JP5164216B2 - 接続構造 - Google Patents
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Description
図4、図5において、エンジン1には、油圧ポンプ2が装備されている。一方、図示しないシャーシーフレームにはステアリングギアボックス3が取付けられ、そのステアリングギアボックス3はステアリングコラム4と継ぎ手によって接続されている。
図4、図5の例では、例えば、一端にコネクタボルト6Jを設けた鋼管製の高圧チューブ5Jの他端が、油圧ポンプ2に接続されている。高圧チューブ5Jのコネクタボルト6Jは、固定のために、エンジン1に取付けられたチューブブラケット7の取付け孔71に係合(挿通)される。
図示では明示していないが、ギアボックス3にも、高圧チューブ8が接続されている。
係る相対運動や振動を吸収するため、油圧ポンプ2側の高圧チューブ5Jと、ギアボックス3側の高圧チューブ8とは、可撓性を有する高圧ホース9によって接続される。
高圧ホース9は、ホース本体91と、ホース端部のフレアナット93とを有している。
図5は、油圧ポンプ2側の高圧チューブ5Jと高圧ホース9との接続部を示している。
そして、コネクタボルト6Jの雄ネジ61Jに高圧ホース9端部のフレアナット93を螺合して、高圧ホース9が回転しないようにおさえながらフレアナット93を締め付ける。
ここで、チューブブラケット7の取付け孔71の直径は、コネクタボルト6Jの径よりも大きいので、ロックボルト10が緩んでしまうと、高圧チューブ5Jがチューブブラケット7から外れてしまい、高圧チューブ5Jは油圧ポンプ2との接続部分のみで支えられた状態となる。そのような状態で、大きな力が作用すれば、高圧チューブ5Jは変形してしまう恐れがある。
しかし、係る従来技術は、一般家庭の台所等における都市ガスの配管を固定するための機構であり、振動が多い車両のエンジン近傍に適用するものではない。そのため、上述した従来技術の問題点を解消することは出来なかった。
その結果、高圧チューブ5がチューブブラケット7から外れてしまうことが防止され、外力が作用して高圧チューブ5が変形してしまうことも防止される。そして、例えば、高圧チューブ5の剛性が高い場合には、高圧チューブ5が破損してしまうことが防止される。
図1において、エンジン1には、油圧ポンプ2が装備されており、図示しないシャーシーフレームにはステアリングギアボックス3が取付けられている。
油圧ポンプ2とステアリングギアボックス3とは、高圧油が流れる油圧配管であるパワステ配管によって連通されている。
図1において、係るパワステ配管は、油圧ポンプ2側(エンジン1側)の高圧チューブ5(被締結側管状部材)、高圧ホース9(締結側管状部材)、ステアリングギアボックス3側の高圧チューブ8を有している。
高圧チューブ5のコネクタボルト6の先端は、高圧チューブ5を支持するため、固定用ブラケット7の取付け孔71(図3参照)に係合或いは挿通されている。そして固定用ブラケット7は、エンジン1に取り付けられた。
高圧ホース9は可撓性を有する材料製であり、高圧チューブ5と高圧チューブ8との相対変位(相対的な運動、振動等)、換言すれば、エンジン1と図示しないシャーシーフレームとの相対的な変位を吸収する。
高圧ホース9の高圧チューブ5側の端部には、高圧チューブ5との接続用のフレアナット93(図3参照)が設けられている。
図2において、コネクタボルト6は、外径の異なる2つの雄ネジ部61、62を有しており、外径が小さい雄ネジ61が、高圧ホース9側(図2では下側)に位置するように形成されている。
高圧ホース9と高圧チューブ5とを接続するに際して、例えば、固定用ブラケット7の図示しない開口部にコネクタボルト6を相通して、コネクタボルト6を固定用ブラケット7に係止する。そして、コネクタボルト6の雄ネジ62(外径が大きい雄ネジ)にロックナット10を螺合させる。そして、ロックナット10を締め付けて、コネクタボルト6のヘッド部63とロックナット10により、固定用ブラケット7を挟み込むように固定する。
そして、コネクタボルト6に形成された外径が小さい雄ネジ61に、高圧ホース9の端部に設けられたフレアナット93を螺合する。
ここで、上述した様に、コネクタボルト6に形成された外径の異なる二つの雄ネジ61、62は、ネジ山の向きが逆向き(図示の例では、雄ネジ61は右ネジ、雄ネジ62は左ネジ)に形成されている。そのため、フレアナット93を矢印R1で示すように回転した際に、コネクタボルト6が共回りをしてしまっても、当該共回りの回転方向R1Aは、左ネジであるロックナット10を左ネジである雄ネジ62に対して締め付ける方向である。
すなわち、高圧ホース9の端部のフレアナット93をコネクタボルト6の外径の小さな雄ネジ61に螺合した際に、コネクタボルト6が共回りしたとしても、その共回り方向R1Aは、ロックナット10を締め付ける方向であり、コネクタボルト6のヘッド部63とロックナット10により、固定用ブラケット7をより強固に挟み込む作用を奏する方向である。
そして、高圧チューブ5に外力が作用しても、高圧チューブ5が変形し、破損してしまうことが防止される。
2・・・油圧ポンプ
3・・・ステアリングギアボックス
5・・・高圧チューブ
6・・・ボルトコネクタ
7・・・固定用ブラケット
9・・・高圧ホース
10・・・ロックナット
61・・・外径が小さい雄ネジ部
62・・・外径が大きい雄ネジ部
93・・・フレアナット
Claims (1)
- エンジン(1)に油圧ポンプ(2)が装備され、その油圧ポンプ(2)側の高圧チューブ(5)の端部にネジ山を形成したコネクタボルト(6)が設けられ、そのコネクタボルト(6)は大径のヘッド部(63)を備え、シャーシーフレームに取付けたステアリングギアボックス(3)側の可撓性の高圧ホース(9)の端部には前記コネクタボルト(6)のネジ山と螺合するフレアナット(93)が設けられ、前記コネクタボルト(6)をエンジン(1)に取付けるためチューブブラケット(7)が設けられ、前記コネクタボルト(6)は前記チューブブラケット(7)の取付け孔(71)を挿通して、コネクタボルト(6)の大径のヘッド部(63)とロックナット(10)とでチューブブラケット(7)を挟んで固定された高圧チューブ(5)と高圧ホース(9)との接続構造において、前記高圧チューブ(5)の端部に設けたコネクタボルト(6)が高圧ホース(9)の端部に設けたフレアナット(93)に螺合する雄ネジ(61)が形成された領域の外径は、前記ロックナット(10)が螺合する雄ネジ(62)が形成された領域の外径より小さく、前記コネクタボルト(6)がフレアナット(93)に螺合する雄ネジ(61)と前記ロックナット(10)が螺合する雄ネジ(62)とはネジ山の向きが逆向きに形成されていることを特徴とする接続構造。
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