JP5153508B2 - 光学式エンコーダおよび電子機器 - Google Patents

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Description

この発明は、受光素子を用いて移動体の位置、移動速度、移動方向等を検出する光学式エンコーダに関し、一例として特に複写機、プリンターなどの印刷機器、FA(ファクトリオートメーション)機器等に用いると好適である光学式エンコーダに関する。
従来、回転軸の回転変位に基づきパルス信号を発生する手段を有し、上記パルス信号の振幅を少なくとも3レベルに変化させて1系統の信号線で出力可能であり、このパルス信号の振幅レベル変化の発生順序により回転方向を検出し、上記パルス信号の発生回数により基準位置を検出するパルスエンコーダが特許文献1(実開昭61−80407号公報)で提案されている。
また、特許文献2(特開昭62−204122号公報)では、三角形状のスリットを数珠繋ぎに同心円状に配置されたスリットを透過した透過光から得られる鋸歯状波形を利用して、1系統の検出回路で回転方向と回転角度の検出を可能にする回転検出装置が示されている。
ところで、特許文献1(実開昭61−80407号公報)のパルスエンコーダでは、パルス信号の振幅を3つのレベルに変えて受光信号を出力し、かつ、回転方向を検出できるエンコーダとある。このため、上記受光信号をデジタル信号として検出した場合、3周期に1度しか回転方向を検出ができないので、検出精度が悪い。さらに、上記受光信号をデジタル信号として後段回路に入力する際は1/0信号である必要がある。したがって、上記受光信号を後段回路に入力する際には、回転方向検知のために3つの出力成分に分解する必要がある。よって、上記受光信号を3つの出力成分に分解する分だけ回路規模が大きくなる。
また、特許文献2(特開昭62−204122号公報)の回転検出装置では、三角形状のスリットを利用して鋸歯状波形の信号を生成するので、発光素子−受光素子間のSN変動を利用することとなり、光学ばらつきに大きく依存することとなって、信頼性が確保できない。
実開昭61−80407号公報 特開昭62−204122号公報
そこで、この発明の課題は、検出信号を1系統の信号線で出力可能であり、かつ、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の光学式エンコーダは、発光部と、
上記発光部からの光が到達し得る領域に一方向に並べて配置されている複数の受光素子を有する受光部と、
上記受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射する状態にする光オン部および上記受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射しない状態にする光オフ部を夫々複数有すると共に上記一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記受光素子に対応する位置を交互に通過する移動体と、
上記複数の受光素子から上記移動体の相対位置情報と移動方向が検出可能になるように位相が異なる複数の受光信号が入力されて、この複数の受光信号に対してAD変換するAD変換部と、
上記AD変換部でAD変換された複数の受光信号に対して論理演算処理を含む信号処理を行って、上記移動体の移動情報を表す検出信号を一系統の信号線で出力する受光信号処理部と
を備え、
上記検出信号は、
1つ以上の振幅区間の信号成分の論理値、または、互いに重ならない複数の振幅区間の信号成分を論理演算した論理値の少なくとも一方が、上記AD変換された受光信号の論理値に一致していて、
上記検出信号の上記信号成分に基づいて、上記移動体の相対位置情報と移動方向とが検出されることを特徴としている。
この発明によれば、上記受光信号処理部が出力する検出信号は、予め定められた振幅区間の信号成分の論理値、または、互いに重ならない複数の振幅区間の信号成分を論理演算した論理値の少なくとも一方が、上記AD変換された受光信号の論理値に一致している。
したがって、この発明によれば、上記受光信号処理部が1系統の信号線から出力できる上記検出信号から、上記論理演算処理をする前の受光信号を容易に再生できる。よって、この発明によれば、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを実現できる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記検出信号は、
1周期の区間の波形が、2分の1周期を表す直線に対して非線対称である。
この実施形態によれば、上記検出信号が、1周期の区間の波形において、2分の1周期を表す直線に対して非線対称であることで、移動体の移動方向を検出可能となる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記検出信号は、電位差が同じである複数の振幅区間の信号成分を含んでいる。
この実施形態によれば、上記複数の振幅区間の電位差が同じであるので、各振幅区間の信号成分は、外乱ノイズに対して均一に変動する。よって、ノイズの影響を軽減できる。また、1系統出力信号となる上記検出信号を、上記複数の受光信号に分解する際の論理演算も容易になる。さらに、上記検出信号の中心電圧に対して、上記検出信号が同一の電位差で変化することが可能となるから、受光信号処理部の構成を簡易化できる。例えば、オペアンプの必要個数を削減できる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記検出信号は、1周期の区間の波形が、2分の1周期を表す直線と中心電圧を表す直線との交点に対して点対象である。
この実施形態によれば、上記検出信号において、上記交点に対する位相の前後のすべての箇所で移動方向の検知が可能となるので、より高精度の移動検出が可能となる。
また、一参考例の光学式エンコーダでは、上記AD変換部は、
上記複数の受光素子から周波数が異なる複数の受光信号が入力されて、この周波数が異なる複数の受光信号をAD変換し、
上記検出信号は、
1つ以上の振幅区間の信号成分の論理値、または、互いに重ならない複数の振幅区間の信号成分を論理演算した論理値が、上記AD変換された周波数の異なる複数の受光信号の論理値のそれぞれに一致している。
この参考例によれば、上記検出信号は、周波数の異なる複数の信号成分を有することとなる。この周波数の異なる複数の信号成分により、例えば、移動体の2次元方向あるいは3次元方向の移動方向の検出が可能となる。また、移動体の移動速度に応じて、検出に用いる信号成分の周波数を選択すれば、誤検知の抑制が可能になる。つまり、移動体の移動速度が速いときには周波数の低い信号成分を検出に使用することで検出信号の波形つぶれを抑制できる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記受光信号処理部は、
上記AD変換された複数の受光信号に対して論理演算処理を行った信号が入力される複数の相互コンダクタンス増幅器と、
上記複数の相互コンダクタンス増幅器の出力電流を加算して電圧変換する出力部を有する。
この実施形態によれば、上記受光信号処理部の出力部では、上記複数の相互コンダクタンス増幅器からの出力電流を同一の出力抵抗成分に入力することで電圧変換する。これにより、上記出力部が出力する検出信号の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記出力部が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記複数の相互コンダクタンス増幅器が上記出力部に入力する複数の出力電流は、複数の各位相区間内で電流比率が一定である。
この実施形態によれば、上記複数の相互コンダクタンス増幅器の複数の出力電流を各位相区間内で電流比率を一定にすることで、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記移動体は、基準位置に配置されているインデックスパターン部を含み、
上記受光部は、
上記発光部からの光が上記インデックスパターン部を経由して入射したときにインデックス受光信号を出力するインデックス受光素子を有し、
上記AD変換部は、上記インデックス受光素子からのインデックス受光信号をAD変換し、
上記受光信号処理部は、
上記移動体の移動情報を表す信号成分とは重ならない別の振幅区間において、上記AD変換されたインデックス受光信号に対応する信号成分を有する検出信号を出力する。
この実施形態によれば、上記検出信号は、上記移動体の移動情報を表す信号成分とは異なる振幅区間に、上記インデックス受光信号に対応する信号成分を有するので、上記移動体の移動情報を表す信号成分による分解能を下げずに、基準位置を検出するためのインデックス受光信号を得ることができる。
また、一実施形態の光学式エンコーダでは、上記インデックス受光信号に対応する信号成分の位相幅は、上記移動体の移動情報を表す1つの振幅区間の信号成分の位相幅、または隣接する2つの振幅区間の信号成分間の変動成分の位相幅と同じである。
この実施形態によれば、後段の信号処理回路での波形分解処理を容易にできるだけでなく、基準位置に対する移動体の移動量をパルス数で評価できる。
また、一実施形態の電子機器では、上記光学式エンコーダを備えた。
この実施形態の電子機器によれば、1系統の信号線から得られる検出信号でもって、高精度かつ高分解能な位置検出と移動検出が可能となり、かつエンコーダが小型化されることで、より小型化することが可能となる。
この発明の光学式エンコーダによれば、受光信号処理部が出力する検出信号は、予め定められた振幅区間の信号成分の論理値、または、互いに重ならない複数の振幅区間の信号成分を論理演算した論理値の少なくとも一方が、上記AD変換された受光信号の論理値に一致している。したがって、この発明によれば、上記受光信号処理部が1系統の信号線から出力できる上記検出信号から、上記論理演算処理をする前の受光信号を容易に再生できる。よって、この発明によれば、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを実現できる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1に、この発明の光学式エンコーダの第1実施形態を模式的に示す。この第1実施形態の光学式エンコーダは、移動体1と受光部2と発光部3を備える。発光部3は、LED(発光ダイオード)等の発光素子で構成されている。受光部2は、4個の受光素子11〜14を有する。また、移動体1は、矢印X1またはX2で示される方向に移動可能になっていて、移動方向に交互に光オン部6と光オフ部7とが配列されている。この光オン部6の配列ピッチをPとすると、光オン部6および光オフ部7の移動方向の寸法(幅寸法)は(1/2)Pである。上記光オン部6は発光部3からの光を受光部2側に通過させる一方、光オフ部7は発光部3からの光を受光部2側に通過させない。なお、この実施形態では、受光素子11〜13をフォトダイオードで構成したがフォトトランジスタで構成してもよい。また、この実施形態では、各受光素子11〜14の幅寸法を(1/4)Pとした。また、各受光素子11〜14は移動方向に間隔を隔てずに隣接している。
したがって、各受光素子11,12,13,14が出力する受光信号A+,B−,A−,B+は、1ピッチPを360°とすると位相が90°ずつずれている。
そして、この第1実施形態は、電流電圧変換部15〜18と、差動増幅器21,22と、AD変換器23,24とを備え、さらに、論理和回路25,26と遅延回路29とgm増幅器27,28と負帰還回路35から構成される受光信号処理部を備える。
上記受光素子11が出力する受光信号A+は電流電圧変換部15を経由して差動増幅器21の非反転入力端子に入力され、受光素子13が出力する受光信号A−は電流電圧変換部16を経由して差動増幅器21の反転入力端子に入力される。一方、上記受光素子12が出力する受光信号B−は電流電圧変換部18を経由して差動増幅器22の反転入力端子に入力され、受光素子14が出力する受光信号B+は電流電圧変換部18を経由して差動増幅器22の非反転入力端子に入力される。
上記差動増幅器21は、電圧に変換された受光信号A+と電圧に変換された受光信号A−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器23に出力する。また、上記差動増幅器22は、電圧に変換された受光信号B+と電圧に変換された受光信号B−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器24に出力する。
そして、上記AD変換器23は差動増幅器21から入力された増幅信号をデジタル信号Aと反転デジタル信号/Aとに変換してインバータで構成された遅延回路27、および論理和回路25,26に出力する。また、上記AD変換器24は、差動増幅器22から入力された増幅信号をデジタル信号Bに変換して論理和回路25,26に出力する。すると、論理和回路25は、図2の波形図に示すように、デジタル信号AとBの論理和信号S3をgm(相互コンダクタンス)増幅器27に出力し、論理和回路26は、反転デジタル信号/Aとデジタル信号Bとの論理和信号S4をgm増幅器27に出力する。一方、上記遅延回路27は、上記デジタル信号Aと反転デジタル信号/Aとを遅延させてgm増幅器28に出力する。なお、上記遅延回路29は、論理和回路25,26が出力する論理和信号S3,S4と、gm増幅器28に出力するデジタル信号A,反転デジタル信号/Aとの間の位相遅延が生じないようにするためのものである。また、図2の波形図は、図1において、移動体1が矢印X2の方向へ移動する場合の波形図である。
上記gm増幅器27は、入力された論理和信号S3とS4とから電流出力信号S6を出力する。この電流出力信号S6は、図2に示すように、論理和信号S3のHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S4がLレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形になっている。一方、上記gm増幅器28は、遅延回路27から入力されたデジタル信号A,反転デジタル信号/Aから、デジタル信号AがHレベルの期間において振幅が10μAの電流出力信号S7を出力する。なお、上記各期間での電流波形の振幅10μAは一例としての値であり、他の値でも構わない。
上記電流出力信号S6とS7とが加算され、抵抗33に入力されることで、IV変換されて、図2に示す階段波形の出力信号S8が得られる。この階段波形の出力信号S8は、デジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに3×V0まで立上り、デジタル信号BがHレベルに立ち上がるときに2×V0まで立下り、デジタル信号AがLレベルに立ち上がるときに1×V0まで立下がり、デジタル信号BがLレベルに立ち下がるときに0×V0まで立ち下がる。なお、上記電圧V0は、電流出力信号S7の電流振幅10μAと抵抗33の抵抗値Rとの積で決まる値である。
図2に示す階段波形の出力信号S8は、V0〜2V0の電圧範囲(2)では、A相出力であるデジタル信号Aと同一波形であり、2V0〜3V0の電圧範囲(1)での波形成分を反転して、0〜V0の電圧範囲(3)での波形成分と論理合成することでB相出力であるデジタル信号Bを生成できる。
すなわち、この実施形態によれば、一系統の出力信号線36からの検出信号である階段波形の出力信号S8によって、元のデジタル信号AのA相成分の位相情報,移動情報および元のデジタル信号BのB相成分の位相情報,移動情報が得られる。よって、この実施形態によれば、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを実現できる。
また、この実施形態では、受光信号処理部の出力部をなす負帰還回路35では、2つの相互コンダクタンス増幅器27,28からの電流出力信号S6,S7を同一の出力抵抗33に入力することで電圧変換する。これにより、上記負帰還回路35が出力する検出信号としての出力信号S8の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記負帰還回路35が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。また、この実施形態では、gm増幅器27,28が出力する電流出力信号S6,S7は、図2に示すように、各位相区間内で電流比率が一定であるので、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。また、この実施形態では、検出信号である階段波形の出力信号S8の出力部を、抵抗33,オペアンプ32,基準電圧部31で構成した負帰還回路35としたので、外部負荷により出力が変動し難くなり、出力信号S8を安定化できる。
また、この実施形態では、一系統の出力信号線36からの検出信号である階段波形の出力信号S8は、各電圧範囲(1)〜(3)が全て同一電位差V0である。このため、図3Aに一例を示すように、外部や内部回路により電圧変動時に発生するノイズ成分N1〜N3が受光回路に混入した場合、階段波形の出力信号S8の各ステップが同等に変位する。このため、ノイズ成分N1〜N3による誤検知の抑制が比較的容易である。また、階段波形の出力信号S8各電圧範囲(1)〜(3)が同一電位差であれば、出力信号S8の論理演算が1/0処理可能となり、信号処理において有益である。
なお、図1において、移動体1が矢印X1の方向に移動する場合のA相出力、B相出力、および階段波形の出力信号S8を図3Bに示す。
(第2の実施の形態)
次に、図4Aに、この発明の光学式エンコーダの第2実施形態を模式的に示す。この第2実施形態の光学式エンコーダは、移動体41と受光部42と発光部43を備える。発光部43は、LED(発光ダイオード)等の発光素子で構成されている。
上記受光部42は、6個の受光素子51〜56を有する。また、移動体41は、矢印X1またはX2で示される方向に移動可能になっていて、移動方向に交互に光オン部46と光オフ部47とが配列されている。この光オン部46の配列ピッチをPとすると、光オン部46および光オフ部47の移動方向の寸法(幅寸法)は(1/2)Pである。上記光オン部46は発光部43からの光を受光部42側に通過させる一方、光オフ部47は発光部43からの光を受光部42側に通過させない。なお、この実施形態では、受光素子51〜56をフォトダイオードで構成したがフォトトランジスタで構成してもよい。
また、上記受光部43の受光素子51と52は移動方向に隣接しており、受光素子51の幅寸法(移動方向寸法)を(1/3)Pとし、受光素子52の幅寸法を(2/3)Pとした。また、受光素子53と54は、幅寸法が(1/2)Pであり、移動方向に隣接している。上記受光素子53は上記受光素子51,52に対して移動方向と直交する方向に隣接しており、受光素子54は上記受光素子52に対して移動方向と直交する方向に隣接している。また、受光素子55と56は、移動方向に隣接しており、受光素子55の幅寸法(移動方向寸法)を(1/3)Pとし、受光素子56の幅寸法を(2/3)Pとした。
そして、上記受光素子53は、受光素子51に対して、矢印X1の移動方向に(1/6)Pだけ位置ずれしている。また、受光素子55は、受光素子53に対して(1/3)Pだけ位置ずれしている。したがって、1ピッチPを360°とすると、受光素子53が出力する受光信号B+は、受光素子51が出力する受光信号A+に対して、位相が60°ずれている。また、受光素子55が出力する受光信号C+は、受光素子53が出力する受光信号B+に対して、位相が120°ずれている。
上記受光素子51が出力する受光信号A+は電流電圧変換部57を経由して差動増幅器63の非反転入力端子に入力され、受光素子52が出力する受光信号A−は電流電圧変換部58を経由して差動増幅器63の反転入力端子に入力される。一方、上記受光素子54が出力する受光信号B−は電流電圧変換部59を経由して差動増幅器64の反転入力端子に入力され、受光素子53が出力する受光信号B+は電流電圧変換部60を経由して差動増幅器64の非反転入力端子に入力される。また、上記受光素子55が出力する受光信号C+は電流電圧変換部62を経由して差動増幅器65の非反転入力端子に入力され、受光素子56が出力する受光信号C−は電流電圧変換部61を経由して差動増幅器68の反転入力端子に入力される。
上記差動増幅器63は、電圧に変換された受光信号A+と電圧に変換された受光信号A−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器66に出力する。また、上記差動増幅器64は、電圧に変換された受光信号B+と電圧に変換された受光信号B−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器67に出力する。また、上記差動増幅器65は、電圧に変換された受光信号C+と電圧に変換された受光信号C−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器68に出力する。
そして、上記AD変換器66は差動増幅器63から入力された増幅信号をデジタル信号Aに変換して論理和回路69,70,71,72に出力する。また、上記AD変換器67は、差動増幅器64から入力された増幅信号をデジタル信号Bと反転デジタル信号/Bとに変換してインバータで構成された遅延回路73に出力する。また、上記デジタル信号Bは、論理和回路69,71に入力され、上記反転デジタル信号/Bは、論理和回路70,72に入力される。また、上記AD変換器68は、差動増幅器65から入力された増幅信号をデジタル信号Cおよび反転デジタル信号/Cに変換し、デジタル信号Cを論理和回路71に出力し、反転デジタル信号/Cを論理和回路72に出力する。上記デジタル信号A,B,Cの信号波形を、図5の(Q1)欄に示す。この(Q1)欄のデジタル信号A〜Cの波形は、移動体41が、図4Aに示す矢印X2の方向へ移動する場合の波形図である。
そして、上記論理和回路69は、デジタル信号Aとデジタル信号Bとの論理和信号S12をgm(相互コンダクタンス)増幅器74に出力し、上記論理和回路70は、デジタル信号Aと反転デジタル信号/Bとの論理和信号S14をgm増幅回路74に出力する。また、上記gm増幅器75は、上記遅延回路73から遅延されたデジタル信号Bおよび遅延された反転デジタル信号/Bが入力される。なお、遅延回路73は、論理和回路69,70,71,72が出力する論理和信号S12,S14,S15,S11と、gm増幅器75に出力するデジタル信号B,/Bとの間の位相遅延が生じないようにするためのものである。また、上記論理和回路71は、デジタル信号Aとデジタル信号Bとデジタル信号Cとの論理和信号S15をgm増幅器76に出力し、上記論理和回路72は、デジタル信号Aと反転デジタル信号/Bと反転デジタル信号/Cとの論理和信号S11をgm増幅器76に出力する。
上記gm増幅器74は、入力された論理和信号S12とS14とから電流出力信号S16を出力する。この電流出力信号S16は、論理和信号S12がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S14がLレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形になっている。一方、上記gm増幅器75は、遅延回路から入力されたデジタル信号B,反転デジタル信号/Bから、デジタル信号BがHレベルの期間において振幅が10μAの電流出力信号S13を出力する。また、上記gm増幅器76は、入力された論理和信号S15とS11とから、電流出力信号S17を出力する。この電流出力信号S17は、論理和信号S15がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S11がLレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形になっている。なお、上記各期間での電流波形の振幅10μAは一例としての値であり、他の値でも構わない。
そして、上記電流出力信号S16とS13とS17とが加算され、抵抗77に入力されることでIV変換されて、図5の(Q2)欄に示す階段波形の出力信号S18が信号出力線81から得られる。この階段波形の出力信号S18は、デジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに2×V0まで立上り、デジタル信号BがHレベルに立ち上がるときに3×V0まで立上り、デジタル信号Aがたち下がるときに4×V0まで立上り、デジタル信号CがHレベルに立ち上がるときに5×V0まで立上り、デジタル信号BがLレベルに立ち下がるときに1×V0まで立下り、デジタル信号CがLレベルに立ち下がるときに0×V0まで立ち下がる。なお、上記電圧V0は、電流出力信号S13の電流振幅10μAと抵抗77の抵抗値Rとの積で決まる値である。
図5の(Q2)欄に示す階段波形の出力信号S18は、4V0〜5V0の電圧範囲(1)では、上記論理和信号S11を反転した信号波形に相当し、3V0〜4V0の電圧範囲(2)では、上記論理和信号S14を反転した信号波形に相当し、2V0〜3V0の電圧範囲(3)では、上記論理和信号S13の信号波形に相当している。また、上記階段波形の出力信号S18は、V0〜2V0の電圧範囲(4)では、上記論理和信号S12の信号波形に相当し、0〜V0の電圧範囲(5)では、上記論理和信号S15の信号波形に相当している。
よって、上記階段波形の出力信号S18によれば、上記電圧範囲(3)の波形成分から元のデジタル信号BによるB相成分の位相情報,移動情報が得られる。また、上記階段波形の出力信号S18によれば、上記電圧範囲(2)の波形成分を反転して、電圧範囲(4)の波形成分と論理合成することで元のデジタル信号AによるA相成分の位相情報,移動情報が得られる。また、上記階段波形の出力信号S18によれば、上記電圧範囲(4)の波形成分を反転して、電圧範囲(5)の波形成分と論理合成し、上記電圧範囲(1)の波形成分と加算することで元のデジタル信号CによるC相成分の位相情報,移動情報が得られる。
この第2実施形態によれば、上記階段波形の出力信号S18は、1周期の区間の波形において、2分の1周期を表す直線Lに対して非線対称であるので、移動方向を検出可能である。これに対して、例えば、図6に示すように、A相〜C相のデジタル信号A〜Cから、エンコーダ出力波形として、2分の1周期を表す直線Lに対して線対称な合成波形となる検出信号を生成した場合、1系統出力波形としての上記検出信号を分解すると、A相,B相,C相の信号成分が得られるものの、A相の信号成分とC相の信号成分との違いが判別できず、移動方向の検知ができなくなる。
よって、この第2実施形態によれば、一系統の出力信号線81からの検出信号である階段波形の出力信号S18によって、元のデジタル信号A,B,CのA,B,C相成分の位相情報,移動情報が得られる。よって、この実施形態によれば、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを実現できる。
また、この実施形態では、受光信号処理部の出力部をなす負帰還回路80では、3つの相互コンダクタンス増幅器74,75,76からの電流出力信号S16,S13,S17を同一の出力抵抗77に入力することで電圧変換する。これにより、上記負帰還回路80が出力する検出信号としての出力信号S18の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記負帰還回路80が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。また、この実施形態では、gm増幅器74,75,76が出力する電流出力信号S16,S13,S17は、各位相区間内で電流比率が一定になるので、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。また、この実施形態では、検出信号である階段波形の出力信号S18の出力部を、抵抗77,オペアンプ78,基準電圧部79で構成した負帰還回路80としたので、外部負荷により出力が変動し難くなり、出力信号S18を安定化できる。
(第3の実施の形態)
次に、図4Bに、この発明の光学式エンコーダの第3実施形態を模式的に示す。この第3実施形態の光学式エンコーダは、前述の第2実施形態と同様の移動体41と受光部42と発光部43を備える。また、この第3実施形態は、前述の第2実施形態と同様の電流電圧変換部57〜62、差動増幅器63〜65、AD変換器66〜68、および負帰還回路80を備える。
一方、この第3実施形態は、上記AD変換器66〜68と負帰還回路80との間の論理回路の構成が、前述の第2実施形態と異なっている。よって、この第3実施形態では、前述の第2実施形態と同様の部分には同様の符号を付して前述の第2実施形態と異なる点を主に説明する。
この第3実施形態では、AD変換器66が出力するデジタル信号Aが論理和回路91,93,94に入力される。また、AD変換器67が出力するデジタル信号Bが論理和回路93,94に入力され、AD変換器67が出力するデジタル信号Bが論理和回路92に入力される。また、AD変換器68が出力するデジタル信号Cがインバータ96,97による遅延回路および論理和回路92に入力される。また、AD変換器68が出力する反転デジタル信号/Cが論理和回路94に入力される。
そして、上記論理和回路93は、上記デジタル信号A,B,Cの論理和信号S25をgm増幅器100とインバータ95とに出力する。上記論理和回路91は、AD変換器66からのデジタル信号Aと、上記インバータ95からの反転論理和信号/S25とが入力され、このデジタル信号Aと反転論理和信号/S25とを論理和演算した論理和信号S23をgm増幅器98に出力する。
また、上記論理和回路92は、AD変換器67からのデジタル信号BとAD変換器68からのデジタル信号Cとの論理和信号S24をgm増幅器99に出力する。また、上記論理和回路94は、上記デジタル信号A,デジタル信号B,反転デジタル信号/Cの論理和信号S21を上記gm増幅器100に出力する。
そして、上記gm増幅器98は、入力された論理和信号S23がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形の電流出力信号S26を出力する。また、上記gm増幅器99は、入力された論理和信号S24がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S22がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形を有する電流出力信号S27を出力する。また、上記gm増幅器100は、入力された論理和信号S25がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S21がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形を有する電流出力信号S28を出力する。なお、上記各期間での電流波形の振幅10μAは一例としての値であり、他の値でも構わない。
そして、上記電流出力信号S26とS27とS28とが加算され、抵抗77に入力されることでIV変換されて、図5の(Q3)欄に示す階段波形の出力信号S29が信号出力線81から得られる。この階段波形の出力信号S29は、デジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに1×V0まで立上り、デジタル信号BがHレベルに立ち上がるときに2×V0まで立上り、デジタル信号Aがたち下がるときに3×V0まで立上り、デジタル信号CがHレベルに立ち上がるときに4×V0まで立上り、デジタル信号BがLレベルに立ち下がるときに5×V0まで立上がり、デジタル信号CがLレベルに立ち下がるときに0×V0まで立ち下がる。なお、上記電圧V0は、電流出力信号S26の電流振幅10μAと抵抗77の抵抗値Rとの積で決まる値である。
図5の(Q3)欄に示す階段波形の出力信号S29は、4V0〜5V0の電圧範囲(1)では、上記論理和信号S21の信号波形に相当し、3V0〜4V0の電圧範囲(2)では、上記論理和信号S22の信号波形に相当し、2V0〜3V0の電圧範囲(3)では、上記論理和信号S23を反転した信号波形に相当している。また、上記階段波形の出力信号S29は、V0〜2V0の電圧範囲(4)では、上記論理和信号S24の信号波形に相当し、0〜V0の電圧範囲(5)では、上記論理和信号S25の信号波形に相当している。
よって、上記階段波形の出力信号S29によれば、上記電圧範囲(2)の波形成分から元のデジタル信号CによるC相成分の位相情報,移動情報が得られる。また、上記階段波形の出力信号S29によれば、上記電圧範囲(1)の波形成分を反転して、電圧範囲(4)の波形成分と論理合成することで元のデジタル信号BによるB相成分の位相情報,移動情報が得られる。また、上記階段波形の出力信号S29によれば、上記電圧範囲(3)の波形成分を反転して、電圧範囲(5)の波形成分と論理合成することで元のデジタル信号AによるA相成分の位相情報,移動情報が得られる。
この第3実施形態によれば、上記階段波形の出力信号S29は、1周期の区間の波形において、2分の1周期を表す直線Lに対して非線対称であるので、移動方向を検出可能である。これに対して、例えば、図6に示すように、A相〜C相のデジタル信号A〜Cから、エンコーダ出力波形として、2分の1周期を表す直線Lに対して線対称な合成波形となる検出信号を生成した場合、1系統出力波形としての上記検出信号を分解すると、A相,B相,C相の信号成分が得られるものの、A相の信号成分とC相の信号成分との違いが判別できず、移動方向の検知ができなくなる。
よって、この第3実施形態によれば、一系統の出力信号線81からの検出信号である階段波形の出力信号S29によって、元のデジタル信号A,B,CのA,B,C相成分の位相情報,移動情報が得られる。よって、この実施形態によれば、高精度な相対位置情報と移動方向を検出でき、小型化に最適な光学式エンコーダを実現できる。
また、この実施形態では、受光信号処理部の出力部をなす負帰還回路80では、3つの相互コンダクタンス増幅器98,99,100からの電流出力信号S26,S27,S28を同一の出力抵抗77に入力することで電圧変換する。これにより、上記負帰還回路80が出力する検出信号としての出力信号S29の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記負帰還回路80が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。また、この実施形態では、gm増幅器98,99,100が出力する電流出力信号S26,S27,S28は、各位相区間内で電流比率が一定になるので、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。また、この第3実施形態によれば、検出信号としての上記階段波形の出力信号S29は、図5の(Q3)欄に示すように、1周期の区間の波形において、2分の1周期を表す直線Lと中心電圧VCを表す直線との交点Pに対して点対象である。よって、移動体41の移動方向が反転した場合、上記出力信号S29は、上記中心電圧VCに対する電圧変動の仕方が全ての変化点で逆となるので、上記交点Pに対する位相の前後のすべての波形箇所で移動方向の検知が可能となる。
(参考例)
次に、図7に、この発明の光学式エンコーダの参考例を模式的に示す。この参考例の光学式エンコーダは、移動体101,110と受光部102,115と発光部103,104を備える。この第4実施形態では、2種類の移動体101,110を備えている。また、上記2種類の移動体101,110に対応する発光部103,104は、LED(発光ダイオード)等の発光素子で構成されている。
また、上記移動体101に対応する受光部102は、2個の受光素子111,112を有する。また、移動体101は、矢印X1またはX2で示される方向に移動可能になっていて、移動方向に交互に光オン部106と光オフ部107とが配列されている。この光オン部106の配列ピッチをPとすると、光オン部106および光オフ部107の移動方向の寸法(幅寸法)は(1/2)Pである。上記光オン部106は発光部103からの光を受光部102側に通過させる一方、光オフ部107は発光部103からの光を受光部102側に通過させない。
なお、この参考例では、受光素子111,112をフォトダイオードで構成したがフォトトランジスタで構成してもよい。また、この実施形態では、各受光素子111,112の幅寸法を(1/2)Pとした。また、各受光素子111,112は移動方向に間隔を隔てずに隣接している。
また、上記移動体110に対応する受光部115は、2個の受光素子116,117を有する。また、移動体110は、矢印X1またはX2で示される方向に移動可能になっていて、移動方向に交互に光オン部108と光オフ部109とが配列されている。この光オン部108の配列ピッチを2Pとすると、光オン部108および光オフ部109の移動方向の寸法(幅寸法)はPである。上記光オン部108は発光部104からの光を受光部115側に通過させる一方、光オフ部109は発光部104からの光を受光部115側に通過させない。
なお、この参考例では、受光素子116,117をフォトダイオードで構成したがフォトトランジスタで構成してもよい。また、この参考例では、各受光素子116,117の幅寸法をPとした。また、各受光素子116,117は移動方向に間隔を隔てずに隣接している。
また、この参考例では、移動体101と移動体110とは独立した別体であり、移動体101の移動方向と移動体110の移動方向とは異なっている。なお、ここでは、移動体101の移動速度と移動体110の移動速度が同じである場合を説明する。
この参考例では、受光素子111,112が出力する受光信号A+,A−は、1ピッチPを360°とすると位相が180°づつずれている。また、受光素子116,117が出力する受光信号B+,B−は、2Pを360°とすると位相が180°づつずれている。
上記受光素子111が出力する受光信号A+は電流電圧変換部118を経由して差動増幅器122の非反転入力端子に入力され、受光素子112が出力する受光信号A−は電流電圧変換部119を経由して差動増幅器122の反転入力端子に入力される。一方、上記受光素子116が出力する受光信号B+は電流電圧変換部121を経由して差動増幅器123の反転入力端子に入力され、受光素子117が出力する受光信号B−は電流電圧変換部120を経由して差動増幅器123の非反転入力端子に入力される。
上記差動増幅器122は、電圧に変換された受光信号A+と電圧に変換された受光信号A−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器124に出力する。また、上記差動増幅器123は、電圧に変換された受光信号B+と電圧に変換された受光信号B−との差を増幅して、この増幅した信号をAD変換器125に出力する。そして、上記AD変換器124は差動増幅器122から入力された増幅信号をデジタル信号Aと反転デジタル信号/Aとに変換してインバータで構成された遅延回路126、および論理和回路127,128に出力する。また、上記AD変換器125は、差動増幅器123から入力された増幅信号をデジタル信号Bに変換して論理和回路127,128に出力する。
すると、上記遅延回路126は、上記デジタル信号Aと反転デジタル信号/Aとを遅延させてgm増幅器129に出力する。また、上記論理和回路127は、デジタル信号Aとデジタル信号Bとの論理和信号S31をgm増幅器130に出力し、上記論理和回路128は、反転デジタル信号/Aとデジタル信号Bとの論理和信号S32をgm増幅器130に出力する。
上記gm増幅器129は、入力されたデジタル信号Aと反転デジタル信号/Aとから電流出力信号S33を出力する。この電流出力信号S33は、デジタル信号AがHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と反転デジタル信号/AがLレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形になっている。一方、上記gm増幅器130は、入力された論理和信号S31とS32とから電流出力信号S34を出力する。この電流出力信号S34は、論理和信号S31がHレベルの期間で振幅が10μAの電流波形と論理和信号S32がLレベルの期間で振幅が10μAの電流波形とを重ね合わせた波形になっている。なお、上記各期間での電流波形の振幅10μAは一例としての値であり、他の値でも構わない。
上記電流出力信号S33とS34とが加算され、抵抗133に入力されることで、IV変換されて、図8の(エンコーダ出力波形1)の欄に示す階段波形の出力信号S35が得られる。この階段波形の出力信号S35は、デジタル信号BがHレベルでデジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに2×V0まで立上り、デジタル信号AがHレベルでデジタル信号BがLレベルに立ち下がるときに3×V0まで立上がり、デジタル信号BがLレベルでデジタル信号AがLレベルに立ち上がるときに0×V0まで立下がる。また、この階段波形の出力信号S35は、デジタル信号BがLレベルでデジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに3×V0まで立上り、デジタル信号AがHレベルでデジタル信号BがHレベルに立ち上がるときに、2×V0まで立下り、デジタル信号BがHレベルでデジタル信号AがLレベルに立ち下がるときに、1×V0まで立下がる。また、この階段波形の出力信号S35は、デジタル信号BがHレベルでデジタル信号AがLレベルのときは1×V0である。なお、上記電圧V0は、電流振幅10μAと抵抗133の抵抗値との積で決まる値である。
図8の(エンコーダ出力波形1)の欄に示す階段波形の出力信号S35は、V0〜2V0の電圧範囲(2)では、A相出力であるデジタル信号Aの波形に相当し、2V0〜3V0の電圧範囲(1)では、上記論理和信号S32を反転した信号波形に相当し、0〜V0の電圧範囲(3)では、上記論理和信号S31の波形に相当する。
よって、上記階段波形の出力信号S35によれば、上記電圧範囲(2)の信号成分から元のデジタル信号AによるA相成分の位相情報,移動情報が得られる。また、上記階段波形の出力信号S35によれば、上記電圧範囲(1)の波形成分を反転して、電圧範囲(3)の波形成分と論理合成することで元のデジタル信号BによるB相成分の位相情報,移動情報が得られる。
この参考例によれば、上記検出信号としての階段波形の出力信号S35は、周波数の異なるA相,B相の信号成分を有することとなる。この周波数の異なるA相,B相の信号成分により、例えば、2つの異なる移動体101,110による2次元方向の移動情報の検出が可能となる。なお、3つの異なる移動体によって3次元方向の移動情報を検出することも可能である。また、この実施形態では、受光信号処理部の出力部をなす負帰還回路135では、2つの相互コンダクタンス増幅器129,130からの電流出力信号S33,S34を同一の出力抵抗133に入力することで電圧変換する。これにより、上記負帰還回路135が出力する検出信号としての出力信号S35の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記負帰還回路135が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。また、この実施形態では、gm増幅器129,130が出力する電流出力信号S33,S34は、各位相区間内で電流比率が一定になるので、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。
また、例えば、高速動作時に、A相信号であるデジタル信号Aに波形つぶれが生じて、検出信号としての出力信号S35が、図8の(エンコーダ出力波形2)の欄に示す信号波形になった場合でも、電圧範囲(1)での信号成分からB相の信号成分の倍の周波数を検知できる。つまり、移動体110の移動周波数を検知できる。
また、この第4実施形態において、移動体101の移動速度に対して、移動体110の移動速度が1.5倍になって、図9に示すように、デジタル信号Aの周期をTとすると、デジタル信号Bの周期が(3/2)Tとなる。この場合、図9の(エンコーダ出力波形)の欄に示すように、周期が3Tの出力信号S35が得られる。つまり、デジタル信号Aの周期Tに対するデジタル信号Bの周期(3/2)Tの比率1.5の倍数の周期3Tを有する1系統の合成波形を持つ出力信号S35が得られる。よって、A相,B相の双方の信号A,Bに同期が取れていれば2次元、もしくは3次元の移動情報を1系統で伝送することが可能になる。
(第の実施の形態)
次に、図10に、この発明の光学式エンコーダの第実施形態を模式的に示す。この第実施形態の光学式エンコーダは、次の(i)〜(iii)の点が、前述の第1実施形態と異なる。
(i) 移動体1に替えて、基準位置を検出するためのインデックス部151を有する移動体171を有する点。
(ii) 受光部2に替えて、基準位置を検出するためのインデックス用の受光素子161を有する受光部172を有する点。
(iii) 基準位置を検出するための電流電圧変換部162,増幅器163,AD変換部164,論理和回路165およびgm増幅器166を備えた点。
よって、この第実施形態では、前述の第1実施形態と同じ部分には同じ符号を付して上述の第1実施形態と異なる点を主に説明する。
図10に示すように、この第実施形態では、移動体171は、インデックス部151を有し、このインデックス部151は、移動方向に交互に配列された光オン部6と光オフ部7とが構成するインクリメント部に対して、上記移動方向と直交する方向に隣接している。
このインデックス部151は、幅寸法(移動方向寸法)が(1/2)Pである光オン部155と、この光オン部155の移動方向両側に隣接していると共に幅寸法が(1/2)Pである光オフ部152,153を有する。また、このインデックス部151の光オン部155は、上記インクリメント部の光オン部6に対して(1/4)Pだけ位相がずれている。上記光オン部155は、発光部3からの光を受光部172の受光部172側に通過させる一方、光オフ部151,152は発光部3からの光を受光部172側に通過させない。なお、上記インデックス部151の光オン部155は、上記インデックス用の受光素子161に対向する位置において、発光部3からの光を上記インデックス用の受光素子161に向けて通過させる。すなわち、移動体171は、受光部172に対して、図10の紙面の法線方向に対向するように配置されている。
また、この第実施形態では、上記インデックス用受光素子161が出力するインデックス受光信号Iは、電流電圧変換部162を経由して、増幅器163に入力される。増幅器163は、電流電圧変換部162で電圧に変換された受光信号Iを増幅してAD変換器164に出力する。このAD変換器164は、増幅器163で増幅された受光信号Iを反転デジタル信号/Iに変換して論理和回路165に出力する。
この論理和回路165は、AD変換されたインデックス受光信号としての上記反転デジタル信号/Iと、AD変換器23からのデジタル信号AおよびAD変換器24からのデジタル信号Bが入力され、このデジタル信号/I,A,Bの論理和信号S51をgm増幅器166に出力する。このgm増幅器166は、入力された論理和信号S51から電流出力信号S52を出力する。この電流出力信号S52は、上記論理和信号S51がHレベルの期間で振幅が10μAとなる電流波形になっている。なお、上記期間での電流波形の振幅10μAは一例としての値であり、他の値でも構わない。
そして、gm増幅器27が出力する電流出力信号S6と、gm増幅器28が出力する電流出力信号S7と、gm増幅器166が出力する電流出力信号S52とが加算され、抵抗33に入力されることで、IV変換されて、図11の(エンコーダ出力波形2)の欄に示す階段波形の出力信号S58が得られる。
この階段波形の出力信号S58は、デジタル信号AがHレベルに立ち上がるときに4×V0まで立上り、デジタル信号BがHレベルに立ち上がるときに3×V0まで立下り、デジタル信号AがLレベルに立ち上がるときに2×V0まで立下がり、デジタル信号BがLレベルに立ち下がるときに反転デジタル信号/IがLレベルであると0×V0まで立ち下がる。なお、上記電圧V0は、電流出力信号S7の電流振幅10μAと抵抗33の抵抗値Rとの積で決まる値である。
この実施形態によれば、図11の(エンコーダ出力波形2)に示される上記出力信号線36から得られる階段波形の出力信号S58は、0×V0〜1×v0の電圧範囲(4)に、移動体171の基準位置を検出するためのインデックスパルス成分Iを有している。よって、この実施形態によれば、前述の第1実施形態で得られる階段波形の出力信号S8の電圧範囲(1)〜(3)とは別の電圧範囲(4)に、基準位置を検出するためのインデックスパルス成分Iを有する出力信号S58を得ることができる。したがって、インクリメンタルパルス成分による分解能を下げずに、基準位置を検出するためのインデックスパルス成分Iを得ることができる。
また、この第実施形態によれば、インデックスパルス成分Iのための電圧範囲(4)のインデックスパルス成分Iの変動成分の位相幅が、インクリメンタルパルス成分A,Bのための各電圧範囲(1)〜(3)での隣接する信号成分間の変動成分の位相幅と同じであるので、後段の信号処理回路での波形分解処理を容易にできるだけでなく、基準位置に対する移動体の移動量をパルス数で評価できる。また、この実施形態では、受光信号処理部の出力部をなす負帰還回路35では、3つの相互コンダクタンス増幅器28,27,166からの電流出力信号S7,S6,S52を同一の出力抵抗33に入力することで電圧変換する。これにより、上記負帰還回路35が出力する検出信号としての出力信号S18の出力波形における各信号成分は相互の干渉がなく、同等の特性を有することができる。また、上記負帰還回路35が出力する検出信号が、温度や電源電圧、プロセスによるばらつきに影響を受けないようにすることができる。また、この実施形態では、gm増幅器28,27,166が出力する電流出力信号S7,S6,S52は、各位相区間内で電流比率が一定になるので、エンコーダ出力電圧の各電圧変動の相互干渉を抑え、低ばらつきを有する出力波形が得られ有益である。
尚、上記第1〜第実施形態の光学式エンコーダを備えた電子機器によれば、1系統の検出信号でもって、高精度かつ高分解能で移動体の位置,移動検出を行うことが可能となり、かつ小型化された光学式エンコーダでより小型の電子機器を実現可能となる。
この発明の光学式エンコーダの第1実施形態を模式的に示すブロック図である。 図1のブロック図の各部での信号波形を示す波形図である。 上記第1実施形態におけるA相出力信号、B相出力信号、および検出信号である出力信号S8の波形の一例を示す波形図である。 上記第1実施形態におけるA相出力信号、B相出力信号、および検出信号である出力信号S8の波形の他の例を示す波形図である。 この発明の光学式エンコーダの第2実施形態を模式的に示すブロック図である。 この発明の光学式エンコーダの第3実施形態を模式的に示すブロック図である。 上記第2,第3実施形態におけるデジタル信号A,B,Cを(Q1)欄に示し、上記第2実施形態における階段波形の出力信号を(Q2)欄に示し、上記第2実施形態における階段波形の出力信号を(Q3)欄に示す波形図である。 比較例のエンコーダ出力波形を示す波形図である。 この発明の光学式エンコーダの参考例を模式的に示すブロック図である。 上記参考例におけるデジタル信号A,Bおよびエンコーダ出力波形の一例を示す波形図である。 上記参考例におけるデジタル信号A,Bおよびエンコーダ出力波形の他の一例を示す波形図である。 この発明の光学式エンコーダの第実施形態を模式的に示すブロック図である。 上記第実施形態におけるデジタル信号A,Bおよび上記第1実施形態における出力信号S8と第実施形態における出力信号S58を示す波形図である。
1、41、101、110 移動体
2、42、102、115 受光部
3、43、103、104 発光部
11〜14、51〜56、111,112、116,117 受光素子
15〜18、57〜62、118〜121、162 電流電圧変換部
21、22、63〜65、122,123 差動増幅器
23、24、66〜68、124,125、164 AD変換器
25、26、69〜72、91〜94、127,128、165 論理和回路
27、28、74〜76、98〜100、129,130、166 gm増幅器
29、73、126 遅延回路
31、79、131 基準電圧部
32、78、312 オペアンプ
33、77、133 抵抗
35、80、135 負帰還回路
36、81、136 出力信号線
151 インデックス部
161 インデックス用受光素子

Claims (9)

  1. 発光部と、
    上記発光部からの光が到達し得る領域に一方向に並べて配置されている複数の受光素子を有する受光部と、
    上記受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射する状態にする光オン部および上記受光素子に対応する位置を通過するときに上記光が上記受光素子に入射しない状態にする光オフ部を夫々複数有すると共に上記一方向に移動するときに上記光オン部と光オフ部が上記受光素子に対応する位置を交互に通過する移動体と、
    上記複数の受光素子から上記移動体の相対位置情報と移動方向が検出可能になるように位相が異なる複数の受光信号が入力されて、この複数の受光信号に対してAD変換するAD変換部と、
    上記AD変換部でAD変換された複数の受光信号に対して論理演算処理を含む信号処理を行って、上記移動体の移動情報を表す検出信号を一系統の信号線で出力する受光信号処理部と
    を備え、
    上記検出信号は、
    1つ以上の振幅区間の信号成分の論理値、または、互いに重ならない複数の振幅区間の信号成分を論理演算した論理値の少なくとも一方が、上記AD変換された受光信号の論理値に一致していて、
    上記検出信号の上記信号成分に基づいて、上記移動体の相対位置情報と移動方向とが検出されることを特徴とする光学式エンコーダ。
  2. 請求項1に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記検出信号は、
    1周期の区間の波形が、2分の1周期を表す直線に対して非線対称であることを特徴とする光学式エンコーダ。
  3. 請求項1または2に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記検出信号は、
    電位差が同じである複数の振幅区間の信号成分を含んでいることを特徴とする光学式エンコーダ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記検出信号は、
    1周期の区間の波形が、2分の1周期を表す直線と中心電圧を表す直線との交点に対して点対象であることを特徴とする光学式エンコーダ。
  5. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記受光信号処理部は、
    上記AD変換された複数の受光信号に対して論理演算処理を行った信号が入力される複数の相互コンダクタンス増幅器と、
    上記複数の相互コンダクタンス増幅器の出力電流を加算して電圧変換する出力部を有することを特徴とする光学式エンコーダ。
  6. 請求項に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記複数の相互コンダクタンス増幅器が上記出力部に入力する複数の出力電流は、複数の各位相区間内で電流比率が一定であることを特徴とする光学式エンコーダ。
  7. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記移動体は、基準位置に配置されているインデックスパターン部を含み、
    上記受光部は、
    上記発光部からの光が上記インデックスパターン部を経由して入射したときにインデックス受光信号を出力するインデックス受光素子を有し、
    上記AD変換部は、上記インデックス受光素子からのインデックス受光信号をAD変換し、
    上記受光信号処理部は、
    上記移動体の移動情報を表す信号成分とは重ならない別の振幅区間において、上記AD変換されたインデックス受光信号に対応する信号成分を有する検出信号を出力することを特徴とする光学式エンコーダ。
  8. 請求項に記載の光学式エンコーダにおいて、
    上記インデックス受光信号に対応する信号成分の位相幅は、
    上記移動体の移動情報を表す1つの振幅区間の信号成分の位相幅、または隣接する2つの振幅区間の信号成分間の変動成分の位相幅と同じであることを特徴とする光学式エンコーダ。
  9. 請求項1からのいずれか1つに記載の光学式エンコーダを備えた電子機器。
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