JP5163407B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、より特定的には、外部電源からの電力によって充電可能な蓄電部を搭載したハイブリッド車両に関する。
近年、環境問題を考慮して、内燃機関と電動機とを効率的に組合わせて走行するハイブリッド車両が実用化されている。このようなハイブリッド車両は、充放電可能な蓄電部を搭載し、発進時や加速時などに電動機へ電力を供給して駆動力を発生する一方で、下り坂や制動時などに車両の運動エネルギーを電力として回収する。
このようなハイブリッド車両においては、搭載する蓄電部を商用電源などの外部電源からの電力によって充電するための構成が提案されている。このように外部電源により蓄電部を予め充電することにより、通勤や買い物などの比較的短距離の走行であれば、内燃機関を停止状態に保ったまま走行することができるため、燃費を向上させることが可能となる。このような走行は、EV(Electric Vehicle)走行とも称される。
このような外部充電機能を備えたハイブリッド車両では、外部電源からの充電のメリットを生かすために、従来のハイブリッド車両(外部充電機能を有しないハイブリッド車両)よりも蓄電容量の大きい蓄電部が搭載されている。これにより、たとえば従来数km程度であったEV走行モードでの走行距離が10km以上に拡大することが可能となる。
そして、このEV走行モード中に蓄電部の充電状態値(SOC:State of Charge;以下、単に「SOC」とも称す)が所定値を下回ると、走行モードはHV(Hybrid Vehicle)走行モードに切替わる。このHV走行モードにおいては、ハイブリッド車両は、蓄電部のSOCが予め定められた制御中心値を中心とする所定の範囲内に維持されるように、エンジンの作動出力が蓄電部を充電するための発電動作に用いられる。
たとえば特開2008−74321号公報(特許文献1)は、このような外部充電機能を備えたハイブリッド車両において、走行モードの切替ポイントを運転者に表示する表示装置を開示する。これによれば、表示装置は、運転者の出力要求に応じて変化するアクセル開度を表示する第1の表示部と、走行モードが切替わるアクセル開度を示す分割線をアクセル開度に対応させて表示する第2の表示部とを備える。
特開2008−74321号公報 特開平10−261123号公報 特開2008−109840号公報
ここで、従来のハイブリッド車両の表示装置においては、車両情報として、燃費やエネルギーの発電状況および利用状況等を表示するとともに、蓄電部の残量を表示部に表示するものがある。その一例として、蓄電部の残量は、予め許容されている蓄電部の使用範囲(たとえばSOCが20%〜80%)を複数段階に分割した上で、該使用範囲に対する現在のSOCの比率を、上記複数段階のうちのいずれかの段階に対応付けることによって表示される。
しかしながら、外部充電機能を備えたハイブリッド車両では、上述したように、従来のハイブリッド車両とは異なり、EV走行モード中とHV走行モード中とで、蓄電部の使用範囲が大きく異なるものである。また、従来のハイブリッド車両と比較して、蓄電部の蓄電容量が大きいことから、HV走行モード中における蓄電部の充放電量が従来のハイブリッド車両での充放電量と同程度であっても、SOCの変化量としては明らかな違いが生じることとなる。
そのため、外部充電機能を備えたハイブリッド車両においても、従来のハイブリッド車両の表示装置と同じ表示態様で蓄電部の残量を表示した場合には、運転者が違和感を感じるという問題が生じる。しかしながら、上述した特開2008−74321号公報には、このような蓄電部の残量の表示態様に対する運転者の違和感については何ら言及されていない。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外部電源からの電力によって充電可能な蓄電部を搭載したハイブリッド車両において、運転者が蓄電部の残量の表示に違和感を感じるのを抑制することである。
この発明のある局面に従えば、内燃機関および電動機を動力源として駆動軸に動力を出力するハイブリッド車両であって、充放電可能な蓄電部と、内燃機関からの駆動力を受けて発電可能な発電部と、蓄電部の充電状態値を推定する状態推定部と、蓄電部が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて蓄電部を外部充電するための充電部と、ハイブリッド車両の走行中に、蓄電部の充電状態値に基づいて蓄電部の残量を表示する表示部とを備える。ハイブリッド車両は、発電部による蓄電部に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、蓄電部の充電状態値が所定の制御範囲内に維持されるように発電部による蓄電部に対する内部充電を制御する第2の走行モードとを選択して走行可能である。第1の走行モードの選択中と第2の走行モードの選択中とで、蓄電部の残量の表示態様を変更するように表示部を制御する制御部をさらに備える。
好ましくは、充電部は、蓄電部の充電状態値が所定の上限値を超えないように、蓄電部に供給する充電電力を制御する。ハイブリッド車両は、蓄電部の充電状態値が所定の下限値を下回るまでは第1の走行モードを選択するとともに、蓄電部の充電状態値が所定の下限値を下回ると第2の走行モードを選択する走行モード制御部をさらに備える。制御部は、第1の走行モードの選択中には、蓄電部の充電状態値を所定の上限値および所定の下限値により規定される所定の使用範囲に対する比率に変換した結果を、蓄電部の残量として表示部に表示するとともに、第2の走行モードの選択中には、蓄電部の充電状態値を所定の制御範囲に対する比率に変換した結果を、蓄電部の残量として表示部に表示する。
好ましくは、表示部は、蓄電部の充電状態値を所定の使用範囲に対する比率に変換した結果を、蓄電部の残量として表示する第1の表示領域と、蓄電部の充電状態値を所定の制御範囲に対する比率に変換した結果を、蓄電部の残量として表示する第2の表示領域とを有する。制御部は、第1の走行モードの選択中には、第1の表示領域が第2の表示領域よりも広くなるように表示部を制御するとともに、第2の走行モードの選択中には、第2の表示領域が第1の表示領域よりも広くなるように表示部を制御する。
この発明によれば、外部電源からの電力によって充電可能な蓄電部を搭載したハイブリッド車両において、運転者が蓄電部の残量の表示に違和感を感じるのを抑制することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
(車両の概略構成)
図1は、この発明の実施の形態に従う車両100に対して外部電源による充電を行なうための概略構成図である。
図1を参照して、この発明の実施の形態に従うハイブリッド車両100(以下、単に「車両100」とも称す)は、内燃機関(エンジン)18とモータジェネレータMG1,MG2とを搭載し、それぞれからの駆動力を最適な比率に制御して走行する。さらに、車両100は、このモータジェネレータに電力を供給するための蓄電部4を搭載する。この蓄電部4は、車両100のシステム起動状態(以下、「IGオン状態」とも記す)において、エンジン18の作動により生じる動力を受けて充電可能であるとともに、車両100のシステム停止中(以下、「IGオフ状態」とも記す)において、コネクタ部350を介して外部電源と電気的に接続されて充電可能である。以下の説明では、それぞれの充電動作を区別するために、外部電源による蓄電部4の充電を「外部充電」とも記し、エンジン18の作動による蓄電部4の充電を「内部充電」とも記す。
コネクタ部350は、代表的に商用電源などの外部電源を車両100に供給するための連結機構を構成し、キャブタイヤケーブルなどからなる電力線PSLを介して充電ステーション(図示せず)と連結される。そして、コネクタ部350は、外部充電時に車両100と連結され、外部電源と車両100に搭載された充電部30とを電気的に接続する。一方、車両100には、コネクタ部350と連結され、外部電源を受入れるためのコネクタ受入部150が設けられる。
なお、コネクタ部350を介して車両100に供給される外部電源は、商用電源に代えて、もしくはこれに加えて住宅の屋根などに設置された太陽電池パネルによる発電電力などであってもよい。
車両100は、エンジン(ENG)18と、第1モータジェネレータMG1と、第2モータジェネレータMG2とを駆動力源として備え、これらは動力分割機構22を介して機械的に連結される。そして、車両100の走行状況に応じて、動力分割機構22を介して上記3者の間で駆動力の分配および結合が行なわれ、その結果として、駆動輪24Fが駆動される。
車両100の走行時(すなわち、非外部充電時)において、動力分割機構22は、エンジン18の作動によって発生する駆動力を二分割し、その一方を第1モータジェネレータMG1側へ配分するとともに、残部を第2モータジェネレータMG2へ配分する。動力分割機構22から第1モータジェネレータMG1側へ配分された駆動力は発電動作に用いられる一方、第2モータジェネレータMG2側へ配分された駆動力は、第2モータジェネレータMG2で発生した駆動力と合成されて、駆動輪24Fの駆動に使用される。
このとき、モータジェネレータMG1およびMG2にそれぞれ対応付けられた第1インバータ(INV1)8−1および第2インバータ(INV2)8−2は、直流電力と交流電力とを相互に変換する。主として、第1インバータ8−1は、制御装置2からのスイッチング指令PWM1に応じて、第1モータジェネレータMG1で発生する交流電力を直流電力に変換し、正母線MPLおよび負母線MNLへ供給する。一方、第2インバータ8−2は、制御装置2からのスイッチング指令PWM2に応じて、正母線MPLおよび負母線MNLを介して供給される直流電力を交流電力に変換して、第2モータジェネレータMG2へ供給する。すなわち、車両100は、負荷装置として、蓄電部4からの電力を受けて駆動力を発生可能な第2モータジェネレータMG2を備えるとともに、エンジン18からの駆動力を受けて発電可能な発電部である第1モータジェネレータMG1を備える。
蓄電部4は、充放電可能な電力貯蔵要素であり、代表的にリチウムイオン電池やニッケル水素などの二次電池、もしくは電気二重層キャパシタなどの蓄電素子で構成される。蓄電部4とインバータ8−1との間には、直流電圧を相互に電圧変換可能なコンバータ(CONV)6が配置されており、蓄電部4の入出力電圧と、正母線MPLと負母線MNLとの間の線間電圧とを相互に昇圧または降圧する。コンバータ6における昇降圧動作は、制御装置2からのスイッチング指令PWCに従ってそれぞれ制御される。
なお、図1には、蓄電部4を1個だけ搭載するハイブリッド車両を例示するが、蓄電部4の数は1個には限定されない。車両100に要求される走行性能などに応じて、複数個の蓄電部を搭載するような構成を採用してもよい。このとき、各蓄電部に対応させて、同数のコンバータ6を搭載する構成が好ましい。
制御装置2は、代表的に、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などの記憶部と、入出力インターフェイスとを主体として構成された電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)からなる。そして、制御装置2は、予めROMなどに格納されたプログラムをCPUがRAMに読出して実行することによって、車両走行(内部充電を含む)および外部充電に係る制御を実行する。
制御装置2に入力される情報の一例として、図1には、正線PLに介挿された電流センサ10からの電池電流Ibat、正線PLと負線NLとの線間に配置された電圧センサ12からの電池電圧Vbat、蓄電部4に近接して配置された温度センサ11からの電池温度Tbat、正母線MPLと負母線MNLとの線間に配置された電圧センサ16からの母線電圧Vhを例示する。
また、制御装置2は、蓄電部4の充電状態値(SOC:State of Charge;以下「SOC」と記す)を連続的に推定する。なお、充電状態値(SOC)とは、蓄電部4が満充電状態を基準にしたときの充電量(残存電荷量)を示すものであり、一例として、満充電容量に対する現在の充電量の比率(0〜100%)で表わされる。
より具体的には、制御装置2は、蓄電部4の充放電量の積算値に基づいて蓄電部4のSOCを順次演算する。なお、充放電量の積算値は、対応する蓄電部の電池電圧と電池電流との積(電力)を時間的に積分することで得られる。
車両100は、蓄電部4を外部充電するための構成として、コネクタ受入部150と、充電部30とをさらに備える。蓄電部4に対して外部充電を行なう場合には、コネクタ部350がコネクタ受入部150に連結されることで、正充電線CPLおよび負充電線CNLを介して外部電源からの電力が充電部30へ供給される。また、コネクタ受入部150は、コネクタ受入部150とコネクタ部350との連結状態を検出するための連結検出センサ150aを含んでおり、この連結検出センサ150aからの連結信号CONによって制御装置2は、外部電源により充電可能な状態となったことを検出する。なお、本実施の形態においては、外部電源として単相交流の商用電源が用いられる場合について例示する。
また、本明細書において、「外部電源により充電可能な状態」とは、代表的に、コネクタ部350がコネクタ受入部150に物理的に挿入されている状態を意味する。なお、図1に示す構成に代えて、外部電源と車両とを非接触のまま電磁的に結合して電力を供給する構成、具体的には外部電源側に一次コイルを設けるとともに、車両側に二次コイルを設け、一次コイルと二次コイルとの間の相互インダクタンスを利用して電力供給を行なう構成では、「外部電源により充電可能な状態」とは、一次コイルと二次コイルとが位置合せされた状態を意味する。
充電部30は、外部電源からの電力を受けて蓄電部4を外部充電するための装置であり、正線PLおよび負線NLと正充電線CPLおよび負充電線CNLとの間に配置される。すなわち、充電部30は、蓄電部4とコンバータ6との間に電気的に接続される。
また、充電部30は、電流制御部30aと、電圧変換部30bとを含み、外部電源からの電力を蓄電部4の充電に適した電力に変換する。具体的には、電圧変換部30bは、外部電源の供給電圧を蓄電部4の充電に適した電圧に変換するための装置であり、代表的に所定の変圧比を有する巻線型の変圧器や、AC−ACスイッチングレギュレータなどからなる。また、電流制御部30aは、電圧変換部30bによる電圧変換後の交流電圧を整流して直流電圧を生成するとともに、制御装置2からの充電電流指令に従って、蓄電部4に供給する充電電流を制御する。電流制御部30aは、代表的に単相のブリッジ回路などからなる。なお、電流制御部30aおよび電圧変換部30bからなる構成に代えて、AC−DCスイッチングレギュレータなどによって充電部30を実現してもよい。
ところで、本実施の形態に従う車両100はハイブリッド車両であり、エンジン18からの駆動力によって、走行および蓄電部4の充電が可能である。一方、蓄電部4を外部充電して使用する態様においては、エンジン18を可能な限り停止状態に維持して走行することが好ましい。そのため、車両100は、EV(Electric Vehicle)走行モードと、HV(Hybrid Vehicle)走行モードとを選択して走行可能に構成される。
すなわち、EV走行モードにおいては、車両100は、蓄電部4のSOCが所定値を下回るまでの間、主として第2モータジェネレータMG2からの駆動力のみで走行する。このEV走行モードでは、エンジン18の駆動力を受けた第1モータジェネレータMG1での発電動作は行なわれず、蓄電部4に対する内部充電が制限される。なお、EV走行モードは、エンジン18を停止状態に維持して燃料消費率を向上させることを目的としているが、運転者からの急加速などの駆動力要求が与えられた場合、触媒暖機時や空調要求などの駆動力要求とは無関係な要求が与えられた場合、およびその他の条件が成立した場合などにおいては、エンジン18を始動してもよい。
EV走行モード中に蓄電部4のSOCが所定値を下回ると、走行モードはHV走行モードに切替わる。HV走行モードにおいては、車両100は、蓄電部4のSOCが予め定められた所定の制御範囲内に維持されるように、第1のモータジェネレータMG1による発電動作が制御される。この第1モータジェネレータMG1での発電動作に応じて、エンジン18も作動を開始する。なお、エンジン18の作動によって生じる駆動力の一部は車両100の走行にも用いられる。
そして、HV走行モードでは、制御装置2は、総合的な燃費が最適化されるように、各センサからの信号、走行状況、アクセル開度などに基づいて、エンジン18の回転数、第1モータジェネレータMG1の発電量、および第2モータジェネレータMG2のトルクについての目標値を決定する。
この目標値の決定にあたっては、蓄電部4のSOCについても考慮され、蓄電部4のSOCが所定の制御中心値を中心とする所定の制御範囲内に維持されるように、蓄電部4で充放電される電力が管理される。すなわち、エンジン18からの動力の一部を受けて第1モータジェネレータMG1が発電する発電電力と、第2モータジェネレータMG2が駆動力の発生に使用する消費電力との差が蓄電部4での充放電電力に相当するため、蓄電部4のSOCの大きさに応じて、第1モータジェネレータMG1の発電量、および第2モータジェネレータMG2での消費電力が決定される。なお、蓄電部4の充放電電力は、車両100の走行状況に応じても影響を受けるので、蓄電部4のSOCを維持する「所定の制御範囲」が明確に規定されているとは限らない。
このように、本実施の形態に従う車両100は、外部充電可能なハイブリッド車両であり、蓄電部4のSOCに応じて走行モードの切替えが行なわれる。さらに、この走行モードの切替えは、運転席の近傍に設けられた選択スイッチ26を運転者が操作することによって行なうことも可能である。
より具体的には、選択スイッチ26が第1の操作状態(たとえばオン状態とする)に操作された場合には、走行モードはHV走行モードからEV走行モードに切替わる。一方、選択スイッチ26が第2の操作状態(たとえばオフ状態とする)に操作された場合には、走行モードはEV走行モードからHV走行モードに切替わる。選択スイッチ26による走行モードの切替えは、後述するように、選択スイッチ26から出力される選択指令(選択スイッチ26の操作状態を指示する信号に相当)に応じて、制御装置2により行なわれる。
なお、車両100の走行モードは、後述するように、表示部20に表示される。これにより、運転者は走行モードの切替えを認識することができる。この表示部20は、外部から補給されるエネルギー(燃料および電力)ごとの燃費やコスト等の情報についても表示可能に構成されている。
図1に示すこの発明の実施の形態と本願発明との対応関係については、蓄電部4が「蓄電部」に相当し、充電部30が「充電部」に相当し、第2モータジェネレータMG2が「電動機」に相当し、エンジン18が「内燃機関」に相当し、第1モータジェネレータMG1が「発電部」に相当する。また、「EV走行モード」が「第1の走行モード」に相当し、「HV走行モード」が「第2の走行モード」に相当する。
(表示部)
本実施の形態に従う車両100は、運転者に対して、車両の運転状況を視覚的に告知するための表示部20をさらに備える。表示部20には、車両100の走行モードが表示される。
さらに、表示部20は、運転者が車両外部から供給されるエネルギー(燃料および電力)ごとの燃費やコスト等に関心を寄せ得ることを考慮して、燃費等の情報を表示可能に構成されている。この表示部20に表示される燃費等の情報には、蓄電部4の残量も含まれている。
(制御構造)
次に、図2を参照して、本実施の形態に従うハイブリッド車両における蓄電部の残量を表示するための制御構造について説明する。
図2は、この発明の実施の形態に従う制御装置2における制御構造を示すブロック図である。図2に示す各機能ブロックは、代表的に制御装置2が予め格納されたプログラムを実行することで実現されるが、その機能の一部または全部を専用のハードウェアとして実装してもよい。
図2を参照して、制御装置2は、状態推定部200と、走行モード制御部202と、配分部204と、コンバータ制御部206と、インバータ制御部208と、表示制御部210とを備える。
状態推定部200は、電池温度Tb、電池電流Ibおよび電池電圧Vbに基づいて、蓄電部4についてのSOCを演算する。本実施の形態では、蓄電部4のSOCを、蓄電部4の満充電容量に対する現在の充電量の比率(0〜100%)で表わすものとする。
蓄電部4のSOCを算出する構成については、様々な周知技術を用いることができるが、一例として、状態推定部200は、開回路電圧値から算出される暫定SOCと、充放電電流値の積算値から算出される補正SOCとを加算することでSOCを導出する。具体的には、状態推定部200は、各時点における電池電流値Ibおよび電池電圧値Vbから蓄電部4の開回路電圧値を算出し、当該開回路算出値を予め実験的に測定された蓄電部4の基準状態におけるSOCと開回路電圧値との関係を示す基準充放電特性に適用することで、蓄電部4の暫定SOCを算出する。さらに、状態推定部200は、電池電流値Ibを積算して補正SOCを算出し、この補正SOCに暫定SOCを加算することでSOCを導出する。
走行モード制御部202は、運転者の操作によるイグニッションオン指令IGONが与えられると、蓄電部4のSOCおよび選択スイッチ26(図1)からの選択指令に基づいて、車両100の走行モードを設定する。設定された走行モードは、表示制御部210に与えられる。
具体的には、走行モード制御部202は、蓄電部4のSOCが所定値以上である場合には、車両100をEV走行モードに設定する。あるいは、運転者が選択スイッチ26を第1の操作状態(オン状態)に操作した場合に選択スイッチ26から発せられる選択指令に応答して、車両100をEV走行モードに設定する。
一方、EV走行モードの実行中に蓄電部4のSOCが所定値を下回った場合には、走行モード制御部202は、車両100をEV走行モードからHV走行モードに切替える。あるいは、運転者が選択スイッチ26を第2の操作状態(オフ状態)に操作した場合に選択スイッチ26から発せられる選択指令に応答して、車両100をEV走行モードからHV走行モードに切替える。
さらに、走行モード制御部202は、運転者要求に応じて、車両100の走行に必要な総合出力を演算する。なお、運転者要求には、アクセルペダルの踏込量、シフトレバーのポジション(いずれも図示せず)などが含まれる。そして、走行モード制御部202は、総合出力を実現するために必要なエンジン18の駆動力に応じて、エンジン回転数などを決定する。また、総合出力の演算結果は、配分部204へも伝達される。
配分部204は、総合出力の演算結果に応じて、モータジェネレータMG1,MG2のトルクや回転数を演算し、その制御指令をインバータ制御部208へ出力すると同時に、車両100ないにおける電力需給に応じた制御指令をコンバータ制御部206へ出力する。
インバータ制御部208は、配分部204からの制御指令に応じて、モータジェネレータMG1およびMG2を駆動するためのスイッチング指令PWM1およびPWM2を生成する。このスイッチング指令PWM1およびPWM2は、それぞれインバータ8−1および8−2へ出力される。
コンバータ制御部206は、配分部204からの制御指令に応じて、蓄電部4から第2モータジェネレータMG2へ所定の放電電力が供給されるように、スイッチング指令PWCを生成する。このスイッチング指令PWCに従って、コンバータ6が電圧変換動作を行なうことで、蓄電部4の放電電力が制御される。
表示制御部210は、状態推定部200から蓄電部4のSOCを受け、走行モード制御部202から車両100の走行モードを受ける。そして、表示制御部210は、蓄電部4のSOCに基づいて蓄電部4の残量を表示するように表示部20を制御する。
このとき、表示制御部210は、走行モードに応じて、蓄電部4の残量の表示態様を変化させる。具体的には、表示制御部210は、EV走行モードの実行中とHV走行モードの実行中とで、蓄電部4の残量としての蓄電部4のSOCを、異なる表示態様で表示するように表示部20を制御する。
ここで、上記のように走行モードに応じて蓄電部4のSOCの表示態様を変化させる構成としたのは、外部充電機能を備えた車両100では、以下に述べるように、蓄電部4での充放電電力を制御する構成が、EV走行モードとHV走行モードとでは異なることに基づいている。さらには、外部充電機能を備えた車両100では、外部電源からの充電のメリットを生かすために、従来のハイブリッド車両(外部充電機能を有しないハイブリッド車両)よりも蓄電容量の大きい蓄電部が搭載されていることも一因としている。
図3は、ハイブリッド車両の走行に伴なう蓄電部のSOCの時間的な変化を示す図である。図3(a)は、外部充電機能を備えないハイブリッド車両における一例を示す。図3(b)は、本実施の形態に従う車両100において本来の使用が為される場合を示す。
図3(a)を参照して、外部充電機能を備えないハイブリッド車両では、蓄電部におけるSOC上限値とSOC下限値との略中間に制御中心値が設定される。そして、IGオン(車両走行)期間において、蓄電部のSOCがこの制御中心値を中心とする所定の範囲内に維持されるように、蓄電部で充放電される電力が制御される。
これに対して、図3(b)を参照して、本実施の形態に従う車両100においては、IGオフの期間中において、蓄電部4はSOC上限値の近傍まで充電される。イグニッションオン指令が与えられて車両100の走行が開示されると(時刻t1)と、車両100はEV走行モードで走行する。このEV走行モードの継続によって、蓄電部4のSOCがSOC下限値を下回ると(時刻t2)、EV走行モードからHV走行モードに移行し、エンジン18(図1)が作動を開始し、第1モータジェネレータMG1によって発電された電力によって蓄電部4は充電される。そのため、蓄電部4のSOCは増加し始める。ここで、次回の外部充電に備えて、HV走行モードにおける制御中心値は、図3(a)における制御中心値に比較して低い値に設定される。すなわち、HV走行モードにおける蓄電部4のSOCは、相対的にSOC下限値に近い値となっている。
車両100の走行が完了すると、運転者がコネクタ部350(図1)を車両100に連結することで、外部充電が開始される(時刻t3)。これにより、蓄電部4のSOCは増加し始める。
このように、車両100において、EV走行モードでは、SOC上限値とSOC下限値とによって規定された範囲内で蓄電部4が使用されるのに対して、HV走行モードでは、SOC下限値に近傍に設定された所定の制御範囲内に維持されるように、蓄電部4での充放電電力が制御される。その結果、EV走行モードとHV走行モードとでは、蓄電部4の使用範囲が異なっている。
したがって、それぞれの走行モードの実行中に表示部20に蓄電部4の残量を表示するにあたっては、蓄電部4のSOCを基準とした共通の表示態様で蓄電部4の残量を表示する構成とすることで、運転者に違和感を与える可能性がある。
詳細には、外部充電機能を備えないハイブリッド車両においては、蓄電部の残量の表示態様の一例として、図3(a)に示すSOC上限値およびSOC下限値によって規定される蓄電部の使用範囲を複数段階に分割した上で、該使用範囲に対する現在のSOCの比率を、上記複数段階のうちのいずれかの段階に対応付けることによって表示される。
ここで、この表示態様を車両100に適用した場合には、HV走行モードの実行中における蓄電部4の残量は、図3(b)に示すように、SOCの制御範囲がSOC下限値近傍に設けられていることに起因して、最も低い段階として表示されることになる。
さらに、外部充電機能を備えないハイブリッド車両と比較して、蓄電部4の蓄電容量が大きいことから、HV走行モード中における蓄電部4の充放電量が該ハイブリッド車両での充放電量と同程度であっても、SOCの変化量としては相対的に小さくなるため、表示部20上では、蓄電部4の残量は最も低い段階として表示され続けることとなる。この結果、運転者が蓄電部4の残量に違和感を感じる可能性がある。
そこで、本実施の形態に従う表示制御部210は、EV走行モードの実行中とHV走行モードの実行中とで、蓄電部4の残量としての蓄電部4のSOCを、異なる表示態様で表示するように表示部20を制御する。
図4は、本実施の形態に従う表示部20の表示態様を示す図である。図4(a)は、EV走行モードの実行中における蓄電部4の残量の表示態様の一例を示す。図4(b)は、HV走行モードの実行中における蓄電部4の残量の表示態様の一例を示す。
図4(a)を参照して、EV走行モードの実行中において、蓄電部4のSOCは、SOC上限値およびSOC下限値(図3(b))により規定される所定の使用範囲に対する比率に変換される。そして、表示部20の所定の表示領域400Aには、その変換された比率が、複数段階のうちのいずれかの段階に対応付けられて表示される。
一方、HV走行モードの実行中においては、蓄電部4のSOCは、SOC下限値の近傍に設けられた所定の制御範囲(図3(b))に対する比率に変換される。そして、表示部20の所定の表示領域500Aには、その変換された比率が、複数段階のうちのいずれかの段階に対応付けられて表示される。
すなわち、表示部20には、EV走行モードの実行中およびHV走行モードの実行中のそれぞれにおいて、蓄電部4の残量が、対応する走行モードにおいて予め設定されている所定の使用範囲(または所定の制御範囲)に対する現在の充電量の比率として表示されることとなる。したがって、運転者は、EV走行モードの実行中には、第2モータジェネレータMG2による駆動力の発生により蓄電部4からの放電電力が消費される(SOCが低下する)のを認識できる。また、HV走行モードの実行中には、運転者は、上述した蓄電部4からの放電電力の消費を認識できるとともに、エンジン18の動力を受けた第1モータジェネレータMG1による発電動作により蓄電部4が充電される(SOCが増加する)のを認識できる。この結果、運転者が蓄電部4の残量に違和感を感じるのを抑制することが可能となる。
さらに、本実施の形態に従う表示制御部210は、走行モードの切替えに応答して、蓄電部4の残量の表示態様を切替えるにあたって、その切替えを運転者に明示することによって、切替え前後に蓄電部4の残量に生じる不自然さを無くすことができる。
図5は、本実施の形態に従う表示部20の表示態様を示す図である。
図5(a)を参照して、EV走行モードの実行中には、図4(a)に示す表示領域400Aの背面に、さらに表示領域500Bが設けられる。この表示領域500Bは、図4(b)に示す表示領域500Aを、その表示面積を縮小して表示したものである。表示領域500Bは、図5(a)に示すように、その一部分が重なり合うように配置されている。これにより、表示領域400Aは、表示領域500Bよりも前面であって、かつ、より大きな表示面積によって表示される。
これに対して、HV走行モードの実行中には、図5(b)に示すように、上述した表示領域500Aの背面に、さらに表示領域400Bが設けられる。この表示領域400Bは、図4(a)に示す表示領域400Aを、その表示面積を縮小して表示したものである。表示領域400Bは、図5(b)に示すように、その一部分が重なり合うように配置されている。これにより、表示領域500Aは、表示領域400Bよりも前面であって、かつ、より大きな表示面積によって表示される。
そして、車両100の走行モードが切替えられると、表示制御部210は、図中の矢印k1〜k4に従って、図5(a)の表示態様と図5(b)の表示態様とを切替える。具体的には、EV走行モードからHV走行モードへ切替えられた場合には、表示制御部210は、矢印k1に従って、表示領域400Aを縮小した上で表示領域500Aの背面に配置する。さらに、表示制御部210は、矢印k2に従って、表示領域500Bを拡大した上で表示領域400Bの前面に配置する。
これに対して、HV走行モードからEV走行モードへ切替えられた場合には、表示制御部210は、矢印k3に従って、表示領域400Bを拡大した上で表示領域500Bの前面に配置する。さらに、表示制御部210は、矢印k4に従って、表示領域500Aを縮小した上で表示領域400Aの背面に配置する。
このように、EV走行モードの実行中における蓄電部4の残量と、HV走行モードの実行中における蓄電部4の残量とは、現在実行されている走行モードに対応する蓄電部4の残量を明瞭に視認できる態様で表示されることから、表示態様の切替えを運転者に明示することができる。この結果、表示態様の切替え前後に蓄電部4の残量に生じる不自然さを無くすことができる。
なお、図5(a)および(b)に示す表示態様では、2つの表示領域(たとえば400Aおよび500B)が、その一部が重なり合うように前面と背面とに並べて表示させる構成としたが、現在実行されている走行モードに対応する蓄電部4の残量が明瞭に視認できる態様であれば、このような構成に限られない。たとえば、走行モードが切替えられたことに応じて、切替え直前の走行モードにおける蓄電部4の残量を表示する表示領域の輝度を低下させる(暗くする)構成としてもよい。
図2に示すこの発明の実施の形態と本願発明との対応関係については、状態推定部200が「状態推定部」に相当し、表示制御部210が「制御部」に相当する。
以上の処理は、図6に示すような処理フローにまとめることができる。
(フローチャート)
図6は、この発明の実施の形態に従う蓄電部4の残量を表示するための処理手順を示すフローチャートである。なお、図5に示す各ステップの処理は、制御装置2(図1)が図2に示す各制御ブロックとして機能することで実現される。
図6を参照して、走行モード制御部202として機能する制御装置2は、IGオフの期間中において、イグニッションオン指令が与えられると(ステップS01)、該IGオフの期間中に外部充電が実行されたか否かを判断する(ステップS02)。この判断は、蓄電部4がSOC上限値の近傍まで充電されているか、あるいはIGオフの期間中にコネクタ部350が車両100に連結されたかなど基づいて判断される。
外部充電が実行されていないと判断された場合(ステップS02においてNOの場合)には、車両100はHV走行モードで走行する(ステップS06)。
これに対して、外部充電が実行されたと判断された場合(ステップS02においてYESの場合)には、車両100はEV走行モードで走行する(ステップS03)。このとき、表示制御部210として機能する制御装置2は、状態推定部200から蓄電部4のSOCを受けると、その蓄電部4のSOCを、SOC上限値とSOC下限値とで規定される蓄電部4の使用範囲に対する比率に変換して表示部20の表示領域400A(図4(a))に表示する(ステップS04)。さらに、表示制御部210として機能する制御装置2は、蓄電部4のSOCを、蓄電部4の所定の制御範囲に対する比率に変換し、その変換した比率を表示領域400Aの背面に位置する表示領域500B(図4(a))に表示する。
次に、走行モード制御部202として機能する制御装置2は、EV走行モードを終了させるための所定の条件(EV走行終了条件)が成立したか否かを判断する(ステップS05)。このEV走行終了条件には、蓄電部4のSOCが所定値(SOC下限値)を下回ったこと、あるいは、選択スイッチ26(図1)がオフ状態に操作されたことを指示する選択指令が入力されたことなどが含まれる。
所定のEV走行終了状態が成立していない場合(ステップS05においてNOの場合)には、処理はステップS02に戻される。
これに対して、所定のEV走行終了条件が成立している場合(ステップS05でYESの場合)には、車両100は、EV走行モードからHV走行モードに移行する(ステップS06)。HV走行モードでの走行が開始されると、表示制御部210として機能する制御装置2は、状態推定部200から入力される蓄電部4のSOCを、蓄電部4の所定の制御範囲に対する比率に変換して表示領域500A(図4(b))に表示する(ステップS07)。さらに、表示制御部210として機能する制御装置2は、蓄電部4のSOCを、SOC上限値とSOC下限値とで規定される蓄電部4の使用範囲に対する比率に変換し、その変換した比率を表示領域500Aの背面に位置する表示領域400B(図4(b))に表示する。
HV走行モードの実行中において、走行モード制御部202として機能する制御装置2は、HV走行モードを終了させるための所定の条件(HV走行終了条件)が成立したか否かを判断する(ステップS08)。このHV走行終了条件には、蓄電部4のSOCが所定のしきい値以上となったこと、あるいは、選択スイッチ26(図1)がオン状態に操作されたことを指示する選択指令が入力されたことなどが含まれる。
所定のHV走行終了状態が成立していない場合(ステップS08においてNOの場合)には、処理はステップS06に戻される。
これに対して、所定のHV走行終了条件が成立している場合(ステップS08においてYESの場合)には、車両100は、HV走行モードからEV走行モードに移行する(ステップS03)。この場合、蓄電部4の残量の表示態様は、上記ステップS04で説明した表示態様に切替えられる。
以上のように、この発明の実施の形態によれば、蓄電部の使用範囲が互いに異なるEV走行モードの実行中とHV走行モードの実行中とで、蓄電部の残量が異なる表示態様で表示される。これにより、運転者が蓄電部の残量に違和感を感じるのを解消することができる。
さらに、この発明の実施の形態によれば、走行モードの切替えに応答して、蓄電部の残量の表示態様を切替えるにあたって、その切替えを運転者に明示することによって、切替え前後に蓄電部の残量に生じる不自然さを無くすことができる。
なお、上記の実施の形態においては、蓄電部4は、専用の充電部30によって外部電源から充電するものとしたが、外部電源から蓄電部4の充電方法は、このような方法に限られない。たとえば、コネクタ受入部150に接続される正充電線CPLおよび負充電線CNLをモータジェネレータMG1およびMG2の中性点間に接続し、コネクタ受入部150からモータジェネレータMG1およびMG2の中性点に外部電源から与えられる電力をインバータ8−1および8−2により変換することによって蓄電部4を充電してもよい。
また、上記の実施の形態においては、車両100は、動力分割機構22によりエンジン18の動力と駆動軸24Fと第1モータジェネレータMG1とに分割して伝達可能なシリーズ/パラレルハイブリッド型のハイブリッド車両について説明したが、この発明は、その他の形式のハイブリッド車両にも適用可能である。すなわち、たとえば、第1モータジェネレータMG1を駆動するためにのみエンジン18を用い、第2モータジェネレータMG2のみで車両の駆動力を発生する、いわゆるシリーズ型のハイブリッド車両にも適用することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態に従う車両に対して外部電源による充電を行なうための概略構成図である。 この発明の実施の形態に従う制御装置における制御構造を示すブロック図である。 ハイブリッド車両の走行に伴なう蓄電部のSOCの時間的な変化を示す図である。 この発明の実施の形態に従う表示部の表示態様を示す図である。 この発明の実施の形態に従う表示部の表示態様を示す図である。 この発明の実施の形態に従う蓄電部の残量を表示するための処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
4 蓄電部、6 コンバータ、8−1 第1インバータ、8−2 第2インバータ、10 電流センサ、11 温度センサ、12,16 電圧センサ、18 エンジン、20 表示部、22 動力分割機構、24F 駆動輪、26 選択スイッチ、30 充電部、30b 電圧変換部、30a 電流制御部、100 車両、150 コネクタ受入部、150a 連結検出センサ、200 状態推定部、202 走行モード制御部、204 配分部、206 コンバータ制御部、208 インバータ制御部、210 表示制御部、350 コネクタ部、CNL 負充電線、CPL 正充電線、MG1 第1モータジェネレータ、MG2 第2モータジェネレータ、MNL 負母線、MPL 正母線、NL 負線、PL 正線、PSL 電力線。

Claims (3)

  1. 内燃機関および電動機を動力源として駆動軸に動力を出力するハイブリッド車両であって、
    充放電可能な蓄電部と、
    前記内燃機関からの駆動力を受けて発電可能な発電部と、
    前記蓄電部の充電状態値を推定する状態推定部と、
    前記蓄電部が外部電源により充電可能な状態にされたときに、外部電源からの電力を受けて前記蓄電部を外部充電するための充電部と、
    前記ハイブリッド車両の走行中に、前記蓄電部の充電状態値に基づいて前記蓄電部の残量を表示する表示部とを備え、
    前記ハイブリッド車両は、前記発電部による前記蓄電部に対する内部充電が制限される第1の走行モードと、前記蓄電部の充電状態値が所定の制御範囲内に維持されるように前記発電部による前記蓄電部に対する内部充電を制御する第2の走行モードとを選択して走行可能であり、
    前記第1の走行モードの選択中と前記第2の走行モードの選択中とで、前記蓄電部の残量の表示態様を変更するように前記表示部を制御する制御部をさらに備える、ハイブリッド車両。
  2. 前記充電部は、前記蓄電部の充電状態値が所定の上限値を超えないように、前記蓄電部に供給する充電電力を制御し、
    前記蓄電部の充電状態値が所定の下限値を下回るまでは前記第1の走行モードを選択するとともに、前記蓄電部の充電状態値が前記所定の下限値を下回ると前記第2の走行モードを選択する走行モード制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第1の走行モードの選択中には、前記蓄電部の充電状態値を前記所定の上限値および前記所定の下限値により規定される所定の使用範囲に対する比率に変換した結果を、前記蓄電部の残量として前記表示部に表示するとともに、前記第2の走行モードの選択中には、前記蓄電部の充電状態値を前記所定の制御範囲に対する比率に変換した結果を、前記蓄電部の残量として前記表示部に表示する、請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記表示部は、
    前記蓄電部の充電状態値を前記所定の使用範囲に対する比率に変換した結果を、前記蓄電部の残量として表示する第1の表示領域と、
    前記蓄電部の充電状態値を前記所定の制御範囲に対する比率に変換した結果を、前記蓄電部の残量として表示する第2の表示領域とを有し、
    前記制御部は、前記第1の走行モードの選択中には、前記第1の表示領域が前記第2の表示領域よりも広くなるように前記表示部を制御するとともに、前記第2の走行モードの選択中には、前記第2の表示領域が前記第1の表示領域よりも広くなるように前記表示部を制御する、請求項2に記載のハイブリッド車両。
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