JP5173899B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5173899B2
JP5173899B2 JP2009060117A JP2009060117A JP5173899B2 JP 5173899 B2 JP5173899 B2 JP 5173899B2 JP 2009060117 A JP2009060117 A JP 2009060117A JP 2009060117 A JP2009060117 A JP 2009060117A JP 5173899 B2 JP5173899 B2 JP 5173899B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
spectroscopic element
photodetector
incident
reflected light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009060117A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010211903A (ja
Inventor
謙司 永冨
克俊 日比野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2009060117A priority Critical patent/JP5173899B2/ja
Priority to US12/723,088 priority patent/US8023387B2/en
Publication of JP2010211903A publication Critical patent/JP2010211903A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5173899B2 publication Critical patent/JP5173899B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1353Diffractive elements, e.g. holograms or gratings
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1356Double or multiple prisms, i.e. having two or more prisms in cooperation
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1372Lenses
    • G11B7/1378Separate aberration correction lenses; Cylindrical lenses to generate astigmatism; Beam expanders

Description

本発明は、光ピックアップ装置に関するものであり、特に、複数の記録層が積層された記録媒体に対して記録/再生を行う際に用いて好適なものである。
近年、光ディスクの高容量化が進められている。光ディスクの高容量化は、一つのディスク内に複数の記録層を配することにより実現できる。たとえば、DVD(Digital Versatile Disc)やブルーレイディスクでは、片面に2つの記録層を有するマルチレイヤータイプのディスクが商品化されている。記録層の層数を3層以上にすると、光ディスクの容量をさらに増加させることができる。
しかしながら、ディスク内に複数の記録層を配すると、再生目標以外の記録層からの反射光が光検出器に入射し、再生信号が劣化するとの問題が生じる。いわゆる、迷光による層間クロストークの問題である。したがって、一つのディスク内に複数の記録層を配する場合には、迷光を円滑に抑制・除去するための構成が必要となる。
迷光を除去する方法として、たとえば、光検出器の前にピンホールを配する方法がある(特許文献1)。また、迷光除去の他の方法として、光検出器の前に前方遮光板と後方遮光板を配する方法があり(特許文献2)、さらには、偏光光学素子を用いる方法もある(特許文献3)。
特許2624255号公報 特開2006−294075号公報 特開2006−344344号公報
しかしながら、光検出器の前にピンホールを配する方法では、再生目標の記録層からの反射光の他、迷光も、ピンホールを通過して光検出器に到達する。この場合、記録層間の分離が悪く、層間隔が小さいと、ピンホールを通過する迷光の量が増加し、層間クロストークを適正に除去できないとの問題が生じる。また、前方遮光板と後方遮光板を配する方法では、再生目標の記録層からの反射光の半分が遮光されるため、当該反射光の利用効率が50%程度に低下するとの問題がある。さらに、偏光光学素子を用いる方法では、迷光除去のために多くの光学部品が必要となるため、コストの上昇を招くとの問題が生じる。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、簡素な構成にて効果的に迷光を除去し得る光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
本発明は、積層方向に複数の記録層を有するディスクに対し情報を記録および/もしくは再生する光ピックアップ装置において、レーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を前記ディスク上に収束させる対物レンズと、前記ディスクによって反射された前記レーザ光を第1の方向に収束させて第1の位置で第1の焦線を結ばせるとともに、前記レーザ光を第2の方向に収束させて前記第1の位置よりも前記ディスクに近い第2の位置で第2の焦線を結ばせる非点収差素子と、前記非点収差素子を透過した前記レーザ光の光束を前記第1の方向に平行な直線で2分割し、当該直線に垂直な方向において各光束の進行方向を互いに離間させる分光素子と、前記分光素子を透過した前記レーザ光を受光する光検出器と、を備え、前記分光素子は、前記ディスクのターゲット記録層から反射された前記レーザ光の前記第2の焦線と、前記ターゲット記録層よりも深い記録層から反射された前記レーザ光の前記第2の焦線との間に配され、前記光検出器は、前記ターゲット記録層から反射された前記レーザ光の前記第1の焦線と前記第2の焦線の間に配されていることを特徴とする。
本発明に係る光ピックアップ装置によれば、前記分光素子の分光作用によって、前記光検出器上におけるターゲット記録層から反射された前記レーザ光(信号光)の光束と、ターゲット記録層以外の記録層から反射された前記レーザ光(迷光)の光束とが分離される。よって、信号光のみが入射する前記光検出器上の位置にセンサパターンが配されれば、信号光のみに基づく各種信号が得られる。従って、本発明に係る光ピックアップ装置によれば、分光素子を配する簡素な構成により、迷光を効果的に抑制することができ、結果、光検出器からの信号をもとに、精度の高い各種信号を生成することができる。とくに、前記分光素子は、前記平行な直線で2分割した各光束を、当該直線に垂直な方向において互いに離間させる構成とされているため、各光束を大きく離間させずとも、光検出器上において各光束を分離させることができる。また、信号光のみが入射する前記光検出器上の光束領域を小さくできるため、センサパターンの配置領域をコンパクトにすることができる。結果、光ピックアップ装置内における光検出器の設置面積を小さくすることができる。
また、本発明に係る光ピックアップ装置において、前記分光素子は、入射面および/もしくは出射面に前記第1の方向に平行な直線を境界とする異なる傾斜の2つの平面を有する構成とされ得る。こうすると、異なる傾斜の2つの平面によって、前記非点収差素子を透過した前記レーザ光の光束を前記第1の方向に平行な直線で2分割した各光束の進行方向が、互いに離間する方向に変化され得る。
または、本発明に係る光ピックアップ装置において、前記分光素子は、入射面もしくは出射面に前記第1の方向に平行な直線を境界とする異なる回折パターンが設定された2つの回折領域を有する構成とされ得る。こうすると、2つの回折領域によって、前記非点収差素子を透過した前記レーザ光の光束を前記第1の方向に平行な直線で2分割した各光束の進行方向が、互いに離間する方向に変化され得る。
以上のとおり、本発明によれば、簡素な構成にて効果的に迷光を除去し得る光ピックアップ装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態によって何ら制限されるものではない。
実施例に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図である。 実施例に係る光線の収束状態を示す図である。 実施例に係る光束の状態を模式的に示す図である。 実施例に係る光検出器のセンサパターンを示す図である。 実施例の効果の検証で用いた光学系を示す図である。 実施例の効果に係る検証結果を示す図である。 実施例に係る分光素子と光検出器の調整方法を示す図である。 実施例に係る分光素子と光検出器の調整方法を示す図である。 変更例1に係る分光素子を示す図である。 実施例2に係る分光素子と光検出器の調整方法を示す図である。 実施例および変更例に係る分光素子およびホログラム素子を用いる場合のさらなる変更形態について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。本実施の形態は、厚み方向に複数の記録層が積層された光ディスクに対応可能な光ピックアップ装置に本発明を適用したものである。
<実施例>
図1に、本実施の形態に係る光ピックアップ装置の光学系を示す。
半導体レーザ101は、所定波長のレーザ光を出射する。1/2波長板102は、半導体レーザ101から出射されたレーザ光を、偏光ビームスプリッタ103に対してS偏光となるよう調整する。偏光ビームスプリッタ(PBS)103は、1/2波長板102側から入射されるレーザ光(S偏光)を略全反射するとともに、コリメートレンズ104側から入射されるレーザ光(P偏光)を略全透過する。
コリメートレンズ104は、PBS103側から入射されるレーザ光を平行光に変換する。レンズアクチュエータ105は、レーザ光に生じる収差が補正されるよう、コリメートレンズ104を光軸方向に変位させる。立ち上げミラー106は、コリメートレンズ104側から入射されたレーザ光を対物レンズ109に向かう方向に反射する。
1/4波長板107は、ディスクへと向かうレーザ光を円偏光に変換するとともに、ディスクからの反射光をディスクへ向かうレーザ光の偏光方向に垂直な偏光方向に変換する。これにより、ディスクによって反射されたレーザ光は、PBS103を略全透過し、アナモレンズ110へと導かれる。
アパーチャ108は、対物レンズ109に対するレーザ光の有効径が適正となるように、レーザ光のビーム形状を円形形状に調整する。対物レンズ109は、レーザ光をディスク内のターゲット記録層に適正に収束できるよう設計されている。ホルダ120は、1/4波長板107、アパーチャ108および対物レンズ109を一体的に保持する。対物レンズアクチュエータ121は、従来周知の電磁駆動回路によって構成され、ホルダ120をフォーカス方向およびトラッキング方向に駆動する。
ディスクに照射されたレーザ光は、ディスク中に配された記録層によって反射される。反射されたレーザ光は、上記光路を逆行した後、PBS103を透過し、アナモレンズ110に入射する。アナモレンズ110は、ディスクからの反射光をD1方向とこれに垂直なD2方向に収束させ、これにより、反射光に非点収差を導入する。ここで、アナモレンズ110は、D1方向とD2方向が、ディスクからのトラック像の方向に対してそれぞれ45°の傾きとなるよう配置されている。なお、D1方向およびD2方向については、追って図2を参照して説明する。
アナモレンズ110から出射されるレーザ光は、分光素子111に入射する。分光素子111は、入射するレーザ光の光束領域を2分割し、分割された光束領域を互いに離間させる。なお、分光素子111については、追って図2を参照して説明する。
光検出器112は、分光素子111から出射される分割されたレーザ光を受光して検出信号を出力する。光検出器112の受光面上には、8つのセンサが配されており、これらのセンサから出力される信号により、非点収差法によりフォーカスエラー信号が生成され、1ビームプッシュプル法によりトラッキングエラー信号が生成される。なお、光検出器112の受光面上のセンサパターンについては、追って図4を参照して説明する。
図2は、光線の収束状態を示す図である。同図(a)は、光検出器112近傍の光線の収束状態を示す図であり、同図(b)および(d)は、それぞれ、光入射側から見た、アナモレンズ110および分光素子111に入射する際のターゲット層からの反射光(信号光)とこれら素子との関係について示す図である。同図(c)は、分光素子111の形状を示す斜視図である。
同図(b)を参照して、アナモレンズ110は、入射する反射光を、D1方向(第1の収束方向)と、D1方向に垂直なD2方向(第2の収束方向)に収束させる。また、アナモレンズ110は、D1方向よりD2方向の方が曲率半径が小さい凸形状のため、D1方向に比べ、D2方向にレーザ光を収束させる効果が大きい。なお、ターゲット層からの反射光(信号光)は、アパーチャ108によって円形形状とされるため、図示の如く、円形形状となっている。
同図(a)を参照して、アナモレンズ110によって収束させられたターゲット層からの反射光(信号光)は、D1方向およびD2方向の収束により、それぞれ異なる位置で焦線を結ぶ。D1方向の収束による焦線位置(S1)は、D2方向の収束による焦線位置(S2)よりも、アナモレンズ110から遠い位置となり、ターゲット層からの反射光(信号光)の収束位置(ビームが最小錯乱円になる位置)(S0)は、D1方向およびD2方向による焦線位置(S1)、(S2)の中間位置となる。
ターゲット層よりもレーザ光入射面から深い層からの反射光についても同様に、D1方向の収束による焦線位置(M11)は、D2方向の収束による焦線位置(M12)よりも、アナモレンズ110から遠い位置となる。また、深い層からの反射光のD1方向の収束による焦線位置(M11)は、ターゲット層からの反射光のD2方向の収束による焦線位置(S2)よりも、アナモレンズ110に近い位置となるよう、アナモレンズ110が設計されている。
ターゲット層よりもレーザ光入射面から浅い層からの反射光についても同様に、D1方向の収束による焦線位置(M21)は、D2方向の収束による焦線位置(M22)よりも、アナモレンズ110から遠い位置となる。また、浅い層からの反射光のD2方向の収束による焦線位置(M22)は、ターゲット層からの反射光のD1方向の収束による焦線位置(S1)よりも、アナモレンズ110から遠い位置となるよう、アナモレンズ110が設計されている。
分光素子111は、深い層からの反射光のD1方向の焦線位置(M11)と、ターゲット層からの反射光のD2方向の焦線位置(S2)の間に設置されている。また、光検出器112の入射面は、ターゲット層からの反射光の焦線位置(S0)に配されている。
同図(c)を参照して、分光素子111は、光出射面が平坦で、且つ、光入射面が2つの領域において異なる方向に個別に傾斜する透明体によって形成されている。図示の如く、分光素子111の入射面には、2つの傾斜面111aおよび111bが形成されている。傾斜面111aと111bの境界は、D1方向に平行な直線となっている。
同図(d)を参照して、分光素子111を光入射側から見ると、傾斜面111aおよび111bに入射する反射光の進行方向は、分光素子111の屈折作用によって、それぞれ、D2方向に平行で且つ互いに離間するVaおよびVbの方向に変化する。なお、ターゲット層からの反射光(信号光)は、図示の如く、D1方向よりもD2方向に縮められた光束状態となっている。
図3(a)は、アナモレンズ110、分光素子111、光検出器112の各位置における光束の状態を模式的に示す図である。ここでは、便宜上、アナモレンズ110に対する反射光の入射光束のうち、図示の如く、D1方向に平行な直線で2分割したときの、左上領域の光束と右下領域の光束を、それぞれ、A光束とB光束としている。また、図3(a)には、これらA光束とB光束が、分光素子111および光検出器112において、どの領域に導かれるかが示されている。
以下、図3(a)とともに図2(a)の光線の収束状態を併せて参照しながら、各位置における光束の状態を説明する。
まず、反射光が分光素子111に入射するときの光束の状態について説明する。
深い層からの反射光は、アナモレンズ110の透過後、分光素子111に入射するまでの間に、D2方向およびD1方向の順に収束され焦線を結ぶ。すなわち、このときの焦線は、それぞれD1方向、D2方向に細長い形状となる。これにより、まず、A光束とB光束は、図2の焦線M12を通過した後、D1方向に平行な直線を対称軸として反転されて、左上領域の光束がB光束となり、右下領域の光束がA光束となる。続いて、これらの光束は、図2の焦線M11を通過した後、D2方向に平行な直線を対称軸として反転される。このとき、A光束とB光束は、各々、左上領域と右下領域内でD2方向に平行な直線を対称軸として反転されるため、焦線M11を通過する前と同様、左上領域と右下領域に入射する。よって、分光素子111入射時の光束の状態は、左上領域の光束がB光束、右下領域の光束がA光束になる。
ターゲット層からの反射光は、アナモレンズ110の透過後、分光素子111に入射するまでの間に、D1方向およびD2方向ともに焦線を結ばない。よって、分光素子111入射時の光束の状態は、アナモレンズ111入射時と同様、左上領域の光束がA光束、右下領域の光束がB光束になる。
浅い層からの反射光は、ターゲット層からの反射光と同様、アナモレンズ110の透過後、分光素子111に入射するまでの間に、D1およびD2方向ともに焦線を結ばない。よって、分光素子111入射時の光束の状態は、アナモレンズ111入射時と同様、左上領域の光束がA光束、右下領域の光束がB光束になる。
ここで、分光素子111の機能および作用を説明するために、まず、分光素子111が配されていない場合(比較例)に、深い層、ターゲット層、浅い層からの光束が、光検出器112にどのような状態で入射するかについて説明する。
まず、深い層からの反射光は、分光素子111の配置位置を通過後、光検出器112に入射するまでの間に、D1方向およびD2方向ともに焦線を結ばない。よって、光検出器112入射時の光束の状態は、分光素子111の配置位置を通過するときと同様、左上領域の光束がB光束、右下領域の光束がA光束になる。
ターゲット層からの反射光は、分光素子111の配置位置を通過後、光検出器112に入射するまでの間に、D2方向に焦線を結ぶが、D1方向に焦線を結ばない。これにより、分光素子111入射時のA光束とB光束は、分光素子111の配置位置を通過後、D1方向に平行な直線を対称軸として反転される。よって、光検出器112入射時の光束の状態は、図示のように、左上領域の光束がB光束、右下領域の光束がA光束になる。
浅い層からの反射光は、分光素子111の配置位置を通過後、光検出器112に入射するまでの間に、D1方向およびD2方向ともに焦線を結ばない。よって、光検出器112入射時の光束の状態は、分光素子111の配置位置を通過するときと同様、左上領域の光束がA光束、右下領域の光束がB光束になる。
こうして、分光素子111が配されない場合には、図3(a)の下段中央に示す状態で、深い層、ターゲット層、浅い層からの光束が、光検出器112に入射する。
次に、本実施例のように、分光素子111を配した場合に、深い層、ターゲット層、浅い層からの光束が、光検出器112にどのような状態で入射するかについて説明する。
この場合、分光素子111入射時の左上領域の光束と右下領域の光束の進行方向は、分光素子111の分光作用により、それぞれ、左上方向および右下方向に変化する。これにより、光検出器112に入射する際の光束の状態は、比較例の場合の光束の状態から、分光素子111入射時の左上領域に対応する光束が左上方向に、分光素子111入射時の右下領域に対応する光束が右下方向に、それぞれ移動された状態となる。
この場合、分光素子111の左上の領域には、深い層からのB光束と、ターゲット層および浅い層からのA光束が入射する。よって、同図(b)に示すように、比較例において光検出器112に入射する光束のうち、深い層からのB光束と、ターゲット層および浅い層からのA光束が、分光素子111の左上領域の作用によって、左上方向に移動される。
また、分光素子111の右下の領域には、深い層からのA光束と、ターゲット層および浅い層からのB光束が入射する。よって、同図(c)に示すように、比較例において光検出器112に入射する光束のうち、深い層からのA光束と、ターゲット層および浅い層からのB光束が、分光素子111の右下領域の作用によって、右下方向に移動される。
こうして、光検出器112上における各光束の状態は、同図(d)に示すものとなる。よって、深い層、ターゲット層および浅い層からのA光束およびB光束は、それぞれ、図3(a)下段右側に示す状態で、光検出器112に入射する。
かかる分光素子111の作用により、光検出器112の中心付近には、図3(a)下段右側に示す如く、ターゲット層からの反射光(A光束、B光束)のみが入射し、ターゲット層以外の記録層(深い層、浅い層)からの反射光は入射しない領域が生じる。この場合、分光素子111は、同図(a)に示す如く、ターゲット層からのA光束とB光束が互いに重ならない程度に、各光束の進行方向を変化させるよう、構成される。
図4(a)および(b)は、それぞれ、分光素子111を配さない場合の従前の光検出器の受光面上に配されたセンサパターン(非点収差法/1ビームプッシュプル法)と、本実施例に係る光検出器112の受光面上に配されたセンサパターン(非点収差法/1ビームプッシュプル法)を示す図である。
同図(a)および(b)の何れの場合も、光検出器の受光面上には、P1〜P8までのセンサが配されている。また、各センサ内の破線で示された領域は、ターゲット層からの反射光(信号光)の光束領域を表し、a〜hは、センサP1〜P8に入射するターゲット層からの反射光の光束領域を表している。なお、各センサ内の点線で示された細長い領域は、対物レンズ109による反射光の合焦位置が、ターゲット層から奥側および手前側にずれている場合の、ターゲット層からの反射光の光束領域を表している。
同図(a)を参照して、従前の光検出器が用いられる場合、光束領域a〜hの光強度に基づく検出信号成分をA〜Hとすれば、トラック像の方向は、図中、上下方向であるから、フォーカスエラー信号FEは、FE=(A+B+C+H)−(D+E+F+G)の演算により求まり、プッシュプル信号PPは、PP=(A+D+E+H)−(B+C+F+G)の演算により求まる。
本実施例においては、ターゲット層からの反射光が、図3(a)の下段右側に示す状態で、光検出器112に導かれる。よって、ターゲット層からの反射光のみが導かれる領域に、図4(b)に示すセンサパターンを配することで、ターゲット層からの反射光を受光することができる。こうすると、センサパターンには、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが入射する。この場合、光束領域a〜hの各光は、図4(b)に示す状態にて、それぞれ対応するセンサに受光される。これにより、図4(a)に示す従前の光検出器が用いられる場合と同様の演算にて、フォーカスエラー信号およびプッシュプル信号PPが求められ得る。
以上、本実施例によれば、光検出器112上に配されたセンサパターンには、ターゲット層以外の記録層からの反射光(迷光)は入射せず、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが入射する。このため、光検出器112の受光面上に配されたセンサパターンから出力される信号により、迷光の影響のない精度の高い各種信号が得られる。
なお、上記では、分光素子111の設置場所は、深い層からの反射光のD1方向の焦線位置(M11)と、ターゲット層からの反射光のD2方向の焦線位置(S2)の間に設置されたが、分光素子111は、深い層からの反射光のD2方向の焦線位置(M12)と、D1方向の焦線位置(M11)の間に設置されても良い。
この場合、分光素子111と各焦線との関係は、深い層からの反射光の焦線と分光素子111についてのみ変化する。このため、分光素子111および光検出器112に入射する際の、ターゲット層および浅い層からの反射光の状態は、上記の場合と同様である。また、深い層からの反射光の状態も、以下に説明するように、上記と同様なものとなる。
この場合、深い層からの反射光は、アナモレンズ110の透過後、分光素子111に入射するまでの間に、D2方向に焦線を結ぶが、D1方向に焦線を結ばない。これにより、アナモレンズ110入射時の光束の状態は、D1方向に平行な直線を対称軸として反転される。よって、分光素子111入射時の光束の状態は、上記の場合と同様、左上領域の光束がB光束、右下領域の光束がA光束になる(図3(a)参照)。
また、深い層からの反射光は、分光素子111の透過後、光検出器112に入射するまでの間に、D1方向に焦線を結ぶが、D2方向に焦線を結ばない。このとき、分光素子111入射時のB光束とA光束は、D2方向に平行な直線を対称軸として反転されるが、各々の領域内で反転されるため、光検出器112入射時の光束の状態は、上記の場合と同様、左上領域の光束がB光束、右下領域の光束がA光束になる。
以上、このように、分光素子111の設置位置が焦線M11とM12の間に変更された場合においても、光検出器112に入射する際の光束状態は、上記の場合と同様となり、光検出器112の中央付近に図4(b)に示したセンサパターンが配されれば、同様の効果が奏される。
<本実施例に係る実験>
次に、本件出願の発明者が行った実験結果を用いて、光検出器112のセンサパターンに、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが入射することを説明する。
図5(a)は、本実施例の実験に用いた光学系を示す図である。本実験では、ターゲット層以外に、手前側にターゲット層以外の記録層が1つだけ存在する場合が想定されている。また、光検出器112の位置には、光検出器112の替わりに観察面が配されている。なお、図中、図1と同じ光学系要素については、同じ番号が付されている。
本実験に係る光学系の設計条件は、以下の通りである。
(1)半導体レーザ101の波長:405nm
(2)対物レンズ109の焦点距離:1.4mm
(3)コリメートレンズ104の焦点距離:14mm
(4)アナモレンズ110の焦点距離(焦線間の中心):28mm
(5)アナモレンズ110の焦線間隔:1.5mm
(6)分光素子111と観察面の距離:4mm
(7)ターゲット層:カバー厚100μm
(8)ターゲット層以外の記録層:カバー厚:75μm
図5(b)は、本実験時のターゲット層からの反射光(信号光)およびターゲット層以外の記録層からの反射光(迷光)の状態を示す図である。図示の如く、レーザ光はターゲット層に合焦され、信号光となって反射されている。このとき、レーザ光の一部は他の記録層にも入射し、迷光となって反射されている。
図6は、図5に示した実験条件で、観察面に入射する信号光および迷光の強度分布を示した図である。図6(a)、(b)、(c)は、それぞれ、対物レンズ109による反射光の合焦位置が、ターゲット層から奥側に1μmずれた場合、ターゲット層に一致する場合、ターゲット層から手前側に1μmずれた場合を示している。また、同図(a)、(b)、(c)において、上段は、対物レンズ109による反射光の合焦位置を示す図であり、中段は、観察面上に入射する反射光の強度分布を濃淡で示す図であり、下段は、観察面上にセンサパターンが配された場合の、センサパターン領域における反射光の強度分布を模式的に示す図である。
なお、アナモレンズ110の曲率半径は、図1の光学系では、D1方向よりもD2方向の方が小さく設定されたが、本実験では、D2方向よりもD1方向の方が小さく設定されている。このため、同図(a)、(b)、(c)の下段に示す如く、センサパターンは、図4(b)で示した場合と異なり、センサパターンの中心を通りトラック像の方向に平行な直線を軸として左右対称に配されている。
同図(a)、(b)、(c)の中段を参照して、中央付近の特に反射光の強度分布が大きい部分(色の濃い部分)は、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが入射している領域である。また、それ以外の部分は、ターゲット層以外の記録層からの反射光(迷光)が入射している領域である。
よって、観察面上において、反射光の強度分布が大きい部分(中心付近)に、センサパターンが配されれば、同図(a)、(b)、(c)の下段に示す如く、センサパターンには、ターゲット層以外の記録層からの反射光(迷光)は入射せず、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが入射することが分かる。
<光検出器と分光素子の位置調整方法>
上記実施例では、図2(c)および(d)に示した分光素子111に入射する反射光のうち、ターゲット層からの反射光(信号光)が、光検出器112上に配された図4(b)に示すセンサパターンP1〜P8上に適正に入射するよう、分光素子111と光検出器112の位置調整を行う必要がある。この調整は、たとえば、以下の手法により行うことができる。
図7および図8は、分光素子111と光検出器112の位置調整方法を説明する図である。
図7(a−1)を参照して、分光素子111の傾斜面111aおよび111bは、それぞれ、分光素子111の配置位置近傍におけるディスクからの反射光束を十分に含み得る広さとなっている。また、同図(a−2)および(b−2)を参照して、光検出器112には、従来の非点収差法に基づく光検出器112の位置調整が可能となるように、センサパターンの左上部にセンサパターンP5’〜P8’が配されている。
なお、分光素子111と光検出器112が適正に位置調整された状態では、傾斜面111aに入射した反射光束が、光検出器112のセンサパターンP1〜4、P5’〜P8’へと導かれる。
分光素子111と光検出器112の位置調整時には、始めに、同図(a−1)に示すように、ディスクからの反射光束が傾斜面111aに収まるよう、分光素子111が粗調整され仮固定される。
なお、ここでは、同図(a−2)のようにセンサパターンの左上部にセンサパターンP5’〜P8’を配したため、これらセンサパターンP1〜P4に対応する傾斜面111aに、ディスクからの反射光束を入射させたが、たとえば、センサパターンP5〜P8の右下部にセンサパターンP5’〜P8’と同様の形態で4つのセンサパターンを配する場合は、センサパターンP5〜P8に対応する傾斜面111bにディスクからの反射光束が入射するように分光素子111が仮固定される。
同図(a−1)に示すように傾斜面111aに入射したディスクからの反射光束は、分光素子111によって分光されずに、分光素子111による屈折作用によって進行方向が変化される。したがって、分光素子111を透過した反射光束は、アナモレンズ110による光学作用により、光検出器112の受光面上において、オンフォーカス時には円形となり、オフフォーカス時には楕円形となるような、非点収差に基づく光スポットを形作る。
次に、この光スポットが、同図(a−2)に示す如く光検出器112にて適正に検出されるよう、センサパターンP1〜4、P5’〜P8’からの出力信号を用いて、従来の非点収差法に基づく調整方法により光検出器112の位置調整が行われ、光検出器112が適正位置に固定される。この場合、分割線L1、L2にて分割された4つのセンサ領域の検出信号をもとに光検出器112の位置調整が行われる。これにより、光束の重心を光検出器112の目標位置に合わせることができる。
図8(a)は、この場合の分光素子111および光検出器112の斜視図である。図示の如く、光検出器112は、X軸方向(反射光の光軸方向)およびY−Z平面内で位置決めされる。
こうして光検出器112が位置決めされた後、仮固定された分光素子111の位置調整が行われる。図7(b−1)の如く、分光素子111を光軸に垂直な面内に移動させ、同図(b−2)の如く、光検出器112のセンサP1〜P8にて検出される信号が各々等しくなる位置に分光素子111を固定する。これにより、センサP1〜P8の中心点Oと反射光束の重心を精度良く合わせることができる。
図8(b)は、この場合の分光素子111および光検出器112の斜視図である。図示の如く、分光素子111は、Y−Z平面内で位置決めされる。
よって、分光素子111と光検出器112のどちらも適正位置に固定することができる。
<変更例1>
上記実施例では、アナモレンズ110を透過した反射光は、分光素子111によって、2つの異なる進行方向に分光された。本変更例では、分光素子111の替わりに、分光素子120が用いられる。
図9(a)は、分光素子120の形状を示す斜視図である。分光素子120は、光入射面と光出射面が2つの領域において異なる方向に個別に傾斜する透明体によって形成されている。図示の如く、分光素子120の入射面には、2つの傾斜面120aおよび120bが形成されている。傾斜面120aと120bの境界は、D1方向に平行な直線である。また、分光素子120の傾斜面120aおよび120bは、それぞれ、分光素子120の配置位置近傍におけるディスクからの反射光束を十分に含み得る広さとなっている。
同図(b)は、分光素子120を横方向(X軸に垂直で、Y軸およびZ軸に45度の角度をなす方向)から見た図である。図示の如く、分光素子120の出射面には、2つの傾斜面120cおよび120dが形成されている。また、傾斜面120cおよび120dの境界は、入射面と同様、D1方向に平行な直線となっている。分光素子120に入射する光は、傾斜面120aおよび120cにおいて屈折作用を受けた後、さらに、傾斜面120cおよび120dにおいて屈折作用を受ける。これにより、分光素子120を透過する光は、入射前と出射後において進行方向が変化せず、出射後において分光された状態となる。
同図(c)は、光入射側から見た分光素子120を示す図である。分光素子120に入射する反射光の進行方向は、上記実施例の分光素子111と同様、D2方向に平行で且つ互いに離間するVaおよびVbの方向に変化する。
こうすると、上記実施例と同様、光検出器112上に配されたセンサパターンによって、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが受光され得る。また、この場合も、上記実施例と同様の位置調整方法によって、光検出器112と分光素子120の位置調整が行われ得る。なお、この場合、分光素子120は、上記実施例と同様、ターゲット層からのA光束とB光束が光検出器112の受光面上において互いに重ならないよう、分光機能が調整される。
<変更例2>
上記実施例では、アナモレンズ110を透過した反射光は、分光素子111によって、2つの異なる進行方向に分光された。本変更例では、分光素子111の替わりに、ホログラム素子130が用いられ、さらに、センサパターンの中心位置に4分割センサが配される。
図10(a−1)および(b−1)は、光入射側から見たホログラム素子130を示す図である。ホログラム素子130の入射面には、D1方向に平行な直線を境界とする2つのホログラム領域130aおよび130bが形成されている。
ホログラム領域130aおよび130bには、入射する反射光の進行方向が、D2方向に平行で且つ互いに離間するVaおよびVbの方向に変化するよう、回折パターンが配される。また、ホログラム領域130aおよび130bには、反射光の進行方向を曲げる作用の他、0次回折光が所定の回折効率による光量だけ生じるよう回折パターンが設定される。なお、ホログラム領域130aおよび130bは、ホログラム素子130の配置位置近傍における反射光束を十分に含み得る広さとされなくとも良い。
図10(a−2)および(b−2)は、本変更例で用いる光検出器112上に配されたセンサパターンを示す図である。図示の如く、センサパターンの中心位置に4分割センサが配されている。すなわち、光検出器112には、上記実施例のセンサパターンに加え、センサP1〜P8の中心位置に、従来の非点収差法に基づくセンサパターンP11〜P14(4分割センサ)が挿入されている。この場合、ホログラム素子130によって進行方向が曲げられる反射光は、センサP1〜P8に入射し、ホログラム素子130によって進行方向が曲げられない反射光(0次回折光)は、センサP11〜P14に入射する。
こうすると、上記実施例と同様、光検出器112上に配されたセンサパターンによって、ターゲット層からの反射光(信号光)のみが受光され得る。
次に、本変更例における光検出器112とホログラム素子130の位置調整方法について説明する。
まず、図10(a−1)に示すように、ディスクからの反射光束が略中央に入射する状態で、ホログラム素子130が仮固定される。続いて、0次回折光がセンサパターンP11〜P14上において図10(a−2)に示す状態となるよう、センサパターンP11〜P14からの出力信号を用いて、従来の非点収差法に基づく調整方法により、光検出器112の位置調整が行われ、光検出器112が適正位置に固定される。その後、図10(b−1)に示すように、ホログラム素子130がY−Z平面内で移動され、センサパターンP1〜P8にて検出される信号が各々等しくなる位置にホログラム素子130が固定される。これにより、センサパターンP1〜P8には、図10(b−2)に示す如く、信号光が等しく分布するようになる。こうして、ホログラム素子130と光検出器112のどちらも適正位置に位置決めすることができる。
なお、本変更例では、反射光の0次回折光が、センサP11〜P14に入射するため、その分、センサP1〜P8に入射する反射光の光量が減少する。また、センサP1〜P8には、0次回折光のうち、ターゲット層以外の記録層からの反射光(迷光)が入射する。しかしながら、センサP11〜P14によって位置調整が行われ得る程度に0次回折光の光量が小さくなるよう、ホログラム領域130aおよび130bの回折効率が設定されれば良い。こうすると、センサP1〜P8に入射する反射光の光量が増加し、センサP1〜P8に掛かる迷光の光量が減少する。
なお、このように0次光を用いずに、上記図7と同様の方法によって光検出器112とホログラム素子130の位置調整を行う場合には、ホログラム素子130のホログラム領域130a、130bにブレーズ型の回折パターンを形成して、センサパターンP1〜P8に導かれる反射光の光量を高めるようにするのが望ましい。
以上、本発明の実施例および変更例について説明したが、本発明は、上記実施例および変更例に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、上記実施例および変更例では、分光素子およびホログラム素子を透過する反射光の進行方向が、図11の(a1)、(b1)に示すように、D2方向に平行で且つ互いに離れる方向に変化されたが、進行方向の変化方向は、同図の(a2)、(b2)の方向や、同図の(a3)、(b3)の方向であっても良く、あるいは、D1に平行な方向であっても良い。あるいは、分光素子およびホログラム素子の2つの入射面のうち何れか一方は、入射する光に対して進行方向を変化しないように設定されても良い。要するに、分光素子およびホログラム素子は、光検出器112の受光面上において、ターゲット層からの反射光に深い層と浅い層からの反射光が掛からず、且つ、ターゲット層からのA光束とB光束が互いに重ならないように、各層からのA光束、B光束を引き離す機能を有していれば良い。
なお、図11に示された3つの分光形態は、何れも、請求項2に記載の「前記分光素子は、前記平行な直線で2分割した各光束を、当該直線に垂直な方向において互いに離間させる」に含まれるものである。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
101 … 半導体レーザ(レーザ光源)
109 … 対物レンズ
110 … アナモレンズ(非点収差素子)
111、120 … 分光素子
112 … 光検出器
130 … ホログラム素子(分光素子)

Claims (3)

  1. 積層方向に複数の記録層を有するディスクに対し情報を記録および/もしくは再生する光ピックアップ装置において、
    レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を前記ディスク上に収束させる対物レンズと、
    前記ディスクによって反射された前記レーザ光を第1の方向に収束させて第1の位置で第1の焦線を結ばせるとともに、前記レーザ光を第2の方向に収束させて前記第1の位置よりも前記ディスクに近い第2の位置で第2の焦線を結ばせる非点収差素子と、
    前記非点収差素子を透過した前記レーザ光の光束を前記第1の方向に平行な直線で2分割し、当該直線に垂直な方向において各光束の進行方向を互いに離間させる分光素子と、
    前記分光素子を透過した前記レーザ光を受光する光検出器と、を備え、
    前記分光素子は、前記ディスクのターゲット記録層から反射された前記レーザ光の前記第2の焦線と、前記ターゲット記録層よりも深い記録層から反射された前記レーザ光の前記第2の焦線との間に配され、
    前記光検出器は、前記ターゲット記録層から反射された前記レーザ光の前記第1の焦線と前記第2の焦線の間に配されている、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、入射面および/もしくは出射面に前記第1の方向に平行な直線を境界とする異なる傾斜の2つの平面を有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 請求項1または2に記載の光ピックアップ装置において、
    前記分光素子は、入射面もしくは出射面に前記第1の方向に平行な直線を境界とする異なる回折パターンが設定された2つの回折領域を有する、
    ことを特徴とする光ピックアップ装置。
JP2009060117A 2009-03-12 2009-03-12 光ピックアップ装置 Expired - Fee Related JP5173899B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009060117A JP5173899B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 光ピックアップ装置
US12/723,088 US8023387B2 (en) 2009-03-12 2010-03-12 Optical pickup device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009060117A JP5173899B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 光ピックアップ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010211903A JP2010211903A (ja) 2010-09-24
JP5173899B2 true JP5173899B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=42730621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009060117A Expired - Fee Related JP5173899B2 (ja) 2009-03-12 2009-03-12 光ピックアップ装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8023387B2 (ja)
JP (1) JP5173899B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4684341B2 (ja) * 2009-07-29 2011-05-18 三洋電機株式会社 光ピックアップ装置、光ディスク装置および焦点調整方法
JP2011054231A (ja) 2009-09-01 2011-03-17 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置
JP2014157636A (ja) * 2011-05-30 2014-08-28 Sanyo Electric Co Ltd 光ピックアップ装置
JPWO2013146365A1 (ja) * 2012-03-29 2015-12-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 蛍光検出装置
JP6186923B2 (ja) * 2013-06-18 2017-08-30 船井電機株式会社 光ピックアップ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2624255B2 (ja) 1987-06-09 1997-06-25 オリンパス光学工業株式会社 光記録再生装置
JP3605279B2 (ja) * 1998-02-25 2004-12-22 パイオニア株式会社 光学式ピックアップ
JP4855703B2 (ja) 2005-03-15 2012-01-18 株式会社リコー 光ピックアップ、光記録装置、光再生装置、および光記録再生装置
JP4859095B2 (ja) 2005-03-02 2012-01-18 株式会社リコー 抽出光学系、光ピックアップ装置及び光ディスク装置
WO2006093326A1 (en) * 2005-03-02 2006-09-08 Ricoh Company, Ltd. Optical system, optical pickup apparatus, and optical disk apparatus
WO2007043663A1 (ja) * 2005-10-14 2007-04-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 光学ヘッド
JP2008130152A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Sony Corp 光ピックアップ及びこれを用いた光ディスク装置
JP2009009630A (ja) * 2007-06-27 2009-01-15 Victor Co Of Japan Ltd 光ピックアップ装置
JP5070140B2 (ja) * 2008-06-13 2012-11-07 株式会社日立メディアエレクトロニクス 光ピックアップ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US8023387B2 (en) 2011-09-20
JP2010211903A (ja) 2010-09-24
US20100232282A1 (en) 2010-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4610628B2 (ja) 光ピックアップ装置および焦点調整方法
JP5173656B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2011070752A (ja) 光ピックアップ装置
JP5173899B2 (ja) 光ピックアップ装置
US8159907B2 (en) Optical pickup device
JP4722190B2 (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
US8446809B2 (en) Optical pickup device and optical disc device
US8310910B2 (en) Optical pickup device
US8345528B2 (en) Optical pickup device
JP2009129483A (ja) 光ピックアップ装置
WO2007094288A1 (ja) 光学ヘッド、光学ヘッドの制御方法及び光情報処理装置
JP3715443B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2007272980A (ja) 光ピックアップ装置
JP4312214B2 (ja) 光ピックアップ装置
US8054733B2 (en) Optical pickup device
US8331211B2 (en) Optical pickup device
JP5173868B2 (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
US8358571B2 (en) Optical pickup device
US20120106312A1 (en) Optical pickup device
US20120099414A1 (en) Optical pickup device
JP2010079983A (ja) 光ピックアップ装置および光ディスク装置
JP2010049758A (ja) 光ピックアップ装置
JP2010244634A (ja) 光ピックアップ装置
JP2014186768A (ja) 光ピックアップ、及びディスク装置
JP2014089777A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121227

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees