JP5166954B2 - セパレータの接続構造、接続部の内部構造及びセパレータの接続方法 - Google Patents

セパレータの接続構造、接続部の内部構造及びセパレータの接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、通信用管路の断面を区画するセパレータを互いに接続するセパレータの接続構造と接続部の内部構造とセパレータの接続方法とに関するものである。
従来、電話線などの通信ケーブルは、電話局間を結ぶ幹線用ケーブルと幹線用ケーブルから分岐されて住宅や店舗に引き込まれる引込用ケーブルとによって構成されている。
そして、これらの幹線用ケーブルや引込用ケーブルは、景観に配慮して道路の路面下に埋設されることが多くなっている。
この場合、複数の幹線用ケーブルを1つの保護管に収容し、複数の引込用ケーブルを1つの保護管に収容することで、すべてのケーブルをそれぞれ別個の保護管に収容するよりも省スペース化することができる。
したがって、住宅街や商店街に位置するような道幅の狭い道路下にも、ケーブルを埋設することが可能となる。
一方、通信ケーブルの地中化が普及して、より道幅の狭い道路下にケーブルを埋設する必要が生じた場合には、上記した構成よりも更に省スペース化を図る必要がある。
そこで、例えば特許文献1では、1つの保護管を上下に区画するセパレータを備えるとともに、このセパレータを互いに連結する連結部材が、一方の端部に設けられた連結部と他方の端部に設けられてこの連結部を摺動可能に受け入れる受入部とを備える構成が開示されている。
この構成によれば、セパレータの温度変化による熱伸縮代を確保することで、セパレータに圧縮力や引張力が作用することによるセパレータの破損を防止できる。
また、特許文献2では、ハンドホールに固定された基側本体管スリーブに、複数のさや管スリーブが固定される固定板が挿入され、さらに先側本体管スリーブが挿入されることで、固定板が挟み込まれて固定される構成が開示されている。
この構成によれば、さや管スリーブの移動を防止できるうえに、その配列を一定に保持することができる。
特開2007−259678号公報 特開2006−300188号公報
しかしながら、前記特許文献2の構成は、特許文献1のように保護管を上下に区画するセパレータを備えるものではなかった。
また、前記特許文献1の構成は、セパレータの熱伸縮代を確保できる一方で、構造が複雑であるため、施工が煩雑になるという問題があった。
そこで、本発明は、簡易な構造によって伸縮代を確保できるセパレータの接続構造と接続部の内部構造とセパレータの接続方法とを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明のセパレータの接続構造は、ケーブルが収容される管路の断面を区画するセパレータを互いに接続するセパレータの接続構造であって、一方のセパレータの前記管路の断面を区画する区画板部と他方のセパレータの前記管路の断面を区画する区画板部とは略同一形状に形成されて、前記一方の区画板部と前記他方の区画板部とは、前記管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされることを特徴とする。
さらに、前記一方のセパレータの前記区画板部には、前記一方のセパレータから引き抜かれて離脱しない長さ分重ね合わされた前記他方のセパレータの端面位置に対応して、貫通孔が設けられることを特徴とする。
また、前記一方のセパレータは、前記区画板部の両端から伸びる一対の支持脚部を備え、前記一対の支持脚部のそれぞれには前記管路の内面に設けられた一対の凸条に嵌合する嵌合溝が設けられて、前記一方の区画板部の両端縁の下面と前記嵌合溝の上面との隙間には、前記他方の区画板部の両端縁が挿入されて、前記管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされる構成とすることができる。
そして、本発明の接続部の内部構造は、ケーブルが収容される管路をハンドホールに突設されたスリーブ管部材に接続する接続部の内部構造であって、上記したいずれかのセパレータの接続構造と、前記ケーブルを収容するさや管が摺動可能に挿入されるロータス管と、前記ロータス管を前記管路の断面内の所定位置に保持する保持板部と、前記保持板部及び前記一方のセパレータが固定されて前記スリーブ管部材の受口に内挿される円環部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のセパレータの接続方法は、始点側のハンドホールから終点側のハンドホールへセパレータを接続していくセパレータの接続方法であって、上記のセパレータの接続構造の前記一方のセパレータに設けた前記貫通孔の位置に対応して掛止ピンが配置された掛止治具を用意し、始点側のハンドホールに固定された前記一方のセパレータの上に前記掛止治具を載置して前記貫通孔に前記掛止ピンを挿入し、前記一方のセパレータの下面から突出した前記掛止ピンに、前記他方のセパレータの先端を掛止させ、前記他方のセパレータの終点側に別のセパレータを順に接続して、終点側のハンドホールまで到達した後に、前記始点側のハンドホール内から、前記掛止治具を取り外して前記掛止ピンを前記貫通孔から引き抜くことを特徴とする。
このように、本発明のセパレータの接続構造は、一方のセパレータの区画板部と他方のセパレータの区画板部とは略同一形状に形成されて、一方の区画板部と他方の区画板部とは、管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされる。
したがって、簡易な構造によって伸縮代を確保できるうえに、略同一形状の両方の区画板部が重ね合わされるため、隙間や段差がほとんど生じることがなく、ケーブルを導入する際に先端が引っ掛かったり、収容されるケーブルが脱落したりすることを防止できる。
さらに、一方のセパレータの区画板部には、一方のセパレータから引き抜かれて離脱しない長さ分重ね合わされた他方のセパレータの端面位置に対応して、貫通孔が設けられることで、施工中にこの貫通孔に掛止ピンを挿入して他方のセパレータの先端を掛止できるため、施工完了時に他方のセパレータの移動範囲を確保できる。
また、一方の区画板部の両端縁の下面と支持脚部に設けた嵌合溝の上面との隙間には、他方の区画板部の両端縁が挿入されて、管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされることで、簡易な構造によって他方のセパレータの管路の軸方向への摺動を可能にしつつ、離脱を防止できる。
そして、本発明の接続部の内部構造は、上記したいずれかのセパレータの接続構造とロータス管と保持板部と円環部とを備えることで、さや管を所定の位置に保持しつつ、簡易な構造によってさや管及びセパレータの伸縮代を確保できる。
また、本発明のセパレータの接続方法は、上記のセパレータの接続構造の一方のセパレータに設けた貫通孔の位置に対応して掛止ピンが配置された掛止治具を用意し、始点側のハンドホールに固定された一方のセパレータの上に掛止治具を載置して貫通孔に掛止ピンを挿入し、一方のセパレータの下面から突出した掛止ピンに、他方のセパレータの先端を掛止させ、他方のセパレータの終点側に別のセパレータを順に接続して、終点側のハンドホールまで到達した後に、始点側のハンドホール内から、掛止治具を取り外して掛止ピンを貫通孔から引き抜く。
したがって、施工中にはこの貫通孔に掛止ピンを挿入して他方のセパレータの先端を掛止して移動を拘束し、施工完了時には掛止ピンを抜いて他方のセパレータの伸縮による移動を可能にできる。
以下、本発明の最良の実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図2を用いて本発明のセパレータの接続構造Cを備える通信管路Sの全体構成を説明する。
本実施の形態の通信管路Sは、図2に示すように、始点側の立坑としての始点側ハンドホール81に固定されるスリーブ管部材1と、このスリーブ管部材1に摺動可能に挿入される端末用直管部材21と、この端末用直管部材の受口21aに摺動可能に挿入される直管部材22,・・・と、最も終点側の直管部材22に摺動可能に挿入される両挿口の調整管部材23と、この調整管部材23を摺動可能に覆うスライド管部材24と、このスライド管部材24に摺動可能に挿入される両挿口の端末用直管部材25と、この端末用直管部材25を摺動可能に覆うとともに終点側の立坑としての終点側ハンドホール82に固定されるスリーブ管部材1と、を備えている。
この始点側ハンドホール81や終点側ハンドホール82は、鉄筋コンクリートによって地中に埋設される箱状に形成されるもので、側壁81a,82aにはスリーブ管部材1,1が埋設されて固定されている。
また、通信管路Sを構成する管路としてのスリーブ管部材1、端末用直管部材21,25、直管部材22,・・・、調整管部材23及びスライド管部材24は、硬質塩化ビニル樹脂などの熱伸縮する合成樹脂によって長尺円筒状に形成されている。
この硬質塩化ビニル樹脂などの合成樹脂は、温度変化によって熱膨張と熱収縮を繰り返すため、直列的に接続した場合には、管路の全長に比例して管路の軸方向(延長方向)に所定の長さ伸縮することが知られている。例えば、全長80mを想定すると、温度差30℃に対する伸縮量は170mmとなる。
さらに、このスリーブ管部材1は、図3に示すように、始点側ハンドホール81の側壁81aに固定される坑口部11と、この坑口部11に縮径部15を介して接続する受口部12と、を一体に備えるとともに、端縁14近傍には止水のためのリングゴム13が嵌め込まれている。
そして、スリーブ管部材1以外の管部材には、図4に示すように、内面21cに直径方向に対峙する一対の凸条21b,21bが設けられており、セパレータ3の支持脚部32,32の嵌合溝32a,32aを嵌合させることで、セパレータ3の回転・脱落を防止している。
また、このセパレータ3によって区画された下部空間A2には、電話局間を結ぶ大容量の幹線用ケーブル71,・・・を収容するさや管73,・・・が配置され、上部空間A1には、幹線用ケーブル71から分岐されて住宅や店舗に引き込まれる小容量の引込用ケーブル72,・・・が配置されている。
そして、本実施の形態では、図3に示すように、スリーブ管部材1及び端末用直管部材21の内部に、接続部の内部構造5が設けられている。
この接続部の内部構造5は、セパレータの接続構造Cと、幹線用ケーブル71(図4参照)を収容するさや管73が摺動可能に挿入されるロータス管53と、ロータス管53をスリーブ管部材1や端末用直管部材21の断面内の所定位置に保持する保持板部52と、保持板部52及び一方のセパレータ3が固定されてスリーブ管部材1の坑口部11に内挿される円環部51と、を備える。
この円環部51は、図3,5に示すように、スリーブ管部材1の坑口部11の内径と略同一の外径を有する円環(短円筒)状に形成されるもので、始点側ハンドホール81内からスリーブ管部材1に嵌め合わされて接着固定されている。
加えて、この円環部51の終点側に向いた端面には、セパレータ3で区画された下部空間A2の断面形状に対応して切欠51aが設けられている。
また、保持板部52は、図3,5に示すように、円環部51の内面のセパレータ3より下側の下部空間A2の断面形状と略同一形状の板状に形成されるもので、円弧部分の外面は2段に形成されて円環部51の切欠51aに嵌め合わされて接着固定されている。
さらに、この保持板部52には、後述するロータス管53を挿通して接着固定するための複数の取付孔52a,・・・が配置されている。
このロータス管53は、図3,4,5に示すように、幹線用ケーブル71を収容するさや管73の外径と略同一内径を有する円筒状に形成されるもので、片側の端部近傍が保持板部52に設けた取付孔52aに挿入されて、接着固定されている。
そして、本実施の形態のセパレータの接続構造Cは、図5に示すように、接続部の内部構造5の円環部51に固定される一方のセパレータ3と、この一方のセパレータ3の下に摺動可能に重ね合わされる他方のセパレータ4と、によって構成されている。
この一方のセパレータ3は、硬質塩化ビニル樹脂などの熱伸縮する合成樹脂によって折り曲げられた矩形板状に形成されるもので、図4,5に示すように、管路の断面を区画する板状の区画板部31と、この区画板部31の軸直交方向D2(図1参照)の両端を管路の内周面に沿って折り曲げるようにして形成される一対の支持脚部32,32と、を備えている。
区画板部31は、端末用直管部材21やスリーブ管部材1の内径と略同一の幅を有しており、載置される引込用ケーブル72が中央に集まるように、軸直交方向D2の中央近傍の平面部とこの平面部から両端に向かって傾斜する傾斜部とを有している。
そして、本実施の形態の一方のセパレータ3の区画板部31の傾斜部には、一方のセパレータ3から引き抜かれて離脱しない長さ重ね合わされた他方のセパレータ4の端面位置に対応して、貫通孔34,34が設けられている。
すなわち、この貫通孔34は、後述する図7,8に示すように、上側に重ね合わされるセパレータ3の終点側の端面位置から始点側に向かって、始点から終点までのセパレータ3,4,3A,・・・の温度差による伸縮量と施工誤差と片側の押込み代と阪神淡路大震災程度の地盤変位量との合計長さ以上の長さが重ね合わされる。
さらに、この貫通孔34は、図4に示すように、中央に配置されるロータス管53を避けることができるように、中央に位置する平面部ではなく両側の傾斜部に配置されている。
また、支持脚部32は、図5に示すように、区画板部31の軸直交方向D2の両端を折り曲げるようにして端末用直管部材21の内面21cに沿うように形成されるもので、端末用直管部材21の内面21cの凸条21bに嵌合する嵌合溝32aを備えている。
この嵌合溝32aは、支持脚部32の付け根の近傍を折り曲げるようにして内側に突出させて形成されるもので、円弧状断面の凸条21bと略同一の幅及び高さを有する台形状に形成される。
加えて、この支持脚部32には、保持板部52を円環部51に取り付けるために、保持板部52の板厚と略同一幅の切欠32cが、始点側の端部近傍に設けられている。
さらに、他方のセパレータ4の区画板部41は、硬質塩化ビニル樹脂などの熱伸縮する合成樹脂によって、一方のセパレータ3の区画板部31と略同一形状に形成されるもので、載置される引込用ケーブル72が中央に集まるように、軸直交方向D2の中央近傍の平面部とこの平面部から両端に向かって傾斜する傾斜部とを有している。
そして、この他方のセパレータ4の両端縁は、一方のセパレータ3の区画板部31の軸直交方向D2の両端縁の下面31a,31aと、一対の支持脚部32,32の嵌合溝32a,32aの上面32b,32bと、によって形成される隙間33,33に挿入されている。
加えて、図1に示すように、この他方のセパレータ4の終点側の端部近傍の傾斜部には、さらに別のセパレータ3A(図7,8参照)を接続するための接続孔42,42が設けられている。
次に、本実施の形態のセパレータの接続方法について、図7,8を用いて説明する。
まず、あらかじめ工場などでロータス管53,・・・を保持板部52の取付孔52a,・・・に挿通して接着剤によって固定し、この保持板部52を円環部51の切欠51aに嵌め合わせて接着剤によって固定する。
さらに、一方のセパレータ3に他方のセパレータ4を重ね合わせてセパレータの接続構造Cを形成し、この一方のセパレータ3のみを円環部51に接着剤によって固定することで、接続部の内部構造5(図1参照)を一体に構成しておく。
すなわち、下側のセパレータ4の両端縁は、円環部51に固定された上側のセパレータ3の区画板部31の両端縁の下面31a,31aと、一対の支持脚部32,32の嵌合溝32a,32aの上面32b,32bと、によって形成される隙間33,33に摺動自在に挿入されている。
そして、図7(a)に示すように、始点側ハンドホール81の側壁81aに固定されたスリーブ管部材1に、始点側ハンドホール81の内部から一体に形成された接続部の内部構造5を挿入して接着剤によって固定する。
ここで、一方のセパレータ3には、掛止ピン62,62を有する掛止治具6が、掛止ピン62,62の突出した側を下にして載置され、貫通孔34,34に掛止ピン62,62を挿入しておく。
したがって、一方のセパレータ3の下面から突出した掛止ピン62,62に、他方のセパレータ4の先端面が終点側から当接することとなり、他方のセパレータ4の始点側への移動が防止された状態となっている。
つづいて、図7(b)に示すように、ロータス管53,・・・の始点側からダミーさや管85,・・・を挿入し、このダミーさや管85,・・・及び掛止治具6の始点側の端面に板83を当接させて突張棒84によって押さえる。
そして、このようにして始点側への移動を抑止した状態で、終点側から他方のセパレータ4に別のセパレータ3Aを接続するとともに、終点側からロータス管53にさや管73を挿入して接着固定し、さらに別のさや管73Aを接続する。
次に、図8(a)に示すように、全体を収容する端末用直管部材21を終点側からスリーブ管部材1の受口部12に挿入した後に、掘削した土砂によって埋め戻す。
そして、上記のようにセパレータやさや管を接続した後に管部材を接続して埋め戻す一連の作業を、始点側ハンドホール81から終点側ハンドホール82に到達するまで繰り返す。
最後に、終点側ハンドホール82まで到達すれば、始点側ハンドホール81内の突張棒84及び板83を外し、さらに掛止治具6を取り外すことで、掛止ピン62,62を貫通孔34,34から引き抜くとともにダミーさや管85,・・・を引き抜くことでセパレータの接続施工が完了する。
なお、上記した掛止治具6は、図6に示すように、所定の長さの矩形の板部61と、板部61に固定される一対の掛止ピン62,62と、を備えている。
この掛止ピン62,62としては、一方のセパレータ3を貫通して下面から突出するだけの長さを有するリベットや釘などが用いられ、セパレータ3の区画板部31の傾斜部に配置される貫通孔34,34に対応して配置される。
さらに、この板部61の管路の軸方向D1の長さは、施工後に始点側ハンドホール81の内部から作業員が手で取り外すために必要な長さに形成されるが、貫通孔34,34に掛止ピン62,62を挿通した状態で始点側ハンドホール81の側壁81a内面に当接する長さに形成されることが好ましい。
次に、本実施の形態のセパレータの接続構造C及び接続部の内部構造5の作用について説明する。
このように、本実施の形態のセパレータの接続構造Cは、一方のセパレータ3の区画板部31と他方のセパレータ4の区画板部41とは略同一形状に形成されて、一方の区画板部31と他方の区画板部41とは、管路の軸方向D1に摺動可能に重ね合わされる。
したがって、簡易な構造によって伸縮代を確保できるうえに、略同一形状の両方の区画板部31,41が重ね合わされるため、隙間や段差がほとんど生じることがなく、ケーブルを導入する際に先端が引っ掛かったり、収容されるケーブルが脱落したりすることを防止できる。
つまり、セパレータ3,4の区画板部31,41を略同一形状にしてスライド自在に重ねれば、熱伸縮などによってセパレータ3,4,3A,・・・が伸縮しても上部空間A1と下部空間A2とを連通する隙間が生じることがないため、載置される引込用ケーブル72が脱落することがない。
さらに、この一方の区画板部31の上面と他方の区画板部41の上面とは、一方の区画板部31の板厚程度の段差しかないため、この段差に載置される引込用ケーブル72の先端が掛止されることもない。
また、一方の区画板部31の両端縁の下面31aと支持脚部32,32に設けた嵌合溝32a,32aの上面32b,32bとの隙間33,33には、他方の区画板部41の両端縁が挿入されて、管路の軸方向D1に摺動可能に重ね合わされることで、簡易な構造によって他方のセパレータ4の管路の軸方向D1への摺動を可能にしつつ、軸直交方向D2などへの離脱を防止できる。
すなわち、他方のセパレータ4の両端縁は、一方のセパレータ3の両端縁の下面31a,31aと、一方のセパレータ3の両方の支持脚部32,32の嵌合溝32a,32aの上面32b,32bと、によって挟まれているため板厚方向には移動できない。
加えて、このように板厚方向の移動が拘束されることで、折り曲げられた板状の一方のセパレータ3の区画板部31に面を重ね合わされる他方のセパレータ4の板面方向(軸方向D1を除く)への移動も拘束することができる。
さらに、一方のセパレータ3の区画板部31には、一方のセパレータ3から引き抜かれて離脱しない長さ重ね合わされた他方のセパレータ4の端面位置に対応して、貫通孔34,34が設けられることで、施工中にこの貫通孔34,34に掛止治具6の掛止ピン62,62を挿入して他方のセパレータ4の先端を当接させて掛止できるため、施工完了時に他方のセパレータ4の移動範囲を確保できる。
つまり、セパレータ4の終点側には別のセパレータ3A,・・・を順次接続していくが、このセパレータ3A,・・・を接続した後にそれぞれの管路(端末用直管部材21や直管部材22など)を始点側に向かって押し込みつつ接続していく際に、押し込む管路とセパレータ3A,・・・との摩擦によって、セパレータ3Aも始点側に向かって押し込まれる。
この際、すでに設置されたセパレータ3A,・・・の移動を拘束していないと、施工完了時にはセパレータ3A,・・・が全体的に始点側に押し込まれた状態となってしまう。
そうすると、通信管路Sの端部において、セパレータ4が始点側に押し込まれてしまうため、セパレータ4がそれ以上始点側に移動できなくなってしまうことになる。
さらに、いったん押し込まれたセパレータ4には、終点側に複数のセパレータ3A,・・・が接続されており、この複数のセパレータ3A,・・・にはそれぞれ管路内面との間に摩擦が生じるため、終点側に向かって押し返すことはできない。
そこで、始点側ハンドホール81に固定された一方のセパレータ3から掛止ピン62,62を突出させて始点側への移動を拘束することで、セパレータ4の始点側への移動範囲を確保できるようになる。
そして、この貫通孔34,34の位置は、一方のセパレータ3から引き抜かれて離脱しない長さ重ね合わされた他方のセパレータ4の端面位置に対応して設定されることで、セパレータ4の終点側への移動範囲を確保することもできる。
加えて、この貫通孔34,34は左右に1つずつあることで、下部空間A2の中央上方に位置するさや管73の位置を回避しつつ、セパレータ4の端面を当接させることができる。
そして、本実施の形態の接続部の内部構造5は、上記したいずれかのセパレータの接続構造Cとロータス管53と保持板部52と円環部51とを備えることで、さや管73を所定の位置に保持しつつ、簡易な構造によってさや管73やセパレータ3,4,3A,・・・の伸縮代を確保できる。
加えて、このように、さや管73やセパレータ3,4,3A,・・・の伸縮代を、一体に形成された接続部の内部構造5によって通信管路Sの端部に集中して確保することで、通信管路Sの途中に伸縮機構を設けなくてもよいため施工が容易になるうえに、経済的な通信管路Sとなる。
また、本実施の形態のセパレータの接続方法は、上記のセパレータの接続構造Cの一方のセパレータ3に設けた貫通孔34,34の位置に対応して掛止ピン62,62が配置された掛止治具6を用意し、始点側の立坑としての始点側ハンドホール81に固定された一方のセパレータ3の上に掛止治具6を載置して貫通孔34,34に掛止ピン62,62を挿入し、一方のセパレータ3の下面から突出した掛止ピン62,62に、他方のセパレータ4の先端を当接させることで掛止させ、他方のセパレータ4の終点側に別のセパレータ3Aを順に接続して、終点側の立坑としての終点側ハンドホール82まで到達した後に、始点側ハンドホール81から、掛止治具6を取り外して掛止ピン62,62を貫通孔34,34から引き抜く。
したがって、施工中にはこの貫通孔34,34に掛止ピン62,62を挿入して他方のセパレータ4の先端を掛止して移動を拘束し、施工完了時には掛止ピン62,62を抜いて他方のセパレータ4の伸縮による移動を可能にできる。
さらに、上記した板部61の長さは、貫通孔34,34に掛止ピン62,62を挿通した状態で、始点側ハンドホール81の側壁81a内面に当接する長さに形成されることで、軸方向D1に作用する押込力を、板83を介して突張棒84に伝達できるようになるため、一方のセパレータ3に押込力を作用させないようにすることができる。
以上、図面を参照して、本発明の最良の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、前記実施の形態では、一方のセパレータ3にのみ貫通孔34,34を設ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく、他方のセパレータ4の先端近傍にも、一方のセパレータ3の貫通孔34,34に対応する位置に貫通孔を設けるものであってもよい。
このように両方のセパレータ3,4に貫通孔を設けて、両方のセパレータ3,4に掛止ピン62,62を挿通すれば、セパレータ4の始点側への移動のみならず、終点側への移動も拘束することが可能となる。
施工の際には、一方のセパレータ3の下面から突出した掛止ピン62,62に、他方のセパレータ4の先端に設けた貫通孔を挿通させて掛止させ、他方のセパレータ4の終点側に別のセパレータ3A,・・・を順に接続して、終点側ハンドホール82まで到達した後に、始点側ハンドホール81内から、掛止治具6を取り外して掛止ピン62,62を両方の貫通孔から引き抜くことになる。
また、前記実施の形態では、セパレータの接続構造Cを、通信管路Sの端部に位置する始点側ハンドホール81の接続部の内部構造5に配置する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、始点側ハンドホール81と終点側ハンドホール82の中間位置に設けるものであってもよい。
本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続構造の構成を説明する斜視図である。 通信管路の全体構成を説明する断面図である。 本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続構造の構成を説明する縦断面図である。 本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続構造の構成を図3のB−B断面で切断して説明する横断面図である。 本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続構造の構成を分解して説明する部品図である。 掛止治具の構成を説明する斜視図である。 本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続方法を説明する断面図である。(a)は掛止治具を設置した状態であり、(b)はダミーさや管を設置した状態である。 本発明の最良の実施の形態のセパレータの接続方法を説明する断面図である。(a)はスリーブ管部材に端末用直管部材を接続した状態であり、(b)は施工が完了した状態である。
符号の説明
C セパレータの接続構造
D1 軸方向
D2 軸直交方向
1 スリーブ管部材(管路)
21 端末用直管部材(管路)
21b 凸条
21c 内面
3 セパレータ
31 区画板部
31a 下面
32 支持脚部
32a 嵌合溝
32b 上面
33 隙間
34 貫通孔
4 セパレータ
41 区画板部
5 接続部の内部構造
51 円環部
52 保持板部
53 ロータス管
6 掛止治具
62 掛止ピン
71 幹線用ケーブル(ケーブル)
72 引込用ケーブル(ケーブル)
73 さや管
81 始点側ハンドホール(始点側の立坑)
82 終点側ハンドホール(終点側の立坑)

Claims (4)

  1. ケーブルが収容される管路の断面を区画するセパレータを互いに接続するセパレータの接続構造であって、
    一方のセパレータの前記管路の断面を区画する区画板部と他方のセパレータの前記管路の断面を区画する区画板部とは略同一形状に形成されて、
    前記一方の区画板部と前記他方の区画板部とは、前記管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされ
    前記一方のセパレータの前記区画板部には、前記一方のセパレータから引き抜かれて離脱しない長さ分重ね合わされた前記他方のセパレータの端面位置に対応して、貫通孔が設けられることを特徴とするセパレータの接続構造。
  2. 前記一方のセパレータは、前記区画板部の両端から伸びる一対の支持脚部を備え、前記一対の支持脚部のそれぞれには前記管路の内面に設けられた一対の凸条に嵌合する嵌合溝が設けられて、
    前記一方の区画板部の両端縁の下面と前記嵌合溝の上面との隙間には、前記他方の区画板部の両端縁が挿入されて、前記管路の軸方向に摺動可能に重ね合わされることを特徴とする請求項1に記載のセパレータの接続構造。
  3. ケーブルが収容される管路をハンドホールに突設されたスリーブ管部材に接続する接続部の内部構造であって、
    請求項1または請求項2に記載のセパレータの接続構造と、前記ケーブルを収容するさや管が摺動可能に挿入されるロータス管と、前記ロータス管を前記管路の断面内の所定位置に保持する保持板部と、前記保持板部及び前記一方のセパレータが固定されて前記スリーブ管部材の受口に内挿される円環部と、を備えることを特徴とする接続部の内部構造。
  4. 始点側のハンドホールから終点側のハンドホールへセパレータを接続していくセパレータの接続方法であって、
    請求項1または請求項2に記載のセパレータの接続構造の前記一方のセパレータに設けた前記貫通孔の位置に対応して掛止ピンが配置された掛止治具を用意し、
    始点側のハンドホールに固定された前記一方のセパレータの上に前記掛止治具を載置して前記貫通孔に前記掛止ピンを挿入し、
    前記一方のセパレータの下面から突出した前記掛止ピンに、前記他方のセパレータの先端を掛止させ、
    前記他方のセパレータの終点側に別のセパレータを順に接続して、終点側のハンドホールまで到達した後に、
    前記始点側のハンドホール内から、前記掛止治具を取り外して前記掛止ピンを前記貫通孔から引き抜くことを特徴とするセパレータの接続方法。
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