JP5168780B2 - 導光板構造 - Google Patents

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本発明は、電話機などの機器の動作表示等のために当該機器の筐体に設置される導光板構造に関する。
この種の導光板構造は、光源からの光を入射する入射面部と、この入射面部から入射した光を屈折拡散するプリズム部と、このプリズム部により屈折拡散された入射光を外部に出射する出射面部とを有する透明体からなる導光板で構成され、機器例えば電話機の着信表示部に設置して、出射光により着信有無を表示するように構成する表示灯カバーなどとして使用されているものであり、光源として、通常発光ダイオード(LED)が使用されている。
このような導光板構造としては、従来種々の技術が知られており、例えば、特許文献1には、光源チップと略正方形若しくは略長方形をなす導光板とからなり、この導光板が前記光源チップからの光を入光する光入射部とこの光入射部から入光された光を反射、偏向させるプリズム面とこのプリズム面に対向して光を外部に出光する出射面とを有する面状光源であって、プリズム面が、断面形状が鋸刃状をなす複数のプリズムからなり、複数のプリズムがそれぞれ光源チップの発光面の略中央点を中心とする導光板の端面から端面まで連続した円弧状をなして、且つ同心円状に形成されてなり、複数のプリズムの円弧状をなす稜線が全て出射面に平行、若しくは出射面に対して1.5°以下の傾きを持った仮想平面状にあって、この仮想平面からの深さが光源チップの発光面から遠ざかるほど、深くなるように形成された面状光源が記載されている。
また、特許文献2には、底面を光源に接近させて設け、上面を粗面として散光させるようにした透明体からなる導光部と、多角柱の側面を導光部の粗面に接近させて配した透明体からなるプリズム部とを有し、導光部が、中間部に設けた隙間における相対向する上下面のうち下面を粗面となす屈折面部を有し、この屈折面部に対向する底面を光源に接近して設けた光源からの入射面部として、一体成形することにより、粗面に形成された屈折面部を出た光が広範囲に散乱するようにして、広範囲の方向から視覚認知できるように構成した表示灯カバーとして記載されている。
特開2004−53665号公報 特許第2783054号公報
しかしながら、特許文献1に記載の面状光源は、板状の導光板の端面から端面までの間に広がっている平面状部である仮想平面を出射面として使用するものであることから、機器例えば電話機の動作表示部の表示灯カバーなどとして使用する場合、広面積の出射面を機器表面に顕出させることになり、機器表面から顕出する出射面が機器表面を大きく占有し、機器の筐体における表面設置スペースを大きくとることになって、電話機の動作表示部の表示灯カバー等を構成する導光板には不向きであり、また、プリズムを構成するための溝深さ寸法が、光源チップの発光面から遠ざかるほど深く形成されているために、その分、導光板の構成が複雑で、成形金型のコストアップに繋がるばかりでなく、導光板の成形後プリズムが所定の形状に形成されているかどうかの等の検査作業も難しくしている。
これに対して、特許文献2に記載の導光板としての表示灯カバーは、板状の導光板の互いに対向する一対の端面のうち、一方を入射面とし他方を出射面として構成するものであることから、電話機等の筐体表面に顕出設置したとしても、出射面が機器表面を大きく占有することがないばかりか、入射面及び出射面とは互いに対向する両端面同士で構成していることから、両者の離間距離を長くすることができ、その分、出射光角度をプリズム部によって広角度に拡げることができ、機器における広範囲の方向から視覚認知できるようにしたもので、電話機などの機器における表示灯カバーとして適しており、プリズム部の粗面形状を特許文献1に記載された面状光源のプリズムのような複雑な構成をとる必要がなく、成形金型或いは成形後の検査作業の簡略化を果たすことができることになる。
しかしながら、特許文献2に記載の表示灯カバーとしての導光板は、広範囲の方向からの視覚認知可能に構成したとしても、屈折面部を単に山形の粗面に形成するものであるとしており、このために、複数の光源を使用する場合にはそれぞれの光源に対応する屈折面部を別個に形成する必要があり(特許文献2の図1に記載してあるように、導光板の隙間に2つの屈折面部3が並設されている)、光が放射される部分にもずれが生じてしまう。このために、電話機の着信表示部のような機器の動作表示等に使用するような場合に、単一の光源(単一の発光ダイオード)で構成しようとした場合、表示部において複数色の光を選択的に出射させる必要があることから、光源として、比較的高額な2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用せざるを得ず、発光ダイオードコストを高くしている。
そこで、本発明は、かかる点に鑑み、比較的単価の安い単一色の発光ダイオードを複数個使用することにより複数色の光を選択的に出射可能にすると共に、複数個の発光ダイオードを使用したとしても、単一の屈折面部によって広範囲に出射光を拡散可能に構成した導光板構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明は、導光板は、光源からの光の入射面部と、前記入射面部から入射した光を外部に出射する出射面部、前記入射面部と前記出射面部との間に設けられた隙間部における前記入射面部側屈折面部とを備え、前記屈折面部をつの斜面からなる鋸刃形状構成すると共に、前記2つの斜面のうち方の斜面のみにおける前記光源からの光の入射角、前記導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さ構成し、前記2つの斜面のうち、前記一方の斜面と他方の斜面とでなす角度を、前記2つの斜面が交わる頂部における前記一方の斜面と光の光路とでなす角度以下に形成したことを特徴とするものである。
上記のように構成する本発明は、屈折面部の構成を、頂部において互いに交わる2つの斜面からなる鋸刃形状の屈折面に形成すると共に、2つの斜面のうち少なくとも一方の斜面における光源からの光の入射角が、導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角に形成したことから、例えば光源を複数個並べて配置したとしても、これら光源からの光は屈折面部における入射角の小さい方の屈折面部を屈折面として効率よく屈折散光することになって、当該出射面においては導光板の対向端面をそれぞれ入射面部と出射面部にして両者間の距離を長くして、出射光角度を屈折面部によって広角度に拡げることができることと相俟って、機器における広範囲の方向から視覚認知できると共に、2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用しなくても、単一色の発光ダイオードを複数個並べて用いて、出射面部において複数色の光を選択的に出射させようとした場合でも、複数の発光ダイオードが発生する光を効率よく捉え屈折させて、出射面部に導くことができ、低コスト化が可能となる。
請求項1に記載の本発明は、略板状体により導光板を構成し、導光板は、光源からの光の入射面部と、入射面部から入射した光を外部に出射する出射面部、入射面部と出射面部との間に設けられた隙間部における入射面部側屈折面部とを備え、屈折面部をつの斜面からなる鋸刃形状構成すると共に、2つの斜面のうち方の斜面のみにおける光源からの光の入射角、導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さ構成し、2つの斜面のうち、一方の斜面と他方の斜面とでなす角度を、2つの斜面が交わる頂部における一方の斜面と光の光路とでなす角度以下に形成したことを特徴とする。
かかる構成により、屈折面部の構成を、頂部において互いに交わる2つの斜面からなる鋸刃形状の屈折面に形成すると共に、2つの斜面のうち少なくとも一方の斜面における光源からの光の入射角が、導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角に形成したことから、例えば光源を複数個並べて配置したとしても、これら光源からの光は屈折面部における入射角の小さい方の屈折面部を屈折面として効率よく屈折散光することになって、当該出射面においては導光板の対向端面をそれぞれ入射面部と出射面部にして両者間の距離を長くして、出射光角度を屈折面部によって広角度に拡げることができることと相俟って、機器における広範囲の方向から視覚認知できると共に、2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用しなくても、単一色の発光ダイオードを複数個並べて用いて、出射面部において複数色の光を選択的に出射させようとした場合でも、それぞれ単一色からなる複数の発光ダイオードが発生する光を効率よく捉え屈折させて、出射面部に導くことができ、低コスト化が可能となる。
かかる構成により、屈折面部における他方の斜面の傾斜角を2つの斜面が交わる頂部における一方の斜面への光の入射角よりも鋭角又は同角に形成して、他方の斜面を非屈折面にしたので、光源から入射面に入射した光を屈折面部における一方の斜面に広範囲に導くことができ、光源からの光を効率よく出射面部に導くことができる。
請求項に記載の本発明は、請求項1に記載の光源として、複数個用い、各光源が入射面に対して並べて配置されるように構成したことを特徴とする。
かかる構成により、2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用せず、単一色の発光ダイオードを複数個並べて用いて、出射面部において複数色の光を選択的に出射させようとした場合でも、それぞれ単一色からなる複数の発光ダイオードが発する光を効率よく捉えて屈折させ、出射面部に導くことができ、低コスト化が可能となる。
請求項に記載の本発明は、導光板の互いに対向する両端面部をそれぞれ光源からの光の入射面部及び入射面部から入射した光を外部に出射する出射面部となし、入射面部と出射面部とに挟まれた導光板の中間部に隙間部を設け、隙間部における入射面部側の面部を屈折面部となして、屈折面部を頂部において互いに交わる2つの斜面からなる鋸刃形状の屈折面によって構成すると共に、2つの斜面のうち少なくとも一方の斜面における光源からの光の入射角が、導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角として、光源からの入射光が、屈折面部を通過した後出射面部から出射される際に、屈折面部における臨界角より小さい傾斜角側の斜面により出射面部方向に略均等に散光するように構成し、屈折面部に、光の入射角が臨界角より大きな角度を有する斜面部を形成して入射光が全反射するように構成した全反射斜面を設けるとともに、全反射斜面によって全反射された入射光を、出射面部に反射させる反射面部を設けたことを特徴とする。
かかる構成により、全反射斜面により反射された入射光を反射面部によって出射面部側に導くことによって、屈折面部により屈折させて出射面に散光するよりも更に広い範囲で、光源からの光を出射面部に導くことができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の反射面部が、出射面部側に突出する少なくとも2個の山切りカット状の反射面を有して構成し、2個の反射面のうち、屈折面部からより遠方に存する一方の反射面の頂上部寸法を、他方の反射面の頂上部寸法より高く形成して構成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、高さの異なる2個の反射面によって、屈折面部の全反射斜面により反射された光のうち、高さの低い反射面部が、屈折面部で屈折して散光する出射面に近い部分に光を導き、高さの高い反射面部が、屈折面部で屈折して散光する出射面部に遠い部分に光を導くことができるために、出射面部の広い範囲を更に均等に光らせることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の他方の反射面に、屈折面部側からの入射光を出射面部側に反射させずに一方の反射面方向に導く導光部を形成したことを特徴とする。
かかる構成によれば、導光部によって他方の反射面に反射しない光を一方の反射面に導いて、出射面部側に反射させることになり、入射面部から入射した入射光を効率的且つ確実に出射面部に導き、出射面部の広い範囲を更に均等に光らせることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項1又は請求項2に記載の屈折面部及び入射面部をそれぞれ一対使用し、一対の屈折面部及び一対の入射面部がそれぞれ互いに出射面部に対して左右対称の位置になるように導光板を一体に形成し、且つ、一対の入射面部に対してそれぞれ別個の光源を配置したことを特徴とする。
かかる構成により、一対の屈折面部及び入射面部に対応して光源をそれぞれ設けることによって、出射面部の光る範囲を広くすると共に、更に明るく光らせることができ、例えば、電話機の着信表示等機器の機能表示部として最適である。
請求項に記載の本発明は、請求項3に記載の屈折面部及び入射面部を夫々一対使用し、一対の屈折面部或いは一対の入射面部がそれぞれ互いに出射面部に対して左右対称の位置になるように導光板を一体に形成し、且つ、一対の入射面部に対してそれぞれ別個の光源を配置し、一対の屈折面部の間に、射面部を配置したことを特徴とする。
かかる構成により、各屈折面部の全反射斜面により反射された入射光を反射面部によって出射面部側に導くことによって、一対の屈折面部の間においても、光源からの光を効率よく出射面部に導くことができ、一対の屈折面部の間における中央の空間部に対向する出射面部を明るく光らせることができることになり、出射面部全体に入射光が導かれずに暗部となる部分が形成されることを防止でき、出射面部全体を均等に光らせることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の反射面部が、出射面側に突出して山切りカット状に形成した少なくとも4個の反射面を有して構成し、4個の反射面のうち、中央に存する2個の反射面の頂上部寸法を、他方の2個の反射面の頂上部寸法に対して高く形成して構成したことを特徴とする。
かかる構成により、頂上部寸法の高い中央の反射面と低い両側の他方の反射面によって、屈折面部の全反射斜面により反射された光のうち、高さの低い2個の反射面が屈折面部で屈折して散光する出射面部に近い部分にそれぞれ光を導き、高さの高い中央の2つの反射面が屈折面部で屈折して散光する出射面部に遠い中央部部分に光を導くことができるため、出射面部の広い範囲を更に均等に光らせることができる。
請求項に記載の本発明は、請求項に記載の他方の2つの反射面にそれぞれ、屈折面部側からの入射光を出射面部側に反射させずに中央に存する反射面方向に導く導光部を形成したことを特徴とする。
かかる構成により、導光部が、入射光を他方の2つの反射面によって反射せず、中央に存する反射面に導いて反射させて出射面部に到達させることができ、出射面部の中央部分を更に明るく光らせることができる。
以下、図を用いて本発明を実施するための最良の形態における実施例を説明する。
図1は、本発明にかかる実施例を採用した機器としての電話機を描画した斜視図、図2は図1におけるディスプレイ部を背面カバーを取外して描画した背面斜視図、図3は図2におけるディスプレイ部より取り外した導光板を描画した斜視図、図4は同じく導光板における出射面部に近接して取付けられた2つの光源のうち一方の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の正面図、図5は同じく2つの光源のうち他方の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の正面図、図6は同じく一対の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の側面図、図7は同じく本発明にかかる実施例における光源からの光の光路を描画した説明図である。
先ず、図1に示すように、機器の一つである電話機1は、機器筐体2の正面において、送受話器3やそれぞれに所定の機能を有する複数の釦キー4等を配設して構成しており、また、機器筐体2の正面上部には、ディスプレイ部5を配して構成している。
ディスプレイ部5は、下端側が機器筐体2に揺動可能に取付けられており、ディスプレイ面5aの角度を調整可能に構成している。
そして、ディスプレイ部5の上壁部5bには、図2に示すように、電話機1の発着信などの動作表示部としての表示灯カバーを構成する導光板6が一部外部に顕出するように設置されている。
導光板6は、図3に示すように、透明材料からなり、ディスプレイ部5の左右方向に長手となった略板状体の一体成形品から構成されており、長手方向の両端面部のうち、ディスプレイ部5内に収納される下端面部を入射面部7とし、ディスプレイ部5の上壁部5bから外部に顕出する上端面部を出射面部8としている。
入射面部7は、導光板6の下端中央切欠き部9を挟んで導光板6の左右端部側にそれぞれ左右対称に配置されており、ディスプレイ5のプリント配線基板5cに互いに横置された状態に並べて実装された光源である一対の単一色の発光ダイオード10,11が対向する部位を斜面状の入射面7aに形成されている。
発光ダイオード10,11は、それぞれ単一色、例えば、赤色光、緑色光或いは青色光などうちの単一色光をそれぞれ発光するもので、適宜の単一光の発光ダイオードを2つ選択して使用するのであるが、これに限ることなく、例えば、3色それぞれの単一色の発光ダイオードを選択して互いに並べて使用するようにしてもよい。
出射面部8は、ディスプレイ部5に対して外側に凸状となる円弧状で、先端部が板厚フランジ状に形成されており、以下の説明を明確にするために、図4或いは図5に示すように、便宜上、両端部分8aと中央部分8bとの間を中間部分8cとする。
導光板6における入射面部7と出射面部との間に位置する中間部には、両入射面部7に対向するように、隙間部12が形成されている。
隙間部12における入射面部7側の面部には、鋸刃状の屈折面となった一対の屈折面部13が入射面部7に対応して左右対称に形成されている。
屈折面部13は、頂部において互いに鋸刃状に交わる2つの斜面13a、13bからなる鋸刃状の屈折面を単位として、複数組形成されて構成している。
2つの斜面13a、13bのうち、導光板6の短手辺外側に傾斜している斜面13aの傾斜角は、図4或いは図5に示すように、発光ダイオード10,11からの光の入射角が導光板6の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角に形成されて、発光ダイオード10,11からの入射光Iが斜面13aが構成する屈折面を通過した後、出射部8方向に略均等に散光するように構成されている。
図7に示すように、導光板6の短手辺内側に傾斜している斜面13bの傾斜角、すなわち、この傾斜面13bと屈折面である斜面13aとが交わる頂部における角度θ1は、この頂部における斜面13aへの光源10,11からの光の入射角θ2よりも鋭角又は入射角θ2と同じ角度になるように形成されている。従って、他方の斜面13bは非屈折面となっていて、入射光Iはこの斜面13bによって屈折されることなく、屈折面13aに届くことになる。
また、隙間部12における一端部側(導光板6の中央部側)の端面は、光の入射角が臨界角よりも大きな角度の斜面に形成され、入射光が全反射するように構成した全反射斜面13cに形成されている。
屈折面部13における導光板6の短手辺内側、実施例においては、両屈折面部13,13に挟まれた導光板6の中央部には、中央切欠き部9に対向するように、全反射斜面13cによって全反射された入射光を出射面部8側に反射させる反射面部14が形成されている。
反射面部14は、導光板6の中央部を三角山切り状に切欠くことによって形成しており、中央切欠き部9に連続形成されている。
そして、反射面部14は、山切りカット状の4個の反射面14a、14b、14b、14cからなり、左右両側に位置する反射面14a、14cの頂上部寸法はほぼ同じに形成されているが、中央の反射面14b、14bの頂上部寸法は、反射面14a、14cの頂上部寸法に対して出射面部8方向に深く切欠くことによって、高く形成されている。そして、中央の両反射面14b、14bの頂上部を中心に、反射面14a、14bと反射面14b、14cとが左右対称に配置されている。
なお、上記の実施例では、屈折面部13を左右一対有して構成しているが、これに限定されるものでなく、単一の屈折面部のみを有して構成する場合があり、この場合、反射面部14は、反射面部14a、14cの何れか一及び反射面14b、14bのいずれか一により構成することになる。
また、図3に示すように、反射面14a、14cには、その一部を段部により埋め込んで、屈折面部13側からの入射光を反射させずに中央の反射面14b、14bに導く導光部14dが形成されている。
以上のように構成する場合、屈折面部13の構成が、頂部において互いに交わる2つの斜面13a、13bからなる鋸刃形状の屈折面部13に形成すると共に、2つの斜面13a、13bのうち一方の斜面13aにおける発光ダイオード10,11からの光の入射角が、導光板6の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角に形成したことから、例えば光源としての2つの発光ダイオード10,11を並べて配置したとしても、図4に示す発光ダイオード10側の光路(破線示)或いは図5に示す発光ダイオード11側の光路(破線示)のように、発光ダイオード10,11からの光は屈折面部13におけるほぼ同じ入射角の小さい方の屈折面で構成する斜面13aを屈折面として屈折散光することになって、図6に示すように、導光板6の対向端面をそれぞれ入射面部7と出射面部8にして両者間の距離を長くして、出射光角度を屈折面部13によって広角度に拡げることができことと相俟って、電話機1における広範囲の方向から視覚認知できると共に、単価の高い2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用しなくても、単一色の発光ダイオードを複数個並べて用いて、出射面部8aにおいて複数色の光を選択的に出射させることができ、低コスト化が可能となる。
また、屈折面部13における斜面13bの傾斜角θ1を、2つの斜面の交わる頂部における一方の斜面13aへの光の入射角θ2よりも鋭角又は同角に形成したことから、発光ダイオード10,11から入射面7aに入射した光を屈折面部13における斜面13aに広範囲に導くことができ、発光ダイオード10,11からの光を効率よく出射面部8の両端部分8aに導くことができる。
加えて、屈折面部13に、全反射斜面13cを設けるとともに、一対の屈折面部13,13の間に、全反射斜面13cによって全反射された入射光を出射面部8側に反射させる反射面部14を配置したことから、各屈折面部13,13の全反射斜面13cにより反射された入射光を反射面部14によって出射面部8側に導くことによって、屈折面部13,13の間においても、発光ダイオード10,11からの光を効率よく出射面部8に導くことができ、屈折面部13,13の間における中央の空間部である中央切欠き部9に対向する出射面部8の中央部分8bを明るく光らせることができることになり、出射面部8全体に入射光が導かれずに暗部となる部分が形成されることを防止でき、出射面部8全体を均等に光らせることができる。
この結果、図1におけるディスプレイ部5の背面カバー5bを取り外した状態で描画した背面斜視図である図2に示すように、中央切欠き部9を利用して、ディスプレイ部5とプリント配線基板5cとを電気的に接続するフラットケーブル15を配置したとしても、出射面部8の中央部分に発光ダイオード10,11の入射光が到達しないことはなく、出射面部8に暗部が形成されることはない。
また、反射面部14は、中央の反射面14b、14bの頂上部寸法を、両側部に位置する反射面14a、14cの頂上部寸法より高く設定したことから、全反射面部13cにより反射された光を無駄なく確実に捉えて、反射面14a、14b、14b、14cから出射面部8b、8cに導くことができることになる。
更に、反射面部14の両側部に位置する反射面14a、14cに、屈折面部13側からの入射光の一部を出射面部8側に直接反射させずに中央に存する反射面14b、14bの方向に導く導光部14dを形成していることから、導光部14dが、入射光の一部を両側部に位置する反射面14a、14cによって反射せず、中央に存する反射面14b、14bに導いて反射させて出射面部8bに到達させることができる。
したがって、頂上寸法の高い中央の反射面14b、14bと低い左右両側部に位置する反射面14a、14cによって、屈折面部13の全反射面13cにより反射された光のうち、高さの低い左右両側部に位置する反射面14a、14cが屈折面部13で屈折して散光する出射面部8aに中間部分8cにそれぞれ導き、高さの高い中央の反射面14b、14bが屈折面部13で屈折して散光する出射面部8aから遠い中央部分8bに光を導くこととなって、出射面部8の広い範囲を更に均等に光らせることができる。
また、導光板6の側面図である図6に示すように、導光板6の両側壁は、互いに側部反射面13d、13eに形成されており、発光ダイオード10,11からの入射光Iは、発光ダイオード10,11に近い側部反射面13dによって反射され、導光板6の長い内部を伝達しながら広角に広げられて、もう一方の側部反射面13eに到達し、出射面部8方向に反射させて、出射面部8より外部に導出するように構成されている。
そして、導光板6における入射面部7以外の外周面は、スモーク加工或いは摺りガラス状加工等が施されて、半透明面に形成されている。入射面部7、屈折面部13及び反射面部14は透明のガラス面状に仕上げられている。
また、出射面部8は、スモーク加工あるいは摺りガラス状加工等が施されて半透明面となっており、発光ダイオード10,11の光線をぼやかすように光らせている。
以上説明したように、本発明は、屈折面部の構成を、頂部において互いに交わる2つの斜面からなる鋸刃形状の屈折面に形成すると共に、2つの斜面のうち少なくとも一方の斜面における光源からの光の入射角が、導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角に形成したことから、例えば光源を複数個並べて配置したとしても、これら光源からの光は屈折面部における入射角の小さい方の屈折面部を屈折面として効率よく屈折散光することになって、当該出射面においては導光板の対向端面をそれぞれ入射面部と出射面部にして両者間の距離を長くして、出射光角度を屈折面部によって広角度に拡げることができることと相俟って、機器における広範囲の方向から視覚認知できると共に、2色発光ダイオード或いは3色発光ダイオード等の複数色発光ダイオードを使用しなくても、単一色の発光ダイオードを複数個並べて用いて、出射面部において複数色の光を選択的に出射させようとした場合でも、複数の発光ダイオードが発生する光を効率よく捉え屈折させて、出射面部に導くことができ、低コスト化が可能となるために、電話機などの機器の動作表示等に使用するために当該機器の筐体に設置される導光板構造等に好適である。
本発明にかかる実施例を採用した機器としての電話機を描画した斜視図 図1におけるディスプレイ部を、背面カバーを取外した状態で描画した背面斜視図 図2におけるディスプレイ部より取り外した導光板を描画した斜視図 同じく導光板における出射面部に近接して取付けられた2つの光源のうち一方の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の正面図 同じく2つの光源のうち他方の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の正面図 同じく一対の光源が出射した光の光路を加えて描画した導光板の側面図 同じく本発明にかかる実施例における光源からの光の光路を描画した説明図
符号の説明
6 導光板
7 入射面部
8 出射面部
10、11 発光ダイオード(光源)
12 隙間部
13 屈折面部
13a、13b 斜面
13c 全反射斜面
14 反射面部
14a、14b、14c 反射面
14d 導光部
I 入射光

Claims (9)

  1. 導光板は、光源からの光の入射面部と、前記入射面部から入射した光を外部に出射する出射面部、前記入射面部と前記出射面部との間に設けられた隙間部における前記入射面部側屈折面部とを備え、前記屈折面部をつの斜面からなる鋸刃形状構成すると共に、前記2つの斜面のうち方の斜面のみにおける前記光源からの光の入射角、前記導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さ構成し、前記2つの斜面のうち、前記一方の斜面と他方の斜面とでなす角度を、前記2つの斜面が交わる頂部における前記一方の斜面と光の光路とでなす角度以下に形成したことを特徴とする導光板構造。
  2. 前記光源として、複数個用い、各光源が前記入射面に対して並べて配置されるように構成したことを特徴とする請求項1記載の導光板構造。
  3. 導光板の互いに対向する両端面部をそれぞれ光源からの光の入射面部及び前記入射面部から入射した光を外部に出射する出射面部となし、前記入射面部と前記出射面部とに挟まれた前記導光板の中間部に隙間部を設け、前記隙間部における前記入射面部側の面部を屈折面部となして、前記屈折面部を頂部において互いに交わる2つの斜面からなる鋸刃形状の屈折面によって構成すると共に、前記2つの斜面のうち少なくとも一方の斜面における前記光源からの光の入射角が、前記導光板の材質によって決定される臨界角よりも小さい傾斜角として、前記光源からの入射光が、前記屈折面部を通過した後前記出射面部から出射される際に、前記屈折面部における前記臨界角より小さい傾斜角側の斜面により出射面部方向に略均等に散光するように構成し、前記屈折面部に、光の入射角が前記臨界角より大きな角度を有する斜面部を形成して前記入射光が全反射するように構成した全反射斜面を設けるとともに、前記全反射斜面によって全反射された入射光を、前記出射面部に反射させる反射面部を設けたことを特徴とする光板構造。
  4. 前記反射面部は、前記出射面部側に突出する少なくとも2個の山切りカット状の反射面を有して構成し、前記2個の反射面のうち、前記屈折面部からより遠方に存する一方の反射面の頂上部寸法を、他方の反射面の頂上部寸法より高く形成して構成したことを特徴とする請求項に記載の導光板構造。
  5. 前記他方の反射面に、前記屈折面部側からの入射光を前記出射面部側に反射させずに前記一方の反射面方向に導く導光部を形成したことを特徴とする請求項に記載の導光板構造。
  6. 請求項1又は請求項2に記載の前記屈折面部及び入射面部を夫々一対使用し、前記一対の屈折面部或いは前記一対の入射面部がそれぞれ互いに前記出射面部に対して左右対称の位置になるように前記導光板を一体に形成し、且つ、前記一対の入射面部に対してそれぞれ別個の光源を配置したことを特徴とする導光板構造。
  7. 請求項3に記載の前記屈折面部及び入射面部を夫々一対使用し、前記一対の屈折面部或いは前記一対の入射面部がそれぞれ互いに前記出射面部に対して左右対称の位置になるように前記導光板を一体に形成し、且つ、前記一対の入射面部に対してそれぞれ別個の光源を配置し、前記一対の屈折面部の間に、前記反射面部を配置したことを特徴とする導光板構造。
  8. 前記反射面部は、前記出射面側に突出して山切りカット状に形成した少なくとも4個の反射面を有して構成し、前記4個の反射面のうち、中央に存する2個の反射面の頂上部寸法を、他方の2つの反射面の頂上部寸法に対して高く形成して構成しことを特徴とする請求項に記載の導光板構造。
  9. 前記他方の2つの反射面にそれぞれ、前記屈折面部側からの入射光を前記出射面部側に反射させずに前記中央に存する反射面方向に導く導光部を形成したことを特徴とする請求項に記載の導光板構造。
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