JP5162126B2 - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気共鳴イメージング(MRI:Magnetic Resonance Imaging)装置に関するものである。
磁気共鳴イメージング装置は、医療用途、産業用途などのさまざまな分野において利用されている。
磁気共鳴イメージング装置は、静磁場空間内の被検体にRFパルスを照射することにより、その被検体内のプロトンのスピンを核磁気共鳴(NMR:Nuclear Magnetic Resonance)現象によって励起させ、その励起されたスピンにより発生する磁気共鳴(MR)信号を得るスキャンを実施する。そして、そのスキャンにより得られた磁気共鳴信号を画像のローデータ(Raw Data)とし、被検体の画像を生成する(たとえば、特許文献1参照)。
このように磁気共鳴イメージング装置を用いて被検体をスキャンする際において、被検体に体動が発生した場合には、本来励起すべき断面と現実に励起される断面がずれることになり、生成された画像に生成した画像にゴーストやボケが発生する場合がある。
そこで、体動の問題を解決する手法がいくつか提案されている。その一つの方法は、例えば、通常呼吸下での心臓撮像において、横隔膜の位置の変化に合わせて、被検体の励起断面をリアルタイムで補正し、常に同一の断面から磁気共鳴信号を収集する(たとえば、特許文献2参照)。これらの技術に用いる横隔膜の位置検出の手法として、本来のイメージシーケンスとは別に、横隔膜から位相エンコードを与えない磁気共鳴信号を計測するシーケンス(ナビゲータシーケンス)を行い、得られた磁気共鳴信号(ナビゲータエコー)の投影から横隔膜の位置を検出する方法が提案されている。
たとえば、非特許文献1では、3次元撮影法を実施するために、磁気共鳴信号の収集に際してナビゲータシーケンスを利用し呼吸による体動による位置ずれを検出して、位置ずれ量が小さい場合には、k空間の低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集し、位置ずれ量が大きい場合には、k空間の高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集している。
特開2002−102201号公報 特表平09−508050号公報 "Magnetic Resonace in Medicine" 2001年、45巻、p.645−652
上記の手法について図8を参照しながら説明する。
図8(a)は、ナビゲータシーケンスにより検出された、被検体の横隔膜(diaphragm)について、当該被検体の体軸方向の位置について時間tによる依存性を示した図である。図8(a)の縦軸は、横隔膜の位置Positionであり、被検体の体軸方向の向きをなしている。そして、横軸は、時間tである。
図8(a)において、被検体が腹式呼吸しているとみなすと、第一回目の吸気(ins1)で横隔膜の位置Positionが持ち上がる。そして、時間tの経過にしたがってその位置Positionが下っていき、第二回目の吸気(ins2)で横隔膜の位置Positionが再び持ち上がる。
このとき、横隔膜の位置Positionの時間変化の割合は被検体の体動に直結する。図8(a)に示したように、ins1とins2のちょうど中間の時間t、すなわち横隔膜の位置PositionがSec1の領域内にある時間で、横隔膜が下垂しきっており、体動が最も小さい。そして、ins1の終了直後とins2の開始直前の時間t、すなわち横隔膜の位置PositionがSec3の領域内にある時間では、横隔膜の位置Positionが下っている最中、又は上がっている最中であり、体動が最も大きい。
また、時間t、すなわち横隔膜の位置PositionがSec2の領域内にある時間の体動の大きさは、横隔膜の位置PositionがSec1における体動の大きさよりも大きいが、横隔膜の位置PositionがSec3における体動の大きさよりも小さい。この場合は、被検体の吸気と呼気の中間点となる。
磁気共鳴信号を収集する際は、図8(b)に示したスライスエンコード方向に対応するkz方向と、位相エンコード方向に対応するky方向のk空間内に対応する磁気共鳴信号を収集する。
まず、図8(a)において体動が最も小さい横隔膜の位置PositionがSec1の領域内にある時間tでは、図8(b)に示したk空間の原点Oを含んだ低周波領域(Sec1)に対応する磁気共鳴信号を収集する。また、横隔膜の位置PositionがSec2の領域内にある時間tではk空間の中間周波領域(Sec2)に対応する磁気共鳴信号を収集する。そして、体動が最も大きい横隔膜の位置PositionがSec3の領域内にある時間tではk空間の高周波領域(Sec3)に対応する磁気共鳴信号を収集する。
以上の通り、図8(b)に示したように、磁気共鳴信号を収集すべきk空間を示すkz/kyにおいて、原点Oに近い低周波領域(Sec1)の磁気共鳴信号の収集は被検体の体動が最も小さいときに行い、原点Oから遠い高周波領域(Sec3)の磁気共鳴信号の収集は被検体の体動が最も大きいときに行う。そして、kz/kyにおいて、中間周波数領域(Sec2)の磁気共鳴信号の収集は、被検体の体動が横隔膜の位置PositionがSec1における体動の大きさより大きく、横隔膜の位置PositionがSec3における体動の大きさよりも小さいときに行う。
このように、本方法は、被検体の体動を絶えず計測し、被検体の体動が最も小さいときを見計らって磁気共鳴信号を収集すべきk空間において低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。そのため、磁気共鳴信号の収集を被検体の体動に厳密に同期させることができるので、生成された画像にゴーストやボケの発生が少ない。
本手法において、被検体の体動をナビゲータシーケンスの手法により検出し、最も体動の小さいタイミングを見計らって、k空間の低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集している。そのため、被検体の呼吸に厳密に同期させながら、体動の影響の小さい被検体の画像を得ることができるという特徴がある。そのため、被検体の心臓と肺の画像を生成する場合のように、体動の時間変化が大きい場合には有効である。
しかし、本手法では、磁気共鳴信号を収集すべきk空間を示すkz/kyにおいて、最終的に収集された磁気共鳴信号の強度のコントラストが、kz,ky方向に変化しながら分散する。そのため分散したコントラストを補正する必要があり、収集された磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する際はコントラストを補正するための演算が必要となり、画像の生成に時間がかかるという問題がある。
さらに、k空間の高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集するタイミングは、体動が比較的大きい状態の際に行われるが、体動が所定の限度以上に大きい場合は、収集した高周波領域に対応する磁気共鳴信号を結局画像生成に利用しないこともある。この場合、収集した低周波領域に対応する磁気共鳴信号も画像生成に利用できないこととなり、新たなスキャンを行う必要が生じる。そのため、スキャン時間がかかってしまう。そして特に、本手法のように3次元撮影法を実施する場合は、収集すべき磁気共鳴信号のサンプル数が多くなるので、スキャン時間がいっそう長くなってしまうことになる。
さらに、生成された画像の体動による影響を少なくするため、被検体の体動を検出するナビゲータシーケンスは頻繁(たとえば、被検体の一心拍ごと)に行う必要があり、長いTRが必要な高速スピンエコー(FSE:Fast Spin Echo)法を採用することが難しい。こうして、高速スピンエコー法を採用することができないことで、スキャンに時間がかかってしまうこともある。
以上を考慮し、本発明が解決しようとする課題は、画像のコントラストの変化が生じにくく、スキャン時間を短くして迅速な撮影が可能な磁気共鳴イメージング装置を実現することである。
本発明は、静磁場が形成された空間内に収容された被検体から磁気共鳴信号を繰り返し収集するスキャン部と、前記スキャン部により収集された磁気共鳴信号に基づいて、前記被検体の画像を生成する画像生成部と、を有する磁気共鳴イメージング装置であって、前記スキャン部は、前記被検体の体動の周期内において、k空間における低周波領域に対応するように前記磁気共鳴信号を収集した後、前記k空間における高周波領域に対応するように前記磁気共鳴信号を収集する。
好ましくは、前記スキャン部は、前記k空間において第1方向に並ぶk空間の低周波領域と高周波領域の複数のラインに対応するように前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する。
より好ましくは、前記スキャン部は、前記k空間の第1方向とは異なる第2方向に並ぶk空間の複数のラインを異なる区分に分割し、前記分割された区分ごとに前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する。
具体的には、前記スキャン部は、前記k空間において前記第2方向に並ぶk空間の複数のラインを正の周波数領域の区分と負の周波数領域の区分とに分割し、前記分割された区分ごとに前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する。
さらに、前記スキャン部は、前記第1方向に並ぶk空間の複数のラインについての前記低周波領域に対応する前記磁気共鳴信号の収集を行う場合と、前記高周波領域に対応する前記磁気共鳴信号の収集を行う場合とで、前記複数のラインを選択する順序が異なるようにして前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する。
好ましくは、前記被検体の体動の周期は、前記被検体の一呼吸の周期である。
前記画像生成部は、部分フーリエ法に基づいて前記被検体の画像を生成する、ものであってもよい。
前記画像生成部は、3次元撮影法に基づいて前記被検体の画像を生成する、ものであってもよい。
本発明に関わる磁気共鳴イメージング装置では、画像のコントラストの変化が生じにくく、スキャン時間を短くして迅速な撮影が可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る磁気共鳴イメージング装置の構成を示す図である。
図1に示すように、磁気共鳴イメージング装置は、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、制御部25と、クレードル26と、ECG(Electrocardiogram)センサ27と、ECGユニット28と、呼吸センサ29と、Ins(inspiration)ユニット30と、データ処理部31と、操作部32と、表示部33とを有する。
静磁場マグネット部12は、たとえば、一対の永久磁石により構成されており、被検体40が収容される撮像空間11に静磁場を形成する。ここでは、静磁場マグネット部12は、被検体40の体軸方向に対して垂直な方向に静磁場の方向が沿うように静磁場を形成する。なお、静磁場マグネット部12は、超伝導磁石により構成されていてもよく、その場合には通常静磁場の方向は鉛直な方向になっている。
勾配コイル部13は、静磁場が形成された撮像空間11に勾配磁場を形成し、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号に位置情報を付加する。ここでは、勾配コイル部13は、3系統からなり、撮像条件に応じて、3軸方向に勾配磁場を形成する。
具体的には、勾配コイル部13は、被検体40のスライスエンコード(スライス選択)方向に勾配磁場を印加する。また、勾配コイル部13は、被検体40の位相エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起されたスライスからの磁気共鳴信号を位相エンコードする。そして、勾配コイル部13は、被検体40の周波数エンコード方向に勾配磁場を印加し、RFパルスにより励起された被検体40の箇所からの磁気共鳴信号を周波数エンコードする。
RFコイル部14は、図1に示すように、被検体40の撮像領域を囲むように配置される。RFコイル部14は、静磁場マグネット部12によって静磁場が形成される撮像空間11内において、電磁波であるRFパルスを被検体40に送信して高周波磁場を形成し、被検体40の撮像領域におけるプロトンのスピンを励起する。なお、3次元撮影法を実施する場合は被検体40をスラブ状にプロトンのスピン励起をする。
そして、RFコイル部14は、その励起された被検体40内のプロトンから発生する電磁波を磁気共鳴信号として受信する。
RF駆動部22は、RFコイル部14を駆動させて撮像空間11内にRFパルスを送信させて高周波磁場を形成する。RF駆動部22は、ゲート変調器(図示なし)とRF電力増幅器(図示なし)とRF発振器(図示なし)とを有する。RF駆動部22は、制御部25からの制御信号に基づいて、RF発振器からの信号を、ゲート変調器を用いて所定のタイミングおよび所定の包絡線の信号に変調する。そして、ゲート変調器により変調された信号を、RF電力増幅器により増幅した後、RFコイル部14に出力し、RFパルスを送信させる。
勾配駆動部23は、制御部25からの制御信号に基づいて、勾配パルスを勾配コイル部13に印加して駆動させ、静磁場が形成されている撮像空間11内に勾配磁場を発生させる。勾配駆動部23は、3系統の勾配コイル部13に対応して3系統の駆動回路(図示なし)を有する。
データ収集部24は、制御部25からの制御信号に基づいて、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号を収集し、データ処理部31に出力する。データ収集部24は、エンコードが施された磁気共鳴信号をk空間に対応するように収集する。ここでは、データ収集部24は、RFコイル部14が受信する磁気共鳴信号をRF駆動部22のRF発振器の出力を参照信号として位相検波器が位相検波した後に、そのアナログ信号の磁気共鳴信号をA/D変換器がデジタル信号に変換する。そして、その収集した磁気共鳴信号をメモリに記憶後、データ処理部31に出力する。
本発明の磁気共鳴イメージング装置では、データ収集部24は、k空間における磁気共鳴信号を収集するのに際して、被検体40の体動の周期内において、上記k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集した後、上記k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。
制御部25は、コンピュータと、コンピュータを用いて所定のパルスシーケンスを各部に実行させるプログラムとを有する。そして、制御部25は、操作部32からデータ処理部31を介して入力される操作信号に基づいて、RF駆動部22と勾配駆動部23とデータ収集部24とのそれぞれに、所定のパルスシーケンスを実行させる制御信号を出力し制御を行う。
クレードル26は、被検体40を載置する台を有する。クレードル26は、制御部25からの制御信号に基づいて、撮像空間11の内部と外部との間を移動する。
ECGセンサ27は被検体40の体表に設けられ、被検体40の心拍運動を計測して心電信号を電気信号としてECGユニット28に出力する。
ECGユニット28は、ECGセンサ27から受けた心電信号に対してデジタル化処理等の各種処理を施し、心電波形データとして制御部25に出力する。
呼吸センサ29は、たとえば被検体40に直接取り付けられるベローズなどの外的なハードウエアからなり、被検体40の呼吸による体動による位置ずれを検出する。そして、呼吸センサ29は、被検体40の体動による位置ずれの検出信号を、電気信号としてInsユニット30に出力する。
Insユニット30は、呼吸センサ29から受けた検出信号に対してデジタル化処理等の各種処理を施し、被検体40の体動による位置ずれとして制御部25に出力する。なお、被検体40の体動による位置ずれの検出は、被検体40に直接取り付けた呼吸センサ29にかえて、通常行われるナビゲータシーケンスを利用することもできる。
制御部25がECGユニット28から、被検体40の心電信号を受けることにより、制御部25は、データ収集部24に対して磁気共鳴信号の収集を心電信号と同期させる制御を行うことができるようになる。また、制御部25がInsユニット30から、被検体40の体動による位置ずれの検出信号を受けることにより、制御部25は、磁気共鳴信号の収集を被検体の呼吸と同期させる制御を行うことができる。制御部25がデータ収集部24に対する磁気共鳴信号の収集を被検体の呼吸や心拍と同期させる制御は、ナビゲータシーケンスを利用した場合にも同様に行うことができる。
データ処理部31は、コンピュータと、そのコンピュータを用いて所定のデータ処理を実行するプログラムとを有する。データ処理部31は、操作部32に接続されており、操作部32からの操作信号が入力される。そして、データ処理部31は、制御部25に接続されており、オペレータによって操作部32に入力される操作信号を制御部25に出力する。
また、データ処理部31は、データ収集部24に接続されており、データ収集部24が収集した磁気共鳴信号を取得し、その取得した磁気共鳴信号に対して画像処理を行って、被検体40の画像を生成する。たとえば、データ処理部31は、デジタル信号に変換された磁気共鳴信号に対してフーリエ変換処理を実施して、被検体40の画像を生成する。そして、データ処理部31は、生成した画像を表示部33に出力する。
さらに、データ処理部31は上記画像の生成において、データ収集部31が収集した磁気共鳴信号を例えば、3次元撮影法に基づいて被検体40の画像を生成することもできる。
すなわち、データ処理部31が3次元撮影法に基づいて被検体40の画像を生成する場合、磁気共鳴イメージング装置のデータ収集部24は、スライスエンコード方向のkz,位相エンコード方向のky,周波数エンコード方向のkxについての3次元のk空間を埋めるように磁気共鳴信号のデータ収集を行う。そして、データ処理部31は、データ収集部24が収集した磁気共鳴信号のデータを3次元逆フーリエ変換して、被検体40の画像を生成する。
操作部32は、キーボードやマウスなどの操作デバイスにより構成されている。操作部32は、オペレータによって操作され、操作に応じた操作信号をデータ処理部31に出力する。ここでは、撮像目的に応じた複数のパルスシーケンスをオペレータが選択して入力可能なように操作部32が構成されている。
表示部33は、CRTなどの表示デバイスにより構成されている。表示部33は、被検体40からの磁気共鳴信号に基づいて生成される被検体40の画像を表示する。
なお、上記の実施形態の磁気共鳴イメージング装置において、静磁場が形成された空間内に収容された被検体40から磁気共鳴信号を繰り返し収集するスキャン部は、静磁場マグネット部12と、勾配コイル部13と、RFコイル部14と、RF駆動部22と、勾配駆動部23と、データ収集部24と、の組み合わせが対応する。
また、上記スキャン部により収集された磁気共鳴信号に基づいて、被検体40の画像を生成する画像生成部としては、データ処理部31が対応する。
(磁気共鳴信号の収集の例1)
図1に示した磁気共鳴イメージング装置を使用して被検体40の画像を生成する場合について図2及び図3を参照しながら説明する。この場合において、磁気共鳴イメージング装置のデータ処理部31は3次元撮影法に基づいて被検体40の画像を生成する。
ここで、被検体40に呼吸センサ29とECGセンサ27を取り付け、被検体40の呼吸波形(resp)と、心電図(ecg)を計測しながら、被検体40の画像を生成する。すなわち、磁気共鳴イメージング装置は呼吸同期と心拍同期を行いながら、磁気共鳴信号の収集を行い、被検体40の画像を生成する。なお、呼吸同期は、磁気共鳴イメージング装置においてナビゲータシーケンスを実施して、横隔膜の位置を検出することにより行うようにしても良い。
図1に示した磁気共鳴イメージング装置を使用して、被検体40の画像を生成するのに際して、まず、図2のフローチャートのST1に示したように、被検体40の呼吸と心拍の計測を行う。
ST1において、呼吸センサ29、ECGセンサ27により被検体40の呼吸と心拍の計測を行うと、図3(a)に示したように、時間tにしたがって、被検体40が第一回目の吸気(ins1)と第二回目の吸気(ins2)が計測される。すなわち、被検体40に取り付けられた呼吸センサ29は、ins1とins2が行われる際に、計測信号の強度の山を計測する。
ここで、被検体40の体動の始期から終期までの時間は、被検体40の体動の周期である。本実施の形態の場合では、被検体40の体動の周期は、被検体40が第一回目の吸気(ins1)と第二回目の吸気(ins2)を行う期間であると規定されており、いったん下垂している被検体40の横隔膜が持ち上がって再び下垂するまでの時間である。
また被検体40に取り付けられたECGセンサ27はR波を計測する。そして、ECGセンサ27は、図3(a)に示したように、R波を計測するたびに、R1,R2,R3のパルス信号を発生させる。
以上のように、ST1において被検体40の呼吸と心拍のパターンは図3(a)に示したようなパターンであることが把握された後、図2のフローチャートのST2に示したように、磁気共鳴信号の収集がデータ収集部24によって開始される。
この場合、データ収集部24は呼吸同期と心拍同期を行いながら、k空間における磁気共鳴信号を収集するのに際して、被検体40の体動の周期内において、上記k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集した後、上記k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。
すなわち、図2のフローチャートに示したように、被検体40の体動の周期内(ST2〜ST5のループ内)において、まずST3のように、データ収集部24はk空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。その後、ST4のようにデータ収集部24はk空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。
ここで、データ収集部24が、k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する期間は図3(a)において、g1の期間であり、また、k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する期間は、g2の期間となっており、g1の期間がg2の期間よりも先である。なお、g1とg2の期間は、被検体40の体動の周期内である被検体40の一呼吸の期間内に設定されている。
より具体的には、R1とR2の間にg1の期間を設け、その期間内にk空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号をデータ収集部24が収集する。そして、R2とR3の間にg2の期間を設け、その期間内にk空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号をデータ収集部24が収集する。ここで、各磁気共鳴信号の収集の開始時期は、R波と同期させるか、又は、所定の待ち時間(例えば、T1回復時間)後に行うようにすることができる。
図3(b)は、g1の期間、又は、g2の期間において、データ収集部24が磁気共鳴信号を収集する場合に、収集すべき磁気共鳴信号のk空間を示した図である。図3(b)に示したようにk空間は、第1方向であるスライス方向のkzとスライス方向と垂直の第2方向であるkyの2次元の空間となっている。図3(b)に示したk空間は、スライス方向のkzにおいて、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とに区分されている。
また、図3(b)に示したk空間において、スライス方向のkzの範囲は、最低周波の原点Oを中心に、正の最高周波の+kz_max/2から負の最高周波の−kz_max/2に及んでいる。そして、kz方向において、k空間は複数のラインに区分されている。
たとえば、kz方向において、256段階のエンコードステップのラインに区分されている場合は、+kz_max/2の位置は、128ライン目であり、原点Oの位置は、0ライン目であり、−kz_max/2の位置は、−127ライン目である。なお、スライス方向と垂直のkyの範囲は、最低周波の原点Oを中心に、正の最高周波の+ky_max/2から負の最高周波の−ky_max/2に及んでいる。
データ収集部24が図3(a)に示したg1の期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図3(b)に示した低周波領域(seg1)のk空間の磁気共鳴信号の収集を行う。なお、g1の期間は、第一回目の吸気(ins1)の直後であり、被検体40の体動の影響が最も小さいタイミングとなる。そのため、このタイミングを見計らって、低周波領域(seg1)のk空間の磁気共鳴信号の収集を行うことにより、被検体40の体動によるゴーストを抑えることができる。
また、このように呼気の直後に低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を行うように画一的に定めておけば、わざわざ複雑なナビゲータシーケンスを用いて体動が小さいタイミングを見計らって低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を行う必要もない。
そして、データ収集部24が図3(a)に示したg1の期間の後のg2の期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図3(b)に示した高周波領域(seg2)のk空間の磁気共鳴信号の収集を行う。
なお、データ収集部24が磁気共鳴信号を収集する際には、まずスライス方向kzに並ぶk空間の低周波領域のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行い、しかる後に、スライス方向のkzに並ぶk空間の高周波領域のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行う。すなわち、この場合データ収集部24は、256段階からなるエンコードステップのラインに区分されているスライス方向kzのk空間について、先に低周波領域(seg1)に対応するラインすべてについて磁気共鳴信号の収集を行い、次に、高周波領域(seg2)に対応するラインすべてについて磁気共鳴信号の収集を行う。
以上のように、図2のフローチャートに示したように、被検体40の体動の周期内において、データ収集部24がk空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集し(ST3)、k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集すると(ST4)、データ収集部24による磁気共鳴信号の収集がいったん終了する(ST5)。
こうしてデータ収集部24が磁気共鳴信号の収集を行った後、データ処理部31が図2のフローチャートに示したように低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号と高周波領域(seg2)に対応する磁気共鳴信号のデータに基づいて3次元逆フーリエ変換を行って、被検体40の画像の生成する(ST6)。
ここで、生成された画像のコントラストに差が生ずることもある。しかしながら、スライス方向のkz方向の滑らかなフィルター作用によりコントラストの変化は、kz方向に分散するので、画像に生ずるコントラストの差の影響は小さい。
また、被検体40の体動の周期である被検体40の一呼吸の周期内に低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号と高周波領域(seg2)に対応する磁気共鳴信号を収集しているので、k空間における磁気共鳴信号の収集すべきデータを取得できるので、スキャン時間を短くすることもできる。
そのため、磁気共鳴イメージング装置において、被検体の体動がある場合であっても、高速スピンエコー法の実施が行いやすい。ただし、高速スピンエコー法によって一呼吸の間に磁気共鳴信号の収集を行う際は、後に磁気共鳴信号を収集する際に、T2強調画像にT1強調が加わる場合もあるため、FRFSE(ファストリカバリFSE:fast recovery fast spin echo)法を採用することが望ましい。
(磁気共鳴信号の収集の例2)
図1に示した磁気共鳴イメージング装置を使用して被検体40の画像を生成する別の場合について図2及び図4を参照しながら説明する。
ここで、図2のフローチャートに示したように、磁気共鳴信号の収集の例1の場合と同様に、被検体40に呼吸センサ29とECGセンサ27を取り付け、被検体40の呼吸波形(resp)と、心電図(ecg)を計測し(ST1)、磁気共鳴信号の収集を行い(ST2〜ST5)、被検体40の画像を生成する(ST6)。
図2のフローチャートのST1において、呼吸センサ29とECGセンサ27により被検体40の呼吸と心拍の計測が行われると、図4(a)に示したように、被検体の呼吸と 時間tにしたがって、被検体40が第一回目の吸気(ins1)と第二回目の吸気(ins2)及び第三回目の吸気(ins3)が計測される。すなわち、被検体40に取り付けられた呼吸センサ29は、ins1、ins2、ins3が行われる際に、計測信号の強度の山を計測する。また被検体40のECGセンサ27はR波を計測し、図4(a)のように、R波を計測するたびに、R1−1,R2−1,R3−1,R1−2,R2−2,R3−2のパルス信号を発生させる。
そして、図2のフローチャートのST2に示したように、磁気共鳴信号の収集が開始される。
ただし、磁気共鳴信号の収集の例1の場合と異なり、被検体40の体動の2周期にわたって、磁気共鳴信号のデータ収集を行っている。すなわち、図2に示したフローチャートにおいて、磁気共鳴信号の収集の開始(ST2)と磁気共鳴信号の収集の終了(ST5)からなるループを2回繰り返している。
具体的には、k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集(ST3)とk空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集(ST4)は一回で完了するのではなく、2回に分けて完了させている。
かかる磁気共鳴信号の収集について図4(a)を参照すると、磁気共鳴イメージング装置のデータ収集部24は、まず、ins1とins2が行われる間の所定の先の期間g1−aと後の期間g2−aの2回に分けて磁気共鳴信号の収集を行う。そして、データ収集部24は、ins2とins3が行われる間の所定の先の期間g1−bと後の期間g2−bの2回に分けて磁気共鳴信号の収集を行う。しかるに、データ収集部24はデータ処理部31が被検体40の画像を生成するために必要な磁気共鳴信号のデータ収集を4回に分けて行う。
磁気共鳴信号の収集の例1における場合のように磁気共鳴信号の収集の例2の場合も、被検体40の体動の周期内において、k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集した後、上記k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する、という点で共通している。すなわち、期間g1−aと期間g1−bにおいて、k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集し、期間g2−aと期間g2−bにおいて、k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集する。
図4(b)は、g1−a,g1−b,g2−a,g2−bにおいて、データ収集部24が磁気共鳴信号を収集する場合に、収集すべき磁気共鳴信号に対応するk空間を示した図である。図4(b)に示したように、k空間は、図3(b)と同様にして、第1方向であるスライス方向のkzとスライス方向と垂直の第2方向であるkyの2次元の空間となっている。
また、図4(b)に示したk空間は、スライス方向のkzにおいて、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とに区分されている。そしてさらに図4(b)に示したように、スライス方向と垂直の第2方向であるky方向に並ぶk空間は2つの領域に区分されている。すなわち、ky方向において、正の周波数領域であるseg1a,seg2aの領域と、負の周波数領域であるseg1b,seg2bの領域に区分されている。
データ収集部24がg1−aの期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図4(b)に示した正の低周波領域(seg1a)のk空間に対応する磁気共鳴信号の収集を行う。そして、データ収集部24がg2−aの期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図3(b)に示した正の高周波領域(seg2a)のk空間に対応する磁気共鳴信号の収集を行う。
データ収集部24がg1−bの期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図4(b)に示した負の低周波領域(seg1b)のk空間に対応する磁気共鳴信号の収集を行う。そして、データ収集部24がg2−bの期間において磁気共鳴信号の収集を行う場合は、図3(b)に示した負の高周波領域(seg2b)のk空間に対応する磁気共鳴信号の収集を行う。
上記のように、スライス方向と垂直なkyにおいて、正または負の周波領域のk空間に対応する磁気共鳴信号を行う場合は、kyの絶対値がゼロから大きな方向に向かって位相エンコードを行うかまたは、kyの絶対値が大きい方向から小さい方向に向かって位相エンコードを行うことが望ましい。
こうして、図2のフローチャートに示したように、被検体40の体動の2周期内において、データ収集部24がk空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集し(ST3)、k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集すると(ST4)、データ収集部24による磁気共鳴信号の収集が終了する(ST5)。
こうしてデータ収集部24が磁気共鳴信号の収集を行った後、図2のフローチャートに示したようにデータ処理部31が低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号と高周波領域(seg2)に対応する磁気共鳴信号のデータに基づいて3次元逆フーリエ変換して、被検体40の画像を生成する(ST6)。
以上のように、磁気共鳴信号の収集の例1の場合では、被検体40の画像を生成するために必要な磁気共鳴信号のデータの収集は、被検体40の一呼吸の1周期内で完了していたが、磁気共鳴信号の収集の例2の場合では、磁気共鳴信号のデータの収集を、以上の通り、被検体40の一呼吸の2周期内にわたって行っている。すなわち、低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集と高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集をそれぞれ、2回に分けて行っている
このように、磁気共鳴信号を収集する各期間g1−a,g1−b,g2−a,g2−bにおいて、高周波領域もしくは低周波領域の全領域についての磁気共鳴信号を収集する時間が足りない場合には、被検体40の画像を生成するために必要な磁気共鳴信号のデータの収集の回数を増やすことができる。つまり、収集すべきk空間の高周波領域もしくは低周波領域についての磁気共鳴信号の全部の収集が各周波数領域における第1回目の期間(g1−a,g1−b)で時間的に間に合わないような場合であっても、第2回目の期間(g2−a,g2−b)で残りの磁気共鳴信号の収集を行うことができる。なお、2回の磁気共鳴信号の収集でも時間的に収集が間に合わない場合には以下で説明するように、さらに収集回数を増加し、完全な磁気共鳴信号の収集を行うことができる。
そしてもちろん、磁気共鳴信号の収集の例2の場合も磁気共鳴信号の収集の例1の場合と同様にして、k空間における低周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集した後、k空間における高周波領域に対応する磁気共鳴信号を収集している。そのため、被検体40に体動が発生している場合であっても、生成された被検体40の画像にコントラストの変化が生じにくい。
k空間の低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集と高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を上述したように必ずしも2回に分けて行う必要はない。例えば、収集する磁気共鳴信号量が多い場合には、何回にも分けて収集を行うことができる。すなわち、図2に示したフローチャートにおいて、磁気共鳴信号の収集の開始(ST2)から始まり、磁気共鳴信号の収集の終了(ST5)にて閉じるループを何回も繰り返せば良い。
その場合は図4(b)において、スライス方向のkzの低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)について、スライス方向と垂直の方向のkyにおいて複数の領域の区分を設けるようにすればよい。
特にデータ処理部31が3次元撮影法に基づいて被検体40の画像を生成する場合には、2次元撮影法に基づいて画像の生成を行なう場合と比較して必要なエンコードの回数が飛躍的に増加するので、磁気共鳴信号を収集すべき回数も増加する。したがって、スライス方向のkzの低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)について、スライス方向と垂直の方向のkyにおいて複数の領域の区分を設ける。そして、設けた区分の数に分割した回数で磁気共鳴信号の収集を行うことにより、被検体40の画像の生成するのに必要なすべての磁気共鳴信号を収集することができる。
(磁気共鳴信号の収集の例3)
図2,3(b)に示したように、データ収集部24が磁気共鳴信号を収集する際には、まずスライス方向kzに並ぶk空間の低周波領域(seg1)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行い、しかる後に、スライス方向のkzに並ぶk空間の高周波領域(seg2)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行っている。すなわち、データ収集部24は、例えば256段階からなるエンコードステップのラインに区分されているスライス方向のkzのk空間について、先に低周波領域(seg1)に対応する各ラインについて磁気共鳴信号の収集を行い、次に、高周波領域(seg2)に対応する各ラインについて磁気共鳴信号の収集を行っている。
図5(a),(b),(c)は、図2,3(b)において、低周波領域(seg1)のスライス方向kzに並ぶ各ラインについて磁気共鳴信号の収集を行う場合と、高周波領域(seg2)のスライス方向kzに並ぶ各ラインについて磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う場合において、スライス方向kzに並ぶ各ラインを選択する態様について示した図である。
図5において例えば、+kz_max/2の位置は、128ライン目であり、正側の低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)の境界の+kz_max/4の位置は64ライン目である。そして、原点Oの位置は、0ライン目であり、−kz_max/2の位置は、−127ライン目であり、負側の低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2−)の境界の−kz_max/4の位置は−63ライン目である。
低周波領域(seg1)、又は、高周波領域(seg2)のk空間に対応する磁気共鳴信号の収集をデータ収集部24が行う場合は、各周波数領域に対応する複数のラインについて磁気共鳴信号の収集を行っていく。
図5(a)の場合では、k空間における低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、a1のベクトルで示されたように、+kz_max/4における正の上位側のライン(64ライン)目を最初に選択するラインとし、そのラインから、下位側のラインに向かってシーケンシャルにラインを順次選択していき、磁気共鳴信号の収集を行っていく。そして、−kz_max/4における負の下位側のライン(−63ライン)目に至るとそのラインは最後に選択すべきラインとなるので、k空間における低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号の収集を終了する。
k空間における正の高周波領域(seg2+)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、a2のベクトルで示されたように、+kz_max/2における正の上位側のライン(128ライン)目を最初に選択するラインとし、そのラインから、下位側のラインに向かってシーケンシャルにラインを順次選択していき、磁気共鳴信号の収集を行っていく。そして、+kz_max/4における正の下位側のライン(64ライン)目に至るとそのラインは最後に選択すべきラインとなるので、k空間における正の高周波領域(seg2+)に対応する磁気共鳴信号の収集を終了する。
また、k空間における負の高周波領域(seg2−)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、a3のベクトルで示されたように、−kz_max/4における負の上位側のライン(−64ライン)目を最初に選択するラインとし、そのラインから、下位側のラインに向かってシーケンシャルにラインを順次選択していき、磁気共鳴信号の収集を行っていく。そして、−kz_max/2における正の下位側のライン(−127ライン)目に至るとそのラインは最後に選択すべきラインとなるので、k空間における負の高周波領域(seg2−)に対応する磁気共鳴信号の収集を終了する。
以上図5(a)を参照しながら説明したk空間における各周波数領域に対応する磁気共鳴信号の収集では、k空間のラインを選択する順序は低周波領域と高周波領域共に、所定の一方向に向かってラインをシーケンシャルに選択していく手法であり、通常行われているk空間のラインを選択する手法である。
しかし、図5(a)において、データ収集部24がk空間のラインを選択していく過程において、被検体40に体動が発生する。この場合について、被検体40の体動を時系列に示した図6を参照する。図6において、横軸は時間tを示し、縦軸は被検体40の所定箇所における位置Position(例えば、被検体40の心拍などに伴う、被検体40の所定箇所における上下動の様子。)を示している。
ここで、図5(a)において、低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号の収集を、高周波領域(seg2)に対応する磁気共鳴信号の収集よりも先に行っているので、a1のベクトルの矢印方向への伸びの開始は、a2又はa3のベクトルの矢印方向への伸びの開始よりも時間的には先に始まる。そのため、図6の横軸tにおいて、a1のベクトルの矢印方向への伸びの開始時期T1は、a2又はa3のベクトルの矢印方向への伸びの開始時期T2(T3)よりも先になる。なお、a2又はa3のベクトルの矢印方向への伸びの開始時期T2(T3)は、a1のベクトルの矢印方向への伸びが終了した時期である。
a1のベクトルが矢印方向に伸び始めてから伸び終わるまでの時間中において、Positionが高い位置PHから、低い位置PLへと変化する場合は、図6に示したように、時間tにおいて、T1では、PositionはPHであり、T2(T3)では、PositionはPLである。ここで、被検体40の体動が周期的であり、Positionが高い位置PHから、低い位置PLへの変化の周期が、T2(T3)からT1を引いたものと等しいものであるとすると、図6に示したようにa2又はa3のベクトルの矢印方向への伸びの開始時期T2(T3)において、Positionは再びPHの位置となる。そして、図6に示したように、T2(T3)の時間が経過後、Positionは時系列に従って、PHからPLへと変化していく。
このように、ベクトルa1,a2,a3は、時系列に従って伸びていくので、図5(a)の右側において示されたベクトルa1,a2,a3の伸びに対応する図5(a)の左側において示されたPositionは、ベクトルa1の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。同様に考えて、ベクトルa2(a3)の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。
その場合、図5(a)に示したように被検体40の位置Position(信号強度)を示す曲線が、0ライン目の原点Oの位置に関して非対称の分布を示すようになってしまう。すなわち、被検体40の位置Positionを示す曲線は、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)の境界P+,P−においてそれぞれ、PHからPLを差し引いた分の段差を有するようになり、著しい不連続の形状を示す。
このような状態でデータ収集部24によって収集された磁気共鳴信号に基づいて、データ処理部31が画像の生成すると、生成された画像においてコントラストの差が目立ってくるようになる。
そこで、スライス方向kzに並ぶk空間の複数のラインについて、データ収集部24が磁気共鳴信号の収集を行う場合において、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とで、ラインを選択する順序を異なるようにすれば良い。すなわち、図5(a)の場合のように、ラインを選択する順序は一方向のみに向かって選択するシーケンシャルにはせず、以下のようにする。
例えば図5(b)に示したように、k空間における低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、b1の両方向ベクトルで示されたように、低周波側(kz=0)のライン目を最初に選択するラインとし、そのラインから、正と負の高周波側(kz=+kz_max/4,−kz_max/4)のラインへ向かってラインを順次選択しながら当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
また、k空間における高周波領域(seg2)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、b2及びb3のベクトルで示したように、高周波側(kz=+kz_max/2,−kz_max/2)のライン目を最初に選択するラインとし、そのラインから低周波側(kz=+kz_max/4,−kz_max/4)のラインへ向かってラインを順次選択しながら当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
以上のように磁気共鳴信号の収集を行う場合において、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とで、ラインを選択する順序を異なるようにすれば、図5(b)に示したように、被検体40の位置Positionを示す曲線が、0ライン目の原点Oの位置に関して対称に近い分布を示すようになる。
すなわち、図6を参照しながら説明した図5(a)の場合と同様に考えると、図5(b)の右側において示されたベクトルb1,b2,b3の伸びに対応する図5(b)の左側において示されたPositionは、ベクトルb1の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。同様に考えて、ベクトルb2(b3)の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。
ところで、図5(a)の場合とは異なり、図5(b)の場合では上記のように、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とで、ラインを選択する順序を異ならせている。したがって、ベクトルb1の伸びの終了時におけるPositionとベクトルb2(b3)の伸びの終了時におけるPositionの位置がともにPLの位置となっているので、これらのベクトルの接続点P+,P−において、Positionの位置がほぼ等しくなる。
そのため、被検体40の位置Positionを示す曲線は、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)の境界P+,P−における不連続性が図5(a)に示した場合と比較して大幅に緩和される。そのため、生成された画像においてコントラストの差が目立ちにくくなる。
図5(b)に示した例の他に、スライス方向kzに並ぶk空間の複数のラインについて、データ収集部24が磁気共鳴信号の収集を行う場合において、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とで、ラインを選択する順序を異なるようにする別の例として、図5(c)に示す例がある。
図5(c)に示す例では、k空間における低周波領域(seg1)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、c1のベクトルで示したように、正の低周波側(kz=+kz_max/4)のライン目を最初に選択するラインとし、そのラインから、負の低周波側(kz=−kz_max/4)のラインへ負の方向に向かってラインを順次選択しながら当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
k空間における正の高周波領域(seg2+)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、c2のベクトルで示したように、正の低周波側(kz=+kz_max/4)のライン目を最初に選択するラインとし、そのラインから、正の高周波側(kz=+kz_max/2)のラインへ正の方向に向かってラインを順次選択しながら当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
同様にして、k空間における負の高周波領域(seg2−)に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、c3のベクトルで示したように、負の高周波側(kz=−kz_max/2)のライン目を最初に選択するラインとし、そのラインから、負の低周波側(kz=−kz_max/4)のラインへ正の方向に向かってラインを順次選択しながら当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
このように、図5(c)に示したように、k空間における低周波領域及び高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合は、それぞれ、負の方向及び正の方向へと異なった方向でラインを順次選択していき、当該ラインに対応する磁気共鳴信号の収集を繰り返し行う。
ここで、図6を参照しながら説明した図5(a)の場合と同様に考えると、図5(c)の右側において示されたベクトルc1,c2,c3の伸びに対応する図5(c)の左側において示されたPositionは、ベクトルc1の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。同様に考えて、ベクトルc2(c3)の伸びの開始当初は、PHの位置であり、伸びの終了時は、PLの位置となる。
そのような場合、図5(c)に示したように被検体40の位置Positionを示す曲線は、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)の境界P+,P−において不連続性が図5(a)の場合と比較して緩和される。そのため、生成された画像においてコントラストの差が目立ちにくくなる。
以上図5(b),(c)を参照しながら説明したk空間における低周波領域及び高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を行う場合、ラインを順次選択していくより態様の具体的なタイミングの例は以下の通りである。
例えば、被検体40の第一の呼吸同期、当該呼吸同期内の第一の心拍同期の際に低周波領域に対応する複数のラインにおいて、上記最初に選択すべきラインを選択する。そして、被検体40の第一の呼吸同期、当該呼吸同期内の第二の心拍同期の際に高周波領域に対応する複数のラインにおいて、上記最初に選択すべきラインを選択する。そして、被検体40の第二の呼吸同期、当該呼吸同期内の第一の心拍同期の際に低周波領域に対応する複数のラインにおいて、次に選択すべきラインを選択する。そして、被検体40の第二の呼吸同期、当該呼吸同期内の第二の心拍同期の際に高周波領域に対応する複数のラインにおいて、次に選択すべきラインを選択する。
この手順を同様に繰り返していき、被検体40の第nの呼吸同期、当該呼吸同期内の第1の心拍同期の際に、低周波領域に対応する複数のラインにおいて、第n回目に選択すべきラインを選択する。そして、被検体40の第nの呼吸同期、当該呼吸同期内の第2の心拍同期の際に、高周波領域に対応する複数のラインにおいて、第n回目に選択すべきラインを選択する。このように、被検体40の複数の呼吸同期にわたって磁気共鳴信号を収集するようにすれば、3次元撮影法を実施する場合のように、収集すべき磁気共鳴信号のサンプル数が多くなったとしても、すべての磁気共鳴信号のサンプルの収集を行うことができる。
(磁気共鳴信号の収集の例(その他))
図3(b)に示した例では、磁気共鳴信号を収集するためのk空間は、スライス方向kzの方向についてのみ、低周波領域(seg1)と高周波領域(seg2)とに区分していた。しかし、図7(a)に示したように、k空間は、スライス方向に垂直な方向kyの方向についても、低周波領域と高周波領域とに区分しても良い。すなわち、図7(a)に示したように、kz,kyで表されるk空間において、太線で囲まれた低周波領域(segL)と、その外側の高周波領域(segH)とに区分されている。こうした区分はスライス方向kzとスライス方向に垂直な方向kyの両方の方向において行われている。
図3(b)における磁気共鳴信号の収集では、被検体の体動の周期内において、まずスライス方向kzのk空間の低周波領域(seg1)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行い、しかる後に、スライス方向のkzのk空間の高周波領域(seg2)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行っていた。
図7(a)に示した例では、スライス方向に垂直なkyのk空間の磁気共鳴信号を収集する際には、図3(b)に示した例と同様に考えて、被検体40の体動の周期内において、k空間の低周波領域(segL)に対応するように磁気共鳴信号の収集を行い、しかる後に、k空間の高周波領域(segH)に対応するように磁気共鳴信号の収集を行う。
このように図7(a)に示した例でも、被検体40の体動の周期内においてデータ収集部24が低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集よりも先に行っているので、生成される被検体40の画像について図3(b)に示した例と同様にして被検体40の体動によるゴーストを抑えることができる。
図3(b)に示した例のように、被検体40の体動の周期内において、データ収集部24が低周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集よりも先に行っており、収集する磁気共鳴信号の周波数の領域は、スライス方向のkzについては、+kz_max/2から−kz_max/2の全周波数の領域となっている。しかし、データ収集部24がkz方向の低周波領域と高周波領域に対応する磁気共鳴信号の収集を行う際は、上記全周波数にわたる領域に対応する磁気共鳴信号を収集する必要は必ずしもない。すなわち、スキャン時間短縮のため、kz方向において高周波数側の領域に対応する磁気共鳴信号に対応する磁気共鳴信号の一部を収集しなくても良い。
そのようにした場合、データ収集部24が図3(b)に示した256段階のエンコードステップのラインのうち、図7(b)に示したように、低周波側のラインすべてと高周波側のラインの一部のみに対応する磁気共鳴信号を収集する。そして、画像生成部31は、データ収集部24が低周波側のラインのすべて(kz=−3kz_max/16〜+3kz_max/16)と高周波側のラインの一部(kz=+3kz_max/16〜+kz_max/2, −kz_max/4〜−3kz_max/16)についてのみに対応する磁気共鳴信号のデータに基づき、被検体40の画像を生成する。すなわち、画像生成部31は部分フーリエ法に基づいて被検体40の画像を生成する。
図7(b)に示したように、スライス方向kzのk空間のうち低周波側の領域(segL)と高周波側の領域(segH)とで区分されている。
このようにkz方向において低周波側の領域(segL)と高周波側の領域(segH)とに区分されたk空間に基づき、データ収集部24は、被検体40の体動の周期内において、まずスライス方向kzのk空間の低周波領域(segL)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行い、しかる後に、スライス方向のkzのk空間の高周波領域(segH)のラインに対応するように磁気共鳴信号の収集を行う。
以上のような態様で磁気共鳴信号の収集を行うようにすれば、スキャン時間の短縮を図りつつ、生成された画像のコントラストの変化を生じにくくすることができる。
本発明にかかる実施形態において、磁気共鳴イメージング装置の構成を示す構成図である。 本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置を使用して、磁気共鳴信号を収集し、被検体の画像を生成する手順を示したフローチャートである。 本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置を使用して、被検体の画像を生成する例であり、(a)は被検体の呼吸と心電図の波形の時間依存性を示し、(b)は画像を生成するための磁気共鳴信号のk空間を示した図である。 本発明にかかる実施形態の磁気共鳴イメージング装置を使用して、被検体の画像を生成する別の例であり、(a)は被検体の呼吸と心電図の波形の時間依存性を示し、(b)は画像を生成するための磁気共鳴信号のk空間を示した図である。 データ収集部が磁気共鳴信号の収集を行うのに際して、k空間のラインを選択していく過程と、被検体の位置Positionを示した図である。 被検体の体動による位置の変化を時間に従って示した図である。 被検体の画像を生成するための磁気共鳴信号のk空間の他の例を示した図である。 従来の磁気共鳴イメージング装置を使用して、被検体の画像を生成する例であり、(a)は被検体の呼吸の時間依存性を示し、(b)は画像を生成するための磁気共鳴信号のk空間を示した図である。
符号の説明
11…撮像空間, 12…静磁場マグネット部, 13…勾配コイル部, 14…RFコイル部, 22…RF駆動部, 23…勾配駆動部, 24…データ収集部, 25…制御部, 26…クレードル, 27…ECGセンサ, 28…ECGユニット, 29…呼吸センサ, 30…Insユニット, 31…データ処理部(画像生成部), 32…操作部, 33…表示部, 40…被検体

Claims (7)

  1. 静磁場が形成された空間内に収容された被検体から磁気共鳴信号を繰り返し収集するスキャン部と、前記スキャン部により収集された磁気共鳴信号に基づいて前記被検体の画像を生成する画像生成部とを有する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記スキャン部は、2次元又は3次元のk空間における、2次元のk空間の互いに直交する2方向と平行に前記k空間をそれぞれ複数の区分に分割し、前記被検体の体動の周期内において、前記2方向のうちの1方向において低周波領域となる前記k空間の低周波領域に対応する前記区分の前記磁気共鳴信号を収集した後、前記1方向において高周波領域となる前記k空間の高周波領域に対応する前記区分の前記磁気共鳴信号を収集するシーケンスを実行し、その後前記区分を変えながら前記k空間の前記低周波領域及び前記高周波領域にそれぞれ対応する前記区分の前記磁気共鳴信号を収集する前記シーケンスを繰り返す、
    磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記スキャン部は、前記2方向のうちの1方向に並ぶ、前記k空間の低周波領域及び高周波領域の複数のラインに対応するように前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記スキャン部は、前記低周波領域と前記高周波領域とに分けた前記2方向のうちの1方向とは異なる1方向に並ぶ前記k空間の複数のラインを正の周波数領域の区分と負の周波数領域の区分とに分割し、前記分割された区分ごとに前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する、
    請求項2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記スキャン部は、前記2方向のうちの1方向に並ぶ前記k空間の複数のラインについての前記低周波領域に対応する前記磁気共鳴信号の収集を行う場合と、前記高周波領域に対応する前記磁気共鳴信号の収集を行う場合とで、前記複数のラインを選択する順序が異なるようにして前記磁気共鳴信号を繰り返し収集する、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記被検体の体動の周期は、前記被検体の一呼吸の周期である、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記画像生成部は、部分フーリエ法に基づいて前記被検体の画像を生成する、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記画像生成部は、3次元撮影法に基づいて前記被検体の画像を生成する、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
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