20psiよりも大きな圧力を使用することができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入のための装置は、ハンドル部と海綿骨内へと挿入し得るよう構成された長尺部とを有した注入器ボディと、充填材料を付帯しているとともに注入器ボディの第2チャンバに対して連結可能とされた第1チャンバを有した部材と、第1チャンバから第2チャンバへと充填材料を移送し得るよう、第1チャンバに対して動作可能に連結された第1の低圧駆動機構と、第2チャンバから延出部を介して海綿骨内へと充填材料を移送し得るよう、第2チャンバに対して動作可能に連結された第2の高圧駆動機構と、を備えることができる。この実施形態においては、第1の低圧駆動機構は、およそ10psi未満という圧力を使用することができる。また、第2の高圧駆動機構は、およそ20psiより大きな圧力を使用することができる。
図14および図15に示すように、骨セメント注入のための装置は、ハンドル部と海綿骨内へと少なくとも部分的に挿入し得るよう構成された長尺部とを有した注入器ボディ400と、チャンバから長尺部を介して海綿骨内へと充填材料を移送し得るよう、チャンバに対して動作可能に連結されたあるいは注入器ボディに対して連結可能とされた少なくとも1つの駆動機構と、駆動機構に対してフレキシブルな態様で連結された電源または加圧源と、電源またはコントローラ145に対して動作可能に連結された遠隔型の手持ち式のスイッチ機構458と、を備えることができる。手持ち式のスイッチ機構458は、セメント流を可変的に駆動し得るよう、オン/オフタイプのまたは可変タイプのスイッチとすることができる、および/または、スイッチ機構は、熱エネルギーエミッタを駆動することができる。特に興味深い構成は、手持ち式のスイッチ機構458を、遠隔型のものとし得る点であり、手持ち式のスイッチ機構458を、セメント注入器自体に取り付ける必要がないことである。これにより、外科医は、X線源から離間したところに位置することができる。また、スイッチにまで延在するケーブルを注入器に対して接続していないことのために、そのようなケーブルによって注入器を無用に回転させてしまうことがない。
他の実施形態においては、骨形成手術における骨セメント注入のための方法において、(a)PTCR材料(正の抵抗温度係数を有した材料)またはNTCR材料(負の抵抗温度係数を有した材料)を付帯した骨セメント注入器ボディを準備し;(b)注入器ボディを通してセメント流れを引き起こし;(c)PTCR材料またはNTCR材料に対してのセメント流からの熱伝導に応じて、PTCR材料またはNTCR材料の電気パラメータを測定し、これにより、セメント流の所定パラメータを決定する。抵抗温度係数材料のインピーダンス変化を使用することにより、セメント流の流速を正確に決定し得ることが判明している。また、信号は、インピーダンスや、キャパシタンスや、経時的なインピーダンス変化や、あるいは、抵抗温度係数材料のインピーダンス変化の速度、を示すことができる。これにより、PTCR材料の近傍におけるまたは流通導出口の近傍におけるセメント流内のセメントの粘度を決定することができる。
骨セメント注入の他の方法においては、例えば流速といったようなセメント流の所定パラメータの決定に応じて、セメント流の流速を制御することができる。骨セメント注入のための方法においては、さらに、注入器ボディ内のエミッタから、セメント流に対して、熱エネルギーを印加し得るとともに、印加する熱エネルギーの程度を制御することができる。骨セメント注入のための方法においては、さらに、例えばセメント流の流速といったような所定パラメータに関する信号に応じて、エネルギーの印加度合いを制御することができる。
骨セメント注入の他の方法においては、(a)流通チャネル内にPTCR材料(正の抵抗温度係数を有した材料)を有した骨セメント注入器ボディを準備し、(b)PTCR材料を通して所定レベルのエネルギーをセメント流に対して印加し、(c)PTCR材料のインピーダンス値を処理するアルゴリズムを利用することによって、セメント流速を測定する。骨セメント注入のための方法においては、さらに、処理されたインピーダンス値に応じて、セメント注入パラメータを制御する。
骨セメント注入のためのさらに他の方法においては、(a)流通チャネル内にPTCR材料または他の熱エネルギーエミッタを有した骨セメント注入器ボディを準備し、(b)エミッタによってセメント流に対して、所定のセメント流速と所定のエネルギー供給レベルとを引き起こし、(c)流速および/またはエネルギー供給量を制御することにより、セメント注入時に、エミッタ材料のインピーダンス値を実質的に一定に維持する。所定のセメント注入時間は、少なくとも1分間、少なくとも5分間、少なくとも10分間、あるいは、少なくとも15分間、とすることができる。本発明の他の見地においては、方法においては、流速および/またはやエネルギー供給量を制御することにより、セメント注入時に、注入器から放出される骨セメントの粘度を実質的に一定に維持することができる。システムおよびエネルギー源は、少なくとも0.01ワット、0.05ワット、0.10ワット、0.50ワット、あるいは、1.0ワットというエネルギーを印加し得るように構成される。他の見地においては、エネルギー源およびコントローラは、1秒未満、5秒未満、10秒未満、20秒未満、30秒未満、45秒未満、60秒未満、あるいは、2分未満、でもって終了するように、骨セメントの重合速度を加速し得るように構成される。
骨セメント注入の他の方法においては、上述したような装置を使用する。そして、そのような方法においては、(a)基端ハンドル端から中間部分を介して流通導出口を有した先端部へと内部を通って延在する流通チャネルを備えた骨セメント注入器ボディを準備し、(b)流通チャネルを通してのセメント流れを引き起こし、(c)骨セメント注入器ボディの基端部または中間部分に設けられたエネルギーエミッタによってセメント流を加熱し、これにより、セメント流のセメントの重合を開始させるあるいは加速させる。この方法においては、セメント流の流速を、0.1cc/分〜20cc/分という範囲、あるいは、0.2cc/分〜10cc/分という範囲、あるいは、0.5cc/分〜5cc/分という範囲、とする。
骨セメント注入に関する上記方法によれば、セメント流速を所定の値とすることができ、これにより、エネルギーエミッタからの熱でもって流通チャネル内を流れるセメント流を重合させ得るだけの所定時間でもって、セメント流を流すことができる。この方法においては、所定時間を、1秒よりも大きなもの、あるいは、5秒よりも大きなもの、あるいは、10秒よりも大きなもの、あるいは、20秒よりも大きなもの、あるいは、60秒よりも大きなもの、とする。
上記の方法においては、少なくとも1℃だけ、あるいは、少なくとも2℃だけ、あるいは、少なくとも5℃だけ、骨セメントの温度を上昇させ得るに十分なエネルギーを印加するようなエネルギーエミッタを利用する。骨セメント注入のための方法においては、セメント流に対して少なくとも0.1ワットというエネルギーを印加するような、あるいは、セメント流に対して少なくとも0.5ワットというエネルギーを印加するような、あるいは、セメント流に対して少なくとも1.0ワットというエネルギーを印加するような、エネルギーエミッタを利用する。この方法においては、セメント流の流速を、セメント流がパルス的(あるいは、インターバル的)となるようにコントローラ145によって制御する、あるいは、セメント流が連続的となるようにコントローラによって制御する。
図14および図15に示すように、骨セメント注入システムは、基端ハンドル端から中間部分を介して流通導出口を有した先端部へと内部を通して延在する流通チャネルを有した骨セメント注入器ボディと、この注入器ボディの流通チャネルに対して連通した流通チャネルを有した骨セメント源と、注入器ボディの流通チャネルとセメント源の流通チャネルとのいずれか一方に設けられた一方向バルブ430と、を備えることができる。一方向バルブは、注入器ボディの基端ハンドル端に配置することも、また、注入器ボディの中間部分内に配置することも、また、セメント源の流通チャネル内に配置することも、できる。一方向バルブは、例えばシリコーンといったような任意のフレキシブルなポリマーとすることができ、ダックビルバルブとすることも、また、フラップバルブとすることも、できる。
図16に示す骨セメント注入システムの一実施形態においては、骨セメント注入器ボディ400’は、基端ハンドル端から中間部分を介して流通導出口25を有した先端部へと内部を通して延在する流通チャネル12と、注入器ボディの基端ハンドル端または中間部分に配置された加熱部材122”と、を備えることができる。加熱部材122”は、流通導出口25からの軸線方向の離間距離470が所定であるようにして、配置されている。一実施形態においては、加熱部材122”は、流通導出口25から基端側への離間距離が少なくとも5mmであるようにして、あるいは、流通導出口25から基端側への離間距離が少なくとも10mmであるようにして、あるいは、流通導出口25から基端側への離間距離が少なくとも20mmであるようにして、配置することができる。セメントの流速は、コントローラによって制御することができ、これにより、離間距離470の間にわたって、セメントは、発熱反応に基づいて、および、セメント流の加熱によって引き起こされた重合の加速に基づいて、所定レベルの重合度合いを受けることができる。
他の実施形態においては、骨セメント注入システムは、基端ハンドル端から中間部分を介して流通導出口を有した先端部へと内部を通して延在する流通チャネルを有した骨セメント注入器ボディと、この注入器ボディの基端ハンドル端または中間部分に設けられた加熱部材と、システムの動作パラメータを制御するためのコントローラシステムと、を備えることができる。その場合、コントローラシステムの制御アルゴリズムは、骨セメントの初期混合時間をプロットするアルゴリズム、初期混合時間とセメント粘度との関係をプロットするアルゴリズム、および、セメント温度とセメント粘度との関係をプロットするアルゴリズム、を有することができる。コントローラおよびアルゴリズムは、流速およびエネルギー印加量を制御することができる。これにより、流通導出口のところにおけるセメント粘度を実質的に一定とすることができる。
他の実施形態においては、図14および図15に示すように、電力供給は、RF発振器によってというよりもむしろ、バッテリシステムによって、達成することができる。注入器のハンドル端または注入器の中間部分のところにおいてセメントを加熱するための電力供給要求が、かなり小さなものであることが判明している。よって、セメント流の加熱に際しては、任意の態様のバッテリーを使用することができる。
充填材料の性質を変更するための方法においては、高周波源と、レーザー源または光源と、マイクロ波源と、磁化源と、超音波源と、のうちの少なくとも1つを有することができる。これらのエネルギー源の各々は、充填材料に付帯されている協働的なエネルギー感受性フィラー成分に対して優先的にエネルギーを供給し得るように構成することができる。例えば、そのようなフィラーは、光源と協働するための適切な発色団、磁気的誘導加熱手段と協働するための強磁性材料、あるいは、マイクロ波エネルギーに対して熱的に反応する流体、とすることができる、他の実施形態においては、本発明によるシステムは、充填材料14の粘度を変更するという目的を達成し得るような任意の適切なエネルギー源を使用することができる。
本発明に関する上記説明は、例示のためのものに過ぎず、本発明を完全に説明し尽くしたものではない。従属請求項に規定されたような様々な特定の特性や特徴点や寸法等は、互いに組み合わせ得るものであり、本発明の範囲に属するものである。本発明は、また、従属請求項が他の独立請求項に関してのマルチ従属形式で代替的に記載されているかのようにして、様々な実施形態を包含している。本発明およびその方法における様々な特定の特性および特徴点は、いくつかの図面を参照して説明されているけれども、それは、便宜的なものに過ぎない。本発明の原理が、上記説明および組合せによって明瞭とされたけれども、本発明の実施に際して、また、特定の使用環境や操作要求に適合させるに際して、本発明の原理を逸脱することなく様々な修正を行い得ることは、当業者には明らかである。添付の特許請求の範囲は、そのようなすべての修正をカバーすることを意図したものであり、本発明の真の精神および範囲を制限するものではない。
本発明のある種の実施形態は、セメント注入時間の全体にわたって注入セメントの粘度を一定とした椎体形成術を可能とし得るような、骨セメント注入器および制御システムを提供するものである。
ある種の実施形態においては、コンピュータコントローラが設けられ、これにより、注入器内におけるセメント流通パラメータと、患者の身体に対してセメントが接触する前に骨セメントの重合を選択的に加速するためのエネルギー供給パラメータと、を制御することができる。
当然のことながら、上記説明は、本発明の特定の特徴点や見地や利点に関する説明であって、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、それら特徴点や見地や利点に対して、様々な修正や変更を加えることができる。さらに、骨処置システムおよび方法は、上述の目的や利点や特徴点や見地のすべてを特徴とする必要があるというわけではない。よって、例えば、当業者であれば、他の目的や利点を必ずしも達成する必要なく1つまたは複数の利点を最適化し得るようにして本発明を具現して実施し得ることは、理解されるであろう。加えて、本発明の様々な変形例について詳細に説明して上述したけれども、本発明の範囲内に属するような他の修正や使用方法は、本発明の開示に基づき、当業者には明らかであろう。様々な実施形態における様々な特性や特徴点に関する様々な組合せや部分的組合せを想定することもでき、それらも本発明の範囲内である。したがって、開示された様々な実施形態における様々な特徴点や見地を互いに組み合わせ得ること、そしてそれにより、上述した骨処置システムおよび方法に関する様々な実施態様を形成し得ることは、理解されるであろう。
10 骨セメント供給システム
100 骨セメント注入器
102 基端部
104 先端部
105 流通導出口
110 流通チャネルまたは流通穴
120 ハンドルボディ
122 熱エネルギーエミッタ
124 流通チャネル
125 骨セメント
130 骨セメント源
145 コントローラ
180 圧力機構
212 遠隔スイッチ
258 カニューレ

Claims (15)

  1. 骨内へと骨充填材料を供給するためのシステムであって、
    基端部の導入口から先端部の導出口までにわたって内部を貫通して延在する流通チャネルを有したハンドルボディと;
    前記流通チャネルの外周縁回りに配置された状態で前記ハンドルボディ内に配置された熱エネルギーエミッタであるとともに、前記流通チャネルを流れる骨充填材料の流れに対してエネルギーを印加し得るように構成された、熱エネルギーエミッタと;
    前記ハンドルボディの前記導入口に対して着脱可能に連結可能とされた骨充填材料供給源であるとともに、前記流通チャネルに対して骨充填材料を供給し得るよう構成された骨充填材料供給源と;
    長尺形状の注入器であるとともに、この注入器の少なくとも一部が、骨内へと経皮的に挿入可能とされ、この注入器が、前記ハンドルボディの前記導出口に対して着脱可能に連結可能とされ、この連結により、この注入器の貫通穴が、前記流通チャネルに対して連通するものとされ、この注入器が、この注入器の先端部において開口した導出開口にまで内部を通して骨充填材料の流通させ得るように構成されている、注入器と;
    を具備していることを特徴とするシステム。
  2. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記熱エネルギーエミッタが、抵抗ヒータと、正の温度係数を有した材料(PTCR)からなる定温ヒータと、LEDエミッタと、光ファイバーエミッタと、光チャネルと、超音波振動子と、電極と、アンテナと、のうちの少なくとも1つを備えていることを特徴とするシステム。
  3. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記ハンドルボディが、さらに、前記注入器の前記貫通穴に対して同軸的に配置可能とされた第2チャネルを規定し、
    この第2チャネルが、内部を通して前記注入器の前記貫通穴内へとツールを挿入し得るように構成されていることを特徴とするシステム。
  4. 請求項記載のシステムにおいて、
    さらに、前記熱エネルギーエミッタに対して接続可能とされたエネルギー源を具備していることを特徴とするシステム。
  5. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記エネルギー源が、電圧源と、高周波電源と、電磁エネルギー源と、非コヒーレント光源と、レーザー源と、LED源と、マイクロ波源と、磁気源と、超音波源と、のうちの少なくとも1つを備えていることを特徴とするシステム。
  6. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記エネルギー源が、骨セメントの加熱を引き起こし得るよう骨セメントによって吸収されるように選択された少なくとも1つの波長でもって、電磁エネルギーを供給することを特徴とするシステム。
  7. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記エネルギー源が、少なくとも0.01ワットのエネルギーを、あるいは、少なくとも0.05ワットのエネルギーを、あるいは、少なくとも0.10ワットのエネルギーを、あるいは、少なくとも0.50ワットのエネルギーを、あるいは、少なくとも1.0ワットのエネルギーを、印加し得るよう構成されていることを特徴とするシステム。
  8. 請求項記載のシステムにおいて、
    さらに、前記エネルギー源からのエネルギーの印加度合いを制御し得るよう構成されたコントローラを具備していることを特徴とするシステム。
  9. 請求項1記載のシステムにおいて、
    さらに、0.25cc/分〜5.0cc/分の間の流速を有した骨充填材料の流れをもたらし得るように構成されたコントローラを具備していることを特徴とするシステム。
  10. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記コントローラが、前記流通チャネル内を流れる骨充填材料の重合速度を制御し得るよう構成され、そのような制御により、前記注入器の前記導出開口のところにおける骨充填材料の粘度を一定に維持し得るものとされていることを特徴とするシステム。
  11. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記エネルギー源および前記コントローラが、前記重合速度を、少なくとも20%だけ加速し得るよう構成されていることを特徴とするシステム。
  12. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記エネルギー源および前記コントローラが、前記重合速度を、少なくとも60%だけ加速し得るよう構成されていることを特徴とするシステム。
  13. 請求項記載のシステムにおいて、
    さらに、骨充填材料の注入を開始するための駆動スイッチを具備していることを特徴とするシステム。
  14. 請求項記載のシステムにおいて、
    前記注入器の外表面の少なくとも一部が、絶縁性のかつ引っ掻き耐性を有したコーティングを備えていることを特徴とするシステム。
  15. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記流通チャネルが、潤滑性表面層を備えていることを特徴とするシステム。
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