JP5152154B2 - 冷媒冷却構造 - Google Patents

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本発明は、冷媒冷却構造に関する。
空気調和機の室外機は、インバータモータを駆動するパワーモジュールを実装するパワー基板や空気調和機を制御する制御回路が形成された制御基板等の電装基板を備える。電装基板には、前記パワーモジュールを構成するパワー素子や前記制御回路を構成する制御用マイコン等の発熱素子が電装部品として搭載されている。空気調和機の室外機に配設される前記電装基板は、吸込口や吹出口から室外機の内部に侵入する雨水等から保護するために、電装品箱内に収容される。
従来、これらの電装部品のうち前記パワー素子等の発熱量の大きい電装部品には、電装部品の放熱量を確保するために大型のヒートシンクが取り付けられ、電装部品は、前記吸込口と前記吹出口との間に形成された通風路内かつ前記電装品箱の外部に突設させた前記ヒートシンクが空冷されることで冷却されている。大型のヒートシンクを前記電装部品の冷却に用いる場合、ヒートシンクを形成する金属材料の使用量が増加するので、前記空気調和機のコストアップに繋がる。
上記の問題点を解消するため、ヒートシンクに換えて、冷媒配管を前記電装部品と熱交換可能(熱伝導可能)に接続し、電装部品と冷媒配管を流れる冷媒との間で熱交換させることで、電装部品を冷やす技術(冷媒冷却)も、従来から用いられている(例えば特許文献1参照)。前記冷媒冷却を採用する場合には、冷媒配管に取り付けられた冷却部材を、前記電装基板と熱交換可能なように前記電装品箱の所定の位置に接続させる必要がある。
特開2008−101862号公報
ところで、ビルの屋上などに設置される大型の室外機においては、ケーシングは、組立時、メンテナンス時などにおいて作業を行うために、側面のいずれかのパネルが着脱可能なサービス面を有している。電装品箱は、前記パネルを取り外した状態でその開口部からメンテナンス作業などを行いやすいように、前記開口部の前面側に配置される。
一方、冷却部材を熱的に接続する前記電装品箱の前記所定の位置は、冷却部材の取り付け時の作業性だけを考えると電装品箱の前面とするのがよい。しかし、この場合、冷却部材に取り付けられた冷媒配管も電装品箱の前面まで延設しなければならないことに加え、電装品箱の前面には操作盤などを設けるスペースが必要であるので、電装品箱の前面は構造上の制約が多い。また、電装品箱の背面側に冷却部材を取り付ける構造では、場合によってはケーシング内に体の一部を入り込ませて作業する必要があるので好ましくない。したがって、これらの構造上の制約を考慮すると冷却部材を取り付ける前記所定の位置は、必然的に電装品箱の側面となる。
しかしながら、組立時やメンテナンス時に冷却部材を電装品箱の側面に取り付けるには、側面に冷却部材を位置決めしたうえで、側面に対して垂直な方向にねじを締め付ける作業が必要となる。種々の部品が配設され、スペースの少ないケーシング内において、前記したような冷却部材の取り付け作業を行うのは困難であり、作業効率の点で改善の余地がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、前記冷媒冷却を採用する場合に、冷却部材を電装品箱の側面部に取り付ける際の作業効率を向上させることができる冷媒冷却構造を提供することを目的とする。
本発明の冷媒冷却構造は、被冷却部(351)と、冷却部材(37)と、固定手段(69,70,77)とを備えている。前記被冷却部(351)は、空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる。前記冷却部材(37)は、前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能である。前記固定手段(69,70,77)は、前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる。この冷媒冷却構造において、前記冷却部材(37)は、冷媒回路の冷媒が流れる冷媒配管を配置する2つの溝部(37c,37c)をさらに有し、前記2つの溝部(37c,37c)の間に前記傾斜面(37a)が設けられており、前記傾斜面(37a)と前記接触面(37d)との距離である冷却部材(37)の厚みを次第に小さくすることによって前記傾斜面(37a)が形成されている。

この構成では、この固定手段(69,70,77)は、前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であるので、固定手段(69,70,77)を前記側面部(210c1)に対して垂直な方向にねじ込む従来の場合と比べてサービス面(111)側からの冷却部材(37)取り付け作業がやりやすくなり、作業効率を向上させることができる。
本発明の他の冷媒冷却構造は、被冷却部(351)と、冷却部材(37)と、固定手段(69,70,77)とを備えている。前記被冷却部(351)は、空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる。前記冷却部材(37)は、前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能である。前記固定手段(69,70,77)は、前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる。この冷媒冷却構造において、前記冷却部材(37)は、冷媒回路の冷媒が流れる冷媒配管を配置する溝部(37c)をさらに有し、前記溝部(37c)に沿った位置に前記傾斜面(37a)が設けられており、前記傾斜面(37a)と前記接触面(37d)との距離である冷却部材(37)の厚みを次第に小さくすることによって前記傾斜面(37a)が形成されている。
具体的には、前記冷却部材(37)は、前記傾斜面(37a)からこの傾斜面(37a)に垂直な方向に沿って形成された貫通孔(37b)を有し、前記被冷却部(351)は、前記貫通孔(37b)に連通するとともに、前記傾斜面(37a)に垂直な方向に沿って形成されたねじ穴(351a)を有し、前記固定手段(70)は、前記貫通孔(37b)に挿通され、前記ねじ穴(351a)に螺合されるねじ部材である形態が挙げられる。この構成では、後述する取付部材(53)を用いた形態に比べて部品点数が少ないというメリットがある。
本発明のさらに他の冷媒冷却構造は、被冷却部(351)と、冷却部材(37)と、固定手段(69,70,77)とを備えている。前記被冷却部(351)は、空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる。前記冷却部材(37)は、前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能である。前記固定手段(69,70,77)は、前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる。この冷媒冷却構造では、前記傾斜面(37a)に沿って配設される板状体であってその両端部に貫通孔(53b)をそれぞれ有する取付部材(53)と、前記取付部材(53)の前記両端部の貫通孔(53b)にそれぞれ連通するねじ穴(51f)を有し、前記電装品箱(200)に設けられた係合部材(51)と、をさらに備え、前記固定手段(69)は、前記貫通孔(53b)に挿通され、前記ねじ穴(51f)に螺合されるねじ部材(69)である。
この構成では、ねじ部材(69)を取付部材(53)の両端部の貫通孔(53b)に挿通するとともに係合部材(51)のねじ穴(51f)に螺合することにより冷却部材(37)を電装品箱(200)に固定することができる。このとき、ねじ部材(69)の螺合によって取付部材(53)の両端部が被冷却部(351)側に押されるのに伴って、取付部材(53)における前記両端部の貫通孔(53b)の間の領域が傾斜面(37a)を押圧する。これにより、冷却部材(37)が被冷却部(351)側に押圧される。
また、前記取付部材(53)と前記傾斜面(37a)との間に配設され、前記ねじ部材(69)が前記ねじ穴(51f)に螺合されることにより前記冷却部材(37)を前記被冷却部(351)側に付勢可能な付勢手段(55)をさらに備えているのが好ましい。
この構成では、付勢手段(55)によって前記冷却部材(37)が前記被冷却部(351)側により大きな力で押圧されるので、冷却部材(37)と被冷却部(351)との接触状態がさらに良好になり、冷却部材(37)と被冷却部(351)との間の熱交換効率が高まるので、被冷却部(351)の冷却効率を高めることができる。
また、前記冷却部材(37)を前記被冷却部(351)に対して位置決め可能な位置決め機構(53c,51e)を有し、前記位置決め機構(53c,51e)は、前記取付部材(53)の一方の端部に設けられた第1係合部と、前記電装品箱(200)に設けられ、前記第1係合部に係合する第2係合部とを含んでいるのが好ましい。
この構成では、前記位置決め機構を有しているので、冷却部材(37)を取り付ける際の位置ずれを抑制することができるので、位置決めが容易になるとともに、位置決めの精度が向上する。
本発明によれば、前記冷媒冷却を採用する場合に、冷却部材を電装品箱の側面部に取り付ける際の作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る電装品箱を有する室外機を備える空気調和機の配管系統を示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る電装品箱を備える空気調和機の室外機の外観を示す斜視図である。 図2に示す室外機から電装品箱を取り外した状態を示す斜視図である。 図2に示す室外機のIV−IV断面図であり、当該室外機の平面断面図となる図である。 本発明の一実施形態に係る電装品箱の外観を示す斜視図である。 図5に示す電装品箱をVI方向から見た左側面図である。 図5に示す電装品箱における電装基板の配設状態を示す斜視図である。 図5に示す電装品箱におけるパワー基板の配設状態を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す分解斜視図である。 (a)は、第1実施形態にかかる冷媒冷却構造に用いる冷媒ジャケットを示す斜視図であり、(b)は、そのXB-XB線断面図である。 第1実施形態において、冷却部材を被冷却部に取り付ける取り付け工程を示す斜視図である。 第1実施形態において冷却部材が被冷却部に取り付けられた状態を示す斜視図である。 冷媒ジャケットを電装品箱に取り付けた状態の一部破断底面図である。 第1実施形態における仮止め構造を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。 本発明の第4実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す断面図である。 本発明の第5実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。 本発明の第7実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す断面図である。
<空気調和機の全体構造>
以下、本発明の一実施形態に係る電装品箱200および空気調和機の室外機11について、図1〜図8に基づき詳細に説明する。なお、以下の説明において、図2〜図8におけるX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向と称し、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方と称する。さらに、+Y方向へ視線を向ける場合を正面視、−Y方向へ視線を向ける場合を背面視、+X方向へ視線を向ける場合を左側面視、−X方向へ視線を向ける場合を右側面視と称し、それぞれに対応する室外機11の垂直面を、正面、背面、左側面、右側面、と称する。
図1は、室外機11を備える空気調和機10の配管系統を示す図である。空気調和機10は、冷房運転と暖房運転とが可能なヒートポンプ式の空気調和機である。空気調和機10は、室外に設置される室外機11と、室内に設置される室内機12とを備えている。
室外機11と室内機12とは、第1接続配管13および第2接続配管14を介して接続されている。空気調和機10には、これら接続配管13、14を含む配管が閉回路状に接続された冷媒回路18が設けられている。冷媒回路18には、主として、室内熱交換器20、圧縮機23、油分離器24、室外熱交換器25、膨張機構である膨張弁26、アキュムレータ27、四方切換弁28が設けられている。冷媒回路18では、冷媒が循環することにより、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われる。
室内熱交換器20は、冷媒を室内空気と熱交換させるための熱交換器であり、室内機12に設けられている。室内熱交換器20として、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器等を採用することできる。室内熱交換器20の近傍には、室内空気を室内熱交換器20へ送風するための室内ファン(図示省略)が設けられている。
圧縮機23、油分離器24、室外熱交換器25、膨張弁26、アキュムレータ27、四方切換弁28は、室外機11に設けられている。これらは、何れもケーシング110(図2〜図4参照)内に収容されている。
圧縮機23は、吸入ポート、圧縮機構および吐出ポートを有し、吸入ポートから吸入した冷媒を圧縮機構で圧縮して、吐出ポートから吐出する。圧縮機23としては、例えば、スクロール圧縮機等の種々の圧縮機を採用することができる。
油分離器24は、圧縮機23から吐出された潤滑油と冷媒とからなる混合流体中から潤滑油を分離するためのものである。分離された冷媒は四方切換弁28へ送られ、潤滑油は圧縮機23に戻される。
室外熱交換器25は、冷媒を室外空気と熱交換させるためのものであり、例えばクロスフィン型のフィン・アンド・チューブ熱交換器等を採用できる。室外熱交換器25の近傍には、室外空気を室外熱交換器25へ送風するための例えばプロペラファンである室外ファン31が設けられている。
膨張弁26は、冷媒回路18において室外熱交換器25と室内熱交換器20との間に配設され、流入した冷媒を膨張させて、所定の圧力に減圧させる。膨張弁26として、例えば開度可変の電子膨張弁を採用することができる。
アキュムレータ27は、流入した冷媒を気液分離するものであり、冷媒回路18において圧縮機23の吸入ポートと四方切換弁28との間に配設されている。アキュムレータ27で分離されたガス冷媒は、圧縮機23に吸入される。
四方切換弁28には、第1〜第4の4つのポートが設けられている。四方切換弁28は、第1ポートと第3ポートとを連通すると同時に第2ポートと第4ポートとを連通する第1状態(図1において実線で示す状態)と、第1ポートと第4ポートとを連通すると同時に第2ポートと第3ポートとを連通する第2状態(図1において破線で示す状態)とに切換可能となっている。第1ポートは、油分離器24を介して圧縮機23の吐出ポートに接続され、また第2ポートは、アキュムレータ27を介して圧縮機23の吸入ポートに接続され、また第3ポートは、室外熱交換器25に接続され、また第4ポートは、第1接続配管13を介して室内熱交換器20に接続されている。空気調和機10が冷房運転を行うときには、四方切換弁28は第1状態に切り換えられ、暖房運転を行うときには、四方切換弁28は第2状態に切り換えられる。
室外機11内の液側配管21には凝縮後の液冷媒が流れる。すなわち、液側配管21には、冷房運転時には、室外熱交換器25で凝縮した冷媒が流れ、暖房運転時には、室内熱交換器20で凝縮し、膨張弁26で減圧された冷媒が流れる。液側配管21には、パワー基板35上に実装されたパワーモジュールを構成する各パワー素子を冷却するための冷媒ジャケット37が接合され、冷媒ジャケット37には、伝熱板351(図6参照)を介してパワー基板35が接合されている(図2参照)。図例では、冷媒ジャケット37が接合される液側配管は、冷媒回路18における室外熱交換器25と膨張弁26との間の液側配管21となっているが、冷媒ジャケット37が接合される冷媒配管は、これに限られない。ただし、冷却能力を考慮すれば、冷媒ジャケット37は、液側配管21に接合されるのが好ましい。
<室外機>
図2〜図4に基づいて、室外機11の機械的構成および形状的特徴を説明する。図2は、室外機11の外観を示す斜視図である。図3は、図2に示す室外機11から電装品箱200を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、図2のIV―IV断面図であり、室外機11の平面断面図である。
室外機11の室外機11は、全体として略直方体形状の外観を呈するケーシング110内に、前述の圧縮機23、油分離器24、室外熱交換器25、およびアキュムレータ27等を備えるとともに、パワー基板35(図8参照)を内部に収容する電装品箱200が配設されている。
ケーシング110は、底板110aと、この底板110aの周縁部に立設され、略直方体を呈するケーシング110の3つの垂直面をなす側板110bと、略直方体を呈するケーシング110の残りの1つの垂直面をなすサービス面111と、側板110bの上端部間に架設される天板110cと、を有する。
サービス面111は、室外機11のケーシング110正面側の4つ縁部で構成される面である。室外機11のメンテナンス等の作業時に作業者は、サービス面111側から室外機11内部へアクセスする。サービス面111には、その上部略5分の1を残して開口された第1開口部111aが設けられている。第1開口部111aには、第1開口部111aを覆う図略のパネルが着脱自在に取付けられる。当該パネルを取り外すことで、第1開口部111aから室外機11内部へのアクセスが可能となる。
底板110aは、圧縮機23や室外熱交換器25等の重量物が設置される基台として機能する。3枚の側板110bの各々には、室外ファン31の駆動により室外空気が吸い込まれる吸込口113が、ほぼ全面に開口されている。室外熱交換器25は、吸込口113から吸込まれた室外空気(吸込空気)と室外熱交換器25の内部を流れる冷媒との間で熱交換を効率よく行わせるために、3枚の側板110bに対向して配設されている。天板110cには、室外熱交換器25で熱交換後の前記吸込空気である調和空気が室外ファン31の駆動により吹き出される吹出口112が開口されている。
吸込口113から吹出口112へと至る空間は通風流路Lとして機能する。図4に矢印で示すように、通風流路Lにおいて、吸込口113から吸込まれた吸込空気が室外熱交換器25の内部を流れる冷媒との間で熱交換後に調和空気として吹出口112から吹き出される空気流れが室外ファン31の駆動によって作り出される。
第1開口部111aの上下方向略中央には、左右方向に延びる板金部材であって、第1開口部111aの左右に位置する側板110bの前方に結合される支持フレーム114が設けられている。支持フレーム114は、その右方部分が後方に曲げ加工された屈曲部とされている。さらに第1開口部111aの上端には、左右方向に直線状に延びる板金部材であって、第1開口部111aの左右に位置する側板110bの前方に結合される支持フレーム115が設けられている。
液側配管21は、ケーシング110内で少なくともその一部がサービス面111に対して延設されて配管される。すなわち液側配管21の前記一部は、サービス面111に対して直交する方向(サービス面111に対する奥行き方向)に延びて配管される。液側配管21の奥行き方向に延びる当該一部は、ケーシング110内に収納された電装品箱200の側板210c1(図5および図6参照)と対向する位置に配管される。
電装品箱200は、インバータモータを駆動する複数のパワー素子がモジュール化されたパワーモジュールが実装されたパワー基板35、室外ファン31を回転させるファンモータを駆動するパワー素子が実装されたファンモータ用パワー基板310、および、その他電装品を実装するプリント基板320、330等の電装基板を、ケーシング部210内に収容し(図7および図8参照)、吸込口113や吹出口112から室外機11の内部に侵入する雨水等から当該電装品を保護する。
電装品箱200は、その左側面を構成する側板210c1(図5参照)が奥行き方向に延びる液側配管21の前記の一部と対向する位置で、その底面を形成する底板210a(図5参照)が支持フレーム114の前記屈曲部に載置されて配設される。そのため、電装品箱200は、底板210aを、支持フレーム114によって支持しつつ、前後方向(第1開口部111aと直交する方向)にスライドさせることで、液側配管21と干渉することなく第1開口部111aから挿脱可能とされている。
<電装品箱>
図5〜図8に基づいて、電装品箱200の構造と、パワー基板35やファンモータ用パワー基板310、320、330等の電装基板の電装品箱200内における配設状態とを説明する。図5は、電装品箱200の外観を示す斜視図である。図6は、図5のVI方向から見た電装品箱200の左側面図である。図7は、電装品箱200における前記各電装基板の配設状態を示す斜視図である。図8は、電装品箱200におけるパワー基板35の配設状態を示す斜視図である。
図5に示すように電装品箱200の外形を規定するケーシング部210は、底板210aと、正面側を除いた底板210aの周縁部に上方に向けて垂設される側板210c1〜210c4と、これら側板の上端部間に架設される天板210bと、その周縁がケーシング部210正面側の4つ縁部(底板210a、天板210b、側板210c1および側板210c2の各前縁部)で構成され、サービス面111と対向する第2開口部211と、を有する。
底板210aは、平面視で左右方向に長い長方形の右方かつ後方に位置する一角が切り欠かれてなる略五角形を呈する。天板210bは、底板210aと略合同の平面形状を有し、平面視において底板210aと重なる位置に位置する。
側板210c1は、底板210aの左方に位置する辺部から上方に向けて垂設される。側板210c1は、パワー基板35を取付けるパワー基板取付部212(パワー基板取付部)を、その内側壁面F11に有する(図8)。
側板210c2は、底板210aの右方に位置する辺部から上方に向けて垂設される。底板210aが上記の形状を呈するので、側板210c2の前後方向への長さは、側板210c1の前後方向への長さよりも短い。
側板210c3と側板210c4とは、ケーシング部210の背面を形成する。側板210c4は、底板210aの後方に位置する辺部から上方に向けて垂設される。すなわち側板210c4は、その一端が側板210c1の背面側の辺部と結合され、その他端が側板210c3の背面側の辺部と結合される。側板210c3は、前記の切りかかれた部分に相当する底板210aの辺部から上方に向けて垂設される。すなわち側板210c3は、その一端が側板210c4の右端と結合され、その他端が正面側に近づく方向へと延設されて側板210c2の背面側の辺部と結合される。
第2開口部211は、電装品箱200内部に収容された後述のパワー基板35の交換等のメンテナンス作業時に、作業者が電装品箱200内部へアクセスするための開口部である。本実施形態では、第2開口部211にパネル203(図2参照)が着脱可能に装着される。パネル203を取り外すことで、第2開口部211から電装品箱200内部へのアクセスが可能となる。なお室外機11は、第1開口部111aを覆う図略のパネルを備えるので、パネル203を設けない構成とすることも可能である。
電装品箱200は、サービス面111と対向するケーシング部210の正面部に第2開口部211を有するので、室外機11内に配管された冷媒配管等の構成部材に邪魔されることなく、第2開口部211から電装品箱200内部へとアクセスすることができる。したがって、電装品箱200内部に収容されるパワー基板35等の部材の組み付けおよび交換等の作業性を向上させることができる。
さらに、電装品箱200のケーシング部210を上記形状に形成することで、通風流路Lを避けた位置にケーシング部210の背面部となる側板210c3と側板210c4とが配置されるので、電装品箱200による通風抵抗の発生を抑制することが可能となる(図4参照)。
ケーシング部210には、それぞれL字状に曲げ加工された板金部材である、上部係合部材201と側部係合部材202とが結合されている。上部係合部材201は、その左右方向の長さが天板210bの前方の辺部の長さと略同一なるように形成され、上記L字の外側となる一方の面が天板210bの前方に結合されている。電装品箱200の配設時に、上記L字の外側となる他方の面が支持フレーム115と結合されることで、上部係合部材201は、電装品箱200と支持フレーム115とを係合する。
側部係合部材202は、その上下方向の長さが側板210c3の前方の辺部の長さと略4分の1となるように形成され、上記L字の外側となる一方の面が、側板210c3の前方における中央やや下方よりに結合されている。電装品箱200の配設時に、上記L字の外側となる他方の面が室外機11の左側面に位置する側板110bと結合されることで、側部係合部材202は、電装品箱200と側板110bとを係合する。
後方にスライドさせて電装品箱200を室外機11内に配設する場合に、電装品箱200の後方への移動は、上部係合部材201と側部係合部材202とによって規制されるので、電装品箱200は、パネル203を備えるその正面が第1開口部111aと略面一に配設されることになる。
図7に示すように、電装品箱200は、パワー基板取付部212に取付けられるパワー基板35を除く電装基板であるファンモータ用パワー基板310およびプリント基板320、330を、前後方向に積層して収容する。すなわち、ファンモータ用パワー基板310は、側板210c4の内壁面側に配設され、プリント基板320は、側板210c4の前方に底板210aから垂設される第1支持部材220の正面側に配設され、プリント基板330は、第1支持部材220の前方に底板210aから垂設される第2支持部材230の正面側に配設される。
ファンモータ用パワー基板310に実装されたパワー素子は、前記パワーモジュールよりは発熱量が少ないものの発熱素子であるので、小型のヒートシンク311を取り付けてファンモータ用パワー基板310の背面に実装されている。ヒートシンク311は、側板210c4の一部を開口して電装品箱200外に突設され、吹出口112へと向かう調和空気によってヒートシンク311が空冷されることで、ファンモータ用パワー基板310に実装された前記パワー素子が冷却される。
第1支持部材220は、左右方向の幅が側板210c4の略半分とされ、上下方向の高さが側板210c4とほぼ等しくされた板金部材であり、その正面側の下端が、底板210aの略中央に突設された固定金具213と結合される。第2支持部材220は、電装品箱200の正面面積の略3分の2を占める板金部材であり、その正面側の下端が、底板210aの前方やや左方に突設された固定金具214と結合され、その背面側の略中央部が、第1支持部材220正面側略中央から前方に突設された固定金具221と結合される。
上記のように、ファンモータ用パワー基板310およびプリント基板320、330を配設することで、ファンモータ用パワー基板310およびプリント基板320、330は、所定の間隔で離隔される。したがって、これら基板間の絶縁距離を確保することができる。
図8に示すように、パワー基板35は、板状を呈するパワー基板支持部材250上に配設される。パワー基板支持部材250を、側板210c1の内側壁面F11に設けられたパワー基板取付部212に取付けることで、パワー基板35は、側板210c1の内側壁面F11側に、側板210c1を介して液側配管21に対向する位置に設けられることになる。なお、前記パワーモジュールは、パワー基板35の裏面(図8において見えている面の裏側となる面)に実装される。そしてパワー基板35の裏面側で、伝熱板351が前記パワーモジュールと面接合される(図6参照)。伝熱板351には、冷媒ジャケット37を介して液側配管21が接合されているので、前記パワーモジュールと液側配管21を流れる冷媒との間で熱交換がされ、発熱量の大きい電装部品である当該パワーモジュールが冷却される(図2参照)。
パワー基板取付部212は、開口部212aと、固定金具212b(規制部材)と、を有して構成される。開口部212aは、伝熱板351を電装品箱200外に露出させるために、側板210c1の略中央に上下方向に長い長方形に開口される。固定金具212bは、側板210c1の内壁面前方から突設され、側板210c1と略同一の高さを有して上下方向に延び、パワー基板支持部材250の係合部251が有する凹部251aと合致する。
固定金具212bの上端部212b1は、パワー基板35が取付けられたパワー基板支持部材250の上端を上端部212b1に沿わせることで、パワー基板支持部材250を、奥行き方向にスライドさせて案内するガイド部材として機能する。
パワー基板支持部材250は、電装品箱200への配設状態において、開口部212aと対向する位置が図略の開口部とされている。当該開口部をパワー基板支持部材250に設け、開口部212aを側板210c1に設けることによって、伝熱板351を冷媒ジャケット37に面接合することが可能となる。
パワー基板支持部材250の前方側縁部は、曲げ加工により、側板210c1の内側壁面F11と対向する側が開口する凹部251aを有する係合部251とされている。係合部251は、パワー基板支持部材250のパワー基板35取付面となる側(凹部251aが開口数側とは反対側)に突出する。
パワー基板35が取付けられたパワー基板支持部材250の上端を固定金具212bの上端部212b1に沿わせることで、パワー基板支持部材250を奥行き方向にスライドさせて電装品箱200(内側壁面F11)に配設するに際に、凹部251aは固定金具212bと合致する。すなわち固定金具212bは、パワー基板支持部材250の奥行き方向への動きを規制する規制部材として機能する。
<冷媒冷却構造>
(第1実施形態)
図9に示すように、第1実施形態の冷媒冷却構造は、被冷却部としての伝熱板351と、冷却部材としての冷媒ジャケット37と、固定手段としての一対のタッピンねじ69と、係合部材としての一対の固定金具51と、取付部材53と、付勢手段としての高さ調整板55とを備えている。
図10(a),(b)に示すように、冷媒ジャケット37は、全体的に扁平な形状を有し、矢印L1の方向に正対して見ると外郭が略長方形である。冷媒ジャケット37は、例えばアルミニウム等の熱伝導性の高い材質で構成された厚みのある板材からなる。
この冷媒ジャケット37は、その表面側において、幅方向の両側に長手方向に延びる一対の溝部37cを有している。各溝部37cは断面が半円弧状である。これらの2つの溝部37cには、冷媒配管21のU字状部分21aが圧入される。冷媒ジャケット37は、一対の溝部37cの間に傾斜面37aを有している。冷媒ジャケット37の裏面は、ほぼ平らな面であり、伝熱板351の表面351aに面接触する接触面37dである。
傾斜面37aは、冷媒ジャケット37の長手方向に沿って帯状に延びる平面である。傾斜面37aには、傾斜面37aの長手方向に沿って並ぶ2つのねじ穴37bが形成されている。各ねじ穴37bは、接触面37dに垂直な方向D1に対して角度θ1だけ傾斜し、かつ、傾斜面37aに垂直な方向D2に向かって形成されている。
言い換えると、傾斜面37aは、側板210c1に対して角度θ1だけ第1開口部111a側(サービス面111側)に傾斜している。これにより、側板210c1に垂直な方向(接触面37dに垂直な方向)に対してサービス面111側に傾斜した方向からの冷媒ジャケット37の取り付け作業が容易になる。具体的には、本実施形態では、後述するように、タッピンねじ69は、ねじ穴51fへの螺合方向である方向D2に向けてねじ穴51fに螺合される。
この傾斜角度θ1が大きくなるほど、後述する取り付け作業時において、傾斜面37aが前面側(作業者側又は組立装置側)に向く。したがって、作業効率の点では角度θ1は大きい方が好ましい。一方で、角度θ1が大きくなるほど、冷媒ジャケット37の厚みを大きくする必要がある。したがって、これらの点を考慮すると、角度θ1は、好ましくは10°〜50°程度、より好ましくは20°〜40°程度であるのがよい。
図9,11に示すように、冷媒ジャケット37の傾斜面37aには、高さ調整板55を介して取付部材53が取り付けられる。
取付部材53は、傾斜面37aと同程度の幅を有する平板状の部材本体53aと、この部材本体53aの長手方向の両端部に設けられた折り返し部53c(図14参照)と、両端部の折り返し部53cの少し内側(長手方向の内側)に設けられた一対の貫通孔53bと、この貫通孔53bよりもさらに内側に設けられた一対の貫通孔53dと、部材本体53aの幅方向の両端辺から折り返し部53cと同じ側に折り返された折り返し部53e(図14参照)とを有している。
取付部材53は、その長手方向の長さが冷媒ジャケット37の傾斜面37aの長さよりも大きく、一対の貫通孔53b及び折り返し部53cが冷媒ジャケット37の長手方向の両端部からそれぞれ突出するように配置されている。
高さ調整板55は、傾斜面37aと同程度の幅を有する平板状の調整板本体55aと、この調整板本体55aの長手方向の両端部にそれぞれ設けられた段差部55dと、各段差部55dからさらに上方及び下方にそれぞれ延設された延設部55bと、段差部55dの長手方向の少し内側に設けられたねじ穴55cとを有している。
各段差部55dの段差の寸法は同程度に調整されている。このような段差が設けられているので、高さ調整板55が取付部材53と傾斜面37aとの間に配設された状態においては、各延設部55bは、取付部材53に当接し、調整板本体55aは、傾斜面37aに当接する。このように段差部55dの凸側を傾斜面37aに向けることにより、傾斜面37aを被冷却部351側に効果的に押圧することができる。
上側の固定金具51は、略水平方向に帯状に延びる金具本体51aと、この金具本体51aの両端部に設けられたねじ穴51bと、これらのねじ穴51bの間で、かつ、金具本体51aの下縁から冷媒ジャケット37側に折り返された折り返し部51cと、この折り返し部51cの中央付近から冷媒ジャケット37側にさらに延設された延設部51dと、この延設部51dの先端から上方に折り返された折り返し片51eと、この折り返し片51eに設けられたねじ穴51fとを有している。
折り返し片51eは、金具本体51aに対して角度θ2だけ傾斜している。この角度θ2は、前述したねじ穴37bの傾斜角度θ1とほぼ同じ値である。したがって、折り返し片51eは、取付部材53の部材本体53aとほぼ平行に配置される。この上側の固定金具51は、そのねじ穴51fが取付部材53の上側の貫通孔53bと連通するような位置に配置される。下側の固定金具51は、上記した上側の固定金具51とほぼ面対称の形状を有している。この下側の固定金具51は、そのねじ穴51fが取付部材53の下側の貫通孔53bと連通するような位置に配置される。各固定部材51は、側板210c1の開口部81の上縁及び下縁にそれぞれ沿って側板210c1に固定される。折り返し部53c(第1係合部)と折り返し片51e(第2係合部)は、冷媒ジャケット37を伝熱板351に対して位置決め(仮止め)可能な位置決め機構を構成している。
側板210c1に設けられた開口部81は、その開口領域に冷媒ジャケット37が嵌り込むような大きさに形成されている。開口部81の周縁部にはガイド部61〜64が設けられている。これらのガイド部61〜64は、側板210c1から続く板金を外側(冷媒ジャケット37側)に折り返して形成されたものである。各ガイド部61〜64は、冷媒ジャケット37が開口部81に嵌り込んだ状態において冷媒ジャケット37が上下左右方向に移動するのを規制することができる。
次に、第1実施形態における冷媒ジャケット37の取り付け方法について説明する。まず、図9のように各部材が別々の状態から図11に示す状態に組み立てる。すなわち、冷媒ジャケット37の傾斜面37aに高さ調整板55及び取付部材53をこの順に積層する。このとき、上下のねじ穴37b、貫通孔55c、及び貫通孔53dがそれぞれ連通するように各部材を配置する。この状態で、上下の貫通孔53d及び貫通孔55cに雄ねじ65を挿通するとともに雄ねじ65の先端部分をねじ穴37bに螺合する。これにより、図11に示すような中間的な組立体ができる。
次に、側板210c1に各固定部材51を固定する。すなわち、側板210c1における開口部81の4つの角の近傍にそれぞれ設けられた貫通孔57と、各固定部材51の貫通孔51bとが連通するように各固定部材51を側板210c1の表面に位置決めする。一方、側板210c1の裏面に伝熱板351を配置する。この伝熱板351の四隅付近には、図略のねじ穴が設けられている。これらのねじ穴が貫通孔57及び貫通孔51bと連通する位置、すなわち図9に破線で示す位置に伝熱板351を位置決めする。この状態で、ねじ67を貫通孔57及び貫通孔51bに挿通するとともに伝熱板351のねじ穴に螺合する。これにより、図11に示すような中間的な組立体ができる。
次に、図14に示すように、冷媒ジャケット37を伝熱板351側に移動させ、取付部材53の折り返し部53cを固定金具51の折り返し片51eに引っかける。この第1実施形態では、折り返し部53cを折り返し片51eに引っかけた状態で冷媒ジャケット37の仮止めが可能である。
すなわち、冷媒ジャケット37に取り付けられている冷媒配管21a及びこれにつながる冷媒配管21は、冷媒ジャケット37が伝熱板351に対して面接触する正規の位置(実際の取り付け位置)に配置されたときに、冷媒配管21の捩れや撓みが小さくなるように設計されている。一方、例えば図11のような冷媒ジャケット37の取り付け前においては、冷媒ジャケット37の重みによって冷媒配管21が下方に撓んで、冷媒ジャケット37は前記正規の位置よりも下方に位置している。この状態で冷媒ジャケット37及び冷媒配管21aの重さと冷媒配管21の剛性とが釣り合っている。このような設計においては、図14に示す仮止め状態にすると、冷媒ジャケット37は、下方に下がろうとする。
図14に示すように、折り返し部53cが折り返し片51eに上方から引っかけられた状態において、折り返し部53cの先端側は下方に深く折り曲げられているので、折り返し片51eとの係合が外れにくくなっている。また、取付部材53には、前記したように部材本体53aの幅方向の両側に折り返し部53eがそれぞれ設けられており、これらの折り返し部53eの上端部付近が折り返し片51eを左右から取り囲むように配置されている。これにより、左右方向への取付部材53の動きも規制されている。このような仮止め状態で、しかも冷媒ジャケット37は自重により下方に下がろうとするので、仮止め状態が一段と安定する。
なお、例えば冷媒ジャケット37などの重さと冷媒配管21の剛性とが釣り合ったときの冷媒ジャケット37の位置が伝熱板351に対する前記正規の位置よりも上方にある場合には、取付部材53の下端部に設けられた折り返し部53eと下側の固定部材51の折り返し片51eとを係合させて冷媒ジャケット37を仮止めしてもよい。この仮止め状態においては、冷媒ジャケット37は上方に移動しようとするので仮止め状態が安定する。
また、図14の仮止め状態においては、取付部材53の貫通孔53bは、折り返し片51eのねじ穴51fに対向する位置(連通する位置)にあるので、この状態でタッピンねじ69を折り返し片51eに挿通しねじ穴51fに螺合すればよい。また、本実施形態では、タッピンねじ69のねじ込み方向が開口部111側に傾斜しているので作業性に優れている。このようにタッピンねじ69を上下に螺合することにより冷媒ジャケット37の取り付けが完了する。なお、タッピンねじ69は、機械ねじに比べると、ねじの軸方向が少々ずれていてもねじ穴に螺合することができるという利点がある。
なお、タッピンねじ69によって冷媒ジャケット37を側板210c1に固定する作業などの工程は、作業員が手作業によって行ってもよく、また、自動化された組立装置によって行ってもよい。
以上説明したように、本実施形態では、冷媒ジャケット37が傾斜面37aを有しており、傾斜面37aをこの傾斜面37aに対して垂直な方向に押圧して接触面37dを伝熱板351に接触させるねじ部材69を有している。このねじ部材69は、側板210c1に垂直な方向D1に対してサービス面111側に傾斜した方向D2からの固定作業が可能であるので、ねじ部材69を側板210c1に対して垂直な方向D1にねじ込む従来の場合と比べてサービス面111側からの冷媒ジャケット37の取り付け作業がやりやすくなり、作業効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、冷媒ジャケット37は、ねじ部材69をねじ込むことにより押圧される前記傾斜方向に垂直な傾斜面37aを有しているので、この傾斜面37aに対してねじ部材69をねじ込む際の力を効果的に伝えることができる。
また、本実施形態では、取付部材53と傾斜面37aとの間に配設され、冷媒ジャケット37を伝熱板351側に付勢する高さ調整板55をさらに備えている。このように高さ調整板55を備えているので、冷媒ジャケット37と伝熱板351との熱的な接触状態がさらに良好になり、冷却効率を高めることができる。
また、本実施形態では、冷媒ジャケット37が側板210c1に沿った方向に移動するのを規制するガイド部61〜64をさらに備えているので、冷媒ジャケット37が側板210c1に沿った方向にずれるのを抑制できるので、冷媒ジャケット37を取り付ける際の位置決めが容易になるとともに、位置決めの精度が向上する。
また、本実施形態では、冷媒ジャケット37が伝熱板351から離隔する方向に移動するのを規制する位置決め機構(折り返し部53c及び折り返し片51e)をさらに備えているので、冷媒ジャケット37が前記離隔方向にずれるのを抑制できるので、冷媒ジャケット37を取り付ける際の位置決めが容易になる。
(第2実施形態)
図15は、本発明の第2実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第2実施形態は、取付部材の構造が第1実施形態と異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図15に示すように、第1実施形態では、取付部材53の折り返し部53cが折り返し片51eの上方から引っかかる場合を例に挙げて説明したが、この第2実施形態では、取付部材71は、その折り返し部71b,71cが折り返し片51eの側方から係合するような形状である。したがって、冷媒ジャケット37が例えば図15の左側に移動しようとする場合には、折り返し片51eの右側が折り返し部71bにより係合されているので、冷媒ジャケット37は図15の左側への移動が規制されている。折り返し部71b及び折り返し片51eは位置決め機構を構成している。
なお、その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図16は、本発明の第3実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第3実施形態は、折り返し片53cとは別に、位置決め機構(37g,81)をさらに備えている点で第1実施形態と異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図16に示すように、冷媒ジャケット37は、図10(a)に示す構造に加え、その側部から板状部37fが延設されている。この板状部37fは、上下に2つの貫通孔37gを備えている。一方、側板210c1には、前記貫通孔37gに対応する位置に、凸部81がそれぞれ形成されている。
したがって、仮止め状態では、上下の貫通孔37gに凸部81がそれぞれ挿入される。これにより、冷媒ジャケット37を伝熱板に対して仮止めした状態がさらに安定する。
(第4実施形態)
図17は、本発明の第4実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第4実施形態は、取付部材を用いずに冷媒ジャケット37を電装品箱に対して取り付けている点で第1実施形態とは異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
まず、冷媒ジャケット37には、その傾斜面37aから傾斜面37aに垂直な方向に沿って雌ねじ部37bが形成されている。一方、伝熱板351には、雌ねじ部37bに連通する雌ねじ部351aが設けられている。冷媒ジャケット37は、ねじ部材70を雌ねじ部37b及び雌ねじ部351aに螺合することにより、伝熱板351に取り付けられる。
この第4実施形態では、取付部材が不要であるので、部品点数が少ないというメリットがある。なお、ねじ部材70の先端部が伝熱板351の雌ねじ部37bに螺合される場合には、冷媒ジャケット37の雌ねじ部37bは、ねじ溝のない貫通孔であってもよい。
(第5実施形態)
図18は、本発明の第5実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第5実施形態は、取付部材を用いずに冷媒ジャケット37を電装品箱に対して取り付けている点、及び仮止め用の治具73を用いている点で第1実施形態とは異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第5実施形態では、側板210c1には、平板状の部材が挿入可能な隙間を有する受け部74が開口部81の左右両側に設けられている。各受け部74は、側板210c1に接触し、側板210c1に固定されているL字状の固定部74aと、側板210c1に対して所定の間隔をあけて設けられているL字状の隙間部74bとを有している。
仮止め用治具73は、両方の左右の両端部に前記隙間部74bにそれぞれ挿入される平板状の支持片73cと、これらの支持片73cから内側に向かって冷媒ジャケット37に沿って段差を形成しながらそれぞれ延びる段差部73bと、これらの段差部73aからさらに内側に延びて中心付近でつながる押圧部73aとを有している。押圧部73aの上縁及び下縁からは図18の手前側から略水平方向に把持部73aが延設されている。
図18に示すように、仮止め用治具73を各受け部74に取り付けた状態で、ねじ穴37,37bにねじ部材を螺合する。これにより、冷媒ジャケット37が伝熱板351に対して固定される。固定後は、仮止め用治具73は電装品箱から取り外される。
(第6実施形態)
図19は、本発明の第6実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第6実施形態は、スライド式の取付部材75を用いている点で第1実施形態とは異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第6実施形態では、側板210c1には、平板状の部材が挿入可能な隙間を有する受け部76が開口部81の左右両側に設けられている。各受け部76は、側板210c1に接触し、側板210c1に固定される帯状の固定部76aと、側板210c1に対して所定の間隔をあけて設けられている隙間部76bとを有している。
取付部材75は、両方の左右の両端部に前記隙間部76bにそれぞれ挿入される略三角形の支持片75cと、これらの支持片75cから内側に向かって段差を形成しながら、冷媒ジャケット37の起伏に沿ってそれぞれ延びる段差部75bと、これらの段差部75bからさらに内側に延びて中心付近でつながる押圧部75dとを有している。
押圧部75dは、冷媒ジャケット37の傾斜面37aに沿って配置される。また、押圧部75bは、長孔75eを有している。この長孔75eは、その長手方向が上下方向に向いている。取付部材75が受け部76に支持された状態において、長孔75eの上端部に上側のねじ穴37bが位置するように設計されている。なお、図19には、上側のねじ穴37bに螺合されているねじ部材77は、長孔75eとねじ穴37bの位置関係がわかりやすいように、二点鎖線の丸で示している。このねじ部材77の頭部の直径は、長孔75eの短い方の径よりも小さい。
この第6実施形態では、ねじ穴37bにねじ部材77を常時螺合したままにしておくことができる。すなわち、冷媒ジャケット37を支持するとともに、伝熱板351側に押圧する図19の状態においては、ねじ部材77を締め付ける方向に回転させる。これにより、ねじ部材77により取付部材75が冷媒ジャケット37側に押される。一方、冷媒ジャケット37を伝熱板351から離隔させたいときには、ねじ部材77を弛めて、取付部材75を上方に動かす。このとき、長孔75eの上端部に位置していたねじ部材77は、長孔75eの下端部の近傍まで相対移動する。この移動後の状態では、取付部材75の支持片75cは、隙間部76bから抜け出るので、ねじ部材77を長孔75eから抜くことにより、取付部材75を取り外すことができる。
(第7実施形態)
図20は、本発明の第7実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第7実施形態は、取付部材を用いずに冷媒ジャケット37を電装品箱に対して取り付けている点、及び冷媒配管21aを挟んで仮止めしている点で第1実施形態とは異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第7実施形態では、側板210c1に仮止め用のクリップ78を設けている。このクリップ78は、冷媒配管21aの押圧力により左右に開く支持片78a,78bを有している。このクリップ78内に冷媒配管21aを嵌め込むことにより、冷媒ジャケット37が位置決めされる。
冷媒ジャケット37は、図略のねじ部材を雌ねじ部37bに螺合し、伝熱板351の雌ねじ部に螺合することにより、伝熱板351に対して固定される。
(第8実施形態)
図21は、本発明の第8実施形態にかかる冷媒冷却構造を示す斜視図である。この第8実施形態は、ガイド部61,62が仮止め機能を有している点で第4実施形態とは異なっている。尚、ここでは第1実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この第8実施形態では、側板210c1に連続して設けられたガイド部61,62の先端部が内側に折り曲げられている。ガイド部61,62の先端同士の間隔は、冷媒ジャケット37の幅よりも小さい。したがって、冷媒ジャケット37が二点鎖線の矢印方向に移動するときに、冷媒ジャケット37の幅方向の裏面側角部37fにガイド部61,62の先端が当接する。この当接状態からさらに冷媒ジャケット37を矢印方向に移動させると、ガイド部61,62が幅方向の外側に弾性変形して冷媒ジャケット37がガイド部61,62に挟まれ、伝熱板351に当接する。ガイド部61,62の先端部の折り曲げ形状は、冷媒ジャケット37の側面の形状に合わせている。したがって、冷媒ジャケット37がガイド部61,62に挟まれた状態では、冷媒ジャケット37がガイド部61,62に安定して支持されている。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態に係る電装品箱200および室外機11について説明したが、これらはあくまでも例示であり、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更、改良等が可能である。
例えば、前記実施形態では、付勢手段として前記段差を有する高さ調整板を用いた場合を例に挙げて説明したが、冷却部材を被冷却部側に付勢可能なものであればよいので、例えば板ばね、コイルばねなどの他の付勢手段を用いることもできる。
また、前記実施形態では、被冷却部が側面部の開口部から露出した伝熱板である場合を例に挙げて説明したが、被冷却部は、例えば電装品箱の側面部であってもよく、他の部材であってよい。
また、前記実施形態で例示した位置決め機構の他、例えば冷媒ジャケット37に針金、ロープなどを架け渡して冷媒ジャケット37の動きを規制するような方法を用いてもよい。
また、前記実施形態では、固定手段としてねじ部材を用いた場合を例に挙げて説明したが、固定手段としては、ねじ部材に代えて又はねじ部材とともに、例えばリベットなどの他の固定手段を用いることもできる。
37 冷媒ジャケット(冷却部材)
37a 傾斜面
37b 貫通孔
37d 接触面
51 固定金具
51e 第2係合部
51f ねじ穴
53 取付部材
53b 貫通孔
53c 第1係合部
55 高さ調整板
69 タッピンねじ
70,77 ねじ部材
111 サービス面
111a 開口部
200 電装品箱
210c1 側板(側面部)
210c3 側板(背面部)
210c4 側板(背面部)
351 伝熱板
351a ねじ穴

Claims (6)

  1. 空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる被冷却部(351)と、
    前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能な冷却部材(37)と、
    前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる固定手段(69,70,77)と、を備え
    前記冷却部材(37)は、冷媒回路の冷媒が流れる冷媒配管を配置する2つの溝部(37c,37c)をさらに有し、前記2つの溝部(37c,37c)の間に前記傾斜面(37a)が設けられており、前記傾斜面(37a)と前記接触面(37d)との距離である冷却部材(37)の厚みを次第に小さくすることによって前記傾斜面(37a)が形成されている冷媒冷却構造。
  2. 空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる被冷却部(351)と、
    前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能な冷却部材(37)と、
    前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる固定手段(69,70,77)と、を備え、
    前記冷却部材(37)は、冷媒回路の冷媒が流れる冷媒配管を配置する溝部(37c)をさらに有し、前記溝部(37c)に沿った位置に前記傾斜面(37a)が設けられており、前記傾斜面(37a)と前記接触面(37d)との距離である冷却部材(37)の厚みを次第に小さくすることによって前記傾斜面(37a)が形成されている冷媒冷却構造。
  3. 前記冷却部材(37)は、前記傾斜面(37a)からこの傾斜面(37a)に垂直な方向に沿って形成された貫通孔(37b)を有し、
    前記被冷却部(351)は、前記貫通孔(37b)に連通するとともに、前記傾斜面(37a)に垂直な方向に沿って形成されたねじ穴(351a)を有し、
    前記固定手段(70)は、前記貫通孔(37b)に挿通され、前記ねじ穴(351a)に螺合されるねじ部材である、請求項1又は2に記載の冷媒冷却構造。
  4. 空気調和機の室外機(11)の内部へのアクセスを可能にする開口部を有するサービス面(111)に対向して配置される電装品箱(200)の側面部(210c1)に設けられる被冷却部(351)と、
    前記被冷却部(351)に接触して前記被冷却部(351)との間で熱交換可能な接触面(37d)、及び前記側面部(210c1)に対して前記サービス面(111)側に傾斜する傾斜面(37a)を有し、前記空気調和機の冷媒回路の冷媒により前記被冷却部(351)を冷却可能な冷却部材(37)と、
    前記側面部(210c1)に垂直な方向に対して前記サービス面(111)側に傾斜した方向からの固定が可能であり、前記傾斜面(37a)をこの傾斜面(37a)に対して垂直な方向に押圧して前記接触面(37d)を前記被冷却部(351)に接触させる固定手段(69,70,77)と、
    前記傾斜面(37a)に沿って配設される板状体であってその両端部に貫通孔(53b)をそれぞれ有する取付部材(53)と、
    前記取付部材(53)の前記両端部の貫通孔(53b)にそれぞれ連通するねじ穴(51f)を有し、前記電装品箱(200)に設けられた係合部材(51)と、を備え、
    前記固定手段(69)は、前記貫通孔(53b)に挿通され、前記ねじ穴(51f)に螺合されるねじ部材である冷媒冷却構造。
  5. 前記取付部材(53)と前記傾斜面(37a)との間に配設され、前記ねじ部材(69)が前記ねじ穴(51f)に螺合されることにより前記冷却部材(37)を前記被冷却部(351)側に付勢可能な付勢手段(55)をさらに備えている、請求項に記載の冷媒冷却構造。
  6. 前記冷却部材(37)を前記被冷却部(351)に対して位置決め可能な位置決め機構(53c,51e)を有し、
    前記位置決め機構(53c,51e)は、前記取付部材(53)の一方の端部に設けられた第1係合部(53c)と、前記電装品箱(200)に設けられ、前記第1係合部(53c)に係合する第2係合部(51e)とを含む、請求項又はに記載の冷媒冷却構造。
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