JP5164227B2 - バーナー - Google Patents

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    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

Description

本発明は、炉壁等に設置するバーナーに関する。
従来のバーナーとして、下記特許文献1に記載の溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナーが知られている。この浸漬管バーナーは、浸漬管との間で中心エアー通路を形成するように設けた燃焼筒と、燃焼筒との間で中心エアー通路を形成するように設けたバーナーを備えており、浸漬管の上部外周面に内側エアー通路、外側排気通路、外側エアー通路を順に形成し、外側エアー通路に吸引口を形成するとと共に外側排気通路に排気口を形成し、ノズル部で発生した排ガスを内側排気通路及び外側排気通路を通して排気口から排出し、吸引口から吸引した吸引したエアーを、外側エアー通路、内側エアー通路、中心エアー通路を通して、排ガスで予熱しながらノズル部へ供給する。
このような浸漬管バーナーでは、外側エアー通路及び内側エアー通路が外側排気通路に隣接して熱を受けると共に、内側エアー通路及び中心エアー通路が内側排気通路に隣接して熱を受けるため、熱交換面積を増加させることができる。
特開2003−262305号公報
しかし、外側排気通路に至った排気は、内側排気通路における熱交換後であり又バーナーから離れるために熱をさほど有しておらず、従来の浸漬管バーナーにおいては外側排気通路との熱交換が十分に行われていないとみることができる。
そこで、請求項1に記載の発明は、シンプルな構造ながら熱交換量の多い状態で燃焼エアーの予熱を行えるバーナーを提供することを目的としたものである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、内筒及び外筒を有するバーナー本体と、前記内筒の内側に配置される燃焼筒と、前記内筒と前記外筒の間において放射状で交互に設けられた、前記燃焼筒の先端部から基端部手前に亘る複数の第1壁体、及び前記燃焼筒の先端部手前から基端部に亘る複数の第2壁体と、前記第1壁体、前記第2壁体、前記内筒及び前記外筒により形成された往復通路における、前記外筒に設けられた燃焼空気吸気口及び前記内筒に設けられた燃焼空気内部導入孔とを備えており、前記燃焼筒と前記内筒の間に排ガスを受け入れる一方、前記燃焼空気吸気口からの燃焼空気を、前記往復通路の間に通して往復させ、前記燃焼空気内部導入孔へ案内することを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、上記目的に加えて、対称的な燃焼空気路を形成することができ、効果的に予熱された燃焼空気をスムーズに導入する目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼空気吸気口が、前記第1壁体の何れかの基端側に配置されていると共に、前記燃焼空気内部導入孔が、前記燃焼空気吸気口の反対側における前記第1壁体の基端側に配置されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、上記目的に加えて、排ガスとの熱交換量を増加して、燃焼空気をより一層効果的に予熱する目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒は、セラミック製であることを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、上記目的に加えて、伝熱面積を増加させ、又温度の均一化を図ることができ、効果的な熱交換を実現して燃焼空気を十分に予熱する目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒と前記内筒の間に、螺旋状壁体が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、上記目的に加えて、保炎用の燃料を減らし、火炎長を長くし、NOx発生量をより一層低減する目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒の内側に、燃料筒が配置されていると共に、当該燃料筒の先端に、筒状で内孔先端部を他より小径としたノズルが設けられており、当該ノズルの前記内孔先端部の基端側に、筒状で内径が前記ノズルの前記内孔先端部の径と同等であるオリフィスが設置されていることを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、上記目的に加えて、排出される排ガスのNOx(窒素酸化物)含有量を低減させる目的を達成するため、上記発明にあって、前記内筒から放射状に、前記バーナー本体を貫通する排ガス出口が設けられていると共に、当該排ガス出口における前記内筒と前記外筒の間の部分に、再循環排ガス導入孔が開けられていることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、上記目的に加えて、排ガスの再循環やその量の調整を円滑に行う目的を達成するため、上記発明にあって、前記再循環排ガス導入孔に、突出体が付設されていることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、上記目的に加えて、直線熱交換部を形成し排ガスの入口温度を下げて効果的な燃焼空気の予熱を行う目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒の先端部が、前記バーナー本体から突出していることを特徴とするものである。
請求項9に記載の発明は、上記目的に加えて、直線熱交換部における熱交換部分を増やす目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒の先端部及び前記バーナー本体の先端部が、炉壁の孔に入れられており、当該炉壁の孔の先端部が、前記燃焼筒の先端部及び前記バーナー本体の先端部に合わせ、基端部より小径とされていることを特徴とするものである。
請求項10に記載の発明は、上記目的に加えて、直線熱交換部における熱交換を整える目的を達成するため、上記発明にあって、前記燃焼筒の先端部が、炉壁の孔に入れられており、当該炉壁の孔と前記燃焼筒の先端部の間に、螺旋体が挿入されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、燃焼空気につき排ガス流路の外側における一重の往復通路を通すので、シンプルな構造ながら熱交換量の多い状態で燃焼空気の予熱を行うことができる、という効果を奏する。
本発明に係るバーナーの中央断面説明図である。 図1のバーナーの(a)A−A線断面説明図,(b)バーナー本体の内筒と外筒の間における往復通路の展開説明図である。 (a)は図1のバーナーに係るノズルの前面説明図であり、(b)は(a)のB−B線断面説明図であり、(c)は比較例のノズルに係る(b)同等図である。 図1のバーナーとその他の比較例としての炉温と排気温度の関係を示すグラフである。 図1のバーナーとその他の比較例としての炉温とバーナーの効率の関係を示すグラフである。 図3(a),(b)のノズルを設置した場合と図3(c)のノズルを設置した場合における炉温と窒素酸化物(NOx)濃度の関係を示すグラフである。 本発明の変更例における排ガス出口及びその周辺の断面説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態の例につき、適宜図面に基づいて説明する。なお、当該形態は、下記の例に限定されない。
図1は本発明に係るバーナー1(レキュバーナー)の中央断面図である。バーナー1は、筒状のバーナー本体2と、その内側後部から前方に亘って延びたセラミック製の燃焼筒4と、バーナー本体2の後側に取り付けられた燃料導入部6と、燃料導入部6内部からバーナー本体2の内側後部ないし燃焼筒4の内側に配置された燃料筒8と、その先端部に取り付けられており燃焼筒4の先端部内側に配置されたノズル10と、燃焼筒4の先端部に隣接させた図示しない点火プラグを備えており、炉壁Fの孔Hにバーナー本体2及び燃焼筒4の前半が挿入された状態で設置されている。
図2(a)はバーナー本体2についての図1のA−A線の断面図である。バーナー本体2は、外筒20と内筒22を有する二重筒状であり、その間には、放射方向に沿って(放射状に)立てられ、長手方向に延びている壁体24a,24bが複数配置されている。
図2(b)はバーナー本体2についての展開図である。外筒20と内筒22の間の前側(先端側)は円状の前蓋26によって塞がれており、外筒20の後側(基端側)は燃料導入部6の前面によって塞がれている。壁体24a,24bとしては、前側の前蓋26から後側の燃料導入部6前面の手前までに亘る壁体24a(第1壁体)と、前蓋26の手前から燃料導入部6前面までに亘る壁体24b(第2壁体)が存在し、これらが交互に配置されることで、端部で周方向にずれつつ反転して長手方向に往復する通路が形成されている。
そして、下方に筒状に突出した状態で外筒20の下側に設けられた燃焼空気吸気口28が、バーナー本体2の後部における壁体24bの間に通じていると共に、内筒22の後部上側であって壁体24bの間に、燃焼空気内部導入孔29が開けられており、当該通路が、それぞれ二往復しつつ下側から上側まで半周する、外部から燃焼筒4の後方にかけての2本の燃焼空気の流路とされている(2本の往復通路)。各流路は長手方向中心線に沿う鉛直面を中心に対称となっており、燃焼空気が均等に流れるものとなっている。なお、壁体24a,24bの間はそれぞれほぼ同一であるが、上側の壁体24aとその両側の壁体24bの間のみ他より大きくされており、その上側の壁体24aの後方において燃焼空気内部導入孔29が開けられている。
更に、燃焼筒4の後側には、図示しない孔の開いた後蓋30が嵌められており、燃焼空気はその孔を通って燃焼筒4(と燃料筒8との間)に導入される。
又、バーナー本体2と燃焼筒4の間は、前方に開放されると共に、後部上側においてバーナー本体2を貫通して上方に筒状に突出させた排ガス出口31とつながっている。更に、バーナー本体2と燃焼筒4の間に、螺旋状壁体32が配置されている。従って、バーナー本体2と燃焼筒4の間(から排ガス出口31にかけて)は、炉壁Fの孔Hの前側から後方へ流れて来る排ガスを受け、バーナー本体2の内側(及び燃焼筒4の外側)において螺旋状に導く排ガス流路となっている。
排ガス出口31は、燃焼空気内部導入孔29に隣接して(これと上側の壁体24aの間において)配置されており、その両側であってバーナー本体2内部(外筒20と内筒22の間)には、再循環排ガス導入孔34がそれぞれ開けられている。
一方、燃料導入部6は、下側から上方に延び又前方へ延びて前面に至る燃料導入孔40を有しており、その前面開口部に、燃料筒8が接続されている。燃料筒8と燃焼筒4の間は、燃焼空気内部導入孔29を通った燃焼空気の流路となっており、燃料筒8の内側は、燃料の流路となっている。燃料は、ノズル10を介して燃料筒8の前方へ吹き付けられ、燃料筒8と燃焼筒4の間から前方へ流された燃焼空気と混合される。
このように燃料と燃焼空気が供給された状態で上述の点火プラグを作動させると、燃焼筒4の前側における燃焼が開始され、炉壁F内に熱を与えると共に、排ガスが孔Hを経てバーナー本体2と燃焼筒4の間を螺旋状に通過し、排ガス出口31に導かれる。
排ガスは、燃焼筒4のすぐ外側を通過し、燃焼筒4の内壁側における燃焼直前の燃焼空気を熱交換により予熱する。又、バーナー本体2(の内筒22)のすぐ内側を通過し、バーナー本体2内部の燃焼空気を熱交換により予熱する。バーナー本体2内部の燃焼空気は、放射方向においては一重であるが、(端部で周方向に移動し反転しつつ)長手方向に往復し、排ガスとの距離が接近した状態を保ちながら熱交換距離(排ガスとの間接的な接触時間・接触部分)が長いものとされている。
又、排ガスは、排ガス出口31から排出されるが、その一部は、燃焼空気供給圧に引っ張られることにより再循環排ガス導入孔34を経て内筒22と外筒20の間に入り、燃焼空気に対して僅かに混合される。
一方、ノズル10は、図3(a),(b)に示すように、フランジ50を有する筒状の部材であり、その内孔52の先端部には、後部より小径の小径部54、及びこれと後部をつなぐテーパ部56が形成されている。加えて、テーパ部56の後側には、放射方向に沿う保炎用孔58が(フランジ50の前方において複数)開けられており、更にその後側には、筒状のオリフィス60が設置されている。なお、フランジ50には、保炎用孔58の開口位置に対応する(保炎用孔58の中心線に向かう)前後方向の孔50aが設けられている。
オリフィス60は、筒状の部材であり、外径が内孔52の径と同じであり、内径が小径部54の径と同等にされている。なお、オリフィス60の内孔62の後部は、テーパ状の開口部64とされている。
燃料は、ノズル10を通過して、主に図3(b)に示すように噴出される。即ち、燃料は、より小径となるオリフィス60の内孔62を通過し、慣性により直進性が増し又流速が増した状態で先端部の小径部54に達し、そのまま殆どが直線的に噴出される。このような直進性や流速の増加した燃料噴出により、燃焼時に火炎長が長くなり、又完全燃焼を促進して窒素酸化物(NOx)の発生が抑制される。
一方、一部の燃料はテーパ部56とオリフィス60の前面との間(オリフィス60の前側)に回り込み、保炎用孔58を通じて燃焼筒4に至る。この燃料は保炎用孔58の開口部で燃焼空気と混合し、火炎維持等のための種火を点す。
なお、炉壁Fの孔Hは、バーナー本体2から燃焼筒4が出ていることに対応して、前部が内筒22の内径と同等の大きさとされ、後部が外筒20と同等の大きさとされている(炉壁Fの孔Hの先端側が、燃焼筒4の先端部及びバーナー本体2の先端部に合わせ、基端側より小径にされている)。即ち、孔Hの前部H1と燃焼筒4の間は、直線的に排ガスが通過する排ガス路とされ、燃焼筒4前部内の燃焼空気の熱交換による予熱を行わせ、排ガスをバーナー本体2の内筒22と燃焼筒4の間に導く(直線熱交換部)。前部H1と燃焼筒4の間は、排ガスの流通を阻害しない限度で可及的に小さくされ、前部H1(バーナー本体2から飛び出した燃焼筒4の前部)の長さは、排ガスの流通や燃焼空気の予熱を阻害しない限度で可及的に長くされる。
以上のバーナー1では、内筒22及び外筒20を有するバーナー本体2と、内筒22の内側に配置される燃焼筒4と、内筒22と外筒20の間において放射状で交互に設けられた、燃焼筒4の先端部(前蓋26)から基端部(燃料導入部6の前側)手前に亘る複数の壁体24a、及び燃焼筒4の先端部手前から基端部に亘る複数の壁体24bと、壁体24a,24b並びに内筒22及び外筒20により形成された往復通路における、外筒20に設けられた燃焼空気吸気口28及び内筒22に設けられた燃焼空気内部導入孔29とを備えており、燃焼筒4と内筒22の間に排ガスを受け入れる一方、燃焼空気吸気口28からの燃焼空気を、前記往復通路の間に通して往復させ、燃焼空気内部導入孔29へ案内する。従って、排ガスとの距離を十分に近いものとしながら熱交換距離を十分に長くすることができ、シンプルな構成によって燃焼空気を効果的に予熱することが可能となる。
又、燃焼空気吸気口28が、下の壁体24aの基端側に配置されていると共に、燃焼空気内部導入孔29が、燃焼空気吸気口28の反対側における上の壁体24aの基端側に配置されているため、両側において対称的な燃焼空気路を形成することができ、効果的に予熱された燃焼空気をスムーズに導入することができる。
更に、燃焼筒4がセラミック製であるため、耐熱性を有しつつ、金属等に比較して熱伝導率の高い状態とすることができ、排ガスとの熱交換量を増加して、燃焼空気をより一層効果的に予熱することができる。
又、燃焼筒4と内筒22の間に、螺旋状壁体32が設けられるため、排ガスを螺旋状に導いて、伝熱面積を増加させ、又燃焼筒4外面側と内筒22内面側での温度の均一化を図ることができ、効果的な熱交換を実現して燃焼空気を十分に予熱することが可能となる。
そして、上述のような燃焼空気の効果的な予熱は、図4に示す排気温度の低減(熱交換量の増加)や、図5に示すバーナー効率により裏付けられる。
即ち、図4に示されるように、本発明のバーナー1では、これより予熱量が多く構成が複雑なリジェネバーナーよりは炉温に対する排気温度が高いものの、通常のバーナーや、シングルエンドバーナーよりも炉温に対する排気温度が低いものとなっている。
又、図5に示されるように、本発明のバーナー1では、通常のバーナーは勿論、シングルバーナーよりも効率が良好であり、本発明のバーナー1は、リジェネバーナーに迫るほどのバーナー効率を呈するものとなっている。
なお、燃焼の様子を本発明のバーナー1と通常のバーナーとで比較すると、本発明のバーナー1は、通常のバーナーに比べ、火炎長が長く、火炎基端部の青色部分も長く、同等の供給条件においても勢いが強かった。
加えて、内筒22から放射状に、バーナー本体2を貫通する排ガス出口31が設けられていると共に、排ガス出口31における内筒22と外筒20の間の部分に、再循環排ガス導入孔34が開けられているので、排ガスの一部を燃焼空気に混入させ再循環させて燃焼させることができ、排出される排ガスのNOx含有量を低減させることができる。
更に、燃焼筒4の内側に、燃料筒8が配置されていると共に、燃料筒8の先端に、筒状で内孔52先端部を他より小径である小径部54としたノズル10が設けられており、ノズル10の内孔52先端部の基端側に、筒状で内径が内孔52の径より小さいオリフィス60が設置されているため、燃料を加速のうえで直進方向へ誘導することができ、保炎用の燃料を減らすことができるし、オリフィス60を設けない場合と比べ同じ燃料供給量において火炎長を長くすることができ、更に燃焼状態を整えてNOx発生量を低減することができる。
又、オリフィス60の内径は、ノズル10の小径部54(内孔52先端部)の径と同等であるため、燃料の流通状態ないし燃焼状態が最適となり、図6に示すようにNOx発生量を効果的に低減することができる。
即ち、本発明に係るオリフィス60を有するノズル10と、これと比較するための、図3(c)に示す、内径がオリフィス60より大きいオリフィス70を有するノズル72(オリフィス70以外はノズル10と同等)の各設置時のNOx排出量を調べると、何れの炉温においても、本発明のノズル10設置時の方が、ノズル72設置時よりNOx濃度が低い結果となった。又、炉温500〜1300℃の間では、500〜900℃,1100〜1300において、NOx濃度の低下が顕著であった。
なお、オリフィス60の基端側におけるテーパ状の開口部64(やノズル10のテーパ部56)により、燃料が円滑に案内され、より一層の燃焼状態良好化ないしNOx低減に寄与することができる。
加えて、燃焼筒4の先端部が、バーナー本体2から突出しているため、直線熱交換部を設けることができ、排ガスのバーナー本体2と燃焼筒4の間への導入温度(入口温度)を最大限に下げることができて、効果的な燃焼空気の予熱を行うことができる。
又、燃焼筒4の先端部及びバーナー本体2の先端部が、炉壁Fの孔Hに入れられており、炉壁Fの孔Hの前部H1が、燃焼筒4の先端部及びバーナー本体2の先端部に合わせ、基端部より小径とされているので、炉壁Fを燃焼筒4の先端部になるべく近づけて熱交換部分を増やすことができる。
[変更例]
なお、主に上記形態を変更して成る、本発明の他の形態を例示する。炉壁の孔に入った燃焼筒の先端部の周りに、螺旋体を挿入する。この場合、前述の螺旋状壁体と同様な効果を直線熱交換部にもたらすことができ、直線熱交換部における予熱状態を良好なものとすることができる。又、螺旋状壁体や螺旋体をセラミック製として、熱交換性能の更なる向上を図ることもできる。
図7に示すように、排ガス出口31における再循環排ガス導入孔34の上側(排ガス下流側)に、排ガスに向かって(外筒20に沿うように)張り出す突出体66を付設する。この場合、排ガスの一部を突出体66により再循環排ガス導入孔34に積極的に導くことで排ガスの再循環がし易くなり、又再循環する排ガス量の調整が可能となる。なお、突出体66は、板状を始めとする任意の形状とすることができる。
壁体や各種孔を増減したり、その間隔・大きさ・位置を変えたり、燃焼筒を鋼製としたりする等、各種部材の数や配置あるいは材質を変える。往復通路につき、往復数を1としたりあるいは3以上としたり、各側で幅や往復数等を変えたり、全部で1本としたりする。バーナー本体(の炉壁より基端側)を断熱材で覆い、放熱を減らして熱交換量を高める。本発明のバーナーをチューブ(間接加熱)用バーナー等として使用する。
1 バーナー
2 バーナー本体
4 燃焼筒
8 燃料筒
10 ノズル
20 外筒
22 内筒
24a 壁体(第1壁体)
24b 壁体(第2壁体)
28 燃焼空気吸気口
29 燃焼空気内部導入孔
31 排ガス出口
32 螺旋状壁体
34 再循環排ガス導入孔
52 内孔(ノズル10の)
54 小径部(内孔52の先端部)
60 オリフィス
62 内孔(オリフィス60の)
F 炉壁
H 孔(炉壁Fの)
H1 前部(孔Hの先端部)

Claims (10)

  1. 内筒及び外筒を有するバーナー本体と、
    前記内筒の内側に配置される燃焼筒と、
    前記内筒と前記外筒の間において放射状で交互に設けられた、前記燃焼筒の先端部から基端部手前に亘る複数の第1壁体、及び前記燃焼筒の先端部手前から基端部に亘る複数の第2壁体と、
    前記第1壁体、前記第2壁体、前記内筒及び前記外筒により形成された往復通路における、前記外筒に設けられた燃焼空気吸気口及び前記内筒に設けられた燃焼空気内部導入孔とを備えており、
    前記燃焼筒と前記内筒の間に排ガスを受け入れる一方、前記燃焼空気吸気口からの燃焼空気を、前記往復通路の間に通して往復させ、前記燃焼空気内部導入孔へ案内する
    ことを特徴とするバーナー。
  2. 前記燃焼空気吸気口が、前記第1壁体の何れかの基端側に配置されていると共に、
    前記燃焼空気内部導入孔が、前記燃焼空気吸気口の反対側における前記第1壁体の基端側に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のバーナー。
  3. 前記燃焼筒は、セラミック製である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のバーナー。
  4. 前記燃焼筒と前記内筒の間に、螺旋状壁体が設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載のバーナー。
  5. 前記燃焼筒の内側に、燃料筒が配置されていると共に、
    当該燃料筒の先端に、筒状で内孔先端部を他より小径としたノズルが設けられており、
    当該ノズルの前記内孔先端部の基端側に、筒状で内径が前記ノズルの前記内孔先端部の径と同等であるオリフィスが設置されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載のバーナー。
  6. 前記内筒から放射状に、前記バーナー本体を貫通する排ガス出口が設けられていると共に、
    当該排ガス出口における前記内筒と前記外筒の間の部分に、再循環排ガス導入孔が開けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載のバーナー。
  7. 前記再循環排ガス導入孔に、突出体が付設されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のバーナー。
  8. 前記燃焼筒の先端部が、前記バーナー本体から突出している
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載のバーナー。
  9. 前記燃焼筒の先端部及び前記バーナー本体の先端部が、炉壁の孔に入れられており、
    当該炉壁の孔の先端部が、前記燃焼筒の先端部及び前記バーナー本体の先端部に合わせ、基端部より小径とされている
    ことを特徴とする請求項8に記載のバーナー。
  10. 前記燃焼筒の先端部が、炉壁の孔に入れられており、
    当該炉壁の孔と前記燃焼筒の先端部の間に、螺旋体が挿入されている
    ことを特徴とする請求項8又は請求項9に記載のバーナー。
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