JP5163149B2 - モータ駆動制御装置及び電動パワーステアリング装置 - Google Patents

モータ駆動制御装置及び電動パワーステアリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両の操舵系にモータによる操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置に用いるに最適なモータ駆動制御装置及び電動パワーステアリング装置に関し、特にモータのベクトル制御におけるトルクリップルや振動・異音の発生を抑制するモータ駆動制御装置及び電動パワーステアリング装置に関する。
車両のステアリング装置を、モータの回転力で補助負荷付勢する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助力)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図9に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が、減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニッションキー11を経てイグニッション信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Vhとに基づいてアシスト指令の電流指令値Irefの演算を行い、演算された電流指令値Irefに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を、ベクトル制御方式について示すと図10のようになる。ベクトル制御は、ロータマグネットの座標軸であるトルクを制御するq軸と、磁界の強さを制御するd軸とを独立に設定し、各軸が90度の関係にある各軸の電流を制御するもので、モータ20は一般的に3相のブラシレスDCモータが使用される。
コントロールユニット30は電流指令値演算部204を具備しており、電流指令値演算部204はトルクセンサ10からの操舵トルクTh及び車速センサ12からの車速Vhを入力すると共に、ブラシレスDCモータ20に回転角センサとして取付けられたレゾルバ201の出力を、レゾルバディジタル変換回路(RDC)202で変換されたモータ角度θ及び角速度ωを入力し、アシストマップ212を参照してd−q軸の電流指令値Idref及びIqrefを演算する。
演算された電流指令値Iqref及びIdrefは減算部207−1及び207−2に入力され、減算部207−1及び207−2に対してモータ20の実際のモータ電流Ia、Ib、Icを検出して2相に変換されたd−q軸のモータ電流Iq及びIdがフィードバックされている。具体的には、電流検出器205−1及び205−2で2相のモータ電流Ia及びIcを検出し、3相の場合はIa+Ib+Ic=0の関係にあることから、減算部207−3においてモータ電流Ibを、Ib=−(Ia+Ic)として算出し、このように算出された3相のモータ電流Ia、Ib、Icが3相/2相変換部206に入力され、モータ20のモータ角度θに基づいてd−q軸のモータ電流Iq及びIdに変換される。
モータ電流Iq及びIdはそれぞれ減算部207−1及び207−2にフィードバックされ、減算部207−1で電流指令値Iqrefとモータ電流Iqとの偏差ΔIqが算出され、減算部207−2で電流指令値Idrefとモータ電流Idとの偏差ΔIdが算出される。これら偏差ΔIq及びΔIdはPI(比例積分)制御部208に入力され、PI制御された電圧指令値Vdref及びVqrefが出力される。そして、実際のモータ20には3相の電流を供給する必要があるので、電圧指令値Vdref及びVqrefを2相/3相変換部209でモータ角度θに従って3相の電圧指令値Varef、Vbref、Vcrefに変換し、電圧指令値Varef、Vbref、VcrefをPWM制御部210に入力する。PWM制御部210は電圧指令値Varef、Vbref、Vcrefに基づいてPWM制御信号を発生し、インバータ回路211はこのPWM制御信号に基づきモータ20に電流Ia、Ib、Icを供給し、偏差ΔIq及びΔIdをそれぞれ0とするようにモータ20をベクトル制御する。
上述したような電動パワーステアリング装置のモータ駆動制御装置において、ブラシレスDCモータに対するPWM制御は、モータのロータ回転角度を検出するレゾルバやエンコーダ等に基づいて、ロータ角度に対応する通電相に通電することでモータを駆動制御しているが、そのモータの駆動制御における誘導起電力波形のズレやモータの構造上の問題に起因してトルクリップルが発生し、操舵フィーリングを悪化させると共に、振動や異音等が発生してしまう。また、電機子反作用の影響により誘起電圧が変形してしまい、トルクリップルが大きくなり、モータからの振動や異音も大きくなってしまう。
かかる問題を解決する装置として、例えば特許第3804686号公報(特許文献1)に示されるモータ駆動制御装置がある。この特許文献1の装置では、モータ制御に含まれる非線形要素を各相に分離した状態で制御することにより、トルクリップルを小さく、騒音ノイズの小さいモータ駆動制御装置を提供すると共に、このモータ駆動制御装置を電動パワーステアリング装置に採用し、操舵性を向上させ良好な操舵感を得るようにしている。即ち、3以上の相を有するモータを制御するモータ駆動制御装置において、モータの電流波形又は誘起電圧がn(2以上の自然数)次高調波が含まれた矩形波若しくは擬似矩形波であり、モータの逆起電圧のd軸及びq軸成分である電圧ed及びeqを算出するd−q電圧算出部と、電圧ed及びeq、モータの回転角度、角速度、逆起電圧及びモータへのトルク指令値に基づいてq軸成分である電流指令値Iqrefを算出するq軸指令電流算出部と、d軸成分である電流指令値Idrefを算出するd軸指令電流算出部と、電流指令値Iqref及びIdrefに基づいてモータの電流を制御する電流制御部とを設けている。
特許第3804686号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、下記数1のトルク一定式に基づいてトルクリップルや振動・異音の発生を抑制する電流指令値Iqrefを求めている。
Figure 0005163149
ここで、Trefはモータトルク定数Ktと電流指令値Irefの乗算値で求められる目標トルクであり、ωは機械角速度(電気角速度ωをモータの極対数pで除算した値)であり、e及びeは誘起電圧波形に基づいてd−q軸変換されたモータ角度関数値である。

上記数1に基づいて、トルクリップルや振動・異音の発生を抑制する電流指令値Iqrefを求めることができるが、大電流のモータを用いた場合、電機子反作用の影響により誘起電圧波形の変化、つまりd−q軸の誘起電圧の変化も大きくなり、上記数1により求められる電流指令値では限界がある。
近年では、電動パワーステアリング装置に用いられるモータ駆動制御装置の高出力化が進み、大電流モータが多く採用されるようになっており、大電流モータに対してもトルクリップルや振動・異音を抑制することが要請されている。
本発明は上述のような事情によりなされたものであり、本発明の目的は、大電流モータであっても製造コストの増加及び制御上の負荷を増加させないように、容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制し、操舵フィーリングを向上することができる信頼性の高いモータ駆動制御装置及び電動パワーステアリング装置を提供することにある。
また、製造コストの増加及び制御上の負荷を増加させないように補正できるマップを生成するモータ駆動制御装置のマップ生成方法を提供することも、本発明の目的である。
本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて演算されたd−q軸の電流指令値に基づいてベクトル制御方式により3以上の相を有するモータを駆動制御すると共に、前記モータのモータ角度を検出若しくは推定する手段を具備しているモータ駆動制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記モータ角度に基づいて誘起電圧波形モデルを補正する補正部が前記電流指令値に応じて複数備えられていると共に、前記複数の補正部によって演算された補正値により、前記d−q軸電流指令値を演算する手段を具備したことにより、達成される。
また、本発明の上記目的は、前記複数の補正部がマップ化されていることにより、或いは前記d軸電流指令値の有無に応じて前記複数の補正部を切替えて前記モータ角度を進角補正する機能を具備していることにより、或いは前記進角量が前記電流指令値と前記モータ角度の関数になっていることにより、或いは前記いずれかに記載のモータ駆動制御装置が、車両のステアリング系にアシスト力を付与するモータの駆動に用いられた電動パワーステアリング装置により、より効果的に達成される。
また、本発明は、少なくとも操舵トルクに基づいて、マップを参照して演算されたd−q軸の電流指令値に基づいてベクトル制御方式により3以上の相を有するモータを駆動制御すると共に、前記モータのモータ角度を検出若しくは推定する手段を具備しているモータ駆動制御装置のマップ生成方法に関し、本発明の上記目的は、所定範囲内の前記電流指令値に応じて前記モータ角度を所定間隔で進角補正し、前記モータのトルクリップルが最小となる進角量と前記電流指令値との関係に基づいて前記マップを生成することにより、より効果的に達成される。
本発明のモータ駆動制御装置によれば、モータの電機子反作用による誘起電圧波形の歪みを考慮して誘起電圧を補正することにより、容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。また、補正値の演算をマップ(ルックアップテーブル)化することにより、効率良く容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができ、さらにd軸電流値に応じてマップを切替えることにより、一層効率良く容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。
また、本発明によれば、要求仕様の進角マップを容易に生成できるので、制御の負荷やコストを増加させることなく、より効率的に誘起電圧波形の歪みを補正することができる。
さらに、本発明のモータ駆動制御装置を車両の電動パワーステアリング装置として用いれば、モータのトルクリップルや振動・異音の発生が抑制されるので、操舵フィーリングを一層向上することができる。
本発明に係るモータ駆動制御装置は、モータに負荷が掛かると発生するような誘起電圧波形の歪み(電機子反作用)を補正する誘起電圧補正部を備えることで、容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制する。また、誘起電圧補正部は、入力される電流指令値に応じて補正できるように複数のマップを保持しており、d軸電流の有効/無効に応じて誘起電圧進角マップを切替えて補正を行うようにする。
このような補正部(誘起電圧補正部或いは複数の誘起電圧進角マップ)を設けることにより、容易にモータのトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。
さらに、電流指令値、進角量及びトルクの関係から、進角量を所定のステップでスイープし、トルクリップルが最小となる電流指令値に応じた最適な進角量を検出してマップを生成することにより、複雑な演算処理によって得られる最適な進角量を容易にマップ化することができる。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の基本構成を示すブロック図であり、操舵補助指令値演算部31には、トルクセンサ10から操舵トルクTh及び車速センサ12から車速Vhが入力され、操舵補助指令値演算部31で演算された操舵補助指令値Itは最小値選択部33に入力される。
また、操舵補助指令値制限部32にはバッテリから供給電圧Vrが入力されると共に、RDC22で求められたモータ回転速度(電気角)ωが入力され、操舵補助指令値制限部32で求められた電流指令制限値Iref_limは最小値選択部33に入力される。最小値選択部33は、入力された操舵補助指令値Itと電流指令制限値Iref_limとを比較し、小さい方を電流指令値Iref_minとして出力し、電流指令値Iref_minをd/q軸電流目標値演算部34及びIref/Idマップ301に入力する。Iref/Idマップ301に入力された電流指令値Iref_minはモータ20の回転速度を最大にするための演算をされ、演算された電流値Idmをd/q軸電流目標値演算部34に入力する。即ち、モータ20の回転速度が大きくなると誘起電圧も大きくなるため、モータ20に所定電流を流したい場合には、モータ20の回転速度が制限される。しかし、モータ20の回転速度をできるだけ大きくしたいので、本発明ではd軸電流を使用してモータ20の界磁強さを調整し、モータ20の回転速度に比例する誘起電圧を低減する。そのため、モータ20のトルク(Iref)を変えずに、できるだけモータ20の回転速度を大きくするIref/Idの関係を予め求め、Iref/Idマップ301として登録しておき、あるトルク(Iref)のときに最大速度を出力するように、必要な電流値Idm(=Id)をIref/Idマップ301より出力するようになっている。
また、RDC22で求められた、モータ20の電気的位相角としてのモータ角度θが誘起電圧マップ302に入力され、誘起電圧マップ302において求められたモータ角度θに応じたd−q軸の誘起電圧ed00及びeq00がd/q軸電流目標値演算部34に入力される。
d/q軸電流目標値演算部34において、最小値選択部33からの電流指令値Iref_min、誘起電圧マップ302からの誘起電圧ed00及びeq00、Iref/Idマップ301からの電流値Idmに基づいて、ベクトル制御のd−q軸の電流指令値id及びiqが演算され、電流指令値id及びiqは2相/3相変換部35に入力される。そして、d軸の電流指令値id及びq軸の電流指令値iqは2相/3相変換部35において2相/3相変換され、3相の電流指令値Iref_a、Iref_b及びIref_c(以下、単に「Iref_abc」とする)が減算部39Aに入力される。モータ電流検出部39Dにより検出されたモータ電流Im_a、Im_b及びIm_c(以下、単に「Im_abc」とする)も減算部39Aに入力され、電流指令値Iref_abcから減算され、求められた偏差ΔIref_abcがPI制御部36に入力される。PI制御された3相の電圧指令値Vref_a、Vref_b及びVref_c(以下、単に「Vref_abc」とする)はPWM制御部37に入力され、電圧指令値Vref_abcに基づいてPWM制御信号を発生し、インバータ回路38はPWM制御信号に基づきモータ20に電流Im_abcを供給し、電流指令値Iref_abcとモータ電流Im_abcとの偏差ΔIref_abcが「0」となるようにモータ20が駆動制御される。
このような基本構成に基づいて、以下に本発明の原理を説明する。
d/q軸電流目標値演算部34は上記数1のトルク一定式を変形し、下記数2によってベクトル制御のq軸の電流指令値iqを、電流指令値Iref_minに基づいて求める。
Figure 0005163149
ここで、Ktはトルク定数であり、ed0及びeq0はモータの誘起電圧を3相/2相変換したq軸成分及びd軸成分であり、モータ角度θに対応する関数となっている。ωはモータ角速度(機械角)である。

また、2相/3相変換部35は、電流指令値id及びiqに基づいて、2相/3相変換式である下記数3により3相の電流指令値Iref_abcを求める。
Figure 0005163149
さらに、モータ電流検出部39Dにより検出されるモータ電流Im_abcが、電流制御により電流指令値Iref_abcを完全に追従する場合、上記数2より、理想的にはトルクリップルのないトルクが出力される。このときのモータ出力Tは、下記数4のように表すことができる。
Figure 0005163149
ここで、eabcはモータ20のa、b及びc相の各誘起電圧である。

しかし、上記数2におけるd−q軸の誘起電圧ed0及びeq0は、モータ20の無負荷状態で測定したものであり、実際にモータ20に電流が供給されると電機子反作用が発生し、誘起電圧ed0及びeq0の波形が変化する。つまり、上記数4の出力トルク式は、トルクリップルが発生しない理想のトルク式であるが、電機子反作用のために、数2に基づいて生成した電流指令値をモータ20に供給しても、トルクリップルが発生する。かかるトルクリップルの発生メカニズムについて、以下に説明する。
先ず、電機子反作用を考慮した誘起電圧モデルを説明する。モータ20を磁気回路として導いた場合、そのパーミアンス特性は下記数5に示されるようになる。
Figure 0005163149
ここで、Bma、Bmb、Bmcはモータ20の各相のマグネット内部磁束密度であり、ia、ib、icはモータ20の各相のコイル電流であり、Hma、Hmb、Hmcはモータ20の各相のマグネット内部磁場であり、δ、δ、δは各相のギャップ有効長であり、h、h、hは各相のマグネット厚さであり、Nはコイル巻数であり、μは真空の透磁率である。

また、マグネット内部での各相の磁束密度Bと、外部から加えた磁場H及び磁化Jの関係を表すと、下記数6に示されるようになる。
Figure 0005163149
ここにおいて、磁束密度B、磁束Φ及びマグネットの磁束通過面積Sの関係が“Φ=SB”であることから、この関係式を上記数5に代入して変形すると、下記数7になる。
Figure 0005163149
ここで、S、S、Sは各相の磁束通過面積であり、各相の磁束通過面積S、S、S、各相のマグネット厚さh、h、h、各相ギャップ有効長δ、δ、δはいずれもモータの機械的な設計に基づく定数であり、モータ回転の影響を受けない定数である。

そして、上記数7を誘起電圧の3相/2相変換式に代入すると、下記数8になる。
Figure 0005163149
上記数8より、上記数8には、マグネット単体により発生する誘起電圧(モータ無負荷状態)及びモータに電流を供給した状態の誘起電圧への影響が含まれていることが分かる。そして、電流が「0」の場合の誘起電圧はマグネット単体より発生する誘起電圧であり、この場合のd−q軸の誘起電圧をed0及びeq0とすると、上記数8は下記数9のように示すことができる。
Figure 0005163149
さらに、3相電流の微分値とd−q軸電流の関係式を上記数9に代入して整理すると、
下記数10のように表すことができる。
Figure 0005163149
上記数10における誘起電圧e及びeはモータに電流を供給した通電中の誘起電圧、即ち、電機子反作用を考慮した誘起電圧であり、上記数10の右辺第2項は通電による誘起電圧波形の歪み若しくはゆがみ(電機子反作用)を示しており、これがトルクリップルの原因となる。また、電流の微分が関係しているため、電流に微小な高次高調波が含まれると、その次数分だけ倍加された歪み若しくはゆがみが発生する。
次に、上記数10を数2のトルク一定式に置き換え、電機子反作用を考慮したトルク一定式は下記数11に示されるようになる。
Figure 0005163149
数11中の誘起電圧ed0及びeq0を、モータを通電せずにある回転速度ωm0において測定した誘起電圧とすると、“ed0=(ω/ωm0)ed00”、“eq0=(ω/ωm0)eq00”の関係が成立し、電気角速度ωと機械角速度ωの関係は“ω=p・ω(pはモータの極対数)”であるので、数11は下記数12のようになる。
Figure 0005163149
ここで、a=1/ωm0、b=pである。

上記数12により、モータを通電中(モータ負荷状態)の歪みを含む誘起電圧e 及びe を求めることによって、誘起電圧の影響を補正することができる。
上述した原理に基づいた、本発明の構成例を図2に示す。図2は図1の基本構成に対応しており、同一部材には同一符号を付して説明を省略する。
RDC22でディジタル変換されたレゾルバ21の出力がモータ角度θとして誘起電圧マップ302及び誘起電圧補正部303に入力され、誘起電圧マップ302からモータ角度θに応じた誘起電圧a・ed00及びa・eq00が減算部40Aに入力される。一方、モータ角度θが入力される誘起電圧補正部303には、d−q軸の実測された補正電流指令値id及びiqも入力され、上記数11に基づいて誘起電圧ed00及びeq00の角速度補正値b・K(id,iq)及びb・K(id,iq)が演算されて減算部40Aに減算入力され、減算部40Aにおいて減算処理(a・ed00−b・K(id,iq)及びa・eq00−b・K(id,iq))され、補正された誘起電圧e (=a・ed00−b・K(id,iq))及びe (=a・eq00−b・K(id,iq))がd/q軸電流目標値演算部34に入力される。d/q軸電流目標値演算部34は、補正された誘起電圧e 及びe を用いて上記数12により、電機子反作用が考慮された電流指令値id及びiqを演算する。
なお、本例では補正電流指令値id及びiqは、モータ電流の実測値としているが、1サンプリング前のデータでも良い。
このように、誘起電圧補正部303を備えることにより、電機子反作用による誘起電圧の歪みやゆがみを考慮した誘起電圧e 及びe を演算することができ、誘起電圧e 及びe に基づいてd−q軸の電流指令値id及びiqを演算することにより、容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。
以下に、その動作例を図3のフローチャートを参照して説明する。
補正電流指令値id及びiq、モータ角度θが誘起電圧補正部303に入力され(ステップS10)、誘起電圧補正部303は、補正値b・K(id,iq)及びb・K(id,iq)を演算して減算部40Aに入力する(ステップS11)。減算部40Aでは、モータ角度θに応じた誘起電圧マップ302からの誘起電圧a・ed00及びa・eq00と、入力された補正値b・K(id,iq)及びb・K(id,iq)とを減算処理し、補正された誘起電圧e 及びe を算出してd/q軸電流目標値演算部34に入力する(ステップS12)。d/q軸電流目標値演算部34は、補正された誘起電圧e 及びe に基づいて電流指令値id及びiqを演算し、終了する(ステップS13)。
また、誘起電圧補正部303をマップ化することで、より効率良く制御演算の負荷を軽減することができる。さらに、補正電流指令値id及びiqに応じて複数のマップを切替えるようにすることで、一層効率良く、しかも容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。
ここで、誘起電圧波形の変形は、電機子反作用によって引起される現象であることから、本発明の別の実施例形態では、上記数10における誘起電圧波形の変形が、電流の微分の位相と90°ずれた波形が関係していることに着目し、誘起電圧波形の変形を誘起電圧の位相ズレとして扱い、モータ20の電気的位相角を補正することで、トルクリップルや振動・異音の発生を抑制する。つまり、d軸電流がd軸誘起電圧に対して位相が90°ズレていることから、同様にq軸電流がq軸誘起電圧に対して位相が90°ズレていることから、誘起電圧波形の変形を誘起電圧の位相ズレと考え、誘起電圧波形を進角補正する。このように誘起電圧波形を進角補正することで、トルクリップルや振動・異音の発生を抑制する本発明の別の実施形態を以下に説明する。
前記数1のトルク一定式に対して制御内部に使用する誘起電圧波形モデルを進角させ、αを進角量とし、e=a・ed00(θ+α)、e=a・eq00(θ+α)、id=id(θ+α)とすると、q軸の電流指令値iqは下記数13で表される。
Figure 0005163149
このように進角量αを用いて補正することにより、位相だけ補正した従来と同様な波形を備える電流指令値iqを求めることができる。
Figure 0005163149
進角量αを組込んだ上記数13を、電機子反作用を考慮した上記数14のトルク計算式に代入することにより、進角量αとトルクT(θ)の関係を得ることができる。
ここで、電気角0〜360°間におけるトルクT(θ)の最大値と最小値の差分、つまりトルクリップルが最小になるように電流指令値の進角量αを求めることができ、その進角量αを採用することで、トルクリップルを抑制することができる。進角量αを数学的に求めることは複雑であるため、簡易的に進角量αをスイープしてトルクT(θ)の最大値と最小値の差分を順次計算し、その差分が最小となる値を採用する。その際、上記数13では電流指令値Iref_minが変数になっているため、その大きさによって進角量αが変化する。従って、電流指令値Iref_minに応じて進角量αを演算し、検出されるモータ角度θに進角量αを加算し、補正されたモータ角度θ’(=θ+α)を求め、制御内部で使用する誘起電圧波形モデルを進角する。このように進角された誘起電圧波形モデルに対してd−q軸の電流指令値id及びiqを生成し、モータを通電することにより、モータ角度θを補正するだけの簡単な制御系の追加で、効率良く容易にトルクリップルや振動・異音の発生を抑制することができる。
このように、電流指令値Iref_minに基づいて進角量αを演算し、進角補正を行うようにしても良いが、進角演算数式13、14をマップ化(進角マップのルックアップテーブル)することで、より効率良く制御演算の負荷を軽減することができる。電流指令値Iref_minと進角量αとの関係をマップ化する方法を以下に説明する。
このような進角マップを具備した本発明の別の構成例を図4に示して説明する。
本実施形態では、電流指令値Iref_limに基づいて進角量α1を生成する誘起電圧進角マップ304と、電流指令値Iref_limに基づいて進角量α2を生成する誘起電圧進角マップ305と、電流指令値Iref_limに基づいてd軸電流を判定して切替信号CSを出力するd軸電流判定部306と、切替信号CSによって進角量α1、α2を切替える切替部307と、切替部307からの進角量をモータ角度θと加算する加算部40Bとが設けられている。
d軸電流の有効/無効によって進角量αは変化するため、d軸電流が無効な場合、誘起電圧進角マップ304によって求められる進角量α1を採用し、d軸電流が有効の場合には誘起電圧進角マップ305によって求められる進角量α2を採用する。つまり、演算された進角量α1及び進角量α2を切替部307によって切替え、d軸電流の有効/無効に応じた進角補正を行う。
最小値選択部33は、入力された操舵補助指令値Itと電流指令制限値Iref_limとを比較し、小さい方を電流指令値Iref_minとして出力し、電流指令値Iref_minをd/q軸電流目標値演算部34、Iref/Idマップ301、誘起電圧進角マップ304、誘起電圧進角マップ305及びd軸電流判定部306に入力する。電流指令値Iref_minが入力された誘起電圧進角マップ304は、上記数13に基づいて、電流指令値Iref_minの大きさに応じて進角量α1を演算して切替部307の接点C1に入し、誘起電圧進角マップ305は、上記数13に基づいて、電流指令値Iref_minの大きさに応じて進角量α2を演算して切替部307の接点C2に入力する。また、d軸電流判定部306によってd軸電流の有効/無効が判定され、d軸電流が有効の場合、切替部307の接点を“C2”に切替える切替信号CSが出力され、d軸電流が無効の場合、切替部307の接点を“C1”に切替える切替信号CSが出力される。そして、切替部307はd軸電流判定部306からの切替信号CSに基づいて接点C1及びC2を切替え、接点が“C1”の場合には、誘起電圧進角マップ304によって演算された進角量α1が加算部40Bに入力され、接点が“C2”の場合には、誘起電圧進角マップ305によって演算された進角量α2が加算部40Bに入力される。RDC22でディジタル変換されたレゾルバ21の出力がモータ角度θとして加算部40Bに入力されており、進角量α1又は進角量α2と加算処理され、進角補正されたモータ角度θ’(=θ+α1又はθ+α2)が誘起電圧マップ302に入力される。誘起電圧マップ302は、入力されたモータ角度θ’に応じたd−q軸の誘起電圧e(θ’)及びe(θ’)を演算してd/q軸電流目標値演算部34に入力し、d/q軸電流目標値演算部34によって補正された電流指令値iq及びidが演算される。
このような構成例において、その動作例を図5のフローチャートを参照して説明する。
電流指令値Iref_minが誘起電圧進角マップ304、誘起電圧進角マップ305及びd軸電流判定部306に入力され(ステップS30)、誘起電圧進角マップ304は、進角量α1を演算して切替部307の接点C1に入力し、誘起電圧進角マップ305は、進角量α2を演算して切替部307の接点C2に入力する(ステップS31)。また、d軸電流判定部306は、入力された電流指令値Iref_minに基づいてd軸電流の有効/無効を判定し(ステップS32)、d軸電流が有効であれば切替部307を接点C2にし(ステップS33)、d軸電流が無効であれば切替部307を接点C1にする(ステップS35)。
切替部307が接点C2に切替えられと、誘起電圧進角マップ305からの進角量α2が加算部40Bに入力され、モータ角度θと進角量α2が加算処理され、進角補正されたモータ角度θ’(=θ+α2)が誘起電圧マップ302に入力され、誘起電圧マップ302によってモータ角度θ’に応じたd−q軸の誘起電圧e(θ+α2)及びe(θ+α2)が演算され、d/q軸電流目標値演算部34に入力される。d/q軸電流目標値演算部34は、入力された誘起電圧e(θ+α2)及びe(θ+α2)に基づいて電流指令値iq及びidを演算する。(ステップS34)。また、切替部307が接点C1に切替えられると、誘起電圧進角マップ304からの進角量α1が加算部40Bに入力され、モータ角度θと進角量α1が加算処理されて、進角補正されたモータ角度θ’(=θ+α1)が誘起電圧マップ302に入力され、誘起電圧マップ302によってモータ角度θ’に応じたd−q軸の誘起電圧e(θ+α1)及びe(θ+α1)が演算され、d/q軸電流目標値演算部34に入力される。d/q軸電流目標値演算部34は、入力された誘起電圧e(θ+α1)及びe(θ+α1)に基づいて電流指令値iq及びidを演算する。(ステップS36)。
ここで、上述したようにトルクリップルが最小となる進角量αは、モータ角度0〜360°間におけるトルクT(θ)の最大値と最小値の差分(トルクリップル)から演算することができ、その差分が最小になる進角量αを採用することで、トルクリップルを抑制することができる。しかし、このような演算を制御装置で行うと、制御装置の負担が増加してしまうため、進角量αをスイープし、トルクT(θ)の最大値と最小値の差を順次計算し、その差が最小となる値を進角量αとすることで演算の負担を軽減することができる。
また、上記数13に示されるように、電流指令値Iref_minの大きさに合わせて進角量αを変更する必要があるため、電流指令値Iref_minに応じて進角量αを求め、検出されるモータ角度θに進角量αを加算し、トルクリップルを効率よく抑制する進角マップを求める。このような進角マップの生成方法を図4の誘起電圧進角マップ305を例として、以下に説明する。
進角マップの生成例を図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、進角マップを作成するためにパラメータ設定を行う(ステップS50)、モータ駆動制御装置の各制御部のデータを読込み/書込み可能な状態で外部制御装置を接続し、予め外部制御装置に誘起電圧e(θ)及びe(θ)のモータ角度θを0〜360°の範囲で設定し、a(=1/ωm0)、b(=p)、カウンタ(n1)〜(n1max)、カウンタ(n2)〜(n2max)を設定する。カウンタ(n1)〜(n1max)及び(n2)〜(n2max)は予め所定の間隔で設定する。また、進角量αは例として0〜60°の範囲で設定する。
ステップS50で設定されたパラメータに基づいて外部制御装置は、電流指令値Iref_min(n1)及び進角量α(n2)を加算部40Bに入力する(ステップS51)。そして、加算部40Bはモータ20からのモータ角度θと進角量α(n2)に基づき(θ+α(n2))を演算し、誘起電圧マップ302に入力する。誘起電圧マップ302は、誘起電圧e(θ+α(n2))及びe(θ+α(n2))を演算し、d/q軸電流目標値演算部34に入力する(ステップS52)。d/q軸電流目標値演算部34は、補正された誘起電圧e(θ+α(n2))及びe(θ+α(n2))と、ステップS50において設定された電流指令値id(n1)を前記数13に代入し(ステップS53)、電流指令値iqを求め、外部制御装置が演算結果を読込む。外部制御装置は、ステップS53における演算結果を前記数14のトルク計算式に代入してトルクT(θ)(θ=0〜360°の範囲)を求める(ステップS54)。ここで、外部制御手段は、進角量α(n2)における最大トルクTmanと最小トルクTminの差分であるトルクリップルΔT(n2)(=Tmax−Tmin)を演算する(ステップS55)。
外部制御装置はカウンタ(n2)とカウンタ(nmax)とを比較し(ステップS56)、カウンタ(n2)がカウンタ(nmax)より小さければステップS60に移行し、カウンタ(n2)を“+1”してカウンタ(n2)が(n2+1)となり、ステップS51にリターンする。また、カウンタ(n2)がカウンタ(nmax)以上になるとステップS57に移行する。
外部制御装置は、ステップS55において記憶部に記憶保持された進角量αに対する最大トルクTmanと最小トルクTminの差分であるトルクリップルΔT(n2)〜(n2max)の中で、その差分が最小をとるトルクリップルΔT(n2x)に対応する進角量α(n2x)をマップデータとして記憶保持する。つまり、このときの電流指令値Iref_min(n1)をImap(n1)として進角量α(n2x)をαmap(n1)とする(ステップS57)。なお、カウンタ値n2xは、n2≦n2x≦n2maxの範囲である。
外部制御装置は、カウンタ(n1)をカウンタ(nmax)と比較し(ステップS58)、カウンタ(n1)がカウンタ(nmax)より小さければステップS61に移行し、カウンタ(n1)を“+1”してカウンタ(n1)が(n1+1)となり、ステップS51にリターンする。つまり、カウンタ(n1)が、予め設定されたカウンタ(n1max)に至るまでステップS51からステップS58が繰り返される。
そして、外部制御手段はImap(n1)〜(n1max)に関してトルクリップルΔTが最小値をとる各αmap(n1)〜(n1max)による進角マップを生成する(ステップS59)。
このように、図6のフローチャートでは、図4の構成例を用いてd軸電流が有効の場合の誘起電圧進角マップ305の作成方法の例を説明したが、d軸電流が無効の場合の誘起電圧進角マップ304についても同様に求めることができる。
図7は、図6において生成された電流指令制限値(電流指令値Iref_min)に対する進角値(進角量α)の関係を示した進角マップの特性例であり、白丸で示した点がd軸電流有効の場合を示し、黒点で示した点がd軸電流無効の場合を示している。
図8は、トルクリップルが発生している様子を、進角補正される前と本発明により進角補正された後とを比較して示す特性図である。また、進角補正されていない状態(対策前)を細線で示しており、本発明により進角補正が行われた状態(対策後)を太線で示している。
本発明に係るモータ駆動制御装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明に係るモータ駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 本発明に係るモータ駆動制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 本発明に係る進角マップの生成方法の例を示すフローチャートである。 進角マップの特性の一例を示す特性図である。 進角補正後の様子を示す特性図である。 従来の電動パワーステアリング装置の構成例を示す図である。 従来のコントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
10 トルクセンサ
12 車速センサ
20 モータ
30 コントロールユニット
31 操舵補助指令値演算部
32 操舵補助指令値制限部
33 最小値選択部
34 d/q軸電流目標値演算部
35 2/3相変換部
302 誘起電圧マップ
303 誘起電圧補正部
304 誘起電圧マップ(d軸電流無効)
305 誘起電圧マップ(d軸電流有効)
306 d軸電流判定部
307 切替部
40A 減算部
40B 加算部

Claims (6)

  1. 少なくとも操舵トルクに基づいて演算されたd−q軸の電流指令値に基づいてベクトル制御方式により3以上の相を有するモータを駆動制御すると共に、前記モータのモータ角度を検出若しくは推定する手段を具備しているモータ駆動制御装置において、
    前記モータ角度に基づいて誘起電圧波形モデルを補正する補正部が前記電流指令値に応じて複数備えられていると共に、前記複数の補正部によって演算された補正値により、前記d−q軸電流指令値を演算する手段を具備したことを特徴とするモータ駆動制御装置。
  2. 前記複数の補正部がマップ化されている請求項1に記載のモータ駆動制御装置。
  3. 前記d軸電流指令値の有無に応じて前記複数の補正部を切替えて前記モータ角度を進角補正する機能を具備している請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  4. 前記進角量が前記電流指令値と前記モータ角度の関数になっている請求項に記載のモータ駆動制御装置。
  5. 前記1乃至のいずれかに記載のモータ駆動制御装置が、車両のステアリング系にアシスト力を付与するモータの駆動に用いられた電動パワーステアリング装置。
  6. 少なくとも操舵トルクに基づいて、マップを参照して演算されたd−q軸の電流指令値に基づいてベクトル制御方式により3以上の相を有するモータを駆動制御すると共に、前記モータのモータ角度を検出若しくは推定する手段を具備しているモータ駆動制御装置のマップ生成方法において、所定範囲内の前記電流指令値に応じて前記モータ角度を所定間隔で進角補正し、前記モータのトルクリップルが最小となる進角量と前記電流指令値との関係に基づいて前記マップを生成することを特徴とするモータ駆動制御装置のマップ生成方法。
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