JP5159053B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5159053B2
JP5159053B2 JP2006178304A JP2006178304A JP5159053B2 JP 5159053 B2 JP5159053 B2 JP 5159053B2 JP 2006178304 A JP2006178304 A JP 2006178304A JP 2006178304 A JP2006178304 A JP 2006178304A JP 5159053 B2 JP5159053 B2 JP 5159053B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
conductive layer
substrate
conductive
terminal portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006178304A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007043116A (ja
Inventor
秀和 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2006178304A priority Critical patent/JP5159053B2/ja
Publication of JP2007043116A publication Critical patent/JP2007043116A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5159053B2 publication Critical patent/JP5159053B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体装置に関する。半導体装置とは、トランジスタを含むものである。
近年、非接触でデータの送信と受信を行うことが可能な半導体装置の開発が進められている。このような半導体装置は、RFID(Radio Frequency IDentification)、RFチップ、RFタグ、ICチップ、ICタグ、ICラベル、無線チップ、無線タグ、電子チップ、電子タグ、無線プロセッサ、無線メモリ等と呼ばれ(例えば、特許文献1参照)、既に一部の分野において、導入が開始されている。
特開2004−282050号公報
非接触でデータの送信と受信を行うことが可能な半導体装置は、アンテナを用いており、トランジスタとアンテナの両者が設けられた基板を用いる場合と、トランジスタが設けられた第1の基板とアンテナが設けられた第2の基板を用いる場合の2つに大別される。この2つのタイプは、多くの場合において、周波数帯で使い分けされる。また、このような半導体装置において、通信距離を長くするためには、アンテナの占有面積を大きくする必要がある。従って、アンテナの占有面積を大きくするためには、トランジスタが設けられた第1の基板とアンテナが設けられた第2の基板を用いる場合が多い。
トランジスタを有する積層体と、導電層が設けられた基板を用いる場合、積層体と基板とを貼り合わせ、かつ、積層体が含む第1の導電層と、基板上の第2の導電層とを電気的に接続させる必要がある。そこで本発明は、トランジスタを有する積層体が含む第1の導電層と、基板上の第2の導電層との間の電気的な接続を確実に行うことができる半導体装置の提供を課題とする。
本発明の半導体装置は、トランジスタを有する積層体が含む第1の導電層(例えば、トランジスタが含むゲート電極と同じ層に設けられた導電層、トランジスタのソース又はドレインに接続されたソース配線又はドレイン配線と同じ層に設けられた導電層、ソース配線又はドレイン配線に接続された配線と同じ層に設けられた導電層等)と、基板上に設けられた第2の導電層(例えば、アンテナや接続配線として機能する導電層)とを、電気的に接続させる導電層を設ける。そのため、第1の導電層と第2の導電層の間の電気的な接続を確実に行うことができる。
また、第1の導電層と第2の導電層とを電気的に接続させる導電層は、第1の導電層と第2の導電層とを貫通するように設ける。そのため、トランジスタを有する積層体と、第2の導電層が設けられた基板との貼り合わせ(固定)を強固にすることができる。以下に、本発明の半導体装置の詳しい構成について説明する。
本発明の半導体装置は、薄膜集積回路と、薄膜集積回路に接続された第1の端子部と、基板上に設けられた第1の導電層と、第1の導電層に接続された第2の端子部と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第2の導電層とを有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。また、第1の端子部、第2の端子部及び第2の導電層は、薄膜集積回路と重ならないように設けられている。
本発明の半導体装置は、第1の基板の一方の面上に設けられた薄膜集積回路と、薄膜集積回路に接続された第1の端子部と、第2の基板の一方の面上に設けられた第1の導電層と、第1の導電層に接続された第2の端子部と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の基板、第1の端子部、第2の端子部及び第2の基板を貫通するように設けられた第2の導電層とを有する。第1の基板の一方の面と第2の基板の一方の面は、対向するように設けられ、第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。また、第1の端子部、第2の端子部及び第2の導電層は、薄膜集積回路と重ならないように設けられている。
第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させる第2の導電層は、熱または電気の伝導率が比較的大きな物質(例えば、金属)からなる。第2の導電層は、細く延びた線の形をしており、線状の導体(導電体)、針状の導体(導電体)、棒状の導体(導電体)とよぶことができる。第2の導電層は、具体的には、繊条(金属の細い糸、例えばフィラメント)、針(例えば、「コ」の字形の綴じ針)、針金、釘である。第2の導電層の断面の形状は、四角形状、楕円形状、円形状等であり、その形状は特に制約されない。
また、第2の導電層の大きさは特に制約されず、第2の導電層を設ける箇所によって、適宜決定される。また、第2の導電層は、複数の端子部の間に設けられており、複数の端子部を電気的に接続させる。
また、第2の導電層は、トランジスタを有する積層体が含む第1の端子部と、導電層が設けられた基板が含む第2の端子部を貫通するように設けられる。そのため、トランジスタを有する積層体と基板との貼り合わせ(固定)を強固にすることができる。
本発明の半導体装置は、半導体層、第1の絶縁層(ゲート絶縁層)及び第1の導電層(ゲート電極)を含むトランジスタと、トランジスタ上に設けられた第2の絶縁層と、第2の絶縁層に設けられた開口部を介して、トランジスタのソース又はドレインに接続された第2の導電層(ソース配線又はドレイン配線)と、第1の導電層又は第2の導電層と同じ層に設けられた第3の導電層(第1の端子部に相当)とを有する。
また、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられた第5の導電層(第2の端子部に相当)と、第3の絶縁層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。なお、上記構成の半導体装置において、第3の絶縁層を異方性導電層に置換してもよい。
または、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層上に設けられた第4の絶縁層と、第4の絶縁層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられた第5の導電層(第2の端子部に相当)と、第4の絶縁層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。なお、上記構成の半導体装置において、第4の絶縁層を異方性導電層に置換してもよい。
または、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に選択的に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層に設けられた開口部を介して、第3の導電層に接するバンプと、第3の絶縁層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられ、バンプに接する第5の導電層(第2の端子部に相当)と、第3の絶縁層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。
または、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に選択的に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層に設けられた開口部を介して、第3の導電層に接するバンプと、第3の絶縁層とバンプ上に設けられた異方性導電層と、異方性導電層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられ、バンプに接する第5の導電層(第2の端子部に相当)と、異方性導電層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。
または、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に選択的に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層に設けられた開口部を介して、第3の導電層に接する第1のバンプと、第3の絶縁層上に、選択的に設けられた第4の絶縁層と、第4の絶縁層に設けられた開口部を介して、第1のバンプに接する第2のバンプと、第4の絶縁層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられ、第2のバンプに接する第5の導電層(第2の端子部に相当)と、第4の絶縁層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。
または、上記の構成に加えて、第2の絶縁層と第2の導電層上に選択的に設けられた第3の絶縁層と、第3の絶縁層に設けられた開口部を介して、第3の導電層に接する第1のバンプと、第3の絶縁層と第1のバンプ上に設けられた異方性導電層と、異方性導電層上に設けられた第2のバンプと、異方性導電層上に設けられた第4の導電層と、第4の導電層と同じ層に設けられた第5の導電層(第2の端子部に相当)と、異方性導電層と第4の導電層上に設けられた基板と、第1の端子部と第2の端子部を電気的に接続させると共に、第1の端子部、第2の端子部及び基板を貫通するように設けられた第6の導電層を有する。第1の端子部と第2の端子部は、重なるように設けられている。
上記の構成の半導体装置において、第4、5の導電層は、アンテナとして機能する。また、バンプ(突起電極とも言う)は、金、銀又は銅を含む材料を用いる。好適には、抵抗値の低い銀を含む材料を用いるとよい。
第1の端子部と第2の端子部を接続させる第6の導電層は、熱または電気の伝導率が比較的大きな物質からなる。第6の導電層は、細く延びた線の形をしている。
また、第1の端子部と第2の端子部を貫通する導電層を設けることにより、半導体装置に帯電した静電気を放電させ、半導体装置が含む半導体素子に対する劣化や破壊を防止することができる。つまり、第1の端子部と第2の端子部を貫通する導電層を設けることにより、半導体装置に対する静電破壊を防止することができる。
本発明により、トランジスタを有する積層体が含む第1の導電層と、基板上に設けられた第2の導電層との電気的な接続を確実に行うことができる。また、トランジスタを有する積層体と、第2の導電層が設けられた基板との貼り合わせ(固定)を強固にすることができる。また、第1の導電層と第2の導電層の間の抵抗値を低くし、消費電力を低減することができる。
本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する本発明の構成において、同じものを指す符号は異なる図面間で共通して用いる。
(実施の形態1)
本発明の半導体装置の構成について、図23、24を参照して説明する。図23(C)は図23(A)の上面図の点Aから点B、図23(D)は図23(B)の上面図の点Aから点B、図24(B)は図24(A)の点Aから点Bの断面図である。
基板200の一方の面上には、導電層201、202が設けられている(図23(A)(C)参照)。導電層201、202は、アンテナや接続用の配線として用いられる。端子部203は導電層201の端の部分であり、端子部204は導電層202の端の部分である。
基板205の一方の面上には、薄膜集積回路208が設けられている(図23(B)(D)参照)。また、基板205の一方の面上には、薄膜集積回路208に接続された端子部206、207が設けられている。薄膜集積回路208は、複数のトランジスタを有する。端子部206、207は、薄膜集積回路208が含むトランジスタのゲート電極と同じ層の導電層、又は、ソース配線とドレイン配線と同じ層の導電層、ソース配線とドレイン配線に接続された配線と同じ層の導電層等により形成されている。
端子部206、207は、薄膜集積回路208が含む複数のトランジスタのいずれかに電気的に接続されている。
基板200と基板205は、基板200の一方の面と、基板205の一方の面とが対向するように設けられる(図24(A)(B)参照)。このとき、端子部203と端子部206は、重なるように配置される。また、端子部204と端子部207も重なるように配置される。そして、基板200、端子部203、端子部206及び基板205を貫通するような導電層209が設けられる。また、基板200、端子部204、端子部207及び基板205を貫通するような導電層210が設けられる。このとき、導電層209、210は、薄膜集積回路208に重ならないように設けられる。
導電層209、210を設けることにより、端子部203と端子部206、端子部204と端子部207を電気的に接続させることができる。また、導電層209、210を設けることにより、基板200と基板205との貼り合わせを強固にすることができる。
なお、基板205から、薄膜集積回路208を含む積層体を分離してもよい。そうすると、小型化、薄型化、軽量化を実現することができる。また、上記の構成では、基板205の一方の面上のみに薄膜集積回路208が設けられているが、本発明はこの形態に制約されない。基板200の一方の面上にも薄膜集積回路を設けてもよい。
(実施の形態2)
本発明の半導体装置の構成について説明するために、半導体装置の作製方法について、図1〜4の断面図と図5、6の上面図を参照して説明する。なお、図1(B)は図5(A)、図2(A)は図5(B)(C)、図2(B)は図5(D)の上面図の点Aから点Bの断面図である。また、図2(C)は図6(A)、図3(B)は図6(B)、図4は図6(C)、図6(D)の上面図の点Aから点Bの断面図である。
まず、基板10の一方の面上に、絶縁層11を形成する(図1(A)参照)。次に、絶縁層11上に剥離層12を形成する。次に、剥離層12上に絶縁層13を形成する。
基板10は、ガラス基板、プラスチック基板、シリコン基板、石英基板等である。好適には、基板10として、ガラス基板やプラスチック基板を用いるとよい。ガラス基板やプラスチック基板は、1辺が1メートル以上のものを作成することが容易であり、また、四角形状等の所望の形状のものを作成することが容易であるからである。そのため、例えば、四角形状で、1辺が1メートル以上のガラス基板やプラスチック基板を用いると、生産性を大幅に向上させることができる。このような利点は、円形で、最大で直径が30センチ程度のシリコン基板を用いる場合と比較すると、大きな優位点である。
絶縁層11、13として、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、珪素の酸化物、珪素の窒化物、窒素を含む珪素の酸化物、酸素を含む珪素の窒化物などを形成する。絶縁層11は、基板10からの不純物元素が上層に侵入してしまうことを防止する役目を担う。絶縁層11は、必要がなければ、形成しなくてもよい。
剥離層12として、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、チタン(Ti)、タンタル(Ta)、ニオブ(Nb)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、ジルコニウム(Zr)、亜鉛(Zn)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、珪素(Si)から選択された元素または前記元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料からなる層を、単層又は積層して形成する。珪素を含む層の結晶構造は、非晶質、微結晶、多結晶のいずれの場合でもよい。
剥離層12が単層構造の場合、好ましくは、タングステン、モリブデン、タングステンとモリブデンの混合物、タングステンの酸化物、タングステンの酸化窒化物、タングステンの窒化酸化物、モリブデンの酸化物、モリブデンの酸化窒化物、モリブデンの窒化酸化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化窒化物、タングステンとモリブデンの混合物の窒化酸化物のいずれかを含む層を形成する。
剥離層12が積層構造の場合、好ましくは、1層目として、タングステン、モリブデン、タングステンとモリブデンの混合物を含む層を形成し、2層目として、タングステンの酸化物、モリブデンの酸化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化物、タングステンの酸化窒化物、モリブデンの酸化窒化物、タングステンとモリブデンの混合物の酸化窒化物を形成する。
なお、剥離層12として、タングステンとタングステンの酸化物の積層構造を形成する場合、まず、剥離層12としてタングステンを含む層を形成し、その上層の絶縁層13として、珪素の酸化物を含む層を形成することにより、タングステンを含む層と珪素の酸化物を含む層との間に、タングステンの酸化物を含む層が形成されることを活用してもよい。これは、タングステンの窒化物、タングステンの酸化窒化物、タングステンの酸化窒化物窒化酸化物を含む層等を形成する場合も同様であり、タングステンを含む層を形成後、その上層に珪素の窒化物を含む層、酸素を含む窒化珪素層、窒素を含む酸化珪素層を形成するとよい。
次に、絶縁層13上に複数のトランジスタ14を形成する。本実施の形態では、複数のトランジスタ14として、薄膜トランジスタ(Thin film transistor)を形成する。複数のトランジスタ14の各々は、半導体層50、ゲート絶縁層(単に絶縁層ともいう)51、ゲート(ゲート電極ともいう)である導電層52を有する。半導体層50は、ソース又はドレインとして機能する不純物領域53、55、チャネル形成領域54を有する。不純物領域53、55には、N型又はP型を付与する不純物元素を添加する。具体的には、N型を付与する不純物元素(例えばリン(P)、砒素(As))、P型を付与する不純物元素(例えばボロン(B))が添加されている。不純物領域55はLDD(Lightly Doped Drain)領域である。なお、複数のトランジスタ14の各々は、半導体層50上にゲート絶縁層51が設けられ、ゲート絶縁層51上に導電層52が設けられたトップゲート型、導電層52上にゲート絶縁層51が設けられ、ゲート絶縁層51上に半導体層50が設けられたボトムゲート型のどちらのタイプでもよい。
なお、図示する構成では、複数のトランジスタ14のみを形成しているが、本発明はこの構成に制約されない。基板10上に設けられる素子は、半導体装置の用途によって適宜調整するとよい。例えば、半導体装置が非接触でデータの送信と受信を行う機能を有する場合、基板10上に複数のトランジスタのみ、又は基板10上に複数のトランジスタとアンテナとして機能する導電層を形成するとよい。また、半導体装置がデータを記憶する機能を有する場合、基板10上に複数のトランジスタと記憶素子(例えば、トランジスタ、メモリトランジスタ等)も形成するとよい。また、半導体装置が回路を制御する機能や信号を生成する機能等を有する場合(例えば、CPU、信号生成回路等)、基板10上にトランジスタを形成するとよい。また、上記以外にも、必要に応じて、抵抗素子や容量素子などの他の素子を形成するとよい。
次に、複数のトランジスタ14上に絶縁層15〜17を形成する。絶縁層15〜17は、プラズマCVD法、スパッタリング法、SOG(スピン オン グラス)法、液滴吐出法等を用いて、珪素の酸化物、珪素の窒化物、ポリイミド、アクリル、シロキサン等を用いて形成する。シロキサンとは、例えば、シリコンと酸素との結合で骨格構造が構成され、置換基に、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)、フルオロ基、又は、少なくとも水素を含む有機基とフルオロ基を用いたものである。なお、上記の構成では、複数のトランジスタ14上に3層の絶縁層(絶縁層15〜17)を形成しているが、本発明はこの構成に制約されない。複数のトランジスタ14上に設けられる絶縁層の数は特に制約されない。
次に、絶縁層15〜17に開口部を形成して、複数のトランジスタ14の各々のソース(ソース領域ともいう)又はドレイン(ドレイン領域ともいう)に接続された導電層20〜25を形成する。導電層20〜25は、プラズマCVD法やスパッタリング法等により、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)等から選択された元素、又はこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で、単層又は積層で形成する。導電層20〜25は、ソース配線又はドレイン配線として機能する。また、導電層20、25は、端子部としても機能する。
次に、絶縁層17と導電層20〜25上に、絶縁層28を形成する(図1(B)、図5(A)参照)。絶縁層28は、絶縁性の樹脂により、5〜200μm、好適には15〜35μmの厚さで形成する。絶縁性の樹脂とは、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂などである。また、絶縁層28は、スクリーン印刷法、液滴吐出法(例えば、インクジェット法)、フォトリソグラフィ法等を用いて、均一に形成する。これらの方法のうち、好適には、スクリーン印刷法を用いるとよい。スクリーン印刷法は、処理時間が短く、装置が安価であるからである。
次に、少なくとも、剥離層12の一部が露出するような開口部29を形成する(図2(A)、図5(B)(C)参照)。この工程は、フォトリソグラフィ法、レーザービームの照射等により行うが、処理時間が短い点から、レーザービームの照射により行うとよい。レーザービームは、基板10、絶縁層11、剥離層12、絶縁層13、15〜17、28に対して照射される。また、レーザービームは、絶縁層28の表面から照射される。開口部29は、少なくとも、剥離層12の一部が露出するように形成される。そのため、少なくとも、絶縁層13、15〜17、28には、開口部29が設けられる。図2(A)、5(B)図示する構成では、レーザービームが、基板10にまで達した場合を示す。また、図5(C)では基板10を6つに分割した場合を示す。
レーザーは、レーザー媒質、励起源、共振器により構成されている。レーザーは、媒質により分類すると、気体レーザー、液体レーザー、固体レーザーがあり、発振の特徴により分類すると、自由電子レーザー、半導体レーザー、X線レーザーがあるが、本発明では、いずれのレーザーを用いてもよい。なお、好ましくは、気体レーザー又は固体レーザーを用いるとよく、さらに好ましくは固体レーザーを用いるとよい。
気体レーザーは、ヘリウムネオンレーザー、炭酸ガスレーザー、エキシマレーザー、アルゴンイオンレーザーがある。エキシマレーザーは、希ガスエキシマレーザー、希ガスハライドエキシマレーザーがある。希ガスエキシマレーザーは、アルゴン、クリプトン、キセノンの3種類の励起分子による発振がある。アルゴンイオンレーザーは、希ガスイオンレーザー、金属蒸気イオンレーザーがある。
液体レーザーは、無機液体レーザー、有機キレートレーザー、色素レーザーがある。無機液体レーザーと有機キレートレーザーは、固体レーザーに利用されているネオジムなどの希土類イオンをレーザー媒質として利用する。
固体レーザーが用いるレーザー媒質は、固体の母体に、レーザー作用をする活性種がドープされたものである。固体の母体とは、結晶又はガラスである。結晶とは、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット結晶)、YLF、YVO、YAlO、サファイア、ルビー、アレキサンドライドである。また、レーザー作用をする活性種とは、例えば、3価のイオン(Cr3+、Nd3+、Yb3+、Tm3+、Ho3+、Er3+、Ti3+)である。
なお、本発明に用いるレーザーには、連続発振型のレーザービームやパルス発振型のレーザービームを用いることができる。なお、レーザービームの照射条件、例えば、周波数、パワー密度、エネルギー密度、ビームプロファイル等は、複数のトランジスタ14を含む積層体の厚さなどを考慮して適宜調整する。
なお、上記のレーザービームを照射する工程では、アブレーション加工を用いることを特徴としている。アブレーション加工とは、レーザービームを照射した部分に生じる現象、つまり、レーザービームが照射されて該レーザービームを吸収した部分の分子結合が切断されて、光分解し、気化して蒸発する現象を用いた加工である。つまり、本発明では、レーザービームを照射して、基板10、絶縁層11、剥離層12、絶縁層13、15〜17、28のある部分の分子結合を切断し、光分解し、気化して蒸発させることにより、開口部29を形成している。
また、レーザーは、紫外領域である1〜380nmの波長の固体レーザーを用いるとよい。好ましくは、1〜380nmの波長のNd:YVOレーザーを用いるとよい。その理由は、1〜380nmの波長のNd:YVOレーザーは、他の高波長側のレーザーに比べ、基板に光が吸収されやすく、アブレーション加工が可能であるからである。また、加工部の周辺に影響を与えず、加工性がよいからである。
次に、絶縁層28上に、絶縁層35を形成する(図2(B)、図5(D)参照)。絶縁層35は、絶縁材料を用いて形成する。また、絶縁層35は、熱硬化樹脂、紫外線硬化樹脂、酢酸ビニル樹脂系接着剤、ビニル共重合樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、ゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤等の接着剤を用いて形成する。また、絶縁層35は、接着剤中に導電性フィラーが設けられた異方性導電材料を用いて形成する。接着剤中に導電性フィラーが設けられた材料は、ACP(Anisotropic Conductive Paste)とよばれる。絶縁層35は、スクリーン印刷法、液滴吐出法、フォトリソグラフィ法等を用いて、均一に形成する。
次に、アンテナ(アンテナとして機能する導電層)40、容量素子41が設けられた基板36を準備する(図2(C)、図6(A)参照)。アンテナ40、容量素子41の各々は、スクリーン印刷法、液滴吐出法、フォトリソグラフィ法、スパッタ法、CVD法などを用いて形成する。図2(C)には、アンテナ40の一部である導電層33、34を図示する。導電層33、34は、アンテナの一部であり、かつ、端子部である。
次に、絶縁層35上に、導電層33、34が設けられた基板36を設置する(図3(A)参照)。このとき、導電層33と導電層20の一部、導電層34と導電層25の一部が重なるように、基板36を設置する。導電層20の一部と、導電層25の一部は、端子部である。
続いて、必要があれば、絶縁層35と基板36とを接着する。この際、フリップチップボンダー、ダイボンダー、ACF貼り付け機、圧着機等により、加圧処理と加熱処理の一方又は両方を行うことにより、接着される。
次に、基板36を用いて、基板10から、複数のトランジスタ14を含む積層体を分離する(図3(B)、図6(B)参照)。なお、基板10からの、複数のトランジスタ14を含む積層体の分離は、剥離層12の内部、又は剥離層12と絶縁層13を境界として行われる。図示する構成では、分離は、剥離層12と絶縁層13を境界として行われた場合を示す。なお、この工程では、基板10からの積層体の分離を、基板36を用いて行うことを特徴としている。上記特徴により、容易にかつ短時間で行うことができる。
次に、絶縁層13、15、16、17、導電層20、絶縁層28、35、導電層33、基板36を貫通するように、導電層18を設ける(図4、図6(C)、図6(D)参照)。また、絶縁層13、15、16、17、導電層25、絶縁層28、35、導電層34、基板36を貫通するように、導電層19を設ける。導電層18、19は、ステンレス鋼線材を伸線したもの、ナマシ鉄線を亜鉛メッキし、常温で伸線したもの等を用いる。また、導電層18、19を設ける手段として、例えば、「コ」の字形の綴じ針を対象物へ挿入し、内側へ折り曲げることで、紙などを綴り合せる道具(綴じ針を対象物に挿入し、綴じ針の先端を折り曲げて、対象物同士を固定する道具、例えば、紙綴器、綴込器、ステープラー)を用いるとよい。また、紙などを縫い合わせる機械(例えば、ミシン)を用いるとよい。
導電層18、19は、複数の薄膜トランジスタ14(複数のトランジスタ14)とは重ならないように設けられている。また、導電層18、19は、「コ」の字形に設けられている。そのため、複数のトランジスタ14を含む積層体と基板36との貼り合わせ(固定)を強固にすることができる。
導電層18、19を設けることにより、導電層20と導電層33、導電層25と導電層34とを電気的に接続させることができる。また、導電層18、19を設けることにより、複数のトランジスタ14を含む積層体と、導電層33、34が設けられた基板36との貼り合わせ(固定)を強固に行うことができる。また、導電層18、19を設けることにより、導電層20と導電層33、導電層25と導電層34の間の抵抗値を低くし、消費電力を低減することができる。
また、複数のトランジスタ14を含む積層体を物品(例えば、紙幣等)に固定する場合がある。そのような場合、絶縁層13、15、16、17、導電層20、絶縁層28、35、導電層33、基板36だけではなく、物品も貫通するように、導電層18、19を設けるとよい。そうすると、複数のトランジスタ14を含む積層体と物品とを固定することができる。
上記に挙げた利点のうち、消費電力を低減することができるという利点は、非接触でデータの送信と受信を行うことが可能な半導体装置にとって、有用な利点である。これは、非接触でデータの送信と受信を行うことが可能な半導体装置は、アンテナから供給される交流の電気信号を用いて電源を生成するため、電源の安定化が難しく、消費電力を極力抑制することが必要であるためである。仮に、消費電力が増加すると、強力な電磁波を入力する必要があるため、リーダ/ライタの消費電力の増加、他の装置や人体への悪影響などの不具合が生じてしまうことがあり、また、半導体装置とリーダ/ライタとの通信距離に制約が生じてしまうことがあるためである。
なお、上記構成の半導体装置(図4参照)において、複数のトランジスタ14を含む積層体を、基板によりさらに封止してもよい(図7(A)参照)。具体的には、基板36と絶縁層13の一方又は両方の表面に、新たに、基板を設けてもよい。図示する構成では、基板36の表面に基板37を設け、絶縁層13の表面に基板38を設けることにより、複数のトランジスタ14を含む積層体を、基板37、38により封止している。基板37、38により封止することにより、強度を向上させることができる。なお、図示する構成では、基板37、38による封止後、導電層18、19を設けているが、本発明はこの構成に制約されない。基板37、38により封止する前に、導電層18、19を設けてもよい。
基板(基体、フィルム、テープとよぶこともできる)37、38の各々は、可撓性を有する基板である。基板37、38の各々は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂(アクリルニトリル、ブタジエン、スチレンの三つが重合した樹脂)、メタクリル樹脂(アクリルともいう)、ポリ塩化ビニル、ポリアセタール、ポリアミド、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアミドイミド、ポリメチルペンテン、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド、ポリウレタン等の材料、繊維質の材料(例えば紙)からなる。フィルムは、単層のフィルムでもよいし、複数のフィルムが積層したフィルムでもよい。また、その表面には、接着層が設けられていてもよい。接着層は、接着剤を含む層である。
基板37、38の各々の表面は、二酸化珪素(シリカ)の粉末により、コーティングされていてもよい。コーティングにより、高温で高湿度の環境下においても防水性を保つことができる。また、その表面は、インジウム錫酸化物等の導電性材料によりコーティングされていてもよい。コーティングした材料が静電気をチャージし、薄膜集積回路を静電気から保護することができる。また、その表面は、炭素を主成分とする材料(例えば、ダイヤモンドライクカーボン)によりコーティングされていてもよい。コーティングにより強度が増し、半導体装置の劣化や破壊を抑制することができる。また、基板37、38は、基材の材料(例えば樹脂)と、二酸化珪素や導電性材料や炭素を主成分とする材料とを混ぜ合わせた材料により形成してもよい。
基板37、38による複数のトランジスタ14を含む積層体の封止は、基板37、38の各々の表面の層、又は基板37、38の各々の表面の接着層を加熱処理によって溶かすことにより行われる。また必要に応じて、加圧処理が行われる。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)において、導電層20、33と、導電層25、34の間に、導電層18、19がそれぞれ設けられているが、本発明はこの構成に制約されない。導電層20〜25上に絶縁層60を設け、絶縁層60に設けられた開口部を介して、導電層20、25に接続された導電層58、59を設けてもよい。そして、導電層58、33と、導電層59、34の間に、導電層18、19をそれぞれ設けてもよい。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)では、導電層20、25と、導電層33、34の間に、2層の絶縁層(絶縁層28、35)が設けられているが、本発明はこの構成に制約されない。導電層20、25と、導電層33、34の間に、1層の絶縁層(絶縁層26)のみを設けてもよい(図8(A)参照)。なお、絶縁層26は、絶縁材料、接着性を有する材料、異方性導電材料等から形成される。このように、1層の絶縁層のみを設けることにより、工程数を削減し、作成費用の低減を実現することができる。また、薄型化を実現することができる。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)では、導電層20、25と、導電層33、34とが、それぞれ電気的に接続されるように、導電層18、19が設けられている。導電層20、25は、トランジスタのソース電極又はドレイン電極に接続されるソース配線又はドレイン配線、又は、ソース配線又はドレイン配線と同じ層に設けられた導電層である。しかしながら、本発明はこの構成に制約されない。導電層20、25ではなく、トランジスタのゲート電極と同じ層に設けられた導電層31、32を用いてもよい。そして、導電層31、32と、導電層33、34とが、電気的に接続されるように、導電層18、19を設けてもよい。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)では、導電層18、19の各々の貫通孔(孔、穴、開口部ともいう)は、2つ設けられているが、本発明はこの構成に制約されない。導電層18、19の貫通孔を2つ以上設けてもよい(図8(B)参照)。貫通孔を2つ以上設けるためには、紙などを縫い合わせる機械(例えば、ミシン)を用いるとよい。また、導電層18、19として、柔軟性のあるものを用いるとよい。貫通孔を2つ以上設けることにより、複数のトランジスタ14を含む積層体と、導電層33、34が設けられた基板36との貼り合わせ(固定)を強固にすることができる。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)とは異なり、絶縁層28、35を選択的に設け、導電層20と導電層33の間にバンプ65を設けてもよい(図9(A)参照)。また、導電層25と導電層34の間にバンプ66を設けてもよい。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)とは異なり、絶縁層28を選択的に設け、かつ、絶縁層35を、導電性粒子73を含む樹脂層74に置換してもよい。そして、導電層20と導電層33の間に、バンプ65と樹脂層74を設けてもよい(図9(B)参照)。また、導電層25と導電層34の間に、バンプ66と樹脂層74を設けてもよい。なお、導電性粒子73を含む樹脂層74とは、異方性導電層である。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)とは異なり、絶縁層28、35を選択的に設け、導電層20と導電層33の間に、バンプ68、69を設けてもよい(図10(A)参照)。また、導電層25と導電層34の間に、バンプ70、71を設けてもよい。
また、上記構成の半導体装置(図7(A)参照)とは異なり、絶縁層28を選択的に設け、かつ、絶縁層35を、導電性粒子73を含む樹脂層74に置換してもよい。そして、導電層20と導電層33の間に、バンプ68、導電性粒子73を含む樹脂層74、バンプ69を設けてもよい(図10(B)参照)。また、導電層25と導電層34の間に、バンプ70、樹脂層74、バンプ71を設けてもよい。
バンプは、金、銀、銅のいずれかを用いるが、好適には、抵抗値の低い銀を用いるとよい。
(実施の形態3)
上記の実施の形態では、基板10から、複数のトランジスタ14を含む積層体を分離しているが(図3(B)参照)、本発明はこの形態に制約されない。
導電層20〜25を形成した後に(図1(A))、必要に応じて、導電層20〜25上に保護を目的とした層を形成し、その後、基板10の他方の面を、研削装置を用いて研削してもよい。好適には、基板10の厚さが100μm以下になるまで研削する。研削装置は、例えば、研削盤、砥ぎ磨く石である。
続いて、研削した基板10の他方の面を、研磨装置を用いて研磨してもよい。好適には、基板10の厚さが50μm以下、好ましくは20μm以下、より好ましくは5μm以下になるまで研磨する。研磨装置は、例えば、研磨パッド、研磨砥粒(例えば酸化セリウム等)である。研削工程と研磨工程の後は、必要に応じて、ゴミを除去するための洗浄工程、乾燥工程の一方又は両方を行う。
また、研磨後の基板10の厚さは、研削工程と研磨工程に必要な時間、後に行う切断工程に必要な時間、半導体装置の用途、その用途に必要な強度などを考慮して、適宜決めるとよい。例えば、研削工程と研磨工程の時間を短くすることにより生産性を向上させる場合は、研磨後の基板10の厚さは50μm程度にするとよい。また、後に行う切断工程に必要な時間を短くすることにより生産性を向上させる場合、研磨後の基板10の厚さは、20μm以下、より好適には5μm以下とするとよい。また、半導体装置を薄い物品に貼り付けたり、埋め込んだりする場合、研磨後の基板10の厚さは20μm以下、より好適には5μm以下とするとよい。
次に、導電層20〜25上に、絶縁層28を形成する(図1(B)参照)。続いて、開口部29は形成せず、絶縁層28上に、絶縁層35を形成する(図2(B)参照)。次に、導電層33、34が設けられた基板36を準備する。次に、絶縁層35上に、導電層33、34が設けられた基板36を設置する。続いて、導電層20と導電層33、導電層25と導電層34とが電気的に接続されるような導電層18、19を設ける(図22参照)。導電層18、19は、導電層20、33と、導電層25、34が貫通するように設けられる。このように、基板10を複数のトランジスタ14を含む積層体から分離せず、基板10を残しておいてもよい。基板10を残しておくことにより、有害な気体の侵入、水の侵入、不純物元素の侵入を抑制することができる。従って、劣化や破壊を抑制し、信頼性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態2における基板10を分離する工程を、本実施の形態のような基板10を研削研磨する工程に置換してもよい。基板10を研削研磨することで、バリア性を向上させることができる。
(実施の形態4)
上記の実施の形態では、基板10を複数のトランジスタ14を含む積層体から分離し(図3(B)参照)、次に、導電層18、19を設けているが(図4参照)、本発明はこの形態に制約されない。基板10を複数のトランジスタ14を含む積層体から分離し(図3(B)参照)、次に、絶縁層13の表面に、基板42と複数のトランジスタ43を含む積層体44を設けてもよい(図11(A)参照)。そして、必要に応じて、加熱処理と加圧処理の一方又は両方を行うことにより、絶縁層13と絶縁層45を接着させてもよい。絶縁層45は、接着剤又は異方性導電材料からなる。
続いて、基板36を用いて、基板42を複数のトランジスタ43を含む積層体46から分離してもよい(図11(B)参照)。図示する構成では、剥離層47と絶縁層48を境界として、基板42を積層体46から分離している。次に、導電層33、20、56を貫通するような導電層18と、導電層34、25、57を貫通するような導電層19を設けてもよい(図12参照)。
上記構成により、複数のトランジスタを積層した半導体装置を提供することができる。複数のトランジスタを積層することにより、1つの半導体装置に設けるトランジスタの個数を多くすることができるため、高機能化を実現した半導体装置を提供することができる。
導電層が設けられた基板について、図13を参照して説明する。導電層が設けられた基板は、例えば、以下の2つのようなものがある。導電層は、アンテナや接続配線として機能する。
1つは、基板36上に導電層33、34が設けられたものである(図13(A)参照)。基板36は、ポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PES(ポリエーテルサルフォン)などから形成されている。導電層33、34は、銅、銀などにより形成されている。また、導電層33、34の露出している部分は、酸化防止のため金などによりメッキが施されている。
もう1つは、基板36上に、導電層33、34、保護層39が設けられたものである(図13(B)参照)。保護層39としては、基板と絶縁性の樹脂の一方又は両方が設けられている。基板はポリイミド、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)、PES(ポリエーテルサルフォン)である。絶縁性の樹脂は、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、合成ゴム系樹脂等である。
なお、基板36上の導電層33、34をアンテナとして機能させる場合、導電層33、34の形状は特に制約されない。形状としては、例えば、ダイポール、輪状(例えば、ループアンテナ)、らせん状、直方体で平坦なもの(例えば、パッチアンテナ)などがある。また、導電層33、34を形成する材料も特に制約されない。材料には、例えば、金、銀、銅等を用いればよく、そのうち、抵抗値が低い銀を用いるとよい。また、その作製方法も特に制約されず、スパッタリング法、CVD法、スクリーン印刷法、液滴吐出法(例えばインクジェット法)、ディスペンサ法等を用いるとよい。
なお、アンテナを、直接、金属の表面に貼り付けると、金属の表面を通る磁束によって、金属にうず電流が発生する。このようなうず電流は、リーダ/ライタの磁界に対して、逆向きに発生してしまう。そこで、アンテナと導電層の間に、高い透磁率で高周波損失の少ないフェライトや金属薄膜シートを挟み、うず電流の発生を防止するとよい。
なお、上記の実施の形態では、導電層が設けられた基板を用いているが、そのような導電層が設けられた基板としては、上記の2つのどちらを用いてもよい。
本発明の半導体装置の構成について、図14を参照して説明する。本発明の半導体装置100は、演算処理回路101、記憶回路103、アンテナ104、電源回路109、復調回路110、変調回路111を有する。半導体装置100は、アンテナ104と電源回路109を必須の構成要素としており、他の要素は、半導体装置100の用途に従って、適宜設けられる。
演算処理回路101は、復調回路110から入力される信号に基づき、命令の解析、記憶回路103の制御、外部に送信するデータの変調回路111への出力などを行う。
記憶回路103は、記憶素子を含む回路と、データの書き込みやデータの読み出しを制御する制御回路を有する。記憶回路103には、少なくとも、半導体装置自体の識別番号が記憶されている。識別番号は、他の半導体装置と区別するために用いられる。また、記憶回路103は、有機メモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、マスクROM(Read Only Memory)、PROM(Programmable Read Only Memory)、EPROM(Electrically Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びフラッシュメモリから選択された一種又は複数種を有する。有機メモリは、一対の導電層間に有機化合物を含む層が挟まれた構造を有する。有機メモリは、構造が単純であるため、作成工程を簡略化することができ、費用を削減することができる。また、構造が単純であるために、積層体の面積を小型化することが容易であり、大容量化を容易に実現することができる。また、不揮発性であり、電池を内蔵する必要がないという長所がある。従って、記憶回路103として、有機メモリを用いることが好ましい。
アンテナ104は、リーダ/ライタ112から供給された搬送波を、交流の電気信号に変換する。また、変調回路111により、負荷変調が加えられる。電源回路109は、アンテナ104が変換した交流の電気信号を用いて電源電圧を生成し、各回路に電源電圧を供給する。
復調回路110は、アンテナ104が変換した交流の電気信号を復調し、復調した信号を、演算処理回路101に供給する。変調回路111は、演算処理回路101から供給される信号に基づき、アンテナ104に負荷変調を加える。
リーダ/ライタ112は、アンテナ104に加えられた負荷変調を、搬送波として受信する。また、リーダ/ライタ112は、搬送波を半導体装置100に送信する。なお、搬送波とは、リーダ/ライタ112が発する電磁波である。
本発明の半導体装置125は、非接触でデータの送信と受信ができるという機能を活用することにより、様々な物品、様々なシステムに用いることができる。物品とは、例えば、鍵(図15(A)参照)、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等)、書籍類、容器類(シャーレ等、図15(B)参照)、装身具(鞄や眼鏡等、図15(C)参照)、包装用容器類(包装紙やボトル等、図15(D)参照)、記録媒体(ディスクやビデオテープ等)、乗物類(自転車等)、食品類、衣類、生活用品類、電子機器(液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置、携帯端末等)等である。本発明の半導体装置は、上記のような様々な形状の物品の表面に貼り付けたり、埋め込んだりして、固定される。
また、システムとは、物流・在庫管理システム、認証システム、流通システム、生産履歴システム、書籍管理システム等であり、本発明の半導体装置を用いることにより、システムの高機能化、多機能化、高付加価値化を図ることができる。例えば、本発明の半導体装置を身分証明証の内部に設けておき、かつ、建物の入り口などに、リーダ/ライタ121を設けておく(図15(E)参照)。リーダ/ライタ121は、各人が所有する身分証明証内の認証番号を読み取り、その読み取った認証番号に関する情報を、コンピュータ122に供給する。コンピュータ122では、リーダ/ライタ121から供給された情報に基づき、入室又は退室を許可するか否かを判断する。このように、本発明の半導体装置を用いることにより、利便性を向上させた入退室管理システムを提供することができる。
本発明の半導体装置が含むトランジスタの作製方法について、図16〜18を参照して説明する。まず、基板551上に絶縁層552を形成する(図16(A)参照)。次に、絶縁層552上に絶縁層553を形成する。次に、絶縁層553上に、半導体層554を形成する。次に、半導体層554上にゲート絶縁層555を形成する。
半導体層554は、例えば、以下の作製工程を経て形成する。まず、スパッタリング法、LPCVD法、プラズマCVD法等により非晶質半導体層を形成する。続いて、非晶質半導体層をレーザー結晶化法、RTA法(Rapid Thermal Anneal)又はファーネスアニール炉を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法、結晶化を助長する金属元素を用いる熱結晶化法とレーザー結晶化法を組み合わせた方法等により結晶化して、結晶質半導体層を形成する。その後、得られた結晶質半導体層を所望の形状にパターニング(パターン加工)して形成する。
好ましくは、半導体層554は、熱処理を伴った結晶化法と、連続発振レーザー若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザービームを照射する結晶化法とを組み合わせて形成するとよい。連続発振レーザー若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザービームを照射することで、結晶化された半導体層554の表面を平坦なものとすることができる。また、半導体層554の表面を平坦化することにより、ゲート絶縁層555を薄膜化することができる。また、ゲート絶縁層555の耐圧を向上させることができる。
また、ゲート絶縁層555は、半導体層554に対し、プラズマ処理を行うことにより、表面を酸化又は窒化することで形成してもよい。例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素、アンモニア、窒素、水素などの混合ガスを導入したプラズマ処理で形成してもよい。この場合のプラズマの励起は、マイクロ波の導入により行うことが好ましい。マイクロ波の導入により行うと、低電子温度で高密度のプラズマを生成することができるからである。そして、この高密度プラズマで生成された酸素ラジカル(OHラジカルを含む場合もある)や窒素ラジカル(NHラジカルを含む場合もある)によって、半導体層554の表面を酸化又は窒化することにより、ゲート絶縁層555を形成することができる。つまり、このような高密度プラズマを用いた処理により、1〜20nm、代表的には5〜10nmの絶縁層が半導体層554の表面に形成される。この場合の反応は、固相反応であるため、当該絶縁層と半導体層554との界面準位密度はきわめて低くすることができる。
このような、高密度プラズマ処理は、半導体層(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸化(若しくは窒化)するため、該半導体層の表面に形成されるゲート絶縁層の厚さのばらつきをきわめて小さくすることができる。また、結晶性シリコンの結晶粒界において、異常に酸化反応をさせることがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で、半導体層554の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせることなく、均一性が良く、界面準位密度が低いゲート絶縁層555を形成することができる。
なお、ゲート絶縁層555は、高密度プラズマ処理によって形成される絶縁層のみを用いてもよいし、それに加えて、プラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁層を堆積し、積層させても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁層をゲート絶縁層555の一部又は全部に含むトランジスタは、特性のばらつきを小さくすることができる。
また、連続発振レーザー若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザービームを照射しながら、一方向に走査して結晶化させた半導体層554には、そのビームの走査方向に結晶が成長する特性がある。その走査方向をチャネル長方向(チャネル形成領域が形成されたときにキャリアが流れる方向)に合わせてトランジスタの活性層を配置し、かつ、ゲート絶縁層の作製方法に上記の方法を採用することにより、特性ばらつきが小さく、しかも電界効果移動度が高いトランジスタを得ることができる。
なお、絶縁層552、553、半導体層554、ゲート絶縁層555等は、プラズマ処理を用いて形成する場合がある。このようなプラズマ処理は、電子密度が1×1011cm−3以上であり、プラズマの電子温度が1.5eV以下で行うことが好ましい。より詳しくは、電子密度が1×1011cm−3以上1×1013cm−3以下で、プラズマの電子温度が0.5eV以上1.5eV以下で行うことが好ましい。
プラズマの電子密度が高密度であり、被処理物(例えば、絶縁層552、553、半導体層554、ゲート絶縁層555等)付近での電子温度が低いと、被処理物に対するプラズマによる損傷を防止することができる。また、プラズマの電子密度が1×1011cm−3以上と高密度であるため、プラズマ処理を用いて、被照射物を酸化または窒化することよって形成される酸化物または窒化物は、CVD法やスパッタ法等により形成された薄膜と比較して膜厚等が均一性に優れ、且つ緻密な膜を形成することができる。また、プラズマの電子温度が1.5eV以下と低いため、従来のプラズマ処理や熱酸化法と比較して低温度で酸化または窒化処理を行うことができる。たとえば、ガラス基板の歪点よりも100度以上低い温度でプラズマ処理を行っても十分に酸化または窒化処理を行うことができる。
次に、ゲート絶縁層555上に、導電層501、導電層503を積層して形成する。導電層501、導電層503の各々は、タングステン、クロム、タンタル、窒化タンタル、モリブデン等の金属や前記金属を主成分とする合金もしくは化合物を用いて形成する。なお、導電層501と導電層503は、互いに異なる材料を用いて形成する。具体的には、後に行うエッチング工程において、エッチングレートに差が生じる材料を用いて形成する。
次に、導電層503上に、レジストからなるマスク506を形成する。マスク506は、遮光膜と半透膜を含む露光マスクを用いて形成される。このマスクの具体的な構成については後述する。
次に、マスク506を用いて、導電層503をエッチングして、マスク507と導電層504を形成する(図16(B)参照)。マスク506は、電界で加速されたイオンによりスパッタされ、2つのマスク507に分割され、かつ、離れて配置される。次に、マスク507と導電層504を用いて、導電層501をエッチングして、導電層502を形成する(図16(C)参照)。
次に、マスク507と導電層504を選択的にエッチングして、マスク508と導電層505を形成する(図16(D)参照)。マスク508は、電界で加速されたイオンによりスパッタされ、サイズが縮小される。この工程では、基板側に印加するバイアス電圧を調節することにより、導電層502がエッチングされないようにする。
次に、半導体層554に、一導電型を付与する不純物元素を添加して、第1の濃度の不純物領域509、516、517を形成する(図17(A)参照)。この際、導電層、505を用いて、自己整合的に、半導体層554に不純物元素を添加する。
次に、半導体層554に、一導電型を付与する不純物元素を添加して、第2の濃度の不純物領域510、511を形成する(図17(B)参照)。なお、導電層505と重なる半導体層554には、一導電型を付与する不純物元素が添加されない。従って、導電層505と重なる半導体層554は、チャネル形成領域として機能する。以上の工程を経て、薄膜トランジスタ520が完成する。
次に、薄膜トランジスタ520を覆うように、絶縁層512、513を形成する(図17(C)参照)。次に、絶縁層512、513に設けられた開口部を介して、第2の濃度の不純物領域510、511に接続された導電層514、515を形成する。
上記の工程では、厚さが異なる複雑な形状のマスク506を用いて、導電層501、503をエッチングすることを特徴とする。マスク506を用いることにより、離れて配置されたマスク507を形成することができる。そして、2つのチャネル形成領域の間隔を狭くすることができる。具体的には、2つのチャネル形成領域の間隔を2μm未満とすることができる。従って、2つ以上のゲート電極を有するマルチゲート型の薄膜トランジスタを形成する場合に、その占有面積を縮小することができる。従って、高集積化を実現し、高精細な半導体装置を提供することができる。
次に、マスク506を形成する方法について、図18を参照して説明する。図18(A)は、露光マスクの一部を拡大した上面図である。また、図18(B)は、図18(A)に対応する露光マスクの一部の断面図と、基板551を含む積層体の断面図である。
露光マスクは、透光性の基板560と、遮光膜561、562と、半透膜563を有する。遮光膜561、562は、クロム、タンタル、CrNx(xは正の整数)などの金属膜からなる。半透膜563は、露光波長に対して材料を適宜選択して形成され、例えば、TaSixOy(x、yは正の整数)、CrOxNy(x、yは正の整数)、CrFxOy(x、yは正の整数)、MoSixNy(x、yは正の整数)、MoSixOy(x、yは正の整数)を用いればよい。半透膜563は、補助パターンとして機能する。
上記の構成の露光マスクを用いて、レジストマスクの露光を行うと、露光されない領域521と露光された領域522とに大別される。この状態で、現像処理を行うと、露光された領域522のレジストが除去され、図16(A)に示すような形状のマスク506が形成される。
サンプルA、Bを用いた実験の結果について、図19〜21を参照して説明する。サンプルA、Bは、上面構造が同じであり、断面構造が異なる半導体装置である。図19(A)(B)はサンプルA、Bの上面図であり、図19(C)はサンプルAの断面図であり、図19(D)はサンプルBの断面図である。なお、図19(C)(D)は、図19(B)の上面図の点Aと点Bまでの断面図である。図20(A)はサンプルA、Bの上面図であり、図20(B)はサンプルAの断面図であり、図20(C)はサンプルBの断面図である。また、図20(B)(C)は、図20(A)の上面図の点Aから点Bまでの断面図である。また、図21(A)は、サンプルA、Bの上面写真であり、図21(B)はサンプルAの写真であり、図21(C)はサンプルBの写真である。図21(B)(C)は、図21(A)の中心部分を拡大した写真である。なお、図21(A)のサンプルA、Bの上面写真の概念図が図19(B)である。また、図21(B)のサンプルAの上面写真と図21(C)のサンプルBの上面写真の概念図が図20(A)である。
最初に、アンテナとして機能する導電層82、83が設けられた基板81を2つ準備した(図19(A)参照)。2つの基板81のうち、1つはサンプルAに用い、もう1つはサンプルBに用いた。
サンプルAでは、導電層82、83が設けられた基板81上に、樹脂層86、導電層85及び絶縁層84が積層された基板87を貼り合わせた(図19(B)(C)、図21(A)の写真参照)。このとき、導電層82と導電層83は、絶縁層84と導電層85を介して絶縁された状態にあり、導電層82の端のノード95と、導電層83の端のノード96の間の抵抗値は、1300Ωであった。
サンプルBでは、導電層82、83が設けられた基板81上に、樹脂層86、導電層85、バンプ88、89及び絶縁層84が積層された基板87を貼り合わせた(図19(B)(D)、図21(A)の写真参照)。このとき、導電層82と導電層83は、バンプ88、導電層85及びバンプ89を介して電気的に接続された状態にあり、ノード95とノード96の間の抵抗値は、5.3Ωであった。
次に、サンプルAに、基板81、導電層82、絶縁層84、導電層85、樹脂層86及び基板87を貫通する導電層91を設けた(図20(A)(B)、図21(B)の写真参照)。また、基板81、導電層83、絶縁層84、導電層85、樹脂層86及び基板87を貫通する導電層92を設けた。導電層91、92を設ける際は、紙綴器を用いており、導電層91、92は、「コ」の字形の綴じ針である。そうすると、導電層82、83は、導電層91、導電層85及び導電層92を介して電気的に接続された状態となり、このときのノード95とノード96の間の抵抗値は、0.42Ωであった。このように、導電層91、92を設けたことにより、抵抗値が1300Ωから0.42Ωに大幅に低減した。
また、サンプルBにも、基板81、導電層82、バンプ88、導電層85、樹脂層86及び基板87を貫通する導電層93を設けた(図20(A)(C)、図21(C)の写真参照)。また、基板81、導電層83、バンプ89、導電層85、樹脂層86及び基板87を貫通する導電層94を設けた。導電層93、94を設ける際は、紙綴器を用いた。そうすると、導電層82、83は、導電層93、導電層85及び導電層94を介して電気的に接続された状態となり、このときのノード95とノード96の間の抵抗値は、1.71Ωであった。このように、導電層93、94を設けたことにより、抵抗値が5.3Ωから1.71Ωに低減した。
上記の結果から、導電層を設けることにより、抵抗値を低減させることができることがわかる。抵抗値を低減させることができると、消費電力を低減することができる。
本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 アンテナとして機能する導電層が設けられた基板について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 トランジスタとその作製方法について説明する図。 トランジスタとその作製方法について説明する図。 トランジスタとその作製方法について説明する図。 実験の結果について説明する図。 実験の結果について説明する図。 実験の結果について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。 本発明の半導体装置について説明する図。

Claims (2)

  1. 薄膜集積回路と、
    前記薄膜集積回路に接続された第1の端子部と、
    第2の端子部と、
    前記第2の端子部に接続された第1の導電層が設けられた基板と、
    前記第1の端子部、前記第2の端子部及び前記基板を貫通する第2の導電層と、を有し、
    前記第1の端子部と前記第2の端子部は、重なり、
    前記第1の端子部は、前記第2の導電層を介して、前記第2の端子部に電気的に接続されており、
    前記第2の導電層は、コの字形状の部分を有し、且つ、先端が内側に曲がっていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1において、
    前記薄膜集積回路は、少なくとも1つのトランジスタを有し、
    前記第1の端子部は、前記トランジスタに電気的に接続されており、
    前記第2の導電層は、前記トランジスタと重なっていないことを特徴とする半導体装置。
JP2006178304A 2005-06-30 2006-06-28 半導体装置 Expired - Fee Related JP5159053B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006178304A JP5159053B2 (ja) 2005-06-30 2006-06-28 半導体装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005191367 2005-06-30
JP2005191367 2005-06-30
JP2006178304A JP5159053B2 (ja) 2005-06-30 2006-06-28 半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007043116A JP2007043116A (ja) 2007-02-15
JP5159053B2 true JP5159053B2 (ja) 2013-03-06

Family

ID=37800763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006178304A Expired - Fee Related JP5159053B2 (ja) 2005-06-30 2006-06-28 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5159053B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010032611A1 (en) * 2008-09-19 2010-03-25 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for manufacturing the same
KR101757810B1 (ko) * 2010-11-19 2017-07-17 삼성디스플레이 주식회사 표시 장치, 유기 발광 표시 장치, 및 밀봉 기판의 제조 방법

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000338874A (ja) * 1999-05-31 2000-12-08 Toppan Forms Co Ltd Icタグ
JP2001351077A (ja) * 2000-06-05 2001-12-21 Dainippon Printing Co Ltd 非接触式データキャリア、非接触式データキャリアの製造方法および金属台
JP4565595B2 (ja) * 2001-02-16 2010-10-20 トッパン・フォームズ株式会社 非接触型データ送受信体用アンテナとその静電容量調整方法
JP2002298110A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Oji Paper Co Ltd アンテナ基材、共振ラベル、ic実装体およびその製造方法
JP2003006600A (ja) * 2001-06-22 2003-01-10 Toppan Forms Co Ltd 導電性ステープルを用いたrf−idメディアの形成方法
JP2003006594A (ja) * 2001-06-22 2003-01-10 Toppan Forms Co Ltd 両面テープを用いたrf−idメディアの形成方法
JP3960523B2 (ja) * 2002-02-13 2007-08-15 株式会社日立製作所 無線タグ、無線タグ束、及び無線タグ装着装置
US20030151118A1 (en) * 2002-02-14 2003-08-14 3M Innovative Properties Company Aperture masks for circuit fabrication
US6821348B2 (en) * 2002-02-14 2004-11-23 3M Innovative Properties Company In-line deposition processes for circuit fabrication
JP4554152B2 (ja) * 2002-12-19 2010-09-29 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体チップの作製方法
JP2006079252A (ja) * 2004-09-08 2006-03-23 Dainippon Printing Co Ltd インターポーザーの実装方法およびインターポーザー実装済シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007043116A (ja) 2007-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7727859B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
JP5331917B2 (ja) 半導体装置
TWI447822B (zh) 半導體裝置及使用具有上及下纖維體密封層的半導體裝置的商品追蹤系統以及其製造方法
US7820526B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
JP2019091900A (ja) 電子機器
JP5600714B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP5487257B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US7776656B2 (en) Method for manufacturing semiconductor device
US7719103B2 (en) Semiconductor device
JP2012146330A (ja) 半導体装置
JP2008211144A (ja) 半導体装置の作製方法及び半導体装置
JP5159053B2 (ja) 半導体装置
JP4845623B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP5352048B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP5004503B2 (ja) 半導体装置
JP5004537B2 (ja) 半導体装置
JP5127167B2 (ja) 半導体装置及びその作製方法
JP5084177B2 (ja) 半導体装置
JP4845592B2 (ja) 半導体装置の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5159053

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151221

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees