JP5161554B2 - 電池異常検出装置及び方法 - Google Patents

電池異常検出装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、充放電可能な電池を有する電池パックに設けられ、前記電池の異常を検出する電池異常検出装置と、充放電可能な電池を有する電池パックにおいて前記電池の異常を検出する電池異常検出方法とに関する。
通常、電池パックは、組み込まれる機器の仕様を満足するよう特別の仕様を有する。しかし、昨今では、正規品でない模造電池パックが市場に多く出回り、安全性の面から問題となっている。このような問題に対処するために、電池パックの多くは、模造電池パックを防止するための認証機能付き保護モジュールを搭載する。例えば、予め記憶した認証IDを用いて本体機器との間で認証を行うことが可能な保護モジュールが知られる。
このような認証機能付き保護モジュールを搭載する電池パックは、特開2006−92850号公報(特許文献1)に開示されている。
特開2006−92850号公報
しかし、リサイクル等で回収された使用済みの電池パックから認証機能付き保護モジュールを取り外して、正規でない電池と組み合わせることによって、模造電池パックを製作することが可能であるという問題がある。このような方法で作られた模造電池パックは、保護モジュールが正規品であるため、電池パックを組み込む機器との間で行われる認証に成功し、その機器において使用することが可能となる。その場合、正規でない電池は安全性が保証されず、ユーザを危険にさらすこととなる。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、充放電可能な電池を有する電池パックにおいて電池の異常を検出することによって、正常と認められない電池の使用を排除可能な電池異常検出装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の電池異常検出装置(10)は、充放電可能な電池(14)を有する電池パック(1)に設けられ、前記電池(14)の異常を検出する電池異常検出装置であって、
前記電池で測定されたパラメータを取得するパラメータ取得手段(42)と、
前記パラメータ取得手段によって以前に取得されたパラメータに基づく前記電池の以前の状態を表す状態情報を記憶する記憶手段(40)と、
前記記憶手段に記憶された前記状態情報と、前記パラメータ取得手段によって取得された前記電池の現在のパラメータとに基づき、前記電池が異常であるかどうかを判定する判定手段(44)とを有することを特徴とする。
これにより、使用済み電池パックから電池のみが取り出され、正規ではない電池と交換される場合等、電池が異常であることを検出して、そのような電池の使用を排除することができる。
また、本発明の電池異常検出装置において、前記判定手段(44)は、更に、前記記憶手段(40)に記憶された前記状態情報と、前記パラメータ取得手段(42)よって取得された前記電池の現在のパラメータとに基づき、前記電池(14)の劣化状態を判定することができる。
これにより、電池の劣化の程度を判定して、一定程度まで劣化の進んだ電池を排除できる。
また、望ましくは、本発明の電池異常検出装置は、前記判定手段(44)において前記電池(14)が異常であると判定される場合に、前記電池パック(1)と接続される機器へ前記電池が異常である旨を通知する通知手段(46)を更に有する。
これにより、本体機器ではその機能の全て又は一部を制限することが可能となり、正常でない電池パックを使用する場合でさえ、機器の安全な使用を確保することができる。
また、望ましくは、本発明の電池異常検出装置は、前記判定手段(44)において前記電池(14)が異常であると判定される場合に、前記電池が異常である旨を表示する表示手段(48)を更に有する。
これにより、電池が異常である旨をユーザに通知することができる。
また、前記状態情報は、前記電池の満充電容量、残容量、及び/又は電圧を含み、一方、パラメータは、電圧、電流、及び/又は温度を含む。
これにより、電池の出力電圧が低下したことによる電池の過放電状態及び電池パックの出力端子間のショート等による過電流等の電池の異常状態以外の要因によって、誤って電池が異常であると判断されることを防ぐことができる。
また、望ましくは、本発明の電池異常検出装置は、前記機器から認証信号を受信する受信手段(50)を更に有し、
前記判定手段(44)は、製造時に、前記機器から前記受信手段を介して前記認証信号を受信する場合に、前記電池(40)が異常であるとした判定をクリアすることができる。
これにより、電池パックの製造時に電池が組み込まれる場合に、記憶される電池の状態情報が電池を組み込む前後で変わるために電池が異常であると判断されるという問題を解消することができる。
上記目的を達成するために、本発明の電池異常検出方法は、充放電可能な電池(14)を有する電池パック(1)において前記電池の異常を検出する電池異常検出方法であって、
前記電池で測定されたパラメータを取得するパラメータ取得ステップ(S101,S103)と、
前記パラメータ取得ステップで以前に取得されたパラメータに基づく前記電池の以前の状態を表す状態情報と、前記パラメータ取得ステップで取得された前記電池の現在のパラメータとに基づき、前記電池が異常であるかどうかを判定する判定ステップ(S104)とを有することを特徴とする。
本発明により、充放電可能な電池を有する電池パックにおいて電池の異常を検出することによって、正常と認められない電池の使用を排除可能な電池異常検出装置及び方法を提供することが可能となる。
本発明の好ましい実施形態を、以下、図面を参照して説明する。
本発明の実施形態は、電池異常検出装置をIC(Integrated Circuit)として組み込む電池パックを例として説明される。
[構成]
図1は、本実施形態に従う電池異常検出ICを組み込まれた電池パックの回路図である。
図1の電池パック1は、例えばリチウムイオン電池等である電池14を有する。電池パック1は、更に、電池パック1を組み込む本体機器(図示せず。)と接続するための陽極端子16a及び陰極端子16bと、電池14との間に、電池異常検出IC10及び電池保護IC12を有する。
電池異常検出IC10は、電源端子VDD及び基準電位端子VSSと、電圧検知端子VBAT1と、ひと組の電流検知端子VRSP及びVRSMと、通信端子SIOとを有する。電池異常検出IC10は、電源端子VDDを介して、電池保護IC12において電池電圧からレギュレートされた電圧を受け取ることができる。基準電位端子VSSは、電池14の陰極へ接続されている。電池異常検出IC10は、電池14の陽極へ接続された電圧検知端子VBAT1を介して電池14の出力電圧を検出することができる。電流検知端子の一方VRSMは電池14の陰極へ接続され、更に、電池異常検出IC10の外部で抵抗R11を介してもう一方の電流検知端子VRSPへ接続されている。電池異常検出IC10は、電流検知端子VRSP及びVRSMを介して、外部抵抗R11に流れる電流、即ち、電池14の充放電電流を検出することができる。通信端子SIOは、電池保護IC12を介して、本体機器との通信に使用される外部通信端子18へ接続されている。電池異常検出IC10は、通信端子SIOを介して本体機器と通信することができる。
図2は、図1に示された電池異常検出IC10のハードウェア構成を表すブロック図である。
図2において、電池異常検出IC10は、CPU(Central Processing Unit)20と、センサ部22と、ROM(Read Only Memory)24と、EEPROM(Electrically Erasable and Programable ROM)25と、シリアルインターフェース(I/F)26とを有する。
CPU20は、電池異常検出IC10の各部を制御することができる。センサ部22は、電池14(図1参照。)の電圧、電流及び温度を検出することができる。ROM24は、CPU20が電池異常検出IC10の各部を制御するために実行するプログラムを記憶することができる。EEPROM25は、センサ部22によって検出された電池14の電圧、電流及び温度の各パラメータや、本体機器との間で認証を行うための認証ID等の情報を記憶することができる。シリアルI/F26は、通信端子SIOを介して本体機器と通信することができる。CPU20、センサ部22、ROM24、EEPROM25及びシリアルI/F26は、バス28によって接続されており、夫々の間でデータ及びプログラムをやり取りすることができる。
また、センサ部22は、温度センサ回路30と、電圧センサ回路32と、電流センサ回路34と、マルチプレクサ36と、アナログ−デジタル(A/D)変換回路38とを有する。
温度センサ回路30は、電池14の温度を検出することができる。電圧センサ回路32は、電池14へ接続された電圧検知端子VBAT1を介して、電池14の出力電圧を検出することができる。電流センサ回路34は、電流検知端子VRSP及びVRSMを介して、外部抵抗R11に流れる電流、即ち、電池14の充放電電流を検出することができる。温度センサ回路30、電圧センサ回路32及び電流センサ回路34の各出力はマルチプレクサ36へ接続されており、マルチプレクサ36によって1つの信号として出力される。A/D変換回路38は、マルチプレクサ36によって出力された信号をアナログからデジタルに変換することができる。
図3は、図1に示された電池異常検出IC10の機能構成を表すブロック図である。なお、本実施形態において、図3に表される電池異常検出IC10の機能構成は、図2に示されたROM24に記憶された特定のプログラムによって具現される。当然、他の実施形態では、かかる機能構成を具現するハードウェアモジュールが、図2のハードウェア構成において他の構成要素とは別個に設けられても良い。
図3において、電池異常検出IC10は、記憶部40と、パラメータ取得部42と、判定部44と、通知部46と、表示部48と、受信部50とを有する。
記憶部40は、電池14(図1参照。)の状態を表す状態情報を記憶することができる。状態情報とは、電池14の満充電容量、残容量、及び/又は電圧を表す。また、記憶部40は、例えば、図2に示されたEEPROM25の記憶領域の一部を使用しても良い。
パラメータ取得部42は、電池14で測定されたパラメータを取得することができる。パラメータとは、図2に示されたセンサ部22によって検出された電圧、電流、及び/又は温度を表す。
判定部44は、記憶部40に記憶された状態情報と、パラメータ取得部42によって取得されたパラメータとに基づき、電池14が異常であるかどうかを判定することができる。また、判定部44は、記憶部40に記憶された状態情報と、パラメータ取得部42よって取得されたパラメータとに基づき、電池14の劣化状態を判定することもできる。
通知部46は、判定部44において電池14が異常であると判定される場合に、本体機器へ電池14が異常である旨を通知することができる。具体的には、通信部46は、図2に示されたシリアルI/F26に、電池14が異常である旨を本体機器へ通知させることができる。
表示部48は、判定部44において電池14が異常であると判定される場合に、電池14が異常である旨を表示することができる。例えば、表示部48は、電池パック1に設けられたLEDを点灯させることによって、電池14が異常である旨をユーザに通知することができる。
受信部50は、本体機器から認証信号(例えば、認証ID。)を受信することができる。具体的には、受信部50は、図2に示されたシリアルI/F26に、本体機器からの認証信号を受信させることができる。
以下、図3に示される電池異常検出IC10の動作を説明する。
[動作]
パラメータ取得部42は、定期的に、電池14の電圧、充放電電流及び温度を含むパラメータを取得する。パラメータ取得部42によって取得されたパラメータは、電池14の状態情報として記憶部40に格納される。
ここで、電池パック1から電池14が取り外されたとする。図1を参照して説明したように、電池異常検出IC10は、電池保護IC12において電池電圧からレギュレートされた電圧を電源としている。従って、この場合、電池異常検出IC10には電源が供給されなくなるので、電池異常検出IC10は、その後に再び電池が接続されると、リセットされた状態で再起動する。電池異常検出IC10は、このリセットされるという事実を利用して、電池14が取り外されたことを検知することができる。なお、電池14の出力電圧が低下することにより電池14が過放電状態となった場合にも同様に、電池異常検出IC10には電源が供給されなくなるため、その後に電池14が再充電され、電池異常検出IC10への電源供給が再開された場合にも、電池異常検出IC10はリセットされた状態で再起動する。しかし、電池14の過放電状態は、検出されるパラメータをEEPROM25等の不揮発性メモリに記憶された所定の閾値と比較することによって予測可能であるため、電池14の過放電状態による誤検知は防止され得る。従って、電池異常検出IC10は、電池14の過放電状態以外の要因でリセットされる場合に、電池14が取り外されたと認識する。
しかし、電池パックの出力端子間(即ち、図1に示される陽極端子16aと陰極端子16bとの間)のショート等による過電流が原因で電池電圧が瞬間的に電池異常検出IC10の動作可能電圧を下回る場合にも、電池異常検出IC10はリセットされた状態で再起動する。このような過電流による電池電圧の低下に起因した誤検知を防止するため、電池異常検出IC10は、以下のように、リセットが過電流によるものか、又は電池が取り外されたことによるものかを判断することができる。
1.電池の満充電容量による判断
上述したように、電池異常検出IC10において、パラメータ取得部42は、定期的に、電池14の電圧、充放電電流及び温度を含むパラメータを取得して、記憶部40に格納する。また、パラメータ取得部42は、取得した電圧、充放電電流及び温度から、パラメータ取得時における電池14の満充電容量を得ることができる。従って、パラメータ取得部42は、電圧、充放電電流及び温度とともに、又はそれらの代わりに、電池14の満充電容量を記憶部40に格納する。
電池14が交換される場合、電池異常検出IC10から見て、交換の前後で、電池14の容量が変化する。電池異常検出IC10において、判定部44は、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の満充電容量を参照して、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の満充電容量と矛盾が生じているかどうかを確認し、矛盾がある場合には、電池14が取り外されたと判断する。
模造電池パックが、リサイクル等で回収された使用済みの電池パックから電池のみを取り外して、正規でない電池に交換することによって製作される場合、通常、電池の容量は交換後に増大する。従って、判定部44は、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の満充電容量が、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の満充電容量よりも大きいかどうかによって、電池14が取り外されたと判断することができる。あるいは、リセットの有無に関わらず、判定部44は、パラメータ取得部42によって得られた電池14の現在の満充電容量が、記憶部40に記憶された電池14の前回の満充電容量よりも所定量だけ大きい/小さいかどうかによって、電池14が取り外されたかどうかのみならず、何らかの要因により異常であると判断することができる。
即ち、パラメータ取得部42によって得られた電池14の現在の満充電容量をC(N)(N=1,2,3・・・)とし、記憶部40に記憶された電池14の前回の満充電容量をC(N−1)とすると、判定部44は、現在及び前回の満充電容量の差ΔC1(=C(N)−C(N−1))の正負及び大きさによって、電池14が異常状態であるかどうかを判断することができる。
また、記憶部40は、電池14の満充電容量の初期値C(N0)を記憶することができる。これは、電池パックの製造時に電池14が組み込まれた際に記憶され得る。判定部44は、満充電容量の初期値C(N0)及び現在の値C(N)の差ΔC1′(=C(N0)−C(N))の正負及び大きさによって、電池14の劣化状態を判断することができる。
2.電池の残容量による判断
上述したように、電池異常検出IC10において、パラメータ取得部42は、定期的に、電池14の電圧、充放電電流及び温度を含むパラメータを取得して、記憶部40に格納する。また、パラメータ取得部42は、取得した電圧、充放電電流及び温度から、パラメータ取得時における電池14の残容量を得ることができる。従って、パラメータ取得部42は、電圧、充放電電流及び温度とともに、又はそれらの代わりに、電池14の残容量を記憶部40に格納する。
電池14が交換される場合、電池異常検出IC10から見て、交換の前後で、電池14の容量が変化する。電池異常検出IC10において、判定部44は、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の残容量を参照して、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の残容量と矛盾が生じているかどうかを確認し、矛盾がある場合には、電池14が取り外されたと判断する。
一般的に、新品の電池の残容量は30〜60%程度であるが、使用済みの電池パックにおける電池の残容量はかかる範囲を下回る値を有する。従って、判定部44は、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の残容量が所定範囲外にあったにも関わらず、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の残容量が所定範囲内にある場合に、電池14が取り外されたと判断することができる。あるいは、例えば、リセットの有無に関わらず、判定部44は、パラメータ取得部42によって得られた電池14の現在の残容量が、記憶部40に記憶された電池14の前回の残容量よりも所定量だけ大きい/小さいかどうかによって、電池14が取り外されたかどうかのみならず、何らかの要因により異常であると判断することができる。
即ち、パラメータ取得部42によって得られた電池14の現在の残容量をC(M)(M=1,2,3・・・)とし、記憶部40に記憶された電池14の前回の残容量をC(M−1)とすると、判定部44は、前回及び現在の残容量の差ΔC2(=C(M−1)−C(M))の正負及び大きさによって、電池14が異常状態であるかどうかを判断することができる。なお、現在の残容量C(M)は、前回得られた満充電容量C(N−1)から、現在までに消費された総容量ΣCC(M)を減じることによって得られる。一方、前回の残容量C(M−1)は、前回得られた満充電容量C(N−1)から、前回までに消費された総容量ΣCC(M−1)を減じることによって得られる。しかし、実際には、このように残容量の差を求めることは、消費電流が変動するので困難である。ただし、一定の電流を消費するテストパターンを予め記憶しておき、電流の変化がない場合に、記憶したテストパターンの結果により判定を行うことは可能である。
また、判定部44は、前回及び現在の残容量の差ΔC2の大きさによって電池14の劣化状態を判断することができる。即ち、劣化の程度が進むほど、残容量の差ΔC2の大きさは正方向に大きくなる。
3.電池電圧による判断
上述したように、電池異常検出IC10において、パラメータ取得部42は、定期的に、電池14の電圧、充放電電流及び温度を含むパラメータを取得して、記憶部40に格納する。
電池14が交換される場合、電池異常検出IC10から見て、交換の前後で、電池14の電圧が変化する。電池異常検出IC10において、判定部44は、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の電圧を参照して、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の電圧と矛盾が生じているかどうかを確認し、矛盾がある場合には、電池14が取り外されたと判断する。
一般的に、新品の電池の電圧は所定範囲内におさまる(例えば、3.6〜3.9V程度。)が、使用済みの電池パックの電池電圧はかかる範囲を下回る値を有する。従って、判定部44は、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の電圧が所定範囲外にあったにも関わらず、リセット後にパラメータ取得部42によって得られた電池14の電圧が所定範囲内にある場合に、電池14が取り外されたと判断することができる。あるいは、リセットの有無に関わらず、判定部44は、パラメータ取得部42によって得られた電池14の現在の電圧値が、記憶部40に記憶された電池14の前回の電圧値とは著しく異なるかどうかによって、電池14が取り外されたかどうかのみならず、何らかの要因により異常であると判断することができる。
以上のように電池が異常である、特に、電池が取り外されたと判断される場合、自動的に又は本体機器の要求に応じて、通知部46は、電池が異常である旨(具体的には、電池が正規品でない旨。)を本体機器へ通知する。これにより、電池パック側から異常フラグが送信され、本体機器が自身の全て、あるいは一部動作を制限する。また、表示部48は、電池が異常である旨をユーザへ通知するよう表示する。
しかし、満充電容量、残容量及び電池電圧による判定方法では、電池パックの製造時にも、電池が異常であると判断される条件が満たされてしまうという問題がある。従って、組み立て工程の最後の検査工程で、電池パックを接続した検査装置から電池パックに対して認証信号(即ち、認証ID。)を送信することによって、電池異常検出IC10において、判定部44は、その認証信号を受信部50を介して受信し、電池14が異常であるとした判定をクリアすることができる。
図4は、上述した電池異常検出IC10の動作を表すフロー図である。
最初にステップS101で、電池異常検出IC10は、パラメータ取得部42を介して電池14の現時点の状態を表すパラメータ(電圧、電流、温度、満充電容量及び/又は残容量)を取得し、電池14の状態情報として記憶部40に記憶する。
ここで、ステップS102で電池異常検出IC10がリセットされる場合、動作はステップS103へ進む。リセットされない場合には、電池異常検出IC10はステップS101を、例えば一定時間間隔で繰り返す。
ステップS103で、電池異常検出IC10は、パラメータ取得部42を介して電池14のリセット後の状態を表すパラメータを取得する。
次いでステップS104で、電池異常検出IC10は、判定部44において、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の状態情報を参照して、リセット後に取得したパラメータとの間に矛盾があるかどうかを確認する。矛盾がある場合には、動作はステップS105へ進む。
ステップS105で、電池異常検出IC10は、通知部46を介して本体機器へ、電池14が異常である旨を通知する。また、ステップS106で、電池異常検出IC10は、表示部48を介して、電池14が異常である旨を表示する。一方、本体機器は、電池14が異常である旨の通知を受け取った後、ステップS107で、自身の全て、あるいは一部動作を制限する。
一方、記憶部40に記憶されたリセット前の電池14の状態情報と、リセット後に取得したパラメータとの間に矛盾がなかった場合には、動作はステップS108に進む。ステップS108で、電池異常検出IC10は、本体機器との間で、例えば認証IDを用いた認証動作を行う。
このように、本実施形態に従う電池異常検出ICは、使用済み電池パックから電池のみが取り出され、正規ではない電池と交換される場合等、電池が異常であることを検出して、そのような電池の使用を排除可能とする。従って、正常でない電池を有する電池パックが機器に組み込まれて使用されることによりユーザを危険にさらすことが回避される。
なお、本実施形態において、電池異常検出装置は電池保護ICとは別個に設けられたICとして構成されたが、電池保護ICに組み込まれても良く、あるいは、ICではない回路として電池パック内に設けられても良い。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨を損なわない範囲で変更することが可能である。
本実施形態に従う電池異常検出ICを組み込まれた電池パックの回路図である。 本実施形態に従う電池異常検出ICのハードウェア構成を表すブロック図である。 本実施形態に従う電池異常検出ICの機能構成を表すブロック図である。 本実施形態に従う電池異常検出ICの動作を表すフロー図である。
符号の説明
1 電池パック
10 電池異常検出IC
12 電池保護IC
14 電池
20 CPU
22 センサ部
24 ROM
25 EEPROM
26 シリアルI/F
30 温度センサ回路
32 電圧センサ回路
34 電流センサ回路
36 マルチプレクサ
38 A/D変換回路
40 記憶部
42 パラメータ取得部
44 判定部
46 通知部
48 表示部
50 受信部

Claims (8)

  1. 充放電可能な電池を有する電池パックに組み込まれ、前記電池の異常を検出する電池異常検出装置であって、
    前記電池で測定されたパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
    前記パラメータ取得手段によってリセット前に取得されたパラメータに基づく前記電池のリセット前の状態を表す状態情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記状態情報と、前記パラメータ取得手段によって取得された前記電池のリセット後のパラメータとに基づき、前記電池が異常であるかどうかを判定する判定手段と
    を有する電池異常検出装置。
  2. 前記判定手段は、更に、前記記憶手段に記憶された前記状態情報と、前記パラメータ取得手段よって取得された前記電池のリセット後のパラメータとに基づき、前記電池の劣化状態を判定する、請求項1記載の電池異常検出装置。
  3. 前記判定手段において前記電池が異常であると判定される場合に、前記電池パックと接続される機器へ前記電池が異常である旨を通知する通知手段を更に有する、請求項1又は2記載の電池異常検出装置。
  4. 前記判定手段において前記電池が異常であると判定される場合に、前記電池が異常である旨を表示する表示手段を更に有する、請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の電池異常検出装置。
  5. 前記状態情報は、前記電池の満充電容量、残容量、及び/又は電圧を含む、請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の電池異常検出装置。
  6. 前記パラメータは、電圧、電流、及び/又は温度を含む、請求項1乃至5のうちいずれか一項記載の電池異常検出装置。
  7. 前記機器から認証信号を受信する受信手段を更に有し、
    前記判定手段は、製造時に、前記機器から前記受信手段を介して前記認証信号を受信する場合に、前記電池が異常であるとした判定をクリアする、請求項3記載の電池異常検出装置。
  8. 充放電可能な電池を有する電池パックにおいて前記電池の異常を検出する電池異常検出方法であって、
    前記電池で測定されたパラメータを取得するパラメータ取得ステップと、
    前記パラメータ取得ステップでリセット前に取得されたパラメータに基づく前記電池のリセット前の状態を表す状態情報と、前記パラメータ取得ステップで取得された前記電池のリセット後のパラメータとに基づき、前記電池が異常であるかどうかを判定する判定ステップと
    を有する電池異常検出方法。
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