JP5172527B2 - 箱の被蓋装置 - Google Patents
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Description
なお、図1中、参照符号Dは、回転中心1cと折畳み蓋体Lf又は組立蓋体Loとの間の上下方向の間隔を示す。
本発明は上述の事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは形状の崩れや損傷を招くことなく、折畳み蓋体を組立蓋体に確実に組み立てて箱体に被せることができる箱の被蓋装置を提供することある。
好ましくは、側壁開きガイドは、対応する第1側壁毎に2個以上割り当てられて、これら側壁開きガイドがその第1側壁の長手方向に離間して配置されたグループを形成しており、この場合、被蓋装置は、グループ内の側壁開きガイドのうち、少なくとも第1側壁の両端に最も近い2個の側壁開きガイドを第1側壁の対応する側の端に向けて移動させ、これら側壁開きガイド間の間隔を拡開させる拡開手段を更に備えている(請求項2)。
箱詰めシステムについて、以下に簡単に説明する。
箱詰めシステムは紙製の箱体B0のための移送経路10を備え、この箱体B0は上面に矩形の開口を有し、その長辺側を移送経路10に沿わせた状態で、移送経路10上を図2中の矢印方向に移送される。
この後、被蓋ステージSLにて、箱体B0に同じく紙製の蓋Lが被せられ、これら箱体B0及び蓋Lはその内部にフィルタロッドを収容した箱Bとなり、この箱Bは移送経路10の終端ステージSEに向けて移送される。ここで、蓋Lは蓋ストック16から取出した折畳み状態の折畳み蓋体を組み立てて得られ、折畳み蓋体の組立に関しては後述する。
段積みセクション18は、移送経路10から供給された箱Bを所定の段数に積上げた集積箱列BCに形成する。この後、集積箱列BCは段積みセクション18から排出経路20上に供給され、この排出経路20を介し、配送トラックに向けて移送される。
この折畳み蓋体Lfは矩形の天壁Laと、この天壁Laの内面に向けて折込まれた周壁とからなり、この周壁は天壁Laの一対の短辺にそれぞれ連なり、天壁Laの内面に重ね合わされた一対の短側壁Lbと、天壁Laの一対の長辺にそれぞれ連なり、天壁Laの内面に短側壁Lbを介して重ね合わされた一対の長側壁Lcとを有する。
また、図3から明らかなように、長側壁Lcはその長手方向に離間した両端部が対応する側の短側壁Lbに重ね合われている。
それ故、一対の短側壁Lbが天壁Laの内面に対して起立されたとき、ここで起立に伴い、一対の長側壁Lcもまた天壁Laの内面に対して起立し、これにより、折畳み蓋体Lfを組み立てた組立蓋体、即ち、前述の蓋Lが得られる。
図4に示すように被蓋装置22は前述した移送経路10の被蓋ステージSLに配置されており、ここで、移送経路10の下流側及び上流側、その横断方向及び上下方向を被蓋装置22の前後、左右及び上下の方向として説明する。
被蓋装置22は、その左右にガイドロッド24をそれぞれ有する。これらガイドロッド24は移送経路10の上方に位置付けられ、移送経路10に沿って移送経路10と平行に延びている。なお、左右のガイドロッド24は上下一対ずつ設けられている。
より詳しくは、被蓋装置22の左右にて対をなすスライダ26からは連接ロッド28,30がそれぞれ延び、これら連接ロッド28,30の後端はリンクアーム32の両端にそれぞれ連結されている。そして、左右のリンクアーム32はその中間部にて回動軸34にそれぞれ取り付けられ、この回動軸34は移送経路10を横断する被蓋装置22の左右方向に延びている。従って、回動軸34がその軸線回りに往復回動されれば、被蓋装置22の左右にて対をなすスライダ26はリンクアーム32を介して互いに接離する前後方向に往復運動する。
一方、被蓋装置22の左右方向に関して、互いに対向するスライダ26間には回転ユニット40がそれぞれ配置され、これら回転ユニット40は対応する左右のスライダ26に回転可能に支持されている。従って、スライダ26の往復運動に連動して回転ユニット40もまたガイドロッド24に沿って往復運動する。
回転ユニット40は左右のスライダ26にそれぞれ隣接する回転サポート42を有し、これら回転サポート42はピン44を介して対応するスライダ26に回転自在に支持されている。左右の回転サポート42は一対のガイドロッド46を介して相互に連結され、これらガイドロッド46は移送経路10を横断する被蓋装置22の左右方向に延びている。
このため、図5及び図6に示されているように、連結ロッド54はエアシリンダ56に連結されており、このエアシリンダ56の伸縮動作を受け、連結ロッド54を介して左右のアーム52、即ち、回転ユニット40が回転する。
更に、上述した各スライダ48には側壁開きガイド58がそれぞれ取り付けられている。それ故、本実施例の場合、回転ユニット40には側壁開きガイド58が2個割り当てられていて、これら側壁開きガイド58が1つのグループを形成している。
より詳しくは、回転ユニット40が図4及び図9に示す回転位置にあるとき、側壁開きガイド58は対応するスライダ48の下面から被蓋装置22の内方側に向け、斜め下方に一旦垂下した後、斜め上方に起こされ、そして、先端部は上方に向けて鉛直に延びている。
ここで、側壁開きガイド58の先端が前述したピン44における軸線の延長線上又はこの延長線の近傍に位置付けられていることに留意すべきであり、また、本実施例の場合、側壁開きガイド58の先端はスライダ48側の面を傾斜させた先細状に形成されている。
次に、図10を参照しながら側壁開きガイド58の作用について説明する。
被蓋装置22に前述した折畳み蓋体Lfが供給されるとき、被蓋装置22の前後の回転ユニット40は互いに近接した状態にあり、そして、各回転ユニット40の左右の側壁開きガイド58はその先端部が水平となる回転姿勢となっている。このとき、合計4個の側壁開きガイド58は折畳み蓋体Lfの受け取り位置に位置付けられ、この受け取り位置において、その水平な先端部上に折畳み蓋体Lfを受け取り可能となっている。
なお、被蓋装置22への折畳み蓋体Lfの供給装置は図示されていないが、ここでの折畳み蓋体Lfの供給には例えば、吸着パッドを備えたロボットハンドが使用されている。
また、前述したように側壁開きガイド58の先端は先細状であるので、側壁開きガイド58の挿入は円滑になされ、そして、ここでの挿入に伴い、図10(b)から明らかなように短側壁Lbはその根元を中心に僅かに回動する。なお、図10(b)はここでの回動を誇張して示している。
ここで、折畳み蓋体Lfの組立中、側壁開きガイド58における先端部の位置は上下方向に関して変化しないことから、4個の側壁開きガイド58は折畳み蓋体Lf又は蓋Lは安定して保持することができ、上述の折畳み蓋体Lfの組立は確実に実施される。
より詳しくは、移送ストッパ60は突出位置にあるとき、移送経路10上を移送されてくる箱体B0の前端面に当接し、箱体B0の移送を停止させることができる。一方、被蓋装置22の片側2個ずつのサイドプレート62は移送ストッパ60よりも上流にあって、図4から明らかなように移送経路10に沿って配置され、移送経路10を横断する被蓋装置22の左右方向に連動して進退可能となっている。即ち、図4及び図11に示されているように、片側2個ずつのサイドプレート62は連結部材64を介して相互に連結され、この連結部材64は例えばエアシリンダ(図示しない)に接続されている。
なお、詳細には図示されていないが、左右にそれぞれ2個ずつの起立補助ガイド66は共通の回動軸に取り付けられ、この回動軸がリンクを介してエアシリンダに接続されている。それ故、エアシリンダの伸縮動作を受け、2個ずつ起立補助ガイド66は休止位置と作動位置との間にて回動する。
また、箱体B0の上昇に伴って生じる可能のある蓋Lの持ち上がりを防止するため、本実施例の場合には、箱体B0に蓋Lが被せられるとき、図11に示されるように蓋Lを上方から押さえる一対の押さえロッド70が備えられている。これら押さえロッド70は、図4に示されているように一対のアームリンク72に取り付けられ、これらアームリンク72の回動により、蓋Lを上方から押さえる作動位置と、蓋Lの側方に退避した休止位置との間にて移動可能となっている。
例えば、側壁開きガイドは、各短側壁Lbに3個ずつ割り当てたグループを形成してもよく、この場合には、そのグループの中央を除く左右の側壁開きガイドが短側壁Lbの長手方向に往復動可能であればよい。
また、側壁開きガイドの往復移動手段や回転手段等はエアシリンダに代えてモータ等の駆動源を備えていてもよく、更に、本発明の被蓋装置はその内部にフィルタロッドを収容するための箱に限らず、種々の物品を収容する蓋付き箱に適用可能である。
26 スライダ(ガイド移動手段)
40 回転ユニット(回転手段)
48 スライダ(拡開手段)
58 側壁開きガイド
60 移送ストッパ(箱体位置決め手段)
62 サイドプレート(箱体位置決め手段)
66 起立補助ガイド
68 エレベータ(上昇手段)
70 押さえロッド(押さえ手段)
L 蓋(組立蓋体)
Lf 折畳み蓋体
La 天壁
Lb 短側壁(第1側壁)
Lc 長側壁(第2側壁)
Claims (3)
- 折畳まれた状態にある折畳み蓋体を組み立てて組立蓋体とし、この組立蓋体を箱体に被せるための装置であって、前記折畳み蓋体が天壁と、この天壁の内面に重ね合わされた折畳み状態にあり、且つ、前記組立蓋体の状態でみて互いに対向する一対の第1側壁と、これら第1側壁に部分的に重ね合わされて折畳み状態にある一対の第2側壁とを有し、前記天壁に対して前記第1側壁が起立される際、前記第1側壁の起立を受けて前記第2側壁も起立して前記組立蓋体となる、箱の被蓋装置において、
前記第2側壁の長手方向に沿って離間し、前記折畳み蓋体を前記天壁の内面にて受け取って支持する一対の側壁開きガイドと、
前記側壁開きガイドを前記折畳み蓋体の受け取り位置から、その先端が対応する第1側壁と前記天壁との間に挿入され且つ前記第1側壁の根元近傍に位置付けられる挿入位置まで前記第2側壁の前記長手方向に移動させるガイド移動手段と、
前記側壁開きガイドが前記挿入位置にあるとき、前記第1側壁の前記根元近傍に規定された回転中心の回りに前記側壁開きガイドを回転させ、前記天壁に対して前記第1側壁を起立させる回転手段と
を具備したことを特徴とする箱の被蓋装置。 - 前記側壁開きガイドは、対応する第1側壁毎に2個以上割り当てられて、これら側壁開きガイドが前記第1側壁の長手方向に離間して配置されたグループを形成しており、
前記グループ内の側壁開きガイドのうち、少なくとも前記第1側壁の両端に最も近い2個の側壁開きガイドを前記第1側壁の対応する側の端に向けて移動させ、これら側壁開きガイド間の間隔を拡開させる拡開手段を更に具備したことを特徴とする請求項1に記載の箱の被蓋装置。 - 前記側壁開きガイドが前記第1側壁を起立させたとき、前記第2側壁の起立を内側から補助する起立補助ガイドと、
前記側壁開きガイドの下方に規定された箱供給位置に箱体が搬送されたとき、前記受け取り位置の前記折畳み蓋体に対して前記箱体を位置決めする箱体位置決め手段と、
前記箱体を前記箱供給位置から組立蓋体に向けて上昇させて前記箱体に前記組立蓋体を被せ、この後、前記組立蓋体が前記側壁開きガイドから上方に抜け出すまで箱体を更に上昇させる上昇手段と、
前記箱体に前記組立蓋体が被せられる際、前記組立蓋体を上方から押さえる押さえ手段と
を更に具備したことを特徴とする請求項1又は2に記載の箱の被蓋装置。
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