JP5165647B2 - チャンバーユニット - Google Patents
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Description
外部からの菌の侵入が抑制される第1チャンバー、
前記第1チャンバーに連通する中空の第1連通部を囲む第1連通壁、
前記第1連通壁を囲む第1区画部を囲む第1区画壁、を備えた第1チャンバーユニットと、
外部からの菌の侵入が抑制される第2チャンバー、
前記第2チャンバーに連通する中空の第2連通部を囲む第2連通壁、
前記第2連通壁を囲む第2区画部を囲む第2区画壁、を備えた第2チャンバーユニットと、
前記第1連通壁と前記第2連通壁の少なくとも一方に設けられ、前記第1連通部と第2連通部を連通させたとき前記第1連通壁と前記第2連通壁の間をシールする連通部シール材と、
前記第1区画壁と前記第2区画壁の少なくとも一方に設けられ、前記第1連通部と第2連通部を連通させたとき前記第1区画壁と前記第2区画壁の間をシールする区画部シール材と、
前記第1区画壁と第2区画壁の何れかにおける前記連通方向の途中に設けられた弾性を有する環状の収縮部と、
前記第1区画壁と前記第2区画壁の少なくとも一方に設けられ、外部から除染ガスを導入するためのガス導入口と、を備え、
前記収縮部は、前記第1区画壁と前記第2区画壁を前記区画部シール材を介して密着させる一方、前記第1連通壁と前記第2連通壁は隙間のある第1の状態と、前記第1区画壁と前記第2区画壁を前記区画部シール材を介して密着させると共に、更に前記第1連通壁と前記第2連通壁を前記連通部シール材を介して密着させる第2の状態とを取り得るものであり、前記第1の状態において、前記ガス導入口から導入した除染ガスにより前記第1、第2区画部、前記第1、第2連通部及び前記連通部シール材を除染可能としたことを特徴とする。
<アイソレーターシステム1の全体構成>
図1を参照しつつ、本実施形態のアイソレーターシステム1(チャンバーシステム)について説明する。図1は、アイソレーターシステム1の正面図である。図1に示すように、アイソレーターシステム1は、アイソレーター10(第1チャンバーユニット)とインキュベーター20(第2チャンバーユニット)とを有する。
図2は、ジョイント部30の構成を説明する断面図である。図3は、ジョイント部30の構成を説明する斜視図である。なお、図2では、アイソレーター10側に設けられるアイソレーター側ジョイント部31(第1ジョイント部)とインキュベーター20側に設けられるインキュベーター側ジョイント部32(第2ジョイント部)とが、作業室11と収容室21の連通方向に離れた状態を示す。また、図3では、アイソレーター側連通壁41とインキュベーター側連通壁51とが内側シールパッキン43を介して密着し、これらの連通壁41,51によって作業室11と収容室21とが気密に連通されている状態(外部から連通部への菌の侵入を抑制する状態)を示している。図2及び図3に示すように、アイソレーター側ジョイント部31は、アイソレーター側連通壁41(第1連通壁)と、アイソレーター側区画壁42(第1区画壁)と、連通側シールパッキン43(連通部シール材)と、区画側シールパッキン44(区画部シール材)と、伸縮部45(収縮部)と、除染ガス投入口(導入口)46と、ジョイント部扉47(第1の扉)と、第1扉支持板48と、第1扉シール用パッキン49とを有する。また、インキュベーター側ジョイント部32は、インキュベーター側連通壁51(第2連通壁)と、インキュベーター側区画壁52(第2区画壁)と、インキュベーター扉53(第2の扉)と、第2扉支持板54と、第2扉シール用パッキン55と、本体取付板56とを有する。
まず、アイソレーター側ジョイント部31について説明する。
アイソレーター側ジョイント部31が有するアイソレーター側連通壁41は、作業室11と収容室21との間を連通する連通部の一部(第1連通部)を囲む部材である。このアイソレーター側連通壁41は、ステンレス鋼で作成された角形の中空管によって構成されている。アイソレーター側連通壁41の基端部分はアイソレーター10内に配置され、端部の開口で作業室11と連通している。アイソレーター側連通壁41の残りの部分は、アイソレーター10の側面から突出した状態で設けられている。アイソレーター側連通壁41の内周面における連通方向の途中には、第1扉支持板48が内方に向けて立設されている。第1扉支持板48は、ジョイント部扉47の閉状態で、このジョイント部扉47の周縁部を支持する部分であり、ステンレス鋼で作製された矩形状の枠板によって構成されている。
次に、インキュベーター側ジョイント部32について説明する。
(1)インキュベーター側区画壁52の端面が区画側シールパッキン44に密着し、区画側シールパッキン44によってアイソレーター側区画壁42とインキュベーター側区画壁52との境界部分が気密に封止された仮接続状態(第1状態,図4参照)において、インキュベーター側連通壁51の端面と連通側シールパッキン43との間には、除染ガスが通過し得る距離(例えば1.5mm)の隙間が設けられること。
(2)前述の仮接続状態からインキュベーター20がアイソレーター10側に引き寄せられて伸縮部45が変形されることで、区画側シールパッキン44とインキュベーター側区画壁52との密着状態を維持しつつ、連通側シールパッキン43とインキュベーター側連通壁51とが密着した本接続状態(第2状態,図6参照)になること。
次に、アイソレーター10へのインキュベーター20の着脱動作について説明する。
図4は、ジョイント部30における仮接続状態を説明する図である。図5は、除染処理を説明する図である。図6は、ジョイント部扉47及びインキュベーター扉53を開放した、ジョイント部30における本接続状態を説明する図である。図7は、本接続状態にて、ジョイント部扉47及びインキュベーター扉53を閉じた状態を説明する図である。図8は、インキュベーター20をアイソレーター10から取り外した状態を説明する図である。
前述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更や改良等が可能であり、また本発明はその等価物も含むものである。
前述の実施形態では、インキュベーター側区画壁52(側壁部522)における端面の幅が、区画側シールパッキン44の幅よりも狭く構成されていた。インキュベーター側区画壁52の端面に関し、区画側シールパッキン44の幅と等しいかそれよりも大きく構成してもよい。図9は、このように構成した変形例のインキュベーター側区画壁52´を説明する図である。
前述の実施形態では、アイソレーター側区画壁42における連通方向の途中に環状の伸縮部45を設けていたが、この構成に限られない。例えば、伸縮部45の機能を区画側シールパッキン44´に持たせてもよい。図10は、区画側シールパッキン44´が伸縮部(収縮部)を兼ねた変形例を説明する図である。変形例の区画側シールパッキン44´は、第1実施形態における区画側シールパッキン44よりも連通方向の長さが長く定められている。これに伴い、第1実施形態が備えていた伸縮部45がなくなっている。また、インキュベーター側区画壁52´の先端部分に関し、断面が倒T字状となるように設けられている。
区画側シールパッキン44に関し、第1実施形態では、アイソレーター側区画壁42に設けていたが、インキュベーター側区画壁52に設けてもよい。また、アイソレーター側区画壁42に設けられる第1区画側シールパッキン(第1区画部シール材)とインキュベーター側区画壁52に設けられる第2区画側シールパッキン(第2区画壁シール材)とに分けて構成してもよい。この点、連通側シールパッキン43についても同様である。すなわち、連通側シールパッキン43をインキュベーター側連通壁51に設けてもよいし、第1連通側シールパッキン(第1連通部シール材)と第2連通側シールパッキン(第2連通部シール材)とに分けて構成してもよい。
接続対象に関し、前述の実施形態ではアイソレーター10とインキュベーター20であったが、これに限られない。例えば、アイソレーター10同士を接続してもよい。この場合、一方のアイソレーター10が第1チャンバーユニットになり、他方のアイソレーター10が第2チャンバーユニットになる。
除染ガスに関し、過酸化水素ガスに限られない。すなわち、除染作用を有するガスであればよい。例えば、オゾンガスであってもよい。
以上説明したように、本実施形態のアイソレーターシステム1では、外部からの菌の侵入を抑制する作業室11を備えたアイソレーター10にはアイソレーター側ジョイント部31が設けられ、同じく外部からの菌の侵入を抑制する収容室21を備えたインキュベーター20には、インキュベーター側ジョイント部32が設けられる。
また、区画側シールパッキン44、44´をアイソレーター側区画壁42とインキュベーター側区画壁52の一方に設け、これらの区画壁42,52の他方の端面について、その幅を区画側シールパッキン44、44´の幅よりも大きくした場合には、区画側シールパッキン44、44´における密着性を高めることができる。
Claims (6)
- 外部からの菌の侵入が抑制される第1チャンバー、
前記第1チャンバーに連通する中空の第1連通部を囲む第1連通壁、
前記第1連通壁を囲む第1区画部を囲む第1区画壁、を備えた第1チャンバーユニットと、
外部からの菌の侵入が抑制される第2チャンバー、
前記第2チャンバーに連通する中空の第2連通部を囲む第2連通壁、
前記第2連通壁を囲む第2区画壁を囲む第2区画壁、を備えた第2チャンバーユニットと、
前記第1連通壁と前記第2連通壁の少なくとも一方に設けられ、前記第1連通部と第2連通部を連通させたとき前記第1連通壁と前記第2連通壁の間をシールする連通部シール材と、
前記第1区画壁と前記第2区画壁の少なくとも一方に設けられ、前記第1連通部と第2連通部を連通させたとき前記第1区画壁と前記第2区画壁の間をシールする区画部シール材と、
前記第1区画壁と第2区画壁の何れかにおける前記連通方向の途中に設けられた弾性を有する環状の収縮部と、
前記第1区画壁と前記第2区画壁の少なくとも一方に設けられ、外部から除染ガスを導入するためのガス導入口と、を備え、
前記収縮部は、前記第1区画壁と前記第2区画壁を前記区画部シール材を介して密着させる一方、前記第1連通壁と前記第2連通壁は隙間のある第1の状態と、前記第1区画壁と前記第2区画壁を前記区画部シール材を介して密着させると共に、更に前記第1連通壁と前記第2連通壁を前記連通部シール材を介して密着させる第2の状態とを取り得るものであり、前記第1の状態において、前記ガス導入口から導入した除染ガスにより前記第1、第2区画壁、前記第1、第2連通部及び前記連通部シール材を除染可能としたことを特徴とするチャンバーユニット。 - 前記区画部シール材は、前記収縮部を兼ねることを特徴とする請求項1に記載のチャンバーユニット。
- 前記区画部シール材は前記第1区画壁と前記第2区画壁の少なくとも一方の端面に設けられ、該シール材と当接する前記第1区画壁と第2区画壁の端面の幅は、前記シール材の幅と等しいか大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のチャンバーユニット。
- 前記第1チャンバーユニットは、前記第1連通壁で囲まれた前記第1チャンバーの壁に前記第1連通部と前記第1チャンバー内部とを連通させるための第1の扉を備え、前記第2チャンバーユニットは、前記第2連通壁で囲まれた前記第2チャンバーの壁に前記第2連通部と前記第2チャンバー内部とを連通させるための第2の扉を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載のチャンバーユニット。
- 前記第1及び第2の扉は、前記第1チャンバー内から開閉操作可能であり、いずれも前記第1チャンバー側に回動して開放されることを特徴とする請求項4に記載のチャンバーユニット。
- 前記除染ガスを供給する除染ガス発生器を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載のチャンバーユニット。
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