JP5171504B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents
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Description
ここで、印刷内容を端末毎に予め制限する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。印刷内容を予め制限しておけば、パスワードの管理が容易になるからである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、画像データの一部分を鮮明な状態のまま可視させる画像形成装置及びプログラムを提供することである。
ここで、可視許可部は、一部許可、つまり、可視認証情報が付加された1つの画像データのうち、可視を許可する箇所と可視を許可しない箇所とをそれぞれ設定できる。そして、可視実行部は、可視を許可する箇所については端末で鮮明に可視可能にする。
このように、ジョブ情報と可視認証情報との組み合わせにより、当該画像データの一部分を鮮明な状態のまま可視できるので、従来に比して鮮明に可視された箇所を有効に利用できる。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、可視を許可しない箇所の可視が要求された場合には、この要求に応じて鮮明に可視させることは好ましくない。そこで、可視実行部は、この可視を許可しない箇所については画像処理を施して鮮明には可視させず、不鮮明な可視は可能にする。よって、その後における当該箇所の有効利用を防止できる。
第3の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、可視を許可しない箇所の可視が要求されても、この可視を許可しない箇所については出力対象から除いているので、可視させるために要する処理期間が短縮可能になる。
図1は、本実施例に係る画像形成装置4を有したシステムの構成図であり、当該システム1は、例えばLAN等のネットワーク2を用いて構成され、1台の装置4及び計4台のPC(端末、他の端末)6A,6B,6C,6Dがネットワーク2にそれぞれ接続されている。
HDD32は、ハードディスクドライブ等の書き込み可能な不揮発性の記憶装置であり、スキャナ部22で読み込まれた画像データ、PC6A等から送信された画像データや、FAX通信部24にて受信した画像データ、画像データに関するジョブ情報等の種々の電子ファイルを逐次保存する。また、HDD32は、上述した種々の電子ファイルの他、PC6A等を操作する各ユーザの可視認証情報等も保存する。
このFAX通信部24は電話回線又はネットワーク2に接続されており、外部からファクシミリ送信されてきたデータを受信する。逆にHDD32に保存されたデータを相手先にファクシミリ送信する。
スキャナ部22は、原稿を画像読取位置に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)を有しており、複数枚の原稿の画像を順次、読み取る。
プリントエンジン20は、HDD32に保存された画像データを用紙に印刷する。
なお、本実施例のプリントエンジン20は、原稿をスキャナ部22の画像読取位置に搬送する自動原稿搬送装置(ADF)、用紙を供給する用紙供給部、画像を用紙に転写する画像形成部、転写済みの用紙にソート、穴開けやステープル処理等を行う後処理装置等に接続されている。
MFP4はメモリ30を備え、このメモリ30はROMやRAM等を有しており、印刷等に伴う設定データや、各種のプログラムが格納されている。
このMFP4の各種動作はコントローラ10で制御される。このコントローラ10はコンピュータとして機能する要素であり、CPU等のハードウエア資源を有している。そして、コントローラ10は、このハードウエア資源を用いて所定のプログラムを実行しており、上述のプリントエンジン20、スキャナ部22やFAX通信部24を操作する。
詳しくは、図2に示されるように、このコントローラ10はデータ取得部12を有し、このデータ取得部12は、例えばPC6Aで作成された画像データを含むジョブ情報をHDD32から取得している。
また、データ取得部12は、この画像データに関する可視認証情報も取得しており、この可視認証情報を可視許可部14に出力する。
なお、この可視許可部14は、画像データ中の所定ページに対する許可の他、このページ中の下半分の許可も可能である。
一方、この可視実行部16は、可視を許可しない箇所については、画像処理を施して鮮明には可視させない、或いは、印刷の出力対象から除いて可視させない旨を決定し、この決定結果をプリントエンジン20に出力することになる。
ここで、上述した計10ページ分の画像データがPC6Aで作成された例を用い、MFP4が、このPC6A以外の他のPC6B,6C,6Dからの要求により、この画像データを印刷する場合を想定する。
また、PC6Cは、この画像データのうち、第3ページ目については守秘義務を有する者である。つまり、PC6Aは当該画像データのうち、第3ページ目だけについてはPC6Cに開示しても良いものとする。
まず、MFP4がPC6Aから上記画像データを含むジョブ情報及び可視認証情報を取得し、HDD32に保存する。ここで、本実施例の可視認証情報は、PC6Bに対しては全部許可(可視対象ページは全ページ)、PC6Cに対しては一部許可(可視対象ページは第3ページ)、PC6Dに対しては不許可に設定されている。
続いて、上述のPC6Bが、当該画像データを印刷すべくMFP4にアクセスすると、同図のステップS301では、データ取得部12がHDD32からこのジョブ情報を取得してステップS302に進む。
しかし、やはり当該PC6Dは、いずれのページについても守秘義務を有しない者である故、一部の印刷も認められず、NOと判定してステップS312に進む。そして、可視実行部16が当該PC6Dの画面に「このデータに対する印刷が許可されていない旨」のエラーを表示して一連のルーチンを抜ける。
ここで、このPC6Cは、上述のように第3ページ目については守秘義務を有する者である。よって、ステップS302からステップS304に進むことになるが、このステップS304では、可視許可部14は、当該画像データの一部の印刷を認め、すなわち、YESと判定してステップS305に進む。
当該箇所の印刷方法としては、該当ページの解像度を下げる、或いはフィルターをかけるような画像処理が施される。
このステップS309では、可視実行部16が印刷画像を生成し、続いて、当該データの印刷をプリントエンジン20に指示し(ステップS303)、一連のルーチンを抜ける。これにより、PC6Cに指定されていても、可視を許可しないページが不鮮明に印刷される。
そして、このステップS311では、可視実行部16が、可視を許可しない箇所、つまり、第3ページ目以外のページを出力対象から除き、ステップS309に進んで印刷画像を生成する。
ところで、可視とは、上述した印刷の他、その操作パネル28にデータを表示するプレビュー表示であっても良い。
なお、操作パネル28の画面は通常、画像データを縮小しなければ全体を表示できないので、画像データの一部を表示するか、解像度を下げて画像データ全体を表示することになる。従って、ステップS408では、可視を許可されている箇所を表示する場合よりも、更に解像度を下げることになる。
ここで、可視許可部14は、一部許可、つまり、可視認証情報が付加された1つの画像データのうち、上記例で云えばPC6Cへの可視(印刷・プレビュー表示)を許可する箇所と可視を許可しない箇所とをそれぞれ設定できる。そして、可視実行部16は、可視を許可する箇所についてはPC6Cで鮮明に可視可能にする。
また、上記実施例ではPC6B等からMFP4にアクセスして画像データを印刷する場合、およびユーザが操作パネル28からMFP4にアクセスして画像データを操作パネル28にプレビューする場合について記載したが、本発明はユーザが操作パネル28からMFP4にアクセスして画像データを印刷する場合、およびPC6B等からMFP4にアクセスして画像データをPC6B等の画面にプレビューする場合にも適用可能である。この場合、MFP4へのアクセスについては、上記実施例と同様に行えばよい。
また、上述したMFP4は画像形成装置の一例であり、本発明は、複写機、プリンタ、スキャナやファクシミリ等にも当然に適用可能である。
6A PC(端末)
6C PC(他の端末)
10 コントローラ(コンピュータ)
12 データ取得部
14 可視許可部
16 可視実行部
Claims (6)
- 端末で作成された画像データを含むジョブ情報、及び前記画像データに関する可視認証情報をそれぞれ取得するデータ取得部と、
前記認証情報が付加された1つの画像データのうち、可視を許可する箇所と可視を許可しない箇所とをそれぞれ設定する可視許可部と、
前記可視を許可する箇所については鮮明に可視させる可視実行部とを具備し、
前記可視許可部は、
前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求されているか否かを判別し、
前記可視実行部は、
前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求された場合、前記可視を許可しない箇所については画像処理を施して鮮明には可視させないこととし、前記可視を許可しない箇所とともに、前記可視を許可する箇所を少なくとも含む前記可視が要求された場合、前記可視を許可しない箇所については出力対象から除いて可視させないこととすることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記可視実行部は、
前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求された場合には、前記画像処理として、前記可視を許可しない箇所に対応する前記画像データの解像度を低下させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記可視実行部は、
前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求された場合には、前記画像処理として、前記画像データの当初の画像にフィルターをかけることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記可視実行部は、前記画像形成装置以外の端末へ可視させることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
前記可視とは印刷またはプレビューであることを特徴とする画像形成装置。 - 端末で作成された画像データを他の端末に可視させる画像形成装置のプログラムであって、
前記プログラムは、前記画像形成装置のコンピュータに備えられており、前記コンピュータに、
前記画像データを含むジョブ情報、及び前記画像データに関する可視認証情報をそれぞれ取得する手順と、
前記認証情報が付加された1つの画像データのうち、可視を許可する箇所と可視を許可しない箇所とをそれぞれ設定する手順と、
前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求されているか否かを判別する手順と、
前記判別する手順で、前記可視を許可しない箇所のみの可視が要求された場合、前記可視を許可しない箇所については鮮明に可視させないための画像処理を施す手順と、
前記判別する手順で、前記可視を許可しない箇所とともに、前記可視を許可する箇所を少なくとも含む前記可視が要求された場合、前記可視を許可する箇所については鮮明に可視させる一方、前記可視を許可しない箇所については出力対象から除く手順と
を実行させるためのプログラム。
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