JP5155761B2 - 湧水圧および湧水量の測定装置、測定方法 - Google Patents

湧水圧および湧水量の測定装置、測定方法 Download PDF

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本発明は、油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に出る湧水の湧水圧および湧水量を測定する測定装置、測定方法に関する。
トンネル等の地下空洞を掘削する場合において、切羽前方あるいは空洞周辺の岩盤(地山の地質)の性状を探査することは、掘削を進める上で極めて重要である。そこで、従来、油圧式削岩機を使用した岩盤探査が実施されている(例えば、特許文献1参照)。
このような油圧式削岩機を使用した岩盤探査によれば、油圧式削岩機から求められる測定データ等から容易に穿孔エネルギーを求めることができ、かつ、該穿孔エネルギーから地山の性状を予測できるようになっている。また、例えば、穿孔された孔から出る湧水の量を測定することにより、穿孔された地山に滞留している湧水量の推定を行うことができたり、湧水量の多い位置で穿孔エネルギーが高くなるような状態が見られれば、水を閉じ込めるような硬質の不透水層の存在を予測できたりする。
特開2002−13381号公報
ところで、従来、湧水量を測定する際は、穿孔された孔の孔口から出る湧水を時間を計りながら容器で受け、その量を重量計で測定した後、時間で除することで求めていた。
ところが、湧水量が多ければ多いほど大きな容器を用意しなければならないため、大きい容器を用意するにも限界があるという問題がある。一方、これとは反対に小さな容器を用いて湧水量を測定するとなると、水が溢れるまでの少ない時間で湧水量の計算をしなければならないため、大きい容器を用いて多くの湧水を受けた場合に比して測定誤差が多くなる場合があった。
一方、岩盤穿孔作業を安全に進めるには、上述のように湧水量を測定することに加えて、湧水圧の測定をしなければならない。すなわち、湧水量および湧水圧が急激に高まる場合は穿孔を一時中断し、湧水量および湧水圧が十分に低下したことを確認した上で作業を再開するなどして、作業の安全性に配慮する必要がある。
ところで、このように、湧水圧を測定する場合は、正確な数値を出すために、湧水の流れを一旦止めなければならない。ところが、湧水は、岩盤の穿孔に用いた中空筒状の削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出てくるため、これら双方の湧水を同時に止めてから湧水圧を測定しなければならず、容易かつ正確な測定が困難であった。
本発明の課題は、湧水圧および湧水量を容易かつ正確に測定することが可能な湧水圧および湧水量の測定装置、測定方法を提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に、基端部が、穿孔された孔の孔口から突出する中空筒状の削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出る湧水の湧水圧および湧水量を測定する測定装置であって、
前記穿孔された孔に挿入されるとともに湧水圧を測定する湧水圧測定部と、この湧水圧測定部と連結されるとともに湧水量を測定する湧水量測定部とからなり、
前記湧水圧測定部は、先端部が、前記穿孔された孔に挿入されるとともに前記削孔ロッドの基端部に外挿される中空筒状の本体パイプと、
この本体パイプの先端部に設けられるとともに、この本体パイプの先端部と前記穿孔された孔の孔壁との間の隙間を塞ぐパッカーと、
前記本体パイプの基端部に設けられるとともに、この本体パイプの流路を開閉する開閉バルブと、
この開閉バルブの近傍に設けられるとともに、この開閉バルブによって前記本体パイプの流路が閉塞される際の流路内の水圧を測定する水圧計とを備えており、
前記湧水量測定部は、前記湧水圧測定部の本体パイプの基端部に接続されるとともに、折り曲げ自在な折曲管と、
この折曲管に接続されるとともに、この折曲管を折り曲げることによって鉛直に配置される鉛直パイプと、
この鉛直パイプに設けられるとともに、この鉛直パイプ内の流路を通過する湧水の量を測定する流量計とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の湧水圧および湧水量の測定装置において、前記湧水圧測定部は、前記本体パイプの基端部に設けられるとともに、この本体パイプの流路内の空気を抜くための空気抜口を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の湧水圧および湧水量の測定装置において、前記パッカーは膨縮自在に形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の湧水圧および湧水量の測定装置を用いて、前記削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出る湧水の湧水圧および湧水量を測定する測定方法であって、
前記湧水圧測定部の本体パイプの先端部を、この本体パイプを前記削孔ロッドの基端部に外挿するようにして前記穿孔された孔に挿入するとともに、この本体パイプの先端部に設けられたパッカーによって、この本体パイプの先端部と前記穿孔された孔の孔壁との間の隙間を塞ぎ、
次に、前記開閉バルブによって前記本体パイプの流路を閉塞してから、この本体パイプの流路内の水圧を前記水圧計で測定し、
湧水圧の測定後、前記開閉バルブによって前記本体パイプの流路を開放して湧水を前記湧水量測定部へと送水し、
この送水された湧水が前記鉛直パイプ内の流路を通過する量を、前記流量計によって測定することを特徴とする。
本発明によれば、湧水圧測定部の本体パイプの先端部を、この本体パイプを削孔ロッドの基端部に外挿するようにして穿孔された孔に挿入するとともに、この本体パイプの先端部に設けられたパッカーによって、この本体パイプの先端部と穿孔された孔の孔壁との間の隙間を塞ぎ、開閉バルブによって本体パイプの流路を閉塞することによって、この本体パイプを密閉することができる。これによって、削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出る湧水の流れを一旦止めることができ、この本体パイプの流路を湧水で満たすことができるので、この本体パイプの流路内の水圧を、開閉バルブの近傍に設けられた水圧計によって正確に測定することができる。また、このように本体パイプを穿孔された孔に挿入し、この本体パイプをパッカーで固定するとともに穿孔された孔を塞ぎ、開閉バルブで本体パイプの流路を閉塞するだけで湧水圧の測定を正確に行うことができるので、湧水圧を容易に測定することが可能となる。
また、湧水圧の測定が終了してから開閉バルブを操作して、本体パイプの流路を開放することによって、湧水を、湧水量測定部へと送水することができる。この湧水量測定部では、送水された湧水が、折曲管を折り曲げることによって鉛直に配置された鉛直パイプ内の流路を、下方から上方へと水位が上昇するようにして通過することとなる。これによって、この鉛直パイプの流路内に空気が混入することを防ぐことができるので、空気が混入していない湧水の量を、鉛直パイプに設けられた流量計によって正確に測定することができる。また、このように湧水圧の測定が終わった湧水を湧水量測定部に送水し、鉛直パイプの流路を通過させるだけで湧水量の測定を正確に行うことができるので、湧水量を容易に測定することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の湧水圧および湧水量の測定装置1は、図1および図2に示すように、油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に、基端部3aが、穿孔された孔2の孔口2aから突出する中空筒状の削孔ロッド3の内部と、この削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出る湧水A,Bの湧水圧および湧水量を測定するものであり、前記穿孔された孔2に挿入されるとともに湧水圧を測定する湧水圧測定部10と、この湧水圧測定部10と連結されるとともに湧水量を測定する湧水量測定部20とからなる。
ここで、油圧式削岩機は、切羽への発破用ダイナマイト設置用孔や、トンネル側壁へのロックボルト打設用孔を穿孔する際に用いられるドリルジャンボに搭載されるものであり、先端部に岩盤を削るビット(図示せず)が設けられた先端の削孔ロッド3に対して複数の削孔ロッド3を長さ方向に継ぎ足しながら穿孔できるようになっている。また、この油圧式削岩機によって岩盤に穿孔された孔2は、横方向に延在している。
また、この油圧式削岩機は、スリーブを介して前記削孔ロッド3に取り付けられるシャンクロッドに、ピストンを衝突させてビットに打撃力を与える打撃用の油圧シリンダ装置を備えた打撃用の油圧系と、穿孔時に岩盤から削岩機に加えられる穿孔反力を受けて吸収するための油圧シリンダ装置を備えたダンピング用の油圧系と、ビットを回転させるための回転用の油圧系とを備えている。
また、このように油圧式削岩機によって穿孔された岩盤からは、図1に示すように、湧水Aが、基端部3aが、穿孔された孔2の孔口2aから突出する中空筒状の削孔ロッド3の内部から出てくるとともに、湧水Bが、前記削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出てくる。
一方、前記湧水圧測定部10は、図1および図2に示すように、先端部が、前記穿孔された孔2に挿入されるとともに前記削孔ロッド3の基端部3aに外挿される中空筒状の本体パイプ11と、この本体パイプ11の先端部に設けられるとともに、この本体パイプ11の先端部と前記穿孔された孔2の孔壁2bとの間の隙間を塞ぐパッカー12と、前記本体パイプ11の基端部に設けられるとともに、この本体パイプ11の流路を開閉する開閉バルブ13と、この開閉バルブ13の近傍に設けられるとともに、この開閉バルブ13によって前記本体パイプ11の流路が閉塞される際の流路内の水圧を測定する水圧計14と、前記本体パイプ11の基端部に設けられるとともに、この本体パイプ11の流路内の空気を抜くための空気抜口15とを備えている。
前記本体パイプ11は、上述のように中空筒状に形成された丸パイプであり、その口径および内径は、前記削孔ロッド3の最大外径よりも大きく、かつ前記穿孔された孔2の内径よりも小さく設定されている。これによって、この本体パイプ11の先端部を、前記穿孔された孔2に挿入できるとともに、前記削孔ロッド3の基端部3aに外挿することができる。
前記パッカー12は、前記本体パイプ11の先端部に幅広に単数、もしくは輪状に複数設けられるものであり、さらに、例えば、金網等で補強されたゴム等の材料で、膨張・伸縮性とともに、耐圧・耐久性に優れ、さらに前記穿孔された孔2の孔壁2bに凹凸があり、それに接して挿入、膨張設置する場合でも、切り裂かれない強度を有し、内部に図示しない中空部が形成されたものである。
なお、本実施の形態においては、前記本体パイプ11の先端部に、輪状に形成されたパッカー12が複数設けられている。
また、これらパッカー12には、図1および図2に示すように、これらパッカー12の中空部に空気や水、油といった流体を送り込むための流体入れホース12aが接続されている。
そして、これらパッカー12は、この流体入れホース12aから中空部へと流体を送り込むことによって膨張し、この流体入れホース12aから流体を抜くことで収縮するように形成されている。これによって、これらパッカー12を膨張させて、仮に前記穿孔された孔2の孔壁2bに凹凸があったとしても、この凹凸の変化に膨張したパッカー12が追従して変形し、密接させることができるので、前記本体パイプ11を前記穿孔された孔2に対して固定することができるとともに、前記湧水A,Bの漏れを確実に防ぐことができる。
なお、本実施の形態のパッカー12は膨縮自在に形成されたものであるが、これに限られるものではなく、前記パッカー12の代わりに、セメント・コンクリートあるいはシリカレジン等を充填して、前記本体パイプ11の先端部の外周面と、前記穿孔された孔2の孔壁2bとの間の隙間を閉塞してもよいものとする。
前記開閉バルブ13は、例えばボールバルブであり、前記本体パイプ11の基端部に設けられることによって、この本体パイプ11内の流路を開放したり、閉塞したりでき、この本体パイプ11の流路を通過する湧水A,Bの量を調節できるようになっている。
前記水圧計14は、前記開閉バルブ13の近傍に設けられるとともに、この開閉バルブ13よりも本体パイプ11の先端部側に設けられている。
この水圧計14は、前記本体パイプ11の流路内に設けられる受感部(図示せず)を有して、この本体パイプ11の流路内の水圧を計測する圧力センサーであり、外部には測定値を視認できるようにダイヤルゲージ14aが設けられている。
なお、この水圧計14はダイヤルゲージ14aが設けられているとしたが、これに限られるものではなく、例えば前記受感部から伝達される電気信号を、別途用意したデータロガー等で計測して、データ取得するようにしてよい。
前記空気抜口15は、前記本体パイプ11の流路内の空気を抜き、前記水圧計14の前記受感部が確実に湧水に接するためのものである。このため、前記開閉バルブ13によって前記本体パイプ11の流路を閉塞した後に操作されるものである。また、空気は前記本体パイプ11の流路の上部に溜まるため、この空気抜口15が上方に位置するようにして前記本体パイプ11の前記穿孔された孔2への挿入向きが決定される。
一方、前記湧水量測定部20は、図2に示すように、前記湧水圧測定部10の本体パイプ11の基端部に接続されるとともに、折り曲げ自在な折曲管21と、この折曲管21に接続されるとともに、この折曲管21を折り曲げることによって鉛直に配置される鉛直パイプ22と、この鉛直パイプ22に設けられるとともに、この鉛直パイプ22内の流路を通過する湧水A,Bの量を測定する流量計23と、前記鉛直パイプ22の上端部に接続されるとともに、この鉛直パイプ22内の流路を通過する湧水A,Bを排出するための排水パイプ24とを備えている。
前記折曲管21は耐圧管であり、前記本体パイプ11の流路内で留められていた圧力の高い湧水A,Bが通過する際の勢いに十分に耐えることができる。また、この折曲管21は、折り曲げ自在なフレキシブルパイプであり、さらには折り曲げられた状態を保持できるものであることが望ましい。なお、本実施の形態においては、この折曲管21は、折り曲げられた状態を保持できるものが用いられているものとする。
また、この折曲管21は、前記流水圧測定部10の本体パイプ11の基端部に接続されるものであり、例えばネジ止めや、ワンタッチコネクターを用いて接続されている。
前記鉛直パイプ22は、中空筒状に形成された丸パイプであり、前記折曲管21を折り曲げることによって鉛直に配置されるものである。なお、この鉛直パイプ22は、鉛直に配置された際に上方および下方に向かって開口した状態となっている。
また、この鉛直パイプ22の鉛直状態を維持するには、上述のように前記折曲管21自体が折り曲げられた状態を保持できるものであるか、これとは別に、この鉛直パイプ22を鉛直に配置した状態で、これら鉛直パイプ22と折曲管21との間に架設されて、これら鉛直パイプ22と折曲管21とを固定する斜材やロープ等を用いるようにしてもよいものとする。
前記流量計23は、例えば一定流量毎にパルスを出力する電磁流量計であり、このパルス数を積算することにより、前記鉛直パイプ22の流路を通過する湧水A,Bの流量を算出できるようになっている。また、本実施の形態の流量計23としては、これに限られるものではない。
前記排水パイプ24は前記鉛直パイプ22の上端部に接続されており、この鉛直パイプ22の流路を通過して、流量を測定し終わった湧水A,Bを排出するためのものである。
なお、この排水パイプ24は、上方に向かって開口する鉛直パイプ22に接続されるものであるため、例えば側方や下方に向かって排水できるように折り曲げ自在に形成されたものであることが好ましい。
次に、以上のような本実施の形態の湧水圧および湧水量の測定装置1を用いて、前記削孔ロッド3の内部と、この削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出る湧水A,Bの湧水圧および湧水量を測定する方法について説明する。
まず、前記油圧式削岩機によって岩盤の穿孔を行いながら、穿孔区間で得られた油圧式削岩機の打撃圧、回転圧等の機械データに基づいた岩盤探査を進める。なお、湧水圧および湧水量の測定を行う際は、長さ方向に継ぎ足される複数の削孔ロッド3,3…のうち、1本の削孔ロッド3の長さ分の削孔が終了した時点で行うことを基本とする。ただし、削孔ロッド3のうちの最後列に位置する削孔ロッド3の基端部3aが、前記穿孔された孔2の孔口2aから突出している長さが、本体パイプ11の長さから孔2に挿入する部分の長さを差し引いた長さより短ければ、湧水圧および湧水量の測定がいつでも可能である。したがって、1回の穿孔作業で岩盤探査と同時に湧水圧および湧水量の測定が、複数回、繰り返し行うことができる。
なお、前記複数の削孔ロッド3は、穿孔を進めるにしたがって、これら削孔ロッド3の長さ方向に沿って継ぎ足していかなければならないため、直前まで穿孔を行っていた複数の削孔ロッド3のうちの最後列に位置する削孔ロッド3の基端部3aが、前記穿孔された孔2の孔口2aから突出している状態で、次の削孔ロッド3の先端部を、前記最後列に位置する削孔ロッド3の基端部3aに接続することとなる。また、このように削孔ロッド3,3同士を接続する時に、岩盤探査の各種データの集計や、湧水圧および湧水量の測定等を行うようにする。
そして、このようにして削孔ロッド3を複数継ぎ足して穿孔作業を進めて、横方向に延在するようにして前記孔2を形成していくと、図1に示すように、湧水Aが、前記基端部3aが、前記穿孔された孔2の孔口2aから突出する中空筒状の削孔ロッド3(前記最後列に位置する削孔ロッド)の内部から出てくるとともに、湧水Bが、前記削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出てくる。
続いて、前記湧水圧測定部10の本体パイプ11の先端部を、この本体パイプ11を前記削孔ロッド3の基端部3aに外挿するようにして前記穿孔された孔2に挿入する。
そして、この本体パイプ11の先端部を前記穿孔された孔2に挿入した状態で、前記流体入れホース12aから流体を送り込んで前記パッカー12を膨張させ、前記本体パイプ11を前記穿孔された孔2に固定する。これによって、前記本体パイプ11の先端部の外周面と、前記穿孔された孔2の孔壁2bとの間の隙間を塞ぐことができるので、前記湧水Aだけでなく、前記削孔ロッド3と孔壁2bとの間から出てくる湧水Bも、前記本体パイプ11の流路へと導くことができる。
続いて、前記開閉バルブ13によって前記本体パイプ11の流路を閉塞する。この時、前記本体パイプ11の流路内に存在する空気を、前記空気抜口15から抜くことで、前記本体パイプ11の流路内を静水圧状態とすることができる。そして、この状態で、前記水圧計14によって前記本体パイプ11の流路内の水圧を測定する。
湧水圧の測定後、前記開閉バルブ13によって前記本体パイプ11の流路を開放して湧水A,Bを前記湧水量測定部20へと送水する。
なお、このように湧水A,Bを送水する前段階までに、前記湧水量測定部20と前記湧水圧測定部10とを連結しておくことが好ましい。すなわち、これら湧水量測定部20と湧水圧測定部10とを、湧水圧の測定が終わった時点で連結してもよいし、岩盤探査を始める前や穿孔中に予め連結しておいてもよい。
また、前記鉛直パイプ22を鉛直に配置する作業も、前記湧水量測定部20と湧水圧測定部10とを連結する際に行うことが好ましいが、これに限られるものではなく、前記本体パイプ11の流路を開放して湧水A,Bを前記湧水量測定部20へと送水する際に前記鉛直パイプ22を鉛直に配置してもよい。
そして、このように湧水A,Bが前記湧水圧測定部10から湧水量測定部20へと送水されたら、前記流量計23によって、前記鉛直パイプ22内の流路を通過する湧水A,Bの量を、前記流量計23によって測定する。
この時、湧水A,Bは、前記鉛直パイプ22の流路内を、下方から上方へと水位が上昇するようにして通過するので、この鉛直パイプ22の流路内への空気の混入を防ぎなら流量を測定できる。
また、前記鉛直パイプ22を通過して流量の測定が終わった湧水A,Bは、前記排水パイプ24から外部へと排出される。
以上のようにして、前記削孔ロッド3の内部と、この削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出る湧水A,Bの湧水圧および湧水量を測定することができる。
本実施の形態によれば、前記湧水圧測定部10の本体パイプ11の先端部を、この本体パイプ11を前記削孔ロッド3の基端部3aに外挿するようにして前記穿孔された孔2に挿入するとともに、この本体パイプ11の先端部に設けられた前記パッカー12によって、この本体パイプ11の先端部と前記穿孔された孔2の孔壁2bとの間の隙間を塞ぎ、前記開閉バルブ13によって前記本体パイプ11の流路を閉塞することによって、この本体パイプ11を密閉することができる。これによって、前記削孔ロッド3の内部と、この削孔ロッド3と孔壁2bとの間の双方から出る湧水A,Bの流れを一旦止めることができ、この本体パイプ11の流路を湧水A,Bで満たすことができるので、この本体パイプ11の流路内の水圧を、前記水圧計14によって正確に測定することができる。また、このように前記本体パイプ11を前記穿孔された孔2に挿入し、この本体パイプ11を前記パッカー12で固定するとともに前記穿孔された孔2を塞ぎ、前記開閉バルブ13で前記本体パイプ11の流路を閉塞するだけで湧水圧の測定を正確に行うことができるので、湧水圧を容易に測定することが可能となる。
また、湧水圧の測定が終了してから前記開閉バルブ13を操作して、前記本体パイプ11の流路を開放することによって、湧水A,Bを、湧水量測定部20へと送水することができる。この湧水量測定部20では、送水された湧水A,Bが、前記折曲管21を折り曲げることによって鉛直に配置された鉛直パイプ22内の流路を、下方から上方へと水位が上昇するようにして通過することとなる。これによって、この鉛直パイプ22の流路内に空気が混入することを防ぐことができるので、前記鉛直パイプ22内の流路を通過し、かつ空気が混入していない湧水A,Bの量を、前記鉛直パイプ22に設けられた流量計23によって正確に測定することができる。また、このように湧水圧の測定が終わった湧水A,Bを湧水量測定部20に送水し、前記鉛直パイプ22の流路を通過させるだけで湧水量の測定を正確に行うことができるので、湧水量を容易に測定することが可能となる。
本発明の湧水圧および湧水量の測定装置の一部を示すとともに、本発明の湧水圧および湧水量の測定方法の手順を示す斜視図である。 本発明の湧水圧および湧水量の測定装置を示すとともに、本発明の湧水圧および湧水量の測定方法の手順を示す斜視図である。
符号の説明
1 湧水圧および湧水量の測定装置
2 穿孔された孔
2a 孔口
2b 孔壁
3 削孔ロッド
3a 基端部
10 湧水圧測定部
11 本体パイプ
12 パッカー
13 開閉バルブ
14 水圧計
20 湧水量測定部
21 折曲管
22 鉛直パイプ
23 流量計

Claims (4)

  1. 油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に、基端部が、穿孔された孔の孔口から突出する中空筒状の削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出る湧水の湧水圧および湧水量を測定する測定装置であって、
    前記穿孔された孔に挿入されるとともに湧水圧を測定する湧水圧測定部と、この湧水圧測定部と連結されるとともに湧水量を測定する湧水量測定部とからなり、
    前記湧水圧測定部は、先端部が、前記穿孔された孔に挿入されるとともに前記削孔ロッドの基端部に外挿される中空筒状の本体パイプと、
    この本体パイプの先端部に設けられるとともに、この本体パイプの先端部と前記穿孔された孔の孔壁との間の隙間を塞ぐパッカーと、
    前記本体パイプの基端部に設けられるとともに、この本体パイプの流路を開閉する開閉バルブと、
    この開閉バルブの近傍に設けられるとともに、この開閉バルブによって前記本体パイプの流路が閉塞される際の流路内の水圧を測定する水圧計とを備えており、
    前記湧水量測定部は、前記湧水圧測定部の本体パイプの基端部に接続されるとともに、折り曲げ自在な折曲管と、
    この折曲管に接続されるとともに、この折曲管を折り曲げることによって鉛直に配置される鉛直パイプと、
    この鉛直パイプに設けられるとともに、この鉛直パイプ内の流路を通過する湧水の量を測定する流量計とを備えていることを特徴とする湧水圧および湧水量の測定装置。
  2. 前記湧水圧測定部は、前記本体パイプの基端部に設けられるとともに、この本体パイプの流路内の空気を抜くための空気抜口を備えていることを特徴とする請求項1に記載の湧水圧および湧水量の測定装置。
  3. 前記パッカーは膨縮自在に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の湧水圧および湧水量の測定装置。
  4. 油圧式削岩機によって岩盤探査を行う際に、請求項1〜3のいずれか一項に記載の湧水圧および湧水量の測定装置を用いて、前記削孔ロッドの内部と、この削孔ロッドと孔壁との間の双方から出る湧水の湧水圧および湧水量を測定する測定方法であって、
    前記湧水圧測定部の本体パイプの先端部を、この本体パイプを前記削孔ロッドの基端部に外挿するようにして前記穿孔された孔に挿入するとともに、この本体パイプの先端部に設けられたパッカーによって、この本体パイプの先端部と前記穿孔された孔の孔壁との間の隙間を塞ぎ、
    次に、前記開閉バルブによって前記本体パイプの流路を閉塞してから、この本体パイプの流路内の水圧を前記水圧計で測定し、
    湧水圧の測定後、前記開閉バルブによって前記本体パイプの流路を開放して湧水を前記湧水量測定部へと送水し、
    この送水された湧水が前記鉛直パイプ内の流路を通過する量を、前記流量計によって測定することを特徴とする湧水圧および湧水量の測定方法。
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