JP5167734B2 - 含フッ素エポキシ化合物の製造方法 - Google Patents

含フッ素エポキシ化合物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5167734B2
JP5167734B2 JP2007234682A JP2007234682A JP5167734B2 JP 5167734 B2 JP5167734 B2 JP 5167734B2 JP 2007234682 A JP2007234682 A JP 2007234682A JP 2007234682 A JP2007234682 A JP 2007234682A JP 5167734 B2 JP5167734 B2 JP 5167734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
epoxy compound
reaction
containing epoxy
microspace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007234682A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009067687A (ja
Inventor
麻衣 田口
英樹 中谷
一義 市原
靖英 仙波
義之 平賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2007234682A priority Critical patent/JP5167734B2/ja
Publication of JP2009067687A publication Critical patent/JP2009067687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5167734B2 publication Critical patent/JP5167734B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

本発明は含フッ素エポキシ化合物の製造方法、より詳細には、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとをラジカル触媒の存在下にて反応させて不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階、およびこの不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を塩基性化合物と反応させて含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階を含んで成る含フッ素エポキシ化合物の製造方法に関する。
含フッ素エポキシ化合物は、それ自身またはアクリル酸等と反応せしめることにより重合性のある含フッ素単量体となるものである。このような単量体より得られる重合体は紙製品や繊維製品に撥水撥油性を付与するのに有用であることが知られている。
従来、含フッ素エポキシ化合物は、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとをラジカル触媒の存在下にて不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階、および得られた付加体を塩基性化合物(通常、水溶液の形態)と反応させて含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階を経て製造されている。従来の含フッ素エポキシ化合物の製造方法は、槽型撹拌反応器を用いたバッチ式(または回分式)操作により実施されている。
これに対して、含フッ素エポキシ化合物を簡便かつ短工程で製造する方法として、第1反応段階と第2反応段階とを単一工程で実施することが特許文献1に提案されている。特許文献1には、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとをパラジウム触媒および塩基の存在下に反応させて含フッ素エポキシ化合物を得る方法が開示されている。
また、第1反応段階に関して、ヨウ化フルオロアルキルの転化率を向上させるために、第1反応段階を添加物の存在下で実施し、この添加物として水、塩基性化合物(そのまままたは水溶液の形態で)、金属酸化物、銀化合物およびエポキシ化合物からなる群から選択される少なくとも一種を用いることが特許文献2に提案されている。
特開昭63−17858号公報 特公平7−20899号公報 岡本秀穂、「グリーン・プロセスへのマイクロリアクターの適用可能性」、ファルマシア、2005年、日本薬学会、Vol. 41、No. 7、p664
しかしながら、特許文献1の方法では、反応に長時間(具体的には6〜18時間)を要する上に含フッ素エポキシ化合物の収率が低い(具体的には23〜79%)という問題がある。また、ラジカル触媒より高価なパラジウム触媒を用いているというコスト上の難点もある。
よって、特許文献1の方法のように第1反応段階と第2反応段階とを単一工程で実施せずに、従来通り、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとをラジカル触媒の存在下にて不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階と、得られた付加体を塩基性化合物(水溶液)と反応させて含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階とに分けて実施して含フッ素エポキシ化合物を製造するほうが効率がよく、実際的である。
従来のように、第1反応段階と第2反応段階とに分けて実施して含フッ素エポキシ化合物を製造する場合、第1反応段階に特許文献2の方法を適用して、水、塩基性化合物(そのまままたは水溶液の形態で)、金属酸化物、銀化合物およびエポキシ化合物からなる群から選択される少なくとも一種の添加物の存在下で第1反応段階を実施することが考えられる。特許文献2によれば、ヨウ化フルオロアルキルの転化率を高くすることができると記載されているので、第1反応段階に特許文献2の方法を適用することによって第1反応段階でのヨウ化フルオロアルキルの転化率を高くでき、ひいては、第2反応段階で得られる含フッ素エポキシ化合物の収率を高くできる可能性があるものと考えられる。
しかしながら、特許文献2の方法は、あくまで、不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る反応を対象としたものであり、目的物質として含フッ素エポキシ化合物を得ることまでは考慮されていない。特許文献2の方法では、添加剤に水や水溶液を用いる場合には反応を均相系で実施できず、水以外の添加剤を多量に用いれば損失が大きく、添加剤にエポキシ化合物を用いる場合には、不要な添加剤を分離する操作を行う必要がある。
これまでのところ、含フッ素エポキシ化合物をより効率的に得ることのできる製造方法は確立されていないのが現状である。
本発明は、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとをラジカル触媒の存在下にて不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階、および得られた付加体を塩基性化合物と反応させて含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階を含んで成る含フッ素エポキシ化合物の製造方法であって、含フッ素エポキシ化合物をより効率的に得ることのできる製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の1つの要旨によれば、以下の一般式(a)または(a
Rf−I ・・・(a
I−Rf−I ・・・(a
[式中、RfおよびRfはヨウ素基(−I)に隣接する炭素原子に少なくとも1つのフッ素基を有する直鎖状または分枝状ポリフルオロカーボン基である]で表わされるヨウ化フルオロアルキルと、
以下の一般式(b)
CR=CR−CR(OH) ・・・(b)
[式中、R、R、R、RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアラルキル基である]で表わされる不飽和アルコールとを、ラジカル触媒の存在下にて反応させて、不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階、および
該不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を塩基性化合物と反応させて、以下の一般式(c)または(c
Figure 0005167734
[式中、Rf、Rf、R、R、R、RおよびRは上記と同じである]で表わされる含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階を含んで成る、含フッ素エポキシ化合物の製造方法において、該第1反応段階を該含フッ素エポキシ化合物の存在下にて実施することを特徴とする製造方法が提供される。
尚、本明細書において、一般式(a)で表わされるヨウ化フルオロアルキルをモノヨウ化フルオロアルキルとも言い、一般式(a)で表わされるヨウ化フルオロアルキルをジヨウ化フルオロアルキルとも言うものとする。一般式(a)で表わされるモノヨウ化フルオロアルキルを用いる場合は、一般式(c)で表わされる含フッ素エポキシ化合物が、一般式(a)で表わされるジヨウ化フルオロアルキルを用いる場合は、一般式(c)で表わされる含フッ素エポキシ化合物が得られる。
第1反応段階においては、副反応により、不飽和アルコール2分子と反応した二分子環化体とヨウ化水素(HI)とを生じる。ヨウ化水素が存在すると、主反応を阻害することになる。
これに対し、本発明の製造方法によれば、第1反応段階を含フッ素エポキシ化合物の存在下で実施することにより、ヨウ化水素が含フッ素エポキシ化合物と反応して不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を生成するので、主反応を阻害するヨウ化水素を速やかに除去することができ、よって、ヨウ化フルオロアルキルの高い転化率を得ることができる。
含フッ素エポキシ化合物は、一般的に、反応原料(ヨウ化フルオロアルキルおよび不飽和アルコール)、触媒(ラジカル触媒)および反応生成物(不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体)と一緒に均一な相を形成し得るので、第1反応段階を均相系で実施することができ、これにより反応原料および触媒が十分に接触して、ヨウ化フルオロアルキルの一層高い転化率を得ることができる。但し、本発明はこれに限定されず、用いる反応原料や反応条件等によっては均相系とならない場合もあり得ることに留意されたい。
更に、第1反応段階においてヨウ化水素を除去するために含フッ素エポキシ化合物を用いても、この反応で生じる不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体は第2反応段階において含フッ素エポキシ化合物として再生するので、損失がない。
また、第1反応段階に用いる含フッ素エポキシ化合物は、第2反応段階の目的物質であるので、第1反応段階で全部反応せずに反応混合物中に残留していても、追加の分離操作を行うことを要しない。
ヨウ化フルオロアルキルは、例えば一般式(a)および(a)中のRfおよびRfが直鎖状のパーフルオロカーボン基であり得る。この場合、Rfはヨウ素基を炭素鎖の両末端に1つずつ有する。
第1反応段階は、溶媒の不存在下にて実施してよい。これにより、反応原料および触媒が直接十分に接触して、ヨウ化フルオロアルキルのより一層高い転化率を得ることができる。
第1反応段階および第2反応段階は、それぞれ0.1〜50MPaの圧力下にて実施することが好ましい。より高い圧力をかけることにより、反応原料を液体状態に維持しつつ、より高い温度にて反応を行わせることができ、反応効率(例えば反応速度)を大きくすることができる。尚、温度および圧力条件は、第1反応段階と第2反応段階とで異なっていても、同じであってもよい。
本発明の1つの態様においては、少なくともヨウ化フルオロアルキル、不飽和アルコール、ラジカル触媒および含フッ素エポキシ化合物を第1微小空間に供給し、第1微小空間内を流通する間に第1反応段階を進行させて、不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を含む中間反応混合物を得、その後、該中間反応混合物および塩基性化合物溶液を第2微小空間に供給し、第2微小空間内を流通する間に第2反応段階を進行させて、含フッ素エポキシ化合物を含む最終反応混合物をフルオラス相として得る。
槽型撹拌反応器を用いた従来の方法では、不飽和アルコールへの付加反応が急激な発熱を伴うため、ラジカル触媒を分割で仕込む必要があり、反応を完結させるのに長時間をかけざるを得ない。特許文献2の方法であっても、スケールアップすると同様の問題が生じ得る。
これに対して、本発明の上記態様によれば、第1反応段階および第2反応段階をいずれも微小空間内で進行させており、反応混合物単位体積あたりの伝熱面積がより大きいために、より厳密な温度制御を実現できるので、ラジカル触媒を分割で仕込む必要がなく、ごく短時間で反応を終了させることが可能である。
本発明において「微小空間」とは、反応のための流体(本発明では反応原料、触媒、反応生成物等を含む液状物:以下、本明細書において反応混合物とも言う)が流れる流路の幅がマイクロオーダーまたはミリオーダー(約1μm以上、1cm以下)、具体的には約10〜5000μmである空間を意味し、例えば流路の断面積が約3.1×10−6〜7.9×10−1cmである空間であり得る。尚、流路幅および流路断面積は、第1微小空間と第2微小空間とで異なっていても、同じであってもよい。
本発明の上記態様において、第1微小空間への供給を、ヨウ化フルオロアルキルおよび含フッ素エポキシ化合物を少なくとも含む第1原料と、不飽和アルコールおよびラジカル触媒を少なくとも含む第2原料とに分けて行うようにしてよい。これにより、反応原料等を2つの供給口から第1微小空間へ適切に供給できる。しかしながら、本発明はこれに限定されず、適当な溶媒を用いて別個に供給してもよい。
本発明の上記態様において、第2微小空間より得られた最終反応混合物の一部を第1微小空間に戻すことによって、最終反応混合物に含まれる含フッ素エポキシ化合物を第1微小空間に供給しながら、第1微小空間および第2微小空間への供給を連続的に実施して、含フッ素エポキシ化合物を含む最終反応混合物を連続的に得てよい。これにより、含フッ素エポキシ化合物を一部リサイクルしながら、これを連続的に製造することができる。
本発明によれば、含フッ素エポキシ化合物をより効率的に得ることのできる製造方法が提供される。
より詳細には、本発明の製造方法では、第1反応段階で主反応を阻害するヨウ化水素を速やかに除去することができ、よって、ヨウ化フルオロアルキルの高い転化率を得ることができる。加えて、用いる反応原料等にもよるが、一般的には第1反応段階を均相系で実施することができ、これにより反応原料および触媒が十分に接触して、ヨウ化フルオロアルキルの一層高い転化率を得ることができる。更に、第1反応段階で用いた含フッ素エポキシ化合物は第2反応段階において再生するので、損失がない。また、含フッ素エポキシ化合物は目的物質であるので、追加の分離操作を行うことを要しない。このような本発明の製造方法は、非常に効率的であり、工業的に著しく有利である。
本発明の1つの実施形態における含フッ素エポキシ化合物の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
まず、ヨウ化フルオロアルキルと、これに対応する含フッ素エポキシ化合物との混合物を第1原料A1として準備する。
ヨウ化フルオロアルキルは、以下の一般式(a)または(a
Rf−I ・・・(a
I−Rf−I ・・・(a
で表わされるものである。
上記の式中、RfおよびRfはヨウ素基(−I)に隣接する炭素原子に少なくとも1つのフッ素基を有する直鎖状または分枝状ポリフルオロカーボン基である。RfおよびRfの炭素数は、例えば1〜23、好ましくは2〜12であり得るが、これに限定されない。
一般的に、RfおよびRfは直鎖状のパーフルオロカーボン基であり、RfはCF(CFn−1−で表され、Rfは−(CF−で表され得る(これら式中、nは1以上の整数、例えば1〜23、好ましくは2〜12である)。このような場合、ヨウ化フルオロアルキルは、例えばテトラフルオロエチレンを用いたテロメリゼーションにより得られたテロマーであってよい。
ヨウ化フルオロアルキルは、上記の一般式(a)または(a)で表わされるものからなる群より選択される少なくとも1種を用いればよく、2種以上を用いてもよい。例えば、上記の一般式(a)で表わされるモノヨウ化フルオロアルキルと上記の一般式(a)で表わされるジヨウ化フルオロアルキルとを一緒に用いてよい。また例えば、モノヨウ化フルオロアルキルおよびジヨウ化フルオロアルキルのいずれであるかにかかわらず、nの数が異なる2種以上のヨウ化フルオロアルキルを用いてもよく、この場合、nの数が比較的小さいヨウ化フルオロアルキルに、nの数が比較的大きいヨウ化フルオロアルキルを溶解させて用いることができる。
含フッ素エポキシ化合物は、用いるヨウ化フルオロアルキルに対応するものとする。ヨウ化フルオロアルキルが、上記の一般式(a)で表わされるモノヨウ化フルオロアルキルである場合は、含フッ素エポキシ化合物は、以下の一般式(c
Figure 0005167734
で表わされるものである。
ヨウ化フルオロアルキルが、上記の一般式(a)で表わされるジヨウ化フルオロアルキルである場合は、含フッ素エポキシ化合物は、以下の一般式(c
Figure 0005167734
で表わされるものであり、更に、以下の一般式(c2’
Figure 0005167734
で表わされるものが混在していてもよい。
上記の式中、RfおよびRfは、ヨウ化フルオロアルキルについて上述したものと同じであり、R、R、R、RおよびRは、不飽和アルコールについて後述するものと同じである。2種以上のヨウ化フルオロアルキルを用いる場合、そのうちの少なくとも1種に対応する含フッ素エポキシ化合物を用いればよいが、2種以上のヨウ化フルオロアルキルにそれぞれ対応する2種以上の含フッ素エポキシ化合物を用いてもよい。
含フッ素エポキシ化合物の量は、ヨウ化フルオロアルキル1モル当量(ヨウ素基を基準とし、以下も同様とする)に対して約0.01〜0.3モル当量でよい。含フッ素エポキシ化合物が0.01モル当量以上であれば、副反応で生成するヨウ化水素を十分除去でき、0.3モル当量以下であれば、後述するように、リサイクル使用するのに許容可能である。
他方、不飽和アルコールと、ラジカル触媒との混合物を第2原料A2として準備する。
不飽和アルコールは、以下の一般式(b)
CR=CR−CR(OH) ・・・(b)
で表わされるものである。
上記の式中、R、R、R、RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアラルキル基である。
不飽和アルコールの量は、ヨウ化フルオロアルキル1モル当量に対して約1.2〜4モル当量が好ましい。不飽和アルコールが約1.2モル当量以上であれば、好ましい転化率または選択率が得られ、4モル当量以下であれば損失は許容可能な程度である。
ラジカル触媒は、ラジカル発生源なら何でもよいが、反応温度で分解し、ラジカルを発生するものが好ましい。具体的にはアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、アゾビスジメチルバレルニトリル、アゾビスシクロヘキサンカーボニトリル等のアゾ化合物、あるいは、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、ターシャルブチルヒドロパーオキシド、ジターシャルブチルパーオキシド等のパーオキシドが挙げられる。ラジカル触媒は不飽和アルコールに溶解させ得る。
ラジカル触媒の量は、ヨウ化フルオロアルキルに対して1/10000〜1/5倍モル当量が好ましい。ラジカル触媒が1/5倍モル当量以上であれば、発熱が激しくなり、また、触媒すべてが消費されず損失が多くなる。ラジカル触媒が1/10000倍モル当量以下であれば、反応速度が遅い。
次に図1を参照して、ヨウ化フルオロアルキルと含フッ素エポキシ化合物との液状混合物である第1原料A1と、不飽和アルコールとラジカル触媒との液状混合物である第2原料A2を、それぞれ第1微小空間1に供給し、その内部を流通させる。
第1微小空間1を流れる間に第1反応段階が進行し、ヨウ化フルオロアルキルと不飽和アルコールとからラジカル触媒の存在下で不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を生じる主反応が起こる。また、これに加えて、不飽和アルコールを余計に消費して二分子環化体とヨウ化水素(HI)とを生じさせる副反応が起こり得る。ヨウ化水素が存在すると主反応を阻害することになるが、本実施形態においては、生じたヨウ化水素を速やかに含フッ素エポキシ化合物と反応させて、主反応の反応生成物である不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得ることができる。
一例として、第1反応段階にて、一般式(a)で表わされるモノヨウ化フルオロアルキルと、不飽和アルコールであるアリルアルコールとを、ラジカル触媒(Cat・)の存在下にて反応させる場合を図2に示す。
ヨウ化水素は主反応を阻害し得るものであるが、本実施形態においては、含フッ素エポキシ化合物と反応することとなるので、ヨウ化フルオロアルキルの高い転化率を得ることができる。
本実施形態においては、第1反応段階は一般的に均相系で進行する上、溶媒を用いていないので、これにより反応原料および触媒が十分に接触して、ヨウ化フルオロアルキルの一層高い転化率を得ることができる。
また、第1微小空間は、反応混合物単位体積あたりの伝熱面積がより大きいために、除熱が容易であるので、ラジカル触媒を一度に投入でき、ごく短時間で反応を終了させることが可能である。本実施形態によれば、第1反応段階においてラジカル触媒を分割投入したり、そのために反応器を開閉したりする必要がなく、操作の安全性が向上するという利点もある。
第1反応段階は、例えば約50〜200℃、好ましくは約60〜120℃の温度および例えば約0.1〜50MPa、好ましくは0.2〜5MPaの圧力で実施され得る。第1反応段階において、温度は、例えば恒温槽(図1に図示せず)の温度を制御することにより、また、圧力は、例えば第1微小空間の後方に背圧弁(図1に図示せず)を設けることによって適宜調整できる。反応圧力を大気圧より高い圧力とすることにより、反応原料を液体状態に維持しつつ、より高い温度にて反応を行わせることができ、反応効率(例えば反応速度)を大きくすることができ、より少量のラジカル触媒で反応を進行させ得る上、不純物が少なくなるという効果が得られる。
第1微小空間は、例えば約10〜5000μm、好ましくは約100〜2000μmの流路幅を有し、また、例えば約3.1×10−6〜7.9×10−1cm、好ましくは約3.1×10−4〜0.13cmの流路断面積を有し得る。微小空間の流路長さは、流速に応じて所定の滞留時間(または反応時間)が得られるように適宜設定され得る。このような「微小空間」は、適当な寸法の管型反応器の流路であってよい。また、例えば製薬および合成化学などの分野において「マイクロリアクター」または「マイクロミキサー」として知られている反応器または混合機の各流路(またはチャネル)であってもよい(例えば非特許文献1を参照のこと)。
その後、図1を参照して、第1微小空間1にて第1反応段階を経て得られた中間反応混合物(不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を含む)と、塩基性化合物溶液A3を第2微小空間2に供給し、その内部を流通させる。
塩基性化合物には、例えばアルカリ金属の水素化物、水酸化物、炭酸塩、炭酸水素類、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリン、ピリジン等のアミン類、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを用いることができる。塩基性化合物の量は、ヨウ化フルオロアルキルに対して、1〜5倍モル当量の範囲を適宜選択する。溶媒には水、炭化水素溶媒、アルコール系溶媒、エーテル系溶媒、ハロゲン溶媒、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドなどを単独で、または適宜混合して使用することができる。特に、塩基性化合物が水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムの場合には、溶媒は水が好ましい。
第2微小空間2を流れる間に第2反応段階が進行し、該不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体が塩基性化合物と反応して、以下の一般式(c)または(c)で表わされる含フッ素エポキシ化合物であって、反応原料に用いたヨウ化フルオロアルキルに対応する含フッ素エポキシ化合物が生じる。
Figure 0005167734
上記の式中、Rf、Rf、R、R、R、RおよびRは上述の通りである。
第2反応段階は、例えば約50〜200℃、好ましくは約60〜120℃の温度および例えば約0.1〜50MPa、好ましくは0.2〜5MPaの圧力で実施され得る。第2反応段階においても、温度は、例えば恒温槽(図1に図示せず)の温度を制御することにより、また、圧力は、例えば第2微小空間の後方に背圧弁(図1に図示せず)を設けることによって適宜調整できる。反応圧力を大気圧より高い圧力とすることにより、反応原料を液体状態に維持しつつ、より高い温度にて反応を行わせることができ、反応効率(例えば反応速度)を大きくすることができ、不純物が少なくなるという効果が得られる。第1反応段階と第2反応段階とで、温度および圧力が異なっていても、同じであってもよい。
第2微小空間も、例えば約10〜5000μm、好ましくは約100〜2000μmの流路幅を有し、また、例えば約3.1×10−6〜7.9×10−1cm、好ましくは約3.1×10−4〜0.13cmの流路断面積を有し得、第1微小空間について上述したのと同様の説明が当て嵌まり得る。しかし、第1微小空間と第2微小空間とで、流路幅、流路断面積、流路長さ等が同じであっても、異なっていてもよい。
その後、図1を参照して、第2微小空間2にて第2反応段階を経て得られた反応混合物を容器3へと抜き出し、そのフルオラス相を最終反応混合物として回収する。得られた最終反応混合物は、目的物質である含フッ素エポキシ化合物を含んでいる。
第1原料A1に用いた含フッ素エポキシ化合物は、第1反応段階において不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体となった後、この第2反応段階において含フッ素エポキシ化合物として再生するので、損失がない。
また、第1原料A1に用いた含フッ素エポキシ化合物は、第2反応段階の目的物質であるので、仮に第1反応段階で全部反応せずに中間反応混合物中に残留していても、第2反応段階終了後に追加の分離操作を行うことを要しない。
尚、2種以上のヨウ化フルオロアルキルを反応原料に用いた場合、それぞれに対応する含フッ素エポキシ化合物が最終反応混合物中に存在し得る。本発明に必須ではないが、最終反応混合物を得た後、所望によりこれら含フッ素エポキシ化合物を適宜分離してもよい。
得られた最終反応混合物(フルオラス相)の一部は、第1原料A1のための含フッ素エポキシ化合物として用いるようにリサイクルし、第1微小空間に戻すようにしてよい。このようにして、最終反応混合物に含まれる含フッ素エポキシ化合物の一部を第1微小空間に供給しながら、第1微小空間および第2微小空間への供給を連続的に実施して、含フッ素エポキシ化合物を含む最終反応混合物を連続的に得ることができる。本実施形態においては、供給、流通(反応)および回収を連続的に実施しているので、大量生産に適し、また、得られる含フッ素エポキシ化合物の品質が安定するという利点がある。しかし、本発明はこれに限定されず、バッチ式で実施することも可能である。
(実施例1)
まず、図3に示すような装置を準備した。
第1微小空間(第1反応流路)1を規定する反応管(マイクロチューブ)として、内径1.0mm、全長1.5mのステンレスチューブを用い、また、第2微小空間(第2反応流路)2を規定する反応管(マイクロチューブ)として、内径1.0mm、全長6.0mのステンレスチューブを用いた。これらチューブ断面は円形で、流路断面積は7.85×10−3cmであった。図3には2つの恒温槽C1およびC2を図示しているが、実際には共通の恒温槽を用いるものとし、第1微小空間2および第2微小空間2を形成するステンレスチューブの部分を100℃に維持した恒温槽内に保持した。また、図3には、第1微小空間1を形成するステンレスチューブと第2微小空間2を形成するステンレスチューブとの間に背圧弁および逆止弁を示しているが、実際にはこの背圧弁は省略し、第2微小空間の下流側の背圧弁のみとして約1.0MPaに設定した。これにより、第1微小空間および第2微小空間の温度は約100℃、圧力は約1.0MPaとなる(圧力損失分は無視して差し支えない)。ポンプP1〜P3としてシリンジポンプを用いた。また、中間反応混合物と塩基性化合物溶液との混合を十分に確保するため、スタティックミキサーMを用いた。
次に、第1原料A1および第2原料A2ならびに塩基性化合物溶液A3を調整した。
第1原料A1には、ヨウ化フルオロアルキルとしてCF(CFIを、これに対応する含フッ素エポキシ化合物として3−パーフルオロブチル−1,2−エポキシプロパンを用い、これらを5:1のモル比で混合した。
第2原料A2には、ラジカル触媒としてアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を、不飽和アルコールとしてアリルアルコールを用い、これらのモル比が0.005:1となるように、AIBNをアリルアルコールに溶解させた。
塩基性化合物溶液A3には、18.2重量%水酸化カリウム水溶液を用いた。
第1原料A1(CF(CFIおよび3−パーフルオロブチル−1,2−エポキシプロパン)をシリンジポンプP1に装入して、そこから0.091ml/minの供給速度でステンレスチューブ内の第1微小空間1(反応流路)へと連続的に供給した。また、第1原料A2(AIBNおよびアリルアルコール)をシリンジポンプP2に装入して、そこから0.045ml/minの供給速度でステンレスチューブ内の第1微小空間1(反応流路)へと連続的に供給した。
そして、塩基性化合物溶液(水酸化カリウム水溶液)A3をシリンジポンプP3に装入して、そこから0.144ml/minの供給速度で、第1微小空間1から出てくる中間反応混合物と一緒に、スタティックミキサーMを介して、ステンレスチューブ内の第2微小空間2(反応流路)へと連続的に供給した。
第2微小空間2から出てきた反応混合物を容器3に抜き出し、そのうちのフルオラス相を最終反応混合物として回収した。
第1微小空間1を流通する間に第1反応段階が進行し、第2微小空間2を流通する間に第2反応段階が進行する。各微小空間(ステンレスチューブ内)で各反応段階が完了しており、ステンレスチューブにおける滞留時間を反応時間とみなして差し支えない。ステンレスチューブにおける滞留時間を反応時間として表1に示す。
回収した最終反応混合物(フルオラス相)をガスクロマトグラフィーにて分析し、CF(CFIの転化率、目的物質である3−パーフルオロブチル−1,2−エポキシプロパンへの選択率および収率を算出した。結果を表1に示す。
(実施例2)
恒温槽内の温度を110℃としたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
回収した最終反応混合物(フルオラス相)をガスクロマトグラフィーにて分析し、CF(CFIの転化率、目的物質である3−パーフルオロブチル−1,2−エポキシプロパンへの選択率および収率を算出した。結果を表1に示す。
(実施例3)
恒温槽内の温度を110℃とし、更に、第1原料A1について、ヨウ化フルオロアルキルとしてCF(CFIを、これに対応する含フッ素エポキシ化合物として3−パーフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパンを用い、第1原料A1(CF(CFIおよび3−パーフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパン)の供給速度を0.049ml/miとし、第2原料A2(AIBNおよびアリルアルコール)の供給速度を0.019ml/minとし、塩基性化合物溶液(水酸化カリウム水溶液)の供給速度を0.061ml/minとしたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
回収した反応混合液をガスクロマトグラフィーにかけて、CF(CFIの転化率、目的物質である3−パーフルオロヘキシル−1,2−エポキシプロパンへの転化率および収率を算出した。結果を表1に示す。
(実施例4)
恒温槽内の温度を110℃とし、更に、第1原料A1について、ヨウ化フルオロアルキルとしてI(CFIを、これに対応する含フッ素エポキシ化合物として1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ブタンを用い、第1原料A1(I(CFIおよび1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ブタン)の供給速度を0.071ml/minとし、第2原料A2(AIBNおよびアリルアルコール)の供給速度を0.065ml/minとし、塩基性化合物溶液(水酸化カリウム水溶液)の供給速度を0.208ml/minとしたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
回収した反応混合液をガスクロマトグラフィーにかけて、I(CFIの転化率、目的物質である1,4−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ブタンへの転化率および収率を算出した。結果を表1に示す。
(実施例5)
第1微小空間(第1反応流路)を規定する反応管(マイクロチューブ)であるステンレスチューブの全長を4.0mとし、恒温槽内の温度を110℃とし、更に、第1原料A1について、ヨウ化フルオロアルキルとしてI(CFIを、これに対応する含フッ素エポキシ化合物として1,6−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ヘキサンを用い、第1原料A1(I(CFIおよび1,6−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ヘキサン)の供給速度を0.054ml/minとし、第2原料A2(AIBNおよびアリルアルコール)の供給速度を0.051ml/minとし、塩基性化合物溶液(水酸化カリウム水溶液)の供給速度を0.123ml/minとしたこと以外は、実施例1と同様の操作を行った。
回収した反応混合液をガスクロマトグラフィーにかけて、I(CFIの転化率、目的物質である1,6−ビス(2’,3’−エポキシプロピル)−パーフルオロ−n−ヘキサンへの転化率および収率を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0005167734
本発明の1つの実施形態において、含フッ素エポキシ化合物の製造方法を実施するのに用いられる装置の概略模式図である。 含フッ素エポキシ化合物の製造方法の第1反応段階における主反応および副反応を説明する図である。 本発明の実施例にて用いた装置の概略模式図である。
符号の説明
1 第1微小空間
2 第2微小空間
3 容器
A1 第1原料(ヨウ化フルオロアルキルおよび含フッ素エポキシ化合物)
A2 第2原料(不飽和アルコールおよびラジカル触媒)
A3 塩基性化合物溶液
P1、P2、P3 ポンプ
C1、C2 恒温槽
M スタティックミキサー

Claims (9)

  1. 以下の一般式(a)または(a
    Rf−I ・・・(a
    I−Rf−I ・・・(a
    [式中、RfおよびRfは、ヨウ素基(−I)に隣接する炭素原子に少なくとも1つのフッ素基を有する直鎖状または分枝状ポリフルオロカーボン基である]で表わされるヨウ化フルオロアルキルと、
    以下の一般式(b)
    CR=CR−CR(OH) ・・・(b)
    [式中、R、R、R、RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基またはアラルキル基である]で表わされる不飽和アルコールとを、ラジカル触媒の存在下にて反応させて、不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を得る第1反応段階、および
    該不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を塩基性化合物と反応させて、以下の一般式(c)または(c
    Figure 0005167734
    [式中、Rf、Rf、R、R、R、RおよびRは上記と同じである]で表わされる含フッ素エポキシ化合物を得る第2反応段階を含んで成る、含フッ素エポキシ化合物の製造方法において、該第1反応段階を該含フッ素エポキシ化合物の存在下にて実施することを特徴とする製造方法。
  2. RfおよびRfは直鎖状のパーフルオロカーボン基である、請求項1に記載の製造方法。
  3. 第1反応段階を溶媒の不存在下にて実施する、請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 第1反応段階および第2反応段階をそれぞれ0.1〜50MPaの圧力下にて実施する、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 少なくともヨウ化フルオロアルキル、不飽和アルコール、ラジカル触媒および含フッ素エポキシ化合物を第1微小空間に供給し、第1微小空間内を流通する間に第1反応段階を進行させて、不飽和アルコール−ヨウ化フルオロアルキル付加体を含む中間反応混合物を得、その後、
    該中間反応混合物および塩基性化合物溶液を第2微小空間に供給し、第2微小空間内を流通する間に第2反応段階を進行させて、含フッ素エポキシ化合物を含む最終反応混合物をフルオラス相として得る、請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  6. 第1微小空間への供給を、ヨウ化フルオロアルキルおよび含フッ素エポキシ化合物を少なくとも含む第1原料と、不飽和アルコールおよびラジカル触媒を少なくとも含む第2原料とに分けて行う、請求項5に記載の製造方法。
  7. 第2微小空間より得られた最終反応混合物の一部を第1微小空間に戻すことによって、最終反応混合物に含まれる含フッ素エポキシ化合物を第1微小空間に供給しながら、第1微小空間および第2微小空間への供給を連続的に実施して、含フッ素エポキシ化合物を含む最終反応混合物を連続的に得る、請求項5または6に記載の製造方法。
  8. 第1微小空間および第2微小空間はそれぞれ10〜5000μmの流路幅を有する、請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法。
  9. 第1微小空間および第2微小空間はそれぞれ3.1×10−6〜7.9×10−1cmの流路断面積を有する、請求項5〜8のいずれかに記載の製造方法。
JP2007234682A 2007-09-10 2007-09-10 含フッ素エポキシ化合物の製造方法 Expired - Fee Related JP5167734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007234682A JP5167734B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 含フッ素エポキシ化合物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007234682A JP5167734B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 含フッ素エポキシ化合物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009067687A JP2009067687A (ja) 2009-04-02
JP5167734B2 true JP5167734B2 (ja) 2013-03-21

Family

ID=40604339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007234682A Expired - Fee Related JP5167734B2 (ja) 2007-09-10 2007-09-10 含フッ素エポキシ化合物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5167734B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108689813A (zh) * 2018-03-31 2018-10-23 光力新型材料(深圳)有限公司 一种含氟表面活性剂及其制备和使用方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6317858A (ja) * 1986-07-11 1988-01-25 Sagami Chem Res Center 含フツ素環状化合物の製造方法
JPH02243640A (ja) * 1989-03-15 1990-09-27 Nippon Mining Co Ltd 1―ハロゲノ―2―アルカノールの分離方法
JPH0720899B2 (ja) * 1990-01-18 1995-03-08 ダイキン工業株式会社 不飽和アルコール―ヨウ化フルオロアルキル付加体の製造方法
US6350922B1 (en) * 1998-12-18 2002-02-26 The Dow Chemical Company Process for making 2,3-dihalopropanols

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009067687A (ja) 2009-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105218297B (zh) 一种调聚制备多卤代烃的方法
KR101335053B1 (ko) 플루오로알킬 요오다이드 및 그의 제조 방법
JP2016034644A (ja) 断熱栓流反応器及び該断熱栓流反応器を組み込んだプロセス
EP2409970B1 (en) Method for producing hexafluoropropylene oxide
JP5167734B2 (ja) 含フッ素エポキシ化合物の製造方法
CN101528719A (zh) 六氟环氧丙烷的制造方法
US8791310B2 (en) Process for producing fluoroalkyl iodide
KR100910148B1 (ko) 불소함유 알킬에테르의 제조 방법
EP3400206A1 (en) Improved processes for preparing halogenated alkanes
JP2012056920A (ja) クロロプロパンの製造方法
JP5584237B2 (ja) ハロアルケノンエーテルの製造のための化学的方法
KR101775192B1 (ko) 단쇄 퍼플루오로알킬 요오다이드의 제조
KR101874776B1 (ko) N-부틸 나이트라이트의 제조 방법
JP4688427B2 (ja) (ペル)フルオロハロゲンエーテルの製造方法
KR102351564B1 (ko) 하이브리드형 불소계 비이온 계면활성제의 제조방법
KR101259708B1 (ko) 마이크로 플로우 리액터를 이용한 2차 아민 화합물을 제조하는 신규한 방법
EP0013250B1 (fr) Procédé de préparation de monoéthers insaturés de diphénols
JP3977109B2 (ja) グリセリルエーテルの製造方法
JP4471078B2 (ja) アルキルベンズアルデヒド類の製造方法
JP5741516B2 (ja) フルオロアルキルアイオダイドの製造方法
CN113549209A (zh) 利用微通道反应器连续化生产aeo、aes的方法以及微通道系统
JP4587464B2 (ja) グリセリルエーテルの製造方法
FR2745286A1 (fr) Synthese de composes organiques iodo-fluores
JP5109550B2 (ja) フルオロアルキルアイオダイドの製造方法
JP6521372B2 (ja) 1,2−二置換イミダゾールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121210

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5167734

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160111

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees