JP5151219B2 - 電子写真感光体、画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents
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1.導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
2.感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有し、電荷発生層が前記C−1で表される化合物、前記C−18で表される化合物、前記C−23で表される化合物、前記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送層が前記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
3.有機感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの書込み光源を用いて静電潜像を形成する露光工程、及び該静電潜像をトナー像に顕像化する現像工程を有する画像形成方法において、前記有機感光体が導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有し、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする画像形成方法。
4.有機感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの書込み光源を用いて静電潜像を形成する露光手段、及び該静電潜像をトナー像に顕像化する現像手段を有する画像形成装置において、前記有機感光体が導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有し、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする画像形成装置。
合成例1)
合成例2)
200ml4頭コルベンに冷却管、温度計、窒素導入管を装着し、マグネチックスターラーをセットする。この系内を減圧し、完全に窒素置換を行う。このコルベンに(a)を8.1g、(b)を12.0g、K2CO3を16g、Cu粉を8.0g、ニトロベンゼンを40ml、順次投入し、撹拌をしながら、190℃30時間反応させた。その後、上記反応液を水蒸気蒸留で処理した後、これをヘキサン/トルエン(4/1)の展開溶媒を用いて、カラムクロマトグラフィにて、分離精製を行い目的物のCTM−6を12g得た。この目的物の確認は質量分析及びNMRで確認できた。
1)導電性支持体上に感光層として電荷発生層および電荷輸送層を順次積層した構成;
2)導電性支持体上に感光層として電荷発生層、第1電荷輸送層および第2電荷輸送層を順次積層した構成;
3)導電性支持体上に感光層として電荷輸送材料と電荷発生材料とを含む単層を形成した構成;
4)導電性支持体上に感光層として電荷輸送層および電荷発生層を順次積層した構成;
5)上記1)〜5)の感光体の感光層上にさらに表面保護層を形成した構成。
感光体に用いられる導電性支持体としてはシート状、円筒状のどちらを用いても良いが、画像形成装置をコンパクトに設計するためには円筒状導電性支持体の方が好ましい。
本発明においては導電性支持体と感光層の間に、中間層を設けることが好ましい。
測定条件:測定プローブ HRS
印加電圧:500V
測定環境:30±2℃、80±5RH%
体積抵抗が1×108未満では中間層の電荷ブロッキング性が低下し、黒ポチの発生が増大し、有機感光体の電位保持性も劣化し、良好な画質が得られない。一方、1×1015Ω・cmより大きいと繰り返し画像形成で残留電位が増大しやすく、良好な画質が得られない。
本発明の感光体の感光層構成は前記中間層上に電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に持たせた単層構造の感光層構成でも良いが、より好ましくは感光層の機能を電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した構成をとるのがよい。機能を分離した構成を取ることにより繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子写真特性を目的に合わせて制御しやすい。負帯電用の感光体では中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)の構成を取ることが好ましい。
電荷発生層には、電荷発生物質(CGM)として、前記一般式(1)から選択された一種以上の化合物を用いるが、該電荷発生物質と共に、一般式(1)以外の化合物を併用してもよい。併用する電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多感キノン顔料等が挙げられる。
電荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及びCTMを分散し製膜するバインダー樹脂を含有する。その他の物質としては必要により前記した無機微粒子の他に酸化防止剤等の添加剤を含有しても良い。
下記の様に感光体1を作製した。
洗浄済み円筒状アルミニウム基体(切削加工により十点表面粗さRz:0.81μmに加工した)上に、下記中間層塗布液を浸漬塗布法で塗布し、120℃30分で乾燥し、乾燥膜厚5μmの中間層を形成した。
バインダー樹脂:(例示ポリアミドN−1) 1部
ルチル形酸化チタン(一次粒径35nm;末端に水酸基を有するジメチルポリシロキサンで表面処理を行い、疎水化度を33に調製した酸化チタン顔料) 5.6部
エタノール/n−プロピルアルコール/THF(=45/20/30質量比)10部
上記成分を混合し、サンドミル分散機を用い、10時間、バッチ式にて分散して、中間層分散液を作製した。
電荷発生物質(CGM):例示化合物C−1 24部
ポリビニルブチラール樹脂「エスレックBL−1」(積水化学社製) 12部
2−ブタノン/シクロヘキサノン=4/1(v/v) 300部
上記組成物を混合し、サンドミルを用いて分散し、電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を浸漬塗布法で塗布し、前記中間層の上に乾燥膜厚0.5μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送物質(例示化合物CTM−1) 225部
ポリカーボネート(Z300:三菱ガス化学社製) 300部
酸化防止剤(例示化合物AO−1) 3部
ジクロロメタン 2000部
シリコンオイル(KF−54:信越化学社製) 1部
を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液1を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に浸漬塗布法で塗布し、110℃70分の乾燥を行い、乾燥膜厚20.0μmの電荷輸送層1を形成した。
感光体1の作製において、電荷発生層の電荷発生物質及び電荷輸送層の電荷輸送物質の種類を表1のように変化させた以外は感光体1と同様にして感光体2〜16を作製した。又、感光体15に用いたCTMR−1は下記のベンジシン化合物の電荷輸送物質であり、感光体16に用いたCGMは下記のC−Rの多環キノン化合物である。
このようにして作成した電子写真感光体を、静電複写紙試験装置(川口電機製:EPA−8100)を用いて、以下のように評価した。
感光体の表面電位を−700Vになるようにコロナ帯電器で帯電し、次いでモノクロメータで分離した400nmの単色光で露光し、表面電位が−350Vまで減衰するのに必要な光量を測定し、感度(E1/2)を求めた。
次に初期暗部電位(Vd)及び初期明部電位(Vl)をそれぞれ−700V、−200V付近に設定し、450nmの単色光を用いて帯電、露光を3000回繰り返し、Vd、Vlの変動量(ΔVd、ΔVl)を測定した。
評価機として、基本的に図1の構成を有するデジタル複写機Sitios7085(コニカミノルタビジネステクノロジーズ社製)改造機(像露光光源に450nmの半導体レーザを使用、ビーム径30μmで、1200dpiの露光を行うプロセス条件に改造)を用い、該複写機に感光体1〜15を搭載し評価した。評価項目と評価基準を下記に示す。
白地のA4紙に1ドットラインと黒べた画像を作製し、下記の基準で評価した。
)
○:1ドットラインは連続して再現されているが、黒べたの画像濃度が1.2未満〜1
.0以上(実用性に問題なし)
×:1ドットラインが切断されて再現されているか、又は1ドットラインが連続して再
現されていても、黒べたの画像濃度が1.0未満(実用性に問題有り)
2ドットラインの評価
べた黒の画像の中に、2ドットラインの白線を作製し、下記の基準で評価した。
(良好)
○:2ドットラインの白線は連続して再現されているが、黒べたの画像濃度が1.2未
満〜1.0以上(実用性に問題なし)
×:2ドットラインの白線が切断されて再現されているか、又は2ドットラインの白線
は連続して再現されていても、黒べたの画像濃度が1.0未満(実用性に問題有り
)
上記のべた画像濃度は、マクベス社製RD−918を使用して測定。紙の反射濃度を「0」とした相対反射濃度で測定した。結果は表1に示した。
1Y、1M、1C、1Bk 感光体
2Y、2M、2C、2Bk 帯電手段
3Y、3M、3C、3Bk 露光手段
4Y、4M、4C、4Bk 現像手段
Claims (4)
- 導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有する電子写真感光体において、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする電子写真感光体。
(一般式(1)中、X1 及びX2 はアルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表し、同時に2個以上置換して環構造を形成してもよい。又、X1 及びX2 は同じでも異なってもよい。R1 〜R6 は、水素原子、アルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
(一般式(2)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、アルキル基又はアリール基を表し、R1 とR2 が一体となって、環構造を形成してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Ar1 〜Ar4 は各々置換又は無置換のアリール基を表す。Ar1 〜Ar4 はそれぞれ同一でも異なってもよい。又、Ar1 とAr2 、Ar3 とAr4 が結合して環構造を形成してもよい。m、nは1〜4の整数を表す。) - 感光層が電荷発生層と電荷輸送層を有し、電荷発生層が前記C−1で表される化合物、前記C−18で表される化合物、前記C−23で表される化合物、前記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送層が前記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 有機感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの書込み光源を用いて静電潜像を形成する露光工程、及び該静電潜像をトナー像に顕像化する現像工程を有する画像形成方法において、前記有機感光体が導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有し、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする画像形成方法。
(一般式(1)中、X1 及びX2 はアルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表し、同時に2個以上置換して環構造を形成してもよい。又、X1 及びX2 は同じでも異なってもよい。R1 〜R6 は、水素原子、アルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
(一般式(2)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、アルキル基又はアリール基を表し、R1 とR2 が一体となって、環構造を形成してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Ar1 〜Ar4 は各々置換又は無置換のアリール基を表す。Ar1 〜Ar4 はそれぞれ同一でも異なってもよい。又、Ar1 とAr2 、Ar3 とAr4 が結合して環構造を形成してもよい。m、nは1〜4の整数を表す。) - 有機感光体上に発振波長が350〜500nmの半導体レーザ又は発光ダイオードの書込み光源を用いて静電潜像を形成する露光手段、及び該静電潜像をトナー像に顕像化する現像手段を有する画像形成装置において、前記有機感光体が導電性支持体上に電荷発生物質及び電荷輸送物質を含有する感光層を有し、該電荷発生物質が下記C−1で表される化合物、下記C−18で表される化合物、下記C−23で表される化合物、下記一般式(1)より選択された一種以上の化合物を含有し、電荷輸送物質が下記一般式(2)より選択された一種以上の化合物を含有することを特徴とする画像形成装置。
(一般式(1)中、X1 及びX2 はアルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表し、同時に2個以上置換して環構造を形成してもよい。又、X1 及びX2 は同じでも異なってもよい。R1 〜R6 は、水素原子、アルキル基、アルコシキ基、アリール基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基を表す。nは1〜4の整数を表す。)
(一般式(2)中、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、アルキル基又はアリール基を表し、R1 とR2 が一体となって、環構造を形成してもよい。R3 及びR4 は、それぞれ独立して、水素原子、アルキル基又はアリール基を表し、Ar1 〜Ar4 は各々置換又は無置換のアリール基を表す。Ar1 〜Ar4 はそれぞれ同一でも異なってもよい。又、Ar1 とAr2 、Ar3 とAr4 が結合して環構造を形成してもよい。m、nは1〜4の整数を表す。)
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