JP5150995B2 - 画像配信システム、ユーザ嗜好ベース制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像配信システム、ユーザ嗜好ベース制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、例えばカメラによる取得画像、マイクによる取得音声情報をユーザの嗜好を反映した情報として取得することを可能とする画像配信システム、ユーザ嗜好ベース制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、インターネットを介した映像配信システム等により、例えばビルの屋上に配置したカメラをネットワーク接続したPCから操作してカメラ方向の操作、ズームアップなどの操作を行ない、ユーザの見たい画像を提示するサービスが普及している。また、個人においても所有するビデオカメラを使用して様々な映像を撮影し、編集することが日常的に行なわれている。
【0003】
このような、画像情報、あるいは音声情報の取得処理において、情報取得装置、例えばカメラを操作するのは例えばPCを操作する個人であり、またビデオカメラを操作する個人である。このような情報取得装置は、各個人の嗜好に基づいて制御される。例えばビデオカメラで撮影対象を撮影しようとするユーザは、ユーザの見たい画像をカメラでとらえるようにカメラ方向を設定し、ズームの設定などを行なう。
【0004】
このようなカメラワークにはそれぞれ個人特有のクセがあり、例えば動きの激しい画像が好みのユーザはカメラの動きも大きくなり、また動きの小さい画像が好みのユーザはカメラの動きも小さくなる傾向がある。人のビデオカメラの操作傾向を分析した図を図1に示す。図1は、複数人にビデオカメラにより画像の撮影を行なってもらい、撮影画像の分析を行い、縦方向および横方向の動きベクトルの大きさに対する各撮影者の分布状況をまとめた図である。
【0005】
図において、上方にいくほど、垂直方向の動きベクトルが大、すなわち、縦方向の動きの激しい画像であることを示し、右にいくほど、水平方向の動きベクトルが大、すなわち、横方向の動きの激しい画像であることを示している。X印、および○印は、撮影者を示している。X印に該当する撮影者は、比較的動きの大きい画像を撮影しており、○印の人は動きの小さい穏やかな画像を撮影している。領域Aの内部の人は、大きな動きが好みで、領域Bに属する人は小さな動きが好みであるといった判定が可能である。このように、各個人の撮影画像には特徴があり、この特徴は各個人の嗜好が反映したものとなる。
【0006】
また、ネットワークを介したPCによるカメラ操作を可能とした構成においても、その操作は各個人の嗜好をベースにして制御されることになる。ネットワークを介したカメラ操作は、多くのユーザが順にカメラの制御権を取得して、所定時間のカメラ制御を行なう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、人の操作に基づいて画像等の情報を取得する例えばカメラの操作情報を分析し、嗜好に応じた最適な画像の取得を可能とする画像配信システム、ユーザ嗜好ベース制御システム、および方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、
ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、
前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有し、
前記クライアント端末は、前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを入力し、前記画像配信サーバに送信し、
前記画像配信サーバは前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行し、評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有することを特徴とする画像配信システムにある。
【0009】
さらに、本発明の画像配信システムの一実施態様において、前記画像配信サーバの提示する画像データはクライアント端末から送信可能なカメラパラメータによって制御可能なカメラによって撮影された画像データであり、前記クライアント端末の入力する指示データは、前記カメラの制御に適用するカメラパラメータであり、前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数のカメラパラメータの統計処理に基づいて最適カメラパラメータを選択し、該最適カメラパラメータの設定により前記カメラによって撮影された画像データを最適画像として選定する処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明の画像配信システムの一実施態様において、前記画像配信サーバの提示する画像データは、複数の異なる画像データであり、前記クライアント端末の入力する指示データは、前記複数の異なる画像データに対する選択指示データまたは点数評価データであり、前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数の選択指示データまたは点数評価データの統計処理に基づいて該画像配信サーバの提示する複数の異なる画像データの評価処理を実行し、該評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明の画像配信システムの一実施態様において、前記画像配信サーバの提示する画像データは、複数の異なる画像データであり、前記クライアント端末の入力する指示データは、画像データに対する部分領域指示データであり、前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数の部分領域指示データの統計処理に基づいて該画像配信サーバの提示する画像データの評価処理を実行し、該評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明の第2の側面は、
画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御システムであり、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得部と、嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出部とを有する特徴量取得手段と、
前記特徴量取得手段の取得した特徴量データとユーザIDとを対応付けて格納する蓄積データベースと、
前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置と、
を有することを特徴とするユーザ嗜好ベース制御システム。
【0013】
さらに、本発明のユーザ嗜好ベース制御システムの一実施態様において、前記情報取得装置は、画像撮影機能を持つビデオカメラであり、前記特徴量取得手段は、ビデオカメラ機能を有し、前記特徴量抽出部は、撮影された画像から取得される動きベクトルデータに基づく特徴量データを生成する構成を有し、蓄積データベースは、前記動きベクトルデータに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて記憶し、前記情報取得装置としてのビデオカメラは、蓄積データベースから提供される動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいてアクチュエータに対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明のユーザ嗜好ベース制御システムの一実施態様において、前記情報取得装置は、画像撮影機能を持つビデオカメラであり、前記特徴量取得手段は、ビデオカメラ機能を有し、前記特徴量抽出部は、撮影された画像から取得される輝度データに基づく特徴量データを生成する構成を有し、前記蓄積データベースは、前記輝度データに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて記憶し、前記情報取得装置としてのビデオカメラは、蓄積データベースから提供される輝度データに基づく特徴量データに基づいて撮影輝度制御部に対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明のユーザ嗜好ベース制御システムの一実施態様において、前記情報取得装置は、音声取得機能を持つ録音機器であり、前記特徴量取得手段は、音声取得機能を有し、前記特徴量抽出部は、取得された音声データに基づいて音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データを生成する構成を有し、前記蓄積データベースは、前記音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて記憶し、前記情報取得装置としての録音機器は、蓄積データベースから提供される音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データに基づいてマイクパラメータ制御部に対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明のユーザ嗜好ベース制御システムの一実施態様において、前記特徴量取得手段は、情報記録機能を持つカード型記録媒体であり、前記蓄積データベースは、カード型記録媒体でに記録された画像または音楽識別情報に対応する画像データまたは音楽データに基づく特徴量データを、前記カード型記録媒体の所有ユーザの識別子に対応付けて記憶し、
前記情報取得装置は、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう構成を有することを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明の第3の側面は、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得部と、嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出部とを備えたことを特徴とする特徴量取得装置にある。
【0018】
さらに、本発明の特徴量取得装置の一実施態様において、前記情報取得部は、画像データを取得するカメラ手段であり、前記特徴量抽出部は、前記カメラ手段によって撮影された画像から取得される動きベクトルデータに基づく特徴量データを生成する構成を有することを特徴とする。
【0019】
さらに、本発明の特徴量取得装置の一実施態様において、前記情報取得部は、画像データを取得するカメラ手段であり、前記特徴量抽出部は、前記カメラ手段によって撮影された画像から取得される輝度値データに基づく特徴量データを生成する構成を有することを特徴とする。
【0020】
さらに、本発明の特徴量取得装置の一実施態様において、前記情報取得部は、音声データを取得するマイク手段であり、前記特徴量抽出部は、前記マイク手段によって集音された音声データから取得される音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データに基づく特徴量データを生成する構成を有することを特徴とする。
【0021】
さらに、本発明の第4の側面は、
画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置であり、ユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量に基づく制御を行なう構成を有することを特徴とする情報取得装置にある。
【0022】
さらに、本発明の情報取得装置の一実施態様において、前記情報取得装置は、画像データを取得するカメラ装置であり、前記特徴量は、ユーザの嗜好行動特性に対応する画像データから求められる動きベクトルデータに基づく特徴量データであり、該特徴量データに基づいてアクチュエータに対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とする。
【0023】
さらに、本発明の情報取得装置の一実施態様において、前記情報取得装置は、画像データを取得するカメラ装置であり、前記特徴量は、ユーザの嗜好行動特性に対応する画像データから求められる輝度値データに基づく特徴量データであり、該特徴量データに基づいて撮影輝度制御部に対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とす。
【0024】
さらに、本発明の情報取得装置の一実施態様において、前記情報取得装置は、音声データを取得する録音装置であり、前記特徴量は、ユーザの嗜好行動特性に対応する音声データから求められる音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データであり、該特徴量データに基づいてマイクパラメータの制御信号を生成する構成を有することを特徴とする。
【0025】
さらに、本発明の第5の側面は、
ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有するシステムにおける画像選定方法であり、
前記クライアント端末において、前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを入力し、前記画像配信サーバに送信するステップと、
前記画像配信サーバにおいて、前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行し、評価処理に基づく最適画像選定処理を実行するステップと、
を有することを特徴とする画像選定方法にある。
【0029】
さらに、本発明の第6の側面は、
画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御方法であり、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得ステップと、
嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記特徴量データとユーザIDとを対応付けて蓄積データベースに格納する記憶ステップと、
前記情報取得装置において、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行するステップと、
を有することを特徴とするユーザ嗜好ベース制御方法にある。
【0042】
さらに、本発明の第9の側面は、
ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有するシステムにおける画像選定処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを前記クライアント端末から受信するステップと、
前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行するステップと、
評価処理に基づく最適画像の選定処理を実行するステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0043】
さらに、本発明の第10の側面は、
画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得ステップと、
嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記特徴量データとユーザIDとを対応付けて蓄積データベースに格納する記憶ステップと、
前記情報取得装置において、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行するステップと、
を具備することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0044】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記録媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0045】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の画像配信システム、ユーザ嗜好ベース制御システム、および方法について詳細に説明する。
【0047】
以下、実施例の説明を以下の2つのシステムに分けて説明する。
(1)例えばネットワークを介して多くのユーザによって操作可能なカメラの操作を可能とした画像配信システムにおいて、多くのユーザの嗜好にあった画像、すなわち多くのユーザに好まれる画像を、多くのユーザのカメラ操作情報に基づいて分析して、最適画像を選定して提供する構成。
(2)個人の操作する情報取得装置、例えばビデオカメラ、マイク等をそのユーザの操作情報の分析結果に基づいて制御する構成。
【0048】
[(1)画像配信システム]
まず、ネットワークを介して多くのユーザによって操作可能なカメラの操作を可能とした画像配信システムにおいて、多くのユーザのカメラ操作情報を分析して、最適画像を選定して提供する実施例構成について説明する。
【0049】
図2にシステム構成の概要を説明する図を示す。インターネットあるいは有線、無線のデータ通信網を介してPC11、PDA12、携帯電話13等の映像表示可能なディスプレイを有する通信可能なクライアント端末10に対して画像配信サーバ20から画像を配信する。画像配信サーバ20は、クライアント端末10とのデータ送受信を実行し、ユーザのカメラ操作情報に基づいてカメラ22の制御を実行する制御部21、制御部21の制御のもとに操作されるカメラ22を有し、画像データを蓄積した画像データベース23を有する。
【0050】
ユーザ端末10は、カメラ22の撮影画像を端末のディスプレイに表示し、カメラの向き、焦点距離などを、各端末の入力手段からの入力により調整する。調整パラメータを含むデータは、ネットワークを介して画像配信サーバ20に送信され、画像配信サーバは受信データに基づいてカメラ22の操作制御を実行する。このようなユーザ操作を反映させたシステムは、既に実現されている。
【0051】
本発明のユーザ嗜好ベース制御システム、およびユーザ嗜好ベース制御方法では、多くのユーザの制御情報を、画像配信サーバ20側で蓄積し、データ分析を実行して最適画像をユーザに提供する。ユーザの制御情報としては、例えばa.構図(カメラの向き、被写体までの距離など)、b.レンズ(焦点距離、レンズ特性など)、c.シャッタースピード、d.絞り、e.光の周波数(赤外、可視光)などがある。これらのパラメータは、自動的にその良し悪しを判定することは困難である。そこで、本発明のシステムでは、これらのパラメータの最適条件をネットワーク接続されたユーザから送信される制御情報に基づいて決定する。
【0052】
図3に本発明のシステムにおいて画像配信サーバとクライアント端末で実行する処理をまとめたフローを示す。図3において、左側が画像配信サーバの処理、右側がクライアント端末側処理を示している。
【0053】
まず、サーバはクライアント端末に対して画像を送信(S101)する。画像はサーバ側に備えられたカメラによって撮影される画像、またはデータベースに予め蓄積された画像である。クライアントはサーバから送信される画像を受信(S201)し、ディスプレイに表示(S202)する。ユーザはディスプレイに表示される画像を見て、嗜好に応じたユーザ情報を入力手段を介して入力(S203,S204)する。入力ユーザ情報はサーバに送信(S205)され、クライアントからのユーザ情報を受信(S102,S103)したサーバは、受信データに含まれるユーザ情報に基づいてデータ処理(S104)を実行する。
【0054】
サーバの実行するデータ処理は、ユーザ情報に基づく最適画像の抽出処理として実行される。最適画像の抽出処理は、ユーザ情報に基づくカメラの制御、あるいは画像選択、画像処理等であり、これらの具体的態様については、後段で説明する。ステップS104のデータ処理によって抽出された画像がステップS101においてクライアントに配信される。
【0055】
サーバとの接続が終了するまでクライアント端末からの操作情報に基づくデータ処理、画像送信が繰り返し実行される。なお、送信画像データは、必要に応じて送信側で圧縮され、受信側において伸長処理がなされてディスプレイに表示される。
ユーザの意思(嗜好)を反映した画像を選択するために、画像配信サーバの実行するデータ処理について説明する。画像配信サーバがユーザの嗜好を反映した画像を選択するための手法としては、例えば
(1)複数の画像の中から最適な画像をユーザに選択させ、選択情報の分析により画像選択を実行する。
(2)複数の画像をユーザに提示して、ユーザによって付与された点数情報をサーバ側で分析して最適画像を選択する。
(3)カメラでの撮影画像の操作情報をユーザから取得し、操作情報に基づいて最適画像を選択する。
(4)画像の好きな部分領域をクライアントに指示してもらい、その指示領域情報に基づいて、領域画像を拡大して配信する。
【0056】
上記ような様々な手法をとることが可能である。上記(1),(2)の方法を適用する場合は、図3のフローのステップS204でユーザから入力される情報は、(1)画像の選択情報、(2)点数情報であり、サーバは、ステップS104のデータ処理ステップにおいて、これらの情報に基づいて最適画像の選択を行なう。(1)の画像の選択情報をユーザから取得する場合は、多くのクライアントから受信する選択情報をデータベースに蓄積し、最も選択頻度の高い画像を最適画像として設定することができる。また、(2)の画像の点数情報をユーザから取得する場合は、多くのクライアントから受信する点数情報をデータベースに蓄積し、最も点数の高い画像を最適画像として設定することができる。
【0057】
(3)のカメラの操作情報に基づく最適画像の判定処理について、図4のフローを参照して説明する。
【0058】
まず、サーバはクライアント端末に対して画像を送信(S111)する。画像はサーバ側に備えられたカメラによって撮影される画像である。クライアントはサーバから送信される画像を受信(S211)し、ディスプレイに表示(S212)する。ユーザはディスプレイに表示される画像を見て、嗜好に応じたユーザ情報として、カメラの操作情報としてのカメラパラメータをキーボード、マウス等の入力手段を介して入力(S213,S214)する。カメラパラメータは、例えばカメラの方向、ズーム調整情報を含むパラメータである。入力パラメータ情報はサーバに送信(S215)され、クライアントからのユーザ入力パラメータ情報を受信(S112)したサーバは、受信データに含まれるパラメータに基づいてカメラを操作(S113)する。
【0059】
サーバとの接続が終了するまでクライアント端末からのパラメータ情報に基づくカメラ制御が繰り返し実行される。なお、送信画像データは、必要に応じて送信側で圧縮され、受信側において伸長処理がなされてディスプレイに表示される。サーバは、クライアント端末との接続完了後(S305でYes)に、ユーザが最終的に設定したカメラパラメータをユーザの満足度の最も高い最終的な選択パラメータとしてデータ蓄積手段に記憶する。
【0060】
このような選択パラメータは、サーバにアクセスし、カメラ操作を行なった多くのユーザから取得され、サーバはこれらの多数の選択パラメータの統計処理を行なって最適画像、すなわち最適パラメータの選択し、最適パラメータに基づく最適画像を選択する。具体的には、多数決方式、すなわち最も多くのユーザの設定したパラメータを最も指示の高いパラメータとし、これを最適パラメータとする。あるいは取得した多数のパラメータの平均値を算出し、平均パラメータ値に基づく画像を最適画像とする方法がある。多数決方式、平均値算出方式を融合した手法を用いてもよい。
【0061】
このように、サーバは多数のユーザのカメラ操作情報に基づいて、最適画像を選択可能となる。この最適画像は、例えばクライアントが最初にサーバに接続した際に提示する初期画像として適用することにより、多くのユーザの感心度を高めることが可能となる。なお、図4の説明では、サーバのデータ処理に用いる選択パラメータをユーザがサーバとの接続終了時に設定したパラメータとした例を説明したが、サーバとクライアントの接続時間において、最も設定時間の長かったパラメータをそのクライアントにおける最も好きなパラメータであると判定し、このパラメータを選択パラメータとして統計処理を行なう構成としてもよい。
【0062】
サーバにおけるデータ処理の流れを図5に示す。サーバは、ユーザの入力した選択情報、点数情報、パラメータ情報等を取得(S121)すると、既にデータ蓄積手段に蓄積済みのデータ、すなわち多数のユーザによって入力された過去の選択情報、点数情報、パラメータ情報等をデータ蓄積手段から取得(S122)する。
【0063】
サーバは、ステップS121で取得した最新データと、ステップS122で、データ蓄積手段から取得したデータとに基づいて統計処理(S123)を実行し、これをデータ蓄積手段に蓄積(S124)する。統計処理は、処理対象が選択情報、点数情報であれば、最多選択情報、最多点数情報に基づいて最適画像を選択する処理として実行され、パラメータの統計処理においては、前述したように、多数決方式、平均値算出方式等を適用した処理となる。
【0064】
次に、サーバが統計処理に基づく蓄積データを利用した処理例について、図6のフローを参照して説明する。サーバの最適画像選択に際しては、サンプルデータとして必要な最低限のクライアントからのユーザ情報が入力されていることを条件とする。すなわち、閾値以上のユーザ情報が集積されていることを条件として、閾値以上のユーザ情報に基づく統計処理結果に基づいて最適画像を選択する処理を実行する。
【0065】
図6のフローの各ステップについて説明する。ステップS131で、さーばは、最適画像抽出処理に適用する画像データおよび、過去に入力された画像に対するユーザ情報を統計処理した結果データを取得する。ステップS132において、統計処理に適用したユーザ情報のサンプル数がサーバに予め定められた閾値以上であるか否か判定する。
【0066】
閾値以上のユーザ情報が無い場合は、統計処理による最適画像選択処理に十分なデータ量ではないと判断し、ステップS135に進み、エラーメッセージ表示を行ない、統計処理に基づく最適画像選択処理は実行せず、ステップS136でデータ蓄積を継続する。
【0067】
閾値以上のユーザ情報がある場合は、ステップS133において統計処理結果に基づいて最適画像の選択を実行する。統計処理は、処理対象が選択情報、点数情報であれば、最多選択情報、最多点数情報に基づいて最適画像を選択する処理として実行され、パラメータの統計処理においては、前述したように、多数決方式、平均値算出方式等を適用した処理として実行され、これらの統計処理に基づいて最適画像が選択される。選択結果をS134で出力する。この結果選択された最適画像は、例えばクライアントが最初にサーバに接続した際に提示する初期画像として適用することにより、多くのユーザの感心度を高めることが可能となる。
【0068】
次に、本発明のシステムの構成について、図7、図8を参照して説明する。まず、図7のシステム構成について説明する。システムはインターネット等の通信ネットワークを介して通信可能な画像配信サーバとクライアント端末によって構成される。図には1つのクライアント端末を示しているが、多数のクライアント端末がサーバとの間でデータ通信を行なう。
【0069】
サーバには、画像を撮影するカメラ101、画像蓄積部102を有し、カメラ101によって撮影された画像、または、画像蓄積部102に蓄積された画像のいずれかが、画像取得部103において取得され、画像処理部104において、データ圧縮処理等、通信経路のデータ転送制約に合致するように処理が実行され、入出力(I/O)プロセッサ105を介して通信部108からクライアント側に送信される。
【0070】
クライアント側は、通信部111を介してデータを受信し、入出力(I/O)プロセッサ112を介して画像処理部113に転送し、画像処理部では、画像伸長処理等、転送データを表示可能なデータに変換する処理を実行して例えばLCD等の画像表示部114に表示する。
【0071】
クライアントは、さらに、例えばキーボード等の指示データ取得部115から提示画像に対するユーザ情報を入力する。これらは例えば画像選択情報、画像に対する点数情報等である。ユーザによって入力されたユーザ情報は、入出力(I/O)プロセッサ112を介して通信部111からサーバに転送される。
【0072】
クライアントから送信されたユーザ情報は、サーバにおいて通信部108で受信され、入出力(I/O)プロセッサ105を介してデータ処理部106に転送され、データ処理部106では、クライアントから送信された画像選択情報、画像に対する点数情報等をデータ蓄積部107に蓄積する処理、および前述した画像選択情報、画像に対する点数情報等に基づく統計処理等を実行して、統計データをデータ蓄積部107に蓄積する。
【0073】
図8は、カメラの撮影画像のみを選択対象画像とし、ユーザから入力されるパラメータに基づいてカメラの制御を実行する構成を持つ場合のシステムを示した図である。
【0074】
サーバには、ユーザの指定したカメラパラメータによって制御可能な画像を撮影するカメラ101を有し、カメラ101によって撮影された画像が、画像取得部103において取得され、画像処理部104において、データ圧縮処理等、通信経路のデータ転送制約に合致するように処理が実行され、入出力(I/O)プロセッサ105を介して通信部108からクライアント側に送信される。
【0075】
クライアント側は、通信部111を介してデータを受信し、入出力(I/O)プロセッサ112を介して画像処理部113に転送し、画像処理部では、画像伸長処理等、転送データを表示可能なデータに変換する処理を実行して例えばLCD等の画像表示部114に表示する。
【0076】
クライアントは、さらに、例えばキーボード等のカメラパラメータ指示データ取得部121からカメラ方向、ズーム等の制御パラメータを入力する。ユーザによって入力されたパラメータは、入出力(I/O)プロセッサ112を介して通信部111からサーバに転送される。
【0077】
クライアントから送信されたパラメータは、サーバにおいて通信部108で受信され、入出力(I/O)プロセッサ105を介してデータ処理部106に転送され、データ処理部106では、クライアントから送信されたパラメータをデータ蓄積部107に蓄積する処理、および前述したパラメータに基づく統計処理等を実行して、統計データをデータ蓄積部107に蓄積する。
【0078】
上述したように本実施例のシステムでは、多数のユーザから受信する画像の選択あるいは点数等の画像評価情報、あるいはカメラ制御情報としてのカメラパラメータを蓄積し、蓄積データの解析処理により、最もユーザの嗜好度の高い画像を選択することが可能となる。
【0079】
[(2)情報取得装置の制御システム]
次に、個人の操作する情報取得装置、例えばビデオカメラ、マイク等をそのユーザの操作情報の分析結果に基づいて制御する構成を持つ情報取得装置の制御システムについて説明する。
【0080】
本実施例のシステム概要について、図9を参照して説明する。ユーザは、情報取得装置としてのビデオカメラ205により何らかの被写体を撮影し生成物204としての画像データを取得するものとする。このとき、ユーザはビデオカメラを操作し、ビデオカメラの撮影方向を操作し、ズームの操作を行ない、絞り等、様々なパラメータの調整を行ない、被写体画像を生成する。
【0081】
本実施例のシステムではビデオカメラの向き、ズーム操作、絞り等、様々なパラメータ調整をユーザの行動特性に基づいて自動アシストする。図の例では、ユーザの行動特性に基づいてビデオカメラ205のアクチュエータ204のアシスト制御を行なう例を示している。
【0082】
ユーザの行動特性の取得処理は、例えばユーザの身につけたセンサ201によって行われる。ユーザは日常、センサ201を装着し、行動する。センサ201はユーザの行動特性を取得するもので、具体的には、例えばユーザの動きを検出するセンサ、あるいは回りの騒音状況を検出する音センサなどであり、映像を取得するカメラ、音声を取得するマイクなどが適用される。
【0083】
センサによって取得される情報は、蓄積データベース202に蓄積され、蓄積データベースに蓄積されたデータに基づいてユーザの使用するビデオカメラ205の各種バラメータが制御される。例えば、センサ201がユーザの動きを激しい細かい動きが多い動きデータを取得していた場合、蓄積データベース202に蓄積されたユーザ特性、すなわち激しい動きに対応したアクチュエータ203の制御がなされる。ビデオカメラを操作するユーザが激しい動きを行なっても最適な画像が撮影可能となるようにアクチュエータの制御を行なう。
【0084】
なお、ユーザの行動特性の取得をセンサを用いて行なう以外に、ユーザの視聴する例えばテレビの画像データ、聴取する様々なメディア、ラジオ、CD等の音声データ等に基づいてユーザの嗜好、行動特性を取得したり、あるいはユーザの所有するクレジットカード、ICカード等に記録されたレンタルビデオの記録データに基づいてユーザの嗜好、行動特性を取得し、これらの取得データに基づいて特徴量を抽出する構成も可能である。これらの各々について、以下説明する。
【0085】
図10に本システムにおけるデータの流れを説明するブロック図を示す。図10において、センサ211はユーザの嗜好、行動特性を抽出する手段であり、前述のようにユーザの動き情報、騒音情報を取得するセンサである。なお、このセンサ以外にも上述したように特徴量の抽出のための情報提供手段としては、ユーザの視聴するテレビの画像データ、聴取する様々なメディア、ラジオ、CD等の音声データ、あるいはユーザの所有するクレジットカード、ICカード等の記録データを用いることができる。
【0086】
特徴量抽出部212は、センサ211の取得したユーザの嗜好、行動特性から制御対象の制御情報として適用可能な情報を抽出する処理を実行する。例えばセンサ211がユーザの動き情報を取得するための映像情報を提供するシステム、例えば撮像装置であった場合、センサから出力される映像から検出される動きベクトルを分析し、激しい動きをしているか、あるいは静止した状態が多いか等を特徴量として抽出する。また、センサ211がユーザの回りの音声情報を取得するシステム、例えばマイクであった場合、センサから出力される音声情報から検出される音量、音量の変化等を分析し、騒々しい環境にいるか、静粛な環境にいるか等を特徴量として抽出する。
【0087】
特徴量抽出部212によって抽出されたユーザの嗜好、行動特性に対応するデータとなる特徴量は、例えばネットワーク、あるいはケーブル等、有線、無線のデータ伝送路を介して蓄積データベース213に蓄積される。
【0088】
蓄積データベース213には、センサ211によって取得され、特徴量抽出部212によって抽出されたユーザの嗜好、行動特性に対応するデータが過去に取得済みのデータとともに格納される。蓄積データベース213が複数のユーザの嗜好、行動特性に対応するデータを格納する場合は、格納データはユーザIDに対応付けられて格納される。個の場合伝送路のデータはユーザIDとともに送信されるデータとする。
【0089】
この蓄積データベース213に格納されたデータは、ユーザが例えばビデオカメラ等によって画像撮影を行なおうとする場合にビデオカメラの制御アシストデータとして用いられる。
【0090】
蓄積データベース213に格納された特徴量データは、ユーザの操作するビデオカメラ220に送信され、制御信号生成部214において、被写体219を撮影した画像、すなわち記録・生成部217から提供される画像データに基づいて取得される特徴量データとともに、アクチュエータ216の制御信号生成のために使用される。例えば、蓄積データベース213に蓄積されたユーザ特性が激しい動きに対応したデータであれば、制御信号生成部214は、ビデオカメラを操作するユーザが激しい動きを行なっても最適な画像が撮影可能となるようにアクチュエータ215に対する制御を行なう。
【0091】
ユーザは、ユーザ操作部(ユーザインタフェース)216を介してビデオカメラの操作を行ない、アクチュエータ215は、制御信号生成部によって生成される制御によって制御され、この結果、ユーザの特徴に応じた最適画像が撮影される。なお、特徴量抽出部218は、記録・生成部217の撮影画像に基づく特徴量を抽出する処理を実行するものであり、例えば映像データの動きベクトルを検出してその動き予測を行なう処理により、特徴量を抽出し、制御信号生成部214に出力する。特徴量抽出部218はフィードバック制御用の特徴量を生成出力する機能を持つ。
【0092】
以下、ユーザの嗜好、行動特性を取得するセンサとしてビデオカメラを用いた例、マイクを用いた例について、その詳細を説明する。
【0093】
まず、ユーザの嗜好、行動特性を取得するセンサとしてビデオカメラを用いた例について説明する。本例では、ユーザの撮影するビデオカメラのアクチュエータおよび輝度値制御の制御アシストをユーザの行動特性データに基づいて行なう例を説明する。図11にシステム構成ブロック図を示す。図11において、上段から、それぞれ嗜好、行動特性取得部としての(1)ビデオカメラA310、(2)蓄積データベース320、ユーザが被写体を撮影する(3)ビデオカメラB330の各処理構成を分離して示している。各構成のデータ転送はネットワーク等のデータ伝送路を介して行われる。
【0094】
特徴量取得装置としてのビデオカメラA310における処理から説明する。ビデオカメラA310は、ユーザの嗜好、行動特性を取得するセンサとして機能し、ここではユーザに装着され、ユーザの動きに対応した画像を取得する処理を実行する。ビデオカメラA310は、画像取得部の光学系311、カメラブロック312、ビデオ信号処理部313を有し、さらに特徴抽出部314内に特徴データ(動きベクトル,輝度値)抽出部315、メモリ316、定常性計算部317を有し、さらに蓄積データベース(DB)への情報送信部318を有する。
【0095】
ビデオカメラA310の詳細構成を図12に示す。光学系311においては、例えば実際には撮像レンズや絞りなどを備えて構成される光学系が備えられている。カメラレンズ511は、この光学系311に含まれる。また、この光学系311には、光学系311に対してオートフォーカス動作を行わせるためのフォーカスモータや、ズームキーの操作に基づくズームレンズの移動を行うためのズームモータなどが、モータ部512として備えられる。
【0096】
カメラブロック312には、主として光学系311により撮影した画像光をデジタル画像信号に変換するための回路部が備えられる。このカメラブロック312のCCD(Charge Coupled Device)521に対しては、光学系311を透過した被写体の光画像が与えられる。CCD521においては上記光画像について光電変換を行うことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(Automatic Gain Control)回路522に供給する。サンプルホールド/AGC回路522では、CCD21から出力された撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サンプルホールド/AGC回路522の出力は、ビデオA/Dコンバータ523に供給されることで、デジタルとしての画像信号データに変換される。
【0097】
上記CCD521、サンプルホールド/AGC回路522、ビデオA/Dコンバータ523における信号処理タイミングは、タイミングジェネレータ524にて生成されるタイミング信号により制御される。タイミングジェネレータ524では、信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロックに基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされる。これにより、カメラブロック312における信号処理タイミングを、ビデオ信号処理部313における処理タイミングと同期させるようにしている。カメラコントローラ525は、カメラブロック312内に備えられる上記各機能回路部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共に、光学系311に対してオートフォーカス、自動露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うものとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カメラコントローラ525は、所定のオートフォーカス制御方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮像レンズはジャストピント状態となるように駆動されることになる。
【0098】
ビデオ信号処理部313は、記録時においては、カメラブロック312から供給されたデジタル画像信号について圧縮処理を施す。なお本例において、画像信号データ(画像データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画像についてはMPEG(Moving Picture Experts Group)2を採用し、静止画像についてはJPEG(Joint Photographic Coding Experts Group) を採用しているものとする。また、音声信号デーのタ圧縮/伸張処理方式には、ATRAC(Adaptve Transform Acoustic Coding) 2を採用するものとする。
【0099】
ビデオ信号処理部313のデータ処理/システムコントロール回路531は、主として、当該ビデオ信号処理部313における画像信号データの圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部313を経由するデータの入出力を司るための処理を実行する。また、データ処理/システムコントロール回路531を含むビデオ信号処理部313全体についての制御処理は、ビデオコントローラ538が実行するようにされる。このビデオコントローラ538は、例えばマイクロコンピュータ等を備えて構成され、カメラブロック312のカメラコントローラ525と、例えば図示しないバスライン等を介して相互通信可能とされている。
【0100】
ビデオ信号処理部313における記録時の基本的な動作として、データ処理/システムコントロール回路531には、カメラブロック312のビデオA/Dコンバータ523から供給された画像信号データが入力される。データ処理/システムコントロール回路531では、入力された画像信号データを例えば動き検出回路535に供給する。動き検出回路535では、例えばメモリ536を作業領域として利用しながら入力された画像信号データについて動き補償等の画像処理を施した後、ビデオ信号処理回路533に供給するとともに、特徴量抽出部314の動きベクトル抽出部に動き情報を出力する。
【0101】
ビデオ信号処理回路533においては、例えばメモリ534を作業領域として利用しながら、入力された画像信号データについてMPEG2のフォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリーム)を出力するようにされる。また、ビデオ信号処理回路533では、例えば動画像としての画像信号データから静止画としての画像データを抽出してこれに圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従って静止画としての圧縮画像データを生成するように構成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止画の画像データとして扱うことも考えられる。ビデオ信号処理回路533により圧縮符号化された画像信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメモリ532に対して所定の転送レートにより書き込まれて一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおいては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(データレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit Rate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者がサポートされており、ビデオ信号処理部313ではこれらに対応できるものとしている。
【0102】
例えばVBRによる画像圧縮処理を行う場合には、例えば、動き検出回路535において、画像データをマクロブロック単位により前後数十〜数百フレーム内の範囲で動き検出を行って、動きありとされればこの検出結果を動きベクトル情報としてMPEG2ビデオ信号処理回路533に伝送する。MPEG2ビデオ信号処理回路33では、圧縮符号化後の画像データをある所要のデータレートとするように、上記動きベクトル情報をはじめとする所要の情報を利用しながら、マクロブロックごとの量子化係数を決定していくようにされる。電源ブロック319は、各機能部に対する電源を供給する。
【0103】
特徴量抽出部314の特徴データ抽出部315は、ユーザの嗜好、行動特性に対応した特徴量を抽出する。ここでは、特徴量としてユーザの行動に伴ってビデオカメラA310で撮影された画像中の輝度データ、および動き情報(具体的には撮影画像の動きベクトル)を取得して、これらをユーザが撮影に使用するビデオカメラB330の制御アシスト情報として適用するものとする。
【0104】
特徴データ抽出部315は、ビデオ信号処理回路533から輝度データを受領し、また、動き検出回路535において検出された動きベクトル情報を受領し、特徴量データの抽出解析処理を実行し、結果をメモリ316に蓄積する。メモリ316に蓄積されるデータ例を図13に示す。
【0105】
図13に示すように、動きベクトルは、輝度値データは、時間0,1,2,…と時系列データとして格納される。予め設定されたデータ取得タイミング、時間0,1,2,…において、動きベクトルが撮影画像の画像フレーム全体の全画面動きベクトルを取得し、その水平成分、垂直成分値を格納する。また、輝度値についても時間0,1,2,…において全画面の平均輝度値と、輝度値の分散を計算して格納する。
【0106】
メモリ316に格納されたデータは、さらに定常性計算部317に出力され、格納データの変化度合いを考慮した定常性データを出力する。ユーザに装着されたセンサ(ビデオカメラA310)の取得する画像から抽出され、メモリに格納される特徴量データは、時間に応じて蓄積量が増加する。その蓄積データは、例えば大きな動きを反映した動きベクトルや小さな動きを反映した動きベクトルが混在したものとなり、また輝度値データも明るい輝度値を示すデータや、暗い輝度値を示すデータが混在したものとなる。定常性計算部317は、多様な蓄積データに基づいて、最もユーザの嗜好、行動特性を反映した定常的なデータを抽出する処理を行なう。定常性計算は、例えば動きベクトル、輝度値データの全ての時系列データに基づいて平均値を取得する方法や、動きベクトルの時間的変化が激しいか、継続的な同一の動きベクトルを持つ傾向があるか等の変化率を動きベクトル変化率として出力する方法がある。ここでは、時系列の動きベクトル情報からベクトル変化率を算出する例として説明する。なお、ベクトル変化率は動きベクトルの内積算出による変化角度の計算によって実行可能である。
【0107】
定常性計算部317において算出された、定常性データは蓄積データベースへの情報送信部318を介して蓄積データベースに転送される。
【0108】
図11に戻り、蓄積データベースにおける処理について説明する。蓄積データベース320は、図11に示すように、情報受信部321、情報蓄積部322、特徴量抽出部323、特徴量管理部324、情報送受信部325を有する。
【0109】
情報受信部321は、ビデオカメラ310から、ビデオカメラによって撮影された画像に基づいて取得された特徴量データを受信する。情報蓄積部321は、例えばハードディスク等の記憶手段である。情報蓄積部321に蓄積されるデータ例を図14に示す。図14に示すように、データは、ユーザ識別子としてのユーザIDに対応付けられて格納される。格納データは、先に図13を用いて説明した特徴量データにビデオカメラA310の定常性計算部317において計算されたベクトル変化率を加えたものである。各データがサンプリング時間0,1,2,…に対応した時系列データとして格納される。
【0110】
特徴量抽出部323は、ユーザから送信され、情報蓄積部322蓄積された特徴量に基づいて、実際に制御対象となるビデオカメラ330に出力する特徴量を生成または選定する。制御対象となるビデオカメラ330は、蓄積データベース320の情報中から特定の特徴量のみを送信するように、蓄積データベース320に対してリクエストが可能である。例えば動きベクトルのみの特徴量、あるいは輝度値に関する特徴量の選択送信リクエストが可能であり、特徴量抽出部323は、このようなリクエストに応じた特徴量選定処理を実行する。さらに、特徴量抽出部323は、情報蓄積部322蓄積されたデータに応じて全画面動きベクトルや平均輝度値などの各特徴量の分散値を求め、これを制御対象となるビデオカメラ330に送信する特徴量として設定する処理も実行する。例えば全画面動きベクトルの水平成分の分散値が小さければ、そのユーザは水平方向に一定の動きを示している、あるいはそのような画像を観察している可能性が高く、また、例えば全画面動きベクトルの水平成分の分散値が0に近ければ、そのユーザは垂直方向に一定の動きを示している、あるいはそのような画像を観察している可能性が高い。このような特徴に基づいて、制御対象となるビデオカメラ330に送信する特徴量を設定する。
【0111】
特徴量管理部324は、制御対象となるビデオカメラ330からのデータ送信リクエストに応じて送信対象とする特徴量データの抽出を行なう。ビデオカメラ330からのデータ送信リクエストはユーザIDおよび特徴量の種類を示す識別データを伴ってビデオカメラ330から蓄積データベース320に送信され、特徴量管理部324はリクエストに応じたデータを抽出して情報送受信部325から特徴量データを送信する。
【0112】
次に特徴量に基づいて制御アシストのなされるビデオカメラB330の構成について説明する。ビデオカメラB330は、ユーザの嗜好、行動特性に基づいて取得された特徴量に基づくアシスト制御が実行されるビデオカメラである。ビデオカメラB330は、画像取得部の光学系331、カメラブロック332、ビデオ信号処理部333を有し、さらに特徴抽出部内に特徴データ(動きベクトル,輝度値)抽出部334、メモリ335、定常性計算部336を有し、記録生成部内にドライブ部341、デッキ部342を有し、さらに蓄積データベース(DB)からの情報取得部339、特徴量に基づく制御信号を生成する制御信号生成部337、制御信号生成部337からの出力制御信号に基づいて制御が実行されるカメラ雲台アクチュエータ338、撮影輝度制御部340を有する。
【0113】
ビデオカメラB330の詳細構成を図15に示す。光学系331、カメラブロック332、ビデオ信号処理部333、特徴量抽出部の構成は、先に説明したビデオカメラA310と同様の構成であるので説明を省略する。記録生成部は、ビデオカメラの撮影画像を記録するメディアを格納したデッキ部342と、メディアの駆動を行なうドライブ部341からなり、ビデオ信号処理部333から撮影信号を受信してメディアに対する記録処理を行なう。
【0114】
ビデオカメラB330は、通信インタフェースとして構成される蓄積データベースからの情報取得部339から特徴量データを取得する。これらは、情報データベース320においてビデオカメラAから取得したデータに基づく特徴量データである。
【0115】
情報データベース320から送信される特徴量データは、制御信号生成部337に送られる。制御信号生成部337には、さらに、ビデオカメラB330の撮影画像に基づいて特徴量を求めるビデオカメラBの特徴量抽出部の定常性計算部からの特徴量が撮影画像のフィードバックデータとして入力される。制御信号生成部337は、この2つの信号に基づいて制御信号を生成する。この例では、カメラ雲台アクチュエータ338を制御する信号と、撮影輝度制御部340を制御する2つの信号を生成するものとする。
【0116】
カメラ雲台アクチュエータ338を制御する信号は、センサであるビデオカメラA310の取得した画像から得られる動きベクトルに基づいて生成され、撮影輝度制御部340を制御する信号は、ビデオカメラA310の取得した画像から得られる輝度値データに基づいて生成される。
【0117】
カメラ雲台アクチュエータ338を制御する信号は、カメラ雲台に入力されるユーザの力の反力を発生させる制御信号として用いられる。反力:fは、例えばバネモデルでは、f=−kx、バネマスモデルではf=−kx+κ(dx/dt)で与えられる、ただしxは変位を示す。制御信号生成部337には、ビデオカメラB330の撮影画像に基づいて得られる動きベクトルに基づいて得られるカメラの動きデータが定常性計算部317から入力され、また、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量として蓄積データベース320から特徴量データが入力される。
【0118】
例えば、蓄積データベースから入力される特徴量データが激しい動きに対応した動きベクトルを持つものであれば、制御信号生成部337は、ビデオカメラを操作するユーザが激しい動きを行なっても最適な画像が撮影可能となるようにカメラ雲台アクチュエータ338の反力を調整する。反力の値は、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量として蓄積データベース320から入力される特徴量データと、ビデオカメラB330の撮影画像に基づいて得られる動きベクトルに基づいて得られるカメラの動きデータに基づいてフィードバック制御される。
【0119】
従来は、ビデオカメラの撮影画像のみに基づくフィードバック制御が行われ、すべてのユーザにおいて同様の制御信号が生成されるが、本発明の構成、すなわち、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量として蓄積データベース320から入力される特徴量データを適用した制御では、激しい動きの多いユーザと、静止した状態の多いユーザにおいて異なる反力をアクチュエータに生じさせる制御が可能となり、各ユーザに対応した最適な画像が撮影可能となる。
【0120】
また、撮影輝度制御部340に対しても制御信号生成部337は、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量として蓄積データベース320から入力される特徴量データとしての輝度データと、ビデオカメラB330の撮影画像に基づいて得られる輝度データに基づいてフィードバック制御される。蓄積データベース320から入力される特徴量データが明るい値を示していれば、撮影輝度制御部340は、通常のフィードバック制御に比較して、より絞りを開放した状態とし、蓄積データベース320から入力される特徴量データが暗い値を示していれば、撮影輝度制御部340は、通常のフィードバック制御に比較して、より絞りを閉じた状態とし、撮影画像の輝度を各ユーザの嗜好、行動特性に合致するように調整する。
【0121】
図16、図17、図18にセンサとして作用するビデオカメラA、蓄積データベース、特徴量に基づく制御のなされるビデオカメラBのそれぞれの処理フローを示す。各機器の処理を処理フローに従って説明する。
【0122】
まず、センサとして作用するビデオカメラAの処理を図16のフローに従って説明する。ステップS301において、画像取得部(図11参照)が画像を取得する。ステップS302において特徴量抽出部において特徴量を抽出する。特徴量は例えば動きべくとる、輝度値データ等である。ステップS303において、ユーザIDを付加し、ステップS304において蓄積データベースへデータ送信を行なう。なお、蓄積データベースへのデータ送信は、ネットワークを介するのに限らず、記憶媒体に格納し、記録媒体を蓄積データベースにセットする処理として実行してもよい。
【0123】
次に、蓄積データベースの処理を図17のフローに従って説明する。ステップS311において、情報保存要求の有無を判定し、情報保存要求がある場合は、ステップS312において、受信情報からユーザIDを取得し、ステップS313において、ユーザID毎に特徴量データの処理、保存を行なう。ステップS311において、情報保存要求でないと判定され、ステップS314において情報出力要求ありと判定された場合は、ステップS315で、情報出力要求のユーザIDを取得し、取得したユーザIDに基づいて蓄積データから抽出した特徴量データを情報出力要求の発信者に送信する。なお、このデータ転送もネットワークに限らず、記憶媒体を介する転送でもよい。
【0124】
次に、特徴量に基づく制御のなされるビデオカメラBの処理を図18のフローに従って説明する。ステップS321において、画像取得部にて撮影画像データを取得し、ステップS322において取得画像を記録部(メディア)に記録する。ステップS323では、蓄積データベースからのユーザの特徴量の取得が可能か否かを判定し可能でない場合は、ステップS328以下に進む。可能である場合は、ステップS324において、ユーザIDを入力し、ステップS325においてユーザIDとともに蓄積データベースヘ情報送信要求を行なう。
【0125】
特徴量データの受信の完了をステップS326で判定し、完了が未済みでタイムアウト(S333でYes)した場合は、ステップS334で情報取得失敗のメッセージデータを表示部に表示する。
【0126】
特徴量データの受信が完了した場合は、ステップS327において、蓄積データベースからの特徴量をメモリに格納し、ステップS328においてユーザによるカメラ操作を検知し、ステップS329デ撮影画像からの特徴量を抽出する。この場合の特徴量は通常のフィードバック制御にも適用可能な特徴量である。さらに、ステップS330において蓄積データベースから取得した特徴量に基づく制御を行なうか否かを判定する。これは、ユーザによる設定に基づく判定である。蓄積データベースから取得した特徴量に基づく制御を行なう場合は、ステップS331で蓄積データベースの特徴量を加味した制御信号を各制御部、例えばアクチュエータ、輝度制御部に出力する。蓄積データベースから取得した特徴量に基づく制御を行なわない場合は、ステップS332で蓄積データベースの特徴量を加味しない通常のフィードバック制御信号を各制御部、例えばアクチュエータ、輝度制御部に出力する。
【0127】
次に、音声情報をセンサによって取得し、ユーザの嗜好、行動特性を反映した特徴量として音声情報を適用した例について説明する。
【0128】
ユーザの嗜好、行動特性を取得するセンサとしてマイクを用いた例について説明する。本例では、ユーザが録音機器を操作して録音処理を行なう場合の音量、音質制御の制御アシストをユーザの行動特性データに基づいて行なう例を説明する。図19にシステム構成ブロック図を示す。図19において、上段から、それぞれ嗜好、行動特性取得部としての(1)マイクA610、(2)蓄積データベース620、ユーザが被写体を撮影する(3)マイクB630の各処理構成を分離して示している。各構成のデータ転送はネットワーク等のデータ伝送路を介して行われる。
【0129】
特徴量取得装置としてのマイクA310における処理から説明する。マイクA310は、ユーザの嗜好、行動特性を取得するセンサとして機能し、ここではユーザに装着され、ユーザの所在環境に対応した音声を取得する処理を実行する。マイクA610は、音声取得部の音響系611、マイクブロック612、オーディオ信号処理部613を有し、さらに特徴抽出部614内に特徴データ(例えば音量、音質)抽出部615、メモリ616、定常性計算部617を有し、さらに蓄積データベース(DB)への情報送信部618を有する。
【0130】
マイクA310の詳細構成を図20に示す。図20は、ビデオカメラにおける音声取得部としてのマイクを持つ構成として示してある。音響系611には、音声を取得するマイクが備えられている。マイクブロック612には、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換部が備えられる。音声圧縮エンコーダ/デコーダ(ENC/DEC)711には、A/D変換部を介して、例えばマイクロフォンにより集音された音声がデジタルによる音声信号データとして入力される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ711では、例えばATRAC2のフォーマットに従った圧縮処理を施す。
【0131】
また、マイクロフォンにより集音された音声がデジタルによる音声信号データとして入力されたデータは、音声圧縮エンコーダ/デコーダ(ENC/DEC)711を介して特徴量抽出部614の特徴データ抽出部615に入力される。
【0132】
特徴データ抽出部615は、ユーザの嗜好、行動特性に対応した特徴量を抽出する。ここでは、特徴量としてユーザの行動に伴ってマイクA610で集音された音声データ中の音量データ、および周波数の高い高音部が多いか周波数の低い低音部が多いか等の音質データを取得して、これらをユーザが録音に使用するマイクB630の制御アシスト情報として適用するものとする。
【0133】
特徴データ抽出部615は、音量データ、および音質データを取得して、メモリ616に蓄積する。メモリ616に格納されたデータは、さらに定常性計算部617に出力され、格納データの変化度合いを考慮した定常性データを出力する。定常性計算は、例えば音量、音質データの全ての時系列データに基づく平均値、変化率に基づいて実行される。定常性計算部617において算出された、定常性データは蓄積データベースへの情報送信部618を介して蓄積データベースに転送される。
【0134】
図19に戻り、蓄積データベースにおける処理について説明する。蓄積データベース620は、図19に示すように、情報受信部621、情報蓄積部622、特徴量抽出部623、特徴量管理部624、情報送受信部625を有する。
【0135】
情報受信部621は、マイク610から、マイクによって集音されたデータに基づいて取得された特徴量データを受信する。情報蓄積部621は、例えばハードディスク等の記憶手段である。特徴量抽出部623は、ユーザから送信され、情報蓄積部622蓄積された特徴量に基づいて、実際に制御対象となるマイク630に出力する特徴量を生成または選定する。制御対象となるマイク630は、蓄積データベース620の情報中から特定の特徴量のみを送信するように、蓄積データベース620に対してリクエストが可能である。例えば音量のみの特徴量、あるいは音質に関する特徴量の選択送信リクエストが可能であり、特徴量抽出部623は、このようなリクエストに応じた特徴量選定処理を実行する。
【0136】
特徴量管理部624は、制御対象となるマイク630からのデータ送信リクエストに応じて送信対象とする特徴量データの抽出を行なう。マイク630からのデータ送信リクエストはユーザIDおよび特徴量の種類を示す識別データを伴ってマイク630から蓄積データベース620に送信され、特徴量管理部624はリクエストに応じたデータを抽出して情報送受信部625から特徴量データを送信する。
【0137】
次に特徴量に基づいて制御アシストのなされるマイクB630の構成について説明する。マイクB630は、ユーザの嗜好、行動特性に基づいて取得された特徴量に基づくアシスト制御が実行されるマイクである。マイクB630は、音声取得部の音響系631、マイクブロック632、オーディオ信号処理部633を有し、さらに特徴抽出部内に特徴データ(音量,音質)抽出部634、メモリ635、定常性計算部636を有し、記録生成部内にドライブ部641、デッキ部642を有し、さらに蓄積データベース(DB)からの情報取得部639、特徴量に基づく制御信号を生成する制御信号生成部637、制御信号生成部637からの出力制御信号に基づいて制御が実行されるマイクパラメータ制御部640を有する。
【0138】
マイクB330の詳細構成を図21に示す。音響系631、マイクブロック632、オーディオ信号処理部633、特徴量抽出部の構成は、先に説明したマイクA610と同様の構成であるので説明を省略する。記録生成部は、マイクの取得音声を記録するメディアを格納したデッキ部642と、メディアの駆動を行なうドライブ部641からなり、オーディオ信号処理部633から音声信号を受信してメディアに対する記録処理を行なう。
【0139】
マイクB630は、通信インタフェースとして構成される蓄積データベースからの情報取得部639から特徴量データを取得する。これらは、情報データベース620においてマイクAから取得したデータに基づく特徴量データである。
【0140】
情報データベース620から送信される特徴量データは、制御信号生成部637に送られる。制御信号生成部637には、さらに、マイクB630の取得音声に基づいて特徴量を求めるマイクBの特徴量抽出部の定常性計算部からの特徴量がマイクパラメータ制御用のフィードバックデータとして入力される。制御信号生成部637は、この2つの信号に基づいて制御信号を生成する。この例では、マイクパラメータを制御する信号を生成し、音量、音質の調整パラメータ設定を行なう。
【0141】
従来は、マイクの取得音声のみに基づくフィードバック制御が行われ、すべてのユーザにおいて同様の制御信号が生成されるが、本発明の構成、すなわち、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量として蓄積データベース620から入力される特徴量データを適用した制御では、音量の大の環境下にいることの多いユーザと、静粛な環境にいることが多いユーザが異なる特徴量を持ち、これらの特徴量に基づいてマイクパラメータを制御する信号を生成する。また周波数の高い高音域の音の多い環境下にいることの多いユーザと、周波数の低い低音域の音の多い環境下にいることの多いユーザとは、異なる特徴量を持ち、これらの特徴量に基づいてマイクパラメータを制御する信号を生成する。例えば周波数の高い高音域の音の多い環境下にいることの多いユーザの操作する録音機器においては、周波数の高い高音域の音を集音しやすいようにマイクパラメータを制御する。
【0142】
音声に基づく特徴量抽出、特徴量に基づくマイクパラメータ制御の処理手順は、先に画像データに関して説明した図16、図17、図18のビデオカメラA、蓄積データベース、ビデオカメラBのそれぞれの処理フローにおいて、取得データを音声として、特徴量データを音量、音質に置き換えたものとなる。
【0143】
次に、ユーザの所有するクレジットカード、ICカード等の記録データを特徴量取得装置として適用する例について説明する。クレジットカード、ICカードには、例えば所有するユーザの借りたビデオ、CD等のデータ、あるいはインターネットで配信された映像、音楽の識別データが記録されているものとする。これらはユーザの嗜好に基づいて選択されたデータであり、前述のカメラをセンサとした場合の動きベクトルの取得、輝度データの取得、マイクをセンサとした場合の音量、音質データの取得を、クレジットカード、ICカードに記録された映像、音楽データに基づいて解析して、これらの解析データに基づく特徴量をユーザの操作するビデオカメラ、録音機器に対する制御量として用いる。
【0144】
図22に、ビデオカメラを操作するユーザに対する制御量をICカード810に記録された映像ソース購入記録に基づいて実行する場合の各機器の処理構成を説明するブロック図を示す。
【0145】
ユーザはICカード810を保有し、ICカード810のメモリ811にはユーザの借りたビデオ、CD等のデータ、あるいはインターネットで配信された映像、音楽の識別データが記録されている。ユーザはこれらのデータをICカードのデータ読み取りを実行するリーダ/ライタ820にセットし、インタフェース812を介してデータ出力を行なう。この際、ユーザIDも併せて出力する。
【0146】
リーダライタ820は、ICカード810からデータをI/F822を介して入力し、メモリ821にユーザIDに対応付けて格納し、通信部823を介してこれらのデータを蓄積データベース320に転送する。蓄積データベース910は、リーダライタ820から入力する映像、音楽の識別データを情報受信部911において入力し、情報蓄積部912に格納し、特徴量抽出部913において特徴量の抽出を行なう。特徴量抽出部913は、映像、音楽の識別データに基づいて、対応する画像データまたは音楽データを読み出し、これらの画像データ、音声データの特徴を抽出する。例えば画像データからは前述のビデオカメラをセンサとした場合と同様、動きベクトル、輝度値データ等を特徴量として抽出し、音声データからは音量、音質データ等を特徴量として抽出する。抽出された特徴量は特徴量管理部914の管理のもとに情報送受信部915を介して制御対象となるビデオカメラ920や、マイクを有する録音機器930等に出力され、前述と同様の制御信号が生成され、ユーザの特徴量に基づく制御が実行される。
【0147】
いくつかの実施例について説明してきたが、ユーザの特徴量の取得方法としては、この他にユーザの保有するテレビ、ステレオ、携帯型再生装置などユーザが見たり聞いたりする機器自体から、ユーザの視聴あるいは聴取するコンテンツに基づく方法が可能である。ユーザの嗜好に基づいて選択される映像、音楽から、上記実施例と同様の手法により、動きベクトル、輝度値、音量、音質データ等の様々な特徴量を抽出し、これらをビデオカメラ、録音機器の制御情報として適用することで、ユーザ固有の嗜好、行動特性に対応した制御が可能となる。
【0148】
なお、上述の実施例で述べた一連の処理は、ハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、各サーバ内のメモリにインストールして実行させる。一連の処理をソフトウェアによって行う場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、例えばサーバとしてのコンピュータや1チップのマイクロコンピュータ等にインストールされる。
【0149】
各種処理の実行プログラムは、システムに内蔵されている記録媒体としてのハードディスクやROMに予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフロッピーディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0150】
また、プログラムは、1つのコンピュータにより処理されるものであっても良いし、複数のコンピュータによって分散処理されるものであっても良い。さらに、プログラムは、遠方のコンピュータに転送されて実行されるものであっても良い。
【0151】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0152】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0153】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明のユーザ嗜好ベース制御を行なう画像配信システムによれば、多数のユーザから受信する画像の選択あるいは点数等の画像評価情報、あるいはカメラ制御情報としてのカメラパラメータを蓄積し、蓄積データの解析処理により、最もユーザの嗜好度の高い画像を選択することを可能とした画像配信システムが実現される。
【0154】
さらに、本発明のユーザ嗜好ベース制御を行なう情報取得装置の制御システムによれば、ビデオカメラ、録音機器の制御において、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量とを用いる構成としたので、ユーザの嗜好、行動特性に基づく特徴量に応じた各個人に固有の特性に適応した制御が可能となる。例えば激しい動きの多いユーザと、静止した状態の多いユーザにおいて異なる反力をアクチュエータに生じさせる制御などによりユーザに対応した最適な画像の撮影可能となる。
また、周波数の高い高音域の音の多い環境下にいることの多いユーザの操作する録音機器においては、周波数の高い高音域の音を集音しやすいようにマイクパラメータを制御することにより、ユーザの好みを反映した録音が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビデオカメラ撮影画像の画像特性を各個人別に評価した図である。
【図2】本発明の画像配信システムの構成例を示す図である。
【図3】本発明の画像配信システムの処理フローを示す図である。
【図4】本発明の画像配信システムにおいてカメラパラメータを指示データとして用いた場合の処理フローを示す図である。
【図5】本発明の画像配信システムにおいてサーバ側で実行するデータ処理について説明するフロー図である。
【図6】本発明の画像配信システムにおいてサーバ側で実行する最適画像抽出処理について説明するフロー図である。
【図7】本発明の画像配信システムのサーバ、クライアントの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の画像配信システムのサーバ、クライアントの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の情報取得装置の制御システムの概要を説明する図である。
【図10】本発明の情報取得装置の制御システムの構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、ビデオカメラによる取得画像に基づく特徴量抽出および制御処理構成を説明するブロック図である。
【図12】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、センサとしてのビデオカメラの構成を説明するブロック図である。
【図13】本発明の情報取得装置の制御システムにおけるセンサとしてのビデオカメラの取得する特徴量のデータ構成例を示す図である。
【図14】本発明の情報取得装置の制御システムにおける蓄積データベースの記憶する特徴量のデータ構成例を示す図である。
【図15】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、特徴量に基づく制御対象となるビデオカメラの構成を説明するブロック図である。
【図16】本発明の情報取得装置の制御システムにおけるセンサとしてのビデオカメラの処理を説明するフロー図である。
【図17】本発明の情報取得装置の制御システムにおける蓄積データベースの処理を説明するフロー図である。
【図18】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、特徴量に基づく制御対象となるビデオカメラの処理を説明するフロー図である。
【図19】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、マイクによる取得音声に基づく特徴量抽出および制御処理構成を説明するブロック図である。
【図20】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、センサとしてのマイクの構成を説明するブロック図である。
【図21】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、特徴量に基づく制御対象となる録音機器の構成を説明するブロック図である。
【図22】本発明の情報取得装置の制御システムにおいて、ICカードの格納データに基づく特徴量抽出および制御処理構成を説明するブロック図である。
【符号の説明】
10 クライアント端末
11 PC
12 PDA
13 携帯電話
20 画像配信サーバ
21 制御部
22 カメラ
23 画像データベース
101 カメラ
102 画像蓄積部
103 画像取得部
104 画像処理部
105 I/Oプロセッサ
106 データ処理部
107 データ蓄積部
108 通信部
111 通信部
112 I/Oプロセッサ
113 画像処理部
114 画像表示部
121 カメラパラメータ指示データ取得部
201 センサ
202 蓄積データベース
203 アクチュエータ
204 生成物
205 カメラ
211 センサ
212 特徴量抽出部
213 蓄積データベース
214 制御信号生成部
215 アクチュエータ
216 ユーザ操作部
217 記録・生成部
219 被写体
220 ビデオカメラ
310 ビデオカメラA
311 光学系
312 カメラブロック
313 ビデオ信号処理部
314 特徴量抽出部
315 特徴データ抽出部
316 メモリ
317 定常性計算部
318 情報送信部
319 電源ブロック
320 蓄積データベース
321 情報受信部
322 情報蓄積部
323 特徴量抽出部
324 特徴量管理部
325 情報送受信部
330 ビデオカメラB
331 光学系
332 カメラブロック
333 ビデオ信号処理部
334 特徴データ抽出部
335 メモリ
336 定常性計算部
337 制御信号生成部
338 カメラ雲台アクチュエータ
339 情報取得部
340 撮影輝度制御部
341 ドライブ部
342 デッキ部
511 レンズ
512 モータ
521 CCD
522 サンプルホールドAGC
523 ビデオAD
524 タイミングジェネレータ
525 カメラコントローラ
531 データ処理/システムコントローラ
532 バッファメモリ
533 ビデオ信号処理部
534 メモリ
535 動き検出部
536 メモリ
538 ビデオコントローラ
610 マイクA
611 音響系
612 マイクブロック
613 オーディオ信号処理部
614 特徴量抽出部
615 特徴データ抽出部
616 メモリ
617 定常性計算部
618 情報送信部
620 蓄積データベース
621 情報受信部
622 情報蓄積部
623 特徴量抽出部
624 特徴量管理部
625 情報送受信部
630 マイクB
631 音響系
632 マイクブロック
633 オーディオ信号処理部
634 特徴データ抽出部
635 メモリ
636 定常性計算部
637 制御信号生成部
640 マイクパラメータ制御部
711 音声圧縮ENC/DEC
810 ICカード
811 メモリ
812 インタフェース
820 リーダライタ
821 メモリ
822 インタフェース
823 通信部
910 蓄積データベース
911 情報受信部
912 情報蓄積部
913 特徴量抽出部
914 特徴量管理部
915 情報送受信部
920 ビデオカメラ
930 録音機器
Claims (11)
- ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、
前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有し、
前記クライアント端末は、前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを入力し、前記画像配信サーバに送信し、
前記画像配信サーバは前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行し、評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有し、
前記画像配信サーバは、前記クライアント端末からの指示データに基づいて画像撮影手段であるカメラを制御し、カメラの撮影画像から動きベクトルおよび輝度データを取得し、取得した動きベクトルおよび輝度データに基づいてクライアント対応の嗜好行動特性データを生成し、
前記クライアント対応の嗜好特性データに含まれる動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラのアクチュエータに対する制御を実行し、前記嗜好特性データに含まれる輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制御を実行してクライアント対応の最適画像選定処理を実行することを特徴とする画像配信システム。 - 前記画像配信サーバの提示する画像データはクライアント端末から送信可能なカメラパラメータによって制御可能なカメラによって撮影された画像データであり、
前記クライアント端末の入力する指示データは、前記カメラの制御に適用するカメラパラメータであり、
前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数のカメラパラメータの統計処理に基づいて最適カメラパラメータを選択し、該最適カメラパラメータの設定により前記カメラによって撮影された画像データを最適画像として選定する処理を実行する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の画像配信システム。 - 前記画像配信サーバの提示する画像データは、複数の異なる画像データであり、
前記クライアント端末の入力する指示データは、前記複数の異なる画像データに対する選択指示データまたは点数評価データであり、
前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数の選択指示データまたは点数評価データの統計処理に基づいて該画像配信サーバの提示する複数の異なる画像データの評価処理を実行し、該評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の画像配信システム。 - 前記画像配信サーバの提示する画像データは、複数の異なる画像データであり、
前記クライアント端末の入力する指示データは、画像データに対する部分領域指示データであり、
前記画像配信サーバは前記クライアント端末から受信する多数の部分領域指示データの統計処理に基づいて該画像配信サーバの提示する画像データの評価処理を実行し、該評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の画像配信システム。 - 画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御システムであり、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得部と、嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出部とを有する特徴量取得手段と、
前記特徴量取得手段の取得した特徴量データとユーザIDとを対応付けて格納する蓄積データベースと、
前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置を有し、
前記情報取得装置は、画像撮影機能を持つビデオカメラであり、
前記特徴量取得手段は、前記ビデオカメラの撮影画像から取得される動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データを生成して、前記動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて前記蓄積データベースに記憶し、
前記情報取得装置としてのビデオカメラは、前記蓄積データベースから取得される動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいてアクチュエータに対する制御信号を生成し、前記蓄積データベースから取得される輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制部に対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とするユーザ嗜好ベース制御システム。 - 前記情報取得装置は、音声取得機能を持つ録音機器であり、
前記特徴量取得手段は、音声取得機能を有し、前記特徴量抽出部は、取得された音声データに基づいて音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データを生成する構成を有し、
前記蓄積データベースは、前記音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて記憶し、
前記情報取得装置としての録音機器は、蓄積データベースから提供される音量データまたは音質データの少なくともいずれかに基づく特徴量データに基づいてマイクパラメータ制御部に対する制御信号を生成する構成を有することを特徴とする請求項5に記載のユーザ嗜好ベース制御システム。 - 前記特徴量取得手段は、情報記録機能を持つカード型記録媒体であり、
前記蓄積データベースは、カード型記録媒体に記録された画像または音楽識別情報に対応する画像データまたは音楽データに基づく特徴量データを、前記カード型記録媒体の所有ユーザの識別子に対応付けて記憶し、
前記情報取得装置は、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう構成を有することを特徴とする請求項5に記載のユーザ嗜好ベース制御システム。 - ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有するシステムにおける画像選定方法であり、
前記クライアント端末において、前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを入力し、前記画像配信サーバに送信するステップと、
前記画像配信サーバにおいて、前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行し、評価処理に基づく最適画像選定処理を実行する画像選定処理ステップを有し、
前記画像選定処理ステップは、
前記クライアント端末からの指示データに基づいて画像撮影手段であるカメラを制御し、カメラの撮影画像から動きベクトルおよび輝度データを取得し、取得した動きベクトルおよび輝度データに基づいてクライアント対応の嗜好行動特性データを生成し、
前記クライアント対応の嗜好特性データに含まれる動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラのアクチュエータに対する制御を実行し、前記嗜好特性データに含まれる輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制御を実行してクライアント対応の最適画像選定処理を実行するステップであることを特徴とする画像選定方法。 - 画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御方法であり、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得ステップと、
嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記特徴量データとユーザIDとを対応付けて蓄積データベースに格納する記憶ステップと、
前記情報取得装置において、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行する制御ステップを有し、
前記情報取得装置は、画像撮影機能を持つビデオカメラであり、
前記特徴量抽出ステップは、画像撮影機能を持つビデオカメラの撮影画像から取得される動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データを生成して、前記動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて前記蓄積データベースに記憶するステップであり、
前記制御ステップは、前記ビデオカメラにおいて、前記蓄積データベースから取得される動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいてアクチュエータに対する制御信号を生成し、前記蓄積データベースから取得される輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制部に対する制御信号を生成するステップを含むことを特徴とするユーザ嗜好ベース制御方法。 - ネットワークを介して画像データを配信する画像配信サーバと、前記画像配信サーバに接続し、画像データを受信、表示するクライアント端末とを有するシステムにおける画像選定処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
前記画像配信サーバの提示する画像データに対する指示データを前記クライアント端末から受信するステップと、
前記クライアント端末からの指示データに基づいて該画像配信サーバの提示画像の評価処理を実行するステップと、
評価処理に基づく最適画像の選定処理を実行する画像選定処理ステップを有し、
前記画像選定処理ステップは、
前記クライアント端末からの指示データに基づいて画像撮影手段であるカメラを制御し、カメラの撮影画像から動きベクトルおよび輝度データを取得し、取得した動きベクトルおよび輝度データに基づいてクライアント対応の嗜好行動特性データを生成し、
前記クライアント対応の嗜好特性データに含まれる動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラのアクチュエータに対する制御を実行し、前記嗜好特性データに含まれる輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制御を実行してクライアント対応の最適画像選定処理を実行するステップであることを特徴とするコンピュータ・プログラム。 - 画像データまたは音声データの記録を実行する情報取得装置の制御を、該情報取得装置を操作するユーザの嗜好行動特性対応データに基づく特徴量により実行するユーザ嗜好ベース制御処理をコンピュータ・システム上で実行せしめるコンピュータ・プログラムであって、
ユーザの嗜好行動特性データを取得する情報取得ステップと、
嗜好行動特性データに基づいてユーザの嗜好行動特性特徴量を抽出する特徴量抽出ステップと、
前記特徴量データとユーザIDとを対応付けて蓄積データベースに格納する記憶ステップと、
前記情報取得装置において、前記蓄積データベースに格納された特徴量データを受信し、該受信特徴量データに基づく制御を行なう画像データまたは音声データの記録を実行する制御ステップを有し、
前記情報取得装置は、画像撮影機能を持つビデオカメラであり、
前記特徴量抽出ステップは、画像撮影機能を持つビデオカメラの撮影画像から取得される動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データを生成して、前記動きベクトルデータおよび輝度データに基づく特徴量データとユーザIDとを対応付けて前記蓄積データベースに記憶するステップであり、
前記制御ステップは、前記ビデオカメラにおいて、前記蓄積データベースから取得される動きベクトルデータに基づく特徴量データに基づいてアクチュエータに対する制御信号を生成し、前記蓄積データベースから取得される輝度データに基づく特徴量データに基づいて画像撮影カメラの撮影輝度制部に対する制御信号を生成するステップを含むことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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