JP5171301B2 - 生産計画作成装置および該方法 - Google Patents

生産計画作成装置および該方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5171301B2
JP5171301B2 JP2008037286A JP2008037286A JP5171301B2 JP 5171301 B2 JP5171301 B2 JP 5171301B2 JP 2008037286 A JP2008037286 A JP 2008037286A JP 2008037286 A JP2008037286 A JP 2008037286A JP 5171301 B2 JP5171301 B2 JP 5171301B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
production
production plan
amount
shortage
order
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008037286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009199143A (ja
Inventor
考亮 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2008037286A priority Critical patent/JP5171301B2/ja
Publication of JP2009199143A publication Critical patent/JP2009199143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5171301B2 publication Critical patent/JP5171301B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • General Factory Administration (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、複数の設備で複数の工程を経て製造される複数種類の製品の生産計画を作成する生産計画作成装置および該方法に関し、特に、一旦生産計画を作成した後、所定の事象(事柄、イベント)が生じたために、生産計画を再作成する生産計画作成装置および該方法に関する。
通常、製造企業は、製造設備の生産性の最大化、受注品の納期遵守、在庫量(仕掛量)の最小化およびコストの最小化を図るべく、生産計画の立案に努力している。特に、素材を製造している製造企業は、製造コストに対する原料費の割合が高いため、仕掛量を可能な限り減らすと共に歩留まりを上げることが重要となる。また、製品が出荷先の企業において材料として利用されることもあるため、納期日が出荷先の企業の生産計画において材料投入日として組み込まれることもあり、納期遵守も重要である。このため、単に仕掛量を減らすだけでは、適切なタイミングに素材としての製品が届かずに、設備の生産性の低下と納期遅れをもたらしてしまう。一方、仕掛量を増やせば、これらは解消可能であるが、仕掛量の最小化に反してしまう。また、製造設備の突然の故障や予期しない受注等の突発的な事象が生じ、これによって生産計画の見直しが必要となる。したがって、製造企業は、生産性を落とさない範囲で、受注に対して在庫不足を起こすことなく仕掛量を少量にするべく、生産計画の立案し、また、状況の変化に迅速に対応すべく、生産計画を再計画する必要もある。
このような生産計画は、従来では、経験的な勘に基づく人手に頼って立案されていたが、近年では、コンピュータを利用した生産計画の立案方法および装置が研究、開発され、種々提案されている。
例えば、このような生産計画に関する技術として、特許文献1ないし特許文献5に開示の技術がある。この特許文献1に開示の生産量予測方法では、記憶手段から実績受注量と実績在庫量とが読み込まれ、これら実績受注量および実績在庫量に基づいて現在の在庫量、前記実績受注量の偏差および次回の予測受注量が算出され、これら算出された現在の在庫量、前記実績受注量の偏差および次回の予測受注量から生産量が予測される。これによって容易に確実な生産量が決定され、適切な在庫量が管理される。
また、特許文献2に開示の生産計画立案方法では、注文製造品の特性と注文納期日から求めた各工程の製造基準期日と注文製造量とから製造基準期日別で且つ注文製造品の特性別に注文製造量が集約され、この集約された製造基準期日別、特性別の注文製造量について各工程での製造処理能力の関係において過不足状態の評価が行われ、この評価に基づいて生産対象となる注文製造品とその製造量とが決定される。また、修正決定した製造基準期日別、特性別の注文製造品とその製造量とに基づいて注文に紐付いた製造ロットの構成が決定され、これを基に基準工程における各製造ロットの製造予定日が決定され、この決定した各製造ロットの製造予定日から各工程での製造予定期日とその製造量とが計算され、この計算結果と注文製造品の各工程での製造基準期日との関係が評価され、この決定した製造ロット、製造予定日の修正が必要か否かが決定され、修正が必要な場合には、製造ロット、製造予定日の修正が実行される。そして、修正または修正の必要がなかった製造ロット、製造予定日を基に、各製造ロットの詳細製造条件の設計が行われると共に、その製造ロット内での製造順番が決定される。これによって、納期日に基づき注文を徐々に製造ロットの形に集約し、且つ、途中段階で、仕掛品のバランスなどの評価を行い、その時点で修正し、次へ移行することで、生産計画の精度を向上させることが可能となる。
また、特許文献3に開示の鉄鋼製品の生産管理方法では、客先から受注したオーダー毎にスラブの割り当て計画が作成され、所定のタイミングでオーダー毎に紐付けられた現品の仕掛量が算出され、オーダー毎のオーダー量とこの算出されたオーダー毎の仕掛量との差から、オーダー毎に仕掛量の不足分が算出され、この算出された不足量は、当該不足が発生したオーダーに対する新たな製造オーダーとして客先から受注したオーダーと同様に扱われる。これによって鉄鋼製品の生産に当たって多品種少量生産の場合においても在庫過多が防止されると共に納期達成率が向上される。
また、特許文献4に開示の製品の生産方法では、多銘柄を同じ生産設備で連続的に生産し、在庫費用と銘柄変更に伴い発生するトランジション量との積の和が最小となるように定めることでより少ない製造コストとなるように定めた生産計画に従い製品が生産され、出荷計画の変更が入力されたときには、新しい出荷計画に基づき生産計画が変更され、在庫量が在庫計画から逸脱したときには出荷計画の変更が指示されると共に、変更された出荷計画に基づいて生産計画が変更され、変更された生産計画に基づいて製品が生産される。これによって日々刻々と変化する出荷計画等の変動に対し少ない在庫量で対応することが可能となる。
また、特許文献5に開示の生産計画を再設定する生産管理システムでは、通信ネットワークを介して端末と結ばれ、前記端末より送られてきた受注条件の変化に応じて受入可能な受注条件を算出して前記端末へ送信するサーバは、製品受注条件を記憶する製品受注条件記憶領域と部品調達条件を記憶する部品調達条件記憶領域とを少なくとも含む記憶部を備え、さらに、前記端末から製品受注条件を受信する製品受注条件受信手段と、前記製品受注条件に基づいて算出した部品調達条件を前記端末へ送信する部品調達条件送信手段と、前記端末から前記部品調達条件に対する更新を受信する部品調達条件受信手段と、前記受信した部品調達条件に基づいて算出した製品受注条件を前記端末へ送信する製品受注条件送信手段とを備える。このような構成によって、部品調達条件に関して、時に数千に上る部品ベンダーがそれぞれ受入可能な範囲で更新した数万点に及ぶ部品調達条件を自動的に集計し、受入可能な製品受注条件の算出に反映することが可能となり、生産活動において発生する様々な変化に応じて、生産計画を再設定することが可能となる。
特開2006−146872号公報 特開2002−333911号公報 特開2007−087131号公報 特開2002−062926号公報 特開2006−039869号公報
ところで、前記特許文献1に開示の技術では、生産量の決定に当たって、実績在庫量は、考慮されているけれども、将来の在庫量は、考慮されていない。このため、突発的な予期しない受注が発生した場合に、この特許文献1に開示の技術は、このような突発受注に対応することが難しい。
また、前記特許文献2に開示の技術では、生産計画を立案するトリガは、受注の時であるため、この特許文献2に開示の技術は、設備のトラブル等の突発的な予期しない状況に対応することが難しい。
また、前記特許文献3に開示の技術では、仕掛量(在庫量)に不足が生じた場合に新たな製造オーダーとして客先から受注したオーダーと同様に扱われるだけであり、将来の在庫量は、考慮されていない。このため、突発的な予期しない受注が発生した場合に、この特許文献3に開示の技術は、このような突発受注に対応することが難しい。
また、前記特許文献4に開示の技術は、多銘柄を同じ生産設備で連続的に生産する場合における生産計画をその適用の対象とするものであり、そのため、トランジッション品が考慮されている。このため、この特許文献4に開示の技術を、複数の設備で複数の工程を経て製造される製品の生産計画に適用することは、難しい。
また、前記特許文献5に開示の技術は、多数の部品ベンダーにおける部品調達条件を考慮することによって生産計画を再設定するものである。このため、この特許文献5に開示の技術を、複数の設備で複数の工程を経て製造される製品の生産計画に適用することは、難しい。
また、これら特許文献1ないし特許文献5に開示の技術では、生産計画を変更する場合に、製品納期の決定や、複数の工程のうちで調整すべき工程の決定等については、考慮されていない。
本発明は、上述の事情に鑑みて為された発明であり、その目的は、複数の設備で複数の工程を経て製造される製品の生産計画の作成に当たって、突発的な予期しない事象が生じた場合でも適切に製品の生産計画を作成することができる生産計画作成装置および生産計画作成方法を提供することである。
本発明者は、種々検討した結果、上記目的は、以下の本発明により達成されることを見
出した。すなわち、本発明にかかる一態様では、複数の設備で複数の工程を経て製造される複数種類の製品における生産計画を修正して再作成する生産計画作成装置であって、前記複数の工程に対応してそれぞれ設けられ、当該工程における生産計画を作成する複数の工程スケジューラ装置と、前記複数の工程スケジューラ装置によって生産計画が修正された場合に、当該生産計画と生産実績とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各仕掛量をそれぞれ算出する仕掛予測部と、前記仕掛予測部で算出した前記複数の工程ごとの前記複数種類の製品における各仕掛量と前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量に対応する工程の1つ前の工程の工程スケジュール装置へ不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を不足要求として要求する過不足調整要求作成部と、新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注に対応する種類の製品における最終工程の工程スケジューラ装置へ前記新規受注に対応する種類の製品の生産を生産要求として要求する新規生産要求作成部とを備える全体統合装置とを備え、前記複数の工程スケジューラ装置のそれぞれは、前記過不足調整要求作成部から前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく当該工程における生産計画を修正すると共に、前記新規生産要求作成部から前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく当該工程における生産計画を修正することを特徴とする。そして、本発明にかかる他の一態様では、複数の設備で複数の工程を経て製造される複数種類の製品における生産計画を修正して再作成する生産計画作成方法であって、前記複数の工程に対応してそれぞれ実行され、当該工程における生産計画を作成する複数の工程スケジューラステップと、前記複数の工程スケジューラステップによって生産計画が修正された場合に、当該生産計画と生産実績とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各仕掛量をそれぞれ算出する仕掛予測ステップと、前記仕掛予測ステップで算出した前記複数の工程ごとの前記複数種類の製品における各仕掛量と前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量に対応する工程の1つ前の工程の工程スケジュールステップへ不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を不足要求として要求する過不足調整要求作成ステップと、新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注に対応する種類の製品における最終工程の工程スケジューラステップへ前記新規受注に対応する種類の製品の生産を生産要求として要求する新規生産要求作成ステップとを備え、前記複数の工程スケジューラステップのそれぞれは、前記過不足調整要求作成ステップから前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく当該工程における生産計画を修正すると共に、前記新規生産要求作成ステップから前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく当該工程における生産計画を修正することを特徴とする。
このような構成の生産計画作成装置および生産計画作成方法では、まず、生産計画と生産実績とに基づいて複数の工程ごとに複数種類の製品における各仕掛量がそれぞれ算出される。生産計画は、生産計画に組み込まれる現在の受注の中で最も未来の納期までの期間に亘って少なくとも作成される。次に、この算出された複数の工程ごとの複数種類の製品における各仕掛量と複数の工程ごとに複数種類の製品のそれぞれに予め定められた所定の各最少必要仕掛量とに基づいて複数の工程ごとに複数種類の製品における各過不足仕掛量が求められる。ここで、この求められた仕掛量の推移予測の結果、不足仕掛量とならずに最少必要仕掛量を下回らない場合には、不足要求は、要求されない。一方、不足仕掛量となって最少必要仕掛量を下回る場合には、不足要求が要求される。例えば、複数の工程のうちの或る工程Nにおいて、或る種類の製品Mの仕掛量が将来のL日後に最少必要仕掛量をQだけ下回ると求められた(予測された)場合には、製品Mについて納期がL日後であって生産量がQである不足要求が、或る工程Nよりも1だけ前(上流側)の工程N−1に対応する工程スケジューラ装置(工程スケジューラステップ)へ要求される。上流側とは、第1工程から第n工程(最終工程)を経て製品が製造される場合に、或る工程Nから見て第1工程側をいい、一方、或る工程Nから見て第n工程側(最終工程側)が下流側となる。次に、不足要求が要求されると、不足が発生する時期を納期として不足仕掛量を充足すべく、不足要求が要求された工程における生産計画が作成される。そして、再び、生産計画と生産実績とに基づいて複数の工程ごとに複数種類の製品における各仕掛量がそれぞれ算出され、以下、上述と同様に、各過不足仕掛量が求められ、必要に応じて不足要求が要求され、生産計画が作成され、不足仕掛量が生じなくなるまでこれらが繰り返される。一方、いわゆるスポット受注を含む新規受注が受け付けられると、最終工程の工程スケジューラ装置(最終工程の工程スケジューラステップ)へ、新規受注における製品種類、量および納期を含む生産要求が要求される。そして、生産要求が要求されると、新規受注を充足すべく最終工程における生産計画が作成される。以下、上述と同様に、不足仕掛量が生じなくなるまでこれらが繰り返される。
このように生産計画を変更(再作成)するトリガが将来まで含めた仕掛量としているので、仕掛量の状況の変化が容易に把握可能となり、この状況変化に対し迅速に対応することが可能となる。また、仕掛量を前記トリガとしているため、例えば設備の故障等の外乱による仕掛量の不足と新規受注による仕掛量の不足とを所定の事象として同様に扱うことが可能となり、この結果、共通の仕組みによって生産計画の変更が可能となる。また、生産計画を見直す際に、工程全体の生産計画を見直すのではなく、変更の必要な工程のみの生産計画を見直すので、より短時間で生産計画を見直すことが可能となる。
そして、不足仕掛量が生じた場合にその不足する時期が納期とされるので、不足仕掛量を発見した時点で即座に不足仕掛量を充足すべく生産を開始する生産計画では必ずしもなく、不足する時期までに徐々に不足仕掛量を各工程で徐々に解消する生産計画が作成される。このため、現在の受注に対する生産計画に与える影響が最小限となり、既に受注している製品の生産に与える影響を最小限とすることが可能となる。また、設備の生産性の向上も図ることができる。
したがって、このような構成の生産計画作成装置および生産計画作成方法は、複数の設備で複数の工程を経て製造される製品の生産計画の作成に当たって、突発的な予期しない事象(事柄、イベント)が生じた場合でも適切に製品の生産計画を作成することができる。
また、上述の生産計画作成装置において、前記新規生産要求作成部は、新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注が仕掛量で充足可能であるか否かを判断し、前記新規受注が仕掛量で充足可能である場合には、前記生産要求を要求しないことを特徴とする。
この構成によれば、新規受注を受け付けた場合に、新規受注がその時点の仕掛量で充足可能である場合には生産要求が要求されず、不足仕掛量が生じる場合に限って生産要求が要求されることになる。したがって、生産計画の計画期間を通じて各工程において、一定量の仕掛量を維持することが可能となり、また、生産計画の変更が最小限に抑えられることが可能となる。
また、上述の生産計画作成装置において、前記複数の工程スケジューラ装置のそれぞれは、前記過不足調整要求作成部から前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく、前記納期に最も近くて前記不足仕掛量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画を作成すると共に、前記新規生産要求作成部から前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく、前記新規受注の納期に最も近くて前記新規受注の受注量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画を作成することを特徴とする。
この構成によれば、不足要求が要求されると、納期(不足が発生する時期)に最も近くて不足仕掛量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画が作成され、また、生産要求が要求されると、新規受注の納期に最も近くてこの新規受注の受注量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画が作成される。したがって、納期および設備の生産性を、生産計画の策定における基準とした生産計画が各工程で作成される。このため、納期を遵守しつつ、生産性を考慮した生産計画の立案が可能となる。
本発明にかかる生産計画作成装置および生産計画作成方法は、複数の設備で複数の工程を経て製造される製品の生産計画の作成に当たって、突発的な予期しない事象(事柄、イベント)が生じた場合でも適切に製品の生産計画を作成することができる。
以下、本発明に係る実施の一形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(実施形態の構成)
図1は、実施形態における生産計画作成装置の構成を示すブロック図である。図2は、実施形態における全体統合装置の構成を示すブロック図である。なお、図1には、説明の便宜上、複数の工程6(設備7)から成る生産ラインも記載されている。
図1において、生産計画作成装置Sは、全体統合装置1と、工程毎に対応して備えられる複数の工程スケジューラ装置2(2−1−〜2−5)と、マスタ記憶部3とを備えて構成される。
なお、本明細書において、総称する場合には添え字を省略した参照符号で示し、個別の構成を指す場合には添え字を付した参照符号で示す。
工程スケジューラ装置2は、本発明の適用対象とする複数種類の製品が複数の設備7(7−1〜7−5)で複数の工程6(6−1〜6−5)を経て製造されることから、製品の製造過程における前記複数の工程6に対応してそれぞれ設けられる。この複数の工程6は、本実施形態では、製品を製造するための複数の設備7にそれぞれ対応して設けられている。図1に示す例では、製品が5つの第1ないし第5設備7−1〜7−5で5つの第1ないし第5工程6−1〜6−5を経て製造されることから、複数の工程スケジューラ装置2は、5個の第1ないし第5工程スケジューラ装置2−1〜2−5から構成されている。また、本実施形態では、5つの第1ないし第5設備7−1〜7−5で5つの第1ないし第5工程6−1〜6−5を経て5種類のA製品ないしE製品が製造可能とされている。
工程スケジューラ装置2は、当該工程スケジューラ装置2に対応する工程における生産計画(スケジュール)を作成する(計画する、スケジューリングする)ものである。生産計画は、生産すべき製品(製品種類)、生産量および生産時間帯が決定されることによって作成される。生産時間帯は、生産開始時刻から生産終了時刻までの期間である、あるいは、生産開始時刻から所要生産時間になるまでの期間である、さらにあるいは、生産終了時刻から所要生産時間だけ遡った期間である。したがって、生産開始時刻および生産終了時刻を決定することによって生産時間帯が決定される、あるいは、生産開始時刻および所要生産時間を決定することによって生産時間帯が決定される、さらにあるいは、生産終了時刻および所要生産時間を決定することによって生産時間帯が決定される。
工程スケジューラ装置2は、後述するように、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12から不足要求を要求された場合に、不足が発生する時期を納期として不足仕掛量を充足すべく自機の工程における生産計画を作成(再作成)すると共に、全体統合装置1の新規生産要求作成部13から生産要求を要求された場合に、新規受注を充足すべく自機の工程における生産計画を作成(再作成)するものである。
工程スケジューラ装置2は、この作成した自機の工程における生産計画を記憶すると共に、この作成した自機の工程における生産計画を生産指示として生産ラインにおける自機に対応する設備7(工程6)へ出力する。生産計画の記憶は、生産すべき製品(製品種類)、生産量および生産時間帯を記憶部に記憶することによって実行される。なお、マスタ記憶部3に生産計画を記憶するスケジュール記憶部が設けられ、工程スケジューラ装置2は、この作成したスケジュールをマスタ記憶部3に記憶させるように構成されてもよい。
このような工程スケジューラ装置2は、当該工程における生産計画を作成する工程スケジューラプログラムをインストールすることで、例えばパーソナルコンピュータ等のコンピュータによって構成される。より具体的には、工程スケジューラ装置2は、データを入力するための例えばキーボードやマウス等の入力部と、データを出力するための例えば表示装置や印刷装置等の出力部と、データを記憶するための例えばRAMやROM等の記憶素子およびHDD等の記憶装置等の記憶部と、外部との間でデータの入出力を行うためのインタフェース部と、これら入力部、出力部、記憶部およびインタフェース部を当該機能応じてそれぞれ制御するための例えばマイクロプロセッサ等の制御部とを備えて構成される。各工程スケジューラ装置2−1〜2−5は、1台のコンピュータによって構成されてもよく、また各設備7−1〜7−5に対応して配置すべく、複数台のコンピュータによってそれぞれ構成されてもよい。
マスタ記憶部3は、本生産計画作成装置Sが製品の生産計画を作成するために必要な各種情報(データ)を記憶する装置である。マスタ記憶部3と全体統合装置1とは、有線又は無線の伝送路によって前記情報を入出力し、また、マスタ記憶部3と各工程スケジューラ装置2とは、それぞれ、有線又は無線の伝送路によって前記情報を入出力する。前記伝送路は、両装置間を接続する専用線(VPNを含む)であってもよく、またネットワークを構成するものであってもよい。マスタ記憶部3は、例えば、比較的大容量の記憶容量を備えた記憶装置、例えばハードディスク装置(HDD)や、外部の装置との間で信号を入出力する入出力インタフェース等を備えて構成される。
マスタ記憶部3は、設備能力情報を記憶する設備能力記憶部と、最少必要仕掛量を記憶する最小必要仕掛量記憶部とを備えて構成される。
設備能力情報は、設備の処理能力に関する情報であり、より具体的には、当該設備の当該工程で所定の単位当たりに処理可能な処理量を表す情報であり、製品ごとに予め記憶されている。本実施形態では、設備能力情報は、例えば、表1に示す表形式(テーブル形式)で設備能力記憶部に記憶される。本実施形態では、上述したように、5種類のA製品ないしE製品が5つの第1ないし第5設備7−1〜7−5で5つの第1ないし第5工程6−1〜6−5を経て製造されることから、表1には、第1ないし第5工程6−1〜6−5のそれぞれについてA製品ないしE製品ごとに、マトリクスで、第1ないし第5設備7−1〜7−5の処理量が示されている。例えば、第1工程6−1では、第1設備7−1は、A製品を1時間あたり2.5トン(2.5Ton/Hr)処理することができ、B製品を1時間あたり2.5トン(2.5Ton/Hr)処理することができ、C製品を1時間あたり1.25トン(1.25Ton/Hr)処理することができ、D製品を1時間あたり2.5トン(2.5Ton/Hr)処理することができ、そして、E製品を1時間あたり1.25トン(1.25Ton/Hr)処理することができる。また例えば、第2設備7−2は、所定の処理量の範囲内における複数の製品を一括に処理するバッチ処理を行う設備であり、製品の種類によらず、所定の処理量の範囲内では複数の製品を1回のバッチ処理当たり12時間(12hr/回)で処理することができる。また、このバッチ処理における所定の処理量の範囲も設備能力記憶部に予め記憶されており、所定の処理量の範囲に関する設備能力情報は、例えば、表2に示す表形式で設備能力記憶部に記憶される。本実施形態では、表2には、第2設備7−2は、A製品ないしE製品に対し1回のバッチ処理で20トン(20Ton(4個)/回)処理することができる。
Figure 0005171301
Figure 0005171301
最少必要仕掛量情報は、当該設備の当該工程で最低限保持していなければならない仕掛量を表す情報であり、製品ごとに予め記憶されている。最少必要仕掛量は、例えば、設備の処理能力や受注見込み等を考慮することによって合理的な量が予め決定される。後述するように、全体統合装置1は、計画された生産計画における仕掛量がこの最少必要仕掛量を下回ると、工程スケジューラ装置2に生産計画を計画(再計画)させるための指示を工程スケジューラ装置2へ出力する。本実施形態では、最少必要仕掛量情報は、例えば、表3に示す表形式で最少必要仕掛量記憶部に記憶される。本実施形態では、上述したように、5種類のA製品ないしE製品が5つの第1ないし第5設備7−1〜7−5で5つの第1ないし第5工程6−1〜6−5を経て製造されることから、表3には、第1ないし第5工程6−1〜6−5のそれぞれについてA製品ないしE製品ごとに、マトリクスで、第1ないし第5工程6−1〜6−5の最少必要仕掛量が示されている。例えば、第2工程6−2では、最少必要仕掛量は、A製品では5トン(5Ton)であり、B製品では5トン(5Ton)であり、C製品では10トン(10Ton)であり、D製品では5トン(5Ton)であり、そして、E製品では10トン(10Ton)である。
Figure 0005171301
全体統合装置1は、生産計画における工程ごとに各製品の仕掛量を求めると共に、不足仕掛量が生じた場合や新規受注があった場合に、必要に応じて、工程スケジューラ装置2へ生産計画の見直しを要求する装置である。全体統合装置1と各工程スケジューラ装置3とは、それぞれ、有線又は無線の伝送路によって情報を入出力する。前記伝送路は、上述と同様に、両装置間を接続する専用線(VPNを含む)であってもよく、またネットワークを構成するものであってもよい。
このような全体統合装置1は、例えば、図2に示すように、仕掛予測部11と、過不足調整要求作成部12と、新規要求作成部13とを備えて構成される。
仕掛予測部11は、複数の工程スケジューラ装置2によって作成された生産計画と生産実績とに基づいて複数の工程ごとに複数種類の製品における各仕掛量をそれぞれ算出するものである。例えば、或る時間帯における或る工程の或る製品の仕掛量は、前記或る時間帯より1つ前の時間帯の開始時点における前記或る工程の前記或る製品の仕掛量と、前記或る時間帯より1つ前の時間帯における前記或る工程よりも1つだけ上流側の工程によって生産された前記或る製品の生産実績と、の和から、生産計画によって計画されている前記或る時間帯における前記或る工程の或る製品の計画生産量を引くことによって求めることができる。例えば、月曜日から土曜日まで操業し、1日が6時間ずつ4等分の時間帯で区切られているとすると、火曜日0時から6時までの時間帯における第2工程6−2のA製品の仕掛量は、月曜日18時から24(0)時までの時間帯の開始時点における第2工程6−2のA製品の仕掛量と、月曜日18時から24(0)時までの時間帯における第1工程6−1によって生産されたA製品の生産実績と、の和から、生産計画によって計画されている火曜日0時から6時までの時間帯における第2工程6−2のA製品の計画生産量を引くことによって求められる。生産実績は、各工程6の各設備7で自動的に計量(計数)される。そして、生産実績は、各工程6の各設備7のそれぞれから全体統合装置1へ入力されても(全体統合装置1で受け付けられても)良いし、あるいは、各工程6の各設備7のそれぞれから各工程スケジューラ装置2を介して全体統合装置1へ入力されても良いし、あるいは、各工程6の各設備7のそれぞれからマスタ記憶部3を介して全体統合装置1へ入力されても良い。
過不足調整要求作成部12は、仕掛予測部11で算出した複数の工程6ごとの複数種類の製品における各仕掛量と複数の工程6ごとに複数種類の製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて複数の工程6ごとに複数種類の製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量に対応する工程6の1つ前の工程6の工程スケジュール部2へ不足が発生する時期を納期として不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を不足要求として要求するものである。不足要求には、不足仕掛量にかかる製品の種類、納期(不足が発生する時期)および生産量(不足仕掛量)に関する情報が含まれる。
新規要求作成部13は、新規受注を受け付けた場合に、この新規受注に対応する種類の製品における最終工程の工程スケジューラ装置2へこの新規受注に対応する種類の製品の生産を生産要求として要求するものである。生産要求には、新規受注にかかる製品の種類、納期および生産量(受注量)に関する情報が含まれる。
このような全体統合装置1は、生産計画における工程6ごとに各製品の仕掛量を求めると共に、不足仕掛量が生じた場合や新規受注があった場合に、必要に応じて工程スケジューラ装置2へ生産計画の見直しを要求する全体統合プログラムをインストールすることで、例えばコンピュータによって構成される。より具体的には、全体統合装置1は、工程スケジューラ装置2と同様に、入力部と、出力部と、記憶部と、インタフェース部と、制御部とを備えて構成される。
なお、必要に応じて全体統合装置1および/または工程スケジューラ装置2は、外部記憶部および/または通信インタフェース部をさらに備えてもよい。この外部記憶部は、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc Recordable)及びDVD−R(Digital Versatile DiscRecordable)等の記録媒体との間でデータを読み込みおよび/または書き込みを行う装置であり、例えば、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、CD−Rドライブ及びDVD−Rドライブ等である。通信インタフェース部は、ローカル・エリア・ネットワークや外部のネットワーク(例えば、インターネット)等のネットワークに接続され、このネットワークを介して他の通信端末装置との間で通信信号を送受信するためのインタフェース回路であり、前記制御部からのデータに基づいてネットワークの通信プロトコルに従った通信信号を作成すると共にネットワークからの通信信号を前記制御部が処理可能な形式のデータに変換する。
ここで、全体統合プログラムや工程スケジューラプログラム等の各プログラム及びそれに必要な各データが格納されていない場合には、全体統合装置1および/または工程スケジューラ装置2は、各プログラムや各データがこれらを記録した記録媒体から外部記憶部を介して前記記憶部にインストールされるように、構成されてもよく、また、これら各プログラムや各データを管理するサーバ(不図示)からネットワーク及び通信インタフェース部を介してこれら各プログラムや各データがダウンロードされるように、構成されてもよい。
次に、本実施形態の動作について説明する。
(実施形態の動作)
図3は、実施形態における生産計画作成装置の動作を示すフローチャートである。図4は、初期の生産計画を示す図である。図5ないし図9は、初期の生産計画における第1ないし第5工程の仕掛量の予測を示す図である。
本実施形態では、5種類のA製品ないしE製品は、原則として、定期的に、すなわち、所定の一定期間ごとに所定の一定注文量であって所定の一定納期で受注があるものとされる。5種類のA製品ないしE製品は、例えば、週当たり30トン(30Ton/week)で週末を納期とする受注があるものとされる。したがって、各製品において、生産ラインの納期(最終工程の終了時期)は、土曜日とされる。また、本実施形態では、操業制約として、各工程を通過する際に生じる歩留まり落ちは、考慮されず、また、前工程の処理が完了した製品を次工程へ運ぶ運搬時間は、0とされ、運搬は、0(24)時、6時、12時および18時のそれぞれ等間隔な1日に4回実行される。各工程6における最少処理単位は、5トンとされる。そして、第1工程6−1の仕掛量、すなわち、原料は、豊富にあるとし、第1工程6−1では、仕掛量の不足が生じないものとする(したがって、過不足調整要求作成部12は、第1工程6−1よりも前に不足要求を出力しない)。
このような一実施形態における条件の基に、初期の生産計画が例えば図4に示すように作成され、そして、初期の仕掛量が各工程6および各製品で最少必要仕掛量であるとすると、図4に示す初期の生産計画における第1ないし第5工程6−1〜6−5の各仕掛量が例えば図7ないし図11に示すように求められる。
図4の横軸は、時間軸であり、その縦軸は、工程6である。また、時間軸には、視認性の向上を図るために、図4では、日単位に比較的太い太縦線が引かれ、運搬時間に合わせて6時間ごとに比較的細い細縦線が引かれている。生産時間帯(例えば生産開始時期および生産終了時期)、製品種類ならびに生産量を表す製品の生産計画は、上下2段に分割された矩形の箱によって表されており、この箱の開始位置が生産時間帯の生産開始時期を示し、この箱の終了位置が生産時間帯の生産終了時期を示し、この箱の上段にこの生産時間帯によって生産される製品種類が示され、この箱の下段における区切り線によって区切られた小箱が生産量を示している。箱の上段における製品種類は、例えば、本実施形態では、“「アルファベット」−「数値」”の形式で表示されている。この「アルファベット」は、製品の種類を示し、この「数値」は、当該製品の生産計画において注文投入週を示している。なお、バッチ処理を行う工程6(本実施形態では第2工程6−2)では、さらに1回のバッチ処理で処理される生産量を表す「数値」が付加され、“「アルファベット」−「数値」:「数値」”の形式で表示されている。箱の下段における1つの小箱は、前記最少処理単位の5トンである(なお、小箱の大きさは、生産量に無関係である)。例えば、第1工程6−1における箱41は、金曜日第0週0時から同12時までの範囲に形成されており、その上段41aには「E−1」が記載され、その下段は、区切り線によって3個の小箱に区切られている。これは、E製品が第0週に投入され、その24(0)時から12時までの時間帯によって15トン(=5トン×3)が生産されることを示している。また例えば、第1工程6−1における箱42は、金曜日第0週12時から同18時までの範囲に形成されており、その上段42aには「A−1」が記載され、その下段は、区切り線によって3個の小箱に区切られている。これは、A製品が第0週に投入され、その12時から18時までの時間帯によって15トン(=5トン×3)が生産されることを示している。また、第1工程6−1における金曜日第0週18時から24(0)時までの時間帯には、製品の生産計画を示す箱が配置されていない。これは、この時間帯には、第1工程6−1に対応する設備7−1が稼働していないことを示している。したがって、製品の生産計画を示す箱は、その上段に示される製品をその下段に示される生産量で生産するために、その箱の時間軸方向の位置によって示される時間帯においてその箱の工程軸方向の位置によって示される工程6に対応する設備を生産のために占有することを示している。なお、図10、図12および図14も図4と同様に表示されている。
また、図5ないし図9では、時間帯が“「数値」−「数値」−「アルファベット」”の形式で表示されている。この第1番目の「数値」は、週を表し、第2番目の「数値」は、曜日を表し、第3番目の「アルファベット」は、時間を表している。第2番目の「数値」において、「1」は、月曜日を表し、「2」は、火曜日を表し、「3」は、水曜日を表し、「4」は、木曜日を表し、「5」は、金曜日を表し、そして、「6」は、土曜日を表している。第3番目の「アルファベット」において、「A」は、24(0)時から6時までの時間帯を表し、「B」は、6時から12時までの時間帯を表し、「C」は、12時から18時までの時間帯を表し、そして、「D」は、18時から24(0)時までの時間帯を表している。また、図5ないし図9における各数値は、各製品における仕掛量の予測値を示している。なお、図11、図13および図15も図5等と同様に表示されている。
そして、生産計画作成装置Sは、次のように動作する。すなわち、図3に示すように、まず、ステップS11において、全体統合装置1の仕掛予測部11によって、初期の仕掛量および初期の生産計画から工程6ごとに各製品における各仕掛量がそれぞれ算出される。次に、ステップS12において、全体統合装置1によって、新規受注(スポット受注も含む)が受け付けられているか否かが判断され、新規受注が受け付けられている場合(Yes)には、ステップS13が実行され、新規受注が受け付けられていない場合(No)には、ステップS14が実行される。
ステップS13において、全体統合装置1の新規要求作成部13によって、ステップS12で判断された新規受注に対応する種類の製品における最終工程6の工程スケジューラ装置2へ、この新規受注に対応する種類の製品の生産が生産要求として要求され、ステップS16が実行される。
一方、ステップS14において、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12によって、ステップS11で算出された工程6ごとの各製品における各仕掛量各と工程6ごとに各製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて工程6ごとに各製品における各過不足仕掛量が求められる。より具体的には、ステップS11で算出された工程6ごとの各製品における各仕掛量各から工程6ごとに各製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量を減算することによって工程6ごとに各製品における各過不足仕掛量が求められ、不足仕掛量の有無が判断される。これによって不足仕掛量がない場合(No)には、現状の生産計画が維持され、ステップS12が実行される。一方、これによって不足仕掛量が生じている場合(Yes)には、ステップS15が実行される。
ステップS15において、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12によって、ステップS13で求められた過不足仕掛量の結果から、不足仕掛量に対応する工程6の1つ前の工程6の工程スケジュール部2へ、不足が発生する時期を納期として、不足仕掛量に対応する種類の製品の生産が不足要求として要求され、ステップS16が実行される。
そして、ステップS16において、不足要求を要求された工程6または生産要求を要求された工程6に対応する工程スケジューラ装置2によって、受け取った要求(不足要求/生産要求)の内容を加えて、生産計画が見直(再作成)され、その結果が全体統合装置1へ出力される。
次に、ステップS17において、全体統合装置1の仕掛予測部11によって、工程スケジューラ装置2によって再作成された生産計画と生産実績とに基づいて工程6ごとに各製品における各仕掛量がそれぞれ算出される。
次に、ステップS18において、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12によって、ステップS17で算出された工程6ごとの各製品における各仕掛量各と工程6ごとに各製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて工程6ごとに各製品における各過不足仕掛量が求められ、不足仕掛量の有無が判断される。これによって不足仕掛量がない場合(No)には、生産計画の見直しが終了し、ステップS12が実行される。一方、これによって不足仕掛量が生じている場合(Yes)には、ステップS15が実行される。
このように動作することによってステップS15で不足要求が作成されると、不足仕掛量に対応する工程6の1つ前の工程6から上流側の工程6へ向けて、不足仕掛量が生じなくなるまで、ステップS15からステップS18までが繰り返され、製品の生産計画が順次に見直される。また、このように動作することによってステップS13で生産要求が作成されると、最終工程6から上流側の工程6へ向けて、不足仕掛量が生じなくなるまで、ステップS15からステップS18までが繰り返され、製品の生産計画が順次に見直される。
一例として、スポット受注が入った場合について以下に説明する。図10は、図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって第5工程が変更された後の生産計画を示す図である。図11は、図4に示す初期の生産計画に対し第5工程が変更された後の生産計画における第1ないし第5工程の仕掛量の予測を示す図である。図12は、図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって変更された修正後の生産計画を示す図である。
例えば、図4に示す初期の生産計画において、第1週の月曜日(第1日目)にスポット受注として、受注量10トンで第1週の水曜日(第3日目)を納期としたA製品の注文があると、ステップS12およびステップS13が実行されることによって、全体統合装置1の新規要求作成部13は、最終工程6である第5工程6−5へ、生産量10トンで納期を第1週の水曜日とするA製品の生産を指示する生産要求を要求する。
なお、この場合において、新規生産要求作成部13は、好ましくは、新規受注を受け付けた場合に、新規受注が仕掛量で充足可能であるか否かを判断し、前記新規受注が仕掛量で充足可能である場合には、生産要求を要求しない。このように構成することによって、新規受注を受け付けた場合に、新規受注がその時点の仕掛量で充足可能である場合には生産要求が要求されず、不足仕掛量が生じる場合に限って生産要求が要求されることになる。したがって、生産計画の計画期間を通じて各工程において、一定量の仕掛量を維持することが可能となり、また、生産計画の変更が最小限に抑えられることが可能となる。
この生産要求を受けた第5工程6−5に対応する工程スケジューラ装置2−5は、ステップS16を実行することによって、自機の第5工程6−5の生産計画を作成し(再作成し、見直し)、この作成した生産計画を全体統合装置1へ出力する。
ここで、工程スケジューラ装置2は、好ましくは、新規生産要求作成部13から生産要求を要求された場合に、新規受注を充足すべく、新規受注の納期に最も近くて新規受注の受注量(注文量、生産量)を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程6における生産計画を作成する。そして、工程スケジューラ装置2は、好ましくは、過不足調整要求作成部12から不足要求を要求された場合に、不足が発生する時期を納期として不足仕掛量を充足すべく、納期に最も近くて不足仕掛量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程6における生産計画を作成する。このように構成することによって、納期および設備の生産性を、生産計画の策定における基準とした生産計画が各工程で作成される。このため、納期を遵守しつつ、生産性を考慮した生産計画の立案が可能となる。
上述の場合では、工程スケジューラ装置2−5は、納期が水曜日であるので、既に作成されている生産計画に照らして、納期の水曜日から現時点へ向けて順に生産計画に空いている時間帯が無いか否かを判断する。この場合において、工程スケジューラ装置2−5は、生産量および設備7の処理能力に基づいてこの生産量の生産に必要な時間(=(生産量)/(設備の処理能力))を求め、この求めた時間が入る時間帯を探す。図4に示す初期の生産計画では、第5工程6−5(第5設備7−5)において、生産に必要な4時間(=10(Ton)/2.5(Ton/Hr))が入る時間帯が水曜日の0時から12時までの時間帯で空いているので、工程スケジューラ装置2−5は、図10に示すように、例えば、水曜日の6時(8時)から12時までの時間帯に生産要求の生産計画55sを計画する。そして、工程スケジューラ装置2−5は、この生産計画を全体統合装置1へ出力する。なお、スポット受注は、本実施形態では“「アルファベット」−「S」”で表現される。
生産計画を受け付けると、全体統合装置1の仕掛予測部11は、ステップS17を実行することによって、工程スケジューラ装置2によって再作成された生産計画と生産実績とに基づいて工程6ごとに各製品における各仕掛量をそれぞれ算出する。図11は、その結果を示している。
次に、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12は、ステップS18を実行することによって、ステップS17で算出された工程6ごとの各製品における各仕掛量各と工程6ごとに各製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて工程6ごとに各製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量の有無を判断する。図11から分かるように、第1週の水曜日の0時から6時までの時間帯(1−3−A)でA製品が最少必要仕掛量を下回っている。そして、第1週の金曜日の18時から24(0)時までの時間帯(1−5−D)もA製品が最少必要仕掛量を下回っていることから、しかも将来にわたって仕掛量の不足が解消されていない。したがって、全体統合装置1は、ステップS15を実行するように、処理を戻す。
すなわち、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12は、ステップS15を実行することによって、ステップS13で求められた過不足仕掛量の結果から、第4工程6−4の工程スケジュール部2−4へ、生産量10トンで第1週の水曜日0時から6時までの時間帯を納期としたA製品の生産を指示する不足要求が要求され、ステップS16が実行される。
以下同様に、上流側の第1工程6−1へ向けて、不足仕掛量が生じなくなるまで、ステップS15からステップS18までが繰り返され、製品の生産計画が順次に見直され、図4に示す生産計画が図12に示す生産計画に変更される。
すなわち、受注量10トンで第1週の水曜日(第3日目)を納期としたA製品のスポット受注に対応すべく、第5工程6−5の生産計画には、第1週の水曜日における6時(8時)から12時までの時間帯に生産量10トンでA製品を生産する製品の生産計画55sが組み込まれ、第4工程6−4の生産計画には、第1週の火曜日における18時から24(0)時までの時間帯および水曜日0(24)時から6時(2時)までの時間帯に生産量10トンでA製品を生産する製品の生産計画54sが組み込まれ、第3工程6−3の生産計画には、第1週の火曜日における6時から12時(10時)までの時間帯に生産量10トンでA製品を生産する製品の生産計画53sが組み込まれ、第2工程6−2の生産計画には、第1週の月曜日における0時から24時までの時間帯に生産量10トンでA製品を生産する製品の生産計画52sが組み込まれ、そして、第1工程6−1の生産計画には、第0週の金曜日における18時から24時(22時)までの時間帯に生産量10トンでA製品を生産する製品の生産計画51sが組み込まれる。このように図12に示す生産計画は、不足仕掛量が新規要求として生産計画を作成(再作成、見直し、再計画)するため、全製品の最少必要仕掛量が満たされつつ、無駄な在庫が発生しない生産計画となっている。
また一例として、他のスポット受注が入った場合について以下に説明する。図13は、初期の生産計画における第5工程の仕掛量の他の予測を示す図である。図14は、図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって第5工程が変更された後の他の生産計画を示す図である。図15は、図4に示す初期の生産計画に対し第5工程が変更された後の生産計画における第1ないし第5工程の仕掛量の他の予測を示す図である。
また、例えば、図4に示す初期の生産計画において、第1週の月曜日(第1日目)にスポット受注として、受注量5トンで第1週の水曜日(第3日目)を納期としたA製品の注文があると、ステップS12およびステップS13が実行されることによって、全体統合装置1の新規要求作成部13は、最終工程6である第5工程6−5へ、生産量5トンで納期を第1週の水曜日とするA製品の生産を指示する生産要求を要求する。なお、この例では、図13に示すように、第5工程6−5において、初期の仕掛量が上記例よりも多い状況が想定されている。
この生産要求を受けた第5工程6−5に対応する工程スケジューラ装置2−5は、ステップS16を実行することによって、自機の第5工程6−5の生産計画を作成し(再作成し、見直し)、この作成した生産計画を全体統合装置1へ出力する。
この場合では、工程スケジューラ装置2−5は、納期が水曜日であるので、既に作成されている生産計画に照らして、納期の水曜日から現時点へ向けて順に生産計画に空いている時間帯が無いか否かを判断する。この場合において、工程スケジューラ装置2−5は、生産量および設備7の処理能力に基づいてこの生産量の生産に必要な時間(=(生産量)/(設備の処理能力))を求め、この求めた時間が入る時間帯を探す。図4に示す初期の生産計画では、第5工程6−5(第5設備7−5)において、生産に必要な2時間(=5(Ton)/2.5(Ton/Hr))が入る時間帯が水曜日の0時から12時までの時間帯で空いているので、工程スケジューラ装置2−5は、図14に示すように、例えば、水曜日の6時(10時)から12時までの時間帯に生産要求の生産計画56sを計画する。そして、工程スケジューラ装置2−5は、この生産計画を全体統合装置1へ出力する。
生産計画を受け付けると、全体統合装置1の仕掛予測部11は、ステップS17を実行することによって、工程スケジューラ装置2によって再作成された生産計画と生産実績とに基づいて工程6ごとに各製品における各仕掛量をそれぞれ算出する。図15は、その結果を示している。
次に、全体統合装置1の過不足調整要求作成部12は、ステップS18を実行することによって、ステップS17で算出された工程6ごとの各製品における各仕掛量各と工程6ごとに各製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて工程6ごとに各製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量の有無を判断する。図15から分かるように、最少必要仕掛量を下回る不足仕掛量は、何れの時間帯においても生じていない。したがって、全体統合装置1は、不足要求を出すことなく(No)、ステップS12を実行するように、処理を戻す。
したがって、見直し後の最終的な生産計画は、図14に示す計画となる。このように図14に示す生産計画は、仕掛量が充分にあるため新規注文がこの仕掛量で賄える場合には、さらに上流側の工程で無駄な生産が行われない生産計画となっている。
以上、説明したように、本実施形態における生産計画作成装置Sおよび生産計画作成方法では、まず、生産計画と生産実績とに基づいて複数の工程6ごとに複数種類の製品における各仕掛量がそれぞれ算出される。次に、この算出された複数の工程6ごとの複数種類の製品における各仕掛量と複数の工程6ごとに複数種類の製品のそれぞれに予め定められた所定の各最少必要仕掛量とに基づいて複数の工程6ごとに複数種類の製品における各過不足仕掛量が求められる。ここで、この求められた仕掛量の推移予測の結果、不足仕掛量とならずに最少必要仕掛量を下回らない場合には、不足要求は、要求されない。一方、不足仕掛量となって最少必要仕掛量を下回る場合には、不足仕掛量に対応する工程6の1つ前の工程6の工程スケジュール装置へ不足が発生する時期を納期として不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を指示する不足要求が要求される。次に、不足要求が要求されると、不足が発生する時期を納期として不足仕掛量を充足すべく、不足要求が要求された工程における生産計画が作成される。そして、再び、生産計画と生産実績とに基づいて複数の工程ごとに複数種類の製品における各仕掛量がそれぞれ算出され、以下、上述と同様に、各過不足仕掛量が求められ、必要に応じて不足要求が要求され、生産計画が作成され、不足仕掛量が生じなくなるまでこれらが繰り返される。一方、いわゆるスポット受注を含む新規受注が受け付けられると、最終工程の工程スケジューラ装置(最終工程の工程スケジューラステップ)へ、新規受注における製品種類、量および納期を含む生産要求が要求される。そして、生産要求が要求されると、新規受注を充足すべく最終工程における生産計画が作成される。以下、上述と同様に、不足仕掛量が生じなくなるまでこれらが繰り返される。
このように生産計画を変更(再作成)するトリガが将来まで含めた仕掛量としているので、仕掛量の状況の変化が容易に把握可能となり、この状況変化に対し迅速に対応することが可能となる。また、仕掛量を前記トリガとしているため、例えば設備の故障等の外乱による仕掛量の不足と新規受注による仕掛量の不足とを所定の事象として同様に扱うことが可能となり、この結果、共通の仕組みによって生産計画の変更が可能となる。また、生産計画を見直す際に、工程全体の生産計画を見直すのではなく、変更の必要な工程6のみの生産計画を見直すので、より短時間で生産計画を見直すことが可能となる。
そして、不足仕掛量が生じた場合にその不足する時期が納期とされるので、不足仕掛量を発見した時点で即座に不足仕掛量を充足すべく生産を開始する生産計画では必ずしもなく、不足する時期までに徐々に不足仕掛量を各工程6で徐々に解消する生産計画が作成される。このため、現在の受注に対する生産計画に与える影響が最小限となり、既に受注している製品の生産に与える影響を最小限とすることが可能となる。また、設備の生産性の向上も図ることができる。
したがって、本実施形態における生産計画作成装置Sおよび生産計画作成方法は、複数の設備7で複数の工程6を経て製造される製品の生産計画の作成に当たって、突発的な予期しない事象が生じた場合でも適切に製品の生産計画を作成することができる。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
実施形態における生産計画作成装置の構成を示すブロック図である。 実施形態における全体統合装置の構成を示すブロック図である。 実施形態における生産計画作成装置の動作を示すフローチャートである。 初期の生産計画を示す図である。 初期の生産計画における第1工程の仕掛量の予測を示す図である。 初期の生産計画における第2工程の仕掛量の予測を示す図である。 初期の生産計画における第3工程の仕掛量の予測を示す図である。 初期の生産計画における第4工程の仕掛量の予測を示す図である。 初期の生産計画における第5工程の仕掛量の予測を示す図である。 図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって第5工程が変更された後の生産計画を示す図である。 図4に示す初期の生産計画に対し第5工程が変更された後の生産計画における第1ないし第5工程の仕掛量の予測を示す図である。 図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって変更された修正後の生産計画を示す図である。 初期の生産計画における第5工程の仕掛量の他の予測を示す図である。 図4に示す初期の生産計画に対し、突発的な事象によって第5工程が変更された後の他の生産計画を示す図である。 図4に示す初期の生産計画に対し第5工程が変更された後の生産計画における第1ないし第5工程の仕掛量の他の予測を示す図である。
符号の説明
S 生産計画作成装置
1 全体統合装置
2 工程スケジューラ
3 マスタ記憶装置
11 仕掛予測部
12 過不足調整要求作成部
13 新規要求作成部

Claims (4)

  1. 複数の設備で複数の工程を経て製造される複数種類の製品における生産計画を修正して再作成する生産計画作成装置であって、
    前記複数の工程に対応してそれぞれ設けられ、当該工程における生産計画を作成する複数の工程スケジューラ装置と、
    前記複数の工程スケジューラ装置によって生産計画が修正された場合に、当該生産計画と生産実績とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各仕掛量をそれぞれ算出する仕掛予測部と、
    前記仕掛予測部で算出した前記複数の工程ごとの前記複数種類の製品における各仕掛量と前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量に対応する工程の1つ前の工程の工程スケジュール装置へ不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を不足要求として要求する過不足調整要求作成部と、
    新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注に対応する種類の製品における最終工程の工程スケジューラ装置へ前記新規受注に対応する種類の製品の生産を生産要求として要求する新規生産要求作成部とを備える全体統合装置とを備え、
    前記複数の工程スケジューラ装置のそれぞれは、前記過不足調整要求作成部から前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく当該工程における生産計画を修正すると共に、前記新規生産要求作成部から前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく当該工程における生産計画を修正すること
    を特徴とする生産計画作成装置。
  2. 前記新規生産要求作成部は、新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注が仕掛量で充足可能であるか否かを判断し、前記新規受注が仕掛量で充足可能である場合には、前記生産要求を要求しないこと
    を特徴とする請求項1に記載の生産計画作成装置。
  3. 前記複数の工程スケジューラ装置のそれぞれは、前記過不足調整要求作成部から前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく、前記納期に最も近くて前記不足仕掛量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画を作成すると共に、前記新規生産要求作成部から前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく、前記新規受注の納期に最も近くて前記新規受注の受注量を充足するように生産可能な時間帯に計画することによって当該工程における生産計画を作成すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の生産計画作成装置。
  4. 複数の設備で複数の工程を経て製造される複数種類の製品における生産計画を修正して再作成する生産計画作成方法であって、
    前記複数の工程に対応してそれぞれ実行され、当該工程における生産計画を作成する複数の工程スケジューラステップと、
    前記複数の工程スケジューラステップによって生産計画が修正された場合に、当該生産計画と生産実績とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各仕掛量をそれぞれ算出する仕掛予測ステップと、
    前記仕掛予測ステップで算出した前記複数の工程ごとの前記複数種類の製品における各仕掛量と前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品のそれぞれに定められた各最少必要仕掛量とに基づいて前記複数の工程ごとに前記複数種類の製品における各過不足仕掛量を求め、不足仕掛量に対応する工程の1つ前の工程の工程スケジュールステップへ不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量に対応する種類の製品の生産を不足要求として要求する過不足調整要求作成ステップと、
    新規受注を受け付けた場合に、前記新規受注に対応する種類の製品における最終工程の工程スケジューラステップへ前記新規受注に対応する種類の製品の生産を生産要求として要求する新規生産要求作成ステップとを備え、
    前記複数の工程スケジューラステップのそれぞれは、前記過不足調整要求作成ステップから前記不足要求を要求された場合に、前記不足が発生する時期を納期として前記不足仕掛量を充足すべく当該工程における生産計画を修正すると共に、前記新規生産要求作成ステップから前記生産要求を要求された場合に、前記新規受注を充足すべく当該工程における生産計画を修正すること
    を特徴とする生産計画作成方法。
JP2008037286A 2008-02-19 2008-02-19 生産計画作成装置および該方法 Expired - Fee Related JP5171301B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037286A JP5171301B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 生産計画作成装置および該方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008037286A JP5171301B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 生産計画作成装置および該方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009199143A JP2009199143A (ja) 2009-09-03
JP5171301B2 true JP5171301B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=41142605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008037286A Expired - Fee Related JP5171301B2 (ja) 2008-02-19 2008-02-19 生産計画作成装置および該方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5171301B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5494194B2 (ja) * 2010-04-30 2014-05-14 Jfeスチール株式会社 生産対象範囲設定装置および生産対象範囲設定方法
JP2015032200A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 株式会社神戸製鋼所 仕掛量算出装置、仕掛量算出方法、及び、仕掛量算出プログラム
JP7221139B2 (ja) * 2019-06-03 2023-02-13 株式会社神戸製鋼所 システム、方法、及びプログラム
CN115702401B (zh) * 2020-07-17 2023-07-11 三菱电机株式会社 调度器系统、调度器管理装置及机器学习装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0580651U (ja) * 1992-04-03 1993-11-02 エヌオーケー株式会社 生産計画作成装置
JPH1148102A (ja) * 1997-08-08 1999-02-23 Fujitsu Ltd 生産管理システム
JP4232386B2 (ja) * 2002-05-21 2009-03-04 Jfeスチール株式会社 生産計画作成システム及び生産計画作成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009199143A (ja) 2009-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6393332B1 (en) Method and system for providing sufficient availability of manufacturing resources to meet unanticipated demand
US6415195B1 (en) Method and system for providing sufficient availability of manufacturing resources to meet unanticipated demand
JP5643502B2 (ja) 複数工場の生産スケジュール作成方法
JP2002140110A (ja) 生産管理システム及び生産管理方法
JP5171301B2 (ja) 生産計画作成装置および該方法
JP2007140785A (ja) 在庫管理システム
JP5028991B2 (ja) 製造計画作成システムおよび製造計画作成方法
JP2003228410A (ja) 着工管理システム
AU769097B2 (en) System and method of scheduling manufacturing resources
EP1312995A1 (en) Production planning method and system for production planning
US6415194B1 (en) Method and system for providing sufficient availability of manufacturing resources to meet unanticipated demand
EP3154005A1 (en) Plan generating device and plan generating method
JPH11120248A (ja) 生産スケジューリング・システムおよびスケジューリング方法
JP2007115169A (ja) 生産計画作成装置及び生産計画作成方法、並びにプログラム
US6397118B1 (en) Method and system for providing sufficient availability of manufacturing resources to meet unanticipated demand
JP5606613B1 (ja) 木材プレカット工場用業務支援システム
JP2008217653A (ja) 資材調達・生産プロセスの効率的管理支援方法
JP2009134399A (ja) 販売生産計画方法、販売生産計画システム及びコンピュータプログラム
JP4648013B2 (ja) 生産スケジューリングシステム
JPWO2004085297A1 (ja) サプライチェーン紐付け管理システム
JP2022131618A (ja) 生産計画システム
Goel Capacity Requirement Planning
JP2014002428A (ja) 生産計画調整装置
JP5260862B2 (ja) ノックダウン部品の出荷倉入指示システム
JP4718960B2 (ja) サプライチェーンプランニングプログラム及びサプライチェーンプランニング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110204

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120313

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120315

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5171301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees