JP5162101B2 - 竹粉ペレットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、青竹(葉、茎、根)を原料とした綿状物を、直径5〜20mm、長さ5〜30mmのペレットに成型した竹粉ペレットの製造方法に関する。詳しくは、モウソウチクやマダケなどの竹の葉や茎或いは根を家畜の餌として直接与えることができると共に、入浴剤や茶として利用可能の竹粉ペレットの製造方法に関する。
竹には、食物繊維が豊富に含まれる他、ビタミンC、K、B1、B2、カルシウム、多糖類、葉緑素、特にアミノ酸の一種で鎮静作用のあるチロシンの有効成分等が含有されており、生薬効果大で畜産飼料や食品類への応用が研究されている。
また、竹は、中国で竹葉、竹瀝、竹黄、竹茹等と呼ばれ、葉や茎或いは根等の部分に応じて夫々薬草効果を有することが知られている。竹葉とは、竹の葉のことで、葉緑素を多く含み、血液の弱アルカリ化と胃炎に効果がある他、熱病後の衰弱した身体の余熱をとりながら、さっぱりさせる作用があるとされている。竹瀝とは、青竹を焼いたときに切口から出る汁(油分)のことで、喘息やアレルギー体質を改善する作用があるとされている。竹黄とは、前記の竹瀝が茎の中で固まったもので、脳卒中やひきつけに効能があるとされている。竹茹とは、竹の皮を剥いだあとの白い表面を薄く削りとったもので、竹葉と同様、解熱、涼血、鎮吐の効能があるとされている。
さらに、自然塩を竹筒に詰めて焼くと、竹の有効成分が塩に溶け込み、体の酸化を抑え、還元作用のある薬塩となり、これは調味料、入浴剤、マッサージ等への幅広い利用が期待されている。
従来の竹の応用としては、例えば特開平10−108640号公報(竹の生成成分を抽出する抽出方法及びその抽出液と竹のお茶)、特開2004−154108号公報(笹の葉、植物の葉、根等を素材とする健康食品及びその方法)の例がある。
特開平10−108640号公報には、竹を高高圧下で混練破砕機によって破砕し、破砕物を清水に浸し、その有効成分を抽出することが示されている。また、通常の茶の葉の製法と同様に、破砕後に煎ることが示されている。しかし、混練破砕機で破砕された破砕物は、数mm〜数cmの長さの繊維を有する綿状のものであり、高強度の繊維を含有するので、これを動物類の食材に直接使用することはできない。また、高温高圧処理すると、生薬成分の変質の恐れがある。竹を粒度数mmの繊維に解織し、これを家畜に与えてその家畜を致死させてしまった例がある。
特開2004−154108号公報には、モウソウチクの葉やマタケの葉、クマ笹の葉等を焼いて炭を作り、この炭を粉末状食品素材とすることが示されている。これは笹の利用であるが、青竹の生薬効果は期待できない。
特開平10−108640号公報、第1頁、図1 特開2004−154108号公報、第1頁
本発明は、生薬として有用な竹の応用について、高温高圧混練破砕機で破砕して得ていた綿状製品に代え、低温で綿状化すると共に、これを圧縮成型でさらに微粉化してペレット化することにより、生薬としての効用がより高く、食品や飼料としての用途を拡充できる竹粉ペレットの製造方法を提供することを目的とする。
また、前記の製造方法に関連して、食品粕、食品残査等による飼料補足物質を適切なタイミングで混合することにより、栄養価が高く、家畜が喜んで食することができ、家畜の栄養源となって、体質改善を図ることができる竹粉ペレットの製造方法を提供することを目的とする。
竹の茎(根)はとても硬く、断面が直径0.2mm位の高強度繊維の集合体として構成されている。従って、単に竹を長さ数mmの綿状に破砕しただけでは食用とできず、これを家畜、例えば鶏等の飼料とした場合、食べづらいことに加えて繊維が器官に刺さり、栄養どころか動物を死傷させてしまうことさえ起こり得る。また、100℃以上の高温で処理すると、生薬成分の変質の恐れがあり、生薬の効果を損なう恐れもある。本発明者は、これら知見に基いて、鋭意研究した結果、本発明の竹粉ペレットの製造方法を発明するに至ったものである。
本発明の竹粉ペレットの製造方法は、青竹の葉や茎或いは根の部分を夫々分類した上でギヤ又はスクリュー噛合の揉摺機を用いて常温で綿状に揉摺し、この揉摺した綿状物を水分13〜30%まで急速乾燥し、次いで前記綿状物の乾燥品をローラ押圧しながら直径5〜20mmの細孔内に強制的に押込み、前記細孔直径で定まる直径で、かつ自然切断寸法5〜30mmの長さの筒状ペレットを得ることを特徴とする。単なるペレットでなく、圧縮成型することに意義がある。高強度竹繊維を圧縮成型するので、繊維を押潰し見た目0.001mm位まで微粉化できる。これは圧縮成型物を水に溶かし顕微鏡で確認できる。しかも、ペレット化するのに何の薬剤も必要としない。圧縮成型時の水分は13〜30%とするのが好ましく、15〜25%がより好ましく、15〜20%が最適である。13%未満ではペレットの形が崩れ易く、30%より上では繊維の微粉化が困難となる。
前記筒状ペレットの筒部表面には鈍い光沢を持たせ、その表面から繊維成分を突出させず、その筒状ペレットが含有する竹粉の最大粉度分布を0.001〜3mm程度調節された長さとすることができる。粒度分布は、ペレットを1度水で溶き、その水から分離された微粉について調べることができる。見かけ寸法とは別に、押潰されているので容易に解れ、実質的には微細化されている。
青竹としては、モウソウチクやマタケ、ハチクの茎を主として、葉や根を用いることができる。各部分に応じて薬効が異なるので、夫々分類して用いる。青竹であることを条件とし、伐採後速やかに処理する。ギヤ又はスクリュー噛合の揉摺機、常温常圧で竹の茎や根を直径0.2mm、長さ1〜10mmの綿状物に破砕することができる。常温処理であるので、生薬成分に悪影響を与えることはない。
次に、前記綿状物を水分13〜30%に急速乾燥し、次いで圧縮成型機により直径5〜20mmの細孔内に押込んで、直径5〜20mm、長さ5〜30mmの筒状のペレットとする。長さは押出品の自然切断による。刃で短く切断することもできる。圧縮により加熱されるが、100℃を超えることはない。
ペレットの表面には鈍い光沢があり、その表面から繊維が飛び出すようなことはない。また、直径5〜20mmの細孔内に押圧するので、微粉が固まり合ってペレット化された形となり、噛めばポリッと折れる形となる。
以上の如く製造された青竹による竹粉ペレット(以下、純竹粉ペレットと呼ぶ)は、長さ5〜30mmで、表面に鈍い光沢があり、最大粒度分布0.001〜3mm程度に調節された竹粉が凝縮された形の筒状体となる。
従って、牛、豚、鶏、その他の家畜に、そのまま直接与えることができ、家畜の主要な飼料とすることができる。竹粉ペレットとは別に、オカラ、茶滓、その他の栄養源である飼料補足物を両者混合して与えることもできる。
また、本発明により製造された竹粉ペレットは、水に溶けて微粉化できるので、その吸収、分解を格別早くすることが期待できる。袋に入れて入浴剤とすることもできる。ペレット内部の成分は微粉化されているので成分抽出が迅速である。
さらに、同じく水に溶けて分散されるので、水や湯中に迅速にエキスを抽出することができ、水や湯でお茶を立てることができる。
また、さらに、本発明の竹粉ペレットは、竹の微粉を密に含有させた形のペレットであるので、これに塩やミソ、その他の調味料や香辛料を加え、ペレット内部に浸透させ、飼料とすることもできる。
本発明の他の製造方法では、上記の如くして、竹を揉摺した綿状物にしょう油粕、茶滓、ビートパルプ、ビール粕、おから、焼酎粕、酒粕、麦芽根、粕類、或いは竹粉炭、その他の栄養源である飼料補足物を混合し、こ混合物を水分13〜30%まで急速乾燥し、次いでこの混合物の乾燥品をローラ押圧しながら直径5〜20mmの細孔内に押込み、この細孔直径で定まる直径で、かつ自然切断寸法5〜30mmの長さの筒状ペレットに仕上げることができる。十分な水分調整をしない場合には、細孔内への押込み時に十分な加圧が得られず、繊維長を大きくしてしまう可能性がある。従って、混合前の飼料補足物の予めの乾燥を行っておいて、混合後水分を13〜30%まで急速乾燥することが必須の要件となる。急速乾燥後ローラ押圧による圧搾を行うことにより、繊維長を短くし、かつ飼料補足物を均一混合した形の竹粉ペレットが得られる。
飼料補足物を加えて成型した竹粉ペレットは、竹粉と飼料補足物の混合品であるので、各種動物に対し最も栄養バランスのとれた竹粉ペレット(以下バランス竹粉ペレットと呼ぶ)とすることができる。
本発明は常温常圧下で綿状に破砕した青竹繊維を急速乾燥により水分調節した上で圧縮成型して成る竹粉ペレット(純竹粉ペレット)の製造方法であり、見かけ繊維長さの最大粒度分布0.001〜3mm級としてペレット化したので、ペレット表面には鈍い光沢があり、これをそのまま直接家畜の飼料とすることができる。常温常圧処理であるので、竹が本来有する生薬成分をそのまま提供できる。
圧縮により微粉化したので、エキス抽出し易く、水や湯をかけただけでお茶を立てることができる。袋に入れて即座にエキス抽出可能の入浴剤等とすることもできる。
また、本発明は、綿状に破砕した青繊維に飼料補足物を混合して急速乾燥し、これをローラ押圧しながら直径5〜20mmの細孔内に押込み、この細孔直径が定まる直径で、かつ自然切断寸法5〜30mmの長さの筒状の竹粉ペレットに仕上げることができるので、動物の飼料として栄養バランスのとれたバランス竹粉ペレットを製造できる。
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を説明する。図1〜図7を用いて純竹粉ペレットの製造方法を示し、図8、図9を用いてバランス竹粉ペレットの製造方法を説明する。
まず、純竹粉ペレットの製造方法を示す。図1は、本発明の竹粉ペレットの製造方法を実施した工程図、図2は、図1の工程により製造された中間材(a図)及び製品(b図)の外観を示す説明図、図3は前記中間材及び製品の粒度分布を示す説明図、図4〜図7は圧縮成型機の具体的構造を示す説明図である。
図1において、ステップ101で青竹を伐採する。竹としては、モウソウチク、マタケ、ハチク等種類を問わないが、適切な生薬効果を得るためには、竹種別、部分別に分類し、適当には混ぜ合わせないことが望ましい。茎以外に葉や根を混ぜることは可能であるが、適切な生薬効果を得るためには、分類して、各分類毎に製品化することが望ましい。以下の説明では、竹はモウソウチクであるとし、その茎のみを処理するものとする。
ステップ102では、伐採竹をチップ化する。道路の排気ガス成分等の付着や酸性雨中の煤塵による汚れ、或いは伐採、運搬時の汚れがあり得るのでこのような場合には洗浄工程を追加する。
ステップ103では、チップ化された青竹を青い内、即ち長時間放置して色が変わることがない内に揉摺粉砕する。揉摺粉砕機は、ギヤ又はスクリューを噛合させて、その間に竹を噛ませ、揉み合い、摺り合わせによって竹繊維を破砕する。この例としては、商品名ラブ・マシーン等として市販されているものを用いることができる。一般に、これらは、竹に限らず剪定枝や草を綿状ないしモグサ状に寸断できる機械を用いることができる。
図2(a)は、ステップ103で破砕された中間材(綿状物)1の説明図である。綿状物1中の1本の繊維は、繊維直径約0.2mmで、長さL1(1〜30mm)となっている。平均長さは大概20mmである。この綿状物1を家畜の飼料とすることはほとんどできない。繊維強度が強きにすぎ、臓器に刺さり、家畜を死傷する危険性もある。そもそも、モソモソしてとても食べ難い。
再度図1において、ステップ104では、前記中間材1を水分15%前後に急速乾燥する。急速乾燥機としては、熱風を与えて急速(数秒〜十数秒)に乾燥することができるものを用いる。この例としては、例えば株式会社マルミの食材乾燥機(特許第3182627号)等を用いることができる。この乾燥機において、瞬間的に表面に高温風が衝突するのは構わないが、中間材1の中心温度が100℃を超えるようなことは避ける。生薬成分の変化を防止するためである。
ステップ104の急速乾燥の前後にてオカラ等の飼料補足物を混合して急速乾燥し混合できるが、本発明の純竹粉ペレットの製造方法(請求項1)では、このステップ105での混合は要旨としない。飼料補足物を加える場合は、他の製造方法として図8以下で示す。
ステップ106では、図4以下に示す圧縮成型機により圧縮成型し、ステップ107で製品(純竹粉ペレット)2を得る。
図2(b)に示すように、純竹粉ペレット2は、直径A(5〜20mm)、長さB(5〜30mm)の筒状で、その内部には繊維長さL2の竹粉が圧縮されている。この竹粉3は、圧縮成型機の圧縮作用により、見かけ長さとは別に、平均的にはミクロンサイズまで粉砕されている。しかも、長さ5mm近いといえども圧縮成型されているので解れ易く、手で軽く揉む程度で粉砕できる。
図3は、中間材(綿状物)1と製品(純竹粉ペレット)2に含まれる繊維の粒度分布を示す説明図である。横軸には繊維長さを対数目盛りで示してある。縦軸は各寸法の存在度合(%)を示す。図示の通り、純竹粉ペレット2−1に含まれる竹粉3の最大粒度分布は0.1mmである。また、別の純竹粉ペレット2−2に含まれる竹粉3は、最大粒度分布3mmである。これら粒度は例えばダイス9の細孔12の寸法で調節できる。
純竹粉ペレット2は、単なる粉剤の集合ではなく、適当に押潰された繊維であるので、圧縮成型後に適切にペレット形状を保ち、口で噛むとポリッと折れる形である。即ち、容易に噛み砕くことが可能である。しかも表面にはある程度の鈍い光沢があって繊維が突出していないので、これを丸呑みしても器官を傷付けることはない。
上記の如き圧縮成型機は、一般的ではないので、説明を補足する。
図4に示すように、圧縮成型機CHBは、基台4上に備えたモータ5の回転を、歯数を合わせた傘状歯車6、7を介して垂直軸8に与えるようになっている。垂直軸8の中間には、水平な平板状のダイス9が固定的に配置され、その上方は破砕室10、下方は製品室11となっている。
前記ダイス9の詳細を図5及び図6に示す。図5に示すように、ダイス9には細孔12が中心軸8の回りで放射状に多数明けられている。細孔12は、例えば直径7mmの直線部13と上下の懐部13U、13Dを有する。上方の懐部13Uに材料を押し込めて、圧力をかけ、ここで圧力による破砕作用を与えて直線部13に送り込む仕組みである。従って、材料(中間材1)は、竹繊維ではあっても圧搾され、押潰されて粉砕される。下方の懐部13Dは、上方の懐部13Uが破損してしまったような場合に、ダイス9を裏返してダイス9を再利用するための予備的なものである。図6(a)は細孔12の寸法が7mmのものの例を、図6(b)は20mmのものの例を示す。図6(b)のダイス9−2では、懐部13U、13Dに焼入れリングRを入れて構成している。また、加圧力の適切化を図るため、中央に突起Pを設けている。図3の純竹粉ペレット2−1、2−2の分布は、ダイス9−1、9−2による細孔12の寸法変化によって作ることができる。
図7にローラ装置14の詳細を拡大平面断面図で示した。図示のように、軸8回りの旋回軸15は左右に分かれ、各旋回軸15R、15Lは僅かに偏心されている。そして、各旋回軸15R、15Lの端部には、力学的に中心寄せ可能のベアリングを介して、外周ローラ16R、16Lが設けられている。この外周ローラ16R、16Lは自由回転する。軸体中心部の外方には一対の拡拌板17が設けられている。
従って、垂直軸8が図において左回りに回るとき、材料(中間材1)は拡拌板17で拡拌されながら、遅れ位置の外周ローラ16R、16Lの前方に掻き寄せられ、外周ローラ16R、16Lで図5に示したダイス9の細孔12に対して押し込まれる。温度上昇するも100℃を超えることはない。
細孔12の長さは約3〜5cmで、大概図6のものが実寸に近い。懐部13U、13Dの直径は8〜9mm、又は22〜23mmで、深さは約5〜7mmである。懐部13U、13D出口の端部はエッジが付いていた方が良い。このため、焼入れリングRを用いることもある。細孔12の太さ、長さにより、押圧力を調整できる。懐部13U、13Dで加圧時間及び程度を調節できる。
材料(中間材1)は、寸法1〜30mmのものが最大粒度分布で0.001〜3mm程度となり、かつ竹繊維が10分の1程度に寸断されて、かつ押し潰される。押し潰された粉であるので、浸水性が良く、エキス抽出性が良く、かつ他の材料との混和性、発酵性が良い。
純竹粉ペレット2の応用について示すと、飼料として牛、鶏、豚、その他の動物に与えることができる。他の飼料補足物とブレンドすることができる。調味料、香辛料を塗し、染み込ませて与えることもできる。純竹粉ペレット2は噛めばポリッと折れる位の硬さであるので、食感があり食欲旺盛に食べさせることができる。
お茶を立てることもできる。この場合、紙製パックに入れエキスのみを抽出するようにしてもよく、抹茶のように水又は湯に溶かし、その上澄液を飲むようにしても良い。最大粒度分布0.1mmとした純竹粉ペレット2を水に溶くと、即座に形が壊れ、竹粉が沈殿する。薄い竹色のエキスが抽出されるので、その上澄液を飲むことにより、生薬成分の含まれるお茶とすることができる。通常の茶とブレンドして飲むこともできる。
さらに、入浴剤としても利用可能である。紙又は布製の袋容器に入れ、浴槽内に吊すと、急速に溶け、エキス抽出される。その速度は、綿状物1の10倍以上に達すると考えられる。袋容器の目を十分細くする必要がある。袋の目が粗いと、粉分が抽出される。竹粉であるので、健康上問題ないが、浴槽内に沈殿するので見栄えがよくない。
本発明の純竹粉ペレット2は、その内部に含まれる繊維成分によって適度の硬度が保たれ、保存もし易く、この他各種の用途が考えられる。その内部に含まれる竹粉粒度が適切で、かつ繊維を押し潰した形の粉であるので、新たな食品素材として利用できる。最大粒度分布が粗いものであっても、押し潰しているので浸透性、抽出性は良く、同様に利用できる。
次に、図8、図9を用いて飼料補足物を混入する発明について示す。ステップ801、802、803は、ステップ101、102、103と夫々同一である。
ステップ804では、図1(a)に示した綿状物1に飼料補足物、例えばしょう油粕を加え混合する。添加量は、竹粉100重量%に対し、20〜30%とする。これ以下の添加では添加の意味が薄れ、これ以上の添加をすると、竹粉効果が薄れてペレット化しにくい。混合は手動で又は攪拌機を用いて行う。見た目均一に混合されれば良い。
ステップ805では、ステップ803で用いた揉摺機により完全混合する。これにより、図9に示すように綿状物1中に飼料補足物18を粉した形で均一混合できる。ただし、この段階では飼料補足物18の粉径は1mm前後で、長さ1〜30mmの綿状物1中に均一混合された形である。
ステップ806では、図9に示した混合物を水分15%前後に急速乾燥し、次いでステップ807で、ステップ106で行ったと同様に圧縮成型する。これにより、ダイス9の細孔12で定まる直径で、自然切断寸法5〜30mmの飼料補足物混入の製品(竹粉ペレット)19が得られる。ペレット形状寸法については、図2(b)に示したものと同様である。
しょう油粕の水分を12%とすると、粕蛋白質24.2%、粗脂肪15.8%、NFE25.1%、粗繊維12.8%、ADF23.4%、NDF28.7%、粗灰分10.1%である。これに対し、竹粉成分は水分10.54%とすると、粗蛋白質2.3%、粗脂肪1.30%、粗繊維37.37%、NFE45.569%、粗灰分2.55%、TDN0.00%であった。また、竹粉の元素分析では、Ca0.02%、P0.06%、K0.78%、No3−N0.01%であった。ADFは52.01%、NDFは74.26%であった。
そして、これらの混合物である補足物添加竹粉ペレット(バランス竹粉ペレット19を牛に与えると、よく食べ、食欲増進できた。
しょう油粕の他、茶粕、ビートパルプ、ビール粕、酒粕、麦芽根、大麦ジスチラースグレイン、トウモロコシジスチラースグレイン等の粕類も利用できる。組合わせての混入も可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変形を加えることができ、各種態様で実施できる。
本発明方法(純竹粉ペレットの製造方法)の一実施形態を示す工程図である。 図1の工程中に現われる中間材の説明図(a)と、図1の工程により製造された製品の説明図(b)である。 中間材と製品の粒度分布(繊維長さ)の説明図である。 圧縮成型機の一例を示す断面側面図である。 図4のダイスの拡大断面図である。 図5の細孔を拡大して示す断面図で、(a)図は細孔寸法7mmのものの例を、(b)図は細孔寸法20mmのものの例を示す。 図4のローラ装置の拡大平面断面図である。 本発明方法(バランス竹粉ペレットの製造方法)の一実施形態を示すフローチャートである。 図8の工程中における飼料補足物の綿状物への絡み状態を示す拡大(10倍)説明図である。 図8の全工程を経て得られた竹粉ペレット中の飼料補足物の竹粉への絡み状態を示す拡大(300倍)説明図である。
符号の説明
1 中間材(綿状物)
2(2−1、2−2) 製品
3 竹粉
4 基台
5 モータ
6、7 傘状歯車
8 垂直軸
9(9−1、9−2) ダイス
10 破砕室
11 製品室
12 細孔
13U、13D 懐部
14 ローラ装置
15(15R、15L)旋回軸
16(16R、16L)外周ローラ
17 拡拌板
18 飼料補足物
19 バランス竹粉ペレット
R 焼入れリング
P 加圧用突起

Claims (4)

  1. 青竹の葉や茎或いは根の部分を夫々分類した上でギヤ又はスクリュー噛合の揉摺機を用いて常温で綿状に揉摺し、
    この揉摺した綿状物を水分13〜30%まで急速乾燥し、
    次いで前記綿状物の乾燥品をローラ押圧しながら直径5〜20mmの細孔内に強制的に押込み、
    前記細孔直径で定まる直径で、かつ自然切断寸法5〜30mmの長さの筒状ペレットに仕上げる
    ことを特徴とする竹粉ペレットの製造方法。
  2. 青竹の葉や茎或いは根の部分を夫々分類した上でギヤ又はスクリュー噛合の揉摺機を用いて常温で綿状に揉摺し、
    この揉摺した綿状物に飼料補足物質を加えて混合し、
    の混合物を水分13〜30%まで急速乾燥し、
    次いでこの混合物の乾燥品をローラ押圧しながら直径5〜20mmの細孔内に強制的に押込み、
    前記細孔直径で定まる直径で、かつ自然切断寸法5〜30mmの長さの筒状ペレットに仕上げる
    ことを特徴とする竹粉ペレットの製造方法。
  3. 請求項2に記載の竹粉ペレットの製造方法において、
    前記飼料補足物質は、しょう油粕、茶滓、ビートパルプ、ビール粕、おから、焼酎粕、酒粕、麦芽根、その他の粕類、竹炭粉の内から選ばれた1又は複数の組合わせであり、前記混合前に含有水分20〜40%に事前水分調節される
    ことを特徴とする竹粉ペレットの製造方法。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の竹粉ペレットの製造方法において、
    前記竹粉ペレットの筒部表面は鈍い光沢を有し、その筒状ペレットが含有する竹粉の粉度分布は、最大粒度分布0.001〜3mm調節された
    ことを特徴とする竹粉ペレットの製造方法。
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