JP5151815B2 - 印刷システム、印刷方法および印刷データ送信プログラム - Google Patents

印刷システム、印刷方法および印刷データ送信プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷に使用するプリンタを予め指定することなく印刷要求操作を実行できる印刷システム、印刷方法および印刷データ送信プログラムに関する。
プリンタのネットワーク接続が一般化して以来、1台のプリンタが故障しても別のプリンタが代行することで、ユーザからの印刷要求を確実に処理することができる代行印刷の技術が開示されている(特許文献1参照)。また、ユーザ自身だけが確実に印刷結果を手にすることができる機密印刷の技術が開示されている(特許文献2参照)。
特開2003−271354号公報 特開2006−048434号公報
しかし、上記従来技術はいずれも、ユーザが印刷要求操作を行う時点でプリンタを一意に指定するか、あるいは代行印刷先として利用する複数のプリンタを予め登録しておく必要があった。このため、ユーザが印刷要求操作の後で「今、このプリンタから印刷したい」と決定した、ユーザの目前にあるプリンタから印刷することが出来なかった。また、緊急の場合であっても未登録の任意のプリンタを利用することができなかった。
例えば、社内の別棟の会議室での会議に必要な資料を会議開始直前に印刷しようとして、手元のプリンタが故障した場合を考える。この場合、会議室の近傍のプリンタを使って印刷するのが最も効率的であるが、上記従来技術においては、会議室の近傍に存在するプリンタを予め知っており、かつ、当該プリンタが現時点で利用可能な状態である旨を確認してからでなければ、資料を印刷するために当該プリンタを使うことができなかった。具体的には、図1のようなシステムにおいて、A3フロアのユーザが印刷物を作成する場合、通常はA3フロアに設置されたプリンタ301bを利用する。しかし、プリンタ301bが故障しており、かつ、会議開始時間が迫っている状況の場合、早急にプリンタ301b以外のプリンタを使って印刷物を作成しなければならない。この場合、事前に別のフロアのどのプリンタが使えるのかを調査する必要があり、その調査に要する時間が無駄であった。
また、上記従来技術においては、印刷データが予めプリンタあるいはプリンタサーバに転送される。したがって、印刷完了や印刷取消等の条件により印刷データが破棄されるまでの間は、当該プリンタあるいは当該プリンタサーバの内部にユーザの印刷データが保持されてしまうので、セキュリティの面で好ましくなかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、印刷に使用するプリンタを予め指定することなく印刷要求操作を実行できる印刷システム、印刷方法および印刷データ送信プログラムを提供することを主な目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる印刷システムは、情報処理装置と、画像形成装置とがネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、前記情報処理装置は、利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、前記印刷データ生成手段で生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込手段と、前記書込手段で前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成手段で生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信手段と、を備え、前記画像形成装置は、前記書込手段で前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から、該印刷データの送信要求と該情報処理装置を特定するための情報とを読み取る読取手段と、前記読取手段で読み取った前記情報処理装置を特定するための情報に基づく情報処理装置に、前記読取手段で読み取った印刷データの送信要求を送信する送信手段と、前記送信手段で印刷データの送信要求を送信した情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記印刷データ受信手段で受信した印刷データを印刷する印刷手段と、を備えたことを特徴とする
また、本発明にかかる印刷方法は、情報処理装置と、画像形成装置とがネットワークを介して接続された印刷システムで実行される印刷方法において、前記情報処理装置が、利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、前記情報処理装置が、前記印刷データ生成ステップで生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込ステップと、前記情報処理装置が、前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成ステップで生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、前記画像形成装置が、前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から、該印刷データの送信要求と該情報処理装置を特定するための情報とを読み取る読取ステップと、前記画像形成装置が、前記読取ステップで読み取った前記情報処理装置を特定するための情報に基づく情報処理装置に、前記読取ステップで読み取った印刷データの送信要求を送信する送信ステップと、前記画像形成装置が、前記送信ステップで印刷データの送信要求を送信した情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、前記印刷データ受信ステップで受信した印刷データを印刷する印刷ステップと、を含むことを特徴とする。
また、本発明にかかる印刷データ送信プログラムは、印刷処理を行う画像形成装置にネットワークで接続されたコンピュータで実行するための印刷データ送信プログラムであって、利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、前記印刷データ生成ステップで生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込ステップと、前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成ステップで生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、を前記コンピュータに実行させる。
本発明によれば、端末が画像形成装置からの印刷データ送信要求を待って印刷データを送信するので、印刷に使用する画像形成装置を予め指定することなく印刷要求操作を実行することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる印刷システム、印刷方法および印刷データ送信プログラムの最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるシステムの全体構成を示す図である。通信ネットワークとしてのLAN(Local Area Network)に、画像形成装置としてのプリンタと、端末としてのPCとが接続されている。プリンタは、PCから送信された印刷データを印刷することができるようになっている。一方、PCは、プリンタからの要求に応じて、印刷データを送信するようになっている。ここでは、後述する本発明の印刷制御方式に係るシステムの動作についての説明の便宜のため、複数のプリンタ及びPCが建物A及び建物Bの各フロアに配置されているものとする。
すなわち、建物Aには、PC301a,201a,101a、プリンタ301b、201b、101bが配置されている。一方、建物Bには、PC302a,202a,102a、プリンタ302b、202b、102bが配置されている。
図2は、プリンタの機能的構成を示すブロック図である。プリンタとして、プリンタ302bを一例として説明する。他のプリンタについてもプリンタ302bと同様の構成を有している。
プリンタ302bは、図2に示すように、操作パネル3021と、入出力制御部3022と、CPU等を有する制御部3030と、通信I/F3025と、ハードディスクドライブ装置(HDD:Hard Disk Drive)3026と、プリンタエンジン3024とを主に備えている。
操作パネル3021は、各種画面を表示するとともにユーザからのタッチ入力が可能な液晶表示部(図示せず)と、ユーザからの操作入力を行う操作部(図示せず)とを備えている。
入出力制御部3022は、操作パネル3021の液晶表示部への各種画面の表示制御および液晶表示部および操作部からのユーザの入力の入力制御を行うものである。本実施の形態では、ユーザが、PC301aを一意に識別するための装置識別情報であるIPアドレスを操作パネル3021から入力し、このIPアドレスの入力を入出力制御部3022で受け付ける。
プリンタエンジン3024は、印刷動作を実行するエンジンである。通信I/F3025は、NIC(Network Interface Card)等のネットワークデバイスである。HDD3026は、IPアドレス等の各種データを記憶する記憶媒体である。
制御部3030は、CPU(図示せず)を有し、このCPUがROM(図示せず)に保存されている印刷プログラムを読み出して実行することにより、図2に示す各部として機能する。すなわち、制御部3030は、画像処理部3031と、印刷制御部3032と、通信処理部3034と、RAM(Ramdom Access Memory)3033とを主に備えている。
画像処理部3031は、印刷データに対して画像処理を行うものである。印刷制御部3032は、プリンタエンジン3024を制御して印刷データの印刷処理を行うものである。
通信処理部3034は、入力されたIPアドレスのPC301aに対して、PC301a側で生成された印刷データの送信を要求する印刷データ送信要求を送信する。また、通信処理部3034は、PC301aがこの印刷データ送信要求に応答して送信した印刷データを受信する。さらに、通信処理部3034は、印刷データの印刷が完了した場合に、印刷完了通知をPC301aに送信する。
RAM3033は、印刷データ等各種データを一時的に記憶するための記憶媒体である。
図3は、PC301aの機能的構成を示すブロック図である。PC301aは、図3に示すように、入力装置3011と、表示装置3012と、入力制御部3013と、表示制御部3014と、アプリケーション3020と、プリンタドライバ3015と、通信処理部3017と、RAM3016と、HDD3018と、通信I/F3019とを主に備えている。
入力装置3011は、キーボード、マウスなどの入力デバイスである。表示装置3012は、モニタ等の表示デバイスである。通信I/F3019は、NIC(Network Interface Card)等のネットワークデバイスである。
入力制御部3013は、入力装置3011からユーザによる入力を制御する。表示制御部3014は、表示装置3012への画面等の表示を制御する。
アプリケーション3020は、CPUにより実行され、テキストエディタ等の文書作成ソフトウェア、文書表示ソフトウェア、表計算ソフトウェアなどのアプリケーションプログラムである。
プリンタドライバ3015は、入力装置3011からのユーザの要求を受けて、PDL(Print Description Language)データ等の印刷データを生成し、HDD3018に保存する。
通信処理部3017は、印刷データが生成された場合に、プリンタ302bからの印刷データ送信要求の受信待ち状態となり、印刷データ送信要求を受信した場合に、HDD3018から印刷データを読み出してプリンタ302bに送信する。
RAM3016は、各種データを一時的に保存する記憶媒体である。HDD3018は、印刷データや自己のIPアドレス等を保存する記憶媒体である。
次に、以上のように構成された実施の形態1の印刷制御処理について説明する。具体的には、図1において、A3フロアのユーザが、B3フロアの会議室で開催される会議で使用する会議資料を、自席のPC301aから印刷する場合を例にあげて説明する。
図4は、実施の形態1の印刷システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。まず、PC301aのCPUは、入力装置3011からテキストエディタ等のアプリケーション3020の実行要求を受付けて、当該アプリケーション3020を実行する。そして、PC301aのアプリケーション3020は、入力装置3011から印刷要求を受付ける(ステップS11)。そして、プリンタドライバ3015は、印刷要求を受け付けたことを契機として、プリンタを選択する画面を表示制御部3014を介して表示装置3012に表示する。
図5は、ユーザがプリンタを選択するための画面の一例を示す模式図である。図5では、未だどのプリンタを印刷に使用するかを指定しない場合に、PC301aの表示装置に表示された状態を示している。
PC301a上で印刷要求する操作では、まず最初に、印刷に使用するプリンタを、画面上の選択肢からユーザが選択するという手順が広く利用されている。当該ユーザは、普段はA3フロアから移動しないため、自席のPC301aには通常使うプリンタとしてA3フロアのプリンタ301bしか登録されていないが、本実施の印刷制御方式では、プリンタを選択する画面上の選択肢として、「後でプリンタから指定」というアイコンが提供されている。ここで、ユーザが図5の画面でプリンタを選択した後、プリンタドライバ3015により、サイズや印刷方向等の用紙に関する指定や、両面印刷や集約印刷等の条件指定や、部数やソート等の後処理内容を指定することができるようになっているが、これらに限定されるものではない。例えば、PCからの印刷条件として両面印刷を指定した後で、両面印刷機能を持たないプリンタをユーザが選択した場合に、強制的に片面印刷にしてしまう方法や、あるいは当該プリンタでの印刷実行を拒否する方法や、あるいは強制実行か実行拒否かを当該プリンタの操作部に表示し、ユーザに決定させるようにしてもよい。どの方法でも本実施の形態の印刷制御方式は成立するが、ユーザによるプリンタの選択結果を最優先する場合、ユーザが予め指定したPCからの印刷条件の中で、ユーザが選択したプリンタで満たせる条件のみを反映して、当該プリンタで強制的に印刷するのが望ましいと考えられる。
ユーザによる印刷要求操作が完了すると、プリンタドライバ3015は、印刷データを生成して、生成した印刷データをHDD3018に保存する。そして、PC301aの通信処理部3017は、プリンタからの印刷データ送信要求の受信待ち状態になる(ステップS12)。
次に、ユーザは先程の印刷要求で利用するプリンタの設置場所に移動する。図1の例では、印刷物を利用する会議がB3フロアの会議室で開催されるため、B3フロアに設置されたプリンタ302bの前に移動する。ユーザはプリンタ302bが、使用中や故障中では無いことや、用紙切れが発生しておらず先程の印刷要求で利用出来る状態であることを確認した後、プリンタ302bの操作パネルにより、プリンタからの印刷データ送信要求待ち状態のPC301aに対して、印刷データ送信要求を発行するための操作手順を行う。
プリンタ302bでは、入出力制御部3022により、印刷データ送信要求を発行する相手先PCを指定するための画面を操作パネル3021の液晶表示部に表示する。図6は、プリンタ302bの操作パネル上で、印刷データ送信要求を発行する相手先PCを指定する際に表示される画面の一例を示す模式図である。この例では相手先PCを指定する情報として、当該PCのIPアドレスをユーザが入力する(ステップS13)。
IPアドレスの入力には、操作パネル上に表示された0から9までの数字キー(入力手段)を使うようになっている。また、IPアドレスではなく、当該PCの名称(ホスト名)を入力する方法もある。名称の入力には、操作パネル上の数字キーを使う方法や、タッチパネル装備の画面上に表示したソフトウエアキーボードを使う方法が考えられる。さらに、当該PCが複数の印刷データ送信要求待ち状態となっている場合に、当該プリンタからどの印刷データを印刷するのかを指定するための情報の入力欄を用意する方法も考えられる。いずれも、本発明の印刷制御方式の自然な拡張である。
これによると、ユーザがPCから複数の印刷要求を実行している場合に、当該印刷要求の中のひとつをプリンタ側から選択して、当該プリンタから印刷することが可能になる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
次に、プリンタ302bの入出力制御部3022は、操作パネル3021からユーザによって指定(操作入力)されたPC301aのIPアドレスを受付ける。そして、プリンタ302bの通信処理部3034は、受付けたIPアドレスに対応するPC301aに対して、通信ネットワーク経由で印刷データ送信要求を送信する(ステップS14)。
PC301aの通信処理部3017は、印刷データ送信要求をプリンタ302bから受信すると、当該要求元のプリンタ302bに対して、ユーザの印刷要求操作によって生成された印刷データを送信する(ステップS15)。
プリンタ302bの通信処理部3034は、印刷データをPC301aから受信する。そして、プリンタ302bの印刷制御部3032は、当該受信した印刷データをプリンタエンジン3024から印刷する(ステップS16)。続いて、プリンタ302bの通信処理部3034は、印刷が完了したことを契機として、印刷完了通知をPC301aに送信する(ステップS17)。
PC301aの通信処理部3017が印刷完了通知をプリンタ302bから受信すると、表示制御部3014は、印刷が完了した旨を表示装置3012に表示する。
ここで、本実施の形態の印刷制御方式は、プリンタ言語に依存しないが、本実施の形態を適用する環境下のプリンタが、全てあるいはほとんどが搭載しているプリンタ言語を利用するのが望ましい。また、本実施の形態の印刷制御方式を適用するプリンタとしては、特定のプリンタメーカーに依存しない言語を標準搭載しているプリンタ、例えばPDF形式のデータを直接受け取って印刷出来るプリンタも好適である。
このように本実施の形態によれば、ユーザの目前のプリンタから、ユーザが自席のPCから印刷要求した結果としての印刷物が印刷される。すなわち、ユーザがあらかじめPC上で印刷要求操作を実行した後で、自席からは離れていたり、普段は利用していないプリンタや、当該印刷要求による印刷物を使いたい場所に近い位置に設置されているプリンタを、そのプリンタがその時点で印刷可能な状態であることを確認した後に、その目前のプリンタから印刷物を得られる。したがって、故障中や紙切れのプリンタに対して印刷要求を出してしまい、何度もPCからの印刷要求操作を実行するような状況が無くなるため、ユーザの無駄な作業が低減される。また、あらかじめそのプリンタの存在を知らなくても、印刷要求による印刷物を使いたい場所に近い位置に設定されているプリンタを使うことが出来るため、印刷物を持ち運ぶ距離が短くなりユーザの作業効率が向上する。さらに、目前のプリンタから印刷物が得られるため、印刷途中の印刷結果を悪意のユーザに持ち去られたり、印刷途中で悪意のユーザに印刷中断に至る操作を実行される危険が無く、ユーザだけが確実に印刷物を手にすることが出来る。さらに、プリンタあるいはプリンタサーバの内部にユーザの印刷データが保持されてしまうこともないので、セキュリティの面でも安全である。
(実施の形態2)
実施の形態2では、ユーザがB3フロアに移動した時点で、プリンタ302bが故障中あるいは印刷したいサイズの用紙が切れていた等の理由で使用出来ない場合、ユーザは別のB2フロアに移動して、プリンタ202bを利用することを可能とするものである。
また、本実施の形態では、最初にプリンタ302bで印刷を開始した後、途中でプリンタ302bが故障してしまった場合には、別のB2フロアに移動してプリンタ202bを利用して、印刷を継続あるいは最初から再印刷することを可能とする。
図7は、実施の形態2のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。プリンタ702bは、図7に示すように、操作パネル3021と、入出力制御部3022と、CPU等を有する制御部7030と、通信I/F3025と、HDD3026と、プリンタエンジン3024とを主に備えている。
ここで、操作パネル3021、入出力制御部3022、通信I/F3025、HDD3026、プリンタエンジン3024については実施の形態1と同様である。
制御部7030は、CPU(図示せず)を有し、このCPUがROM(図示せず)に保存されている印刷プログラムを読み出して実行することにより、図7に示す各部として機能する。すなわち、制御部7030は、画像処理部3031と、印刷制御部3032と、通信処理部7034と、RAM3033とを主に備えている。
ここで、画像処理部3031、印刷制御部3032、RAM3033は実施の形態1と同様である。
通信処理部7034は、実施の形態1と同様に、印刷データ送信要求を送信し、印刷データを受信する。また、通信処理部7034は、印刷データの印刷が完了した場合に、印刷完了通知をPC701aに送信する。本実施の形態では、通信処理部7034は、印刷データの印刷がエラー等で中断した場合、印刷未完了通知(印刷中断通知)をPC701aに送信する。この印刷未完了通知には、印刷が正常に完了したページ数が含まれる。
図8は、実施の形態2のPC701aの機能的構成を示すブロック図である。PC701aは、図8に示すように、入力装置3011と、表示装置3012と、入力制御部3013と、表示制御部3014と、アプリケーション3020と、プリンタドライバ3015と、通信処理部7017と、RAM3016と、HDD3018と、通信I/F3019とを主に備えている。
ここで、入力装置3011、表示装置3012、入力制御部3013、表示制御部3014、アプリケーション3020、プリンタドライバ3015、RAM3016、HDD3018、通信I/F3019については実施の形態1と同様である。
本実施の形態の通信処理部7017は、プリンタ702bから印刷未完了通知を受信した場合に、印刷未完了通知から印刷済みのページ数を取得する。そして、通信処理部7017は、印刷データをHDD3018から読み出して、取得したページ数以降のページの印刷データのみをプリンタ702bに送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の印刷処理について説明する。プリンタ702bで印刷エラー等で印刷が中断した場合、図4に示すステップS17において、プリンタ702bは、印刷完了通知の代わりに、印刷済みのページ数を含む印刷未完了通知をPC701aに送信する。
図9は、PC701aで実行される印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態1と同様に、印刷要求を契機として印刷データを生成した後は、通信処理部7017は、印刷データ送信要求の受信待ち状態にある(ステップS21:No)。通信処理部7017が印刷データ送信要求をプリンタ702bから受信した場合には(ステップS21:Yes)、印刷データをプリンタ702bに送信する(ステップS22)。
そして、通信処理部7017は、プリンタ702bからの印刷結果受信待ちとなる(ステップS23:No)。そして、プリンタ702bから印刷結果を受信したら(ステップS23:Yes)、通信処理部7017は、その印刷結果が印刷完了通知か否かを判断する(ステップS24)。そして、印刷結果が印刷完了通知である場合には(ステップS24:Yes)、処理を終了する。
一方、印刷結果が印刷完了通知でない場合(ステップS24:No)、すなわち印刷未完了通知である場合には、通信処理部7017は、印刷未完了通知に含まれる印刷済みのページ数を取得する(ステップS25)。そして、PC701aは、ステップS21からS24までの処理を繰り返し実行する。この際、ステップS22において、通信処理部7017は、HDD3018に保存されている印刷データを読み出し、読み出した印刷データの中から、ステップS25で取得したページ数以降のページの印刷データのみをプリンタ702bに送信する。
なお、本実施の形態では、印刷未完了通知を受信した場合に、印刷済みページ数以降のページのみの印刷データをプリンタ702bに送信する構成としたが、このような場合に、全ての印刷データを再度プリンタ702bに送信するように構成してもよい。
このように本実施の形態では、印刷の途中でプリンタが故障してしまった場合に、別のプリンタを利用して、印刷を継続あるいは最初から再印刷することができる。
(実施の形態3)
実施の形態1では、プリンタ302bから相手先PCを指定する場合、ユーザがプリンタ302bの操作パネルから入力する例を示したが、ユーザが情報を入力する代わりに、PCの周辺機器として広く利用されているUSBメモリ等の可搬記憶媒体を使う方法がある。すなわち、この実施の形態3では、PC自身が当該可搬記憶媒体に自分自身の情報(IPアドレス、ホスト名等)を記録し、ユーザは当該可搬記憶媒体を、選択したプリンタに装着し、プリンタが当該可搬記憶媒体から、PCの情報を読み出すものである。
図10は、実施の形態3のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。プリンタ1002bは、図10に示すように、操作パネル3021と、入出力制御部3022と、CPU等を有する制御部3030と、通信I/F3025と、HDD3026と、プリンタエンジン3024と、USB I/F10040とを主に備えている。
ここで、操作パネル3021、入出力制御部3022、通信I/F3025、HDD3026、制御部3030、プリンタエンジン3024については実施の形態1と同様である。
USB I/F10040は、USBメモリに対するデータのリード/ライトを制御するインタフェースである。
図11は、実施の形態3のPC1001aの機能的構成を示すブロック図である。PC1001aは、図11に示すように、入力装置3011と、表示装置3012と、入力制御部3013と、表示制御部3014と、アプリケーション3020と、プリンタドライバ3015と、通信処理部11017と、通信I/F3019と、RAM3016と、HDD3018と、USBI/F10016とを主に備えている。
ここで、入力装置3011、表示装置3012、入力制御部3013、表示制御部3014、アプリケーション3020、プリンタドライバ3015、通信I/F3019、RAM3016、HDD3018については実施の形態1と同様である。
USB I/F10016は、USBメモリに対するデータのリード/ライトを制御するインタフェースである。
本実施の形態では、PC1001aが、USB I/F10016に接続されたUSBメモリに、印刷データ送信要求と、PC自身のIPアドレスを保存する。
そして、このUSBメモリは、プリンタ1002bのUSB I/F10040に接続される。そして、プリンタ1002bの通信処理部3034がUSB I/F10040に接続されたUSBメモリから、印刷データ送信要求と、PC1001aのIPアドレスを読み出して、このIPアドレスのPC1001aに読み出した印刷データ送信要求を送信する。
次に、以上のように構成された本実施の形態の印刷システムによる印刷処理について説明する。図12は、実施の形態3の印刷システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。
PC1001aでは、USBメモリがUSB I/F10016に装着されると(ステップS31)、これを契機として、印刷データ送信要求と、当該PCの情報(IPアドレス、ただしホスト名等であってもよい)とをUSBメモリに書き込む(ステップS32)。そして、PC1001aの通信処理部11017は、印刷データ送信待ち状態となる(ステップS33)。
この後ユーザはプリンタ1002bに移動し、USBメモリをプリンタ1002bのUSB I/F10040に装着する。プリンタ1002bはUSBメモリがUSB I/F10040に装着されたことを検知すると(ステップS34)、当該USBメモリに記憶されたPCの情報(IPアドレスやホスト名)に対応するPC1001aに対して、当該USBメモリに記憶された印刷データ送信要求を送信する(ステップS35)。
PC1001aの通信処理部11017は、印刷データ送信要求をプリンタ1002bから受信すると、当該要求元のプリンタ1002bに対して、ユーザの印刷要求操作によって生成された印刷データを送信する(ステップS36)。
プリンタ1002bの通信処理部3034は、印刷データをPCから受信する。そして、プリンタ1002bの印刷制御部3032は、当該受信した印刷データをプリンタエンジン3024で印刷する(ステップS37)。続いて、プリンタ1002bの通信処理部3034は、印刷が完了したことを契機として、印刷完了通知をPC1001aに送信する。なお、印刷が中断した場合には、通信処理部3034は、実施の形態2と同様に、印刷未完了通知をPC1001aに送信する(ステップS38)。
PC1001aの表示制御部3014は、通信処理部11017が印刷完了通知をプリンタ1002bから受信すると、その旨を表示装置3012に表示する。
ここで、本実施の形態のプリンタ1002bは、SDカードスロットあるいはUSBスロットを持ち、当該スロットに装着されたSDカードあるいはUSBメモリから、データを読み出すことが可能なハードウエア構成を持つ必要があるが、そのようなハードウエア構成のプリンタはすでに一般的であり、本実施の形態を適用するのは容易である。
このように本実施の形態では、ユーザは自席PCの情報を意識する必要が無くなるとともに、記憶違いによる入力ミスにより印刷出来ない等の不都合を避けられる。すなわち、ユーザが印刷要求操作を実行したPCに関する詳細情報を記憶したり、プリンタの操作パネルから入力したりする手間が不要になる。したがって、ユーザの利便性が向上する。
(変形例)
上述の実施の形態では、PCはプリンタからの印刷データ送信要求を受け付けるだけであり、当該要求が正当なユーザが選択したプリンタから送信されたか否かを知る術がない。そのため、別の悪意のユーザが別のプリンタから先にPCに印刷データ送信要求を送信してしまうと、ユーザの印刷データが悪意のユーザに入手される危険がある。そこで、正当なユーザのみが知り得る情報を、PCとプリンタとの間で授受することで、当該要求が、正当なユーザが選択したプリンタから送信されたことを認証する方法がある。
例えば、PCでのプリント操作手順の中に、PCが生成した当該印刷要求を一意に特定するためのパスワードの表示処理を含み、プリンタでのPC指定手順の中に、パスワードの入力手順を含む、という方法が考えられる。
図13は、PC上にパスワードを表示する画面の例である。一方、図14は、プリンタの操作パネルからパスワードを入力する画面の例である。プリンタからPCに送信される印刷データ送信要求の中に、プリンタでのPC指定手順の中でユーザが入力したパスワードが含まれている。PCは、受け取った印刷データ送信要求の中に含まれているパスワードが先に印刷要求操作手順の中で表示したパスワードに一致しない場合には、当該印刷データ送信要求を無視する。ここで、パスワードは、PCのHDD3018に予め記憶されている。そして、PCのCPU(認証部として機能する)は、HDD3018に記憶されたパスワードを読み出して、表示手段にパスワードを表示する。
図15は、実施の形態3の変形例1のPC側での印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。
実施の形態1と同様に、印刷要求を契機として印刷データを生成した後は、通信処理部11017は、印刷データ送信要求の受信待ち状態にある(ステップS41:No)。通信処理部11017が印刷データ送信要求をプリンタ1002bから受信した場合には(ステップS41:Yes)、当該印刷データ送信要求の中からパスワードを取り出す(ステップS42)。
続いて、PC1001aは、取り出したパスワードが、印刷要求操作手順の中で表示したパスワードと一致するか否かを判断することによりユーザの認証を行う(ステップS43)。そして、両者が一致した場合(ステップS43:Yes)、すなわち、PC1001aのHDD3018に記憶されたパスワードと一致した場合には、認証が成功したと判断して、通信処理部11017は、要求元のプリンタ1002bに対して、ユーザの印刷要求操作によって生成された印刷データを送信する(ステップS44)。
一方、両パスワードが一致しない場合には(ステップS43:No)、認証が失敗したとして、PC1001aの通信処理部11017は、印刷データ送信要求の受信待ち状態に戻る。
ここで、変形例2として、PC1001aでのプリント操作手順の中に、パスワードの入力手順を含み、プリンタでのPC指定手順の中に、パスワードの入力手順を含む、という方法が考えられる。すなわち、PC上からの印刷要求操作の中で、図14に示したパスワードを入力する画面が表示されるので、ユーザは任意のパスワードを指定することができ、同じパスワードをプリンタの操作パネルからも入力することにより、プリンタからPCに送信される印刷データ送信要求の中に、プリンタでのPC指定手順の中でユーザが入力したパスワードが含まれている。さらに、PC1001aは、入力装置3011から入力された数、文字列等の入力値に基づいて、例えば、乱数発生関数を利用して、上記パスワードを作成してもよい。そして、PC1001aのCPUは、作成したパスワードをHDD3018に記憶する。
PC1001aの通信処理部11017は、受け取った印刷データ送信要求の中に含まれているパスワードが、先に印刷要求操作手順の中で入力されたパスワードに一致しない場合には、すなわち、HDD3018に記憶されたパスワードと一致しない場合、当該印刷データ送信要求を無視する。
印刷要求のたびに毎回パスワードを入力するのが面倒と感じるユーザの場合には、あらかじめパスワードを設定しておく方法も考えられるが、本実施の形態の印刷制御方式の効果は入力手順の詳細に影響されない。例えば、実施の形態3のUSB I/F10040を有するプリンタ1002bを用いる場合には、USBメモリに予めパスワード等の認証情報を記録しておき、USBメモリをプリンタ1002bのUSB I/F10040に装着して、USBメモリからパスワードを入力するように構成してもよい。また、印刷データ送信要求の中に含まれるパスワードを暗号化して、ネットワーク上でのデータ傍受の危険を避ける方法も考えられるが、本発明の印刷制御方式の効果は暗号化の有無には影響されないので、パスワードを暗号化した場合の説明は省略する。
このように本変形例によれば、ユーザがPC上で印刷要求操作を実行した後、ユーザが選択したプリンタから印刷データ送信要求が発行されるまでの間に、悪意のユーザがプリンタから印刷データ送信要求を発行する危険が低くなる。したがって、ユーザの印刷データに対する安全性が向上する。
また、ユーザにとって自分だけに分かると考える任意のパスワードを、認証情報として利用出来るため、悪意のユーザがプリンタから印刷データ送信要求を発行して、悪意のユーザに印刷物を入手されてしまう危険が低くなる。したがって、ユーザの印刷データに対する安全性が向上する。
図16は、ユーザによるキャンセル操作、タイムアウトによるキャンセル又は認証失敗によるキャンセルを考慮したPC側での印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。
PCのCPUは、現在時刻を変数「start_time」の値としてHDD3018に記憶する(ステップS51)。そして、PCのCPUは、「start_time」に所定のタイムアウト時間を加算した時刻を変数「timeout_time」の値としてHDD3018に記憶する(ステップS52)。ここで、タイムアウト時間は、HDD3018に予め記憶されている。
PCのCPUは、現在時刻を変数「now_time」に記憶する(ステップS53)。そして、PCのCPUは、変数「now_time」の値が変数「timeout_time」の値より大きいか否かを判断する(ステップS54)。そして、小さい場合に(ステップS54:No)、処理を続行し、変数「now_time」の値が変数「timeout_time」の値より大きい場合に(ステップS54:Yes)、終了処理を行う。
処理を続行する場合には、次いで、PCの入力制御部3013は、PC上でのキャンセル操作を入力装置3011から受付けたか否かを判断する(ステップS55)。そして、キャンセルを受付けてない場合には(ステップS55:No)、処理を続行し、PC上でのキャンセル操作を入力装置3011から受付けた場合には(ステップS55:Yes)、終了処理を行う。
処理を続行する場合には、次いで、PCのCPUは、パスワードの不一致回数が所定の設定値を超えたか否かを判断する(ステップS56)。そして、パスワードの不一致回数が所定の設定値を超えてない場合には(ステップS56:No)、処理を続行する。一方、パスワードの不一致回数が所定の設定値を超える場合には(ステップS56:Yes)、終了処理を行う。ここで、所定の設定値は、HDD3018に予め記憶されている。
処理を続行する場合には、次いで、PCの通信処理部11017は、印刷データを受信待ち状態となる(ステップS57:No)。そして、印刷データを受信すると(ステップS57:Yes)、当該印刷データ送信要求の中からパスワードを取り出す(ステップS58)。そして、PCのCPUは、取り出したパスワードが、印刷要求操作手順の中で表示したパスワードと一致した場合に、すなわち、HDD3018に記憶されたパスワードと一致した場合に(ステップS59:Yes)、要求元のプリンタに対して、ユーザの印刷要求操作によって生成された印刷データを送信する(ステップS61)。一方、PCのCPUは、パスワードが一致しない場合には(ステップS59:No)、パスワード不一致回数の値を1だけ増分し(ステップS60)、現在時刻を変数「now_time」に記憶するステップS53の処理に戻る。
このように本変形例では、PC上で印刷データ送信要求待ち状態の印刷要求は、PC上でキャンセル操作が実行された場合、認証失敗の回数が予め指定あるいは設定された回数に達した場合、予め指定あるいは設定された時間が経過した場合又はプリンタから印刷完了通知を受け取った場合に、終了して印刷データはPC上から削除される。すなわち、悪意のユーザが、辞書を使って網羅的にパスワードを破ろうとしても、一回あるいは数回の失敗で印刷要求自体がキャンセルされてしまうため、ユーザが不用意に単純なパスワードを使用した場合でも、パスワードが見破られる可能性を低く出来る。
したがって、ユーザの印刷データに対する安全性が向上する。また、何らかの理由により、ユーザの印刷要求の実行が不要になった場合や、ユーザが印刷要求の実行を失念してしまった場合においても、PCからの印刷操作手順が完了した時刻を起点に、あらかじめ指定あるいは設定した時間が経過した時点で、自動的に当該印刷要求がキャンセル扱いになる。このため、無駄な印刷要求が長期間残ったり、ユーザがすでに失念していた印刷要求に対して、悪意のユーザがプリンタから印刷データ送信要求を発行して、悪意のユーザに印刷物を入手されてしまう危険が低くなる。したがって、ユーザの印刷データに対する安全性が向上する。
実施の形態1におけるシステムの全体構成を示す図である。 プリンタの機能的構成を示すブロック図である。 PCの機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態1の印刷システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 ユーザがプリンタを選択するための画面の一例を示す模式図である。 プリンタの操作パネル上で、印刷データ送信要求を発行する相手先PCを指定する際に表示される画面の一例を示す模式図である。 実施の形態2のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態2の機能的構成を示すブロック図である。 PCで実行される印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3のプリンタの機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態3の機能的構成を示すブロック図である。 実施の形態3の印刷システムによる印刷処理の手順を示すフローチャートである。 PC上にパスワードを表示する画面の例を示す模式図である。 プリンタの操作パネルからパスワードを入力する画面の例を示す模式図である。 実施の形態3の変形例1のPC側での印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。 ユーザによるキャンセル操作、タイムアウトによるキャンセル又は認証失敗によるキャンセルを考慮したPC側での印刷データ送信処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
101a,102a,201a,202a,301a,302a,701a,1001a PC
101b,102b,201b,202b,301b,302b,702b,1002b プリンタ
3011 入力装置
3012 表示装置
3013 入力制御部
3014 表示制御部
3015 プリンタドライバ
3016 RAM
3017,7017,11017 通信処理部
3019 通信I/F
3020 アプリケーション
3021 操作パネル
3022 入出力制御部
3030,7030 制御部
3031 画像処理部
3032 印刷制御部
3033 RAM
3034,7034 通信処理部
3025 通信I/F
3026 HDD
3024 プリンタエンジン
10016,10040 USB I/F

Claims (6)

  1. 情報処理装置と、画像形成装置とがネットワークを介して接続された印刷システムにおいて、
    前記情報処理装置は、
    利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
    前記印刷データ生成手段で生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込手段と、
    前記書込手段で前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成手段で生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信手段と、を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記書込手段で前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から、該印刷データの送信要求と該情報処理装置を特定するための情報とを読み取る読取手段と、
    前記読取手段で読み取った前記情報処理装置を特定するための情報に基づく情報処理装置に、前記読取手段で読み取った印刷データの送信要求を送信する送信手段と、
    前記送信手段で印刷データの送信要求を送信した情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記印刷データ受信手段で受信した印刷データを印刷する印刷手段と、
    を備えたことを特徴とする印刷システム。
  2. 前記読取手段は、利用者を一意に識別するための認証情報を、前記可搬記憶媒体から入力し、
    前記送信手段は、さらに、前記認証情報を、前記印刷データ送信要求とともに前記情報処理装置に送信し、
    前記情報処理装置は、
    前記認証情報を受信した場合に、受信した認証情報と前記記憶部に記憶された認証情報とに基づいて、前記利用者の認証処理を行う認証手段、を更に備え、
    前記印刷データ送信手段は、前記認証手段による認証が成功した場合に、前記印刷データを前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  3. 前記印刷データ送信手段は、前記認証手段による認証が失敗した場合に、前記印刷データを前記画像形成装置に送信しないことを特徴とする請求項に記載の印刷システム。
  4. 前記印刷データ送信手段は、所定の時間を経過しても前記印刷データ送信要求を受信しない場合には、前記印刷データを前記画像形成装置に送信しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
  5. 情報処理装置と、画像形成装置とがネットワークを介して接続された印刷システムで実行される印刷方法において、
    前記情報処理装置が、利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    前記情報処理装置が、前記印刷データ生成ステップで生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込ステップと、
    前記情報処理装置が、前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成ステップで生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、
    前記画像形成装置が、前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から、該印刷データの送信要求と該情報処理装置を特定するための情報とを読み取る読取ステップと、
    前記画像形成装置が、前記読取ステップで読み取った前記情報処理装置を特定するための情報に基づく情報処理装置に、前記読取ステップで読み取った印刷データの送信要求を送信する送信ステップと、
    前記画像形成装置が、前記送信ステップで印刷データの送信要求を送信した情報処理装置から印刷データを受信する印刷データ受信ステップと、
    前記印刷データ受信ステップで受信した印刷データを印刷する印刷ステップと、
    を含むことを特徴とする印刷方法。
  6. 印刷処理を行う画像形成装置にネットワークで接続されたコンピュータで実行するための印刷データ送信プログラムであって、
    利用者からの印刷要求を受けたとき該印刷要求に基づいて印刷データを生成する印刷データ生成ステップと、
    前記印刷データ生成ステップで生成した印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とを可搬型記憶媒体に書き込む書込ステップと、
    前記書込ステップで前記印刷データの送信要求と前記情報処理装置を特定するための情報とが書き込まれた可搬型記憶媒体から前記画像形成装置が読み取った前記印刷データの送信要求を前記画像形成装置から受信すると、受信した前記印刷データの送信要求に基づく前記印刷データ生成ステップで生成された印刷データを前記画像形成装置に送信する印刷データ送信ステップと、
    を前記コンピュータに実行させるための印刷データ送信プログラム。
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