JP5174332B2 - キャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法 - Google Patents
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Description
そのため、より簡便でより精度の高いエレメント不具合検出法が望まれている。
本発明の第2は、キャンドル式濾過機におけるエレメント一本毎に各エレメント出口から出てくる液体をサンプル採取用チューブに採取し、それぞれ採取した液体の状態を検査するに当り、前記各サンプル採取用チューブのそれぞれにフィルターユニットを接続し、各エレメントで濾過された液体を各フィルターユニット内の各メンブランフィルターで濾過し、各メンブランフィルター上に残った珪藻土の有無及びその量を調査することを特徴とするキャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法に関する。
なお、前記フィルターユニットとは、フィルターホルダーにメンブランフィルターを載せて一体化したものである。
本発明の第3は、前記各エレメントまたは前記各サンプル採取用チューブのそれぞれに識別記号を付し、前記サンプル採取用容器にも前記各エレメントまたは前記各サンプル採取用チューブのそれぞれの識別記号に対応する識別記号を付するものである請求項1または2記載のキャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法に関する。
なお、前記識別記号は、数字でもよいし、イ、ロ、ハ・・・でもよく、要はサンプル採取用容器に採取された液体がどのエレメントから採取された液体であるかが、この識別記号により混乱なく、明確になればよい。300〜500本もある各エレメントのうち、どのエレメントから採取した液体であるかを誤りなく、短時間で測定するために識別記号を用いることはたいへん好都合である。また、識別記号は前記エレメントやチューブあるいは前記容器それ自体に付与してもよいが、識別札を用いてもよい。
今まで運転していた図1〜2に示すキャンドル式ビール濾過機の運転を止め、まず、各エレメント4に逆方向から水を流すこと、すなわち逆洗することにより、すべての珪藻土層を完全に除去する。ついで、大きい粒子径をもつ珪藻土の水性懸濁液をスリット13を有するエレメントに循環、供給し、所望の厚さの珪藻土層5とする。つぎに小さい粒子径をもつ珪藻土の水性懸濁液を同様に循環、供給し、径の大きい珪藻土層の上に所望厚の径の小さい珪藻土層6を形成した。
つぎに、図3に示すように、エレメント4の出口部に設けたネジ部8に、ネジを切った塩化ビニール系樹脂製のサンプル採取用チューブ9を取り付け、このサンプル採取用チューブ9には識別札10(図3では識別札10にはNo.1が付されている。これは番号1のエレメントの採取サンプルであることを示すものである。)を採り付けた。この操作はこのビール濾過機のすべてのエレメントに対して行った。このように各エレメントに採り付けたサンプル採取用チューブにはそれぞれ1番から300番までの識別番号を付与した。一方、サンプル採取用チューブ9から出てくる液体を採取するため、サンプル採取用容器11を用意し、これにも識別札12を採り付けた(図3では、識別札12にはNo.1が付されている)。サンプル採取用容器はサンプル採取用チューブの識別番号に対応した数を用意し、それぞれに対応する識別番号を付した。
孔径(ポアサイズ)0.45μmのメンブランフィルター(日本ミリポア社製)を口径13mmのホルダーにセットし、2ppmの濃度になるように調製した珪藻土懸濁液の一定量を吸引して珪藻土を補足した。吸引後のメンブランフィルターをホルダーより取り外し、目視観察によって補足された珪藻土の有無が確認できるかどうかを試験した。その結果を下記に示す。
本実施例のような試験は、実施例1のようなオーブンテストを行うことができないので試験室で行ったが、表3の結果をオープンテストで行った場合にどの程度の珪藻土濃度であれば、珪藻土の漏れが検出できるかを以下に算出した。
まず、オープンテスト法でのエレメントからの吐出流量を計算する。例えば、濾過量30キロリットル/時でフイルターエレメントが390本の場合、
30000÷390÷60=1200ミリリットル/分
となる。つぎに、フイルターエレメントにメンブランフィルターをセットした場合に、フィルター上に0.4mgの珪藻土が補足されれば検出が可能であるから、どの程度の濃度の珪藻土であれば検出可能かを算出する。
メンブランフィルターをセットしたホルダーを各エレメント出口にねじ込むことにより設置した後、1分間のオープンテストを行った場合、フィルター上に0.4mgの珪藻土が補足されるのは、吐出量が1200ミリリットルであるから、
最小濃度=0.4mg÷1200ミリリットル≒0.3ppm
となり、約0.3ppmのような低い珪藻土濃度でも漏れの有無が検出できることが分かる。この濃度は吸光度計や濁度計を用いた場合よりもはるかに低い濃度であり、しかもオープンテストで一定時間の通水後にねじ込んだフィルターホルダーを外した後、直ちに目視で漏れの判定が可能であるので、請求項3の方法は、検出感度が高く、かつ簡便で、たいへん優れた方法であることが判る。
なお、市販されているメンブランフィルターは、実施例で用いた青色の他に黒色や濃紺色などのものがあり、これらの暗色系のフィルターを用いれば、白色あるいは乳白色の珪藻土との差が明瞭になるので、さらに検出感度が上昇する。また、ここではオープンテストでの試験液の通水時間を1分間で算出したが、通水時間をさらに延長すれば一層検出感度を向上させることができる。
また、エレメント出口に設置するフィルターホルダーは例えば図5に示すようなもの(図ではフイルターホルダーが透明なものとして画かれており、中央部分に設けられたフィルターを境に左側のホルダーと右側のホルダーは、その結合部分がネジ状になっており、そのネジのかみ合わせにより連結されているものである)であれば使用できる。
今まで運転していたキャンドル式ビール濾過機の運転を止め、まず各エレメントに逆方向から水を流すこと、すなわち逆洗することにより、珪藻土層を完全に除去する。ついで、大きい粒子径をもつ珪藻土の水性懸濁液をエレメントに循環、供給し、所望の厚さの珪藻土層とする。つぎに小さい粒子径をもつ珪藻土の水性懸濁液を同様に循環、供給し、径の大きい珪藻土層の上に所望厚の径の小さい珪藻土層を形成した。
この段階でオープンテスト方式により、径の小さい珪藻土粒子の水性懸濁液を流し、エレメント出口から肉眼で見て濁った液体がでてくるかどうかを観察した。その結果、特定の数本のエレメントに限って濁った液体が流れていることがわかった。
2 キャンドル
3 キャンドル取り付け板
4 エレメント
5 径の大きい珪藻土層
6 径の小さい珪藻土層
7 エレメント内流路
8 ネジ部
9 サンプル採取用チューブ
10 サンプル採取用チューブにとりつけた識別札
11 サンプル採取用容器
12 サンプル採取用容器にとりつけた識別札
13 エレメントのスリット(斜線部)
Claims (3)
- キャンドル式濾過機におけるエレメント一本毎に各エレメント出口から出てくる液体を採取し、それぞれ採取した液体の状態を検査するに当り、キャンドル式濾過機における各エレメント出口部において後段の装置との接続を断ち、臨時に該エレメント出口部にサンプル採取用チューブを接続した後、該濾過機に各エレメント入口側から珪藻土懸濁液を送り込み、各エレメントを経て各サンプル採取用チューブから出てくるそれぞれの液体を各サンプル採取用容器に採取し、それぞれの液体の濁りを濁度計または吸光度計で測定することを特徴とするキャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法。
- キャンドル式濾過機におけるエレメント一本毎に各エレメント出口から出てくる液体をサンプル採取用チューブに採取し、それぞれ採取した液体の状態を検査するに当り、前記各サンプル採取用チューブのそれぞれにフィルターユニットを接続し、各エレメントで濾過された液体を各フィルターユニット内の各メンブランフィルターで濾過し、各メンブランフィルター上に残った珪藻土の有無及びその量を調査することを特徴とするキャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法。
- 前記各エレメントまたは前記各サンプル採取用チューブのそれぞれに識別記号を付し、前記サンプル採取用容器にも前記各エレメントまたは前記各サンプル採取用チューブのそれぞれの識別記号に対応する識別記号を付するものである請求項1または2記載のキャンドル式濾過機におけるエレメントの異常を検出する方法。
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