JP2003262305A - 溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー - Google Patents
溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナーInfo
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- Gas Burners (AREA)
- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
- Air Supply (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアーを排ガスによって効果的に予熱し、バ
ーナーの燃焼効率の向上を図った非鉄金属溶解保持用の
浸漬管バーナーを提供する。 【解決手段】 浸漬管２と、その浸漬管２内に、当該浸
漬管２との間に内側排気通路６ｂを形成するように設け
た燃焼筒３と、その燃焼筒３内に、当該燃焼筒３との間
に中心エアー通路５ｃを形成するように設けたバーナー
４とを備えるシングルエンド式の浸漬管バーナーにおい
て、浸漬管２の上部外周面に、内側から順に、周壁７を
介して、内側エアー通路５ｂ、外側排気通路６ａおよび
外側エアー通路５ａを形成し、バーナー４のノズル部４
ａで発生した排ガスＧを、内側排気通路６ｂおよび外側
排気通路６ａを通して排出し、エアーＡを、外側エアー
通路５ａ、内側エアー通路５ｂ、および中心エアー通路
５ｃを通して、排ガスＧで予熱しながらノズル部４ａへ
供給する。
ーナーの燃焼効率の向上を図った非鉄金属溶解保持用の
浸漬管バーナーを提供する。 【解決手段】 浸漬管２と、その浸漬管２内に、当該浸
漬管２との間に内側排気通路６ｂを形成するように設け
た燃焼筒３と、その燃焼筒３内に、当該燃焼筒３との間
に中心エアー通路５ｃを形成するように設けたバーナー
４とを備えるシングルエンド式の浸漬管バーナーにおい
て、浸漬管２の上部外周面に、内側から順に、周壁７を
介して、内側エアー通路５ｂ、外側排気通路６ａおよび
外側エアー通路５ａを形成し、バーナー４のノズル部４
ａで発生した排ガスＧを、内側排気通路６ｂおよび外側
排気通路６ａを通して排出し、エアーＡを、外側エアー
通路５ａ、内側エアー通路５ｂ、および中心エアー通路
５ｃを通して、排ガスＧで予熱しながらノズル部４ａへ
供給する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、亜鉛鍍金炉、非鉄
金属溶解炉および保持炉、ラジアントチューブとその熱
処理炉、あるいは浸漬加熱設備等の金属炉において、金
属溶解炉内の溶解非鉄金属中に浸漬する状態で設けら
れ、当該非鉄金属を溶解保持するいわゆるシングルエン
ド式の燃焼効率の高い浸漬管バーナーに関するものであ
る。
金属溶解炉および保持炉、ラジアントチューブとその熱
処理炉、あるいは浸漬加熱設備等の金属炉において、金
属溶解炉内の溶解非鉄金属中に浸漬する状態で設けら
れ、当該非鉄金属を溶解保持するいわゆるシングルエン
ド式の燃焼効率の高い浸漬管バーナーに関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば、金属製品にメッキ処理を
施すための亜鉛鍍金炉内に設けられ、その炉内の亜鉛を
加熱して溶解し、その溶解状態を保持するために使用す
るシングルエンド式の浸漬管バーナーが多く使用されて
いる。
施すための亜鉛鍍金炉内に設けられ、その炉内の亜鉛を
加熱して溶解し、その溶解状態を保持するために使用す
るシングルエンド式の浸漬管バーナーが多く使用されて
いる。
【０００３】この浸漬管バーナー１０は、図４に示すよ
うに、有底筒状で上端部を除く部分が炉内の亜鉛中に浸
漬された状態で設けられる浸漬管２と、その浸漬管２内
に設けられた筒状の燃焼筒３と、燃焼筒３に設けられた
バーナー４とによって構成される。そして、バーナー４
を燃焼させ、その熱で炉内の亜鉛を溶解し、溶解状態を
保持することとしている。
うに、有底筒状で上端部を除く部分が炉内の亜鉛中に浸
漬された状態で設けられる浸漬管２と、その浸漬管２内
に設けられた筒状の燃焼筒３と、燃焼筒３に設けられた
バーナー４とによって構成される。そして、バーナー４
を燃焼させ、その熱で炉内の亜鉛を溶解し、溶解状態を
保持することとしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の浸漬管バーナー１０には、燃焼効率において改善す
べき余地がある。すなわち、この浸漬管バーナー１０に
おいては、燃焼空気（エアー）Ａを予熱することによっ
て、燃焼速度が高められて燃焼完結時間が短縮するので
燃焼効率が向上することに鑑み、コンパクト化と省エネ
ルギー化も考慮して、エアーＡを排ガスＧで予熱してい
るが、それが充分とは言えない。
来の浸漬管バーナー１０には、燃焼効率において改善す
べき余地がある。すなわち、この浸漬管バーナー１０に
おいては、燃焼空気（エアー）Ａを予熱することによっ
て、燃焼速度が高められて燃焼完結時間が短縮するので
燃焼効率が向上することに鑑み、コンパクト化と省エネ
ルギー化も考慮して、エアーＡを排ガスＧで予熱してい
るが、それが充分とは言えない。
【０００５】バーナー４のノズル部４ａで発生した排ガ
スＧは、燃焼筒３と浸漬管２との間に形成される排気路
１１を通って排出される一方、エアーＡは浸漬管２の上
部に形成した供給路１２から吸引されて燃焼筒３内に導
かれるため、エアーＡは供給路１２と燃焼筒３内の二カ
所のみで排ガスＧによって予熱されるに過ぎないことに
起因するものである。
スＧは、燃焼筒３と浸漬管２との間に形成される排気路
１１を通って排出される一方、エアーＡは浸漬管２の上
部に形成した供給路１２から吸引されて燃焼筒３内に導
かれるため、エアーＡは供給路１２と燃焼筒３内の二カ
所のみで排ガスＧによって予熱されるに過ぎないことに
起因するものである。
【０００６】この点に鑑み、エアーを効果的に予熱すべ
く、横抜きの金属製排ガスダクトを改造し、二重管構造
として熱交換させるものも存在するが、コンパクト性に
欠け、広い設置場所を必要とするので実用的でない。
く、横抜きの金属製排ガスダクトを改造し、二重管構造
として熱交換させるものも存在するが、コンパクト性に
欠け、広い設置場所を必要とするので実用的でない。
【０００７】そこで、本発明の目的とするところは、コ
ンパクト化と省エネルギー化を考慮しつつ、エアーを排
ガスによって効果的に予熱し、バーナーの燃焼効率の向
上を図った非鉄溶解金属保持用の浸漬管バーナーを提供
することにある。
ンパクト化と省エネルギー化を考慮しつつ、エアーを排
ガスによって効果的に予熱し、バーナーの燃焼効率の向
上を図った非鉄溶解金属保持用の浸漬管バーナーを提供
することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項１に記載の溶解非鉄金属保持用浸
漬管バーナー（１）は、金属炉内の熔解非鉄金属中に下
部が浸漬される浸漬管（２）と、その浸漬管（２）内
に、当該浸漬管（２）との間に内側排気通路（６ｂ）を
形成するように設けた燃焼筒（３）と、その燃焼筒
（３）内に、当該燃焼筒（３）との間に中心エアー通路
（５ｃ）を形成するように設けたバーナー（４）とを備
えるシングルエンド式の浸漬管バーナーにおいて、前記
浸漬管（２）の上部外周面に、内側から順に、周壁
（７）を介して、内側エアー通路（５ｂ）、外側排気通
路（６ａ）および外側エアー通路（５ａ）を形成し、前
記外側エアー通路（５ａ）に吸引口（５ｄ）を形成する
と共に、外側排気通路（６ａ）に排気口（６ｃ）を形成
し、前記バーナー（４）のノズル部（４ａ）で発生した
排ガス（Ｇ）を、内側排気通路（６ｂ）および外側排気
通路（６ａ）を通して排気口（６ｃ）から排出し、前記
吸引口（５ｄ）から吸引したエアー（Ａ）を、外側エア
ー通路（５ａ）、内側エアー通路（５ｂ）、および中心
エアー通路（５ｃ）を通して、排ガス（Ｇ）で予熱しな
がらノズル部（４ａ）へ供給してなることを特徴とす
る。
めに、本発明の請求項１に記載の溶解非鉄金属保持用浸
漬管バーナー（１）は、金属炉内の熔解非鉄金属中に下
部が浸漬される浸漬管（２）と、その浸漬管（２）内
に、当該浸漬管（２）との間に内側排気通路（６ｂ）を
形成するように設けた燃焼筒（３）と、その燃焼筒
（３）内に、当該燃焼筒（３）との間に中心エアー通路
（５ｃ）を形成するように設けたバーナー（４）とを備
えるシングルエンド式の浸漬管バーナーにおいて、前記
浸漬管（２）の上部外周面に、内側から順に、周壁
（７）を介して、内側エアー通路（５ｂ）、外側排気通
路（６ａ）および外側エアー通路（５ａ）を形成し、前
記外側エアー通路（５ａ）に吸引口（５ｄ）を形成する
と共に、外側排気通路（６ａ）に排気口（６ｃ）を形成
し、前記バーナー（４）のノズル部（４ａ）で発生した
排ガス（Ｇ）を、内側排気通路（６ｂ）および外側排気
通路（６ａ）を通して排気口（６ｃ）から排出し、前記
吸引口（５ｄ）から吸引したエアー（Ａ）を、外側エア
ー通路（５ａ）、内側エアー通路（５ｂ）、および中心
エアー通路（５ｃ）を通して、排ガス（Ｇ）で予熱しな
がらノズル部（４ａ）へ供給してなることを特徴とす
る。
【０００９】また、請求項２に記載の溶解非鉄金属保持
用浸漬管バーナー（１）は、前記内側エアー通路（５
ｂ）と外側エアー通路（５ａ）に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路（６ｂ）と外側排気通路（６ａ）に通
連する排気通路の１組からなるものを、１段又は周方向
に２段以上にして、前記内側エアー通路（５ｂ）と外側
排気通路（６ａ）との間に設けてなることを特徴とす
る。
用浸漬管バーナー（１）は、前記内側エアー通路（５
ｂ）と外側エアー通路（５ａ）に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路（６ｂ）と外側排気通路（６ａ）に通
連する排気通路の１組からなるものを、１段又は周方向
に２段以上にして、前記内側エアー通路（５ｂ）と外側
排気通路（６ａ）との間に設けてなることを特徴とす
る。
【００１０】さらにまた、請求項３に記載の溶解非鉄金
属保持用浸漬管バーナー（１）は、前記排気通路（６）
およびエアー通路（５）の全域または一部に壁面から略
垂直に延びる熱交換用のフィン（９）を設けてなること
を特徴とする。
属保持用浸漬管バーナー（１）は、前記排気通路（６）
およびエアー通路（５）の全域または一部に壁面から略
垂直に延びる熱交換用のフィン（９）を設けてなること
を特徴とする。
【００１１】なお、カッコ内の記号は、図面および後述
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応
事項を示す。
【００１２】本発明の請求項１に記載の溶解非鉄金属保
持用浸漬管バーナーによれば、バーナーのノズル部で発
生した排ガスを、内側排気通路および外側排気通路を通
して排気口から排出すると共に、吸引口から吸引したエ
アーを、それらと周壁を介して形成した外側エアー通
路、内側エアー通路、および中心エアー通路を通してノ
ズル部へ供給しているので、当該エアーを、外側エアー
通路、内側エアー通路および中心エアー通路の三カ所
で、排ガスによって予熱することができる。従って、従
来の二カ所で予熱していたものと比較して、熱交換面積
を増加させることができ、エアーを、より効果的に予熱
することができる。
持用浸漬管バーナーによれば、バーナーのノズル部で発
生した排ガスを、内側排気通路および外側排気通路を通
して排気口から排出すると共に、吸引口から吸引したエ
アーを、それらと周壁を介して形成した外側エアー通
路、内側エアー通路、および中心エアー通路を通してノ
ズル部へ供給しているので、当該エアーを、外側エアー
通路、内側エアー通路および中心エアー通路の三カ所
で、排ガスによって予熱することができる。従って、従
来の二カ所で予熱していたものと比較して、熱交換面積
を増加させることができ、エアーを、より効果的に予熱
することができる。
【００１３】また、当該エアーは排ガスによって予熱す
るので省エネルギー化を図ることができる。さらに、こ
の排気通路およびエアー通路は、従来技術のように浸漬
管の外周面に形成しているのでコンパクトなものに維持
することができる。
るので省エネルギー化を図ることができる。さらに、こ
の排気通路およびエアー通路は、従来技術のように浸漬
管の外周面に形成しているのでコンパクトなものに維持
することができる。
【００１４】また、請求項２に記載の発明によれば、内
側エアー通路と外側エアー通路に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路と外側排気通路に通連する排気通路の
１組からなるものを、１段又は周方向に２段以上にし
て、前記内側エアー通路と外側排気通路との間に設ける
ことにより、エアーが排ガスによって予熱される時間が
長くなるので、さらに効果的に予熱を行うことができ
る。
側エアー通路と外側エアー通路に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路と外側排気通路に通連する排気通路の
１組からなるものを、１段又は周方向に２段以上にし
て、前記内側エアー通路と外側排気通路との間に設ける
ことにより、エアーが排ガスによって予熱される時間が
長くなるので、さらに効果的に予熱を行うことができ
る。
【００１５】さらに、請求項３に記載の発明によれば、
排気通路およびエアー通路の全域または一部に熱交換用
のフィンを設けているので、このフィンのはたらきによ
って排ガスの放熱とエアーの吸熱を促して熱交換を促進
させることができる。これにより、エアーの予熱をさら
に効果的に行うことができ、燃焼効率をより高めること
ができる。
排気通路およびエアー通路の全域または一部に熱交換用
のフィンを設けているので、このフィンのはたらきによ
って排ガスの放熱とエアーの吸熱を促して熱交換を促進
させることができる。これにより、エアーの予熱をさら
に効果的に行うことができ、燃焼効率をより高めること
ができる。
【００１６】
【発明の実施の形態】図１乃至図３を参照して、本発明
の実施形態に係る溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー１
について説明する。図１は浸漬管バーナー１を設置した
金属溶解炉２０を示す部分断面正面図である。また、図
２は浸漬管バーナー１を示す正面断面図であり、図３は
図２におけるＩ−Ｉ線半断面図である。従来例で示した
ものと同一部分には同一符号を付した。
の実施形態に係る溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー１
について説明する。図１は浸漬管バーナー１を設置した
金属溶解炉２０を示す部分断面正面図である。また、図
２は浸漬管バーナー１を示す正面断面図であり、図３は
図２におけるＩ−Ｉ線半断面図である。従来例で示した
ものと同一部分には同一符号を付した。
【００１７】本発明の実施形態に係る溶解非鉄金属保持
用浸漬管バーナー１は、金属炉内のアルミニウムや亜鉛
等の熔解非鉄金属中に下部が浸漬される浸漬管２と、そ
の浸漬管２内に、その浸漬管２との間に内側排気通路６
ｂを形成するように設けた燃焼筒３と、その燃焼筒３内
に、その燃焼筒３との間に中心エアー通路５ｃを形成す
るように設けたバーナー４とを備えるシングルエンド式
である。
用浸漬管バーナー１は、金属炉内のアルミニウムや亜鉛
等の熔解非鉄金属中に下部が浸漬される浸漬管２と、そ
の浸漬管２内に、その浸漬管２との間に内側排気通路６
ｂを形成するように設けた燃焼筒３と、その燃焼筒３内
に、その燃焼筒３との間に中心エアー通路５ｃを形成す
るように設けたバーナー４とを備えるシングルエンド式
である。
【００１８】そして、浸漬管２の上部外周面に、内側か
ら順に、周壁７を介して、内側エアー通路５ｂ、外側排
気通路６ａおよび外側エアー通路５ａを形成し、エアー
通路５と排気通路６とを隣接して交互に設けている。ま
た、外側エアー通路５ａの上端部に吸引口５ｄを形成す
ると共に、外側排気通路６ａの下端部に排気口６ｃを形
成している。
ら順に、周壁７を介して、内側エアー通路５ｂ、外側排
気通路６ａおよび外側エアー通路５ａを形成し、エアー
通路５と排気通路６とを隣接して交互に設けている。ま
た、外側エアー通路５ａの上端部に吸引口５ｄを形成す
ると共に、外側排気通路６ａの下端部に排気口６ｃを形
成している。
【００１９】さらに、バーナー４のノズル部４ａで発生
した排ガスＧを、内側排気通路６ｂの下端部から上端部
へ通した後、外側排気通路６ａの上端部から下端部へ通
して排気口６ｃから排出するようにしている。内側排気
通路６ｂの上端部と外側排気通路６ａの上端部とは、内
側エアー通路５ｂを貫通する貫通路８によって連通して
いる。
した排ガスＧを、内側排気通路６ｂの下端部から上端部
へ通した後、外側排気通路６ａの上端部から下端部へ通
して排気口６ｃから排出するようにしている。内側排気
通路６ｂの上端部と外側排気通路６ａの上端部とは、内
側エアー通路５ｂを貫通する貫通路８によって連通して
いる。
【００２０】また、吸引口５ｄから吸引したエアーＡ
を、外側エアー通路５ａの上端部から下端部を通した
後、内側エアー通路５ｂの下端部から上端部へ通し、さ
らに、中心エアー通路５ｃの上端部から下端部へ通し
て、ノズル部４ａへ供給している。
を、外側エアー通路５ａの上端部から下端部を通した
後、内側エアー通路５ｂの下端部から上端部へ通し、さ
らに、中心エアー通路５ｃの上端部から下端部へ通し
て、ノズル部４ａへ供給している。
【００２１】従って、エアーＡは、外側エアー通路５
ａ、内側エアー通路５ｂおよび中心エアー通路５ｃの三
カ所において、連続的に、排ガスＧによって予熱された
後、ノズル部４ａへ供給される。そのため、ノズル部４
ａに供給されるまでに充分に予熱されており、バーナー
４の燃焼効率を高めることができる。
ａ、内側エアー通路５ｂおよび中心エアー通路５ｃの三
カ所において、連続的に、排ガスＧによって予熱された
後、ノズル部４ａへ供給される。そのため、ノズル部４
ａに供給されるまでに充分に予熱されており、バーナー
４の燃焼効率を高めることができる。
【００２２】なお、本実施形態においては、排気通路６
およびエアー通路５の一部に熱交換用のフィン９を、周
壁７から突設した状態（略垂直な状態）で設けている。
これにより、エアーＡと排気ガスとの間の熱交換をより
効果的に行わせることができ、エアーＡをさらに効果的
に予熱することができる。
およびエアー通路５の一部に熱交換用のフィン９を、周
壁７から突設した状態（略垂直な状態）で設けている。
これにより、エアーＡと排気ガスとの間の熱交換をより
効果的に行わせることができ、エアーＡをさらに効果的
に予熱することができる。
【００２３】この種のいわゆる溶解非鉄金属Ｍにどぶ漬
けする浸漬管バーナーは、リジェネバーナー等と比較し
て、１本当たりの燃焼量（加熱量）が小さいため、これ
まで、一つの金属溶解炉２０に対して多数本の使用を必
要としてきた。また、浸漬管バーナー１の浸漬管２は、
高価なセラミックス製であるが、その寿命は長くて２年
であり、短いものでは３ヶ月に過ぎない。従って、浸漬
管２の交換は、単なる浸漬管２の価格を費やすのみでな
く、その取り替えに数時間を必要とする。そのため、場
合によっては、メッキ処理等の生産を中止しなければな
らず、メンテナンスコストが増加し、生産性が低下する
と言った大きな問題となる。
けする浸漬管バーナーは、リジェネバーナー等と比較し
て、１本当たりの燃焼量（加熱量）が小さいため、これ
まで、一つの金属溶解炉２０に対して多数本の使用を必
要としてきた。また、浸漬管バーナー１の浸漬管２は、
高価なセラミックス製であるが、その寿命は長くて２年
であり、短いものでは３ヶ月に過ぎない。従って、浸漬
管２の交換は、単なる浸漬管２の価格を費やすのみでな
く、その取り替えに数時間を必要とする。そのため、場
合によっては、メッキ処理等の生産を中止しなければな
らず、メンテナンスコストが増加し、生産性が低下する
と言った大きな問題となる。
【００２４】この点、本実施形態に係る浸漬管バーナー
１は、燃焼効率が高いので、一つの金属炉に対してこれ
までより少ない本数の設置で足りる。従って、当然に浸
漬管２の取り替えも少なくなり、それに要する時間とコ
ストを大幅に削減することができ、生産性を向上させる
ことができる。
１は、燃焼効率が高いので、一つの金属炉に対してこれ
までより少ない本数の設置で足りる。従って、当然に浸
漬管２の取り替えも少なくなり、それに要する時間とコ
ストを大幅に削減することができ、生産性を向上させる
ことができる。
【００２５】ちなみに、本実施形態に係る浸漬管バーナ
ー１は、フィン９のはたらきもあって排ガスＧの温度を
従来の７００℃から５７０℃と１３０℃低下させること
ができ、その分、エアーＡをさらに予熱して、燃焼量を
約７％増加させることができる。従って、例えば、これ
まで３０本の浸漬管バーナー１０を要した金属溶解炉２
０に、本実施形態に係る浸漬管バーナ１を設けると２８
本（３０本×０．９３）で済み、設備コストとメンテナ
ンスコストを削減することができる。
ー１は、フィン９のはたらきもあって排ガスＧの温度を
従来の７００℃から５７０℃と１３０℃低下させること
ができ、その分、エアーＡをさらに予熱して、燃焼量を
約７％増加させることができる。従って、例えば、これ
まで３０本の浸漬管バーナー１０を要した金属溶解炉２
０に、本実施形態に係る浸漬管バーナ１を設けると２８
本（３０本×０．９３）で済み、設備コストとメンテナ
ンスコストを削減することができる。
【００２６】また、従来の浸漬管バーナー１０は、１本
当たりの燃焼容量が最大で７０ＫＷであったが、本実施
形態に係る浸漬管バーナー１のそれはノズル部４ａを変
更する等の手段を加えると１１５ＫＷまで高めることが
できる。そうすると、浸漬管バーナーの本数をさらに削
減して１７本（２８本×７０ＫＷ／１１５ＫＷ）とする
ことができ、従来と比較して、１３本（３０本−１７
本）減らすことができる。これにより、大幅な設備コス
トとメンテナンスコストの削減を図ることが可能とな
る。また、浸漬管バーナー１の設置本数を減らすことが
できるので、それに伴う配管等のいわゆる足廻りの設備
が簡素化され、金属溶解炉２０全体のコンパクト化を図
ることができる。
当たりの燃焼容量が最大で７０ＫＷであったが、本実施
形態に係る浸漬管バーナー１のそれはノズル部４ａを変
更する等の手段を加えると１１５ＫＷまで高めることが
できる。そうすると、浸漬管バーナーの本数をさらに削
減して１７本（２８本×７０ＫＷ／１１５ＫＷ）とする
ことができ、従来と比較して、１３本（３０本−１７
本）減らすことができる。これにより、大幅な設備コス
トとメンテナンスコストの削減を図ることが可能とな
る。また、浸漬管バーナー１の設置本数を減らすことが
できるので、それに伴う配管等のいわゆる足廻りの設備
が簡素化され、金属溶解炉２０全体のコンパクト化を図
ることができる。
【００２７】なお、本実施形態に係る浸漬管バーナー１
は、付属品の取り扱いが容易であるといった利点があ
る。すなわち、従来のものは、排ガスＧを浸漬管２の上
端部から排出しているため、付属品（例えば、点火プラ
グや炎検知器）の取付けや調整が熱くて危険を伴う作業
となっていたが、本実施形態に係る浸漬管バーナー１で
は、エアーＡの吸引口５ｄを上端部に設けているので、
こうした危険が解消され、付属品の取り扱いが容易であ
る。
は、付属品の取り扱いが容易であるといった利点があ
る。すなわち、従来のものは、排ガスＧを浸漬管２の上
端部から排出しているため、付属品（例えば、点火プラ
グや炎検知器）の取付けや調整が熱くて危険を伴う作業
となっていたが、本実施形態に係る浸漬管バーナー１で
は、エアーＡの吸引口５ｄを上端部に設けているので、
こうした危険が解消され、付属品の取り扱いが容易であ
る。
【００２８】また内側エアー通路５ｂと外側エアー通路
５ａに連通するエアー通路と、そのエアー通路の外周に
周壁を介して形成される、前記内側排気通路６ｂと外側
排気通路６ａに通連する排気通路の１組からなるもの
を、１段又は周方向に２段以上にして、前記内側エアー
通路５ｂと外側排気通路６ａとの間に設けるようにする
こともできる。これによれば、エアーが排ガスによって
予熱される時間が一層長くなるので、さらに効果的に予
熱を行うことができる。
５ａに連通するエアー通路と、そのエアー通路の外周に
周壁を介して形成される、前記内側排気通路６ｂと外側
排気通路６ａに通連する排気通路の１組からなるもの
を、１段又は周方向に２段以上にして、前記内側エアー
通路５ｂと外側排気通路６ａとの間に設けるようにする
こともできる。これによれば、エアーが排ガスによって
予熱される時間が一層長くなるので、さらに効果的に予
熱を行うことができる。
【００２９】
【発明の効果】本発明の請求項１に記載の溶解非鉄金属
保持用浸漬管バーナーによれば、エアーを、外側エアー
通路、内側エアー通路および中心エアー通路の三カ所
で、排ガスによって予熱しているので、従来と比較し
て、熱交換面積を増加させることができる。従って、エ
アーを、より効果的に予熱することができ、バーナーの
燃焼効率を高めることができる。
保持用浸漬管バーナーによれば、エアーを、外側エアー
通路、内側エアー通路および中心エアー通路の三カ所
で、排ガスによって予熱しているので、従来と比較し
て、熱交換面積を増加させることができる。従って、エ
アーを、より効果的に予熱することができ、バーナーの
燃焼効率を高めることができる。
【００３０】なお、当該エアーは排ガスによって予熱
し、排気通路およびエアー通路は浸漬管の外周面に形成
しているので、省エネルギー化とコンパクト化を図るこ
とができる。
し、排気通路およびエアー通路は浸漬管の外周面に形成
しているので、省エネルギー化とコンパクト化を図るこ
とができる。
【００３１】また、請求項２に記載の発明によれば、内
側エアー通路と外側エアー通路に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路と外側排気通路に通連する排気通路の
１組からなるものを、１段又は周方向に２段以上にし
て、前記内側エアー通路と外側排気通路との間に設ける
ことにより、エアーが排ガスによって予熱される時間が
長くなるので、さらに効果的に予熱を行うことができ
る。
側エアー通路と外側エアー通路に連通するエアー通路
と、そのエアー通路の外周に周壁を介して形成される、
前記内側排気通路と外側排気通路に通連する排気通路の
１組からなるものを、１段又は周方向に２段以上にし
て、前記内側エアー通路と外側排気通路との間に設ける
ことにより、エアーが排ガスによって予熱される時間が
長くなるので、さらに効果的に予熱を行うことができ
る。
【００３２】さらに、請求項３に記載の発明によれば、
排気通路およびエアー通路の全域または一部に熱交換用
のフィンを設けているので、このフィンのはたらきによ
って排ガスの放熱とエアーの吸熱を促して熱交換を促進
させることができる。これにより、エアーの予熱をさら
に効果的に行うことができ、燃焼効率をより高めること
ができる。
排気通路およびエアー通路の全域または一部に熱交換用
のフィンを設けているので、このフィンのはたらきによ
って排ガスの放熱とエアーの吸熱を促して熱交換を促進
させることができる。これにより、エアーの予熱をさら
に効果的に行うことができ、燃焼効率をより高めること
ができる。
【図１】本実施形態に係る浸漬管バーナーを設置した金
属溶解炉を示す部分断面正面図である。
属溶解炉を示す部分断面正面図である。
【図２】本実施形態に係る浸漬管バーナーを示す正面断
面図である。
面図である。
【図３】図２に示す浸漬管バーナーのＩ−Ｉ線半断面図
である。
である。
【図４】従来例に係る浸漬管バーナーを示す正面断面図
である。
である。
１ 浸漬管バーナー
２ 浸漬管
３ 燃焼筒
４ バーナー
４ａ ノズル部
５ エアー通路
５ａ 外側エアー通路
５ｂ 内側エアー通路
５ｃ 中心エアー通路
５ｄ 吸引口
６ 排気通路
６ａ 外側排気通路
６ｂ 内側排気通路
６ｃ 排気口
７ 周壁
８ 貫通路
９ フィン
１０ 浸漬管バーナー
１１ 排気路
１２ 供給路
２０ 金属溶解炉
Ａ エアー（燃焼空気）
Ｇ 排ガス（排気ガス）
Ｍ 溶解非鉄金属
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 黒田 勝彦
広島市中区東千田町１丁目１番72号 三建
産業株式会社内
(72)発明者 山田 学
大阪市平野区平野市町１−１−17 株式会
社正英製作所内
Ｆターム(参考） 3K017 DC03
3K019 AA01 BA02 BB01 BD03
3K023 QA16 QB02 QC01 QC07
3K091 AA17 BB08 BB25 EA04 EA12
4K063 AA01 AA04 AA05 AA13 BA03
CA01 CA04 DA08 DA13 DA15
Claims (3)
- 【請求項１】金属炉内の熔解非鉄金属中に下部が浸漬さ
れる浸漬管と、該浸漬管内に、該浸漬管との間に内側排
気通路を形成するように設けた燃焼筒と、該燃焼筒内
に、該燃焼筒との間に中心エアー通路を形成するように
設けたバーナーとを備えるシングルエンド式の浸漬管バ
ーナーにおいて、 前記浸漬管の上部外周面に、内側から順に、周壁を介し
て、内側エアー通路、外側排気通路および外側エアー通
路を形成し、前記外側エアー通路に吸引口を形成すると
共に、外側排気通路に排気口を形成し、 前記バーナーのノズル部で発生した排ガスを、内側排気
通路および外側排気通路を通して排気口から排出し、 前記吸引口から吸引したエアーを、外側エアー通路、内
側エアー通路、および中心エアー通路を通して、排ガス
で予熱しながらノズル部へ供給してなることを特徴とす
る溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー。 - 【請求項２】前記内側エアー通路と外側エアー通路に連
通するエアー通路と、そのエアー通路の外周に周壁を介
して形成される、前記内側排気通路と外側排気通路に通
連する排気通路の１組からなるものを、１段又は周方向
に２段以上にして、前記内側エアー通路と外側排気通路
との間に設けてなることを特徴とする請求項１に記載の
溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー。 - 【請求項３】前記排気通路およびエアー通路の全域また
は一部に壁面から略垂直に延びる熱交換用のフィンを設
けてなることを特徴とする請求項１又は２に記載の溶解
非鉄金属保持用浸漬管バーナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002065993A JP2003262305A (ja) | 2002-03-11 | 2002-03-11 | 溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002065993A JP2003262305A (ja) | 2002-03-11 | 2002-03-11 | 溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003262305A true JP2003262305A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29198027
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002065993A Pending JP2003262305A (ja) | 2002-03-11 | 2002-03-11 | 溶解非鉄金属保持用浸漬管バーナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003262305A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101871645A (zh) * | 2010-06-30 | 2010-10-27 | 苏州新长光热能科技有限公司 | 铝及铝合金熔炼用浸没式燃气烧嘴 |
| JP2011021779A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Katsura Seiki Seisakusho:Kk | 直接燃焼式脱臭炉 |
| JP2011185458A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Yokoi Kikai Kosakusho:Kk | バーナー |
| JP2012149798A (ja) * | 2011-01-18 | 2012-08-09 | Tokyo Gas Co Ltd | 流体加熱用燃焼器付熱交換器 |
| KR20160122738A (ko) * | 2014-02-21 | 2016-10-24 | 베에스-베르메프로체스테히닉 게엠베하 | 보조 열교환기를 구비한 복열 장치 버너 |
| US9677760B2 (en) | 2011-01-28 | 2017-06-13 | Osaka Gas Co., Ltd. | Furnace heating combustion apparatus |
-
2002
- 2002-03-11 JP JP2002065993A patent/JP2003262305A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011021779A (ja) * | 2009-07-14 | 2011-02-03 | Katsura Seiki Seisakusho:Kk | 直接燃焼式脱臭炉 |
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| JP2017506323A (ja) * | 2014-02-21 | 2017-03-02 | ベーエス−ベルメプロツェステクニーク ゲーエムベーハー | 補助熱交換器を有するレキュペレータバーナ |
| KR102357468B1 (ko) * | 2014-02-21 | 2022-02-04 | 베에스-베르메프로체스테히닉 게엠베하 | 보조 열교환기를 구비한 복열 장치 버너 |
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