JPH0828830A - 高温空気バーナ - Google Patents
高温空気バーナInfo
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- JPH0828830A JPH0828830A JP6160409A JP16040994A JPH0828830A JP H0828830 A JPH0828830 A JP H0828830A JP 6160409 A JP6160409 A JP 6160409A JP 16040994 A JP16040994 A JP 16040994A JP H0828830 A JPH0828830 A JP H0828830A
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- JP
- Japan
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- air
- temperature
- primary
- burner
- furnace
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E20/00—Combustion technologies with mitigation potential
- Y02E20/34—Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery
Landscapes
- Gas Burners (AREA)
- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加熱炉用高温空気バーナで窒素酸化物の抑制
と被加熱物の均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確
保を図る。 【構成】 燃料供給管の先端側の外周に、1次空気供給
孔を介してバッフルを設け、該バッフルに複数の2次空
気供給孔を配置すると共に、前記燃料供給管の先端側の
バッフルに1次燃焼室を配設したことを特徴とする高温
空気バーナ。
と被加熱物の均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確
保を図る。 【構成】 燃料供給管の先端側の外周に、1次空気供給
孔を介してバッフルを設け、該バッフルに複数の2次空
気供給孔を配置すると共に、前記燃料供給管の先端側の
バッフルに1次燃焼室を配設したことを特徴とする高温
空気バーナ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスラブ、ビレット、ブル
ーム等の被加熱物を所定の目標温度まで加熱する加熱
炉、均熱炉、熱処理炉(本発明では加熱炉と総称する)
用の高温空気バーナに関するものである。
ーム等の被加熱物を所定の目標温度まで加熱する加熱
炉、均熱炉、熱処理炉(本発明では加熱炉と総称する)
用の高温空気バーナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加熱炉用バーナでは、省
エネのため煙道に設置した間接式の熱交換器で、燃焼排
ガスの顕熱を予熱空気として回収する方法が一般的であ
ったが、この間接熱交換方式では熱交換器の材質、構造
等の面から予熱空気の上限温度が700℃程度に制限さ
れるため、排熱回収効率が低く、加熱炉の燃料原単位が
高いという問題点があった。
エネのため煙道に設置した間接式の熱交換器で、燃焼排
ガスの顕熱を予熱空気として回収する方法が一般的であ
ったが、この間接熱交換方式では熱交換器の材質、構造
等の面から予熱空気の上限温度が700℃程度に制限さ
れるため、排熱回収効率が低く、加熱炉の燃料原単位が
高いという問題点があった。
【0003】これに対して、最近700℃レベルよりも
高温の予熱空気を回収する方法として、例えば蓄熱式バ
ーナが実用化されている。この蓄熱式バーナは蓄熱器を
保有した一対のバーナを交互に燃焼させ、バーナの非燃
焼時に燃焼排ガスの顕熱を蓄熱体に蓄熱し、燃焼時にこ
の蓄熱体の蓄熱で燃焼用空気の加熱を行うもので、通常
1000℃以上の高温の予熱空気が得られるため排熱回
収効率が高く、加熱炉の燃料原単位が低いという長所を
有している。このように高温の予熱空気を回収すること
が可能になった反面、予熱空気の高温化により火炎温度
が上昇して、NOx (窒素酸化物)が高濃度となり、N
Ox の法規制との関係で加熱炉には適用しにくいという
問題点が生じている。
高温の予熱空気を回収する方法として、例えば蓄熱式バ
ーナが実用化されている。この蓄熱式バーナは蓄熱器を
保有した一対のバーナを交互に燃焼させ、バーナの非燃
焼時に燃焼排ガスの顕熱を蓄熱体に蓄熱し、燃焼時にこ
の蓄熱体の蓄熱で燃焼用空気の加熱を行うもので、通常
1000℃以上の高温の予熱空気が得られるため排熱回
収効率が高く、加熱炉の燃料原単位が低いという長所を
有している。このように高温の予熱空気を回収すること
が可能になった反面、予熱空気の高温化により火炎温度
が上昇して、NOx (窒素酸化物)が高濃度となり、N
Ox の法規制との関係で加熱炉には適用しにくいという
問題点が生じている。
【0004】即ち、熱効率の面からは予熱空気を高温化
することが望ましいが、予熱空気の高温化により火炎温
度が上昇し、この結果NOx 生成量は図4のように大幅
に増加する。例えば、従来の予熱空気の上限である70
0℃の時に発生するNOx 生成量を係数1.0とする
と、1000℃の時でその2倍弱、1500℃の時はそ
の3倍以上に急増する。これは環境上あまり好ましくな
い問題である。
することが望ましいが、予熱空気の高温化により火炎温
度が上昇し、この結果NOx 生成量は図4のように大幅
に増加する。例えば、従来の予熱空気の上限である70
0℃の時に発生するNOx 生成量を係数1.0とする
と、1000℃の時でその2倍弱、1500℃の時はそ
の3倍以上に急増する。これは環境上あまり好ましくな
い問題である。
【0005】ところで、図4をみてもわかる通り、予熱
空気温度が700℃程度の場合でもNOx は発生してお
り、その対策が取られていた。例えば、図3に示す特開
昭56−82306号公報に示されているような2段燃
焼バーナがある。
空気温度が700℃程度の場合でもNOx は発生してお
り、その対策が取られていた。例えば、図3に示す特開
昭56−82306号公報に示されているような2段燃
焼バーナがある。
【0006】この技術の特徴は高温火炎とNOx の抑制
を目的とし、これを達成するために図3に示すように、
バーナタイル9に1次燃焼室6と2次燃焼室10を異径
段違いに設け、燃焼ノズル2から供給した燃料を、1次
空気ノズル3と2次空気ノズル5から供給した燃焼用空
気で2段燃焼を行うものである。
を目的とし、これを達成するために図3に示すように、
バーナタイル9に1次燃焼室6と2次燃焼室10を異径
段違いに設け、燃焼ノズル2から供給した燃料を、1次
空気ノズル3と2次空気ノズル5から供給した燃焼用空
気で2段燃焼を行うものである。
【0007】即ち、1次燃焼室6で未燃分を含有した1
次燃焼ガスを発生させ、2次燃焼室10でこの1次燃焼
ガスと2次空気で2次燃焼を行うことによって、高温火
炎の発生を抑制し、NOx の発生を抑制するというもの
である。
次燃焼ガスを発生させ、2次燃焼室10でこの1次燃焼
ガスと2次空気で2次燃焼を行うことによって、高温火
炎の発生を抑制し、NOx の発生を抑制するというもの
である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のバーナでは予熱空気温度が従来の700℃以下のN
Ox 低減には有効であるが、最近実用化されだした予熱
空気温度が燃料の着火温度(例えばコークス炉ガスでは
約700℃)以上の高温空気バーナではNOx の低減効
果は期待できない。即ち、燃料の着火温度よりも高温の
予熱空気を使用してバーナタイル9内の1次燃焼室6と
2次燃焼室10で燃料の2段燃焼を行うため、燃焼反応
が急速に進行してバーナタイル9内で燃焼が完了するた
め、火炎が高温の短炎となり、低NOx 性と均一加熱性
が要求される加熱炉へは適用できないという問題点があ
った。
成のバーナでは予熱空気温度が従来の700℃以下のN
Ox 低減には有効であるが、最近実用化されだした予熱
空気温度が燃料の着火温度(例えばコークス炉ガスでは
約700℃)以上の高温空気バーナではNOx の低減効
果は期待できない。即ち、燃料の着火温度よりも高温の
予熱空気を使用してバーナタイル9内の1次燃焼室6と
2次燃焼室10で燃料の2段燃焼を行うため、燃焼反応
が急速に進行してバーナタイル9内で燃焼が完了するた
め、火炎が高温の短炎となり、低NOx 性と均一加熱性
が要求される加熱炉へは適用できないという問題点があ
った。
【0009】そこで本発明は、燃焼用の予熱空気温度を
例えば700℃以上の高温にして排熱回収効率を向上せ
しめると共に、NOx の生成を抑制し、かつ被加熱物の
均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確保を図った加
熱炉用の高温空気バーナを提供することにある。
例えば700℃以上の高温にして排熱回収効率を向上せ
しめると共に、NOx の生成を抑制し、かつ被加熱物の
均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確保を図った加
熱炉用の高温空気バーナを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために次の構成を要旨とする。 (1)燃料供給管の先端側の外周に、1次空気供給孔を
介してバッフルを設け、該バッフルに複数の2次空気供
給孔を配置すると共に、前記燃料供給管の先端側のバッ
フルに1次燃焼室を配設したこと。 (2)前記燃料供給管の外周に1次空気供給管を配設
し、該燃料供給管と1次空気供給管との間隙で1次空気
供給孔を構成したことを特徴とする。
するために次の構成を要旨とする。 (1)燃料供給管の先端側の外周に、1次空気供給孔を
介してバッフルを設け、該バッフルに複数の2次空気供
給孔を配置すると共に、前記燃料供給管の先端側のバッ
フルに1次燃焼室を配設したこと。 (2)前記燃料供給管の外周に1次空気供給管を配設
し、該燃料供給管と1次空気供給管との間隙で1次空気
供給孔を構成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】図5は、バーナからの距離と炉内火炎温度及び
炉内平均温度との関係を示した図である。は従来の予
熱空気温度が700℃以下で1次燃焼室と2次燃焼室の
あるバーナを使用した場合の炉内火炎温度を表してお
り、′はその場合の炉内平均温度を示している。
炉内平均温度との関係を示した図である。は従来の予
熱空気温度が700℃以下で1次燃焼室と2次燃焼室の
あるバーナを使用した場合の炉内火炎温度を表してお
り、′はその場合の炉内平均温度を示している。
【0012】さらに高温火炎を得るために1次燃焼室と
2次燃焼室のあるバーナを使用して700℃以上の予熱
空気で燃焼した場合の炉内火炎温度を示したものが
で、この時の炉内平均温度を示したものが′である。
この場合、炉内の平均温度は上昇するが、における炉
内最高火炎温度の上昇により、NOx 生成量が増加す
る。また、は本発明における高温空気バーナを使用し
た場合の炉内の火炎温度を示し、′は、この時の炉内
の平均温度を示したものである。
2次燃焼室のあるバーナを使用して700℃以上の予熱
空気で燃焼した場合の炉内火炎温度を示したものが
で、この時の炉内平均温度を示したものが′である。
この場合、炉内の平均温度は上昇するが、における炉
内最高火炎温度の上昇により、NOx 生成量が増加す
る。また、は本発明における高温空気バーナを使用し
た場合の炉内の火炎温度を示し、′は、この時の炉内
の平均温度を示したものである。
【0013】本発明の高温空気バーナは1次燃焼室6で
燃料と1次空気で1次燃焼を行い、この未燃分を含有し
た1次燃焼ガスと高温の2次空気を直接炉内に高速で噴
射して加熱炉内で2次燃焼を行うため、2次燃焼室10
が有る従来バーナに対して、火炎から周囲への放射伝熱
量が増大してからわかるように最高火炎温度が低下す
る。また、低酸素濃度の炉内ガスの誘引により燃焼反応
が抑制されて火炎が長炎となり、′に示すように被加
熱物の均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確保とN
Ox の生成が抑制できる。
燃料と1次空気で1次燃焼を行い、この未燃分を含有し
た1次燃焼ガスと高温の2次空気を直接炉内に高速で噴
射して加熱炉内で2次燃焼を行うため、2次燃焼室10
が有る従来バーナに対して、火炎から周囲への放射伝熱
量が増大してからわかるように最高火炎温度が低下す
る。また、低酸素濃度の炉内ガスの誘引により燃焼反応
が抑制されて火炎が長炎となり、′に示すように被加
熱物の均一加熱に必要なフラットな炉温分布の確保とN
Ox の生成が抑制できる。
【0014】また、必要に応じて、1次空気と2次空気
が分離して供給できるため、予熱空気温度の変動に対応
した1次空気の比率調整が可能で、常に1次燃焼室の温
度が最適値に保たれるため、2次燃焼室10(図3)が
ないバーナ構造にも拘らず予熱空気温度が燃料の着火温
度以下に低下しても安定燃焼ができる。
が分離して供給できるため、予熱空気温度の変動に対応
した1次空気の比率調整が可能で、常に1次燃焼室の温
度が最適値に保たれるため、2次燃焼室10(図3)が
ないバーナ構造にも拘らず予熱空気温度が燃料の着火温
度以下に低下しても安定燃焼ができる。
【0015】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面により説明す
る。図1に示すごとく、バーナ1の中心部に燃料供給管
2を設け、この燃料供給管2から燃料を通常50m/s 以
上の流速で供給する。さらに、燃料供給管2の先端側の
外周に1次空気供給孔3を介して、耐火物のバッフル4
を配設し、この1次空気供給孔3から燃焼に必要な全空
気量の5〜20%の高温の1次空気を通常30〜60m/
s の流速で供給する。
る。図1に示すごとく、バーナ1の中心部に燃料供給管
2を設け、この燃料供給管2から燃料を通常50m/s 以
上の流速で供給する。さらに、燃料供給管2の先端側の
外周に1次空気供給孔3を介して、耐火物のバッフル4
を配設し、この1次空気供給孔3から燃焼に必要な全空
気量の5〜20%の高温の1次空気を通常30〜60m/
s の流速で供給する。
【0016】また、バッフル4の仮想円周線上に複数の
2次空気供給孔5を設け、この2次空気供給孔5から燃
焼に必要な残りの2次空気を通常80m/s 以上の高速で
直接炉内に供給する。この2次空気供給孔5は、通常断
面が円形状のものを円周方向に等ピッチで4〜6個配置
する。
2次空気供給孔5を設け、この2次空気供給孔5から燃
焼に必要な残りの2次空気を通常80m/s 以上の高速で
直接炉内に供給する。この2次空気供給孔5は、通常断
面が円形状のものを円周方向に等ピッチで4〜6個配置
する。
【0017】また、燃料供給管2の先端側のバッフル4
に1次燃焼室6を設け、ここで1次空気供給孔3から供
給した1次空気で、燃料供給管2から供給した燃料の1
次燃焼を行う。
に1次燃焼室6を設け、ここで1次空気供給孔3から供
給した1次空気で、燃料供給管2から供給した燃料の1
次燃焼を行う。
【0018】この1次燃焼室6は、通常2次空気供給孔
5の仮想ピッチ円の直径Dと1次燃焼室6の直径dとの
比である(D/d)を2.0以上とし、かつ、1次燃焼
室6の長さlと直径dとの比である(l/d)を1.5
〜2.5とすることが火炎の保炎性とNOx の抑制の面
から望ましい。
5の仮想ピッチ円の直径Dと1次燃焼室6の直径dとの
比である(D/d)を2.0以上とし、かつ、1次燃焼
室6の長さlと直径dとの比である(l/d)を1.5
〜2.5とすることが火炎の保炎性とNOx の抑制の面
から望ましい。
【0019】この様に構成したバーナ1を、加熱炉の炉
壁7の炉内側表面とバーナ1の先端がほぼ同一面となる
様に、加熱炉の炉壁7に取付ける。
壁7の炉内側表面とバーナ1の先端がほぼ同一面となる
様に、加熱炉の炉壁7に取付ける。
【0020】次に本発明の作動機能について説明する。
バーナ1の中心の燃料供給管2と1次空気供給孔3から
燃料と適量の1次空気を供給して、1次燃焼室6の温度
が1200〜1400℃になるように燃料の1次燃焼を
行い、火炎の保炎性の確保とNOx 生成の抑制を行う。
バーナ1の中心の燃料供給管2と1次空気供給孔3から
燃料と適量の1次空気を供給して、1次燃焼室6の温度
が1200〜1400℃になるように燃料の1次燃焼を
行い、火炎の保炎性の確保とNOx 生成の抑制を行う。
【0021】さらに、この多量の未燃分を含有した1次
燃焼ガスと2次空気供給孔5から2次空気を直接炉内に
噴射して2次燃焼を行うため、2次燃焼室10を保有し
た従来バーナに比べて2次燃焼火炎から周囲への放射伝
熱量が増加して、最高火炎温度が低下する。
燃焼ガスと2次空気供給孔5から2次空気を直接炉内に
噴射して2次燃焼を行うため、2次燃焼室10を保有し
た従来バーナに比べて2次燃焼火炎から周囲への放射伝
熱量が増加して、最高火炎温度が低下する。
【0022】また、複数の2次空気供給孔5から高温の
2次空気を直接炉内に高速で噴射して、この噴射エネル
ギーで炉内ガスの誘引を行い、この低酸素濃度の炉内ガ
スで2次空気の酸素濃度を低下して2次燃焼反応を抑制
し、火炎の長炎化を図る。この結果、被加熱物の均一加
熱に適したフラットな炉温分布が形成され、かつ、NO
x の生成が抑制される。
2次空気を直接炉内に高速で噴射して、この噴射エネル
ギーで炉内ガスの誘引を行い、この低酸素濃度の炉内ガ
スで2次空気の酸素濃度を低下して2次燃焼反応を抑制
し、火炎の長炎化を図る。この結果、被加熱物の均一加
熱に適したフラットな炉温分布が形成され、かつ、NO
x の生成が抑制される。
【0023】図2は本発明の他の実施例を示すもので、
1次空気供給孔3を燃料供給管2と1次空気供給管8の
2重管の間隙で構成したもので、1次空気と2次空気が
各々分離して供給できるため、予熱空気温度の変動に対
応した1次空気の比率調整が可能で、常に1次燃焼室6
の温度が1200〜1400℃の最適値に保たれるた
め、2次燃焼室10の無い高温空気バーナにも拘らず、
冷風から1000℃以上の高温空気まで1本のバーナで
安定燃焼が出来る。
1次空気供給孔3を燃料供給管2と1次空気供給管8の
2重管の間隙で構成したもので、1次空気と2次空気が
各々分離して供給できるため、予熱空気温度の変動に対
応した1次空気の比率調整が可能で、常に1次燃焼室6
の温度が1200〜1400℃の最適値に保たれるた
め、2次燃焼室10の無い高温空気バーナにも拘らず、
冷風から1000℃以上の高温空気まで1本のバーナで
安定燃焼が出来る。
【0024】なお、本発明は前記実施例にのみ限定され
るものではなく、例えば、 (1)2次空気供給孔5の断面形状をスリット状とする
こと。 (2)2次空気供給孔5を燃料供給管2の中心軸に対し
て傾斜状に配置すること。 (3)高温空気燃焼を行う蓄熱式バーナへ適用するこ
と。 (4)耐火物焼成炉、ガラス・アルミ溶解炉等の鉄鋼加
熱炉以外へ適用すること。 等も勿論可能で、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変
更を加え得ることは勿論可能である。
るものではなく、例えば、 (1)2次空気供給孔5の断面形状をスリット状とする
こと。 (2)2次空気供給孔5を燃料供給管2の中心軸に対し
て傾斜状に配置すること。 (3)高温空気燃焼を行う蓄熱式バーナへ適用するこ
と。 (4)耐火物焼成炉、ガラス・アルミ溶解炉等の鉄鋼加
熱炉以外へ適用すること。 等も勿論可能で、本発明の要旨を逸脱しない限り種々変
更を加え得ることは勿論可能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高温空気
バーナによれば、 (1)1次燃焼室で燃料の1次燃焼を行い、この1次燃
焼ガスと2次空気を、2次燃焼室を設けずに直接炉内に
噴射して2次燃焼を行うため、火炎の最高温度の低下と
長炎化により、NOx の抑制と被加熱物の均一加熱がで
きる。また、高温空気を使用するため加熱炉の熱効率が
高い。 (2)さらに必要に応じて、1次空気と2次空気が分離
して供給できるため、2次燃焼室が無い高温空気バーナ
にも拘らず、低温空気側の燃焼で問題となる火炎の燃焼
性が良好である。 等の優れた効果を奏し得る。
バーナによれば、 (1)1次燃焼室で燃料の1次燃焼を行い、この1次燃
焼ガスと2次空気を、2次燃焼室を設けずに直接炉内に
噴射して2次燃焼を行うため、火炎の最高温度の低下と
長炎化により、NOx の抑制と被加熱物の均一加熱がで
きる。また、高温空気を使用するため加熱炉の熱効率が
高い。 (2)さらに必要に応じて、1次空気と2次空気が分離
して供給できるため、2次燃焼室が無い高温空気バーナ
にも拘らず、低温空気側の燃焼で問題となる火炎の燃焼
性が良好である。 等の優れた効果を奏し得る。
【図1】本発明に係る高温空気バーナの実施例を示す縦
断面図。
断面図。
【図2】本発明に係る高温空気バーナの他の実施例を示
す縦断面図。
す縦断面図。
【図3】従来技術を示す2段燃焼バーナの縦断面図。
【図4】予熱空気温度に対するNOx 生成係数を示す
図。
図。
【図5】バーナからの距離と炉内火炎温度及び炉内平均
温度を示す図。
温度を示す図。
【符号の説明】 1 バーナ 2 燃料供給管もしくは燃料ノズル 3 1次空気供給孔もしくは1次空気ノズル 4 バッフル 5 2次空気供給孔もしくは2次空気ノズル 6 1次燃焼室 7 炉壁 8 1次空気供給管 9 バーナタイル 10 2次燃焼室
Claims (2)
- 【請求項1】 燃料供給管の先端側の外周に、1次空気
供給孔を介してバッフルを設け、該バッフルに複数の2
次空気供給孔を配置すると共に、前記燃料供給管の先端
側のバッフルに1次燃焼室を配設したことを特徴とする
高温空気バーナ。 - 【請求項2】 前記燃料供給管の外周に1次空気供給管
を配設し、該燃料供給管と1次空気供給管との間隙で1
次空気供給孔を構成したことを特徴とする請求項1記載
の高温空気バーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6160409A JPH0828830A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 高温空気バーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6160409A JPH0828830A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 高温空気バーナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0828830A true JPH0828830A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=15714318
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6160409A Pending JPH0828830A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | 高温空気バーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0828830A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6409996B1 (en) * | 1997-11-19 | 2002-06-25 | Flavone Sunproducts A/S | Composition comprising one or more flavonoids, method of obtaining such composition and use thereof as UV-absorbing agent |
JP2002295812A (ja) * | 2001-03-30 | 2002-10-09 | Chugai Ro Co Ltd | 拡散火炎二段燃焼式ガスバーナ |
KR20030018187A (ko) * | 2001-08-27 | 2003-03-06 | 주식회사 포스코 | 연료와 산화제의 예혼합을 이용한 저질소산화물 버너 |
JP2010510159A (ja) * | 2006-11-16 | 2010-04-02 | エイチ2ジーイーエヌ・イノベーションズ・インコーポレイテッド | リアクタ空気供給システムおよびバーナー構成 |
KR101400223B1 (ko) * | 2013-05-20 | 2014-05-27 | 주식회사 포스코 | 가열로 버너 |
US9869468B2 (en) | 2011-01-31 | 2018-01-16 | Ihi Corporation | Burner device for high-temperature air combustion |
JP2018169080A (ja) * | 2017-03-29 | 2018-11-01 | 東京瓦斯株式会社 | 燃焼システム、及び燃焼装置 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP6160409A patent/JPH0828830A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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