JP5149783B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

トロイダル型無段変速機 Download PDF

Info

Publication number
JP5149783B2
JP5149783B2 JP2008334717A JP2008334717A JP5149783B2 JP 5149783 B2 JP5149783 B2 JP 5149783B2 JP 2008334717 A JP2008334717 A JP 2008334717A JP 2008334717 A JP2008334717 A JP 2008334717A JP 5149783 B2 JP5149783 B2 JP 5149783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
outer ring
trunnion
power rollers
ring raceway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008334717A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010156399A (ja
Inventor
宏史 石川
英司 井上
敏成 佐野
彬 伊地知
正美 菅谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
NSK Ltd
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2008334717A priority Critical patent/JP5149783B2/ja
Publication of JP2010156399A publication Critical patent/JP2010156399A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5149783B2 publication Critical patent/JP5149783B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Friction Gearing (AREA)

Description

この発明に係るトロイダル型無段変速機は、自動車用の変速装置として、或いは、ポンプ等の各種産業機械の運転速度を調節する為の変速装置として利用する。
自動車用自動変速装置として使用されるトロイダル型無段変速機は、特許文献1、非特許文献1、2等の多くの刊行物に記載されると共に、一部で実施されており、周知である。この様なトロイダル型無段変速機は、例えば図19に示す様に、互いに対向する軸方向側面をトロイド曲面とした入力ディスク1、1と、同じく出力ディスク2、2との間に、複数個のパワーローラ3、3を挟持して成る。運転時には、上記入力ディスク1、1の回転が、これら各パワーローラ3、3を介して上記出力ディスク2、2に伝達される。これら各パワーローラ3、3は、それぞれトラニオン4、4に回転自在に支持されており、これら各トラニオン4、4は、それぞれ上記両ディスク1、2の中心軸に対し捩れの位置にある枢軸(図示省略)を中心とする揺動変位を自在に支持されている。上記両ディスク1、2同士の間の変速比を変える場合は、例えば図示しない油圧式のアクチュエータにより上記各トラニオン4、4を上記枢軸の軸方向に変位させる。
この結果、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力、出力各ディスク1、2の内側面との転がり接触部(トラクション部)に作用する、接線方向の力の向きが変化(転がり接触部にサイドスリップが発生)する。そして、この力の向きの変化に伴って上記各トラニオン4、4が上記枢軸を中心に揺動し、上記各パワーローラ3、3の周面と上記入力、出力各ディスク1、2の内側面との接触位置が変化する。これら各パワーローラ3、3の周面を、上記入力ディスク1、1の内側面の径方向外寄り部分と、上記出力ディスク2、2の内側面の径方向内寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が増速側になる。これに対して、上記各パワーローラ3、3の周面を、上記入力ディスク1、1の内側面の径方向内寄り部分と、上記出力ディスク2、2の内側面の径方向外寄り部分とに転がり接触させれば、上記両ディスク1、2同士の間の変速比が減速側になる。
上述の様なトロイダル型無段変速機の運転時、上記各パワーローラ3、3は、上記両ディスク1、2から大きなスラスト荷重を受けつつ高速で回転する。この為に、上記各パワーローラ3、3と上記各トラニオン4、4との間に、それぞれスラスト玉軸受5、5を設け、これら各スラスト玉軸受5、5により、上記各パワーローラ3、3に加わる上記スラスト荷重を支承自在としている。これら各スラスト玉軸受5、5は、図20にも詳示する様に、上記各パワーローラ3の外側面(図20の下面)に形成された内輪軌道6と、上記各トラニオン4の内側面(図20の上面)に設置された外輪7の内側面に形成された外輪軌道8と、これら内輪軌道6と外輪軌道8との間に転動自在に設けられた、それぞれが転動体である玉9、9と、これら各玉9、9を保持する保持器10とから成る。
又、上記保持器10は、直径方向に亙り肉厚が均一な円輪状の主体11と、この主体11の円周方向複数個所に間欠的に設けられたポケット12、12とを備える。図示の構造の場合、これら各ポケット12、12の内面を、上記主体11の軸方向両側面に開口する円筒面により構成している。そして、これら各ポケット12、12内に、上記各玉9、9を転動自在に保持している。尚、上記図20に示した構造の場合、前記図19に示した構造とは異なり、上記外輪7を、上記各パワーローラ3を回転自在に支持する為の支持軸13、並びに、これら各パワーローラ3を上記各トラニオン4に、入力、出力各ディスク1、2の軸方向に関する変位を許容した状態で支持する為の枢支軸14と、一体に形成している。又、パワーローラ3の形状に関しても、図19の構造とは異ならせている。但し、これらの相違点は、本発明との関係では、重要ではない。
ところで、上述の様なスラスト玉軸受5は、トロイダル型無段変速機の運転時に、上記各パワーローラ3に加わるスラスト荷重を支承しつつ、高速で回転する。この為、運転時に上記各スラスト玉軸受5には、十分量の潤滑油を供給し、各部の潤滑及び冷却を行う必要がある。この為従来から、上記図20に示す様に、上記枢支軸14の内部に形成した給油孔15に潤滑油を送り込み、この給油孔15から分岐した分岐孔16を通じて、上記スラスト玉軸受5の内径側に潤滑油を供給(吐出)する事が行われている。この様にして供給された潤滑油は、上記各パワーローラ3(及び保持器10)の回転に伴う遠心力により、この保持器10の軸方向両側面(内外両側面)と上記各パワーローラ3の外側面及び上記各外輪7の内側面との間の隙間を、それぞれ外径側に流動する。そして、転がり接触部等の各部を潤滑すると同時に冷却する。これにより、上記スラスト玉軸受5の一部が著しく摩耗したり、或いは焼き付いたりする事を防止する。
又、従来から、上記スラスト玉軸受5に供給される潤滑油を、上記各ポケット12、12内に効率良く送り込む為に、上記図20及び図21に示した様に、上記主体11の軸方向側面に凹溝17、17を、この主体11の直径方向に亙り、上記各ポケット12、12を横切る状態で形成する事が知られている(特許文献2参照)。この様な構成によれば、上記保持器10が軸方向に変位した場合にも、上記各ポケット12、12内に十分量の潤滑油を供給できる。例えば上記図20に示した構造の場合には、上記主体11の内周縁部分18及び外周縁部分19と、これら両周縁部分18、19に対向する、上記各外輪7の内側面のうちの内径側、外径側両肩部20a、20b(主体11の内側面に凹溝17、17を設ける場合には、パワーローラ3の外側面のうちの内径側、外径側両肩部21a、21b)とが密接した場合にも、上記各凹溝17、17を通じて、上記各ポケット12、12内に十分量の潤滑油を供給できる。
但し、上述した様な構成を有する保持器10を含め、従来構造の保持器を使用した場合、スラスト転がり軸受の運転時に、潤滑油の攪拌抵抗が大きくなると言った問題を招く。この理由に就いて、上記図20及び図21に示した、上記保持器10を用いて説明する。前述した様に、この保持器10を構成する主体11は、その肉厚が直径方向に亙り一定である為、この主体11の軸方向両側面のうちで、円周方向に隣り合うポケット12、12同士の間部分には、平坦面部22、22が存在する。従って、これら各平坦面部22、22と、これら各平坦面部22、22に対向する内輪軌道6及び外輪軌道8との間には、円周方向に隣り合う各玉9、9の転動面(のうち保持器10から露出した部分)により円周方向両側を仕切られる、それぞれが或る程度大きな容積を有する転動体間空間23、23が形成された状態となる。
そして、上記各転動体間空間23、23には、上記各凹溝17、17内から溢れ出した潤滑油の一部や、これら各凹溝17、17以外の部分(円周方向に隣り合う凹溝17、17同士の間部分)から流入した潤滑油等が流れ込む。この為、上記各転動体間空間23、23は、或る程度まとまった量の潤滑油が滞留した状態となる。従って、トロイダル型無段変速機の運転時には、上記各玉9、9の転動面のうちで上記保持器10から露出した部分が、上記転動体間各空間23、23内に滞留した潤滑油と衝突する(潤滑油を掻き分ける)事になる。この結果、潤滑油の攪拌抵抗に基づく、前記パワーローラ3の回転抵抗(動トルク)が大きくなると言った問題を招く。
上述の様な潤滑油の攪拌抵抗の低減を図れる発明として、例えば特許文献3、4に記載された発明がある。このうちの特許文献3に記載された発明の場合には、保持器を構成する主体の軸方向側面のうち、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、この主体の内周縁及び外周縁にそれぞれ連通する、スパイラル溝を形成している。そして、このスパイラル溝により、転動体間空間内に流れ込んだ潤滑油を、上記保持器の内径側に向けて排出する様にしている。一方、上記特許文献4に記載された発明の場合には、主体の内周縁部分のうちで、円周方向に関して各ポケットから外れた部分に、潤滑油の流れを妨げる為の壁部を形成している。そして、これら各壁部によって、転動体間空間内に潤滑油が流れ込む事を防止している。この様な特許文献3、4に記載された何れの発明によっても、転動体間空間内に存在する潤滑油量を少なくできる為、攪拌抵抗の低減を図る上で有利になる。
但し、上記特許文献3に記載された発明の場合、スラスト玉軸受に供給される潤滑油量が多くなると、上記各スパイラル溝によって上記各転動体間空間から排出される潤滑油量よりも、これら各転動体間空間内に流入する潤滑油量が多くなり、結果として、これら各転動体間空間に、まとまった量の潤滑油が滞留してしまう。又、上記特許文献4に記載された発明の場合にも、スラスト玉軸受に供給される潤滑油量が多くなるにつれて、上記各転動体間空間内に流れ込む潤滑油量が増えてしまう。又、トロイダル無段変速機の運転時に、上記保持器は高速回転する為、上記各ポケット内に流れ込んだ潤滑油の一部が、上記各転動体間空間に向けて流れ出す可能性もある。この様に、上記特許文献3、4に記載された何れの発明の場合にも、転動体間空間自体の容積を小さくするものではない為、スラスト玉軸受に供給される潤滑油量が多くなった場合等に、攪拌抵抗を低減する効果を十分に得る事ができなくなる。
尚、本発明に関連するその他の先行技術文献としては、特許文献5〜8に記載された発明があるが、何れも上述の様な問題を解決できるものではない。
特開2001−317601号公報 実開平7−35847号公報 特開2004−340268号公報 特開2007−107625号公報 特開平10−246301号公報 特開2004−76912号公報 特開2001−254792号公報 特開2006−307900号公報 青山元男著、「別冊ベストカー赤バッジシリーズ245/クルマの最新メカがわかる本」、株式会社三雄社/株式会社講談社、平成13年12月20日、p.92−93 田中裕久著、「トロイダルCVT」、株式会社コロナ社、2000年7月13日
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、潤滑油の攪拌抵抗を低減して、スラスト転がり軸受のトルク損失を低減すると共に、各ポケット内に効率良く潤滑油を送り込む事ができる、トロイダル型無段変速機を実現すべく発明したものである。更に、必要に応じて、潤滑油の剪断抵抗の低減、更には、上記各ポケットの内面と転動体(玉)との干渉防止を実現する事を意図している。
本発明のトロイダル型無段変速機は何れも、例えば前述の図19に示した従来構造のトロイダル型無段変速機と同様に、入力ディスク及び出力ディスクと、複数個のトラニオンと、複数本の支持軸と、複数個のパワーローラと、複数組のスラスト転がり軸受とを備える。
このうちの入力ディスク及び出力ディスクは、相対回転を自在として互いに同心に支持されている。
又、上記各トラニオンは、上記両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされている。
又、上記各支持軸は、上記各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に、1本ずつ設けられている。
又、上記各パワーローラは、上記各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で、上記両ディスク同士の間に挟持されている。
又、上記各スラスト転がり軸受は、それぞれ、上記各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられている。
そして、上記各スラスト転がり軸受は、それぞれ、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成る。
、本発明のトロイダル型無段変速機にあっては、上記保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものである。
そして、上記主体の軸方向両側面(内外両側面)の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間(転動体間空間)の一部を塞ぐ凸部を設けている。
尚、これら各凸部により上記各空間を塞ぐ割合としては、前記図20に示した従来構造の場合の様に、上記各間部分に凸部を設けず、単に平坦面とした場合の空間の容積を100%とした場合に、少なくとも70%、好ましくは90%程度を塞ぐ事が好ましい。
特に請求項1に記載した発明の場合には、上記主体の軸方向両側面と、上記各パワーローラの外側面及び上記各外輪の内側面との間にそれぞれ形成される隙間の和(軸方向厚さの合計)を、上記主体の外周縁部分よりも内周縁部分で小さくする。
更に、上記請求項1に係る発明を実施する場合に好ましくは、上記各凸部と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間にそれぞれ形成される隙間の和を、内周縁部分に於ける隙間の和(軸方向厚さの合計)よりも大きく、且つ、外周縁部分に於ける隙間の和(軸方向厚さの合計)よりも小さくする。
一方、請求項2に記載した発明の場合には、上記主体の円周方向に関する上記各凸部の両側面により、上記各ポケットの内面の一部を構成し、これら各ポケットの内面を、上記主体の直径方向に関して、内側の球面部と外側の円筒面部とを中間部で滑らかに連続させて成るものとする。更に、これら各円筒面部を上記主体の外周面に連通(開口)させる。
又、上述した様な、請求項2に係る発明を実施する場合に好ましくは、請求項3に係る発明の様に、上記各ポケットの内面を構成する球面部のピッチ円直径を、各転動体(玉)のピッチ円直径よりも小さくする。
尚、請求項2及び請求項3に係る発明を実施する場合には、スラスト転がり軸受を構成する転動体として、玉を使用する。
又、請求項4に記載した発明の場合には、上記各凸部の母線形状を単一円弧状とし、これら各凸部の母線形状の曲率半径を、上記内輪軌道及び上記外輪軌道の曲率半径よりも小さくする。
一方請求項5に記載した発明の場合には、上記主体の軸方向に関する上記各凸部の先端部に、この主体の中心軸に直交する仮想平面に対し平行な平坦面を設ける。
又、請求項6に記載した発明の場合には、上記各凸部の外面形状を、上記内輪軌道及び上記外輪軌道の各軌道溝に沿う形状とする。
更に、本発明のトロイダル型無段変速機を実施する場合に好ましくは、例えば請求項7に係る発明の様に、上記主体の軸方向側面に、この主体の内周縁と上記各ポケットとを連通する潤滑油流路を設ける。
又、この様な請求項7に係る発明を実施する場合には、上記各ポケットと上記主体の外周縁とを連通する潤滑油流路を併せて設ける事もできる。即ち、前記図20及び図21に示した従来構造の場合と同様に、上記各ポケットを横切る状態で、潤滑油流路を設ける事ができる。
上述の様な構成を有する本発明のトロイダル型無段変速機によれば、潤滑油の攪拌抵抗を低減して、スラスト転がり軸受のトルク損失を低減できると共に、各ポケット内に効率良く潤滑油を送り込む事ができる。
即ち、本発明の場合には、保持器を構成する主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分と、内輪軌道及び外輪軌道との間に形成される空間の容積を、これら各間部分に凸部を設けない(単に平坦面とした)場合に比べて小さくできる。この為、上記各空間内に滞留可能な潤滑油量を少なくできる。従って、上記スラスト転がり軸受に供給される潤滑油量が多くなった場合にも、上記各空間内に滞留する潤滑油量を少なく抑えられる。又、上記各ポケット内に流入した潤滑油が、上記各空間内に流失する事も防止できる。この結果、スラスト転がり軸受の運転時に、上記各空間を各転動体が横切る場合に於ける、潤滑油の攪拌抵抗を低減して、上記スラスト転がり軸受のトルク損失(回転抵抗)を低減できる。更に、これら各空間内に流失する潤滑油量を少なく抑えられる事に伴い、上記各ポケット内に供給して、各転動体の転動面と、外輪軌道及び内輪軌道との転がり接触部の潤滑に供される潤滑油の量を増やす事もできる。
特に請求項1に係る発明によれば、上記保持器が軸方向に変位した場合に、上記主体のうちで回転中心からの距離が短い(回転半径の小さい)部分である内周縁部分を、相手面(パワーローラの外側面或いは外輪の内側面)に摺接或いは近接対向させる事ができる。言い換えれば、上記保持器の外周縁部分が相手面と摺接若しくは近接対向する事を防止できる。この為、外周縁部分を摺接或いは近接対向させた場合に比べて、スラスト転がり軸受の損失トルク、並びに、潤滑油の剪断抵抗を低減できる。又、上記主体の外周縁部分に於ける隙間を大きく確保できる為、上記各ポケット内に流入した潤滑油を効率良く外部に排出する事ができる。
又、請求項2に係る発明によれば、上記各ポケットの内面を、上記主体の軸方向両側面に開口する円筒面により構成する場合(図20参照)に比べて、上記各凸部の円周方向両側部分を、上記各ポケット内に保持される各玉の転動面の近傍まで拡大する事ができる。この為、上記各空間の容積をより小さくする事ができて、潤滑油の攪拌抵抗を更に低減できる。又、上記各ポケットの内面の一部を構成する円筒面部を、上記主体の外周面に連通させている為、これら各ポケット内に供給された潤滑油を、効率良く外部に排出する事もできる。更に、上記保持器の軸方向に関する位置決めを、所謂玉案内により規制できる為、この保持器(主体)の軸方向側面と、相手面とが干渉する(強く擦れ合う)事を有効に防止できる。
又、請求項3に係る発明によれば、上記各ポケットの内面のうちで、上記主体の直径方向に関する内端寄り部分と、これら各ポケット内に保持される各玉の転動面とが干渉する(強く擦れ合う)事を防止できる。この為、スラスト転がり軸受のトルク損失が大きくなる事を防止できる。
又、請求項4に係る発明によれば、上記各転動体として玉を使用し、上記内輪軌道及び上記外輪軌道の断面形状を円弧形とした場合に、上記各空間の容積を効果的に小さくできる。又、上記各凸部と上記内輪軌道及び上記外輪軌道とを接触しにくくする事もできる。
又、請求項5に係る発明によれば、上記各凸部の高さ管理を行い易くできると共に、これら各凸部の形状によっては、上記保持器が直径方向に変位した場合に、これら各凸部と上記内輪軌道及び上記外輪軌道とが干渉する事を防止する事もできる。
更に、請求項7に係る発明によれば、上記各ポケット内に潤滑油を効率良く送り込む事ができると共に、上記各空間内に流入する潤滑油量を少なく抑えられる。
[本発明の実施の形態の第1例]
図1〜7は、請求項4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の特徴は、保持器10aを構成する主体11aの軸方向両側面のうち、円周方向に隣り合うポケット12、12同士の間部分の形状を工夫する事により、これら各間部分と、内輪軌道6及び外輪軌道8との間にそれぞれ形成される空間の容積を小さくし、これら各空間内に滞留する潤滑油量を少なくする点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図19〜21に示した従来構造と同様である為、重複する図示並びに説明は省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
本例のスラスト玉軸受5aに組み込む保持器10aは、銅又は真鍮(高力黄銅)等の銅系合金、構造用炭素鋼等の鉄系合金等の金属材料製、或いは、ポリアミド等の合成樹脂製で、図4に示す様に、円輪状の主体11aと、この主体11aの円周方向複数個所に間欠的に設けられたポケット12、12とから成る、又、この主体11aの軸方向両側面には、この主体11aの直径方向に亙り、上記各ポケット12、12を横切る状態で、潤滑油流路となる凹溝17、17を設けている。尚、本例の場合にも、上記各ポケット12、12の内面を、前記図20、21に示した従来構造の場合と同様に、上記主体11aの軸方向両側面に開口する円筒面により構成している。
特に、本例の場合には、上記主体11aの軸方向両側面の直径方向中間部(内周縁部分18と外周縁部分19とに挟まれた部分)のうちで、円周方向に隣り合うポケット12、12同士の間部分に、上記主体11aの軸方向に膨出した凸部24、24をそれぞれ設けている。これら各凸部24、24は、それぞれの円周方向側面を部分円筒面状の凹面として、上記各ポケット12、12の内面に連続させている。又、上記各凸部24、24は、パワーローラ3の外側面に形成された内輪軌道6、及び、外輪7の内側面に形成された外輪軌道8の各軌道溝に沿う外面形状を有し、その大部分を、これら各軌道溝の内側に入り込ませている。
この為に、本例の場合には、上記各凸部24、24の母線形状を単一円弧状とし、これら各凸部24、24の母線形状の曲率半径r24を、上記内輪軌道6の母線形状の曲率半径r6 及び上記外輪軌道8の母線形状の曲率半径r8 よりも、隙間t分だけ小さくしている(r24+t=r6 =r8 )。更に、上記各凸部24、24のピッチ円直径を、上記内輪軌道6と上記外輪軌道8との間に設けられた各玉9、9のピッチ円直径に一致させている。これにより、上記保持器10aを、上記パワーローラ3の外側面と上記外輪7の内側面との間の軸方向中央に位置させた状態で、上記各凸部24、24の先端面と上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8とが、これら各軌道6、8の幅方向に亙り、一定の隙間tを介して対向する様にしている。
又、本例の場合には、上記保持器10aを、上記パワーローラ3の外側面と上記外輪7の内側面との間に組み込んだ状態で、上記各凸部24、24の大部分を、上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8の各軌道溝の内側に入り込ませるべく、上記隙間tの大きさ(凸部24、24の突出量)を規制している。具体的には、この隙間tの大きさを、上記主体11aの軸方向両側に設けられた1対の凸部24、24の先端部同士の間隔Dが、上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8の溝底同士の間隔L(≒各玉9、9の直径)の約80〜90%程度となる様に規制したり、或いは、上記各凸部24、24のうちで、上記各軌道溝の内側に入り込んだ部分の断面積が、これら各軌道溝の断面積の約70〜90%程度を占める様に規制している。
但し、上記隙間tの大きさは、上記主体11aの内周縁部分18と相手面(パワーローラ3の内径側肩部21a及び外輪7の内径側肩部20a)との間の隙間と、同じく外周縁部分19と相手面(パワーローラ3の外径側肩部21b及び外輪7の外径側肩部20b)との間の隙間との、少なくとも何れか一方の隙間よりも大きくする。これにより、上記保持器10aが軸方向に変位した際に、上記各凸部24、24が、上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8に干渉する(擦れ合う)事を防止する。又、上記隙間tの大きさは、上記各凸部24、24と上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8との間に流入した潤滑油の剪断抵抗を小さく抑える面からも、或る程度の大きさを確保する。
何れにしても、本例の場合には、上記主体11aの軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット12、12同士の間部分に、上述した様な形状を有する上記各凸部24、24を設ける事により、これら各凸部24、24と、上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8との間に形成される転動体間空間23a、23aの容積を、上記各凸部24、24を設けない場合(単に平坦面とした場合、図20参照)の転動体間空間23、23の容積に比べて、十分(少なくとも30%、好ましくは10%程度)に小さくできる。この為、上記各転動体空間23a、23a内に滞留可能な潤滑油量自体を少なくできる。従って、スラスト玉軸受5aの内径側に供給される潤滑油量が多くなった場合にも、上記各転動体空間23a、23a内に流入する(滞留する)潤滑油量を少なく抑えられる。又、上記各ポケット12、12内に流入した潤滑油が、上記各転動体間空間23a、23a内に流失する事も防止できる。更に、本例の場合には、上記スラスト玉軸受5aの内径側に供給された潤滑油を、前記各凹溝17、17を通じて上記各ポケット12、12内に送り込む事ができる為、上記各転動体間空間23a、23a内に流入する潤滑油量を少なくできる。この結果、上記スラスト玉軸受5aの運転時に、上記各転動体空間23a、23aを上記各玉9、9が横切る場合に於ける、潤滑油の攪拌抵抗を低減して、上記スラスト玉軸受5aのトルク損失(回転抵抗)を低減できる。
更に、上記各転動体間空間23a、23a内に流入する潤滑油量を少なく抑えられる事に伴い、上記各ポケット12、12内に供給して、上記各玉9、9の転動面と上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8との転がり接触部の潤滑に供される潤滑油の量を増やす事もできる。この様に、本例の場合には、上記各玉9、9を保持した上記各ポケット12、12内に十分量の潤滑油を効率良く供給できる為、従来構造の場合と同程度の冷却効率を、従来構造の場合に比べて少ない量の潤滑油(スラスト玉軸受5aの内径側に供給する潤滑油)により得る事ができる。又は、従来構造の場合と同程度の量の潤滑油を供給する事により、より一層の冷却効率を得る事ができる。
尚、本例の保持器10aを製造する場合には、上記主体11aと上記各凸部24、24とを一体に形成する事もできるし、それぞれ別個に造った後に接合する事もできる。即ち、上記保持器10aを、銅系合金や鉄系合金等の金属材料から造る場合には、上記各凸部24、24の厚さ寸法(突出量)を含めた厚さ寸法を有する円輪状の主体を造った後、切削加工乃至研削加工を施す事により、上記各ポケット12、12を形成すると共に、上記各凸部24、24を形成する事ができる。又、上記保持器10aを合成樹脂から造る場合にも、射出成型により、上記主体11aと上記各凸部24、24とを一体に形成する事ができる。更に、図7に示した様に、直径方向に亙り肉厚が均一な主体11と、上記各凸部24、24とをそれぞれ別個に造った後、これら各凸部24、24を、上記主体11のうちで、円周方向に隣り合うポケット12、12同士の間部分(平坦面部22、22)に、溶接、ろう付け、或いは、接着剤により接着する事により接合して、上記保持器10aとする事もできる。
[本発明の実施の形態の第2例]
図8〜11は、請求項2、4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の特徴は、保持器10bを構成する各ポケット12a、12aの内面形状を工夫した点にある。具体的には、これら各ポケット12a、12aの内面のうちで、主体11bの軸方向に関する両側部分を、各凸部24a、24aの円周方向側面により構成すると共に、上記各ポケット12a、12aの内面を、上記主体11bの直径方向に関して、内側の球面部25、25と、外側の円筒面部26、26とを中間部で滑らかに連続させた構成としている。
上記各球面部25、25は、単一中心を有する部分球状凹面で、それぞれの曲率半径を、上記各ポケット12a、12a内に保持する各玉9、9の転動面の曲率半径よりも、ポケット隙間分だけ僅かに大きくしている。又、上記各球面部25、25の曲率中心は、上記各ポケット12a、12a内に保持されるべき上記各玉9、9の中心と一致させている。一方、上記各円筒面部26、26は、上記保持器10bの放射方向に存在する軸をその中心とする、単一円筒面上に存在し、それぞれの曲率半径は、上記各球面部25、25の曲率半径と同じとしている。
更に、本例の場合には、上記各円筒面部26、26を、上記主体11bの外周面に連通(開口)させる事により、上記各ポケット12a、12aを、上記保持器10bの外径側に開口させている。従って、本例の場合には、これら各ポケット12a、12a内に潤滑油を導く為の凹溝17、17を、上記主体11aの内周縁とこれら各ポケット12a、12aとの間部分(内周縁部分18)にのみ形成している。この様な構成を有する本例の場合には、上記各玉9、9を、上記保持器10bの外径側から上記各ポケット12a、12a内に組み付ける(挿入する)。
以上の様な構成を有する本例の場合には、上述した実施の形態の第1例の場合に比べて、上記各凸部24a、24aの円周方向両側部分を、上記各玉9、9の転動面の近傍(ポケット隙間を残した位置)まで拡大できる。言い換えれば、上記第1例の構造の場合には、前記各凸部24、24の円周方向側面を部分円筒面状の凹面としていた為、上記各玉9、9の転動面との間には、転動体間空間23a、23aの一部である隙間27、27(図6参照)が存在していたが、本例の場合には、これら各隙間27、27を上記各凸部24a、24aの円周方向両側部分により小さくできる。この為、これら各凸部24a、24aと内輪軌道6及び外輪軌道8との間にそれぞれ形成される転動体間空間23b、23bの容積を、上記第1例の場合に比べて、更に小さくする事ができる。この結果、これら各転動体間空間23b、23b内に滞留する潤滑油量を更に少なくできる為、潤滑油の攪拌抵抗、更にはスラスト玉軸受5aのトルク損失(回転抵抗)を更に低減できる。
又、上記各ポケット12a、12aの内面を構成する上記各円筒面部26、26を、上記主体11bの外周面に連通させている為、上記各ポケット12a、12a内に供給された潤滑油を効率良く排出する事ができる。この為、これら各ポケット12a、12a内に潤滑油が滞留しにくくなり、この面からも潤滑油の攪拌抵抗の低減を図れる。
更に、本例の場合には、上記保持器10bの軸方向に関する位置決めを、所謂玉案内により規制できる。この為、上記主体11bの軸方向側面(内外両側面)と、相手面となるパワーローラ3の外側面及び外輪7の内側面とが干渉する(擦れ合う)事を有効に防止できる。
又、上述の様な構成を有する本例の保持器10bを製造する場合に、例えばこの保持器10bを金属材料から造る場合には、円周方向に隣り合うポケット12a、12a同士の間部分の円周方向に関する幅寸法を、完成品に比べて幅広に形成した中間素材を形成した後、回転式の削り工具により、円周方向側面を切削乃至は研削する事により形成する事ができる。又、上記保持器10bを合成樹脂により造る場合には、上記各ポケット12a、12aの内面形状に整合する外面形状を有する金型を使用し、射出成型後にこの金型をこれら各ポケット12a、12aの内側から上記保持器10bの外径側に引き抜く事により形成する事ができる。但し、本例の場合にも、直径方向に亙り肉厚が一定である主体11(図7参照)と上記各凸部24a、24aとを別個に造った後、これらを接合して、上記保持器10bとする事もできる。
尚、本例の関連する先行技術文献として、前記特許文献6に記載された発明があるが、この特許文献6に係る発明は、本例の場合とは異なり、各ポケットの内面を、主体の軸方向に関して球面部と円筒面部とを連続させる事により構成するものであり、本例の様に、上記各凸部24a、24aを大きくする事を意図したものではない。
その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[本発明の実施の形態の第3例]
図12は、請求項1、4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の特徴は、前述した実施の形態の第1例の構造に関して、保持器10cを構成する主体11cの軸方向両側面と、パワーローラ3の外側面及び外輪7の内側面との間にそれぞれ形成される隙間の和を、上記主体11cの直径方向位置に応じて規制した点にある。具体的には、この主体11cの内周縁部分18と、上記パワーローラ3の内径側肩部21a及び上記外輪7の内径側肩部20aとの間にそれぞれ形成される隙間(の軸方向に関する厚さ)の和(ain +aout =Wi )を、上記主体11cの外周縁部分19と、上記パワーローラ3の外径側肩部21b及び上記外輪7の外径側肩部20bとの間にそれぞれ形成される隙間(の軸方向に関する厚さ)の和(bin +bout =Wo )よりも小さくしている(Wi <Wo )。
更に、本例の場合には、上記主体11cの軸方向両側面の直径方向中間部のうち、円周方向に隣り合うポケット12同士の間部分に形成した各凸部24、24と、内輪軌道6との間に形成される隙間(tin)と、同じく外輪軌道8との間に形成される隙間(tout )との和(tin+tout =Wm )を、Wi <Wm <Wo の関係を満たす様に規制している。
上述の様な構成を有する本例の場合、次の様な問題を解決できる。即ち、トロイダル型無段変速の運転時、上記パワーローラ3が受けるスラスト荷重に伴い前記各トラニオン4(図19参照)は、その内側面を凹面とする方向に弾性変形する。この為、本例の様に、上記主体11cの軸方向両側面と相手面との間に形成される隙間の大きさを規制していない場合には、上記主体11cの外周縁部分19が、上記パワーローラ3の外径側肩部21b或いは上記外輪7の外径側肩部20bに干渉する(擦れ合う)可能性を生じる。そして、上記外周縁部分19は、上記主体11cのうちで回転中心からの距離が長い(回転半径が大きい)部分である為、その他の部分が相手面に摺接或いは近接対向した場合に比べて、トルク損失、並びに、潤滑油の剪断抵抗が大きくなると言った問題を招く。
これに対して、本例の場合には、上記各トラニオン4が弾性変形した場合にも、上記主体11cのうちで回転中心からの距離が短い(回転半径が小さい)部分である内周縁部分18が、上記パワーローラ3の内径側肩部21a或いは上記外輪7の内径側肩部20aに摺接或いは近接対向し、上記外周縁部分19が相手面に摺接或いは近接対向する事はない。この為、スラスト玉軸受5cの損失トルク、並びに、潤滑油の剪断抵抗の低減を図れる。又、本例の場合には、上記各凸部24、24と、上記内輪軌道6及び上記外輪軌道8とが干渉する事を防止できる為、スラスト玉軸受5aの耐久性が低下する事も防止できる。更に、上記外周縁部分19と上記各外径側肩部21b、20bとの間の隙間(bin 、bout )を大きく確保できる為、上記各ポケット12内に供給された潤滑油の排出性を向上する事もできる。
尚、本例に関連する先行技術文献として、前記特許文献7に記載された発明があるが、この特許文献7に係る発明は、本例の場合とは、隙間の大小関係が逆であり、上述の様な問題を解決する事を意図したものではないし、解決できるものでもない。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[本発明の実施の形態の第4例]
図13は、請求項1、2、4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の場合には、前述した実施の形態の第2例の構造に関して、主体11dの軸方向両側面と、パワーローラ3の外側面及び外輪7の内側面との間にそれぞれ形成される隙間の和を、上述した実施の形態の第3例の場合と同様に、上記主体11dの径方向位置に応じて規制している。
その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第3例及び前述した実施の形態の第2例の場合と同様である。
[本発明の実施の形態の第5例]
図14、15は、請求項2〜4、6、7に対応する、本発明の実施の形態の第5例を示している。本例の場合には、前述した実施の形態の第2例の構造に関して、各ポケット12b、12bの内面を構成する球面部25a、25aのピッチ円直径(PCD25a )を、内輪軌道6と外輪軌道8との間に設けられる玉9、9(図1等参照)のピッチ円直径(PCD9 )よりも小さくしている(PCD25a <PCD9 )。この為に、本例の場合には、上記各球面部25a、25aの曲率中心を、上記第2例の場合に比べて、主体11dの直径方向内側に位置させている。
この様な構成を有する本例の場合、上記第2例の構造に比べて、次の様な作用効果を得られる。即ち、この第2例の構造の場合、所謂玉案内の構成を採用している為、所謂軌道輪案内の構成を採用した場合に比べて、上記各ポケット12b、12bの内面により各玉9、9(図7等参照)の転動面を覆う面積の割合が高くなる。この為、例えば、トロイダル型無段変速機の運転時に、スラスト玉軸受に加わるラジアル荷重によって、上記各玉9、9の公転速度にばらつきが生じた場合に、トルク損失が増大し易くなる。
これに対して、本例の場合には、上記各球面部25a、25aのピッチ円直径を、上記各玉9、9のピッチ円直径よりも小さくする事により、上記各ポケット12b、12bの内面のうちで、上記主体11dの直径方向に関する内端寄り部分と、上記各玉9、9の転動面との間に、ポケット隙間以上の大きさ(例えばポケット隙間の2倍の大きさ)の隙間を形成できる。この為、上記各玉9、9の公転速度にばらつきが生じた場合にも、上記各ポケット12b、12bの内面のうちで上記主体11dの直径方向に関する内端寄り部分と、上記各玉9、9の転動面とが干渉する(擦れ合う)事を有効に防止できる。従って、本例の場合には、上記第2例の構造に比べて、トルク損失を低減できる。
尚、本例に関連する先行技術文献として、前記特許文献8に記載された発明があるが、この特許文献8に係る発明の場合には、本例の様に、上記各ポケット12b、12bの内面を球面部と円筒面部とにより構成するものではない。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第2例の場合と同様である。
[本発明の実施の形態の第6例]
図16〜18は、請求項2、3、5、7に対応する、本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の場合には、上述した実施の形態の第5例の構造に関して、主体11eの軸方向に関する各凸部24a、24aの先端部に、この主体11eの軸方向に直交する仮想平面に対して平行な平坦面28、28を形成している。
この様な構成を有する本例の場合、上記各凸部24a、24aの高さ寸法の管理を行い易くなる。即ち、前述した各例の場合の様に、各凸部24、24aの母線形状を単一円弧状とした場合には、例えばノギス等の測定工具を用いて検査工程等を行う場合に、上記各凸部24、24aの高さ寸法(突出量)を正確に測定する事は難しくなる。これに対して本例の場合には、上記各凸部24a、24aの先端部に上記各平坦面28、28を形成している為、これら各凸部24a、24aの高さ寸法を容易に、且つ、正確に測定できる。
更に、上記各平面部28、28を形成する事により、これら各平面部28、28を形成しない場合に比べて、保持器10bが軸方向に変位した場合に、上記各凸部24a、24aが内輪軌道6及び外輪軌道8に干渉しにくくできる。更に、各凸部の形状によっては(例えば大きくオフセットさせた形状の場合)、保持器が直径方向に移動した場合に、これら各凸部と内輪軌道6及び外輪軌道8とを接触しにくくする事もできる。又、本例の場合には、上記保持器10bの軽量化、材料費の削減等を図る事もできる。
その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第5例の場合と同様である。
上述した実施の形態の各例は何れも、転動体として玉を使用した場合に就いて説明したが、前述した実施の形態の第1例及び第3例の構造に関しては、転動体として円すいころ(テーパころ)を使用する事もできる。尚、この場合には、断面三角形状(或いは断面台形状)の凸部を、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に形成する事ができる。そして、この様に転動体として円すいころを使用した場合にも、転動体として玉を使用した場合と同様の作用効果を得る事ができる。又、各凸部の形状に関しても、上述した実施の形態の各例の形状に限定される事なく、各空間(転動体間空間)の一部を塞ぐ事ができれば、自由に設計する事ができる。
尚、本件は、トロイダル型無段変速機のパワーローラに用いられるスラスト転がり軸受に就いて述べているが、ギヤトレイン又はその他の部分に用いられるスラスト転がり軸受にも適用可能である。即ち、ギヤトレイン又はその他の部分に於いても、スラスト転がり軸受には十分量の潤滑油を供給する必要があり、スラスト転がり軸受の運転時に、潤滑油の攪拌抵抗が大きくなると言った問題が発生する恐れがある。この様な場合にも、外輪軌道と内輪軌道と転動体と保持器とを有するスラスト転がり軸受に於いて、この保持器は円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ凸部を設ける。これにより、上述の様なギヤトレイン又はその他の部分に組み込まれるスラスト転がり軸受に於いても、潤滑油の攪拌抵抗を抑制する事ができる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、パワーローラユニットの部分切断斜視図。 同じくパワーローラユニットの断面図。 同じく図2のA部拡大図。 同じく保持器を抜き出して示す斜視図。 同じく各ポケット内に玉を保持した状態で示す、保持器の正面図。 同じく図5のB−B断面図。 同じく保持器の製造方法の1例を示す斜視図。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同様の図。 同じく図4と同様の図。 同じく図5と同様の図。 同じく図10のC−C断面図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図2と同様の図。 同じく第4例を示す、図2と同様の図。 同じく第5例を示す、保持器の正面図。 同じく図14のD−D断面図。 本発明の実施の形態の第6例を示す、保持器の斜視図。 同じく正面図。 同じく図17のE−E断面図。 従来構造の1例を示す断面図。 パワーローラユニットの別例を示す断面図。 同じく各ポケット内に玉を保持した状態で示す、保持器の正面図。
1 入力ディスク
2 出力ディスク
3 パワーローラ
4 トラニオン
5、5a スラスト玉軸受
6 内輪軌道
7 外輪
8 外輪軌道
9 玉
10、10a、10b 保持器
11、11a〜11e 主体
12、12a、12b ポケット
13 支持軸部
14 枢支軸部
15 給油孔
16 分岐孔
17 凹溝
18 内周縁部分
19 外周縁部分
20a 内径側肩部
20b 外径側肩部
21a 内径側肩部
21b 外径側肩部
22 平坦面部
23、23a、23b 転動体間空間
24、24a 凸部
25、25a 球面部
26 円筒面部
27 隙間
28 平坦面

Claims (7)

  1. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数個のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた支持軸と、これら各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で上記両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられたスラスト転がり軸受とを備え、これら各スラスト転がり軸受は、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成るものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    この保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ凸部が設けられており、
    上記主体の軸方向両側面と、上記パワーローラの外側面及び上記外輪の内側面との間にそれぞれ形成される隙間の和が、上記主体の外周縁部分よりも内周縁部分で小さい事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数個のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた支持軸と、これら各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で上記両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられたスラスト転がり軸受とを備え、これら各スラスト転がり軸受は、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成るものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    この保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ凸部が設けられており、
    上記主体の円周方向に関して上記各凸部の両側面が、上記各ポケットの内面の一部を構成しており、これら各ポケットの内面が、上記主体の直径方向に関して、内側の球面部と外側の円筒面部とを中間部で滑らかに連続させて成るものであり、これら各円筒面部が上記主体の外周面に連通している事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 各ポケットの内面を構成する球面部のピッチ円直径が、各転動体のピッチ円直径よりも小さい、請求項2に記載したトロイダル型無段変速機。
  4. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数個のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた支持軸と、これら各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で上記両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられたスラスト転がり軸受とを備え、これら各スラスト転がり軸受は、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成るものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    この保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ凸部が設けられており、
    これら各凸部の母線形状が単一円弧状であり、これら各凸部の母線形状の曲率半径が、上記内輪軌道及び上記外輪軌道の曲率半径よりも小さい事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  5. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数個のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた支持軸と、これら各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で上記両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられたスラスト転がり軸受とを備え、これら各スラスト転がり軸受は、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成るものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    この保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ凸部が設けられており、
    上記主体の軸方向に関して上記各凸部の先端部に、この主体の中心軸に直交する仮想平面に対し平行な平坦面が設けられている事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  6. 相対回転を自在として互いに同心に支持された入力ディスク及び出力ディスクと、これら両ディスクの軸方向に関してこれら両ディスクの間部分に設けられ、それぞれの両端部に互いに同心に、且つ、これら両ディスクの中心軸に対して捩れの位置に設けられた枢軸を中心とする揺動変位を自在とされた複数個のトラニオンと、これら各トラニオンの内側面から突出する状態で、これら各トラニオン毎に1本ずつ設けられた支持軸と、これら各支持軸の周囲に回転自在に支持された状態で上記両ディスク同士の間に挟持された複数個のパワーローラと、これら各パワーローラの外側面と上記各トラニオンの内側面との間に設けられたスラスト転がり軸受とを備え、これら各スラスト転がり軸受は、上記各パワーローラの外側面に形成された内輪軌道と、上記各トラニオンの内側面に設置された外輪の内側面に形成された外輪軌道と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体と、これら各転動体を保持する保持器とから成るものであるトロイダル型無段変速機に於いて、
    この保持器が、円輪状の主体と、この主体の円周方向複数個所に間欠的に形成され、それぞれの内側に上記各転動体を転動自在に保持するポケットとを備えたものであり、上記主体の軸方向両側面の直径方向中間部のうちで、円周方向に隣り合うポケット同士の間部分に、これら各間部分と上記内輪軌道及び上記外輪軌道との間に存在する空間の一部を塞ぐ、これら内輪軌道及び外輪軌道の各軌道溝に沿う外面形状を有する凸部が設けられている事を特徴とするトロイダル型無段変速機。
  7. 主体の軸方向側面に、この主体の内周縁と各ポケットとを連通する潤滑油流路が設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したトロイダル型無段変速機。
JP2008334717A 2008-12-26 2008-12-26 トロイダル型無段変速機 Active JP5149783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334717A JP5149783B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 トロイダル型無段変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334717A JP5149783B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 トロイダル型無段変速機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010156399A JP2010156399A (ja) 2010-07-15
JP5149783B2 true JP5149783B2 (ja) 2013-02-20

Family

ID=42574453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334717A Active JP5149783B2 (ja) 2008-12-26 2008-12-26 トロイダル型無段変速機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5149783B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5659664B2 (ja) * 2010-09-28 2015-01-28 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
JP5747486B2 (ja) * 2010-11-29 2015-07-15 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機
JP2012117588A (ja) * 2010-11-30 2012-06-21 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP5696468B2 (ja) * 2010-12-22 2015-04-08 日本精工株式会社 トロイダル型無段変速機の製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004144261A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Nsk Ltd トロイダル型無段変速機
JP2004156738A (ja) * 2002-11-07 2004-06-03 Ntn Corp スラストころ軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010156399A (ja) 2010-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4803031B2 (ja) 自動調心ころ軸受用保持器の製造方法
WO2013035745A1 (ja) 転がり軸受用保持器、及び転がり軸受
KR20080078016A (ko) 레이디얼 구름 베어링, 특히 단열 깊은 홈 구름 베어링
KR20080078036A (ko) 레이디얼 구름 베어링, 특히 단열 깊은 홈 구름 베어링
CN105793587A (zh) 锥形滚子轴承和动力传递装置
JP5149783B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2007120687A (ja) 保持器付自動調心ころ軸受
JP5418658B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5212075B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US7033302B2 (en) Toroidal-type continuously variable transmission
JP4710402B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5909918B2 (ja) ころ軸受用保持器
JP2003120683A (ja) スラストころ軸受
JP5899628B2 (ja) スラスト転がり軸受用保持器、パワーローラ用スラスト転がり軸受及びトロイダル型無段変速機
JP4258708B2 (ja) トロイダル型無段変速機
US6800046B2 (en) Toroidal-type continuously variable transmission
JP2003254338A (ja) 円すいころ軸受
JP2014202302A (ja) 円すいころ軸受用保持器及び円すいころ軸受
JP2008111505A (ja) スラスト針状ころ軸受
JP4994630B2 (ja) 円錐ころ軸受
JP5659664B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP5747486B2 (ja) トロイダル型無段変速機
JP2006349081A (ja) 自動調心ころ軸受
JP2001099253A (ja) トロイダル型無段変速機
CN118019918A (zh) 滚动轴承

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5149783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151207

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350