JP5166340B2 - 容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置及びその角度測定方法 - Google Patents

容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置及びその角度測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、容器に装着されタンパーエビデントバンドを備えた容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置及びその角度測定方法に関する。
従来、飲料容器の容器蓋には、いたずら防止等の見地から、開封履歴を明示する機能、即ちタンパーエビデント機能を備えた容器蓋が、各種飲料容器などの容器蓋として広く使用されている。
この種の容器蓋は、通常、天面壁とその周縁部から垂下しているスカート壁を有し、スカート壁には周方向に延在する周方向破断ラインが形成され、スカート壁はこの周方向破断ラインよりも上方の主部と下方のタンパーエビデントバンドとに区画されている。周方向破断ラインには、容器蓋の開栓時の回転により破断可能なブリッジが主部とタンパーエビデントバンドを連結している。
このような容器蓋は飲料容器への装着により、容器蓋のスカート壁内面が容器口部と嵌合することにより容器口部に装着され、タンパーエビデントバンド内面に設けられた係止片が、容器の口部と係合する。
開封時において容器蓋が上昇すると、タンパーエビデントバンドは、その内周にある係止片が容器口部に形成した係止突部(環状係止あご)に引っかかることによって上昇を阻止され、さらに容器蓋を上昇させると主部とタンパーエビデントバンド間のブリッジが破断する。こうして、一度容器口部に締結された後に開封されたキャップは、必ずタンパーエビデントバンドが破断されているため、開封履歴が明示される。
タンパーエビデント機能を有する容器蓋は、いたずら防止や品質性を維持させるため、開栓時にブリッジが切断されてから容器蓋のシール機能を解除するようにしているものもある。したがって、タンパーエビデント機能とシール機能が正常に作用することが必要であり、飲料の製造工程後にタンパーエビデント機能やシール機能を検査したり、さらには市場に出回った製品を検査する機会が頻繁にあり、その都度、その一環としてブリッジが破断される時の容器蓋の回転角度が検査されている。
検査は、容器蓋の周方向破断ラインのブリッジについて、容器蓋が初期(閉止)状態から何度回転したら切断するかを検出するが、検査方法は人手によって視覚、聴覚あるいは指先の感触によって行われていた。人手によってそのような検査を行うと、個人の判断のバラつきなどや、その作業に手間がかかり、これらを軽減させるため、下記の特許文献1のようにブリッジが破断されるときの容器蓋の破断角が、機械にて検査できるトルク測定装置がある。
このトルク測定装置は、容器蓋の回転角度に応じたトルクの大きさを検知することができ、トルク測定装置によって、容器蓋の開栓時における回転角とトルクの大きさの変異、すなわちブリッジが破断するときのトルク変化によって、ブリッジの破断角度が分かる。
特開平7−134076号公報
しかしながら、特許文献1のトルク測定装置は、測定すべき対象が金属蓋であるときは、ブリッジ強度が大きく、その破断角度を測定することができるが、合成樹脂で形成されている容器蓋は延性があり、破断時にブリッジが延びてしまうことや破断強度が小さいことに起因して、容器蓋の回転角が何度の時にブリッジが破断されているのかは確認が難しかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、金属製及び樹脂製の容器蓋にかかわらず、ブリッジの破断時における容器蓋の回転角を検出する容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置及びその角度測定方法を提供することを目的とする。
本発明の容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置は上記目的を達成するために、天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と下方のタンパーエビデントバンドとに区画され、
前記主部の内周面には、容器口部に設けられた雄螺条と係止する雌螺条が形成されており、前記タンパーエビデントバンドには、該雄螺条より下方に設けられた係止部と係止する被係止部が形成され、前記周方向破断ラインには、前記主部と前記タンパーエビデントバンドとを連結する破断可能なブリッジが前記周方向に間隔を空けて複数配設されている容器蓋を、前記雌螺条を前記雄螺条に螺合せしめ、前記タンパーエビデントバンドの被係止部を係止部に係止することにより容器口部に装着した状態から、容器蓋を開封方向に回転してブリッジが破断されるまでの回転角度を測定する容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置において、前記容器蓋を装着した容器を所定位置にて支持する容器クランパと、前記容器蓋を把持し該容器蓋を開封方向に回転させる蓋チャックと、前記容器蓋の周方向破断ラインに光を照射して反射した反射光を検知する光センサーと、該光センサーを支持する光センサー支持装置と、該光センサーが検知した反射光の変位によって前期ブリッジの破断の有無を判断する破断検出部と、該破断検出部が前期ブリッジの少なくとも1つの破断を検出した時の前期容器蓋の回転角度を検出する破断角検出部とを備えている。
上記容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置は、前記周方向破断ラインに前記ブリッジが異なる間隔で配置されているときに、前記ブリッジの破断前の間隔を記憶する比較部を前記破断検出部に設け、該比較部によって、前記破断前のブリッジ間隔と破断後のブリッジ間隔の相違からブリッジの破断の有無を判断することができる。
上記容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置の前記光センサーは、前記光センサー支持装置が該光センサーを周方向破断ラインの外周部に沿って、容器蓋の開封方向の回転に対して同一方向又は逆方向に回転することが好ましい。
また、本発明の容器蓋のブリッジ切れ角度測定方法は、天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁は前記周方向破断ラインよりも上方の主部と下方のタンパーエビデントバンドとに区画され、前記主部の内周面には、容器口部に設けられた雄螺条と係止する雌螺条が形成されており、前記タンパーエビデントバンドには、該雄螺条より下方に設けられた係止部と係止する被係止部が形成され、前記周方向破断ラインには、前記主部と前記タンパーエビデントバンドとを連結する破断可能なブリッジが前記周方向に間隔を空けて複数配設されている容器蓋を前記雌螺条を前記雄螺条に螺合せしめ、前記タンパーエビデントバンドの被係止部を係止部に係止することにより容器口部に装着した状態から、容器蓋を開封方向に回転してブリッジが破断されるまでの回転角度を測定する容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置において、周方向破断ラインに光センサーから光を照射する行程と、周方向破断ラインに光を照射して反射した反射光を受光する行程と、光センサーの反射光の変位によって周方向破断ラインのブリッジ間隔を識別する行程と、前記ブリッジ間隔を識別する行程で得られた容器蓋のブリッジ間隔と破断前の容器蓋のブリッジ間隔の相違から少なくとも1つのブリッジの破断を判別する行程と、前記ブリッジの破断を判別する行程によってブリッジが破断されたときの容器蓋の回転角度を検知する行程とを含むようにした。
本発明は、容器蓋を装着した容器を所定位置にて支持する容器クランパと、前記容器蓋を把持し該容器蓋を開封方向に回転させる蓋チャックと、前記容器蓋の周方向破断ラインに光を照射して反射した反射光を検知する光センサーと、該光センサーを支持するセンサー支持装置と、該光センサーが検知した反射光の変位によってブリッジの破断の有無を判断する破断検出部と、該破断検出部が前記ブリッジの少なくとも1つの破断を検出した時の前記容器蓋の回転角度を検出する破断角検出部とを備えているので、ブリッジが破断したときの容器蓋の回転角度を自動的に検出できるようになった。
上記容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置は、前記周方向破断ラインに前記ブリッジが異なる間隔で配置されているときに、前記ブリッジの破断前の間隔を記憶する比較部を前記破断検出部に設け、該比較部によって、前記破断前のブリッジ間隔と破断後のブリッジ間隔の相違からブリッジの破断の有無を判断するようにしたので、ブリッジが等間隔に配置されていなくともブリッジの切断を検知することが可能になった。
また、上記容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置の前記光センサーは、前記光センサー支持装置が前記光センサーを周方向破断ラインの外周部に沿って回転移動可能であるため、単一若しくは少数の光センサーによっても確実にブリッジの切断を検知することが可能であり、また容器蓋の開封方向の回転に対して逆方向に回転するようにしたので、無駄な動きを省略できるようになった。
本発明の実施形態による容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置で測定される容器蓋の正面図(その中心線より左半分は断面図)である。 図1の容器蓋が容器本体に装着された状態の正面図(その中心線より左半分は断面図)である。 本発明の実施形態における容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置の装置本体の正面図と制御部のブロック図である。 図3に示す容器蓋のブリッジを照射する光センサーを3個配設した例の概略平面図である。 Aは容器蓋のブリッジが1つ破断された状態の容器蓋の周方向展開図と光センサーから解析した矩形波、Bは容器蓋のブリッジが所々に破断されている状態の容器蓋の周方向展開図と光センサーから解析した矩形波、Cは容器蓋のブリッジが全て破断された状態の容器蓋の周方向展開図と光センサーから解析した矩形波(ハイ信号がない状態)である。
以下、本発明の実施形態による容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置について、図面を参照しながら説明する。
初めに、本発明のブリッジ切れ角度測定装置によって、ブリッジ切れが測定される容器蓋について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は、本発明に係る容器蓋の正面図であって、その中心線より左半分はその断面図であり、図2は容器蓋が容器本体に装着された状態の正面図であり中心線より左側がその断面図である。
容器蓋2は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどの合成樹脂などから形成されており、円板形状の天面壁5とこの天面壁5の周縁から垂下する略円筒形状のスカート壁6とを有する。
円形天面壁5は、全体が実質上水平に延在し、天面壁5の内面には2条の環状シール壁、即ち内側環状シール壁15及び外側環状シール壁16が形成されている。
スカート壁6の下部には周方向に延在する周方向破断ライン7が形成されている。スカート壁6には、その周方向破断ライン7よりも上方に主部8を設け、主部8の下部にタンパーエビデントバンド10を設けている。
主部8は、肉厚の等しい筒状の周壁部17と周壁部17から半径方向外側に僅かに突出する複数の突条18が形成されている。突条18は周壁部17の外面に上下方向に直線状に延びるリブ形状であって、主部8の全周に亘って多数形成される。主部8の内周面には、螺旋方向に雌螺条20が形成されている。
周方向破断ライン7は、周方向に間隔をおいて形成されたスリット12とこれらのスリット12間に存在するブリッジ14とから構成されている。ブリッジ14は、主部8とタンパーエビデントバンド10を上下方向に連結し、本実施形態では、ブリッジ14は周方向に等間隔に配置されている。ブリッジ14の周方向長さ(幅)はスリット12の周方向長さと比べて充分に短く形成され、破断を容易にしている。
タンパーエビデントバンド10の内周面には被係止部21が形成されている。被係止部21は、周方向に間隔をおいてタンパーエビデントバンド10の内周面から上方に向かって半径方向内方に傾斜して突出するように形成し、隣接する被係止部21間には隙間が存在する。
図2に上部のみを示す容器23は、ポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂或いはガラスから形成され、その頂面が開口された円筒形状の容器口部24を有する。容器口部24の外周面には、雄螺条25、この雄螺条25の下方に位置する環状係止部26、及び環状係止部26の下方に位置する環状ネックリング27が形成されている。
容器23に容器蓋2を装着する際には、容器口部24に容器蓋2を被嵌し、容器蓋2を閉方向に回転させる。すると、容器口部24の雄螺条25に容器蓋2の雌螺条20が螺合され、容器蓋2は回転に応じて下降する。雌螺条20と雄螺条25とが充分に螺合されると、容器蓋2のタンパーエビデントバンド10に形成されている被係止部21は、弾性的に変形されて容器口部24の環状係止部26を通過し、しかる後に弾性的に復元して環状係止部26に係止される。容器蓋2の天面壁5の内面に形成されている内側環状シール壁15、外側環状シール壁16は、容器口部24の内周面、外周面及び頂面に密接され、これによって容器口部24が密封される。
図3は、本発明の容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置(以下、角度測定装置ともいう)を示す。
角度測定装置30は、主として装置本体31、容器クランパ32、光センサー33、制御部34及び出力部としてのモニター35を備えている。
装置本体31は、容器蓋2を保持する蓋チャック37を備え、蓋チャック37は容器蓋2の外周面を保持し、周方向破断ライン7よりも上側の部分(主部8)を保持し、周方向破断ライン7の部分を蓋チャック37の外側に位置させる。蓋チャック37は、上下方向へ昇降可能であり、サーボモータ38の回転により容器蓋2を回転させることができる。サーボモータ38と蓋チャック37との間には、減速機39が連結されている。
装置本体31の下部には、容器クランパ32が配設されている。容器クランパ32は図示しない搬送路に連結され、搬送路は容器本体23に容器蓋2が装着された飲料容器1を順次搬送する。容器クランパ32は一対のアーム41と、該アーム41を前進−後退移動させる空圧式のシリンダロッド42を備えている。シリンダロッド42によりアーム41を前進移動させると、容器本体23の外周部をアーム41が保持し、容器本体23を固定することができる。容器本体23が固定された状態では、容器本体23の軸心と蓋チャック37の軸心が同一軸上に配置され、蓋チャック37が下降することによって、蓋チャック37が容器蓋2を保持する。
容器蓋2の周方向破断ライン7の周囲には、反射型の光センサー33が配設されている。
光センサー33は、照射部33aと受光部33bとを有する反射型のファイバーセンサーであり、周方向破断ライン7の隙間を照射し、ブリッジ14の有無を判別する。すなわち、光センサー33の発振機がレーザ光を照射し反射した光を受光部33bが検知し、スリット12の部分とブリッジ14の部分における反射光の大きさの相違によってブリッジ14の有無を判別する。詳しくは、反射光の光量を光発電素子によって電力に変え、後述する制御部34において、ブリッジ14の有無を検出する。
光センサー33は光センサー支持部材36に支持され、センサー支持部材36は光センサー33を円形軌道に沿って移動若しくは往復移動ができる。
光センサー33は、光センサー支持部材36に1個若しくは複数個配置してもよく、1個の場合は、周方向破断ライン7の周囲に沿って、回転(公転)できるようにし、回転移動によって全てのブリッジ14を照射できるようにする。また、光センサー33が複数ある場合は、例えば図4に示すように、光センサー33を3箇所設置する場合は、各々のセンサーが、センサー支持部材36の円軌道領域の1/3領域(120度領域:すなわち[360度/センサー個数])を照射するようにしてもよい。或いは、更に光センサー33の数を増やしてセンサー支持部材36を移動することなく、全てのブリッジ14を照射するようにしてもよい。
光センサー33は、図3に示す制御部34の破断検出部47に電気的に接続される。破断検出部47は2値化処理部48と比較部49とを備えている。2値化処理部48では、例えば、光センサー33で検出されて増幅された電圧差をハイ(Hi)、ロー(Lo)の2値化処理して、矩形波で表す。詳しくは、図5のA〜Cに示す容器蓋2のブリッジ14の各種破断状態の展開図(図5のA〜Cの上段)に示すように、ブリッジ14がある部分は大きな反射光を受けて、電圧がハイとなり、スリット12の部分はローとなる。そして、ブリッジ14が破断された破断ブリッジ14aでは、反射光が破断されていないブリッジ14よりも小さくなり、スリット12がある部分と同様にローになる。
比較部49では、2値化処理部48で得た矩形波から、ブリッジ14が切断されたか否かを判断する。例えば、ブリッジ14が等間隔で配置されている場合では、矩形波の隣り合うハイ信号間の間隔を検出すればよく、矩形波のハイ信号の間隔が隣り合うブリッジ14間隔の2倍若しくは2倍以上になったときに、ブリッジ14が破断されたと判定する。
周方向破断ライン7にブリッジ14が等間隔に配置されていない場合では、予め光センサー33によって測定される容器蓋2のブリッジ間隔のデータを入力しておく。また、初めからブリッジ間隔が分かっている容器蓋2の場合は、直接比較部にデータを入力しておけばよい。
ブリッジ間隔の分からない容器蓋2については、光センサー33を測定すべき容器蓋2の周方向破断ライン7を1周りさせて、全てのブリッジ14の位置を検出し、それを2値化処理部48で処理して、そのデータを比較部49に比較対象となる矩形波として記憶させる。その後、ブリッジ間隔の異なる容器蓋2を開封させ、測定すべき容器蓋2のブリッジ14の矩形波と、先に比較部49に記憶させた矩形波の形状の一致あるいは相違によって、ブリッジ14の破断の判定ができる。
光センサー支持部材36では移動中の光センサー33の回転速度(周方向速度)を検知する機能を有し、速度データは比較部47に送信される。
サーボモータ38はサーボモータドライバ50で駆動され、サーボモータドライバ50は、サーボモータ38の回転速度及び回転トルクを制御する。したがって、サーボモータドライバ50は、サーボモータ38の回転速度と回転トルク、これに加えて減速機39の減速比から蓋チャック37の回転角度、すなわち容器蓋2の回転角度及び回転速度が把握できる。容器蓋2の回転速度はサーボモータドライバ50から比較部47に送信される。したがって、比較部47では、センサー支持部材36からの光センサー33の回転速度、容器蓋2の回転速度が送信され、光センサー33と容器蓋2との相対的な回転速度差が是正され、ブリッジ間隔の正確な長さを検出できる。
サーボモータドライバ50は、破断角検出部51に蓋チャック37の回転角度を連続的に出力するようにしている。一方、上述した比較部では、ブリッジ14が破断したときの時間、必要であれば破断されたブリッジ14の部位を検出してもよい。破断角検出部51では、ブリッジ14が破断されたときのタイミングに対応する蓋チャック37の回転角、すなわち容器蓋2のブリッジ14の破断角度を検出できる。破断角検出部51は、この情報をモニター35に出力する。
次に、容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置の具体的な測定手順について、最初のブリッジの破断を検出する手順を説明する。
図3を参照にして、ブリッジ切れ角度を測定すべき容器蓋付き容器1が図示しない搬送手段によって、測定装置本体31の直下に搬送される。測定装置本体31では、容器クランパ32のアーム41が後退位置から前進位置に移動し、飲料容器1を固定する。次いで、上昇位置に待機していた蓋チャック37が下降し、容器蓋2を保持する。
光センサー33が、容器蓋2の周方向破断ライン7の高さに間隔を空けて位置付けられる。
蓋チャック37が回転し、容器蓋2を開方向に回転すると、容器蓋2の雌螺条20が容器口部24の雄螺条25に沿って螺旋方向へ移動され、容器蓋2は上昇する。容器蓋2のタンパーエビデントバンド10は、その内周面に配設されている係止片21が容器口部24の環状係止部26に係止され(図2参照)、上昇移動が阻止されている。一方、スカート壁6の主部8は上昇し、周方向破断ライン7のブリッジ14に、相当な引っ張り(あるいはせん断)応力が生成され、やがてブリッジ14が破断される。
同時に、光センサー33は、容器蓋2の回転方向とは逆に周方向破断ライン7の周囲を回転し、周方向破断ライン7の上下間の隙間を目掛けてレーザ光を照射する。蓋チャック37を回転させる速度は、3rpm程度の速さである。一般的な容器蓋2であれば、複数あるブリッジ14の1つが最初に破断するときの角度は、200〜240度±20〜30度程度となるように設定してある。したがって、最初のブリッジ14が破断されるまでは、約10秒程度かかる。光センサー33の回転速度は、測定精度に応じて決定すればよい。なお、容器蓋2と光センサー33の回転を同方向に回転させてもよいが、容器蓋2の開封方向と、光センサー33の回転方向を逆回転させることで、僅かではあるが測定速度を縮めることができる。
上述したように、容器蓋2の測定されるブリッジ14の間隔が等間隔であるならば、ハイ信号の幅は等間隔に出現するので、比較部49は2値化処理部48から等間隔のハイ信号を受けて、未だブリッジ14は切断されていないと判断する。
図5のAに示すように、最初に切断されたブリッジ14aの部位にレーザ光が照射されると、ブリッジ14が破断されているため、この部分に対応する矩形波のハイ信号の幅が2倍の間隔が空き、比較部49は最初にブリッジ14aが破断されたと判定し、破断角検出部51に破断信号を出力する。破断角検出部51では、破断信号を入力したときの容器蓋2の初期位置から周方向へ回転した回転角を、サーボモータドライバ50から信号として受け取り容器蓋2の破断角を検出する。
したがって、測定者はこのときの破断角が容器蓋2のシール性が失われるときの設定角度よりも小さければ、タンパーエビデント性が維持されていると判断することができる。
必要であれば、図5のBに示すように、各ブリッジ14が破断される途中経過や順序などを調べることも可能であり、この場合はハイ信号の数が徐々に少なくなり、矩形波に間隔の空いた箇所が多くなる。
また、容器蓋2の全てのブリッジ14が破断されたときの容器蓋2の角度を知るときは、図5のCに示すように、矩形波にハイ信号が途切れた時点、すなわち光センサー33が容器蓋2の周りを360度回転して、ブリッジ14が全て破断すると、破断角検出部51に全てのブリッジ14が破断されたとする破断信号を送り、破断角検出部51は、サーボモータドライバ50がそのときの蓋チャック37の回転角から容器蓋2の破断角を判定する。
しかる後においては、周方向破断ライン7の破断によってスカート壁6の主部8から切り離されたタンパーエビデントバンド10を口頸部24に残留させて、容器蓋2のタンパーエビデントバンド10以外の部分は、回転と共に上昇されて口頸部24から離脱され、容器本体23が開封される。
次に、ブリッジ間隔が等しくない容器蓋2の測定手順について説明する。
ブリッジ間隔が等しくない容器蓋2があるが、このような容器蓋2については、容器クランパ32に飲料容器1をセットし、蓋チャック37が容器蓋2を保持した時点で、光センサー33の光ファイバーの先端を周方向破断ライン7の基準位置に向けるようにセットする。
ここで、周方向破断ライン7の周りを光センサー33が1回転するようにし、光センサー33、2値化処理部48及び比較部49によって、各ブリッジ14の配置の測定と、容器蓋2の基準位置合わせをし、比較部49にブリッジ間隔のデータを記憶させる。
そして、上述したブリッジ間隔が等間隔なブリッジ14と同じ手順で、容器蓋2のブリッジ14を破断させる。
光センサー33が周方向破断ライン7を照射して、容器蓋2のブリッジ14の矩形波を得る。この測定結果から得た矩形波が比較部49に記憶させた矩形波と一致すれば、比較部49は未だブリッジ14が切断されていないと判断し、比較部49に記憶させた矩形波と一致しなければ、ブリッジ14が破断されたと判定する。比較部49では、矩形波のハイ信号が欠落した部分に対応する位置のブリッジ14が破断されたことが認識され、そのときの容器蓋2の回転角を、等間隔のブリッジ14を有する容器蓋2を測定したの同様な手順で破断角検出部51によって判定することができる。
なお、上述したブリッジ間隔が等間隔な容器蓋2であっても、このように測定することは可能である。
このように、本実施形態における容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置は、周方向破断ライン7のブリッジ14について、最も先に破断されたときの容器蓋2の破断回転角を、自動的に測定できる。
以上、本発明を実施形態に基づいて添付図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく、更に他の変形あるいは変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、合成樹脂製の容器蓋2を例にあげたが、周方向破断ラインにブリッジがレーザ光(反射式センサー)で確認できれば、金属性の容器蓋でも、本発明は実施できる。
また、容器蓋2には周方向破断ライン7について、上下方向の間隔が大きいものや小さいものがある。このように周方向破断ライン7の上下幅が小さいものについては、容器蓋2の主部8上方に移動し、周方向破断ライン7の隙間が大きくなってからブリッジ間隔を測定するようにしてもよい。
これについては、ブリッジ間隔の異なる容器蓋2についても同様であり、周方向破断ライン7の間隔が開いてから、破断前のブリッジ間隔を測定して破断前のブリッジ間隔の矩形波を得て、その後ブリッジが破断されたときの矩形波と比較するようにしてもよい。
1 飲用容器
2 容器蓋
7 周方向破断ライン
10 タンパーエビデントバンド
12 スリット
14 ブリッジ
14a 破断ブリッジ
21 係止片
23 容器本体
30 ブリッジ角度測定装置
31 装置本体
32 容器クランパ
33 光センサー
33a 照射部
33b 受光部
34 制御部
37 蓋チャック
38 サーボモータ
47 破断検出部
50 サーボモータドライバ
51 破断角検出部

Claims (4)

  1. 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と下方のタンパーエビデントバンドとに区画され、
    前記主部の内周面には、容器口部に設けられた雄螺条と係止する雌螺条が形成されており、前記タンパーエビデントバンドには、該雄螺条より下方に設けられた係止部と係止する被係止部が形成され、
    前記周方向破断ラインには、前記主部と前記タンパーエビデントバンドとを連結する破断可能なブリッジが前記周方向に間隔を空けて複数配設されている容器蓋を
    前記雌螺条を前記雄螺条に螺合せしめ、前記タンパーエビデントバンドの被係止部を係止部に係止することにより容器口部に装着した状態から、
    前記容器蓋を開封方向に回転してブリッジが破断されるまでの回転角度を測定する容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置において、
    前記容器蓋を装着した容器を所定位置にて支持する容器クランパと、
    前記容器蓋を把持し該容器蓋を開封方向に回転させる蓋チャックと、
    前記容器蓋の周方向破断ラインに光を照射して反射した反射光を検知する光センサーと、
    該光センサーを支持する光センサー支持装置と、
    該光センサーが検知した反射光の変位によって前記ブリッジの破断の有無を判断する破断検出部と、
    該破断検出部が前記ブリッジの少なくとも1つの破断を検出した時の前記容器蓋の回転角度を検出する破断角検出部とを備えたことを特徴とする容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置。
  2. 前記周方向破断ラインに前記ブリッジが異なる間隔で配置されているときに、前記ブリッジの破断前の間隔を記憶する比較部を前記破断検出部に設け、該比較部によって、前記破断前のブリッジ間隔と破断後のブリッジ間隔の相違からブリッジの破断の有無を判断するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置。
  3. 前記光センサー支持装置が前記光センサーを周方向破断ラインの外周部に沿って、容器蓋の開封方向の回転に対して同一方向又は逆方向に回転するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置。
  4. 天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する筒状スカート壁とを具備し、該スカート壁は前記周方向破断ラインよりも上方の主部と下方のタンパーエビデントバンドとに区画され、
    前記主部の内周面には、容器口部に設けられた雄螺条と係止する雌螺条が形成されており、前記タンパーエビデントバンドには、該雄螺条より下方に設けられた係止部と係止する被係止部が形成され、
    前記周方向破断ラインには、前記主部と前記タンパーエビデントバンドとを連結する破断可能なブリッジが前記周方向に間隔を空けて複数配設されている容器蓋を
    前記雌螺条を前記雄螺条に螺合せしめ、前記タンパーエビデントバンドの被係止部を係止部に係止することにより容器口部に装着した状態から、
    前記容器蓋を開封方向に回転してブリッジが破断されるまでの回転角度を測定する容器蓋のブリッジ切れ角度測定装置において、
    周方向破断ラインに光センサーから光を照射する工程と、
    周方向破断ラインに光を照射して反射した反射光を受光する工程と、
    光センサーの反射光の変位によって周方向破断ラインのブリッジ間隔を識別する工程と、前記ブリッジ間隔を識別する工程で得られた容器蓋のブリッジ間隔と破断前の容器蓋のブリッジ間隔の相違から少なくとも1つのブリッジの破断を判別する工程と、
    前記ブリッジの破断を判別する工程によってブリッジが破断されたときの容器蓋の回転角度を検知する工程とを含む、容器蓋のブリッジ切れ角度測定方法。
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