JP5803518B2 - 車両および車両用制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、交換後に電池の満充電容量を適切に更新する技術に関する。
ハイリッド車両あるいは電気自動車には、大容量のバッテリが搭載される。このような車両においては、たとえば、充電完了後に満充電容量が推定される。たとえば、特開2011−007564号公報(特許文献1)に開示されているように、外部電源を用いた充電時にバッテリの満充電容量を推定する技術が公知である。
特開2011−007564号公報
ところで、ハイブリッド車両あるいは電気自動車に搭載される大容量の電池は、複数のブロックに分けられ、劣化時にはブロック単位で電池モジュールが交換される場合がある。しかしながら、ブロック単位で電池モジュールが交換された場合でも、メモリ等に記憶されている満充電容量の更新が行なわれない限り交換前の満充電容量に基づいて充電が行なわれるため、満充電容量の更新に必要な充電量を確保できない場合がある。そのため、交換後の電池モジュールの満充電容量を適切に更新できないという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、交換後に電池の満充電容量を適切に更新する車両および車両用制御方法を提供することである。
この発明のある局面に係る車両は、複数の電池を含む組電池と、組電池の充電を制御するための制御装置とを含む。制御装置は、組電池の充電完了後に複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を現在値よりも増加させる。
好ましくは、制御装置は、演算値と現在値との差の大きさがしきい値よりも大きい場合に、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を現在値よりも増加させる。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を、複数の電池のうちの更新が許可された電池の満充電容量の最小値よりも大きい値まで増加させる。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を、複数の電池のうちの更新が許可された電池の満充電容量の最大値と一致する値に増加させる。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の電池の各々の満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量を算出し、算出された変化量がしきい値よりも小さい電池については、満充電容量の更新を許可しない。
さらに好ましくは、制御装置は、複数の電池の各々の満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量を算出し、算出された変化量がしきい値よりも大きい電池については、演算値を用いて満充電容量を更新する。
さらに好ましくは、制御装置は、組電池の充電完了時までの電流積算値と、開放電圧の変化量に基づく満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量とに基づいて複数の電池の各々の演算値を算出する。
さらに好ましくは、車両は、組電池を外部電源を用いて充電するための充電装置をさらに含む。
この発明の他の局面に係る車両は、複数の電池を含む組電池と、組電池の充電を制御するための制御装置とを含む。制御装置は、組電池の充電完了後に複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、満充電容量の現在値と演算値との差分の大きさが大きい状態の電池については、差分の大きさが小さい状態である場合と比べて演算値を大きく反映させて満充電容量を更新する。
好ましくは、制御装置は、演算値から現在値を減算した値に寄与率を乗じた値を現在値に加算することによって満充電容量を更新し、現在値と演算値との差分の大きさが大きい状態の電池については、差分の大きさが小さい状態である場合と比べて寄与率の値が大きくなるように寄与率を決定する。
さらに好ましくは、制御装置は、満充電容量の現在値と充電量とに基づく満充電容量に対する残容量の割合の第1推定値と、充電後の開放電圧に基づく満充電容量に対する残容量の割合の第2推定値との差分の大きさが大きい電池については、差分の大きさが小さい場合と比べて演算値を大きく反映させて満充電容量を更新する。
さらに好ましくは、車両は、組電池を外部電源を用いて充電するための充電装置をさらに含む。
この発明のさらに他の局面に係る車両用制御方法は、複数の電池を含む組電池を搭載した車両に用いられる車両用制御方法である。この車両用制御方法は、組電池の充電完了後に複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出するステップと、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を現在値よりも増加させるステップとを含む。
この発明のさらに他の局面に係る車両は、複数の電池を含む組電池を搭載した車両に用いられる車両用制御方法である。この車両用制御方法は、組電池の充電完了後に複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出するステップと、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、満充電容量の現在値と演算値との差分の大きさが大きい状態の電池については、差分の大きさが小さい状態である場合と比べて演算値を大きく反映させて満充電容量を更新するステップとを含む。
この発明によると、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、複数の電池のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を現在値よりも増加させる。これにより、たとえば、電池が交換された場合に、交換された電池の満充電容量を現在値よりも増加させることによって、交換後の電池の実際の満充電容量に近づけることができる。したがって、交換後に電池の満充電容量を適切に更新する車両および車両用制御方法を提供することができる。
第1の実施の形態に係る車両の全体ブロック図である。 第1の実施の形態に係る車両に搭載されたECUの機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係る車両に搭載されたECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 交換前の各電池モジュール毎の満充電容量を示す図(その1)である。 交換後の各電池モジュール毎の満充電容量と充電後の残容量を示す図(その1)である。 更新が許可されない電池モジュールの満充電容量の算出方法を説明するための図である。 第2の実施の形態に係る車両に搭載されたECUの機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る車両に搭載されたECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 交換前の各電池モジュール毎の満充電容量を示す図(その2)である。 交換後の各電池モジュール毎の満充電容量と充電後の残容量を示す図(その2)である。 交換後の電池モジュールの第1SOC推定値と第2SOC推定値とを示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態は、説明される。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰り返されない。
<第1の実施の形態>
図1を参照して、本実施の形態に係る車両1の全体ブロック図が説明される。車両1は、車輪2と、トランスミッション10と、PCU(Power Control Unit)24と、バッテリ26と、ECU(Electronic Control Unit)200と、充電装置78とを含む電気自動車である。
トランスミッション10は、モータジェネレータ(以下、MGと記載する)14と、減速機8とを含む。この車両1は、MG14から出力される駆動力によって走行する。MG14は、たとえば、三相交流回転電機である。MG14は、PCU24によって駆動される。
MG14は、バッテリ26に蓄えられた電力を用いて車輪2に駆動力を与える駆動用モータとしての機能を有する。また、MG14は、回生制動によって発電された電力を用いてPCU24を経由してバッテリ26を充電するためのジェネレータとしての機能を有する。
減速機8は、MG14からの動力を車輪2に伝達する。また、減速機8は、車輪2が受けた路面からの反力をMG14に伝達する。
PCU24は、バッテリ26に蓄えられた直流電力をMG14を駆動するための交流電力に変換する。PCU24は、ECU200からの制御信号S1に基づいて制御されるコンバータおよびインバータ(いずれも図示せず)を含む。コンバータは、バッテリ26から受けた直流電力の電圧を昇圧してインバータに出力する。インバータは、コンバータが出力した直流電力を交流電力に変換してMG14に出力する。これにより、バッテリ26に蓄えられた電力を用いてMG14が駆動される。また、インバータは、MG14によって発電される交流電力を直流電力に変換してコンバータに出力する。コンバータは、インバータが出力した直流電力の電圧を降圧してバッテリ26へ出力する。これにより、MG14により発電された電力を用いてバッテリ26が充電される。なお、コンバータは、省略してもよい。
バッテリ26は、蓄電装置であり、再充電可能な直流電源である。バッテリ26としては、たとえば、ニッケル水素やリチウムイオン等の二次電池が用いられる。バッテリ26は、上述したようにMG14により発電された電力を用いて充電される他、外部電源(図示せず)から供給される電力を用いて充電されてもよい。なお、バッテリ26は、二次電池に限らず、直流電圧を生成できるもの、たとえば、キャパシタ、太陽電池、燃料電池等であってもよい。
バッテリ26には、電流センサ150が設けられる。電流センサ150は、バッテリ26の電流IBを検出する。電流センサ150は、電流IBを示す信号をECU200に送信する。なお、本実施の形態において、バッテリ26は、複数の電池モジュールを含むため、電流センサ150は、複数の電池モジュールの各々に設けられてもよい。
さらに、バッテリ26には、電池温度センサ152が設けられる。電池温度センサ152は、バッテリ26の電池温度TBを検出する。電池温度センサ152は、電池温度TBを示す信号をECU200に送信する。電池温度センサ152は、バッテリ26の複数箇所に設けられてもよい。例えば、電池温度センサ152は、複数の電池モジュールの各々に設けられてもよい。
本実施の形態において、バッテリ26は、複数の電池モジュールを含む組電池である。具体的には、バッテリ26は、第1電池モジュール30と、第2電池モジュール32と、第3電池モジュール34と、第4電池モジュール36と、第5電池モジュール38とが積層されて構成される。
以下の説明において、第1電池モジュール30、第2電池モジュール32、第3電池モジュール34、第4電池モジュール36および第5電池モジュール38を複数の電池モジュール30,32,34,36,38と記載する。
本実施の形態においては、複数の電池モジュール30,32,34,36,38は、所定の順序で直列に接続されるとして説明するが、各々の電池モジュールが互いに並列になるように接続されてもよいし、複数のグループに分けて、同一グループ内の電池モジュールは、直列に接続され、各グループ間においては並列に接続されてもよい。
第1電池モジュール30には、第1電圧センサ154が設けられる。第1電圧センサ154は、第1電池モジュール30の電圧VB1を検出する。第1電圧センサ154は、電圧VB1を示す信号をECU200に送信する。
第2電池モジュール32には、第2電圧センサ156が設けられる。第2電圧センサ156は、第2電池モジュール32の電圧VB2を検出する。第2電圧センサ156は、電圧VB2を示す信号をECU200に送信する。
第3電池モジュール34には、第3電圧センサ158が設けられる。第3電圧センサ158は、第3電池モジュール34の電圧VB3を検出する。第3電圧センサ158は、電圧VB3を示す信号をECU200に送信する。
第4電池モジュール36には、第4電圧センサ160が設けられる。第4電圧センサ160は、第4電池モジュール36の電圧VB4を検出する。第4電圧センサ160は、電圧VB4を示す信号をECU200に送信する。
第5電池モジュール38には、第5電圧センサ162が設けられる。第5電圧センサ162は、第5電池モジュール38の電圧VB5を検出する。第5電圧センサ162は、電圧VB5を示す信号をECU200に送信する。
本実施の形態においては、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々は、複数の電池セルを含む電池モジュール集合体であるとして説明するが、電池セル単体であってもよい。また、本実施の形態において、バッテリ26は、5つのブロックに分割された電池モジュールを含むとして説明するが、特に分割数は5つに限定されるものではない。
レゾルバ12は、MG14の回転速度Nmを検出する。レゾルバ12は、検出された回転速度Nmを示す信号をECU200に送信する。
車輪速センサ22は、車輪2の回転速度Nwを検出する。車輪速センサ22は、検出された回転速度Nwを示す信号をECU200に送信する。ECU200は、受信した回転速度Nwに基づいて車速Vを算出する。なお、ECU200は、回転速度Nwに代えてMG14の回転速度Nmに基づいて車速Vを算出するようにしてもよい。
充電装置78は、充電プラグ300が車両1に取り付けられることによって外部電源302から供給される電力を用いてバッテリ26を充電する。充電プラグ300は、充電ケーブル304の一方端に接続される。充電ケーブル304の他方端は、外部電源302に接続される。充電装置78の正極端子は、PCU24の正極端子とバッテリ26の正極端子とを接続する電源ラインに接続される。充電装置78の負極端子は、PCU24の負極端子とバッテリ26の負極端子とを接続するアースラインに接続される。充電装置78は、ECU200からの制御信号S2に基づいて作動する。
ECU200は、PCU24を制御するための制御信号S1を生成し、その生成した制御信号S1をPCU24へ出力する。ECU200は、充電装置78を制御するための制御信号S2を生成し、その生成した制御信号S2を充電装置78へ出力する。
ECU200は、運転席に設けられたアクセルペダル(図示せず)の踏込み量に対応する要求駆動力を算出する。ECU200は、算出された要求駆動力に応じて、MG14のトルクを制御する。ECU200は、各種プログラムを実行するためのCPU(図示せず)と、各種プログラムを記憶するためのメモリ201とを含む。
上述した構成を有する車両1に搭載されたバッテリ26は、劣化時にはブロック単位で電池モジュールが交換される。しかしながら、ブロック単位で電池モジュールが交換された場合でも、メモリに記憶されている満充電容量の更新が行なわれない限り交換前の満充電容量に基づいて充電が行なわれるため、満充電容量の更新に必要な充電量を確保できない場合がある。そのため、交換後の電池モジュールの満充電容量を適切に更新できない場合がある。
そこで、本実施の形態においては、ECU200が、バッテリ26の充電完了後に複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された演算値を用いて複数の電池モジュール30,32,34,36,38の満充電容量を更新する場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可されない電池の満充電容量を現在値よりも増加させる点を特徴とする。
なお、本実施の形態においては、充電装置78による外部電源302を用いた充電完了後の満充電容量の更新処理について説明するが、特に満充電容量の更新処理は、外部電源302を用いた充電完了後に行なわれることに限定されるものではない。また、以下の説明においては、外部電源302を用いた充電を「外部充電」と記載する。
図2に、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の機能ブロック図を示す。ECU200は、満充電容量算出部202と、更新許否決定部204と、満充電容量確定部206とを含む。
満充電容量算出部202は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値を算出する。満充電容量算出部202は、たとえば、バッテリ26に対する充電が完了してから所定期間が経過するまで放置されている場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値を算出する。満充電容量算出部202は、たとえば、外部充電が完了した後に所定期間が経過した後にIGオン操作が行なわれた場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値を算出する。所定期間は、たとえば、充電後のバッテリ26の開放電圧(OCV(Open Circuit Voltage))が収束していると判定するための期間である。また、IGオン操作とは、車両1のシステムを起動する操作をいう。車両1のシステムが起動すると、車両1は、バッテリ26の電力をMG14に供給可能な状態になる。
満充電容量算出部202は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々において、充電中の電流積算値ΣIと、充電前後のSOC(State Of Charge)の増加量ΔSOCとに基づいて満充電容量を算出する。
具体的には、満充電容量算出部202は、満充電容量の演算値=電流積算値ΣI/増加量ΔSOC×100の式を用いて複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)を算出する。
なお、満充電容量算出部は、充電前の第1開放電圧(以下、第1OCVと記載する)と、充電が完了してから所定期間経過後の(または、IGオン操作時点の)第2開放電圧(以下、第2OCVと記載する)との差分より増加量ΔSOCを算出する。
更新許否決定部204は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々において満充電容量の更新を許可するか否かを判定する。
更新許否決定部204は、たとえば、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の増加量ΔSOCがしきい値よりも小さい場合には、満充電容量の更新を許可しない。
また、更新許否決定部204は、たとえば、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の増加量ΔSOCがしきい値以上である場合には、満充電容量の更新を許可する。
更新許否決定部204は、たとえば、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの満充電容量の更新が許可された電池モジュールに対応する更新許否フラグをオン状態にし、更新が許可されない電池モジュールに対応する更新許否フラグをオフ状態にしてもよい。
満充電容量確定部206は、満充電容量算出部202によって算出された演算値FCC_a(1)〜(5)および更新許否決定部204による決定結果に基づいて複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の更新値を確定する。
満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の更新値を用いてECU200のメモリ201に記憶された、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の現在値をそれぞれ更新する。すなわち、満充電容量確定部206は、メモリ201に記憶された現在値に対して更新値を上書きする。
満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可された電池モジュールに対しては、更新が許可された電池モジュールの演算値を用いて満充電容量の更新値を確定する。
満充電容量確定部206は、更新が許可された電池モジュールにおける満充電容量の演算値を更新値として確定してもよい。あるいは、満充電容量確定部206は、更新が許可された電池モジュールにおける満充電容量の現在値に、演算値から現在値を減算した差分に所定の寄与率を乗じた値を加算した値を更新値として確定してもよい。
満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可されない電池モジュールに対しては、演算値と現在値との差の大きさがしきい値よりも大きい場合には、現在値よりも増加させた値を更新値として確定する。
具体的には、満充電容量確定部206は、更新が許可されない電池モジュールであって、演算値と現在値との差の大きさがしきい値よりも大きい場合には、更新が許可された電池モジュールの更新値のうちの最大値と一致する値を更新値として確定する。
さらに、満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可されない電池モジュールであって、演算値と現在値との差の大きさがしきい値以下である場合には、当該電池モジュールの満充電容量の現在値を維持する(すなわち、現在値を更新値として確定する)。
さらに、満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも更新が許可されないと判定された場合には、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の現在値に所定値をそれぞれ加算した値を更新値として確定してもよい。
あるいは、満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも更新が許可されないと判定された場合には、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の現在値に所定係数をそれぞれ乗じた値を更新値として確定してもよい。
なお、満充電容量確定部206は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも更新が許可されないと判定された場合には、演算値と現在値との差の大きさがしきい値よりも大きい電池モジュールに対して、現在値に所定値を加算する、あるいは、現在値に所定係数を乗じるという満充電容量の引き上げ処理を実行してもよい。
本実施の形態において、満充電容量算出部202と、更新許否決定部204と、満充電容量確定部206とは、いずれもECU200のCPUがメモリ201に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両1に搭載される。
図3を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)100にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)をそれぞれ算出する。
S102にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々において満充電容量の更新の許否を決定する。
S104にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可されない電池モジュールがあるか否かを判定する。複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの更新が許可されない電池モジュールがある場合には(S104にてYES)、処理はS106に移される。もしそうでない場合(S104にてNO)、処理はS114に移される。
S106にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の全ての更新が不許可であるか否かを判定する。複数の電池モジュール30,32,34,36,38の全ての更新が不許可である場合には(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでない場合には(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の引き上げ処理を実行して、満充電容量の更新値を確定する。
S110にて、ECU200は、更新が許可される電池モジュールに対して、演算値を用いて満充電容量の更新値を確定する。
S112にて、ECU200は、更新が許可されない電池モジュールのうちの現在値と演算値との差の大きさがしきい値よりも大きい電池モジュール対しては、更新が許可された電池モジュールの満充電容量の更新値のうちの最大値と一致する値を更新値として確定する。また、ECU200は、更新が許可されない電池モジュールのうちの現在値と演算値との差の大きさがしきい値以下の電池モジュールに対しては、現在値を維持する。
S114にて、ECU200は、演算値を用いて複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の更新値を確定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の動作について図4、図5および図6を用いて説明する。
たとえば、図4に示すように、ECU200のメモリ201に記憶された第3電池モジュール34の満充電容量の現在値がFCC(3)であるとし、その後、第3電池モジュール34が図5に示すように実際の満充電容量がFCC’(3)となる新品の電池モジュールに交換された場合を想定する。
外部充電が開始されたときに充電電流の積算が開始される。そして、外部充電の完了後に電流積算値ΣI(充電量)がECU200のメモリ201に記憶される。なお、充電量の目標値は、たとえば、第3電池モジュール34の満充電容量の現在値を基準として決定されるものとする。これは、第3電池モジュール34の満充電容量の現在値が、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の満充電容量の現在値のうちの最小値であるためである。
外部充電が完了してから所定期間が経過した後にIGオン操作が行なわれた場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)が算出される(S100)。このとき、第3電池モジュール34の満充電容量の現在値と演算値との差の大きさはしきい値よりも大きくなるものとする。さらに、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の増加量ΔSOCに基づいて満充電容量の更新の許否が決定される(S102)。
このとき、第3電池モジュール34の増加量ΔSOCは、交換後の第3電池モジュール34の充電前後の第1OCVと第2OCVとの差に基づいて算出される。第3電池モジュール34の増加量ΔSOCがしきい値よりも小さい場合には、第3電池モジュール34の満充電容量の更新が許可されない。
図5に示すように、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの第3電池モジュール34の満充電容量の更新が許可されない場合には(S104にてYES,S106にてNO)、更新が許可される電池モジュールについての更新値が確定される(S110)。このとき、図6に示すように、更新が許可される電池モジュールの更新値のうちの最大値は、第4電池モジュール36の更新値FCC(4)である。
そのため、更新が許可されない第3電池モジュール34については、更新が許可される電池モジュールの更新値のうちの最大値と一致する値FCC(4)が第3電池モジュール34の満充電容量の更新値として確定される(S112)。
一方、たとえば、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも更新が許可される場合には(S102にてNO)、算出された満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)に基づいて各電池モジュールの満充電容量の更新値がそれぞれ確定される(S114)。
また、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも更新が許可されない場合には(S102YES,S104にてYES)、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の満充電容量の現在値に所定値が加算された値が更新値として確定される(S108)。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)を用いて複数の電池モジュール30,32,34,36,38の満充電容量を更新する場合には、増加量ΔSOCがしきい値よりも小さい場合には、更新が許可されない。電池モジュールが交換された場合には、満充電容量の現在値と演算値との差の大きさがしきい値よりも大きくなる。そのため、更新が許可されない場合であって、かつ、満充電容量の現在値と演算値との差の大きさがしきい値よりも大きくなる場合に、満充電容量を更新が許可される電池の満充電容量の更新値のうちの最大値に一致する値に増加させることによって、交換後の実際の満充電容量FCC’(3)に近づけることができる。したがって、交換後に電池の満充電容量を適切に更新する車両および車両用制御方法を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、ECU200は、更新が許可された電池モジュールの更新値のうちの最大値を、更新が許可されない電池モジュールの満充電容量の更新値として確定するとして説明したが、少なくとも更新が許可された電池モジュールの更新値のうちの最小値よりも大きい値が、更新が許可されない電池モジュールの満充電容量の更新値として確定されればよい。このようにすると、バッテリ26の保護を目的として複数の電池モジュールのうちの満充電容量の最小値に基づいて電池制御を実行する場合に、交換後の電池モジュールの満充電容量を基準として電池制御が実行されることを抑制できる。
また、本実施の形態においては、更新が許可されない電池モジュールにおいて、満充電容量の現在値と演算値との差分がしきい値よりも大きい場合を、電池モジュールが交換された場合であるとして、満充電容量を現在値よりも増加させるとして説明したが、電池モジュールが交換されたか否かは、特に、満充電容量を現在値と演算値との差に限定して判定されるものではない。たとえば、満充電容量の現在値を基準とした充電後のSOCの推定値と、満充電容量の演算値を基準とした充電後のSOCの推定値との差分がしきい値よりも大きい場合を、電池モジュールが交換された場合であるとして、満充電容量を現在値よりも増加させるようにしてもよい。満充電容量の演算値を基準とした充電後のSOCの推定値は、たとえば、充電後の第2OCVに基づくSOCの推定値である。
本発明が適用される車両は、個別に交換が可能な複数の電池モジュールを搭載した車両であれば、図1に示した電気自動車の構成に限定されるものではない。たとえば、車両1は、図1に示す構成以外の構成の電気自動車やハイブリッド自動車であってもよい。
<第2の実施の形態>
以下、第2の実施の形態に係る車両1について説明する。本実施の形態に係る車両1は、上述の第1の実施の形態に係る車両1の構成と比較して、ECU200の動作が異なる。それ以外の構成については、図1に示した上述の第1の実施の形態に係る車両1の構成と同じ構成である。それらについては同じ参照符号が付されてある。それらの機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰り返されない。
本実施の形態においては、ECU200が、バッテリ26の充電完了後に複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された演算値を用いて複数の電池の満充電容量を更新する場合に、満充電容量の現在値と演算値との差分の大きさが大きい状態の電池については、差分の大きさが小さい状態である場合と比べて演算値を大きく反映させて満充電容量を更新する点を特徴とする。
また、本実施の形態においては、ECU200は、満充電容量の現在値と演算値との差分の大きさが大きい状態の電池であるか否かを、充電終了時の第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きいか否かによって判定するものとする。第1SOC推定値および第2SOC推定値については後述する。
図7に、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の機能ブロック図を示す。ECU200は、満充電容量算出部202と、SOC判定部214と、寄与率決定部216と、満充電容量確定部218とを含む。なお、図7に示す満充電容量算出部202は、図2に示す満充電容量算出部202の動作および機能と同じである。そのため、その詳細な説明は繰り返されない。
SOC判定部214は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々において、充電終了時の第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きいか否かを判定する。SOC判定部214は、満充電容量の現在値を基準として第1SOC推定値を算出する。SOC判定部214は、第1SOC推定値=充電開始時SOC+電流積算値ΣI/満充電容量の現在値×100の式を用いて第1SOC推定値を算出する。
さらに、SOC判定部214は、満充電容量の演算値を基準とした第2SOC推定値を算出する。具体的には、SOC判定部214は、充電が完了してから所定期間経過後の第2OCVに基づいて第2SOC推定値を算出する。
SOC判定部214は、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差(第1SOC推定値−第2SOC推定値)がしきい値よりも大きいか否かを判定する。しきい値は、電池モジュールが交換されたことを判定するための値であって、たとえば、所定値である。
なお、SOC判定部214は、たとえば、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きいと判定した場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの該当する電池モジュールの交換フラグをオン状態にしてもよい。また、SOC判定部214は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのいずれも第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値以下である場合には、全ての電池モジュールに対応する交換フラグをオフ状態にしてもよい。交換フラグがオン状態であるとは、対応する電池モジュールが交換されたことを意味する。
寄与率決定部216は、SOC判定部214によって第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きいと判定された電池モジュールに対応する寄与率を決定する。
寄与率決定部216は、たとえば、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分が大きい場合には、差分が小さい場合と比べて寄与率の値が大きくなるように寄与率を決定する。寄与率決定部216は、たとえば、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差と、所定のマップとに基づいて寄与率を算出する。所定のマップは、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差と、寄与率との関係を予め規定したマップである。
なお、所定のマップを用いて算出される寄与率は、少なくとも第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値以下であると判定された電池モジュールの満充電容量の更新に適用される所定の寄与率よりも大きい値が算出されるものとする。
また、所定のマップを用いて算出される寄与率および所定の寄与率は、現在値と演算値との差分をどの程度更新値に反映させるかを示す係数である。これらの寄与率は、充電時間が長い場合の満充電容量の誤差、電圧センサの誤差、電流センサの誤差等を考慮して適合される。
満充電容量確定部218は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の現在値、演算値FCC_a(1)〜(5)および寄与率に基づいて満充電容量の更新値を確定する。
満充電容量確定部218は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのSOC判定部214によって第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値以下であると判定された電池モジュールに対しては、満充電容量の現在値と演算値との差分に所定の寄与率を乗じた値を現在値に加算することによって満充電容量の更新値を確定する。
満充電容量確定部218は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちのSOC判定部214によって第1SOC推定値が第2SOC推定値よりも大きいと判定された電池モジュールに対しては、満充電容量の現在値と演算値との差分に寄与率決定部216によって決定された寄与率を乗じた値を現在値に加算することによって満充電容量の更新値を確定する。
本実施の形態において、満充電容量算出部202と、SOC判定部214と、寄与率決定部216と、満充電容量確定部218とは、いずれもECU200のCPUがメモリ201に記憶されたプログラムを実行することにより実現される、ソフトウェアとして機能するものとして説明するが、ハードウェアにより実現されるようにしてもよい。なお、このようなプログラムは記憶媒体に記録されて車両1に搭載される。
図8を参照して、本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと記載する)200にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)を算出する。
S202にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の第1SOC推定値および第2SOC推定値を算出する。
S204にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうち第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きくなる電池モジュールがあるか否かを判定する。第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きくなる電池モジュールがある場合(S204にてYES)、処理はS206に移される。もしそうでない場合(S204にてNO)、処理はS208に移される。
S206にて、ECU200は、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きいと判定した電池モジュールに対応する交換フラグをオン状態にする。S208にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々に対応する交換フラグをオフ状態にする。
S210にて、ECU200は、複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの交換フラグがオン状態となる電池モジュールの寄与率を第1SOC推定値と第2SOC推定値との差と所定のマップとに基づいて決定する。
S212にて、ECU200は、満充電容量の更新値を確定する。ECU200は、交換フラグがオン状態となる電池モジュールに対しては、満充電容量の現在値と演算値との差分に、決定された寄与率を乗じた値を現在値に加算することによって満充電容量の更新値を確定する。
また、ECU200は、交換フラグがオフ状態となる電池モジュールに対しては、満充電容量の現在値と演算値との差分に所定の寄与率を乗じた値を現在値に加算することによって満充電容量の更新値を確定する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく本実施の形態に係る車両1に搭載されたECU200の動作について図9、図10および図11を用いて説明する。
たとえば、図9に示すように、ECU200のメモリ201に記憶された第3電池モジュール34の満充電容量の現在値がFCC(3)であるとし、その後、第3電池モジュール34が図10に示すように実際の満充電容量がFCC’(3)となる新品の電池モジュールに交換された場合を想定する。
外部充電が開始されたときに充電電流の積算が開始される。そして、外部充電の完了後に電流積算値ΣI(充電量)がECU200のメモリ201に記憶される。
外部充電が完了してから所定期間が経過した後にIGオン操作が行なわれた場合に、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々の満充電容量の演算値FCC_a(1)〜(5)が算出される(S200)。さらに、複数の電池モジュール30,32,34,36,38の各々において、第1SOC推定値および第2SOC推定値が算出される(S202)。
複数の電池モジュール30,32,34,36,38のうちの第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分がしきい値よりも大きくなる電池モジュールがある場合には(S204にてYES)、該当する電池モジュールに対応する交換フラグがオン状態にされる(S206)。
その後、交換フラグがオン状態となる電池モジュールに対応する寄与率が算出され(S208)、演算値と現在値と寄与率とに基づいて満充電容量の更新値が確定される(S210)。
交換フラグがオン状態になる電池モジュールについては、図11に示すように、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差分が大きくなるほど、寄与率の値が大きくなるように寄与率が決定される。その結果、決定された寄与率に基づいて更新値が確定されることにより、更新値に対して演算値を大きく反映させることができる。すなわち、寄与率が所定値である場合と比べて、更新値を交換後の電池モジュールの実際の満充電容量FCC’(3)に近づけることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る車両1によると、満充電容量の現在値を基準とした第1SOC推定値と、演算値を基準とした充電後の第2OCVに基づく第2SOC推定値との差分の大きさがしきい値よりも大きい電池モジュールについて、差分の大きさが小さい場合と比べて寄与率の値が大きくなるように寄与率が決定される。これにより、電池モジュールが交換された場合に、満充電容量の更新値を確定するための寄与率が所定の寄与率よりも大きい値が決定されるため、交換された電池モジュールも満充電容量の更新値を実際の満充電容量に近づけることができる。したがって、交換後に電池の満充電容量を適切に更新する車両および車両用制御方法を提供することができる。
なお、本実施の形態においては、第1SOC推定値と第2SOC推定値との差に基づいて寄与率を決定するとして説明したが、たとえば、満充電容量の現在値と演算値との差に基づいて寄与率を決定してもよい。たとえば、ECU200は、満充電容量の現在値と演算値との差分の大きさがしきい値よりも大きい電池モジュールに対して、差分の大きさが小さい場合と比べて寄与率の値が大きくなるように寄与率を決定してもよい。このようにして、上述の作用効果と同様の作用効果を発生させることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、2 車輪、8 減速機、10 トランスミッション、12 レゾルバ、22 車輪速センサ、24 PCU、26 バッテリ、30,32,34,36,38 電池モジュール、78 充電装置、150 電流センサ、152 電池温度センサ、154,156,158,160,162 電圧センサ、200 ECU、201 メモリ、202 満充電容量算出部、204 更新許否決定部、206,218 満充電容量確定部、214 SOC判定部、216 寄与率決定部、300 充電プラグ、302 外部電源、304 充電ケーブル。

Claims (11)

  1. 複数の電池を含む組電池と、
    前記組電池の充電を制御するための制御装置とを含み、
    前記制御装置は、前記組電池の充電完了後に前記複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された前記演算値を用いて前記複数の電池の前記満充電容量を更新する場合に、前記複数の電池のうちの更新が許可されない電池の前記満充電容量を、前記複数の電池のうちの更新が許可された電池の前記満充電容量の最小値よりも大きい値であって、かつ、前記更新が許可された電池の前記満充電容量の最大値以下の値に増加させ、
    前記制御装置は、前記複数の電池の各々の前記満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量を開放電圧の変化量に基づいて算出し、算出された前記変化量が第1しきい値よりも小さい電池については、前記満充電容量の更新を許可しない、車両。
  2. 前記制御装置は、前記演算値と前記満充電容量の現在値との差の大きさが第2しきい値よりも大きい場合に、前記複数の電池のうちの更新が許可されない電池の前記満充電容量を前記現在値よりも増加させる、請求項1に記載の車両。
  3. 前記制御装置は、前記複数の電池のうちの更新が許可されない電池の前記満充電容量を、前記複数の電池のうちの更新が許可された電池の前記満充電容量の最大値と一致する値に増加させる、請求項1または2に記載の車両。
  4. 前記制御装置は、前記複数の電池の各々の前記満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量を算出し、算出された前記変化量が前記第1しきい値よりも大きい電池については、前記演算値を用いて前記満充電容量を更新する、請求項1〜のいずれかに記載の車両。
  5. 前記制御装置は、前記組電池の充電完了時までの電流積算値と、開放電圧の変化量に基づく前記満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量とに基づいて前記複数の電池の各々の前記演算値を算出する、請求項1〜のいずれかに記載の車両。
  6. 前記車両は、前記組電池を外部電源を用いて充電するための充電装置をさらに含む、請求項1〜のいずれかに記載の車両。
  7. 複数の電池を含む組電池と、
    前記組電池の充電を制御するための制御装置とを含み、
    前記制御装置は、前記組電池の充電完了後に前記複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出し、算出された前記演算値を用いて前記複数の電池の前記満充電容量を更新する場合に、前記満充電容量の現在値と前記演算値との差分の大きさがしきい値よりも大きい状態の電池については、前記差分の大きさが前記しきい値よりも小さい状態である場合と比べて前記演算値を大きく反映させて前記満充電容量を更新し、
    前記制御装置は、前記演算値から前記現在値を減算した値に寄与率を乗じた値を前記現在値に加算することによって前記満充電容量を更新し、前記現在値と前記演算値との差分の大きさが前記しきい値よりも大きい状態の電池については、前記差分の大きさが前記しきい値よりも小さい状態である場合と比べて前記寄与率の値が大きくなるように前記寄与率を決定する、車両。
  8. 前記制御装置は、前記満充電容量の前記現在値と充電量とに基づく前記満充電容量に対する残容量の割合の第1推定値と、充電後の開放電圧に基づく前記満充電容量に対する前記残容量の割合の第2推定値との差分の大きさが前記しきい値よりも大きい電池については、前記差分の大きさが前記しきい値よりも小さい場合と比べて前記演算値を大きく反映させて前記満充電容量を更新する、請求項に記載の車両。
  9. 前記車両は、前記組電池を外部電源を用いて充電するための充電装置をさらに含む、請求項またはに記載の車両。
  10. 複数の電池を含む組電池を搭載した車両に用いられる車両用制御方法であって、
    前記組電池の充電完了後に前記複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出するステップと、
    算出された前記演算値を用いて前記複数の電池の前記満充電容量を更新する場合に、前記複数の電池のうちの更新が許可されない電池の前記満充電容量を、前記複数の電池のうちの更新が許可された電池の前記満充電容量の最小値よりも大きい値であって、かつ、前記更新が許可された電池の前記満充電容量の最大値以下の値に増加させるステップと、
    前記複数の電池の各々の前記満充電容量に対する残容量の割合についての充電前後の変化量を開放電圧の変化量に基づいて算出し、算出された前記変化量がしきい値よりも小さい電池については、前記満充電容量の更新を許可しないステップとを含む、車両用制御方法。
  11. 複数の電池を含む組電池を搭載した車両に用いられる車両用制御方法であって、
    前記組電池の充電完了後に前記複数の電池の各々の満充電容量の演算値を算出するステップと、
    算出された前記演算値を用いて前記複数の電池の前記満充電容量を更新する場合に、前記満充電容量の現在値と前記演算値との差分の大きさがしきい値よりも大きい状態の電池については、前記差分の大きさが前記しきい値よりも小さい状態である場合と比べて前記演算値を大きく反映させて前記満充電容量を更新するステップと、
    前記演算値から前記現在値を減算した値に寄与率を乗じた値を前記現在値に加算することによって前記満充電容量を更新し、前記現在値と前記演算値との差分の大きさが前記しきい値よりも大きい状態の電池については、前記差分の大きさが前記しきい値よりも小さい状態である場合と比べて前記寄与率の値が大きくなるように前記寄与率を決定するステップとを含む、車両用制御方法。
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