JP5162610B2 - Usbデバイス接続システムおよびusbハブコントローラ - Google Patents

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Description

本発明は、USBデバイスをUSBホスト側に接続するUSBデバイス接続システムおよび接続のために使用されるUSBハブコントローラに関する
近年、電子機器の省電力化が各種検討されている。USB(Universal Serial Bus)ハブコントローラについても同様であり、通常の駆動時よりも電力消費の少ない省電力モードと呼ばれる機能を備える製品が販売されている。USBハブコントローラは、USBホスト部と各種のUSBデバイスの間に配置されて、USBホスト部側のポート数を増加させるような場合に使用されている。USBハブコントローラは、IC(integrated circuit)化されてUSBハブコントローラICとして使用される場合が多い。
各種のUSBデバイスを接続するコネクタは、USBポートとも呼ばれている。USBポートはパーソナルコンピュータにその周辺機器を接続するものとして登場したが、その利便性の良さから近年では液晶テレビジョン、ゲーム機、ハードディスクレコーダ、ホームゲートウェイ装置等の多くの製品に使用されている。このようなパーソナルコンピュータ等の製品では、複数のUSBポートを備えることが多く、USBハブコントローラICを介してUSBデバイスが接続される。本明細書では、パーソナルコンピュータや液晶テレビジョンのようにUSBポートを備える装置を情報処理装置と総称することにする。
図21は、本発明に関連する第1の関連技術として複数のポートを備えたUSBハブコントローラの一例を示したものである。この第1の関連技術では、USBハブコントローラIC701に第1〜第NのUSBポート7021〜702Nが接続されている。USBハブコントローラIC701は、第1〜第NのUSBポート7021〜702Nの1つずつに対応して配置された第1〜第Nのトランシーバ7111〜711Nを備えている。ルーティング制御回路712はこれら第1〜第Nのトランシーバ7111〜711Nのうちの1つを選択し、ハブリピータ713を介して他のトランシーバ714との間で信号の入出力を行うようになっている。ハブコントローラ715は、ルーティング制御回路712およびハブリピータ713と接続して、これらの制御を行う。
この第1の関連技術のUSBハブコントローラIC701で第1〜第Nのトランシーバ7111〜711Nはダウンストリーム側としての図示しないUSBデバイスとのインターフェースをとる回路部分である。第1〜第NのUSBポート7021〜702Nには、1台ずつ、最大でN台の図示しないUSBデバイスを接続することができる。他のトランシーバ714はアップストリーム側としての図示しないUSBホスト部とのインターフェースをとる回路部分である。
ユーザは、第1〜第NのUSBポート7021〜702Nに必要数のUSBデバイスを接続して使用する。ユーザによっては情報処理装置の使用時にUSBデバイスを全然使用しない場合もある。
そこで、第1の関連技術では、先ほど説明した電子機器の省電力化のためにUSBハブコントローラIC701を所定の場合に省電力モードに移行させることにしている。この所定の場合とは、第1〜第NのUSBポート7021〜702NのいずれにもUSBデバイスが接続されていなかったり、USBデバイスが接続されていても、そのデバイスの電源がオフになっていたり、待機状態(サスペンド状態)となっているような場合である。
この第1の関連技術では、USBポートの1つにでもUSBデバイスが接続されており、かつこのUSBデバイスの電源がオンとなっている場合には、USBハブコントローラICが省電力モードに移行することができないという問題がある
そこで本発明の第2の関連技術として、USBポートのそれぞれにセンサを配置しておき、USBデバイスの接続の有無を個別に検出して、それぞれに必要な電力を検出し配分することが提案されている(たとえば特許文献1参照)。
また、本発明の第3の関連技術として、キープアライブのためのSOF(Start Of Frame)パケットの通信のみが行われている状態で、USBハブコントローラICがUSBデバイスに対してパケットの送信を停止することが提案されている(たとえば特許文献2参照)。すなわち、第3の関連技術が提案される前の状態では、USBデバイスがサスペンドという停止状態に移行するのを阻止するためにUSBホスト部側がSOFパケットを送信していたが、これを停止させてUSBデバイスが省電力モードに移行するのを可能にしている。
特開2003−316488号公報(第0004段落、第0012段落、第0013段落、図1) 特開2008−257690号公報(第0053段落、第0054段落、図3)
第2の関連技術はUSBインターフェースによって提供される電力消費量が限られていることを解決するものである。すなわち、第2の関連技術では、USBハブコントローラに複数のUSBデバイスが接続されると、その接続態様によってはUSBインターフェースが提供する電力量が不足することを前提としている。このため、第2の関連技術では、USBポートごとにセンサを配置して、これによってそれぞれのUSBポートに接続したUSBデバイスを特定し、これらのUSBデバイスが必要とする電力に配分するようにしている。
しかしながら最近のUSBポートは、給電の総量の増大が図られており、複数のUSBデバイスがUSBハブコントローラに接続された場合の電力不足の問題は以前ほど問題でなくなっている。寧ろ複数のUSBポートを備えたUSBハブコントローラ自体の省電力化が取り組むべき課題となっている。第3の関連技術もUSBハブコントローラ自体の省電力化に寄与する提案ではない。
USBハブコントローラについては、既に説明したようにUSBデバイスが全然接続されていない場合の省電力化の対策が存在している。この一方で、USBハブコントローラに接続されるUSBデバイスの数に着目した省電力化の提案は行われていない。これは、図21にも示したようにUSBハブコントローラ自体が複数のUSBポートに対応しており、ルーティング制御回路712でUSBデバイスを時分割で選択し処理しているので、使用するUSBデバイスの数にほとんど関係しない電力消費が行われるからである。
ところが、USBハブコントローラの使用実態を考察すると、USBデバイスを1台のみ使用することが多い。たとえばノート型のパーソナルコンピュータの場合には、ポインティングデバイスの操作性を改善するためにUSBマウスを1台接続して使用する場合が多い。また、ゲーム機の場合には、ゲームを一人でプレイする場合にはゲームコントローラを1台だけUSB接続することが多い。録画機能付のテレビジョンの場合には、大容量の外付けハードディスクを1台だけUSB接続することが多い。同様に録画装置の場合にも、大容量の外付けハードディスクを1台だけUSB接続することが多い。
このように複数のUSBポートが備えられたUSBハブコントローラの場合にも、ユーザはUSBポートを全然使用しなかったり、1つのUSBポートを使用する割合が以外に多い。
そこで本発明の目的は、1つのUSBポートを使用する場合に、複数のUSBポートを使用する場合よりも電力を消費する回路部分を削減可能なUSBデバイス接続システムおよびUSBハブコントローラを提供することにある。
本発明では、(イ)USB(Universal Serial Bus)通信の主導的な役割を持つUSBホスト部と、(ロ)このUSBホスト部とUSB通信を行う任意数のUSBデバイスと、(ハ)前記したUSBホスト部と前記したUSBデバイスの間に設けられたUSBハブコントローラに前記した任意数のUSBデバイスのそれぞれと対応して1つずつ配置されたUSBポートと、(ニ)これらのUSBポートのいずれが前記したUSBデバイスと接続されているかを検出する接続検出手段と、(ホ)この接続検出手段の検出結果を入力して前記した任意数のUSBデバイスの1つのみがUSBポートに接続している場合にそのUSBポートを判別する単独接続USBポート判別手段と、(へ)前記したUSBハブコントローラに設けられ前記したUSBホスト部とそのコモン接点端子を接続したUSBホスト部スイッチと、(ト)前記したUSBハブコントローラに前記した任意数のUSBデバイスと1つずつ対応して設けられ、コモン接点端子を前記したUSBデバイスと接続したUSBデバイススイッチと、(チ)前記したUSBハブコントローラに設けられ前記した単独接続USBポート判別手段が判別した1つのUSBポートに対応する前記したUSBデバイススイッチの常閉接点のみを自身のコモン接点端子に接続する選択スイッチと、(リ)前記したUSBハブコントローラに設けられ前記した選択スイッチの前記したコモン接点端子と前記したUSBホスト部スイッチの常閉接点を接続する中継迂回用線路と、(ヌ)前記したUSBハブコントローラに設けられ前記した接続検出手段が前記した任意数のUSBデバイスの2以上がUSBポートに接続していると判別したときこれら接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスと前記したUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段とをUSBデバイス接続システムが具備する。
また、本発明では、(イ)USB(Universal Serial Bus)通信の主導的な役割を持つUSBホスト部とこのUSBホスト部とUSB通信を行う任意数のUSBデバイスの間に設けられ、前記した任意数のUSBデバイスのそれぞれと対応して1つずつ配置されたUSBポートと、(ロ)これらのUSBポートのいずれが前記したUSBデバイスと接続されているかを検出する接続検出手段と、(ハ)この接続検出手段の検出結果を入力して前記した任意数のUSBデバイスの1つのみがUSBポートに接続している場合にそのUSBポートを判別する単独接続USBポート判別手段と、(ニ)前記したUSBホスト部とそのコモン接点端子を接続したUSBホスト部スイッチと、(ホ)前記した任意数のUSBデバイスと1つずつ対応して設けられ、コモン接点端子を前記したUSBデバイスと接続したUSBデバイススイッチと、(へ)前記した単独接続USBポート判別手段が判別したその1つのUSBポートに対応する前記したUSBデバイススイッチの常閉接点のみを自身のコモン接点端子に接続する選択スイッチと、(ト)この選択スイッチの前記したコモン接点端子と前記したUSBホスト部スイッチの常閉接点を接続する中継迂回用線路と、(チ)前記した接続検出手段が前記した任意数のUSBデバイスの2以上がUSBポートに接続していると判別したときこれら接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスと前記したUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段とを接続する中継迂回手段とをUSBハブコントローラが具備する。
以上説明したように本発明によれば、USBハブコントローラに1台のUSBデバイスが接続されたとき、複数のUSBデバイスを接続した場合に必要とする回路部分を中継迂回用線路を用いて迂回する形でこの1台のUSBデバイスをUSBホスト部と接続することにした。したがって、この場合におけるUSBハブコントローラの消費電力を低減することができる。更に本発明では複数のUSBポートに接続されたUSBデバイスの総数を検出して、これが1台のときに複数のUSBデバイスを接続した場合に必要とする回路部分を中継迂回用線路を用いて迂回する。したがって、ユーザはどのUSBポートにUSBデバイスを接続してもUSBハブコントローラの消費電力を低減することができる。
本発明のUSBデバイス接続システムのクレーム対応図である。 本発明のUSBハブコントローラのクレーム対応図である。 本発明のUSBハブコントローラの省電力方法のクレーム対応図である。 本発明のUSBハブコントローラの省電力プログラムのクレーム対応図である。 本発明の一実施の形態におけるUSBデバイス接続システムの構成を表わしたシステム構成図である。 本実施の形態で情報処理装置に第1のUSBデバイスのみが接続している状態を示したUSBデバイス接続システムのシステム構成図である。 本実施の形態で第1のUSBポートにのみUSBデバイスを接続したときのUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したブロック図である。 本実施の形態で第2のUSBポートにのみUSBデバイスを接続したときのUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したブロック図である。 USBポートにUSBデバイスが1つだけ接続される際のUSBハブコントローラICの省電力制御の様子を表わした流れ図である。 本実施の形態で省電力モードになっている状態でのハブコントローラの復帰制御の様子を表わした流れ図である。 本実施の形態で2以上のUSBデバイスがそれぞれ対応するUSBポートに接続された場合におけるUSBホスト部の処理の様子を表わした流れ図である。 本実施の形態でUSBホスト部からバスがアイドル状態になったことの通知を受けたハブコントローラによる給電の停止処理の様子を表わした流れ図である。 本実施の形態でUSBホスト部からバスがアイドル状態になったことの通知を受けたスイッチ制御回路による通常のハブコントローラICとしての動作を開始させるための制御の様子を表わした流れ図である。 ステップS282によって第1〜第4のスイッチの切り替えが行われた後のUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したブロック図である。 本実施の形態でハブコントローラによる給電の再開処理の様子を表わした流れ図である。 本発明の第1の変形例におけるUSBデバイス接続システムの概要を表わしたシステム構成図である。 第1の変形例におけるUSBホスト部の制御の様子を表わした流れ図である。 本発明の第2の変形例におけるUSBデバイス接続システムの概要を表わしたブロック図である。 第2の変形例で雌型USBコネクタと雄型USBコネクタの構造を原理的に表わした説明図である。 第2の変形例で雌型USBコネクタに雄型USBコネクタが装着された状態を表わした説明図である。 本発明に関連する第1の関連技術として複数のポートを備えたUSBハブコントローラの一例を示したブロック図である。
図1は、本発明のUSBデバイス接続システムのクレーム対応図を示したものである。本発明のUSB(Universal Serial Bus)デバイス接続システム10は、USBホスト部11と、任意数のUSBデバイス12と、USBハブコントローラ13を備えている。ここで、USBホスト部11は、USB通信の主導的な役割を持つ。任意数のUSBデバイス12は、USBホスト部11とUSB通信を行う。USBハブコントローラ13は、USBデバイス接続総数検出手段13aと、中継処理手段13bと、中継迂回手段13cを備えている。USBデバイス接続総数検出手段13aは、任意数のUSBデバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を検出する。中継処理手段13bは、複数のUSBポートの一部または全部に接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSBホスト部11との間で送受信される信号の中継処理を行う。中継迂回手段13cは、USBデバイス接続総数検出手段13aが前記した複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していると判別したとき中継処理手段13bを介さずに該当するUSBポートと前記USBホスト部11とを接続する。
図2は、本発明のUSBハブコントローラのクレーム対応図を示したものである。本発明のUSB(Universal Serial Bus)ハブコントローラ20は、USBデバイス接続総数検出手段21と、中継処理手段22と、中継迂回手段23を備えている。ここで、USBデバイス接続総数検出手段21は、任意数のUSBデバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を検出する。中継処理手段22は、複数のUSBポートの一部または全部に接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う。中継迂回手段23は、USBデバイス接続総数検出手段21が前記した複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していると判別したとき中継処理手段22を介さずに該当するUSBポートと前記したUSBホスト部とを接続する。
図3は、本発明のUSBハブコントローラの省電力方法のクレーム対応図を示したものである。本発明のUSB(Universal Serial Bus)ハブコントローラの省電力方法30は、USBデバイス接続総数検出ステップ31と、中継処理ステップ32と、迂回路接続ステップ33を備えている。ここで、USBデバイス接続総数検出ステップ31では、任意数のUSBデバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を逐次検出する。中継処理ステップ32では、USBデバイス接続総数検出ステップ31でUSBデバイスが前記した複数のUSBポートの2以上に接続していることが検出されている状態では、これらのUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う。迂回路接続ステップ33では、USBデバイス接続総数検出ステップ31で前記した複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していることが検出されている状態では、このUSBデバイスの接続したUSBポートをこのUSBポートと前記したUSBホスト部を直結する迂回路に接続する。
図4は、本発明のUSBハブコントローラの省電力プログラムのクレーム対応図を示したものである。本発明のUSB(Universal Serial Bus)ハブコントローラの省電力プログラム40は、コンピュータに、USBデバイス接続総数検出処理41と、中継処理42と、迂回路接続処理43を実行させるようにしている。ここで、USBデバイス接続総数検出処理41では、任意数のUSBデバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を逐次検出する。中継処理42では、USBデバイス接続総数検出処理41でUSBデバイスが前記した複数のUSBポートの2以上に接続していることが検出されている状態では、これらのUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う。迂回路接続処理43では、USBデバイス接続総数検出処理41で前記した複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していることが検出されている状態では、このUSBデバイスの接続したUSBポートをこのUSBポートと前記したUSBホスト部を直結する迂回路に接続する。
<発明の実施の形態>
次に本発明の実施の形態を説明する。
図5は、本発明の一実施の形態によるUSBデバイス接続システムの構成を表わしたものである。本実施の形態のUSB(Universal Serial Bus)デバイス接続システム100は、USB端子を備えたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置101を備えている。情報処理装置101は、USBホスト部111を機能的に備えたCPU(Central Processing Unit)部112と、USBホスト部111に接続されたUSBハブコントローラIC(integrated circuit)113を有している。USBハブコントローラIC113は、複数個のUSBポート1141〜114Nを備えている。第1のUSBポート1141には第1のUSBデバイス1021が接続され、第2のUSBポート1142には第2のUSBデバイス1022が接続されている。以下同様であり、第NのUSBポート114Nには第NのUSBデバイス102Nが接続されている。USBハブコントローラIC113の性能により、これに接続できるUSBデバイス102の総数としての整数Nは異なる。
この図では整数Nが「4」の場合を示している。この例の場合、第1〜第4のUSBポート1141〜1144には、第1〜第4のUSBデバイス1021〜1024が接続される。もちろん、第1〜第4のUSBポート1141〜1144のすべてにUSBデバイスを接続する必要はない。
図6は、情報処理装置に第1のUSBデバイスのみが接続している状態を示している。この例のように4台のUSBデバイスが接続できるUSBハブコントローラIC113に第1のUSBデバイス1021のみが接続されると、従来ではUSBデバイス102の1台当たりの消費電力がかなり大きくなるという問題があった。本実施の形態では、この問題を解決している。これについては、後に詳細に説明する。
図7は、第1のUSBポートにのみUSBデバイスを接続したときのUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したものである。この図7では、図5に示した第1〜第4のUSBポート1141〜1144のうちの第1および第2のUSBポート1141、1142とこれらに対応する回路部分を示している。そこで、説明を簡略化するために、USBハブコントローラIC113の各部の説明は、原則として第1および第2のUSBポート1141、1142に対応する箇所について行う。
USBハブコントローラIC113は、第1および第2のUSBポート1141、1142のいずれにデバイスが接続されたかの検出を行う検出回路121を備えている。検出回路121の出力する検出信号122の信号形態は、シリアルデータであってもよいし、パラレルデータであってもよい。検出信号122は、スイッチ制御回路123、ハブコントローラ124およびUSBホスト部111に伝達されるようになっている。
ここでスイッチ制御回路123は、USBハブコントローラIC113内に設けられた第1〜第4のスイッチ125〜128の接点の切替制御を行う回路である。ここで、第1のスイッチ125は、そのコモン接点端子Cを第1のUSBポート1141に接続し、第1の接点端子Aを第4のスイッチ128の第1の接点端子Aと接続している。また、第1のスイッチ125の第2の接点端子Bは、第1のトランシーバ131を介してルーティング制御回路132に接続されている。
第2のスイッチ126は、そのコモン接点端子Cを第2のUSBポート1142に接続し、第1の接点端子Aを第4のスイッチ128の第2の接点端子Bに接続している。また、第2のスイッチ126の第2の接点端子Bは、第2のトランシーバ133を介してルーティング制御回路132に接続されている。第3のスイッチ127は、そのコモン接点端子CをUSBホスト部111と接続している。また、第1の接点端子Aを第4のスイッチ128のコモン接点端子Cに接続し、第2の接点端子Bを第3のトランシーバ134を介してハブリピータ135に接続している。
ハブコントローラ124は、第1〜第3のトランシーバ131、133、134、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135の制御を行う。また、ハブコントローラ124はUSBハブコントローラIC113の外部に配置された給電回路141を制御して図5に示した第1〜第4のUSBポート1141〜1144にそれぞれ5ボルトの電圧を供給する。ここで第1〜第3のトランシーバ131、133、134は、下位のUSBデバイス102と上位のUSBホスト部111とのインターフェースをとる回路部分となっている。ルーティング制御回路132は、図5に示した第1〜第4のUSBポート1141〜1144のどれに接続したデバイスと通信を行うかのルート制御を行う。ハブリピータ135は、波形調整や整形を行う。
このような構成のUSBハブコントローラIC113は、図21に本発明の関連技術として示したUSBハブコントローラIC701と比較すると、検出回路121、スイッチ制御回路123、第1〜第4のスイッチ125〜128および検出信号122が新たに追加されている。
このような本実施の形態のUSBハブコントローラIC113の動作を次に説明する。ここでは、USBハブコントローラIC113が第1および第2のUSBポート1141、1142のみを備えているものとして説明を行う。今、第1および第2のUSBポート1141、1142にそれぞれ第1と第2のUSBデバイス1021、1022が接続されていないものとして、この状態で第1のUSBデバイス1021を新たに接続するものとする。
USB1.1の規格では、第1および第2のUSBデバイス1021、1022とUSBホスト部111の間でのデータ転送の送信レートをロースピード(Low-Speed:1.5Mbps)とフルスピード(Full-Speed:12Mbps)の2種類規定している。USB2.0の規格およびUSB3.0の規格では、更に高速の送信レートが追加されたが、旧来の送信レートも使用可能である。ここでは、説明を簡単にするためにUSB1.1の規格に存在する送信レートについて説明を行う。
USBデバイスのデータ信号線は、D+信号線とD−信号線の2種類が存在している。第1と第2のUSBデバイス1021、1022がロースピードとフルスピードのいずれの送信レートに対応するかによって、デバイス側のD+信号線とD−信号線に対するプルアップ抵抗の取付箇所が異なっている。具体的には、フルスピードのデバイスの場合にはD+信号線が抵抗を介してH(ハイ)レベルの電源ラインに接続され、ロースピードの場合にはD−信号線が抵抗を介してHレベルの電源ラインに接続されるようになっている。
したがって、第1のUSBデバイス1021が接続されると、該当する第1のUSBポート1141のD+信号線とD−信号線のいずれかの信号レベルがHレベルに変化する。検出回路121は、第1のUSBポート1141と第2のUSBポート1142のそれぞれから単独で信号を検出する信号検出経路1361、1362を備えている。したがって、第1のUSBデバイス1021が第1のUSBポート1141に接続されると、その事実および第1のUSBデバイス1021がフルスピードのデバイスであるか、あるいはロースピードのデバイスであるかを検出する。
検出回路121の検出結果は、検出信号122としてスイッチ制御回路123、ハブコントローラ124およびUSBホスト部111に伝達される。検出信号122を受信したスイッチ制御回路123は、第1のUSBデバイス1021のみが対応する第1のUSBポート1141に接続されていると判断する。そして、図7に示したように第1〜第4のスイッチ125〜128のそれぞれのコモン接点端子Cを第1の接点端子Aと接触させるように切替制御を行う。この結果、第1のUSBポート1141から第1のスイッチ125、第4のスイッチ128および第3のスイッチ127を経てUSBホスト部111に至る経路が形成され、第1のUSBポート1141とUSBホスト部111が物理的に短絡する。すなわち、この状態で第1のUSBデバイス1021はUSBハブコントローラIC113内の第1のトランシーバ131、ルーティング制御回路132等の回路部分を介することなく、USBホスト部111と通信が可能になる。
このとき、ハブコントローラ124は上位側にも下位側にも何もデバイスが接続されていないと認識する。したがって、ハブコントローラ124は第1〜第3のトランシーバ131、133、134、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135ならびにハブコントローラ124自身の電力を落として、これらが電力の使用をしないように制御することが可能になる。また、スイッチ制御回路123については、第1のUSBデバイス1021を第1のUSBポート1141に接続したときの第1〜第4のスイッチ125〜128の切替制御が完了してしまえば、次に検出回路121に状態変化が発生しない限り、省電力モードに移行させることが可能である。
図8は、第2のUSBポートにのみUSBデバイスを接続したときのUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したものである。この図8で図7と同一部分には同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。この図8でも、図5に示した第1〜第4のUSBポート1141〜1144のうちの第1および第2のUSBポート1141、1142とこれらに対応する回路部分を示している。USBハブコントローラIC113の各部の説明は、第1および第2のUSBポート1141、1142に対応する箇所について行う。
第1のUSBポート1141にUSBデバイスが接続されていない状態で、第2のUSBポート1142に第2のUSBデバイス1022が接続されたとする。図7で説明したと同様に、第2のUSBデバイス1022がUSBハブコントローラIC113に接続されると、該当する第2のUSBポート1142のD+信号線とD−信号線のいずれかの信号レベルがHレベルに変化する。検出回路121は、第1のUSBポート1141と第2のUSBポート1142のそれぞれから単独で信号を検出する信号検出経路1361、1362を備えている。したがって、第2のUSBデバイス1022が第2のUSBポート1142に接続されると、その事実および第2のUSBデバイス1022がフルスピードのデバイスであるか、あるいはロースピードのデバイスであるかを検出する。
検出回路121の検出結果は、検出信号122としてスイッチ制御回路123、ハブコントローラ124およびUSBホスト部111に伝達される。検出信号122を受信したスイッチ制御回路123は、第2のUSBデバイス1022のみが対応する第2のUSBポート1142に接続されていると判断する。そして、図8に示したように第1〜第3のスイッチ125〜127のそれぞれのコモン接点端子Cを第1の接点端子Aと接触させるように切替制御を行う。また、第4のスイッチ123のコモン接点端子Cについては第2の接点端子Bと接触させるように切替制御を行う。
この結果、第2のUSBポート1142から第2のスイッチ126、第4のスイッチ128および第3のスイッチ127を経てUSBホスト部111に至る経路が形成され、第2のUSBポート1142とUSBホスト部111が物理的に短絡する。すなわち、この状態で第2のUSBデバイス1022はUSBハブコントローラIC113内の第1のトランシーバ131、ルーティング制御回路132等の回路部分を介することなく、USBホスト部111と通信が可能になる。
このときも、ハブコントローラ124は上位側にも下位側にも何もデバイスが接続されていないと認識する。したがって、ハブコントローラ124は第1〜第3のトランシーバ131、133、134、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135ならびにハブコントローラ124自身の電力を落として、これらが電力の使用をしないように制御することが可能になる。また、スイッチ制御回路123については、第2のUSBデバイス1022を第2のUSBポート1142に接続したときの第1〜第4のスイッチ125〜128の切替制御が完了してしまえば、次に検出回路121に状態変化が発生しない限り、省電力モードに移行させることが可能である。
図9は、以上説明したUSBポートにUSBデバイスが1つだけ接続される際のUSBハブコントローラICの省電力制御の様子を表わしたものである。この制御は、たとえば図7に示したUSBハブコントローラIC113内の図示しないCPUが図示しないROM(Read Only Memory)等の記憶媒体に格納された制御プログラムを実行することによって実行可能である。図7および図8と共に説明する。
USBハブコントローラIC113内の検出回路121は、第1および第2のUSBポート1141、1142のいずれか1つにのみUSBデバイス102が接続するかを監視している(ステップS201)。第1および第2のUSBポート1141、1142のいずれか1つにUSBデバイス102が接続したら(Y)、そのUSBポート114とUSBホスト部111が直接接続するように第1〜第4のスイッチ125〜128の接点の切替制御を行う(ステップS202)。これは、第1および第2のUSBポート1141、1142のそれぞれに対応させて第1〜第4のスイッチ125〜128の接点の切り替え先を予めROM等の記憶媒体に格納しておけばよい。
次に、ハブコントローラ124がその上位と下位の双方で未接続状態となっているかのチェックが行われる(ステップS203)。第1〜第4のスイッチ125〜128の接点の切替制御が完了していれば、ハブコントローラ124はUSBホスト部111や対応するUSBデバイス102と未接続の状態となっている。この場合(Y)、ハブコントローラ124は第1〜第3のトランシーバ131、133、134、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135ならびにハブコントローラ124自身の電力を落として省電力制御の状態に移行して(ステップS204)、省電力制御のための処理を終了する(エンド)。一方、ハブコントローラ124が未接続の状態でない場合には(ステップS203:N)、ステップS202に戻って、第1〜第4のスイッチ125〜128の接点の切替制御が完了するのを待機することになる。
以上、説明を簡単にするために第1および第2のポート1141、1142のみが存在する場合を説明した。第1〜第NのUSBポート1141〜114Nが存在して、その1つにUSBデバイス102が接続される一般的な場合にも、同様にそのUSBデバイス102とUSBホスト部111を直結させればよい。また、このとき、第1〜第NのUSBポート1141〜114Nは、それぞれ対応するトランシーバ131、133、……とスイッチ125、126、……によって電気的に絶縁された状態にある。
次に第1のUSBポート1141にデバイスが接続された状態から第2のUSBポート1142にデバイスが接続された場合の動作について説明する。
図7に示したように第1のUSBポート1141に第1のUSBデバイス1021が接続されているものとする。このとき第1のUSBデバイス1021はUSBハブコントローラIC113内の第1のトランシーバ131、ルーティング制御回路132等の回路部分を介することなく、USBホスト部111と通信を行う。したがって、USBハブコントローラIC113の内部は、省電力モードに移行可能であり、第2のUSBポート1142に第2のUSBデバイス1022を接続する直前の時点で省電力モードに移行しているものとする。
このように第1のUSBポート1141に第1のUSBデバイス1021が接続されている状態で、更に第2のUSBポート1142に第2のUSBデバイス1022が接続されたとする。すると、検出回路121は、信号検出経路1361、1362を用いて第1のUSBポート1141と第2のUSBポート1142にこれらのUSBデバイス1021、1022が1つずつ接続されているのを検出する。この結果、検出回路121は検出信号122をスイッチ制御回路123、ハブコントローラ124およびUSBホスト部111に伝達する。
スイッチ制御回路123とハブコントローラ124は、検出回路121が2つ以上のポートに同時にUSBデバイス102を接続している状態であるか否かを判別する。第2のUSBポート1142に第2のUSBデバイス1022が追加接続した時点で、2つ以上のポートに同時にUSBデバイス102を接続している状態になる。そこで、スイッチ制御回路123とハブコントローラ124は、この時点で省電力モードから復帰する。
図10は、省電力モードになっている状態でのハブコントローラの復帰制御の様子を表わしたものである。図7と共に説明する。この制御も、USBハブコントローラIC113の内部に設けられた前記したCPUが実行するプログラムをハブコントローラ124のソフトウェア的な機能として実現したものである。
ハブコントローラ124は検出信号122が、2以上のUSBポート102にそれぞれUSBデバイス102を接続した状態になったかを監視する(ステップS221)。USBデバイス102が2以上のUSBポート102に接続されたら(Y)、ハブコントローラ124は、省電力モードから復帰する(ステップS222)。ハブコントローラ124は、自身が省電力モードから復帰すると、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135ならびに第1〜第3のトランシーバ131、133、134を省電力モードから復帰させて(ステップS223)、復帰処理を終了する(エンド)。
図11は、2以上のUSBデバイスがそれぞれ対応するUSBポートに接続された場合におけるUSBホスト部の処理の様子を表わしたものである。図7と共に説明する。
検出回路121が2以上のUSBポート114にUSBデバイス102が接続されていることを検出し、その検出信号122がUSBホスト部111に送られてきたとする(ステップS241:Y)。このとき、USBハブコントローラIC113側では図10に示したように省電力モードから復帰する処理、すなわち複数のUSBデバイス102との間で信号処理を行える状態に復帰する処理を行っている。そこで、USBホスト部111は検出信号122が送られてきた時点で現在接続状態にあるUSBデバイス102との通信を完了させて(ステップS242)、そのUSBデバイス102が通信に使用していたバスをアイドル状態に変更する(ステップS243)。
この後、USBホスト部111はバスがアイドル状態になったことをスイッチ制御回路123およびハブコントローラ124に通知して(ステップS244)、USBデバイス102が2以上接続された場合の処理を終了する(エンド)。
図12は、USBホスト部からバスがアイドル状態になったことの通知を受けたハブコントローラによる給電の停止処理の様子を表わしたものである。図7と共に説明する。
ハブコントローラ124はUSBホスト部111からバスがアイドル状態になったことの通知を受けると(ステップS261:Y)、給電回路141を制御して、通信を完了させたUSBデバイス102側の電源(5V)の供給を止める(ステップS262)。これは、USBデバイス102に供給する電源の供給回路としての給電回路141をハブコントローラ124で制御している場合の処理である。
このようにUSBデバイス102側の電源(5V)の供給を一時的に停止する理由を説明する。本実施の形態では、USBホスト部111側から見ると、USBデバイス102が1台しか接続されていない状態でハブコントローラIC113は認識されていない。この状態でハブコントローラIC113に2台目のUSBデバイス102が接続される際には、USBホスト部111がハブコントローラIC113自体を認識する必要がある。そこで、USBホスト部111とハブコントローラIC113の接続が確立するまで、ハブコントローラIC113の配下のUSBデバイス102の電源をオフにするようにしている。
図13は、USBホスト部からバスがアイドル状態になったことの通知を受けたスイッチ制御回路による通常のハブコントローラICとしての動作を開始させるための制御の様子を表わしたものである。図7と共に説明する。
スイッチ制御回路123はUSBホスト部111からバスがアイドル状態になったことの通知を受けると(ステップS281:Y)、第1〜第4のスイッチ125〜128を通常のハブコントローラIC113として動作を行える状態に切り替えて(ステップS282)、処理を終了する。
図14は、ステップS282によって第1〜第4のスイッチの切り替えが行われた後のUSBハブコントローラICの要部を周囲の回路との関係で具体的に示したものである。スイッチ制御回路123は、ステップS282の処理で具体的には次のような制御を行う。第1〜第3のスイッチ125〜127のコモン接点端子Cをそれぞれ第2の接点端子Bに接続する。第4のスイッチ128はコモン接点端子Cが第1の接点端子Aと第2の接点端子Bのいずれにも接続されないオープンな状態となる。ただし、図14に示した回路の例では、第4のスイッチ128のコモン接点端子Cが第1の接点端子Aと第2の接点端子Bのいずれかに接続されていても、第1および第2のUSBポート1141、1142とは非接触となるので、問題は発生しない。
図15はハブコントローラによる給電の再開処理の様子を表わしたものである。図13および図14と共に説明する。
スイッチ制御回路123による図13のステップS282の処理が完了したら(ステップS301)、ハブコントローラ124は給電回路141を制御して第1および第2のUSBポート1141、1142にそれぞれ5ボルトの電圧の供給を再開する(ステップS302)。これにより、USBハブコントローラIC113を介した通常の接続に切り替わることになる(エンド)。
以上説明した本実施の形態では、USBデバイスが1台のみ接続されたとき、USBハブコントローラIC113の電力消費を抑えることができる。しかも、USBデバイスをUSBハブコントローラIC113のいずれのポートに接続した場合にも、そのUSBデバイスが1台であれば本発明による省電力を実現することができる。具体的には、第1〜第3のトランシーバ131、133、134、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135の電力消費を停止させることができる。
また、本実施の形態によれば検出回路121はUSBハブコントローラIC113にUSBデバイスが1台接続されたことを検出するだけでなく、2台以上接続されたことも検出する。したがって、USBハブコントローラIC113はUSBデバイスが2台以上接続された時点で自動で節電モードを解消して、通常の動作に復帰することができる。
更に本実施の形態によれば、複数個のUSBポート1141〜114Nのいずれか1つにUSBデバイスが接続されたとき省電力を実現することができる。したがって、ユーザはUSBデバイスを1台だけUSBハブコントローラIC113に接続するとき、特定のポート114を選択する必要がない。
<実施の形態の第1の変形例>
図16は、以上説明した実施の形態の第1の変形例におけるUSBデバイス接続システムの概要を表わしたものである。図16で図6と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
この第1の変形例におけるUSBデバイス接続システム100Aでは、第1のUSBデバイス1021と第1のUSBポート1141を接続するUSBケーブル401が通常のものよりも長くなっている。第1のUSBデバイス1021自体に取り付けられたUSBケーブルは図6に示したものと同じで、接続距離を単純に延長するための延長USBケーブルを増設する場合も同様である。
このようなUSBデバイス接続システム100Aでは、USBハブコントローラIC113と第1のUSBデバイス1021の間のケーブル部分が長くなっているので、その分だけ信号波形の劣化が発生する。これに対する一般的な対策としては、リピータ機能付の増設用のUSBケーブルを使用したり、たとえばUSBケーブルの5メートル置きにUSBハブを接続して信号の劣化を防止する手法を採ることができる。
このような対策を採らない場合で図16に示したようにUSBハブコントローラIC113に第1のUSBデバイス1021のみを接続すると、先の実施の形態の場合にはUSBホスト部111との間の通信ができなくなる場合が発生する。これは、図7に示すように第1のポート1141から第1のスイッチ125、第4のスイッチ128、第3のスイッチ127を経てUSBホスト部111に至る経路が形成されるため、波形の劣化を修正するハブリピータ135を信号が通過しないからである。
本発明の第1の変形例では、このような不都合を解消している。すなわち、USBホスト部111AがUSBハブコントローラIC113に1台のUSBデバイス102が接続されていることを判別した状態で通信が行えない状態が発生したときにUSBハブコントローラIC113に対して通常のハブコントローラICとしての動作を開始する指示を行うようになっている。USBハブコントローラIC113は、この指示があると、スイッチ制御回路123はUSBデバイス102が2台以上接続しているのと同様の制御を第1〜第4のスイッチ125〜128に対して行うようになっている。
図17は、第1の変形例におけるUSBホスト部の制御の様子を表わしたものである。図16と共に説明する。
USBホスト部11Aは、CPU部112Aに備えられた図示しないCPUが実行するプログラムによってソフトウェア的に実現している機能部である。USBホスト部11Aは、USBハブコントローラIC113から送られてくる第1のUSBデバイス1021からの受信信号に所定の程度以上の劣化が発生していると判別したとき(ステップS501:Y)、USBハブコントローラIC113にUSBデバイス102が1台接続しているかを判別する(ステップS502)。このステップS502の判別は、たとえば図7に示したスイッチ制御回路123からUSBホスト部11Aに送られてきた検出信号122によって行うことができる。
USBハブコントローラIC113にUSBデバイス102が2台以上接続されている場合には(ステップS502:N)、この変形例で取り扱う事象とは異なるので、そのまま処理を終了する(エンド)。もちろん、USBホスト部11Aが定めたエラー処理が存在すればそれに従った処理が行われる。
USBハブコントローラIC113にUSBデバイス102が1台しか接続されていない状態では(ステップS502:Y)、図7等に示したハブリピータ135を通すことで信号の劣化を改善できる可能性が高い。そこで、この場合にはUSBハブコントローラIC113に対して、通常のハブコントローラとしての動作を行うためのスイッチ制御を指示する(ステップS503)。具体的には、第1〜第4のスイッチ125〜128の各接点を、USBデバイス102が2台以上接続されている場合に移行させて、処理を終了する(エンド)。
これにより、第1のUSBデバイス1021からUSBハブコントローラIC113に送信される信号は、第1のトランシーバ131、ルーティング制御回路132、ハブリピータ135ならびに第3のトランシーバ134を経ることになり、信号の劣化を解消し、正常な通信を実行できるようになる。
以上、第1のUSBデバイス1021と第1のポート1141間のUSBケーブルの長さを問題としたが、USBハブコントローラIC113にUSBデバイス102を1台接続する他のケースについても、同様である。
この第1の変形例によれば、ユーザがUSBハブコントローラIC113にUSBデバイス102を1台接続したとき、USBケーブル401の長さが長い等の理由で信号の波形の劣化等の障害が生じる場合には、自動で状況の改善を行うことができるという利点が生じる。しかも、USBケーブル401による不具合が発生しない場合には、USBハブコントローラIC113の電力消費を抑えることができる。
<実施の形態の第2の変形例>
図18は、本実施の形態の第2の変形例におけるUSBデバイス接続システムの概要を表わしたものである。図18で図7と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
この第2の変形例では、USBハブコントローラIC113Bに取り付けられた第1のポート1141Bおよび第2のポート1142Bを構成する図示しない雌型USBコネクタ自体が雄型USBコネクタの装着を検出する機構を備えている。第1のポート1141Bおよび第2のポート1142Bから出力される装着有無信号6011、6012は、検出回路121Bに入力するようになっている。
検出回路121Bは、これらの装着有無信号6011、6012を基にしてUSBハブコントローラIC113Bに接続されているUSBデバイス102の台数および接続ポート114の位置を判別し、検出信号122として出力する。検出信号122の信号形態は、シリアルデータであってもよいし、パラレルデータであってもよい。検出信号122は、スイッチ制御回路123、ハブコントローラ124およびUSBホスト部111に伝達されるようになっている。
図18では、第1のUSBデバイス1021が第1のポート1141Bに接続されている。USBハブコントローラIC113Bに接続されているUSBデバイス102の台数は1台だけである。このため、検出回路121Bがこのとき出力する検出信号122は、図7に示した検出回路121が出力する検出信号122と全く同一となる。これにより、スイッチ制御回路123は第1〜第4のスイッチ125〜128のそれぞれのコモン接点端子C、第1の接点端子Aおよび第2の接点端子Bを図7と全く同一となるように切替制御することになる。
図19(A)は第1のポート側の雌型USBコネクタの構造を原理的に表わしたものであり、同図(B)は第1のUSBデバイス側の図示しないUSBケーブルの端部に取り付けられた雄型USBコネクタの構造を原理的に表わしたものである。第2のポート側の雌型USBコネクタおよびこれに装着される雄型USBコネクタも同一の構造となっているので、これらの図示および説明を省略する。
雌型USBコネクタ611には、通常の場合、+5V、D+、D−およびGND(ground)の合計4種類の信号線が接続されている。第2の変形例の雌型USBコネクタ611は、所定の電位VDDに固定された信号線612にプルアップ抵抗613の一端を接続している。このプルアップ抵抗613の他端は、装着検出スイッチ614のコモン接点端子Cに接続されており、接地されたA接点には導体からなる接片615が機械的に開閉自在な状態で取り付けられている。ここで電位VDDは、USBハブコントローラIC113B側から独立して供給されてもよいし、+5V、D+、D−等の信号線から与えられる電位を基にして作成されるものであってもよい。
雌型USBコネクタ611の本体部分には、図19(B)に示す雄型USBコネクタ621の突起部621Aを収容する空洞状の嵌合部611Aが存在している。接片615はこの嵌合部611Aをなす空間からわずかに突出している。プルアップ抵抗613の他端側の電位は装着有無信号6011として図18に示した検出回路121Bに与えられるようになっている。
図19に示したように雌型USBコネクタ611に雄型USBコネクタ621が装着されていない状態では、装着検出スイッチ614の接片615がコモン接点端子Cと接触していない。したがって、この状態で装着有無信号6011は電位VDD(Hレベル)に保持されている。
図20は、雌型USBコネクタに雄型USBコネクタが装着された状態を表わしたものである。雌型USBコネクタ611の嵌合部611Aに雄型USBコネクタ621の突起部621Aが装着されていくと、突起部621Aが接片615を閉じる方向に押し付け、装着検出スイッチ614のコモン接点端子CがA接点と接触する。この状態で雌型USBコネクタ611と雄型USBコネクタ621の装着が完了する。コモン接点端子CがA接点と接触した状態で装着有無信号6011の電位は地気(0V:L(ロー)レベル)に変化する。
図18に示した検出回路121Bは、装着有無信号6011、6012の電位状態を監視している。そして、これら装着有無信号6011、6012のうちの1つがLレベルに変化すると、USBデバイス102の1台がUSBハブコントローラIC113Bに接続されたものと判別する。そして、第1〜第4のスイッチ125〜128のそれぞれのコモン接点端子C、第1の接点端子Aおよび第2の接点端子Bを図18に示す状態に設定し、接続したUSBデバイス102をUSBホスト部111に直接接続することになる。
以上説明した本発明の第2の変形例では、雌型USBコネクタ611に雄型USBコネクタ621の装着を検出する機構を設けた。したがって、図7等の実施の形態におけるUSBデバイス102のポート114への接続の検出と比べると検出回路121Bを含めた検出機構が単純化するという利点がある。またHレベル、Lレベルといった2値の検出信号をUSBホスト部111に対して出力することで、検出回路121B自体を省略することも可能になる。
なお、第2の変形例では雌型USBコネクタ611に雄型USBコネクタ621を装着した時点で装着有無信号601がHレベルからLレベルに変化するようにしたが、この逆にLレベルからHレベルに信号が変化するようにしてもよい。また、第2の変形例では雌型USBコネクタ611に機械的なスイッチ614を配置したが、光や磁気の検出の有無によって雌型USBコネクタ611と雄型USBコネクタ621の挿抜を検出するようにしてもよい。
また、以上説明した実施の形態および変形例では、USBホスト部111を収容したCPU部112、112AとUSBハブコントローラIC113とが1台の情報処理装置101、101Aに収容されているものとして説明したが、これに限るものではない。すなわち、CPU部112、112AはUSBハブコントローラIC113と異なった筐体に収容された別の装置を構成するものであってもよい。また、USBハブコントローラIC113は、必ずしも1個のICとして構成されている必要がなく、「USBハブコントローラ」としての一般の回路構成となっていてもよいことは当然である。
以上説明した実施の形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
USB(Universal Serial Bus)通信の主導的な役割を持つUSBホスト部と、
このUSBホスト部とUSB通信を行う任意数のUSBデバイスと、
前記任意数のUSBデバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を検出するUSBデバイス接続総数検出手段と、前記複数のUSBポートの一部または全部に接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段と、前記USBデバイス接続総数検出手段が前記複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していると判別したとき前記中継処理手段を介さずに該当するUSBポートと前記USBホスト部とを接続する中継迂回手段とを備えたUSBハブコントローラ
とを具備することを特徴とするUSBデバイス接続システム。
(付記2)
前記USBハブコントローラの前記中継処理手段は、中継の対象となる信号の波形調整や整形を行うリピータ回路を具備することを特徴とする付記1記載のUSBデバイス接続システム。
(付記3)
前記USBホスト部は前記USBハブコントローラから送られてきた信号に所定の劣化が発生しており、かつUSBハブコントローラに接続されたUSBデバイスが1台のみのとき前記リピータ回路の処理の必要性を判別するリピータ回路必要性判別手段と、このリピータ回路必要性判別手段が前記リピータ回路の処理が必要であると判別したとき前記中継迂回手段による信号の迂回を中止して前記中継処理手段による信号の中継を指示する中継指示手段とを具備することを特徴とする付記2記載のUSBデバイス接続システム。
(付記4)
前記USBデバイス接続総数検出手段は、前記USBポートに対するUSBデバイスの接続の際の電位変化により個々のUSBデバイスの接続の有無を検出する接続検出手段を具備することを特徴とする付記1記載のUSBデバイス接続システム。
(付記5)
前記USBデバイス接続総数検出手段は、前記USBポートに対するUSBデバイスの接続の際の雄雌のコネクタの嵌合の有無を検出する接続検出手段を具備することを特徴とする付記1記載のUSBデバイス接続システム。
(付記6)
任意数のUSB(Universal Serial Bus)デバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を検出するUSBデバイス接続総数検出手段と、
前記複数のUSBポートの一部または全部に接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段と、
前記USBデバイス接続総数検出手段が前記複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していると判別したとき前記中継処理手段を介さずに該当するUSBポートと前記USBホスト部とを接続する中継迂回手段
とを具備することを特徴とするUSBハブコントローラ。
(付記7)
前記中継処理手段は、中継の対象となる信号の波形調整や整形を行うリピータ回路を具備することを特徴とする付記6記載のUSBハブコントローラ。
(付記8)
前記中継迂回手段は、それぞれのUSBポートを前記中継処理手段側とこの中継処理手段を経由しない迂回路側のいずれかに切り替えるスイッチと、前記スイッチの切替制御を行うスイッチ制御手段とを具備することを特徴とする付記6記載のUSBハブコントローラ。
(付記9)
前記USBホスト部から前記中継迂回手段による信号の迂回を中止して前記中継処理手段による信号の中継を指示する中継指示を受信する中継指示受信手段を具備することを特徴とする付記8記載のUSBハブコントローラ。
(付記10)
任意数のUSB(Universal Serial Bus)デバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を逐次検出するUSBデバイス接続総数検出ステップと、
このUSBデバイス接続総数検出ステップでUSBデバイスが前記複数のUSBポートの2以上に接続していることが検出されている状態では、これらのUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理ステップと、
前記USBデバイス接続総数検出ステップで前記複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していることが検出されている状態では、このUSBデバイスの接続したUSBポートをこのUSBポートと前記USBホスト部を直結する迂回路に接続する迂回路接続ステップ
とを具備することを特徴とするUSBハブコントローラの省電力方法。
(付記11)
前記USBホスト部から前記中継迂回ステップによる信号の迂回を中止して前記中継処理ステップによる信号の中継を指示する中継指示を受信する中継指示受信ステップと、この中継指示受信ステップで中継指示を受信したとき前記中継処理ステップによる信号の中継に変更する迂回中止ステップとを更に具備することを特徴とする付記10記載のUSBハブコントローラの省電力方法。
(付記12)
コンピュータに、
任意数のUSB(Universal Serial Bus)デバイスの接続の対象となる複数のUSBポートに対するUSBデバイスの接続された総数を逐次検出するUSBデバイス接続総数検出処理と、
このUSBデバイス接続総数検出処理でUSBデバイスが前記複数のUSBポートの2以上に接続していることが検出されている状態では、これらのUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスとUSB通信の主導的な役割を持つUSBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理と、
前記USBデバイス接続総数検出処理で前記複数のUSBポートの1つのみにUSBデバイスが接続していることが検出されている状態では、このUSBデバイスの接続したUSBポートをこのUSBポートと前記USBホスト部を直結する迂回路に接続する迂回路接続処理
とを実行させることを特徴とするUSBハブコントローラの省電力プログラム。
(付記13)
前記USBホスト部から前記中継迂回処理による信号の迂回を中止して前記中継処理による信号の中継を指示する中継指示を受信する中継指示受信処理と、この中継指示受信処理で中継指示を受信したとき前記中継処理による信号の中継に変更する迂回中止処理とを更に実行させることを特徴とする付記12記載のUSBハブコントローラの省電力プログラム。
以上説明した本発明は、パーソナルコンピュータ、外付けのUSBハブ、ゲーム機、テレビ、ハードディスクレコーダ、ホームゲートウェイ製品に限るものではない。複数のUSBポートを備えたUSBハブコントローラやこれを使用するUSBデバイス接続システム全般に本発明を利用可能である。
10、100 USBデバイス接続システム
11、111、111A USBホスト部
12、102 USBデバイス
13、20 USBハブコントローラ
13a、21 USBデバイス接続総数検出手段
13b、22 中継処理手段
13c、23 中継迂回手段
30 USBハブコントローラの省電力方法
31 USBデバイス接続総数検出ステップ
32 中継処理ステップ
33 迂回路接続ステップ
40 USBハブコントローラの省電力プログラム
41 USBデバイス接続総数検出処理
42 中継処理
43 迂回路接続処理
101 情報処理装置
112、112A CPU部
113 USBハブコントローラIC
114 USBポート
121 検出回路
122 検出信号
123 スイッチ制御回路
124 ハブコントローラ
125 第1のスイッチ
126 第2のスイッチ
127 第3のスイッチ
128 第4のスイッチ
131 第1のトランシーバ
132 ルーティング制御回路
133 第2のトランシーバ
134 第3のトランシーバ
135 ハブリピータ
141 給電回路
401 USBケーブル
611 雌型USBコネクタ
613 プルアップ抵抗
615 接片
621 雄型USBコネクタ

Claims (8)

  1. USB(Universal Serial Bus)通信の主導的な役割を持つUSBホスト部と、
    このUSBホスト部とUSB通信を行う任意数のUSBデバイスと、
    前記USBホスト部と前記USBデバイスの間に設けられたUSBハブコントローラに前記任意数のUSBデバイスのそれぞれと対応して1つずつ配置されたUSBポートと、
    これらのUSBポートのそれぞれが前記USBデバイスと接続されているかを検出する接続検出手段と、
    この接続検出手段の検出結果を入力して前記任意数のUSBデバイスの1つのみがUSBポートに接続している場合にそのUSBポートを判別する単独接続USBポート判別手段と、
    前記USBハブコントローラに設けられ前記USBホスト部とそのコモン接点端子を接続したUSBホスト部スイッチと、
    前記USBハブコントローラに前記任意数のUSBデバイスと1つずつ対応して設けられ、コモン接点端子を前記USBデバイスと接続したUSBデバイススイッチと、
    前記USBハブコントローラに設けられ前記単独接続USBポート判別手段が判別した1つのUSBポートに対応する前記USBデバイススイッチの常閉接点のみを自身のコモン接点端子に接続する選択スイッチと、
    前記USBハブコントローラに設けられ前記選択スイッチの前記コモン接点端子と前記USBホスト部スイッチの常閉接点を接続する中継迂回用線路と、
    前記USBハブコントローラに設けられ前記接続検出手段が前記任意数のUSBデバイスの2以上がUSBポートに接続していると判別したときこれら接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスと前記USBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段
    とを具備することを特徴とするUSBデバイス接続システム。
  2. 前記USBハブコントローラの前記中継処理手段は、中継の対象となる信号の波形調整や整形を行うリピータ回路を具備することを特徴とする請求項1記載のUSBデバイス接続システム。
  3. 前記接続検出手段は、前記USBポートに対するUSBデバイスの接続の際の電位変化により個々のUSBデバイスの接続の有無を検出することを特徴とする請求項1記載のUSBデバイス接続システム。
  4. 前記接続検出手段は、前記USBポートに対するUSBデバイスの接続の際の雄雌のコネクタの嵌合の有無を検出することを特徴とする請求項1記載のUSBデバイス接続システム。
  5. USB(Universal Serial Bus)通信の主導的な役割を持つUSBホスト部とこのUSBホスト部とUSB通信を行う任意数のUSBデバイスの間に設けられ、前記任意数のUSBデバイスのそれぞれと対応して1つずつ配置されたUSBポートと、
    これらのUSBポートのそれぞれが前記USBデバイスと接続されているかを検出する接続検出手段と、
    この接続検出手段の検出結果を入力して前記任意数のUSBデバイスの1つのみがUSBポートに接続している場合にそのUSBポートを判別する単独接続USBポート判別手段と、
    前記USBホスト部とそのコモン接点端子を接続したUSBホスト部スイッチと、
    前記任意数のUSBデバイスと1つずつ対応して設けられ、コモン接点端子を前記USBデバイスと接続したUSBデバイススイッチと、
    前記単独接続USBポート判別手段が判別したその1つのUSBポートに対応する前記USBデバイススイッチの常閉接点のみを自身のコモン接点端子に接続する選択スイッチと、
    この選択スイッチの前記コモン接点端子と前記USBホスト部スイッチの常閉接点を接続する中継迂回用線路と、
    前記接続検出手段が前記任意数のUSBデバイスの2以上がUSBポートに接続していると判別したときこれら接続されたUSBデバイスのそれぞれと時分割で接続して、これらUSBデバイスと前記USBホスト部との間で送受信される信号の中継処理を行う中継処理手段
    とを具備することを特徴とするUSBハブコントローラ。
  6. 前記中継処理手段は、中継の対象となる信号の波形調整や整形を行うリピータ回路を具備することを特徴とする請求項5記載のUSBハブコントローラ。
  7. 前記接続検出手段は、前記USBポートに対する前記USBデバイスの接続の際の電位変化により個々のUSBデバイスの接続の有無を検出することを特徴とする請求項5記載のUSBハブコントローラ。
  8. 前記接続検出手段は、前記USBポートに対する前記USBデバイスの接続の際の雄雌のコネクタの嵌合の有無を検出することを特徴とする請求項5記載のUSBハブコントローラ
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