JP5170539B2 - 光学フィルムの吸収帯域制御方法、光学フィルムの製造方法、光学フィルム、色純度向上シートおよび画像表示装置 - Google Patents
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Description
前記フッ素系アルコール濃度が高すぎると、塗布液を基材に塗布する際に、塗布液が基材に弾かれてしまう等、塗布性が悪くなることがある。
光学フィルムの吸収スペクトルは、紫外可視分光光度計(日本分光(株)製、商品名「V−560」)を用いて測定した。前記測定された吸収スペクトルより、前記光学フィルムの最大吸収ピーク波長、最大吸収ピークの半値幅および最大吸収ピーク波長における吸光度を求めた。
前記光学フィルムの厚みは、(株)ミツトヨ製マイクロゲージ式厚み計にて測定を行った。ガラス基板(基材)に光学フィルムを形成し、全体の厚みを測定し、前記全体厚みからガラス基板の厚みを差し引くことで前記光学フィルムの厚みを算出した。
前記光学フィルムの発光スペクトルは、分光蛍光光度計(日立製作所(株)製、商品名「F−4500」)を用いて測定した。前記測定された発光スペクトルより、前記光学フィルムの最大発光ピーク波長を求めた。
光源装置上に光学フィルムを配置して、分光光度計(大塚電子(株)製、商品名「瞬間マルチ測光システム MCPD−3000」)により、正面輝度(発光強度の絶対エネルギー:μW/cm2/nm)を測定した。この際、受光部は、光源装置の上(表示側)方向3cmのところに設置した。
まず、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)((株)クラレ製、商品名「パラペットEH−1000P」)をトルエンに溶解し、30重量%のマトリックスポリマー溶液を作製した。つぎに、前記式(2)の構造を持つシアニン色素((株)林原生物化学研究所製、商品名「NK−1533」)0.015gを、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(6F−iPrOH)0.2035gに溶解し、色素溶液を作製した。これと前記マトリックスポリマー溶液1.9671gを混合し、PMMAと前記シアニン色素が重量比98:2で含まれる塗布液Aを調製した。塗布液Aを、さらにエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)で希釈し、PMMAと前記シアニン色素の含有重量比は一定で、塗布液全体に対する固形分濃度が異なる塗布液A−1、A−2およびA−3を調製した。前記塗布液の組成を下記表1に示す。得られた塗布液A−1、A−2およびA−3を、1000rpm×30secの条件で、ガラス基板上にスピンコートし、乾燥させた。これにより得られた薄膜の吸収スペクトルを図1に示す。
まず、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)((株)クラレ製、商品名「パラペットEH−1000P」)をトルエンに溶解し、30重量%のマトリックスポリマー溶液を作製した。つぎに、前記式(2)の構造を持つシアニン色素((株)林原生物化学研究所製、商品名「NK−1533」)0.0103gをエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)0.1834gに溶解し、色素溶液を作製した。これと前記マトリックスポリマー溶液1.5131gを混合し、PMMAと前記シアニン色素が重量比98:2で含まれる塗布液Bを調製した。塗布液Bを、さらにエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)で希釈し、PMMAと前記シアニン色素の含有重量比は一定で、塗布液全体に対する固形分濃度が異なる塗布液B−1およびB−2を調製した。前記塗布液の組成を下記表1に示す。得られた塗布液を、1000rpm×30secの条件で、ガラス基板上にスピンコートし、乾燥させた。これにより得られた薄膜の吸収スペクトルを図2に示す。
まず、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)((株)クラレ製、商品名「パラペットEH−1000P」)をトルエンに溶解し、30重量%のマトリックスポリマー溶液を作製した。つぎに、前記式(3)の構造を持つシアニン色素((株)林原生物化学研究所製、商品名「NK−3918」)0.0199gを、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(6F−iPrOH)0.2417gに溶解し、色素溶液を作製した。これと前記マトリックスポリマー溶液2.0745gを混合し、PMMAと前記シアニン色素が重量比97:3で含まれる塗布液Cを調製した。塗布液Cを、さらにエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)で希釈し、PMMAと前記シアニン色素の含有重量比は一定で、塗布液全体に対する固形分濃度が異なる塗布液C−1、C−2およびC−3を調製した。前記塗布液の組成を下記表1に示す。得られた塗布液C−1、C−2およびC−3を、1000rpm×30secの条件で、ガラス基板上にスピンコートし、乾燥させた。これにより得られた薄膜の吸収スペクトルを図3に示す。
まず、ポリメチルメタクリレート樹脂(PMMA)((株)クラレ製、商品名「パラペットEH−1000P」)をトルエンに溶解し、30重量%のマトリックスポリマー溶液を作製した。つぎに、前記式(3)の構造を持つシアニン色素((株)林原生物化学研究所製、商品名「NK−3918」)0.0094gをエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)0.1983gに溶解し、色素溶液を作製した。これと前記マトリックスポリマー溶液1.4984gを混合し、PMMAと前記シアニン色素が重量比98:2で含まれる塗布液Dを調製した。塗布液Dを、さらにエタノール/トルエン混合溶媒(重量比1:1)で希釈し、PMMAと前記シアニン色素の含有重量比は一定で、塗布液全体に対する固形分濃度が異なる塗布液D−1およびD−2を調製した。前記塗布液の組成を下記表1に示す。得られた塗布液を、1000rpm×30secの条件で、ガラス基板上にスピンコートし、乾燥させた。これにより得られた薄膜の吸収スペクトルを図4に示す。
前記A−1、A−2およびA−3の光学フィルムを色純度向上シートとして、前記光源装置上に載せて、正面輝度を測定すると、前記色純度向上シートを載せた場合には、基材として用いたガラス板のみを載せて測定した場合と比較して、585nm付近の黄色の発光が抑制され、610付近の赤色の発光が強くなっており、色純度が向上される。
11 液晶パネル
12 液晶層
14 光源装置
15 導光板
101 第1の基板
102 第2の基板
131 第1の偏光板
132 第2の偏光板
140 液晶層
151 第1の配向膜
152 第2の配向膜
161 第1の透明電極
162 第2の透明電極
170 カラーフィルター
180 保護膜
190 ブラックマトリクス
Claims (13)
- マトリックスポリマーとイオン性色素とを含む塗布液を基材に塗布して塗膜を形成し、前記塗膜を乾燥することにより得られる光学フィルムの吸収スペクトルの最大吸収ピークの半値幅を制御する光学フィルムの吸収帯域制御方法であって、前記基材に塗布する際の前記塗布液中にフッ素系アルコールを添加することで前記半値幅を制御することを特徴とする、光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- 前記フッ素系アルコールが、末端基にトリフルオロメチル基を有するアルコールである、請求項1記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- 前記フッ素系アルコールが、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノールである、請求項1または2記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- 前記塗布液が、トルエンを含んでいる、請求項1から3のいずれか一項に記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- 前記マトリックスポリマーが、ポリメチルメタクリレートおよびこれらの変性ポリマーからなる群から選択される少なくとも一つのポリマーである、請求項1から4のいずれか一項に記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- 前記イオン性色素が、シアニン色素である、請求項1から5のいずれか一項に記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法。
- マトリックスポリマーとイオン性色素とを含む塗布液を基材に塗布して塗膜を形成し、前記塗膜を乾燥する光学フィルムの製造方法であって、光学フィルムの吸収帯域制御工程を有し、前記吸収帯域制御工程が、請求項1から8のいずれか一項に記載の光学フィルムの吸収帯域制御方法により実施されることを特徴とする光学フィルムの製造方法。
- 光学フィルムであって、請求項9記載の光学フィルムの製造方法により製造されることを特徴とする光学フィルム。
- 光学フィルムを含む色純度向上シートであって、前記光学フィルムが、請求項10記載の光学フィルムであることを特徴とする色純度向上シート。
- 吸収スペクトルの最大吸収ピーク波長が560〜610nmの範囲にあり、前記最大吸収ピークの半値幅が100nm以下であり、最大発光ピーク波長が600〜700nmの範囲にある、請求項11記載の色純度向上シート。
- 光学フィルムまたは色純度向上シートを含む画像表示装置であって、前記光学フィルムが、請求項10記載の光学フィルムであり、前記色純度向上シートが、請求項11または12記載の色純度向上シートである画像表示装置。
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