JP5152235B2 - 給湯機 - Google Patents

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  • Domestic Hot-Water Supply Systems And Details Of Heating Systems (AREA)

Description

本発明は、お湯を給湯端末へ供給する給湯機に関するものである。
従来、この種の給湯機は、制限流量最大値を同最大値よりも低い所定流量値に制限する流量制限手段を備え、給湯機の能力を強制的に低く抑えることによって、使用者が水栓で流量を絞ることなく節水することができるようにしている。また、制限流量の設定や解除は、使用者が操作部により任意に操作可能としている(例えば、特許文献1参照)。
また、台所で食器洗いをする場合と、浴室でシャワーを使用する場合といったように用途によっては使用する適正な流量が異なるため、用途の異なる複数の出湯先にそれぞれ出湯要求の有無を検出する検出手段を設け、出湯要求のあった出湯先に応じて制限流量を変更して制御できるようにしているものもある(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−303865号公報 特開平11−281146号公報
しかしながら、前記従来の構成では、出湯要求の有無を検出する検出手段を設けた出湯先の最大流量を制限しているだけであり、制限流量以下で使用されている場合には、なんら節水機能を果たさないという課題を有していた。また出湯先の使用目的が一通りでなかったり、使用者によって適正流量が異なっていたりして制限流量より多い流量で使用したい場合でも、最大流量が制限流量で制限されてしまい、使用流量に不満を感じるといった課題を有していた。
また、単純に流量を低くするだけであるため、シャワー等の使用において、制限流量でのシャワーを体感的に弱く感じて制限流量をあまり低く設定できず、節水効果が上がらないという課題を有していた。また、複数の出湯先でそれぞれ制限流量を設ける場合、出湯先に出湯検出手段を設ける必要があり、機器単独でなく給湯設備を含めたシステムにする必要があり費用がかかったり、工事が必要になったりという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者が設定した使用流量に対して、所定の節水率になるに流量を変動させることで、使用性を維持しつつ節水運転を実現する給湯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の給湯機は、お湯を給湯端末へ供給する給湯管路と、前記給湯管路を流れる温水の流量を検出する流量検出手段と、前記給湯管路を流れる温水の流量を調整する流量調整手段と、制御手段とを備え、前記給湯管路を流れる温水の流量が、前記流量検出手段で検出した初期流量に対して所定の節水率から算出される節水流量となるように、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段で変動させるとともに、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段にて変動させる前に、前記流量調整手段の開度を全開値より小さい所定値に設定することを特徴とするものである。
これによって、流量を多少に変動させながら制御する節水運転を行う際に、予め流量調整手段を所定の開度に制御することで、所定の節水率および流量変動周期を実現し、体感的に使用者が設定した初期の流量に対して不快に感じることなく節水運転を行える。
本発明によれば、使用者が設定した使用流量に対して、所定の節水率になるに流量を変動させることで、使用性を維持しつつ節水運転を実現する給湯機を提供できる。
本発明の実施の形態1における貯湯式給湯機の構成図 同形態における節水運転フローチャート (a)本発明の実施の形態1における流動調整手段の開度を予め所定位置に設定しない場合の節水運転の流量変動と変動周期の関係図(b)本発明の実施の形態1における流動調整手段の開度を予め所定位置に設定した場合の節水運転の流量変動と変動周期の関係図 同形態における節水運転学習モードのフローチャート 同形態における他の節水運転フローチャート
第1の発明は、お湯を給湯端末へ供給する給湯管路と、前記給湯管路を流れる温水の流量を検出する流量検出手段と、前記給湯管路を流れる温水の流量を調整する流量調整手段と、制御手段とを備え、前記給湯管路を流れる温水の流量が、前記流量検出手段で検出した初期流量に対して所定の節水率から算出される節水流量となるように、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段で変動させるとともに、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段にて変動させる前に、前記流量調整手段の開度を全開値より小さい所定値に設定することを特徴とする給湯機で、流量を多少に変動させながら制御する節水運転を行う際に、予め流量調整手段を所定の開度に制御することで、所定の節水率および流量変動周期を実現し、体感的に使用者が設定した初期の流量に対して不快に感じることなく節水運転を行える。
第2の発明は、リモコンにより、給湯管路を流れる温水の流量を流量調整手段で変動させる運転モードを設定できるとともに、前記運転モード選択時に、前記流量調整手段の開度を全開値より小さい所定値に設定することを特徴とするもので、使用者が設定した節水率、流量変動の変動幅および変動周期を実現することが可能となり、使用感に不快を感じることなく節水運転を行うことができる。
第3の発明は、節水率、流量変動幅、変動周期が異なる複数の節水運転モードを備え、運転される節水運転モードに基づいて、流量調整手段の開度設定値が変更されることを特徴とするもので、初期流量の多少にかかわらず、使用者の望む節水率、流量変動の変動幅および変動周期を実現することが可能となり、使用者の多様な要求を満足させることができる。
第4の発明は、浴室への人の入室を検知する人検知手段を備え、前記人検知手段が浴室への人の入室を検知した時のみ、流量変動を行うことを特徴とするもので、特に大流量で使われる浴室でのシャワー使用時にのみ節水運転を行い、台所等で流量変動が気になるところでは節水運転を行わないことを自動に切り替えることが可能となり、使用者が意図する場合にのみ節水運転を行うようにすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態における風呂追い焚き機能の付いた貯湯式給湯機の構成図である。
図1において、本実施の形態の貯湯式給湯機は、タンクユニット1とヒートポンプユニット2を備えており、タンクユニット1内に配設している貯湯タンク3内に貯える高温水を、ヒートポンプユニット2にて生成している。なお、本実施の形態では加熱手段としてヒートポンプを用いているが、これに限定されることなく、例えば、タンク内に電気ヒーターを内設して加熱する形態であっても問題はない。また、実線矢印は流体の流れる方向を示している。
次に、ヒートポンプユニット2の構成について説明する。ヒートポンプユニット2は、水冷媒熱交換器24、圧縮機25、蒸発器26、膨張弁27を冷媒配管により順次環状に接続して構成されており、冷媒には二酸化炭素を使用しているため、高圧側が臨界圧力を超えるので、水冷媒熱交換器24を流通する水に熱を奪われて温度が低下しても凝縮することがなく、水冷媒熱交換器で冷媒と水との間で温度差を形成しやすくなり、高温の湯が得られ、かつ熱交換効率を高くすることができる。
また、比較的安価でかつ安定な二酸化炭素を冷媒に使用しているので、製品コストを抑えるとともに、信頼性を向上させることができる。また、二酸化炭素はオゾン破壊係数がゼロであり、地球温暖化係数も代替冷媒HFC−407Cの約1700分の1と非常に小さいため、地球環境に優しい製品を提供できる。
また、ヒートポンプユニット2において、圧縮機25で冷媒が圧縮され、圧縮機25から吐出された冷媒が水冷媒熱交換器24で放熱し、膨張弁27で減圧されたあと、蒸発器26で空気から熱を吸収し、ガス状態で再び圧縮機25に吸入される。なお、圧縮機の能力制御および膨張弁27の開度制御は、圧縮機25の吐出側に設けたサーミスタ(図示せず)で検出される吐出冷媒の温度が予め設定された温度を維持するように制御される。また、貯湯タンク3内の湯水は、水ポンプ28が作動することで、水冷媒熱交換器24に流入し、冷媒と熱交換を行い、再び貯湯タンク3に戻り、積層状態で貯湯タンク3の上部に高温の湯が貯えられる。
次に、タンクユニット1の構成について説明する。タンクユニット1には前述した通り貯湯タンク3を有しており、貯湯タンク3の底部には給水源から低温水を供給するための給水配管31が接続されており、常時給水圧がタンク内に掛かっている状態となっている。また、貯湯タンク3の上方部には貯湯タンク内の高温水を出湯するための出湯管32が接続されており、給湯端末や浴槽へ高温水を供給可能に構成している。
次に、給湯端末へ湯が供給される給湯回路について説明する。
本実施の形態における給湯回路は、給水配管31から分岐した端末給水配管33と、出湯管32とを電動式混合弁4にて接続し、所望の温度の湯が生成可能に構成されている。そして電動式混合弁4の下流側に設けた温度センサ41で検出される温度が、台所や浴室に設けられたリモコン装置で設定した温度となるように、電動式混合弁4の混合比が変更される。そして、所望の温度に混合された湯水は、流量センサ等の流量検出手段43と流量調整弁等の流量調整手段44とを備えた給湯配管40を通って、給湯端末42やシャワー45へ供給される。
次に、浴槽5への湯張り回路および追い焚き回路について説明する。
本実施の形態では、浴槽5内の湯水と、貯湯タンク3内の高温水とが追い焚き熱交換器6にて熱交換し、浴槽内の湯水を追い焚きする追い焚き機能を有している。そのため、追い焚き熱交換器6の高温側回路は、貯湯タンク3内の高温水が供給されるように構成されており、熱交換した後の温水を貯湯タンク3の下方部へ戻すように構成されている。また、追い焚き熱交換器6の低温側回路は、浴槽5内の湯水が供給されるように構成されており、熱交換した後の浴槽水を、再度浴槽5へ戻すように構成されている。
高温側回路においては、追い焚きポンプ7および追い焚き熱交換器6の下流側に高温側出口温度検出手段である温度センサ71が配設されており、追い焚きポンプ7が駆動することによって貯湯タンク3内の高温水が、追い焚き熱交換器6へ搬送される。
そして、浴槽5のアダプタ51とタンクユニット1とは、接続部60a〜60dにおいて、戻り接続管61および往き接続管62で接続される。また、戻り接続管61および往き接続管62の接続口から追い焚き熱交換器6までは、それぞれ戻り配管63および往き配管64で接続されており、浴槽5、戻り接続管61、戻り配管63、追い焚き熱交換器6、往き配管64、往き接続管62が順次接続されて追い焚き回路が構成されている。
また、貯湯タンク3から浴槽5への湯水の供給を行う湯張り回路は、出湯管32から分岐した風呂給湯管34と、給水配管31から分岐した風呂給水配管35とを電動式混合弁8にて接続し、所望の温度の湯が生成可能に構成されている。そして電動式混合弁8の下流側に設けた温度センサ81で検出される温度が、台所や浴室に設けられたリモコン装置で設定した温度となるように、電動式混合弁8の混合比が変更される。そして、所望の温度に混合された湯水は、浴槽5へ供給される。
また、湯張り回路には、流量検出手段82が設けられており、浴槽5へ供給される湯水の量が計測される。さらに、二方向の電磁弁83が設けられており、湯張り開始時には、電磁弁83が開くと同時に、浴槽5への湯水の供給が開始される。そして電磁弁83が開いた後には、戻り配管63および往き配管64の二方向から浴槽5へと湯張りが行われる。また、汚水の逆流を防ぐための逆止手段84が設けられている。
また、戻り配管63には、浴槽5内の湯水を循環させるための搬送手段である風呂ポンプ65、浴槽5内の水位を検出する水位センサ66、浴槽5内の湯水の温度を検出する浴槽温度検出手段である温度センサ67が設けられており、風呂ポンプ65が駆動することにより、浴槽5内の湯水が戻り配管63に吸い込まれ、追い焚き熱交換器6を経て、往き配管64へ流れ込み、再度浴槽5へ戻される。
また、風呂ポンプ65と追い焚き熱交換器6の間には、浴槽5内に湯水があるかどうかを検出する湯水検出手段であるフロースイッチ68が設けられており、オンすることで水の流れを検知可能に構成されている。つまり、フロースイッチ68がオンしたときには浴槽5内には湯水があると判断し、フロースイッチ68がオフの時には浴槽5内には湯水がないと判断される。
また、浴室には貯湯式給湯機の操作を行うことができる操作手段であり、浴槽5内の湯水の保温温度を設定する温度設定手段であるリモコン装置9が設置され、リモコン装置9を操作して、湯水の温度設定や風呂への湯張り、また設置工事後の試運転操作等を行う。
リモコン装置9には情報を表示する表示部91および操作を行う操作部92を有している。なお、図1には図示していないが、本実施の形態の貯湯式給湯機には、リモコン装置9からの指示を受け取り、各制御機器に命令する制御手段94も有している。そして制御
手段94はマイコンおよびその電子制御部品で構成され、タンクユニット1を構成する機器に命令を送っている。
さらに、本発明のリモコン装置9には、人体検出手段93が設けられており、人が浴室に入室したことを検知することができるようになっている。なお人体検出手段93には、赤外線センサや、浴室内の照度を検出する照度センサ、また入室者の振動やドアの開閉を検出する衝撃(振動)センサなど様々なセンサを用いることができ、種類が特定されるものではない。
以上のように構成された貯湯式給湯機において、給湯使用時の節水運転について説明する。
リモコン装置9で節水運転モードを行うかどうかを使用者が選択できる。節水運転モードが選択されると、制御手段94は、流量調整手段44を予め設定した所定の開度に制御する。
使用者が給湯端末42やシャワー45を使用して機器が給湯を開始すると、給湯管40の流量検出手段43が流量を検出する。使用者は流量調整手段44が所定の位置に制御された状態で使用流量を調節し、制御手段94は流量検出手段43の検出流量が安定したら、その流量を初期流量として学習する。その初期流量に対し、制御手段94で予め設定された所定の節水率(5%〜10%)にするための流量を演算し、流量調整手段44でその流量を中心に流量を変動させる。
これにより、台所使用やシャワー使用といった出湯先や使用目的に関係なく、機器単独で使用者が設定した使用したい流量に対して、所定の節水率になる節水流量(時間平均値)に制御することができ、その節水流量を中心に流量を多少に変動することにより、体感的に使用者が設定した初期の流量に対して不快に感じることなく(同等の感覚で)節水運転を行うことができる。
さらに、貯湯式給湯機においては、タンクに貯めたお湯の使用量を減らすことができ、お湯を作るためのエネルギーの節約もできるとともに、タンクのお湯の湯切れの発生を抑えることができる。
また、流量検出手段43の検出流量が所定の閾値以上の場合のみ、節水運転を行うこととする。さらに、リモコン装置9により、節水率、流量変動幅、変動周期が異なる複数の節水運転モードを設定するというように、使用条件にあった方法を選択することができる。
流量検出手段43の検出流量に所定の閾値を設けることにより、元々低流量で節水効果も小さい領域での使用においては、それ以上流量が減っては使用目的に合わなくなる使用域での節水運転を自動で中止することができ、使用者の使い勝手を優先することができる。
また、リモコン装置9でモード設定する場合には、操作部92に専用SWを設けたり、設定メニューから選択したりすることができ、使用者が自分の使用目的に対応して節水運転をするかどうかを選択することができるようになる。
また、節水率は一定の値を制御部94にもたせたり、初期流量の学習値によって切り換えたり、リモコン装置9で設定したりすることもできる。また、節水運転中はリモコン装置9の表示部91にシャワーがゆれている表示を行い、節水運転を行っていることがわか
るようにしたり、節水運転のモード表示をさせたりすることもできる。
また、台所での洗い物等の給湯使用では流量変動していると違和感があるため、浴室でのシャワー使用時にのみ節水運転を実施するよう、リモコン装置9の人体検出手段93による人の検知と連動させて、節水運転による流量変動を行うようにすることができる。
この場合は、流量調整手段44を予め設定した所定の位置への制御も人の検知と連動させることができ、節水運転を行わない場合には、流量調整手段44の開口面積は100%とすることで、使用者に使用目的に対応して不快感を与えることなく節水運転を行うことができる。
図2は、節水運転時の給湯使用のフローチャートである。時間T1で使用者が給湯を開始し使用流量を調整し、時間T2で流量をRaに調整が終わり、機器の検出流量が安定する。流量が安定している状態を所定時間△T継続すると、その流量を初期流量Raとして学習し、Raに対して所定の節水率になる節水流量Rsを計算する。所定の節水率をZ%とすると、Rs=Ra×(1−Z/100)となる。
そして、△T経過後の時間T3より、その算出した節水流量Rsを中心に、所定の流量変動幅の振幅±dで変動の1周期がTsになるように流量を多少に変動させる。この場合、流量変動周期は1/TsHzとなる。
流量変動周期は、短いと流量変動の上限・下限は感じにくく流量が減っているのはわかりにくいが、流量のゆれがせわしなくシャワーを浴びていて落ち着きがなく、体感的に快適性がなくなる。逆に流量変動周期が長くなると、流量変動の上限・下限を感じやすくなり下限の低い流量の物足りなさを感じやすくなり流量的な体感が初期流量に対して劣っていると感じるようになる。
このため流量変動周期は、体感試験の結果より0.5〜3Hzになるように1周期の時間Tsを設定する。また、流量変動の上限流量を初期流量に設定した場合、上限流量が初期流量Raであるので、流量変動幅の振幅をd=Ra×Z/100で算出できる。
このように、節水流量Rsを中心に流量を変動させて制御することにより、体感的に使用者が設定した初期の流量に対して不快に感じることなく節水運転を行うことができる。
例えば、初期流量Ra:10L/分、所定の節水率を10%、流量変動の上限流量を初期流量、1周期を0.5秒として節水運転を行うと、節水流量Rsは9L/分となり、流量変動の上限10L/分、下限8L/分の流量変動を周期1Hzで行うことになる。
図3は、流量変動と変動周期を実現させるためのメカニズムを示したものである。グラフは、給湯管40の通路面積を100%として、流量調整手段44で開口面積(通路面積)を変化させた場合の、流量調整手段44の開口面積(通路面積)割合と給湯流量の関係を示している。グラフに示すように、一般的に機器内部に設けた流量調整手段44の開口面積を大きくしていき流量が増加してくると、給湯管40の圧力損失等の影響が大きくなり、開口面積の増加に対し給湯流量の増加量が小さくなる。
以下に、図2の例の条件、初期流量Ra:10L/分、所定の節水率を10%、流量変動の上限流量を初期流量Raとした場合の、流量調整手段44を予め設定した所定位置に制御した動作について制御しない場合と比較して説明する。
流量調整手段44を全開位置の開口面積割合100%から制御して流量を絞ろうとする
と、図3(a)に示すように、開口面積が33%程度になるまで制御する必要がある。これに対し、流量調整手段44を予め開口面積50%の位置に制御して流量を10L/分に調整した場合は、図3(b)に示すように、開口面積が30%になるまで制御すれば8L/分まで絞ることができる。
単純に開口面積変化1%に対して流量調整手段44の制御時間が0.01秒であるとした場合、全開からでは0.67秒かかるのに対し、予め開度に制御しておけば0.2秒で済むことになり、1/3以下の時間にすることができる。
また、流量調整手段44を全開位置から一定の速度で制御する場合は、節水流量(中心流量)に対して上側の流量域の時間が下側の流量域の時間に対して大きな状態で変動させることになり、所定の節水率が得られなくなる。
これに対し、流量調整手段44を予め開口面積50%の位置に制御した状態から流量変動させる場合は、節水流量に対してほぼ均等になるように流量を多少に変動させることができ、所定の節水率を実現することができる。
このように流量調整手段44を予め所定の開度に制御することで、所定の節水率と流量変動幅を実現することが可能となる。また、所定の開度は、その位置の給湯流量が、開口面積100%の場合の給湯流量と比較して、使用者が不快に感じない程度の減少量とすることで、使用者が不快に感じることなく、節水運転を行うことができる。
図4は、流量調整手段44の所定の開度を学習させるフローチャートを示したものである。この例ではリモコン装置9の操作で学習モードをONさせるようにしている。使用者がリモコン装置9の操作で学習モードをONにすると、流量調整手段44を全開位置へ駆動する。
流量調整手段44が全開位置となれば、リモコン装置9から使用者へカランを開くよう要求する。使用者がカランを開くと流量検出手段43が流量を検出し、この検出した流量を基準に、出湯流量が安定しているかを判定する処理を行う。流量が安定したと判断されると、この流量を全開流量として確定し、全開流量に対して所定の割合(例えば90%)となる流量を所定位置流量として演算する。
演算後、流量調整手段44を絞り方向へ駆動させ、演算した所定位置流量と比較して、検出流量が下回れば、この位置を所定開度として確定する。これにより、実設置の水圧条件や、給湯端末42までの配管条件に対応した適切な開度を決めることができ、所定の節水率および流量変動周期を実現し、体感的に使用者が設定した初期の流量に対して不快に感じることなく節水運転を行うことができる。
なお、この学習モードを試運転時に実行すれば、設置当初から最適な開度を学習させることができる。
また、使用者が選択する節水率、流量変動幅、変動周期が異なる節水運転モードによって、上限流量を初期流量とした場合の初期流量と節水率から演算される節水流量が変わることから、流量調整手段44の駆動幅は節水運転モードによっても変わる。そこで、節水運転モードに合わせて流量調整手段44を最適な所定の開度に変更させ、使用者の設定した周期を実現させる。
その他、流量調整手段44を所定の開度に制御することで、給湯可能流量は少なくとも流量調整手段全開位置での給湯可能流量よりも減少することから、使用者の要求に応じて
リモコン装置9で流量調整手段44の所定の開度を調整することを可能にし、使用者の多様な要求についても満足させることを可能とする。
図6は、浴室のリモコン装置9に設けた赤外線等を用いて、浴室への人の入室を検出する人体検出手段93の人検出による節水運転の切り替えのフローチャートである。
入浴していない、浴室に人が不在の状態では人検出手段93の検出はoffである。この状態で、台所で閾値流量以上のお湯を使用されても節水運転は行わないようにする。
時間Tnで入浴のために人が浴室に入ると、人検出手段93の検出がonになる。これと同時に、流量変動装置44は所定の開度まで制御して開口面積を小さくする。この状態でも、閾値流量以下の少量給湯使用時は節水運転を行わないようにしている。
Tsでシャワー使用を開始され、水量センサ43の検出流量が、閾値流量以上の流量で安定すると、その流量を初期流量Raとして学習し、節水運転を行うようにしている。このように、浴室内の人の検出に対応して節水運転を行うことにより、特に大流量で使われる浴室でのシャワー使用時にのみ節水運転を行い、台所等で流量変動が気になる使用状態では節水運転を行わないことを自動で切り替えることができ、また、節水運転を行わない場合には流量調整手段44の開口面積を100%とすることで、使用者に使用目的に対応して不快感を与えることなく節水運転を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる貯湯式給湯機は、出湯先や使用目的に関係なく、使用者が設定した使いたい流量に対して、所定の節水率になる節水流量を算出し、使用者が設定した初期の流量と体感的に同等の感覚で節水流量での節水運転を機器単独で行うことが可能となるので、貯湯式以外の給湯装置や給水装置等での節水運転にも適用できる。
1 タンクユニット
2 ヒートポンプユニット
3 貯湯タンク
9 リモコン装置
40 給湯配管
43 水量センサ
44 流量調整手段
93 人体検出手段
94 制御手段

Claims (4)

  1. お湯を給湯端末へ供給する給湯管路と、前記給湯管路を流れる温水の流量を検出する流量検出手段と、前記給湯管路を流れる温水の流量を調整する流量調整手段と、制御手段とを備え、前記給湯管路を流れる温水の流量が、前記流量検出手段で検出した初期流量に対して所定の節水率から算出される節水流量となるように、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段で変動させるとともに、前記給湯管路を流れる温水の流量を前記流量調整手段にて変動させる前に、前記流量調整手段の開度を全開値より小さい所定値に設定することを特徴とする給湯機。
  2. リモコンにより、給湯管路を流れる温水の流量を流量調整手段で変動させる運転モードを設定できるとともに、前記運転モード選択時に、前記流量調整手段の開度を全開値より小さい所定値に設定することを特徴とする請求項1に記載の給湯機。
  3. 節水率、流量変動幅、変動周期が異なる複数の節水運転モードを備え、運転される節水運転モードに基づいて、流量調整手段の開度設定値が変更されることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯機。
  4. 浴室への人の入室を検知する人検知手段を備え、前記人検知手段が浴室への人の入室を検知した時のみ、流量変動を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の給湯機。
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