デジタルスティルカメラで写真を撮影する場合、ユーザは、「オート」のモードである程度のクオリティの写真を撮影することができるようになったが、コントラストや明るさなど、「もっとこうなってほしかった」と撮影後の写真を見て思うことも多い。
これに対して、「オート」のモードではなく、「マニュアル」などのモードを使用することにより、ユーザは、撮影前に、シャッタースピードやF値(絞り値)などを自分で自由に設定することができる。しかしながら、設定に詳しくないユーザには、手間がかかりすぎる。
そこで、デジタルスティルカメラには、撮影前に、ユーザがこれらの設定を簡単に変更できるように、「シーンセレクション」といったモードが設けられている。このモードは、夜景、スノー、打ち上げ花火といった「シーン」をユーザが選択することで、各「シーン」に対して予めプリセットされた設定値に設定を簡単に切り替えることができる機能である。
この「シーンセレクション」モードの各「シーン」を使用することで、ユーザは、それぞれの風景に合った写真を撮ることができることを知っている。しかしながら、実際の撮影対象に対しては、撮影前に、どの「シーン」を使うことで、どのような写真が撮影できるのかが把握されていないことが多かった。
なお、従来より、異なる露出値で複数枚の写真を連写撮影し、撮影後に、露出値の順に一覧表示された中から、ユーザが実際に記録保存する画像を選択することが可能な技術は存在する(例えば、特許文献1)。
図1は、上述した技術を有する従来の撮像装置の構成例を表している。この撮像装置1は、数百万画素の画像を、露出値を変えて複数枚実際に撮像し、撮像された画像をRAM13に一時保存し、サムネイル一覧を表示する。そして、撮像装置1は、その一覧の中からユーザにより選択されたサムネイルに対応する画像のみを、記録媒体23に記録する。
図1の撮像装置1は、撮像部11、撮像制御部12、RAM(Random Access Memory)13、ROM(Read Only Memory)14、表示制御部15、入力制御部16、入力部17、画像補正部18、サイズ変更部19、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコーダ20、JPEGデコーダ21、記録再生処理部22、記録媒体23、および表示部24で構成される。
撮像部11は、内蔵するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子上に被写体の画像を結像させ、撮像制御部12の制御のもと、撮像素子上に蓄積された画像をRAM13に取り込む。このとき、撮像部11は、記録用の数百万画素の画像(以下、通常画像と称する)と、表示部24に表示するためのVGA(Video Graphics Array:640×480程度)の画像(以下、EE画像と称する)をRAM13に取り込む。
撮像制御部12は、入力制御部16からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、シャッタースピードやF値(絞り値)、露出値などの撮影設定を変更したり、撮像部11の撮像を制御する。
RAM13は、撮像部11からの通常画像やEE画像、画像補正部18による補正済の通常画像、サイズ変更部19による補正・リサイズ済の通常画像、およびリサイズ済のEE画像であるサムネイル画像などを一時的に保存する。ROM14は、所定のプログラムなどを記憶する。
表示制御部15は、入力制御部16からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、RAM13の画像を、表示部24に表示させる。入力制御部16は、入力部17からのユーザの操作信号に対応する各種命令を、対応する各部に供給する。入力部17は、撮像装置1の筐体に備えられるボタンおよびタッチパネルなどで構成され、ユーザの操作に対応する信号を入力制御部16に供給する。
画像補正部18は、RAM13に取り込まれた通常画像に所定の補正を行う。サイズ変更部19は、RAM13の補正済の通常画像に対してリサイズを行い、補正・リサイズ済の通常画像を一時保存する。また、サイズ変更部19は、RAM13に取り込まれたEE画像に対して、サムネイル一覧用にリサイズを行い、リサイズ済EE画像(すなわち、サムネイル画像)を一時保存する。
JPEGエンコーダ20は、入力制御部16からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、RAM13の補正・リサイズ済の通常画像をJPEG形式で符号化し、符号化したJPEG画像を記録再生処理部22に供給する。JPEGデコーダ21は、記録再生処理部22により読み出されたJPEG画像を復号し、RAM13に一時保存する。
記録再生処理部22は、入力制御部16からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、JPEGエンコーダ20により符号化されたJPEG画像を記録媒体23に記録したり、記録媒体23に記録されているJPEG画像を読み出し、JPEGデコーダ21に供給する。
記録媒体23は、内蔵されるHDD(Hard Disk Drive)や外付けのFRASHメモリなどで構成され、画像を記録する。表示部24は、液晶画面などからなり、RAM13の画像を表示する。
次に、図2のフローチャートを参照して、図1の撮像装置1による撮像記録処理について説明する。例えば、図2の例においては、数百万画素の画像が、露出値を変えて複数枚(例えば、6枚)撮像される場合を説明する。
ユーザは、撮像装置1の図示せぬシャッターボタンを押す。これに対応して、ステップS11において、撮像制御部12は、露出値(例えば、6種類の露出値のうちの1つの露出値)を設定する。ステップS12において、撮像部11は、撮像素子上に蓄積された画像を通常画像としてRAM13に取り込み、ステップS13において、撮像素子上に蓄積された画像をEE画像としてRAM13に取り込む。
ステップS14において、画像補正部18は、RAM13に取り込まれた通常画像に所定の補正を行う。サイズ変更部19は、ステップS15において、RAM13の補正済の通常画像に対してリサイズを行い、ステップS16において、補正・リサイズ済の通常画像をRAM13に一時保存する。
また、サイズ変更部19は、ステップS17において、RAM13に取り込まれたEE画像に対してリサイズを行い、ステップS18において、リサイズ済のEE画像であるサムネイル画像をRAM13に一時保存する。
撮像制御部12は、ステップS19において、すべての撮像が終了したか否かを判定する。例えば、まだ6種類の露出値による撮像を終えていないと判定された場合、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ステップS11乃至S19の処理が6回繰り返され、その結果、RAM13には、6枚もの補正・リサイズ済の通常画像とサムネイル画像が一時保存される。
一方、ステップS19において、6種類の露出値による撮像が終了したと判定された場合、処理は、ステップS20に進む。
ステップS20において、表示制御部15は、RAM13に保存されているサムネイル画像の一覧を表示部24に表示させる。ユーザは、サムネイル画像の一覧から、所望の画像を選択する。
これに対応して、入力制御部16から、ユーザの選択信号に対応する命令が入力されるので、JPEGエンコーダ20は、ステップS21において、選択されたサムネイル画像に対応する通常画像をJPEG形式でエンコードする。記録再生処理部42は、ステップS22において、エンコードされたJPEG画像を記録媒体23に記録する。
以上のように、撮像装置1においては、数百万画素の画像が、露出値を変えて複数枚実際に撮像され、撮像された画像がRAM13に一時保存され、サムネイル一覧が表示される。そして、その一覧の中からユーザにより選択されたサムネイルに対応する画像のみが、記録媒体23に記録される。
図3は、上述した技術を有する他の撮像装置の構成例を表している。この撮像装置31は、数百万画素の画像を、露出値を変えて複数枚実際に撮像し、撮像された画像を記録媒体23に記録し、サムネイル一覧を表示する。そして、撮像装置31は、その一覧の中からユーザにより選択されなかったサムネイルに対応する画像を、記録媒体23から削除する。
すなわち、図3の撮像装置31は、補正・リサイズ済の画像が1枚だけRAM13に記憶される点と、撮像された分の通常画像がJPEG画像として記録媒体23に記録され、記録媒体23から、ユーザにより選択されなかったJPEG画像が削除される点が異なるだけであり、その他の構成については、図1の撮像装置1と同じであり、その説明は繰り返しになるので省略する。
次に、図4のフローチャートを参照して、図3の撮像装置31による撮像記録処理について説明する。例えば、図4の例においては、数百万画素の画像が、露出値を変えて、複数枚(例えば、6枚)撮像される場合を説明する。
ユーザは、撮像装置31の図示せぬシャッターボタンを押す。これに対応して、ステップS31において、撮像制御部12は、露出値(例えば、6種類の露出値のうちの1つの露出値)を設定する。ステップS32において、撮像部11は、撮像素子上に蓄積された画像を通常画像としてRAM13に取り込み、ステップS33において、撮像素子上に蓄積された画像をEE画像としてRAM13に取り込む。
ステップS34において、画像補正部18は、RAM13に取り込まれた通常画像に所定の補正を行う。サイズ変更部19は、ステップS35において、RAM13の補正済の通常画像に対してリサイズを行う。
ステップS36において、JPEGエンコーダ20は、RAM13の補正・リサイズ済の通常画像をJPEG形式でエンコードし、ステップS37において、記録再生処理部42は、エンコードされたJPEG画像を記録媒体23に記録する。
一方、サイズ変更部19は、ステップS38において、RAM13に取り込まれたEE画像に対して、リサイズを行い、ステップS39において、リサイズ済のEE画像であるサムネイル画像をRAM13に一時保存する。
撮像制御部12は、ステップS40において、すべての撮像が終了したか否かを判定する。例えば、まだ6種類の露出値による撮像を終えていないと判定された場合、処理は、ステップS31に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち、ステップS31乃至S40の処理が6回繰り返され、その結果、記録媒体23には、6枚ものJPEG画像が記録される。
一方、ステップS40において、6種類の露出値による撮像が終了したと判定された場合、処理は、ステップS41に進む。
ステップS41において、表示制御部15は、RAM13に保存されているサムネイル画像の一覧を表示部24に表示させる。ユーザは、サムネイル画像の一覧から、所望の画像を選択する。
これに対応して、入力制御部16から、ユーザの選択信号に対応する命令が入力されるので、ステップS42において、記録再生処理部42は、記録媒体23から、選択されなかったJPEG画像を削除する。
以上のように、撮像装置31においては、数百万画素の画像が、露出値を変えて複数枚実際に撮像され、撮像された画像が記録媒体23に記録され、サムネイル一覧が表示される。そして、その一覧の中からユーザにより選択されなかったサムネイルに対応する画像が、記録媒体23から削除される。
なお、これらの従来技術は、撮影後に、露出値の異なる複数枚の画像を確認することができるものであり、撮影前に設定を行うためのものではない。したがって、最終的に記録するための通常画像を先に作成しておく必要があるので、RAM13や記録媒体23に多くの領域が必要であることはもちろんのこと、ノイズリダクション・色収差補正・歪補正などの画像補正処理が必要となり、さらに多くのRAM13や記録媒体23の領域と処理時間が必要となる。
図5は、本発明の一実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
この撮像装置51は、例えば、デジタルスティルカメラなどで構成され、ユーザにより選択された撮影モードで、被写体の画像を撮像し、撮像した画像を記録する。
図5の撮像装置51は、撮像部61、撮像制御部62、RAM(Random Access Memory)63、ROM(Read Only Memory)64、オート設定情報取得部65、設定値リスト作成部66、表示制御部67、入力制御部68、入力部69、画像補正部70、サイズ変更部71、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコーダ72、JPEGデコーダ73、記録再生処理部74、記録媒体75、および表示部76で構成される。
なお、以下においては、シャッタースピード、F値(絞り値)、およびホワイトバランス値などの撮像装置51における撮影に関する設定(撮影設定)の値を設定値と称し、それらの設定値の組み合わせを設定情報と称する。
撮像装置51は、ユーザが選択可能な撮影モードとして、例えば、マニュアル設定モード、オート設定モード、プログラム設定モード、シーンセレクション設定モード、および一発設定モードなどを有している。
マニュアル設定モードは、シャッタースピード、およびF値などの撮影に関する設定値をユーザが任意に設定できるモードである。オート設定モードは、撮影状況(被写体の画像)に応じて、最適なフォーカス、露出、およびホワイトバランスの値を決定するとともに、決定した露出値となるようにシャッタースピードとF値を決定するモードである。
プログラム設定モードは、ROM64に予め記憶されているプリセット設定情報のうち、ユーザ所望のプログラム設定情報で撮像を行うモードである。シーンセレクション設定モードは、ROM64に予め記憶されているプリセット設定情報のうち、ユーザ所望のシーン設定情報で撮像を行うモードである。
一発設定モードは、複数の設定情報を用いて撮像されたサムネイル画像の一覧を表示させ、撮像装置51の撮影設定を、一覧において選択されたサムネイル画像に対応する設定情報に一発で設定するモードである。なお、この詳細は図6を参照して後述するが、サムネイル画像の一覧には、オート設定モードの設定情報に基づいて作成される設定値リストの設定情報で撮像されたサムネイル画像が表示される。
撮像部61は、内蔵するCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの撮像素子上に被写体の画像を結像させ、撮像制御部62の制御のもと、撮像素子上に蓄積された画像をRAM63に取り込む。このとき、撮像部61は、必要に応じて、記録用の数百万画素の画像(以下、通常画像と称する)と、表示部76に表示するためのVGA(Video Graphics Array:640×480程度)の画像(以下、EE画像と称する)をRAM63に取り込む。
撮像制御部62は、入力制御部68からのユーザの操作信号に対応する命令やRAM63に記憶されている設定値リストに基づいて、撮像装置51の撮影設定を変更して、撮像部61の撮像を制御する。また、撮像制御部62は、撮影モードがオート設定モードの場合には、オート設定情報取得部65により取得されたオート設定情報の設定値となるように、撮像装置51の撮影設定を変更して、撮像部61の撮像を制御する。
RAM63は、撮像部61からの通常画像やEE画像、画像補正部70による補正済の通常画像、サイズ変更部71による補正・リサイズ済の通常画像、およびリサイズ済のEE画像であるサムネイル画像などを一時的に保存する。また、RAM63は、設定値リスト作成部66により作成された設定値リスト、およびオート設定情報取得部65により取得されたオート設定情報なども記憶する。
ROM64は、所定のプログラムやプリセット設定情報などを記憶する。ROM64には、プリセット設定情報として、例えば、各撮影状況に適するように予め設定された絞り、シャッタースピード、露出補正値などの各設定値からなるシーン設定情報や、ホワイトバランス値が最適なものとなるように予め設定された複数の設定値からなるプログラム設定情報などが記録されている。
オート設定情報取得部65は、オート設定モードまたはプログラム設定モード時に、デフォルトの撮影設定で、撮像部61により撮像され、RAM63に取り込まれる現在の入力画像に対するフォーカス、露出、ホワイトバランスなどを決定し、決定した露出値となるようにシャッタースピードとF値を決定する。すなわち、この入力画像は、デフォルトの撮影設定で取り込まれており、補正等がなされていないオリジナルの画像である。
オート設定情報取得部65は、決定した入力画像に対する最適なフォーカス値、露出値、ホワイトバランス値、シャッタースピード値、F値などの各設定値を、オート設定情報として取得し、取得したオート設定情報を、RAM63に保存する。
設定値リスト作成部66は、オート設定情報取得部65により取得され、RAM63に記憶されているオート設定情報の少なくとも1つの設定値に基づいて、複数の設定情報からなる設定値リストを作成する。作成された設定値リストは、RAM63に記憶される。
表示制御部67は、入力制御部68からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、GUI(Graphical User Interface)画像や、RAM63の画像、サムネイル画像の一覧を表示部76に表示させる。
入力制御部68は、入力部69からのユーザの操作信号に対応する各種命令を、対応する各部に供給する。例えば、入力部69がタッチパネルで構成される場合、入力制御部68には、入力部69から座標情報が入力される。入力制御部68は、表示部76に表示された操作ボタンの座標と、入力部69から入力された座標とを比較し、いずれの操作ボタンがユーザにより操作されたのかを判定することで操作情報を得る。なお、説明の便宜上、以下においても、入力制御部68には入力部69から操作信号が入力されると説明する。
入力部69は、撮像装置51の筐体に備えられるボタンおよびタッチパネルなどで構成され、ユーザの操作に対応する信号を入力制御部68に供給する。
画像補正部70は、RAM63に取り込まれた通常画像に、ノイズリダクション・色収差補正・歪補正などの所定の補正を行う。サイズ変更部71は、RAM63の補正済の通常画像に対してリサイズを行い、補正・リサイズ済の通常画像を一時保存する。また、サイズ変更部71は、RAM63に取り込まれたEE画像に対して、サムネイル画像用のリサイズを行い、リサイズ済EE画像であるサムネイル画像を一時保存する。
JPEGエンコーダ72は、入力制御部68からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、RAM63の補正・リサイズ済の通常画像をJPEG形式で符号化し、符号化したJPEG画像を記録再生処理部74に供給する。JPEGデコーダ73は、記録再生処理部74により読み出されたJPEG画像を復号し、RAM63に保存する。
記録再生処理部74は、入力制御部68からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、JPEGエンコーダ72により符号化されたJPEG画像を記録媒体75に記録したり、記録媒体75に記録されているJPEG画像を読み出し、JPEGデコーダ73に供給する。
記録媒体75は、内蔵されるHDD(Hard Disk Drive)や外付けのFRASHメモリなどで構成され、画像を記録する。表示部76は、液晶画面などからなり、RAM63の画像を表示する。
なお、図5においては、一発設定モードの場合のデータ(画像)の流れの例を示しているため、他のモードの場合などに撮像される通常画像などは点線で示されている。すなわち、一発設定モードの場合には、点線で示される通常画像は撮像部61から取り込まれない。
次に、図5の撮像装置51の動作について説明する。例えば、ユーザが、撮像装置51の入力部69を操作して、オート設定モードを選択する。入力制御部68は、入力部69からのユーザの操作信号に対応して、撮像装置51のモードを、オート設定モードに切り替える。
ユーザは、被写体に撮像部61を向けて、入力部69を構成する、図示せぬシャッターボタンを半押しする。撮像制御部62は、入力制御部68からのユーザの操作信号に対応する命令に基づいて、撮像装置51の撮影設定をデフォルトに設定し、撮像部61に撮像素子上に蓄積された現在の入力画像をRAM63に取り込ませる。
オート設定情報取得部65は、撮像部61により撮像素子上に蓄積された現在の入力画像に対するフォーカス、露出、ホワイトバランスなどの設定値を決定し、決定した露出値となるようにシャッタースピードとF値などの各設定値を決定する。撮像制御部62は、撮像装置51の撮影設定を、オート設定情報取得部65により決定された各設定値に変更する。
そして、ユーザにより図示せぬシャッターボタンが押されることで、撮像部61は、撮像素子上に蓄積された画像をRAM63に取り込む。このとき、通常画像とEE画像がRAM63に取り込まれる。
RAM63に取り込まれた通常画像は、画像補正部70により所定の補正が施され、サイズ変更部71によりリサイズされる。また、RAM63に取り込まれたEE画像も、サイズ変更部71によりリサイズされる。
JPEGエンコーダ72は、補正・リサイズ済の通常画像を(必要であれば、EE画像やリサイズ済のサムネイル画像も)JPEG形式で符号化し、符号化したJPEG画像を記録再生処理部74に供給する。JPEGエンコーダ72により符号化されたJPEG画像は、記録再生処理部74により記録媒体75に書き込まれる。
次に、図6のフローチャートを参照して、撮像装置51の一発設定処理について説明する。例えば、ユーザが、撮像部61を被写体に向けながら、入力部69を操作して、一発設定モードを選択する。入力部69からのユーザの操作信号に対応して、撮像装置51の撮影モードは、一発設定モードに切り替わり、図6の処理が開始される。
入力部69からの一発設定モードを選択したユーザの操作信号に対応して、ステップS51において、撮像制御部62は、撮像部61に、現在の入力画像をRAM63上に保存させ、表示制御部67は、その入力画像を表示部76に表示させる。
すなわち、撮像部61は、撮像素子上に蓄積された現在の入力画像を取り込み、RAM63に一時的に保存する。このとき、入力画像の解像度は、記録用の数百万画素であってもよいし、VGA程度であってもよい。表示制御部67は、撮像部61により保存された現在の入力画像を表示部76に表示させる。
なお、この入力画像の表示は、バックグラウンドで、ステップS52乃至ステップS54が実行され、複数の設定情報が用いられて撮像されたサムネイル画像が作成される間の数秒間(すなわち、作成されたサムネイル画像の一覧が表示されるまで)、表示され続ける。
これにより、数秒間という短い時間であるが、サムネイル画像作成中であり、対象となる被写体に撮像部61を向けてほしいことをユーザに通知することができる。なお、明確に、「サムネイル画像作成中です」などの文字を表示させておくこともできる。
ステップS52において、オート設定情報取得部65は、RAM63に保存された現在の入力画像から、オート設定情報を取得する。すなわち、オート設定情報取得部65は、RAM63の入力画像に対するフォーカス、露出、ホワイトバランスなどを決定し、決定した露出値となるようにシャッタースピードとF値を決定する。オート設定情報取得部65は、決定した入力画像に対する最適なフォーカス値、露出値、ホワイトバランス値、シャッタースピード値、F値などの各設定値を、オート設定情報として取得し、取得したオート設定情報を、RAM63に保存する。
ステップS53において、設定値リスト作成部66は、RAM63のオート設定情報に基づいて、設定値リストを作成する。
設定値リスト作成部66は、第1の設定値リスト作成方法として、オート設定情報の少なくとも1つのある特定の設定値に着目し、ROM64に記憶されているプリセット設定情報から、それに近いプリセット設定情報をいくつか選択する。具体的には、設定値リスト作成部66は、オート設定情報の設定値のうち、ホワイトバランス値に着目して、ホワイトバランス値がオート設定情報のホワイトバランス値に近いプリセット設定情報をいくつか選択して、選択されたプリセット設定情報からなる設定値リストを作成する。
設定値リスト作成部66は、第2の設定値リスト作成方法として、オート設定情報のあるいくつかの設定値を違いがわかる程度に少しずらして(その他の設定値は変えない)、設定情報(以下、マニュアル設定情報と称する)を複数作成し、作成されたマニュアル設定情報からなる設定値リストを作成する。
なお、設定値リストにおいて、これらのプリセット設定情報とマニュアル設定情報が、それぞれ混在されていてもよい。
また、作成する際に注目される設定値は、1つの設定値でもよいし、複数種の設定値であってもよい。さらに、作成方法は、この2つに限定されず、オート設定情報に基づくものであれば、どのような作成方法であってもよい。
図7は、設定値リスト作成部66により作成される設定値リストの例を示す図である。図7の設定値リストには、リスト番号「No.」、プリセット設定情報を識別する名前「プリセット名」、並びに、このプリセット設定情報を構成する3つの設定値として、シャッタースピードの設定値「S/S」、絞りの設定値「F値」、および露出補正の設定値「露出補正値」が示されている。
設定値リストの1番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「40(=1/40秒)」、F値「F3.5」であり、露出補正値「0EV」で構成される、プリセット名が「SCN : Beach(シーン設定情報:ビーチ)」であるプリセット設定情報が記録されている。
設定値リストの2番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「100(=1/100秒)」、F値「F3.5」であり、露出補正値「0EV」で構成される、プリセット名が「SCN : Landscape(シーン設定情報:風景)」であるプリセット設定情報が記録されている。
設定値リストの3番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「40(=1/40秒)」、F値「F3.5」であり、露出補正値「0EV」で構成される、プリセット名が「SCN : Soft Snap(シーン設定情報:ソフトスナップ)」であるプリセット設定情報が記録されている。
設定値リストの4番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「40(=1/40秒)」、F値「F4.0」であり、露出補正値「0EV」で構成される、プリセット名が「PGM : Cloudy(プログラム設定情報:曇天)」であるプリセット設定情報が記録されている。
設定値リストの5番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「80(=1/80秒)」、F値「F3.5」であり、露出補正値「0EV」で構成される、プリセット名が「PGM : Fluorescent(プログラム設定情報:蛍光灯)」であるプリセット設定情報が記録されている。
設定値リストの6番目には、S/S(シャッタースピード)の設定値「40(=1/40秒)」、F値「F3.5」であり、露出補正値「+1.0EV」で構成される、プリセット名が「PGM : Incandescent(プログラム設定情報:太陽光)」であるプリセット設定情報が記録されている。
なお、図7の例においては、設定値リストが6つの設定情報で構成される例を説明したが、6つに限らず、6つより少なくてもよいし、6つより多くてもよい。
図6に戻って、ステップS54において、撮像装置51の対応する各部は、図7の設定値リストの設定情報を用いて、サムネイル画像作成処理を行う。ステップS54のサムネイル画像作成処理の詳細は、図9を参照して後述するが、このサムネイル画像作成処理により、設定値リストを構成する複数の設定情報が示す各設定値で被写体が撮像され、撮像された画像に対応するサムネイル画像の一覧が表示部76に表示される。
図8は、撮像装置51の表示部76に表示されるサムネイル画像の一覧表示の例を表している。
図8の例においては、サムネイル画像81乃至86が表示部76に表示されており、各サムネイル画像81乃至86の下には、それぞれのサムネイル画像が対応する(サムネイル画像が撮像されたときの設定値で構成される)設定情報が表示されている。
すなわち、サムネイル画像81は、図7の設定値リストの1番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像81の下には、サムネイル画像81に対応する設定情報である「SCN : Beach[40 F3.5 0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの1番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
サムネイル画像82は、図7の設定値リストの2番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像82の下には、サムネイル画像82に対応する設定情報である「SCN : Landscape[100 F3.5 0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの2番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
サムネイル画像83は、図7の設定値リストの3番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像83の下には、サムネイル画像83に対応する設定情報である「SCN : Soft Snap[40 F3.5 0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの3番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
サムネイル画像84は、図7の設定値リストの4番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像84の下には、サムネイル画像84に対応する設定情報である「PGM : Cloudy[40 F4.0 0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの4番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
サムネイル画像85は、図7の設定値リストの5番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像85の下には、サムネイル画像85に対応する設定情報である「PGM : Fluorescent[80 F3.5 0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの5番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
サムネイル画像86は、図7の設定値リストの6番目に記録されている設定情報の各設定値で撮像された画像に対応するサムネイル画像である。また、サムネイル画像86の下には、サムネイル画像86に対応する設定情報である「PGM : Incandescent[40 F3.5 +1.0EV]」が表示されている。なお、この設定情報は、設定値リストの6番目に記録されている設定情報であり、その詳細な説明は図7を参照して上述したため、繰り返しになるので省略する。
なお、図8の例においては画像が2値で表わされているためその違いがよくわからないが、サムネイル画像81乃至86は、それぞれ、異なる設定値で撮像されているため、実際には、色合いやぼけぐあい、明るさなどが異なって表示される。
また、これらのサムネイル画像81乃至86の背景に、図6のステップS51において表示された現在の入力画像を、トーンを落としたり、透明度を高くして(サムネイル画像表示の視認が悪くならない程度に)表示させておいてもよい。
ユーザは、サムネイル画像の一覧表示を見て、気に入った画質(色合いやぼけぐあい、明るさなど)のサムネイル画像(例えば、サムネイル画像81)を選択する。図8の例においては、1つのサムネイル画像81を選択すると、選択したことを示すカーソル87がユーザにより選択されたサムネイル画像81の周囲に表示されている。
図6に戻って、撮像制御部62は、ステップS55において、サムネイル画像が選択されたか否かを判定する。ステップS55において、サムネイル画像が選択されていないと判定された場合、一発設定処理は、終了される。すなわち、撮像装置51の撮影設定は変更されずに終了される。
一方、ステップS55において、サムネイル画像が選択されたと判定された場合、撮像制御部62は、ステップS56において、撮像装置51の撮影設定を、選択されたサムネイル画像81に対応する設定情報が示す各設定値に変更する。このとき、表示制御部67は、元の撮影画面を表示部76に表示させる。
以上のように、被写体の画像から取得されるオート設定情報に基づいて、複数の設定情報からなる設定値リストを作成し、設定値リストの設定情報で撮像した低解像度の画像の一覧を表示させるようにした。これにより、ユーザは、撮影前に、撮影対象に最適な設定を簡単に知ることができる。
また、ユーザは、気に入った画像を選ぶだけの簡単な操作で、気に入った画像に対応する撮影設定に変更することができる。その結果、撮像装置51の撮影設定は、ユーザが気に入った撮影設定に設定されているので、あとは、ユーザが、被写体に撮像部61を向けて、図示せぬシャッターボタンを押すだけで、気に入った被写体の画像を得ることができる。
さらに、サムネイル画像の一覧表示においては、サムネイル画像とそのサムネイル画像に対応する設定情報の各設定値を表示するようにしたので、ユーザは、設定値によって撮像される画像がどのように変わるかを把握することができる。
次に、図9のフローチャートを参照して、図6のステップS54のサムネイル画像作成処理について説明する。
ステップS71において、撮像制御部62は、撮像装置51の撮影設定を、図7の設定値リストの第1番目の設定情報が示す各設定値に設定する。
ステップS72において、撮像部61は、撮像素子上に被写体の画像を結像させ、撮像制御部62の制御のもと、EE画像を、RAM63に取り込む。サイズ変更部71は、ステップS73において、RAM63のEE画像を、一覧表示用のサムネイル画像としてリサイズし、ステップS74において、サムネイル画像を一時RAM63に保存する。
ステップS75において、撮像制御部62は、設定値リストのすべての設定情報についての撮像が終了したか否かを判定する。ステップS75において、設定値リストのすべての設定情報についての撮像がまだ終了していないと判定された場合、処理は、ステップS71に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
すなわち、ステップS71においては、撮像制御部62により、撮像装置51の撮影設定が、図7の設定値リストの次の設定情報(例えば、第2番目の設定情報)が示す各設定値に設定される。そして、ステップS72において、EE画像が取り込まれ、ステップS73において、EE画像がサムネイル画像としてリサイズされ、ステップS74において、サムネイル画像が一時保存される。
一方、ステップS75において、設定値リストのすべての設定情報についての撮像が終了したと判定された場合、ステップS76において、表示制御部67は、RAM63に一時保存されたサムネイル画像の一覧を表示部76に表示させる。これにより、表示部76には、図8を参照して上述したサムネイル画像の一覧が表示される。
以上のように、図9のサムネイル画像作成処理においては、撮影前に、撮影設定の違いによる色合いやボケ具合などの違いがわかる程度のサムネイル画像が作成されればよいので、EE画像を取り込むだけでよく、高解像度の通常画像を取り込む必要がない。
したがって、このサムネイル画像作成処理にかかる時間はほんの数秒間であるので、ユーザは、ほんの数秒間、被写体に撮像部61を向けておくだけで、複数の撮影設定で撮像されたサムネイル画像の一覧を見ることができる。
なお、図9の例においては、撮影設定を変更して撮像してサムネイル画像を作成したが、例えば、セピア調の画像のサムネイル画像などのように、オリジナルの入力画像からソフトウエア処理によりサムネイル画像が作成できるのであれば、その方法で作成してもよい。
また、設定値リストの設定情報数が多く、1画面にサムネイル画像が表示しきれない場合には、サムネイル画像の一覧に、次へボタンを設けることで、表示しきれなかったサムネイル画像が表示されるページを表示させることもできる。
さらに、例えば、作成されたサムネイル画像の中にユーザ所望の画像がない場合には、再度、別の設定値リストを作成させて、他の設定情報で撮像されたサムネイル画像の一覧を表示させるようにすることもできる。例えば、第1の作成方法による設定値リストが用いられて撮像されたサムネイル画像の一覧に、ユーザ好みの画像がなかった場合、第2の作成方法による設定値リストが用いられて撮像されたサムネイル画像の一覧を表示させることも可能である。
なお、ここで、撮影前に撮影設定のためのサムネイル一覧表示を行う図5の撮像装置51と、撮影後に設定を変えて撮像したサムネイル一覧表示を行う図1および図3を参照して上述した撮像装置1および31とを比較する。
図1の撮像装置1は、図2の撮影記録処理を参照して上述したように、設定を変えて撮像した複数枚の通常画像をRAM13に一時保存する必要があるので、複数枚の通常画像分のRAM13のメモリ領域を必要とする。例えば、1000万画素の画像を6枚分一時保存するためだけに、1画素2バイトとした場合、120MBもの容量が必要となる。今後、さらに、画像の画素数が増え、またサムネイル表示する画像数がさらに増える場合には、より多くのRAM13のメモリ領域が必要となってしまう。
また、図3の撮像装置31は、図4の撮影記録処理を参照して上述したように、設定を変えて撮像した複数枚の通常画像をすぐにJPEG画像として記録媒体23に書き込むため、RAM13のメモリ領域の消費を抑えることができる。しかしながら、図3の撮像装置31においては、JPEGエンコードおよび記録媒体23への書き込み処理を複数枚分繰り返すことにより、処理にかなりの時間が消費されてしまう。また、記録媒体23の領域も必要となってしまう。
さらに、図1の撮像装置1および図3の撮像装置31のどちらも、最終的に記録するための通常画像を先に作成しておく必要があるため、ノイズリダクション、色収差補正、歪補正などの画像補正処理が必要となる。この補正処理には、数秒ほどかかるものもあり、さらに多くのRAM13のメモリ領域と処理時間を必要としてしまう。
これに対して、図5の撮像装置51のサムネイル画像作成処理は、従来の撮像装置1および撮像装置31と違い、あくまで通常画像を記録するための「撮影設定を変更する」目的であるので、撮影設定の違いがわかる程度のサムネイル画像が撮像されればよく、通常画像の撮影は、この処理においては不要である。
すなわち、図9のサムネイル画像作成処理には、図2のステップS12およびS14乃至S16、並びに、図4のステップS32およびS34乃至S36に対応する処理が必要ない。
したがって、従来の撮像装置1および撮像装置31において必要としたような、通常画像を一時的に保持しておくためのメモリや記録媒体の領域は不要であるとともに、画像補正処理や記録媒体への書き込み処理のための工程や時間も必要としないため、より高速にサムネイル画像を作成、表示することができる。
以上のように、図5の撮像装置51においては、撮影前に、撮影設定を変更して撮像したサムネイル画像の一覧を表示して、選択されたサムネイル画像の撮影設定に変更するようにした。これにより、ユーザは、撮影設定を変更する際に、どのような写真を撮ることができるかを一覧表示で確認しながら、設定を一発で変更することができる。したがって、ユーザにとって、同じような写真を何枚も設定を変えて撮影する必要がなくなり、より利便性を増大させることができる。
また、図5の撮像装置51においては、設定値リストを作成する際に、現在の入力画像に対するオート設定情報に基づいて、値の近い設定情報からなる設定値リストを作成するようにした。これにより、設定値リスト数が増えることを抑制するとともに、適する設定情報からなる設定値リストを作成することができる。
さらに、図5の撮像装置51においては、一覧表示として、サムネイル画像とともに、サムネイル画像を撮像した設定情報を表示するようにした。これにより、ユーザは、シャッタースピードやF値など、カメラに関する知識をさらに高めることができる。
なお、上記説明においては、デジタルスティルカメラとしての撮像装置51を用いて説明したが、本発明は、デジタルスティルカメラに限らず、デジタルビデオカメラや携帯電話機など、撮像機能と表示機能を有するその他の電子機器にも適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされ
図10は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部106、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部107、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部108、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部109、光ディスクや半導体メモリなどのリムーバブルメディア111を駆動するドライブ110が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを入出力インタフェース105及びバス104を介してRAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
CPU101が実行するプログラムは、例えばリムーバブルメディア111に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供され、記憶部108にインストールされる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
51 撮像装置, 61 撮像部, 62 撮像制御部, 63 RAM, 64 ROM, 65 オート設定情報取得部, 66 設定値リスト作成部, 67 表示制御部, 68 入力制御部, 69 入力部, 76 表示部