JP5163034B2 - 表示体 - Google Patents
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特許文献2の技術は、表示したい第1のパターンが、拡大すると透光部と非透光部で構成されており、第1のパターンの背面に設けられた第2のパターンを、照明の点け方で制御することで、透光部を通して表側から第2にパターンの見え方を切り替えるものである。
特許文献3の技術は、ハーフミラーを使用して、通常の鏡を使った展示空間に、合わせ鏡によって生じる奥行き感を加える演出を狙ったものである。
特許文献4の技術は、光源の点け方によりハーフミラーを光学的シャッターとして用いて、ハーフミラーの背面にある展示物を見せたり見せなかったりするものである。
また、これらの技術は、箱で囲う、2種類の光源を要する、可動部を要するなど、表示したいものに付随して、容積が必要であり、装置全体がかさばるという問題がある。
この技術によれば、マイクロカプセルに印加する外部電圧の向きで、白または黒の状態を表現することが可能であり、その状態は電力消費無しに維持することが可能である。
これらの技術は、基本的に白か黒、またはその中間状態を表現することはできるが、それ単独ではいわゆるカラー表示が出来ない。
また、セグメント表示用途であっても、白黒表示よりもカラー表示が、より好ましい場合が多い。例えば、より人の注意を喚起したいときは、交通信号機の例が示すように、赤色を使用することが効果的である。
請求項3の発明は、請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が電気的な粒子移動を利用する方式で反射率が制御されることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の表示体において、前記高屈折率材料および前記低屈折率材料が、無機酸化物であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1に記載の表示体において、前記薄膜積層体が、1層あたり15〜150nmの厚さであることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1に記載の表示体において、前記光学干渉領域が、裏面に白色物を設置した時には無色、裏面に黒色物を設置した時には黒色以外の有色を呈することを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が、予め定められたパターンタイミングで反射率が変えられることを特徴とする。
また、本発明の表示体においては、前記表示媒体が、予め定められたパターンタイミングで反射率を変えられることにより、外部からの刺激を、所定のタイミングで加えることによって、例えば交通信号機の点滅のように、より効果的に人の注意を喚起することができる。
図1は、本発明の表示体を構成する表示媒体の前面板の一例を示す断面図である。
この図1において、外部からの刺激によって表面の反射率が変えられる表示媒体302(図3参照)の前面板304(図3参照)として、マイクロカプセル型電気泳動方式で表示を行うE Ink社製Vizplex Imaging Filmを使用した。この部材は、図1に示すように、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム101の片面に透明導電膜としてITO(Indium Tin Oxide)102が膜付けされており、このITO102上に、正または負に帯電した白顔料粒子103および黒顔料粒子104と透明分散媒105が封入されたマイクロカプセル106を単層で塗布したものである。
図3に示す表示媒体302の背面電極板303として、図2に示すように、別のPETフィルム201上に、導電性カーボンインク(日本アチソン社製Electrodag 581SS)をスクリーン印刷法により所定のパターンで50μmの厚さに印刷し、電極202を形成した。電極202の取り出し端子203も、同時に導電性カーボンインクで形成した。
まず、図3に示すように、導電性カーボンインクが印刷されたPETフィルムからなる背面電極板303と、Vizplex Imaging Filmからなる前面板304を、ロールラミネータ301で貼り合わせ、表示媒体302を得た。背面電極板303と前面板304に電極取り出し端子を通して15Vの電圧を印加することで、カーボン電極の通りに白または黒に切り変わることを確認した。
基材401の厚さは、目的の用途に応じて適宜選択され、通常5μm以上10mm以下である。プラスチック素材には、公知の添加剤、例えば、紫外線吸収剤、可塑剤、滑剤、着色剤、酸化防止剤、難燃剤等が含有されていてもよい。
ここで、高屈折率材料403とは、光の波長550nmでの屈折率が1.75以上2.4以下の材料であり、これによる薄膜層の消衰係数は0.5以下とする。0.5より大きくなると、光の吸収が大きくなり、本発明での使用に適さなくなる。
薄膜積層体を構成する複数の高屈折率材料は、その各層が必ずしも同一の材料でなくてもよく、同様に複数の低屈折率材料も、その各層が必ずしも同一の材料でなくてもよい。目的に合わせて適宜材料選択されるものである。
真空成膜法には、図6に示すようなシンクロン社製の真空蒸着装置BMC850が用いられる。この真空蒸着装置は、金属マスク601、るつぼ602、基材603、真空容器604を備えている。この真空蒸着装置により基材603に薄膜積層体を成膜する場合は、無酸素銅るつぼ602に入れたオプトロン社製酸化チタン(TiO2)を電子ビーム加熱により蒸発させて、25μm厚の東レ社製PET(Polyethylene Terephthalate)フィルムT60(基材603)上に蒸着した。膜厚は30nmだった。
同装置を用いて、オプトロン社製酸化シリコン(SiO2)を電子ベーク加熱により蒸着させて、酸化チタン膜上に蒸着した。膜厚は28nmだった。
同装置を用いて、オプトロン社製酸化チタンを電子ベーク加熱により蒸着させて、酸化シリコン膜上に蒸着した。膜厚は40nmだった。
この操作により、PETフィルム上に酸化チタン・酸化シリコン・酸化チタンの薄膜積層体からなる光学干渉領域を得ることができた。
上記PETフィルムは、裏面を黒地とした時ピンク色、裏面を白地とした時無色を呈した。これは、薄膜積層体の膜厚から求められる光干渉の波長と一致した。
このような光学干渉領域405を図4(c)に示すように表示媒体302上に透明な接着剤を介して貼り付けたところ、貼り付けた通りに、表示媒体302が白の時は図4(c)の左側の図の点線で示すようにハート型パターンを視認することができない。これに対し、図4(c)の右側の図に示すように表示媒体302が黒の時にはピンクのハート型パターンを視認することができた。
次に、実施の形態2について、図5を参照して説明する。
上記図4に示す場合と同様に、表示媒体302および薄膜積層体402からなる表示体本体を作製した。薄膜積層体402を形成する時には、金属マスク601(図6参照)を利用して、図5(a)に示すように、基材の所定のパターン領域503(特許請求の範囲に記載した光学干渉領域に相当する)のみに加工を施した。また、上記表示体本体に、グラビア印刷法により、フィルム印刷用カラーインクを用いて、所定のパターン501(特許請求の範囲に記載した第一の印刷領域に相当する)を印刷した。さらに所定の領域502(特許請求の範囲に記載した第二の印刷領域に相当する)にグラビア印刷法により不透明な白色インキを印刷した。これにより、所定のパターンで、光学干渉部(光学干渉領域)、透明印刷部、不透明印刷部が形成されたフィルム504を得た。
次に、実施の形態3について、図5を参照して説明する。
上記図4に示す場合と同様に、表示媒体302および薄膜積層体402からなる表示体本体を作製した。薄膜積層体402を形成する時には、金属マスク601(図6参照)を利用して、図5(a)に示すように、基材の所定のパターン領域503のみに加工を施した。また、薄膜積層体は7層構成とし、高屈折率材料、低屈折率材料の各層の膜厚は、PET側から順に、高屈折率材料143nm、低屈折率材料132nm、高屈折率材料97nm、低屈折率材料79nm、高屈折率材料59nm、低屈折率材料77nm、高屈折率材料75nmとした。
このようなフィルムは、裏面を黒地とした時青色、裏面を白地とした時ピンク色を呈した。これは、薄膜積層体の膜厚から求められる光干渉の波長と一致した。
Claims (10)
- 外部からの刺激によって表面の反射率が変えられる表示媒体の上に、
裏面が透けて見える濃度のインクで印刷された第一の印刷領域と、
裏面が見えない不透明な濃度のインクで印刷された第二の印刷領域と、
少なくとも各一層ずつの高屈折率材料層と低屈折率材料層とを含む薄膜積層体からなる光学干渉領域とを含むフィルムまたは板材を載せて構成される、
ことを特徴とする表示体。 - 請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が電気泳動方式で反射率が制御されることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が電気的な粒子移動を利用する方式で反射率が制御されることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記高屈折率材料および前記低屈折率材料が、無機酸化物であることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記薄膜積層体が、3層以上であることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記薄膜積層体が、1層あたり15〜150nmの厚さであることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記光学干渉領域が、裏面に白色物を設置した時と、裏面に黒色物を設置した時とで、異なる波長の光を反射して異なる色を呈することを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記光学干渉領域が、裏面に白色物を設置した時には無色、裏面に黒色物を設置した時には黒色以外の有色を呈することを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が、予め定められたパターン領域毎に反射率が変えられることを特徴とする表示体。
- 請求項1に記載の表示体において、前記表示媒体が、予め定められたパターンタイミングで反射率が変えられることを特徴とする表示体。
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