JP2006132826A - 焼結機の点火用マルチバーナおよび点火システムと焼結原料の加熱方法 - Google Patents

焼結機の点火用マルチバーナおよび点火システムと焼結原料の加熱方法 Download PDF

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耕市 島村
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Abstract

【課題】 焼結機の操業変動に対応できると共に、流量調整弁の調整作業が容易で、しかも、焼結機両サイドの加熱不足を解消でき、保守および補修費用を低減できる焼結機点火炉用マルチバーナおよびその取付け方法を提供する。
【解決手段】 燃料噴射管2の外周に旋回羽根6を備える一次空気噴出管3を同心状に配置した複数の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管2のピッチPと一次空気供給管7の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設すると共に、前記各火口を挟むように直線スリット状に連通形成した二次空気噴出口を設け、一次空気噴出速度より大きい噴出速度で二次空気を供給する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、連続的に搬送される鉱石等の焼結原料層を幅方向に均一に点火燃焼でき、しかも、その制御が容易な焼結機の点火炉の点火用バーナであるマルチバーナおよび複数のマルチバーナーによる焼結機の点火システムと焼結原料の加熱方法に関するものである。
焼結機の点火用バーナは、連続的に搬送される鉱石等の焼結原料層の上面にコークス炉ガス等の燃料を噴射燃焼させ、その燃焼火炎の作用で焼結原料中のコークスに着火燃焼させ、鉱石等の原料を焼結するために用いられる。
従来の焼結機の点火用バーナは、幅方向で焼けムラが生じると共に、燃料原単位が悪いという欠点を有していた。その対策としては、層状に積層されて噴出される燃料ガス流ならびに燃焼用空気流を絞り部で混合後、その絞り部先端のスリット型噴出口から噴射して燃焼するスリット型バーナにおいて、前記絞り部の先端にスリット型噴出口の開度が調整できる調整ノズルを設けたスリット型バーナ(特許文献1)が提案されている。
特開昭59−89919号公報
また、噴射燃料の外周に旋回を与えた燃焼用一次空気を供給する形式のバーナを、複数個順次隣接的に配置すると共に、これら各バーナに供給する燃焼用二次空気の噴出孔を、前記各バーナ毎の火口を一体的に包囲し、かつ前記火口の先端より二次空気を噴出すべく所定間隔のスリット状に連通形成したマルチバーナ(特許文献2)が提案されている。
実公平4−24270号公報
特許文献1に記載のスリット型バーナは、帯状火炎を形成し、焼結機の幅方向の均一加熱性を確保せんとするものであるが、燃焼用空気に旋回が付与されていないため、原料、操業条件の変化によって空気および燃料の噴出速度が変化すると、火炎安定性が悪化して安定燃焼範囲が狭くなるという欠点を有している。このため、従来の円筒型バーナに比較して制約された条件で使用しなければならず、操業変動に対する追従性が十分でないという問題を有している。
また、特許文献2に記載のマルチバーナは、燃焼空気に旋回を付与しているため、燃焼安定性は改善されているが、火炎の帯状化が不十分であったため、マルチバーナーから供給される熱量が均一ではなかった。一方、前記いずれの特許文献においても、焼結機点火炉の両サイドは、放熱が多いため加熱不足となって焼けムラが生じるため、結果として対象物全体に対して均一な加熱が出来なかった。
この発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消し、操業変動に対する追従性が十分であると共に、流量調節弁の調整作業が容易で、しかも焼結機点火炉の放熱が多い両サイドの加熱不足による焼けムラを防止でき、さらに保守および補修費用を低減できる焼結機の点火用マルチバーナおよび複数のマルチバーナーを用いた焼結機の点火システムと焼結原料の加熱方法を提案することにある。
本発明者等は、燃料噴射管の外周に旋回羽根を備える一次空気噴出管を同心状に配置した複数の二重管バーナに関して、それぞれの火口を直線状に配設した場合、燃料噴射管のピッチPと一次空気噴出口の内径Dとの比P/Dを2.2以上3.5以下とすると、火炎が一体化して帯状火炎を形成するとともに、火炎が供給する熱量の均一性(以下、火炎の均熱性という。)において特に優れることを見出した。
また、前記直線状又は千鳥状に配設した各二重管バーナの火口を、前記火口の外側に沿って、各火口を挟むように直線スリット状の二次空気噴出口を設け、一次空気噴出速度より大きい噴出速度で二次空気を供給すると、着火性が向上し、耐火物製バーナタイルを使用することなく燃焼が安定すると共に、二次空気が全域的に存在するため火炎の均熱性が良好となることを見出した。
すなわち、この発明のマルチバーナの特徴は、燃料噴射管の外周に旋回羽根を備える一次空気噴出管を同心状に配置した複数の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設すると共に、前記各火口を挟むように直線スリット状に連通形成した二次空気噴出口を設け、一次空気噴出速度より大きい二次空気噴出速度を有することにある。
また、この発明のマルチバーナの特徴は、燃料噴射管の外周に旋回羽根を備える一次空気噴出管を同心状に配置した4又は5本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状に配設して一体化したブロック構造とし、各ブロックに対して連通化させた一次空気ヘッダーと二次空気ヘッダーを設け、一次空気ヘッダーへの一次空気供給管と流量調整弁および二次空気ヘッダーへの二次空気供給管と流量調整弁の取付け箇所をそれぞれ1つにし、ブロック単位で一次空気量および二次空気量を調整することにある。
さらに、この発明の焼結機の点火システムの特徴は、少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを、焼結機点火炉の少なくとも両サイドに焼結原料の進行方向と平行に配置するとともに、焼結機点火炉の中央部に前記マルチバーナを焼結原料の進行方向と直角方向に配置したことにある。
また、この発明の焼結機の点火システムは、少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを、焼結機点火炉の少なくとも両サイドに焼結原料の進行方向と平行に配置するとともに、焼結機点火炉の中央部に前記マルチバーナを焼結原料の進行方向と直角方向に配置し、かつ、焼結原料の進行方向に対して、前記平行方向に配置したマルチバーナが前記直角方向に配置したマルチバーナを中心として前後に略同一の熱量を供給するように配置したことにある。
そして、この発明による焼結原料の加熱方法の特徴は、少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを用いて、連続的に送られる焼結原料層の幅方向における両サイドのみを加熱する工程と、連続的に送られる焼結原料層の幅方向の全体を加熱する工程とを含むことにある。
また、この発明による焼結原料の加熱方法の特徴は、前記加熱方法の発明において、連続的に送られる焼結原料層の幅方向における両サイドのみを加熱する工程が、前記焼結原料層の幅方向の全体を加熱する工程の前後に実施されることにある。
この発明のマルチバーナは、燃焼用空気として旋回流と直進流を作り出し、二次空気を高速の直進流とし、一次空気を旋回流にした上で、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下のとなるような直線状又は千鳥状に配設した各火口の効果によって、火炎が一体化して帯状火炎を形成し、保炎機能が確実に保つたれると共に、均熱性および燃焼性に優れており、燃焼効率の向上にも寄与できるという多大の効果を有している。また、この発明のマルチバーナは、二次空気噴出流路内に二次空気整流板を設けたため、二次空気整流板が冷却フィンと補強リブとの効果を有し、その寿命を長くすることができる。しかも、耐火物製のバーナタイルを使用しないため、構造が簡単で軽量であり、炉体への取付け、取外し、バーナの上下方向への移動が極めて容易となる。
特に、この発明のマルチバーナにおけるバーナ数を4本または5本として1つのブロック構造を形成することにより、焼結原料の進行方向と平行にバーナブロックを配置する場合に、両サイドの加熱不足や過加熱を防止することが可能となるため最も利用価値が高まる。より具体的には、1つのブロックにおけるバーナ数が3本以下であれば、焼結原料の進行方向と平行にバーナブロックを配置する場合に、両サイドの加熱不足が生じ、またバーナ数が少ないために取り付けが煩雑化することになる。他方、バーナ数の上限は特に定めるものではないが、仮に6本以上になると、両サイドが過加熱となり、さらにブロック構造中の二次空気噴出板や火口板が長くなるため、加熱や冷却による熱膨張や収縮時の熱応力による破損の危険性が高まることになる。そして、ブロック構造を採用することにより、ブロックごとの流量管理が可能となって流量調節弁等のの部品点数の低減及びコンパクト化を図ることができる。
また、この発明の焼結機の点火システムは、搬送される焼結原料と金属製のガイド部分とが接触することにより特に放熱が激しい焼結原料の両サイドに対し、十分な熱量を供給することができる。このとき、少なくとも4本の二重管バーナを一体化したブロック構造のマルチバーナを前記両サイドに焼結原料の進行方向と平行に配置することにより、焼結原料に対する温度ムラを解消して焼結原料の生焼けを効果的に防止することができる。すなわち、前記P/Dを最適化して均熱性を高めたマルチバーナは、焼結原料の両サイドの加熱においても、加熱の効率を高めるとともに、焼結原料の温度ムラを解消することができる。
特に、焼結原料の進行方向と平行に配置した前記マルチバーナは、進行方向と直角方向に配置したマルチバーナを中心として前後に略同一の熱量を供給するように配置することにより、前記直角方向に配置したマルチバーナの長手方向にある焼結原料の両サイドの領域において放熱による温度低下を抑えることができる。尚、焼結原料の進行方向と直角方向に配置したマルチバーナに加え、進行方向に対して平行に配置した前記マルチバーナを設けることで、連続的に送られる焼結原料層の幅方向の全体、換言すれば、焼結原料の進行方向と直角方向に配置したマルチバーナの各火口のライン下にある焼結原料に対して、温度ムラ無く熱量を供給することができるが、さらに、前記直角方向に配置したマルチバーナの前後に、焼結原料の両サイドのみを加熱する工程を設けることにより、前記両サイドの放熱による温度低下を抑制し、焼結原料の生焼けを効果的に防止することができる。
この発明のマルチバーナは、燃料噴射管の外周に旋回羽根を備えた一次空気供給管を同心状に配置した複数の二重管バーナについて、それぞれの火口を燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下とする。その理由は、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが3.5を超えると、たとえ火炎が一体化して帯状火炎を形成しても、温度均一性が十分ではないため、均熱性および燃焼性に関して工業生産上の目的とする性能が得られないからである。他方、P/Dが2.2未満の場合は、そもそも製造することが困難となるためである。
この発明のマルチバーナの一次空気噴出流路に設ける旋回羽根の捻じれ角度は、35°以上60°以下の範囲が好ましく、35°未満では旋回効果が十分でなく、燃料と燃焼用一次空気の混合が不十分となり、60°を超えると火炎が極端に短くなるので好ましくない。また、一次空気噴出口の面積S1は、理論燃焼空気量の0.35倍以上が入るようにすることが火炎安定上好ましい。
この発明の二次空気噴出口の面積は、一次空気噴出口の面積の0.25倍以上とすると、バーナをコンパクト化できるので好ましい。しかしながら、一次空気噴出口の面積の0.6倍を超えると、火炎長が極端に長くなるという問題が生じるため、0.6倍以下とすることが好ましい。また、二次空気噴出速度は、一次空気噴出速度より大きく、例えば、一次空気噴出速度の1.5倍以上とすることが火炎安定上望ましく、流路圧損の関係上、一次空気噴出管に備えた旋回羽根の捻じれ角度を35°以上にすればよい。
二次空気噴出口の各バーナ中間に設ける整流板は、二次空気上流側の端部は尖った形状となし、二次空気の乱れを抑制して整流すると共に、冷却フィンと補強リブの効果を有している。二次空気の整流板の直線平行部の長さは、二次空気噴出口の間隔の3倍以上にするのが、整流効果上好ましい。
以下にこの発明のマルチバーナの詳細を燃料としてコークス炉ガスを使用した場合の実施の一例を示す図1〜図3に基づいて説明する。図1はこの発明のマルチバーナの縦断面図、図2はこの発明の二重管バーナ4本または5本のそれぞれの火口を直線状に一体化したブロック構造のマルチバーナブロックの横断面図、図3はこの発明のマルチバーナブロックの正面図、図4は焼結機点火炉にマルチバーナブロックを配置する場合の一例を示す正面図である。
図1〜図3において、1は二重管バーナ5本を順次隣接して燃料噴出管のピッチPと一次空気噴出口の内径Dとの比P/Dを2.2以上3.5以下として直線状に一体化したブロック構造のマルチバーナブロック、2は各二重管バーナの燃料噴出管、3は各二重管バーナの一次空気噴出管、4は二次空気噴出板、5は各二重管バーナの一次空気噴出管3の前方に接続する火口板、6は一次空気噴出管3に内蔵した捻じれ角度35°以上60°以下の旋回羽根、7は一次空気噴出口、8は二次空気噴出板4と火口板5とで形成した所定間隔のスリット状の二次空気噴出口、9は二次空気噴出口8の各マルチバーナの中間に取付けた二次空気整流板、10は炉壁、11はマルチバーナブロック1を昇降させるための昇降装置、12はマルチバーナブロック1の昇降用架台である。
21は燃料ヘッダー管、23はマルチバーナブロック1の各燃料噴出管2に設けた燃料流量調整弁、22は燃料供給管で、燃料供給管22から供給されたコークス炉ガスは、マルチバーナブロック1の各燃料噴出管2に供給され、燃料流量調整弁23で流量調整されたのち、各燃料噴出管2の先端より噴出するよう構成する。
31は一次空気ヘッダー、32は一次空気ヘッダー31への一次空気供給管、33は一次空気供給管32に設けた流量調整弁で、一次空気供給管32から流量調整弁33を介して供給された一次空気は、マルチバーナブロック1の各一次空気噴出管3に入り、旋回羽根6により旋回を付与されて各一次空気噴出口7から旋回流となって噴出するよう構成する。
41は二次空気ヘッダー、42は二次空気供給管、43は二次空気供給管42に設けた流量調整弁で、二次空気供給管42から流量調整弁43を介して供給された二次空気は、マルチバーナブロック1の二次空気噴出板4と火口板5とで形成したスリット状の二次空気噴出口8から直進流となって噴出するよう構成する。火口板5と二次空気噴出板4は、熱伝導性に優れた耐熱性部材、例えば、SUS310S等で形成する。
捻じれ角度35°以上60°以下の旋回羽根6により旋回を付与された一次空気噴出口7の面積は、理論燃焼空気量の0.3倍以上が噴出できるようにするのが、火炎安定上望ましい。二次空気噴出口8の面積は、は、一次空気噴出口の面積の0.25倍以上とすると、バーナをコンパクト化することができる。二次空気噴出速度は、一次空気噴出速度の1.5倍以上とすることが、火炎安定上好ましく、流路圧損の関係上一次空気噴出管3に備えた旋回羽根6の捻じれ角度を35°以上にすればよい。
二次空気噴出口8に等間隔で設けた二次空気整流板9は、二次空気上流側の端部は尖らせ、二次空気の乱れを抑制して整流する。この二次空気整流板9は、冷却フィンと補強リブの効果を有している。二次空気整流板9の直線平行部の長さは、二次空気噴出口8の間隔の3倍以上にするのが、整流効果上好ましい。
上記のように構成したことによって、燃料供給管22から燃料ヘッダー管21に供給されたコークス炉ガスは、マルチバーナブロック1の各燃料噴出管2に供給され、燃料流量調整弁23で流量調整されたのち、各燃料噴出管2の先端より噴出する。一方、一次空気供給管32から一次空気流量調整弁33により所定の流量に流量調整されて一次空気ヘッダー31に供給された一次空気は、各一次空気噴出管3に設けた旋回羽根6により旋回を付与されたのち、一次空気噴出口7から旋回流となって噴出する。
二次空気供給管42から二次空気流量調整弁43により所定の流量に流量調整されて二次空気ヘッダー41に供給された二次空気は、二次空気噴出板4と火口板5とで形成したスリット状の二次空気噴出口8から二次空気整流板9により整流されて直進流となって噴出する。
したがって、燃料噴出管2から噴出したコークス炉ガスは、一次空気噴出口7から旋回流となって噴出する一次空気によって混合が促進されて燃焼すると共に、高速の直進流である二次空気噴出口8から噴出する高速の直進流の二次空気によって、帯状火炎となり、一次空気の旋回流との相乗効果によって保炎機能が確実に保たれる。
また、このマルチバーナは、耐火物製のバーナタイルを使用しないため、構造が簡単で軽量であり、炉体へ取付け、取外し、バーナの上下方向への移動が容易である。さらに、二次空気噴出板4と火口板5に囲まれた二次空気噴出流路内に設けた二次空気整流板9は、冷却フィンと補強リブ効果を有し、二次空気噴出板4、火口板5が二次空気に接して冷却されるためその寿命を長くすることができる。
さらに、このマルチバーナは、バーナ本体に火炎が接触することなく、炉内側で燃焼が行われるため、バーナ本体の温度が高くならず、バーナ本体からの放熱ロスが少なく、省エネルギー性に優れ、作業環境を改善することができる。
二重管バーナの燃料噴出管のピッチPと一次空気噴出口の内径Dとの比P/Dが2.2、2.5、3.5、4.5、及び5.5であるマルチバーナブロックを製作し、各マルチバーナブロックのそれぞれについてコークス炉ガスを燃料として燃焼させ、焼結機点火炉で焼結原料の点火燃焼を行った。その結果、燃料噴出管のピッチPと一次空気噴出口の内径Dとの比P/Dが5.5の場合は、均一な帯状火炎が得られず、温度ムラが著しく生じたために生焼け部分が生じたが、P/Dが4.5以下、特に3.5以下の場合は、均一な帯状火炎が形成され、均一加熱されて生焼けが生じることはなかった。他方、P/Dが2.2未満の場合は、そもそも製造上困難であり、測定対象から除外した。
焼結機の点火炉の両端に実施例1のマルチバーナブロック1を図4のように焼結原料の進行方向と平行に配置すると共に、両端のマルチバーナブロック1の間に焼結原料の進行方向と直角にマルチバーナブロック1を配置し、コークス炉ガスを燃料として燃焼させ、焼結原料への点火燃焼を行ったところ、焼結機点火炉の両端部の生焼けがなく、焼結原料の進行方向と直角にのみマルチバーナブロック1を配置した従来の方法に比較し、燃焼熱量を20%低減することができた。尚、焼結原料の進行方向と平行に配置するマルチバーナブロック1は、焼結原料の進行方向と直角に配置するマルチバーナブロック1を中心として前後に略同一の熱量を供給するように配置されているが、例えば、各バーナの燃料噴出管のピッチPが一定であれば、焼結原料の進行方向と直角に配置するマルチバーナブロック1を中心として焼結原料の進行方向と平行に配置するマルチバーナブロックの長さも前後で等しくなるため、焼結機の点火システム全体を上下させる場合に重量バランスが取り易いため装置構成上好ましい。つまり、搬送される焼結原料の高さにはバラツキがあるため、実際の工程上、点火システム全体を上下させることがあることから、システム全体の重量バランスは重要である。
尚、前記焼結原料の進行方向と平行に配置するマルチバーナブロックの各火口の向きは、焼結原料の進行方向と直角に配置するマルチバーナブロックと同様に鉛直下向きが好ましい。これは、可動性及び組み立ての容易性を考慮したものである。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示にすぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
この発明のマルチバーナは、焼結炉の点火炉のみでなく、例えば、鋼材連続加熱炉の均熱が必要ないずれの分野にも適用することができる。
この発明のマルチバーナの縦断面図である。 この発明の二重管バーナ5本を順次隣接して火口を直線状に一体化したブロック構造のマルチバーナブロックの横断面図である。 この発明のマルチバーナブロックの正面図である。 焼結機点火炉にマルチバーナブロックを配置する場合の一例を示す正面図である。
符号の説明
1 マルチバーナブロック
2 燃料噴出管
3 一次空気噴出管
4 二次空気噴出板
5 火口板
6 旋回羽根
7 一次空気噴出口
8 二次空気噴出口
9 二次空気整流板
10 炉壁
11 昇降装置
12 昇降用架台
21 燃料ヘッダー管
22 燃料供給管
23 燃料流量調整弁
31 一次空気ヘッダー
32 一次空気供給管
33 一次空気流量調整弁
41 二次空気ヘッダー
42 二次空気供給管
43 二次空気流量調整弁

Claims (6)

  1. 燃料噴射管の外周に旋回羽根を備える一次空気噴出管を同心状に配置した複数の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設すると共に、前記各火口を挟むように直線スリット状に連通形成した二次空気噴出口を設け、一次空気噴出速度より大きい二次空気噴出速度を有することを特徴とするマルチバーナ。
  2. 燃料噴射管の外周に旋回羽根を備える一次空気噴出管を同心状に配置した4又は5本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状に配設して一体化したブロック構造とし、各ブロックに対して連通化させた一次空気ヘッダーと二次空気ヘッダーを設け、一次空気ヘッダーへの一次空気供給管と流量調整弁および二次空気ヘッダーへの二次空気供給管と流量調整弁の取付け箇所をそれぞれ1つにし、ブロック単位で一次空気量および二次空気量を調整することを特徴とするマルチバーナ。
  3. 少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを、焼結機点火炉の少なくとも両サイドに焼結原料の進行方向と平行に配置するとともに、焼結機点火炉の中央部に前記マルチバーナを焼結原料の進行方向と直角方向に配置したことを特徴とする焼結機の点火システム。
  4. 少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを、焼結機点火炉の少なくとも両サイドに焼結原料の進行方向と平行に配置するとともに、焼結機点火炉の中央部に前記マルチバーナを焼結原料の進行方向と直角方向に配置し、かつ、焼結原料の進行方向に対して、前記平行方向に配置したマルチバーナが前記直角方向に配置したマルチバーナを中心として前後に略同一の熱量を供給するように配置したことを特徴とする焼結機の点火システム。
  5. 少なくとも4本の二重管バーナのそれぞれの火口を、燃料噴射管のピッチPと一次空気供給管の内径Dとの比P/Dが2.2以上3.5以下となるように直線状又は千鳥状に配設して一体化したブロック構造のマルチバーナを用いて、
    連続的に送られる焼結原料層の幅方向における両サイドのみを加熱する工程と、
    連続的に送られる焼結原料層の幅方向の全体を加熱する工程と、
    を含むことを特徴とする焼結原料の加熱方法。
  6. 連続的に送られる焼結原料層の幅方向における両サイドのみを加熱する工程が、前記焼結原料層の幅方向の全体を加熱する工程の前後に実施されることを特徴とする請求項5に記載の焼結原料の加熱方法。
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