JP5173545B2 - 受信光パワーモニタ装置および受信光パワーモニタ方法 - Google Patents

受信光パワーモニタ装置および受信光パワーモニタ方法 Download PDF

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Description

本はめは、光通信システム等の各局の光受信装置における、受信光パワーのモニタ機能に関し、とくにWDM方式の光通信システムに使用するに好適な受信光パワーモニタ装置および受信光パワーモニタ方法に関する。
WDM(Wavelength Division Multiplexing)方式等の光通信システムにおいて受信装置側では、装置監視用に光受信パワーモニタ等のモニタ機能を備えることが求められている。
WDM方式の光通信システムの構成を図9に示す。同図において、WDM方式の光通信システムは、多重化装置500と、送信装置501と、光合波器510と、光ファイバ伝送路520と、光分波器530と、受信装置540と、多重分離化装置550とを有している。
送信装置501は、送信符号処理部502と、レーザダイオード(LD)を駆動する駆動回路503と、レーザダイオード(LD)504と、レーザダイオード(LD)504の出力を一定に制御する出力レベル制御部505とを有している。
また、受信装置540は、受光素子541と、等化増幅器542と、AGC回路543と、識別再生部544と、受信符号処理部545と、受信パワーモニタ回路546と、タイミング抽出回路547とを有している。
多重化装置500、送信装置501、受信装置540及び多重化分離装置550は、WDM方式で使用する光信号の波長の数だけ設けられている。
上記構成において、信号源からの信号は多重化装置500により、多重化されたディジタル信号となり、送信符号処理部502より入力データに同期情報及び制御情報が付加されるとともに、符号化処理が行われる。
送信信号処理部502の出力は、駆動回路503、レーザダイオード(LD)504及び出力レベル制御部505により光電変換され、光合波器510に出力される。
光合波器510では、複数の送信装置501から出力される異なる複数の波長λ1、λ2、…、λnの光信号が多重化され、光ファイバ伝送路520を介して光分波器530に入力される。
光分波器530では、光合波器510で多重化された複数の光信号を波長毎に分波し、各受信装置540に出力する。
受信装置540では、受光素子541により光信号を受光し、光電変換した出力信号を等化増幅器542、AGC回路543及び受信パワーモニタ回路546に出力する。
受光素子541の出力信号は、AGC回路543によりゲインコントロールされた等化増幅器542により等化増幅され、識別再生部544及びタイミング抽出回路547に出力される。
タイミング抽出回路547では、論理“1”(マーク)と、論理“0”(スペース)とを識別するタイミングを示すクロックが抽出され、タイミング抽出回路547は該クロックを識別再生部544に出力する。
識別再生部544では、論理“1”(マーク)と、論理“0”(スペース)とを識別し、受信符号処理部545に出力する。受信符号処理部545では、送信符号処理部502とは逆の処理が行われ、多重分離装置550により元の信号を取得する。
上記構成の通信システムにおいて、受信装置540では、受信パワーモニタ回路546により受光した入力光パワーを監視し、受光パワーに応じた電圧信号をモニタ信号として受信装置本体に出力する。
このように、光通信システムでは、受信装置側で受信した光信号の入力パワーをモニタする機能を備えているのが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
光通信システムの受信装置における光信号を受信する受光素子には一般的にPINダイオードやアバランシェフォトダイオード(APD)等のフォトダイオードが使用される。
PINダイオードは、空乏層の幅を広げて量子効率と応答速度を高めるために、n型半導体領域とp型半導体領域との間に真性半導体領域(i層)を設けたPIN構造を有している。
PINダイオードでは、光入力Pinに比例した光電流Ipdが流れる。したがって、光入力Pinに対するモニタ出力Vmonは、
Vmon=K・Ipd(Kは、比例係数)として比例係数Kの値を調整してモニタ出力Vmonを得ることができる。
これに対して、高感度用のフォトダイオードとしてアバランシェフォトダイオード(APD)がある。このフォトダイオードは、長距離伝送を行う光通信システムに使用される。
アバランシェフォトダイオード(APD)は、走行キャリアが他の電子と衝突して価電子帯から伝導帯に励起され、キャリア数が増倍されることにより、大きな光電流を得る機能を持っている。すなわち、アバランシェフォトダイオード(APD)には、光入力Pinに比例した光電流が、アバランシェフォトダイオードの逆バイアス電圧VrによりM倍に増倍された光電流Iapdが流れる。
そこで、光電流Iapdとアバランシェフォトダイオード(APD)に印加される逆バイアス電圧Vrをモニタし、増倍率を考慮して計算を行なうことにより、光入力Pinに対するモニタ出力Vmonを得ることになる。
したがって、光入力Pinに対するモニタ出力Vmonは、
Vmon=F(Iapd,Vr)…(1)
と書ける。
このように、アバランシェフォトダイオード(APD)の受信光パワーのモニタ出力Vmonは、アバランシェフォトダイオードの光電流Iapd及び、アバランシェフォトダイオードに印加される逆バイアス電圧Vrの関数となる。
特開2004−120669号公報
図10に、図9における受信パワーモニタ回路546の概略構成を模式的に示す。同図において、受信パワーモニタ回路546は、受光素子としてのアバランシェフォトダイオード(APD)541に逆バイアス電圧Vrを印加する高電圧回路600と、電流制限用抵抗R10と、逆バイアス電圧Vrを検出する分圧抵抗R12、R13と、光電流を検出する光電流検出部601と、逆バイアス電圧検出部602とを有している。
上記構成において、高電圧回路600よりアバランシェフォトダイオード(APD)541に抵抗R10、R11を介して逆バイアス電圧Vrが印加された状態下で、波長λ、パワーPinの光信号が受光素子としてのバランシェフォトダイオード(APD)541に入力されると、アバランシェフォトダイオード(APD)541には、パワーPin及び逆バイアス電圧Vrに応じた光電流Iapdが流れる。この光電流Iapdは光電流検出部601により電圧信号として検出される。
また、逆バイアス電圧Vrは、分圧抵抗R12、R13により、分圧した電圧信号として逆バイアス電圧検出部602により検出される。
上記構成からなる受信パワーモニタ回路546におけるアバランシェフォトダイオード(APD)541の逆バイアス電圧Vrに対する受光感度特性を図11に示す。同図に示すように、アバランシェフォトダイオード(APD)541は、印加される逆バイアス電圧Vr(V)に比例してキャリアの像倍率が大きくなり、光電流Iapdの値が大きくなる。
このため、逆バイアス電圧Vr(V)に応じて受光感度(mA/mW)が非線形に変化することが判る。図11において、受光感度特性曲線S上の受光感度が1(=10)となる点P1では、入力光パワーPinが1mWで1mAの光電流Iapdが流れ、受光感度が3となる点P2では、1mWの入力光パワーPinで3mAの光電流Iapdが流れ、受光感度が10(=10)となる点P3では、1mWの入力光パワーPinで10mAの光電流Iapdが流れることとなる。
アバランシェフォトダイオード(APD)541の入力光パワーPinに対する光電流Iapd、逆バイアス電圧Vr、受信光パワーモニタ出力Vmonの特性を図12に示す。
図12(a)に示すように、光電流Iapdが入力光パワーPinに対して直線Q0のように線形関係にあれば、受信光パワーモニタ出力Vmonは、図12(d)に示すように入力光パワーPinに対して比例関係となる。
しかし、実際には、光電流Iapdが入力光パワーPinに対して曲線Q1のように変化するため、受信光パワーモニタ出力Vmonは、入力光パワーPinに対して非線形関係となり、従来装置では、受光素子としてのアバランシェフォトダイオード(APD)からの受信光パワーモニタ出力Vmonに誤差が生じるという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、受光素子から得られる受信光パワーモニタ出力に含まれる誤差の低減を図った受信光パワーモニタ装置および受信光パワーモニタ方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の受信光パワーモニタ装置は、光通信システムにおける光受信部における受光パワーを監視する受信光パワーモニタ装置であって、前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光部を構成する受光素子に印加される逆バイアス電圧を検出する電圧検出手段と、前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流を検出する光電流検出手段と、調整時に、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを、予め通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号とを前記受光素子に入力し、最も波長の短い光信号及び最も波長の長い光信号の各々で求めた一次式のパラメータの平均値として決定する演算手段と、前記演算手段により決定された前記パラメータを記憶する記憶手段と、を有し、前記演算手段は、受信光パワーモニタ時に、前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出することを特徴とする。
上記構成からなる本発明の受信光パワーモニタ装置では、電圧検出手段により前記光受信部に入力される光パワーに対するに印加される逆バイアス電圧が検出され、光電流検出手段により前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流が検出される。
また、調整時に、演算手段は、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータが予め決定し、記憶手段により前記決定された前記パラメータが記憶される。
受信光パワーモニタ時には、前記演算手段は、前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出する。
これにより、光受信部に入力される光パワーと、該光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ装置は、前記演算手段は、調整時に、前記受信部に入力される光パワーをPin,前記受光素子に流れる光電流をIapd‘、前記受光素子に印加される逆バイアス電圧をVr、取得した光電流Iapd’の誤差を考慮したオフセットをC(T)、前記光入力パワーPinと前記光電流Iapd‘との比を、逆バイアス電圧Vrを変数とした一次式で表したときの逆バイアス電圧Vrの係数をA(T),定数項をB(T)(ただし、Tは温度を示し、A(T)、B(T)、C(T)は温度の関数である。)として、
次式(2)
Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(2)
からパラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を前記記憶手段に格納することを特徴とする。
上記構成からなる本発明の受信光パワーモニタ装置では、前記演算手段は、受信部に入力される光パワーPinに対する前記受光素子に流れる光電流Iapd‘、及び前記受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを取得し、取得した光電流Iapd’にオフセットC(T)を加え、上式(2)において、右辺が最も一次式に近い状態となるようにオフセットC(T)を決定する。
次いで、線形回帰法により係数A(T),定数項B(T)を算出して求める。
このようにして求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を記憶手段に格納し、受信モニタ時の演算処理のために備える。
このようにパラメータパラメータA(T)、B(T)、C(T)が決定されることにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となり、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ装置は、前記演算手段は、受信光パワーモニタ時に、前記受光素子に流れる光電流Iapd‘を示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、次式(3)
Vmon=(A(T)・Vr+B(T))・(Iapd‘−C(T))…(3)
から受信パワーモニタ出力Vmonを求めることを特徴とする。
上記構成からなる本発明の受信光パワーモニタ装置では、前記演算手段は、受信光パワーモニタ時に、前記受光素子に流れる光電流Iapdを示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、上式(3)から受信パワーモニタ出力Vmonを算出し、出力する。
これにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式として算出され、この結果、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ装置は、前記演算手段は、
調整時に、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を前記受光素子に入力して、それぞれ求めた前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を算出し、該算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として、前記記憶手段に格納することを特徴とする。
上記構成からなる本発明の受信光パワーモニタ装置では、前記演算手段は、調整時に、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を光受信部に入力し、各波長の光信号について、前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、該出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として前記記憶手段に格納する。
アバランシェフォトダイオード(APD)やPINフォトダイオード等の受光素子は、受光する光信号に対し、波長依存性を有するために、受信する光信号の波長により受信光パワーモニタ出力Vmonに誤差が生じるが、受信パワーモニタ出力Pin’を算出する際に上記記憶手段に格納されたパラメータA(T))、B(T)、C(T)を使用することにより、通信に使用する複数の全ての異なる波長の光信号について、目標とする仕様で決めた範囲内に誤差を低減させることができる。
また、本発明の受信光パワーモニタ方法は、光通信システムにおける光受信部における受信光パワーを監視する受信光パワーモニタ方法であって、前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光部を構成する受光素子に印加される逆バイアス電圧を電圧検出手段により検出する第1のステップと、前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流を電流検出手段により検出する第2のステップと、調整時に、演算手段が、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号とを前記受光素子に入力し、最も波長の短い光信号及び最も波長の長い光信号の各々で求めた一次式のパラメータの平均値として予め決定する第3のステップと、前記演算手段により決定された前記パラメータを記憶手段に記憶させる第4のステップと、受信光パワーモニタ時に、前記演算手段により前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出する第5のステップとを有することを特徴とする。

上記構成からなる受信光パワーモニタ方法では、第1のステップにおいて、前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光部を構成する受光素子に印加される逆バイアス電圧を電圧検出手段により検出し、次いで第2のステップで前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流を電流検出手段により検出する。
調整時に、第3のステップで、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを演算手段により予め決定し、さらに第4のステップで、前記演算手段により決定された前記パラメータを記憶手段に記憶させる。
また、受信光パワーモニタ時には、第5のステップにおいて、前記演算手段により前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出する。
これにより、光受信部に入力される光パワーと、該光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ方法は、前記第3のステップにおいて、
調整時に、前記受信部に入力される光パワーをPin,前記受光素子に流れる光電流をIapd‘、前記受光素子に印加される逆バイアス電圧をVr、取得した光電流Iapd’の誤差を考慮したオフセットをC(T)、前記光入力パワーPinと前記光電流Iapd‘との比を、逆バイアス電圧Vrを変数とした一次式で表したときの逆バイアス電圧Vrの係数をA(T),定数項をB(T)(ただし、Tは温度を示し、A(T)、B(T)、C(T)は温度の関数である。)として、前記演算手段により、次式(4)
Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(4)
からパラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、
前記第4のステップにおいて、求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を前記記憶手段に格納することを特徴とする。
上記構成からなる受信光パワーモニタ方法では、前記第3のステップにおいて、演算手段は、調整時に、受信部に入力される光パワーPinに対する前記受光素子に流れる光電流Iapd‘、及び前記受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを取得し、取得した光電流Iapd’にオフセットC(T)を加え、上式(4)において、右辺が最も一次式に近い状態となるようにオフセットC(T)を決定する。
次いで、線形回帰法により係数A(T),定数項B(T)を算出して求める。
このようにして求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を記憶手段に格納し、受信モニタ時の演算処理のために備える。
このようにパラメータパラメータA(T)、B(T)、C(T)が決定されることにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となり、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ方法は、前記第5のステップにおいて、受信光パワーモニタ時に、前記演算手段により前記受光素子に流れる光電流Iapdを示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、次式(5)
Vmon=(A(T)・Vr+B(T))・(Iapd‘−C(T))…(5)
から受信パワーモニタ出力Vmonを求めることを特徴とする。
上記構成からなる受信光パワーモニタ方法では、前記第5のステップにおいて、受信光パワーモニタ時に、前記演算手段により、前記受光素子に流れる光電流Iapdを示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、上式(5)から受信パワーモニタ出力Vmonを算出し、出力する。
これにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式として算出され、この結果、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明の受信光パワーモニタ方法は、前記第3のステップにおいて、調整時に、前記演算手段により通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を前記受光素子に入力して、それぞれ求めた前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を算出し、前記第4のステップにおいて、前記算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として、前記記憶手段に格納することを特徴とする。
上記構成からなる受信光パワーモニタ方法では、前記第3のステップにおいて、調整時に、前記演算手段により、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を光受信部に入力し、各波長の光信号について、前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、該算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として前記記憶手段に格納する。
アバランシェフォトダイオード(APD)やPINフォトダイオード等の受光素子は、受光する光信号に対し、波長依存性を有するために、受信する光信号の波長により受信光パワーモニタ出力Vmonに誤差が生じるが、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に上記記憶手段に格納されたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用することにより、通信に使用する複数の全ての異なる波長の光信号について、目標とする仕様で決めた範囲内に誤差を低減させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、調整時に、演算手段により光入力パワーと受光素子に流れる光電流との比が受光素子の逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを予め決定し、記憶手段により前記決定された前記パラメータを格納しておき、受信光パワーモニタ時には、前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出するようにしたので、光受信部に入力される光パワーと、該光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発明によれば、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を光受信部に入力し、演算手段により各波長の光信号について、前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、該出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として前記記憶手段に格納するようにしたので、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に上記記憶手段に格納されたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用することにより、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号について、目標とする仕様で決めた範囲内に誤差を低減させることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。図1に本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置の構成を図1に示す。同図において、本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置1は、高電圧発生回路10と、受光素子12と、光電流検出部14と、逆バイアス電圧検出部16と、演算処理回路20とを有している。
高電圧回路10は、電流制限用抵抗R1、光電流検出部14を介して受光素子12に逆バイアス電圧Vrを印加する。
受光素子12は、本実施形態では、アバランシェフォトダイオード(APD)である。
逆バイアス電圧検出部16は、受光素子12に印加されるバイアス電圧Vrを分圧抵抗R2、R3で分圧した電圧信号として検出する。
光電流検出部14は、受光素子12に流れる光電流Iapdを電圧信号として出力する。
また、演算処理回路20は、光電流/逆バイアス電圧取得部200と、パラメータ演算部202と、記憶部204と、受信パワー演算部206とを有している。
光電流/逆バイアス電圧取得部200は、逆バイアス電圧検出部16及び光電流検出部14の検出出力を取り込み、これらの検出出力をA/D変換して、ディジタル信号に変換し、所定の形式のデータにして記憶部204に格納する機能を有している。
パラメータ演算部202は、後述する演算処理に必要なパラメータA(T),B(T),C(T)を算出する機能を有している。
記憶部204には、調整時に算出される上記パラメータA(T),B(T),C(T)の他に、演算処理に必要な各種のデータが格納される。
受信パワー演算部206は、予め定められている演算式に基づいて上記パラメータA(T),B(T),C(T)を使用して受信光パワーを算出し、受信光パワーモニタ出力Vmonとして出力する機能を有している。
上記構成からなる受信光パワーモニタ装置の動作を説明するに先立ち、受光素子12に入力される光パワーをPin,受光素子12に流れる光電流(オフセット電流を無視したときの光電流)をIapd、受光素子12に印加される逆バイアス電圧をVrとしたときの、光パワーPin、光電流Iapd及び逆バイアス電圧をVrの間の関係式について検討する。ここで、受光素子12としてのアバランシェフォトダイオード(APD)における増倍率1のときの変換効率(受信光の吸収により発生する電子数の比率)をα(A/W)、アバランシェフォトダイオードのブレークダウン電圧をVbとすると、
一般に次式が成立する。
Iapd/αPin=1/(1−(Vr/Vb)) …(6)
上式(6)において、n=1とすると、
Pin/Iapd=(1/α)・(1−(Vr/Vb)) …(7)
となる。
また、上式(7)は、
Pin/Iapd=(−1/αVb)・Vr+1/α …(8)
と変形できる。
上式(8)において、(−1/αVb)をA,1/αをBとおくと、
Pin/Iapd=AVr+B …(9)
となる。
ここで、A,Bは受信光パワーモニタ装置のモジュール調整時に実測して取得するパラメータであり、アバランシェフォトダイオードの変換効率α、ブレークダウン電圧Vbに温度依存性が有るために温度Tの関数であるので、A(T)、B(T)とする。
また、上記モジュール調整時に取得するアバランシェフォトダイオードの光電流Iapd‘には、回路上、アバランシェフォトダイオードに流れ込むオフセット電流(誤差)が含まれているので、これをC(T)として式(9)におけるIapdをIapd’−C(T)とすると、式(9)は、
Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(10)
となる。
次に、図1に示す本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置の調整時の動作を図2乃至図4を参照して説明する。図2は、調整時の処理手順を示すフローチャートであり、図3はパラメータ演算部202の調整時の演算処理内容を示している。
これらの図において、まず、受光素子12の光入力パワーPinに対する高電圧発生回路10により受光素子12に印加される逆バイアス電圧Vrが分圧抵抗R4、R5を介して逆バイアス電圧検出部14により検出される(ステップ301)。
また、受光素子12の光入力パワーPinに対する受光素子12に流れる光電流Iapd‘(オフセット電流を含む)が分流抵抗R3を介して光電流検出部16により検出される(ステップ302)。
光電流/逆バイアス電圧取得部200は、バイアス電圧検出部14及び光電流検出部16の検出出力である、逆バイアス電圧Vr、光電流Iapd‘を取り込み、これらの検出出力をA/D変換して、ディジタル信号に変換し、所定の形式のデータにして図4に示す内容のテーブルにして記憶部204に格納する(ステップ303)。
次いで、パラメータ演算部202は、実際に受光素子12に流れる、オフセット電流を加味した光電流(Iapd‘−C(T))を加算器310により算出する(304)。
また、パラメータ演算部202は、逆算器311により光電流(Iapd‘−C(T))の逆数を算出する(ステップ305)。
さらに、パラメータ演算部202は、乗算器312によりステップ305で求めた光電流(Iapd‘−C(T))の逆数に光入力パワーPinを乗算して光入力パワーPinと光電流との比Pin/(Iapd‘−C(T))を算出する(ステップ306)。
次に、パラメータ演算部202は、横軸に逆バイアス電圧Vr、縦軸にて光入力パワーPinと光電流との比Pin/(Iapd‘−C(T))をとり、て光入力パワーPinと光電流との比Pin/(Iapd‘−C(T))が逆バイアス電圧Vrに対して一次式の関係となるようにパラメータC(T)を決定し、決定したパラメータC(T)を記憶部204に格納する(ステップ307)。
さらに、パラメータ演算部202は、線形回帰法により、
Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(10)
となるパラメータA(T),B(T)を算出し、算出したパラメータA(T),B(T)を記憶部204に格納する(ステップ308)。
このようにして、調整時にパラメータA(T),B(T)、C(T)を取得し、受信モニタ時の演算処理のために備える。る。
このようにパラメータパラメータA(T)、B(T)、C(T)が決定されることにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比Pin/(Iapd‘−C(T))が逆バイアス電圧Vrの一次式となり、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差を低減することが可能となる。
次に、図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置の受信光パワーモニタ時の動作を図5及び図6を参照して説明する。図5は、受信光パワーモニタ時の処理手順を示すフローチャートであり、図6は受信光パワーモニタ時のパラメータ演算部202の演算処理内容を示している。
これらの図において、まず、受光素子12の光入力パワーPinに対する高電圧発生回路10により受光素子12に印加される逆バイアス電圧Vrが分圧抵抗R2、R3を介して逆バイアス電圧検出部16により検出される(ステップ401)。
また、受光素子12の光入力パワーPinに対する受光素子12に流れる光電流Iapd‘(オフセット電流を含む)が光電流検出部14により検出される(ステップ402)。
光電流/逆バイアス電圧取得部200は、逆バイアス電圧検出部16及び光電流検出部14の検出出力である、逆バイアス電圧Vr、光電流Iapd‘を取り込み、これらの検出出力をA/D変換して、ディジタル信号に変換し、所定の形式のデータにして記憶部204に格納する(ステップ403)。
次いで、パラメータ演算部202は、実際に受光素子12に流れる、オフセット電流を加味した光電流(Iapd‘−C(T))を加算器410により算出する(404)。
また、パラメータ演算部202は、係数乗算器411により取得した、逆バイアス電圧VrにパラメータA(T)を乗算してA(T)・Vrを算出し、かつこの乗算結果に加算器412によりパラメータB(T)を加算して、A(T)・Vr+B(T)を算出する(ステップ405)。
さらに、パラメータ演算部202は、ステップ404で算出した光電流(Iapd‘−C(T))と、ステップ405で算出したA(T)・Vr+B(T)とを乗算器413により乗算し、受信光パワーモニタ出力Vmon(=(Iapd‘−C(T))・(A(T)・Vr+B(T)))を算出する(ステップ407)。
これにより、受光素子に入力される光入力パワーと受光素子の光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式として算出され、この結果、光受信部に入力される光パワーと、光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
ところで、WDM方式の光通信システムでは、広波長範囲の波長の光信号を使用する。受信部の受光素子(アバランシェフォトダイオード(APD))の受光感度は波長特性を有するため、受光する信号光の波長により、受信光パワーモニタ出力Vmonに誤差を生じる。図7は受光パワーに対する受信光パワーモニタ出力の特性を示しており、図7(A〕は、単一の波長の光信号についての特性を、図7(B〕は複数の波長の光信号についての特性を夫々、示している。
また、上記受光素子の受光感度の波長特性は、図8に示すように温度によっても変化するので、前記パラメータは温度の関数となる。
本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置で、パラメータ演算部202は、調整時に、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を受光素子12に入力して、それぞれ求めた前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を算出し、該算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として、記憶部204に格納するようにしている。
アバランシェフォトダイオード(APD)やPINフォトダイオード等の受光素子は、受光する光信号に対し、波長依存性を有するために、受信する光信号の波長により受信光パワーモニタ出力Vmonに誤差が生じるが、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に上記記憶手段に格納されたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用することにより、通信に使用する複数の全ての異なる波長の光信号について、目標とする仕様で決めた範囲内に誤差を低減させることができる。
以上、本発明の実施形態によれば、光通信システムにおける光受信部における受光パワーを監視する受信光パワーモニタ装置において、調整時に、演算手段により光入力パワーと受光素子に流れる光電流との比が受光素子の逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを予め決定し、記憶手段により前記決定された前記パラメータを格納しておき、受信光パワーモニタ時には、前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出するようにしたので、光受信部に入力される光パワーと、該光受信部に入力される光パワーに対する受信光パワーのモニタ出力とが線形関係となり、検出される受信光パワーのモニタ出力の誤差が低減される。
また、本発の実施形態によれば光通信システムにおける光受信部における受光パワーを監視する受信光パワーモニタ装置において、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を光受信部に入力し、演算手段により各波長の光信号について、前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、該算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として前記記憶手段に格納するようにしたので、受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に上記記憶手段に格納されたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用することにより、通信に使用する複数の全ての異なる波長の光信号について、目標とする仕様で決めた範囲内に誤差を低減させることができる
本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置の構成を示すブロック図。 図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置における演算処理回路の調整時の処理手順を示すフローチャート。 図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置におけるパラメータ演算部の調整時の演算処理内容を示す説明図。 図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置における記憶部に記憶されるデータの内容を示す説明図。 図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置における演算処理回路の受信光パワーモニタ時の処理手順を示すフローチャート。 図1に示した本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置におけるパラメータ演算部202の受信光パワーモニタ時の演算処理内容を示す説明図。 本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置における受光パワーに対する受信光パワーモニタ出力の特性を示す特性図。 本発明の実施形態に係る受信光パワーモニタ装置における受光素子の受光感度の温度をパラメータとする波長特性を示す特性図。 WDM方式の光通信システムの構成を示すブロック図。 図9に示したWDM方式の光通信システムにおる受信パワーモニタ回路の概略構成を模式的に示す図。 図9に示したWDM方式の光通信システムにおる受信パワーモニタ回路における受光素子の逆バイアス電圧Vrに対する受光感度特性を示す特性図。 図9に示したWDM方式の光通信システムにおる受信パワーモニタ回路における受光素子の入力光パワーPinに対する光電流Iapd、逆バイアス電圧Vr、受信光パワーモニタ出力Vmonの各特性を示す図。
符号の説明
10…高電圧発生回路、12…受光素子、14…光電流検出部、16…逆バイアス電圧検出部、20…演算処理回路、200…光電流/逆バイアス電圧取得部、202…パラメータ取得部、204…記憶部、206…受信パワー演算部

Claims (8)

  1. 光通信システムにおける光受信部における受光パワーを監視する受信光パワーモニタ装置であって、
    前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光部を構成する受光素子に印加される逆バイアス電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流を検出する光電流検出手段と、
    調整時に、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを、予め通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号とを前記受光素子に入力し、最も波長の短い光信号及び最も波長の長い光信号の各々で求めた一次式のパラメータの平均値として決定する演算手段と、
    前記演算手段により決定された前記パラメータを記憶する記憶手段と、
    を有し、
    前記演算手段は、受信光パワーモニタ時に、前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出することを特徴とする受信光パワーモニタ装置。
  2. 前記演算手段は、
    調整時に、前記受信部に入力される光パワーをPin,前記受光素子に流れる光電流をIapd‘、前記受光素子に印加される逆バイアス電圧をVr、取得した光電流Iapdの誤差を考慮したオフセットをC(T)、前記光入力パワーPinと前記光電流Iapdとの比を、逆バイアス電圧Vrを変数とした一次式で表したときの逆バイアス電圧Vrの係数をA(T),定数項をB(T)(ただし、Tは温度を示し、A(T)、B(T)、C(T)は温度の関数である。)として、次式(1)
    Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(1)
    からパラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、
    求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項1に記載の受信光パワーモニタ装置。
  3. 前記演算手段は、
    受信光パワーモニタ時に、前記受光素子に流れる光電流Iapd‘を示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、
    前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、次式(2)
    Vmon=(A(T)・Vr+B(T))・(Iapd‘−C(T))…(2)
    から受信パワーモニタ出力Vmonを求めることを特徴とする請求項2に記載の受信光パワーモニタ装置。
  4. 前記演算手段は、
    調整時に、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を前記受光素子に入力して、それぞれ求めた前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を算出し、該算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として、前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項2に記載の受信光パワーモニタ装置。
  5. 光通信システムにおける光受信部における受信光パワーを監視する受信光パワーモニタ方法であって、
    前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光部を構成する受光素子に印加される逆バイアス電圧を電圧検出手段により検出する第1のステップと、
    前記光受信部に入力される光パワーに対する前記受光素子に流れる光電流を電流検出手段により検出する第2のステップと、
    調整時に、演算手段が、前記光入力パワーと前記光電流との比が前記逆バイアス電圧の一次式となるように該一次式を規定するパラメータを、通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号とを前記受光素子に入力し、最も波長の短い光信号及び最も波長の長い光信号の各々で求めた一次式のパラメータの平均値として予め決定する第3のステップと、
    前記演算手段により決定された前記パラメータを記憶手段に記憶させる第4のステップと、
    受信光パワーモニタ時に、前記演算手段により前記電圧検出手段及び前記光電流検出手段の検出出力を取り込み、これらの検出出力に基づいて前記記憶手段に記憶されている前記パラメータを使用して受信光パワーを算出する第5のステップと、
    を有することを特徴とする受信光パワーモニタ方法。
  6. 前記第3のステップにおいて、
    調整時に、前記受信部に入力される光パワーをPin,前記受光素子に流れる光電流をIapd‘、前記受光素子に印加される逆バイアス電圧をVr、取得した光電流Iapd’の誤差を考慮したオフセットをC(T)、前記光入力パワーPinと前記光電流Iapdとの比を、逆バイアス電圧Vrを変数とした一次式で表したときの逆バイアス電圧Vrの係数をA(T),定数項をB(T)(ただし、Tは温度を示し、A(T)、B(T)、C(T)は温度の関数である。)として、前記演算手段により、次式(1)
    Pin/(Iapd‘−C(T))=A(T)・Vr+B(T)…(1)
    からパラメータA(T)、B(T)、C(T)を算出し、
    前記第4のステップにおいて、求めたパラメータA(T)、B(T)、C(T)を前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項5に記載の受信光パワーモニタ方法。
  7. 前記第5のステップにおいて、
    受信光パワーモニタ時に、前記演算手段により前記受光素子に流れる光電流Iapd‘を示す信号及び該受光素子に印加される逆バイアス電圧Vrを示す信号を取り込み、
    前記記憶手段に記憶されている前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)を使用して、次式(2)
    Vmon=(A(T)・Vr+B(T))・(Iapd‘−C(T))…(2)
    から受信パワーモニタ出力Vmonを求めることを特徴とする請求項6に記載の受信光パワーモニタ方法。
  8. 前記第3のステップにおいて、
    調整時に、前記演算手段により通信に使用する最も波長の短い光信号と最も波長の長い光信号を前記受光素子に入力して、それぞれ求めた前記パラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を算出し、
    前記第4のステップにおいて、
    前記算出したパラメータA(T)、B(T)、C(T)の平均値を受信パワーモニタ出力Vmonを算出する際に使用するパラメータA(T)、B(T)、C(T)として、前記記憶手段に格納することを特徴とする請求項6に記載の受信光パワーモニタ方法。
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