JP5149460B1 - 隙間閉塞部材の調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】隙間閉塞部材の進退方向の位置調整が容易であり、かつ調整位置を保持できる隙間閉塞部材の調整装置を提供する。
【解決手段】調整装置20は、複数の係合部31を有する装置本体30と、装置本体30にスライド動作および変位動作が可能となるように支持され、連結部41を介して隙間閉塞部材15を進退動作させるスライド部材40と、係合部31と係合可能な被係合部51を有する制動部材50と、付勢手段60とを備える。制動部材50は、スライド部材40の変位動作によって、スライド動作に係る規制位置と解除位置との間を移動可能であり、付勢手段60は制動部材50を規制位置に付勢する。
【選択図】図2

Description

本発明は、方立と引き戸との間または引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材の突出量を調整するための調整装置に関するものである。
中方立と引き戸との間または引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間に対して、この隙間を閉塞するために隙間閉塞部材が設けられている。この隙間は、施行時の具合や使用時間の経過によって必要以上に大きくなったり、小さくなったりすることがあり、隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置が種々提案されている。
特許文献1には、隙間調整部材を中縦枠に設け、隙間調整部材の進退方向の前方から調整ねじを用いて戸体と中縦枠との間の隙間を調整する隙間調整具が開示されている。
特許文献2には、中方立に対して、前面に閉塞部材が挿入でき、かつ側壁に貫通孔を有するスリットを設け、スリット内に閉塞部材を挿入し、貫通孔に挿入したカム材の回動により、閉塞部材を進退自在とした片引き戸が開示されている。
特許文献3には、中方立の引き戸側の端部に縦溝を形成し、複数の弾性支持具の各一端を縦溝の奥方部に固定し、各他端を閉塞部材に連結させて配設し、閉塞部材が引き戸に常時弾接するようにした中方立が開示されている。
特開平11−107650号公報 特許第4487408号公報 特開2010−270561号公報
特許文献1では、隙間調整部材の進退方向の前方から調整する構成となっているが、調整の度に戸体を外す必要があり、調整に手間がかかる。
特許文献2では、貫通孔に挿入したカム材の回動により、閉塞部材を進退自在としているが、カム材を回動させるための工具が別途必要である。また、カム材の回動後の角度によっては、隙間調整部材の進退方向の前方からの力が加わった際に、隙間調整部材が後退し、調整位置を保持できない可能性がある。さらに、カム材が例えば樹脂で形成されていた場合、工具であるドライバ等を用いてカム材を回動させることによりネジが壊れてしまう可能性がある。
特許文献3では、閉塞部材が常に相手部材に押し付けられて当接するため、早期に摩耗する。また、閉塞部材が常に所定の力で相手部材に対して付勢されているため、引き戸の開閉時に閉塞部材と相手部材とが擦れる異音が発生する。
上記の点に鑑み、本発明は、隙間閉塞部材の進退方向の位置調整が容易であり、かつ調整位置を保持できる隙間閉塞部材の調整装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様では、方立または縦框の長手方向に形成された収容溝に、引き戸表面に対して直角方向で進退自在となるように挿入され、前記方立と前記引き戸との間または前記引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置として、前記方立または縦框に固定され、かつ前記隙間閉塞部材の進退方向に並んだ複数の係合部を有する装置本体と、前記隙間閉塞部材の進退方向へのスライド動作と、該進退方向と直交する方向への変位動作とが可能となるように前記装置本体に支持され、かつ前記隙間閉塞部材に連結された連結部を有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたときの力を受けて、前記連結部を介して前記隙間閉塞部材を進退動作させるスライド部材と、前記スライド部材に固定され、かつ前記係合部と係合可能な被係合部を有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向への前記スライド部材の変位動作によって、前記係合部と前記被係合部とが係合して前記スライド部材のスライド動作を規制する規制位置と、前記係合部と前記被係合部との係合が解除されて前記スライド部材のスライド動作を許容する解除位置との間を移動自在に構成された制動部材と、前記制動部材を前記規制位置に付勢する付勢手段とを備えている。
この第1態様によると、隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向へのスライド部材の変位動作によって、制動部材は解除位置に移動し、その解除位置でスライド部材のスライド動作が許容される。すなわち、このスライド部材を手でスライド操作することで、その連結部に連結された隙間閉塞部材が進退し、その隙間閉塞部材の突出量を調整することができる。一方で、調整が終了した後は、付勢手段の付勢力により、前記制動部材が規制位置に移動するため、スライド部材のスライド動作は規制される。すなわち、隙間閉塞部材の移動も規制され、隙間閉塞部材は調整した位置で保持される。このような構成とすることにより、隙間閉塞部材の突出量の調整位置を保持することができる。さらに、隙間閉塞部材の突出量の調整を工具なしで容易に実現することができる。
本発明の第2態様では、第1態様における付勢手段は、装置本体とスライド部材との間に介在された板バネである。そして、この板バネは、前記規制位置に付勢されている制動部材が該付勢力に抗して押された状態で前記スライド部材が前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたとき、前記スライド部材の前記隙間閉塞部材の進退方向へのスライドを案内する。
この第2態様によると、スライド部材が隙間閉塞部材の進退方向に操作されたとき、板バネによりスライド部材のスライド動作を隙間閉塞部材の進退方向に案内することができる。したがって、板バネがガイド部材を兼ねることとなり、装置本体やスライド部材に別のガイドを設ける必要がなく、その分、部品点数の削減や、加工工数の削減をすることができる。
本発明の第3態様では、第1態様の調整装置において、スライド部材と、付勢手段とは一体に形成されている。
この第3態様によると、スライド部材と付勢手段とが一体に形成されているため、部品点数の削減や、加工工数の削減をすることができる。
本発明の第4態様では、第1態様の調整装置において、装置本体の係合部は、隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向の左右両側のスライド部材に連続して設けられる。また、制動部材の被係合部は、スライド部材両側の係合部とそれぞれ対応する位置に設けられていて、規制位置では該両側の係合部と係合する。
この第4態様によると、装置本体の係合部と制動部材の被係合部とは、規制位置では、スライド部材の隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向の左右両側において係合される。これにより、規制位置において、スライド部材のスライド動作をより確実にかつ安定して規制することができる。
本発明の第5態様では、方立または縦框の長手方向に形成された収容溝に、引き戸表面に対して直角方向で進退自在となるように挿入され、前記方立と前記引き戸との間または前記引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置であって、前記方立または縦框に固定され、かつ前記隙間閉塞部材の進退方向に並んだ複数の係合部を有する装置本体と、前記装置本体にスライド可能に支持され、前記隙間閉塞部材に連結された連結部と、前記係合部と係合する被係合部とを有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたときの力を受けて、前記連結部を介して前記隙間閉塞部材を進退動作させるスライド部材と、前記隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向に操作されたときの力を受けて、前記スライド部材の被係合部を前記本体の係合部に押し付けて前記スライド部材のスライド動作を規制する押付位置と、該係合部と該被係合部との押し付けを解除して前記スライド部材のスライド動作を許容する解除位置とを移動自在に構成された制動部材と、前記制動部材を前記押付位置に付勢する付勢部材とを備えている。
この第5態様によると、隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向へのスライド部材の変位動作によって、制動部材は解除位置に移動して、装置本体の係合部に対するスライド部材の被係合部の押し付けを解除する。これにより、スライド部材のスライド動作が許容される。一方で、調整が終了した後は、付勢手段の付勢力により、制動部材は押付位置に移動するため、スライド部材の被係合部が装置本体の係合部に押し付けられ、スライド部材のスライド動作は規制される。すなわち、隙間閉塞部材の移動も規制され、隙間閉塞部材は調整した位置で保持される。このような構成とすることにより、隙間閉塞部材の突出量の調整位置を保持することができる。さらに、隙間閉塞部材の突出量の調整を工具なしで実現することができる。
本発明によると、隙間閉塞部材の進退方向の位置調整が容易であり、かつ調整位置を保持することが可能な隙間閉塞部材の調整装置を提供することができる。
(a)は第1の実施形態に係る片引き戸の構成例を示す図であり、(b)は片引き戸に用いる中方立の側面図である。 (a)は図1(b)のA−A線断面図であり、(b)は図1(b)のX枠内の拡大図である。 装置本体の側面図を示す、図2(b)のB−B線断面図である。 スライド部材の背面図を示す、図2(b)のC−C線断面図である。 スライド部材が装置本体に支持された状態における図2(b)のC−C線断面図である。 第2の実施形態に係る調整装置例を示す図であり、(a)は図1(b)のA−A線断面図であり、(b)は図1(b)のX枠内の背面拡大図である。 スライド部材の背面図を示す、図6(b)のD−D線断面図である。 その他の実施形態に係る他の調整装置例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用範囲あるいはその用途を制限することを意図するものではない。
<第1の実施形態>
図1は第1の実施形態に係る片引き戸および中方立の構成例を示す図である。
図1(a)に示すように、片引き戸10は、左右両側に配置された縦枠11を有し、これら両方の縦枠11の間に、控え壁14の開口側端部に設けられた方立としての中方立12が配置されている。引き戸13は、両方の縦枠11の間で戸面に沿った方向(図1で左右方向)にスライド可能に支持されており、開動作の際は、控え壁14と手前側で重なるようにスライド動作する。さらに、片引き戸10は、中方立12と引き戸13との間に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材15を備えている。なお、本開示では、引き戸13とは、片引き戸10を構成する戸をいうものとする。
中方立12は、図1(b)に示すように、長手方向に全長にわたって形成された収容溝16を有している。また、中方立12には、挿入孔17が3つ形成されており、後述する隙間閉塞部材15の突出量を調整する調整装置20が挿入されている。なお、挿入孔17は3つに限られるものではなく、例えば、3つ以上であってもよい。中方立12は、その下端にストッパ18を有しており、ストッパ18は中方立12に挿入される隙間閉塞部材15が下に落ちないように保持する。
隙間閉塞部材15は、図2(a)に示すように、隙間を閉塞する閉塞部15aと、この閉塞部15aを支持する金属製の支持部15bとを有している。隙間閉塞部材15の支持部15bの側面(図2(a)で左右側面)には、長手方向に略全長にわたって形成されたスリット15cを有している。そして、隙間閉塞部材15は、中方立12の収容溝16に引き戸13の表面に沿った方向に対して直交する方向(図2(a)で上下方向)に進退自在となるように挿入されている。
(調整装置)
調整装置20は、図2〜図4に示すように、樹脂製の装置本体30、スライド部材40、および制動部材50と、付勢手段としての金属製の板バネ60とを備えている。
装置本体30は、図2(a),(b)に示すように、長円形板状のキャップ部33を有しており、キャップ部33の表面(図2(a)で左側面)には、キャップ部33の外周縁から所定の間隔をあけて凹陥する凹部35が形成されている。また、キャップ部33裏面(図2(a)で右側面)の長手方向(図2(a)で上下方向)の上下の外側には、複数の鉤状の抜け止め部34が、キャップ部33と一体に突設されている。図示しないが、挿入孔17は、図内Yにおいて掘り込み加工されており、キャップ部33がその表面から裏面に向かう方向(図2で右方向)に押し込まれ、抜け止め部34が上記掘り込み加工部分にはめ込まれることで、装置本体30は中方立12に抜け止めされて固定される。
キャップ部33の凹部35の略中央には、図2(b)および図3に示すように、スライド部挿入孔37が貫通して設けられており、キャップ部33の幅方向(図2(b)で左右方向)の左右の両側から、スライド部挿入孔37の下方(図3で右方向)に向かって延びる左右1対の係合本体部36がキャップ部33と一体に形成されている。係合本体部36の下端部(先端部)には凹部からなる断面三角状の複数の第1係合部31が、キャップ部33の長手方向(図3で上下方向)に連続して設けられている。また、係合本体部36は、図2(b)および図3に示すように、その相対する係合本体部36の対向面に、キャップ部33の裏面から係合本体部36の下端部に向かって延び、キャップ部33の長手方向に第1係合部31と同じ間隔で連続する凹部からなる断面三角状の複数の第2係合部32を有している。なお、第1および第2係合部31,32は断面三角状に限定されず、例えば断面台形状であってもよい。また、連続する複数の第1および第2係合部31,32の三角状の凹部−凹部間の間隔は必ずしも一定でなくてもよい。
スライド部40は、図2(a)に示すように、装置本体30のキャップ部33の平面部分と平行するように配置され、指による操作を受ける操作部43と、スリット15cの長手方向(図2(a)で紙面と直交する前後方向)と直交するように、スリット15cにはめ込まれた連結部41とを有しており、操作部43の裏面(図2で右側面)と連結部41とを連結固定するL字型の固定部44が、操作部43および連結部41に一体に形成されている。操作部43は、厚さ方向(図2(a)で左右方向)への変位動作と、隙間閉塞部材15の進退方向(図2で上下方向)へのスライド動作とが可能となるように後述する板バネ60により装置本体30に支持されている。操作部43の表面(図2で左側面)には、指で操作する時に指が滑らないように滑り止め部42が設けられている。
制動部材50は、図4に示すように、操作部43の幅方向(図4で左右方向)の左右両側の裏面(図4で下面)に一体に形成され、かつ該操作部43の裏面から操作部43の厚さ方向(図4で下方向)に延びる鉤状の左右1対のアーム部53を有し、この各アーム部53は、スライド部材40の固定部44から一定の間隔dをあけて配置されている。左右のアーム部53の下端部(先端部)には、操作部43の裏面と対向する面(図4で上側の面)に装置本体30の第1係合部31と噛み合うように形成された凸部からなる断面三角状の第1被係合部51が設けられている。また、アーム部53の外側の側面には、装置本体30の第2係合部32と常時噛み合うように形成された凸部からなる断面三角状の第2被係合部52が設けられている。なお、第1および第2係合部31,32を凸部からなる断面三角状とし、かつ第1および第2被係合部51,52を凹部からなる断面三角状としてもかまわない。
板バネ60は、図2(a)に示すように、装置本体30とスライド部材40との間に介在されている。より具体的には、板バネ60は装置本体30のキャップ部33と、スライド部材40の操作部43との間に介在されており、キャップ部33に対して操作部43を離間させる方向(図2(a)で左方向)に付勢している。
さらに、板バネ60は、図2(b)に示すように、装置本体30のキャップ部33表面の左右の両側に、隙間閉塞部材15の進退方向と平行に2つ並べて配置されている。このように配置された板バネ60により、スライド部材40が隙間閉塞部材15の進退方向に操作されたとき、スライド部材40のスライド動作を隙間閉塞部材15の進退方向に案内することができる。したがって、装置本体30やスライド部材40に別のガイドを設ける必要がなく、部品点数の削減や、加工工数の削減をすることができる。
(隙間閉塞部材の突出量の調整)
次に、第1の実施形態における調整装置20による隙間閉塞部材15の突出量の調整について説明する。
まず、隙間閉塞部材15の突出量の調整が不要で、スライド部材40の操作部43を操作しないときには、図2(a)および図5に示すように、板バネ60により、操作部43に設けられた制動部材50には、図2(a)で左方向(図5で上方向)の付勢力が与えられる。この板バネ60の付勢力により、制動部材50は、第1被係合部51が装置本体30の第1係合部31に係合する規制位置に付勢されて保持される。
このように、非操作の場合には、装置本体30の第1係合部31に制動部材50の第1被係合部51が係合されるため、スライド部材40のスライド動作が規制される。これにより、隙間閉塞部材15のスライド動作も規制される。ここで、図5に示すように、装置本体30の第1係合部31と制動部材50の第1被係合部51とは、隙間閉塞部材15の進退方向と直交する方向(図5で左右方向)の左右両側で係合している。このような構成とすることにより、規制位置において、スライド部材40のスライド動作をより確実にかつ安定して規制することができる。
次に、操作者が隙間閉塞部材15の突出量を調整するときには、まず、指により、規制位置にあるスライド部材40の操作部43を板バネ60の付勢力に抗して押し込む(図5で下方向)。この操作により、スライド部材40に固定された制動部材50も図5のZの方向(図5で下方向)に移動し、制動部材50の第1被係合部51と装置本体30の第1係合部31との係合が解除される。換言すると、制動部材50は、第1被係合部51と装置本体30の第1係合部31との係合が解除される解除位置に移動する。次に、操作者は、操作部43を解除位置に押し込んだ状態で、隙間閉塞部材15の進退方向(図5で紙面と直交する前後方向)に操作部43をスライド動作させることにより、隙間閉塞部材15の突出量を調整することができる。図2〜5の例では、第1係合部31の数が8で、隙間閉塞部材15の突出量を8段階調整できる例を示している。なお、突出量の調整は、8段階より多くてもよいし、少なくてもよい。
ここで、図5に示すように、制動部材50が解除位置に移動した状態においても、第2被係合部52は装置本体30の第2係合部32と係合している。しかしながら、第2被係合部52の後方のアーム部53とスライド部材40の固定部44との間に間隔dのスペースが設けられているため、隙間閉塞部材15の進退方向に操作する力が与えられたとき、アーム部53が撓んでスライド部材40のスライド動作を許容し、そのスライド動作の後に第2被係合部52が他の位置の第2係合部32と係合する。このような構成とすることにより、隙間閉塞部材15の突出量の調整操作後に隙間閉塞部材15が保持される位置をあらかじめ確認しながら、突出量の調整を行うことができる。
隙間閉塞部材15の突出量の調整が終わったときには、操作者はスライド部材40の操作部43から指を離す。すると、操作前の状態と同様に、制動部材50は、板バネ60の付勢力により、第1被係合部51が装置本体30の第1係合部31に係合する規制位置に付勢される。規制位置では、隙間閉塞部材15のスライド動作も規制される。すなわち、隙間閉塞部材15の調整位置は保持される。
<第2の実施形態>
図6および図7は第2の実施形態に係る隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置の一例を示す図である。ここで、第1の実施形態と同様の要素には、同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
(調整装置)
第1の実施形態の調整装置と比較すると、本実施形態に係る調整装置21は、制動部材70(説明の便宜上別の符号を用いる)を有しており、付勢手段としての板バネ60に代えてバネ61を有している。また、スライド部材40は、図7に示すように、操作部43の裏面(図7で下面)に一体に形成されて、操作部43の厚さ方向(図7で下方向)に延びるアーム部46が、操作部43の幅方向(図7で左右方向)の左右両側に、スライド部材40の固定部44から一定の間隔dをあけて配置されている。また、アーム部46の外側の側面には、装置本体30の第2係合部32と常時噛み合うように形成された三角状の被係合部45が設けられている。
制動部材70は、図6〜図7に示すように、装置本体30のキャップ部33およびスライド部材40の操作部43の中心に、操作部43の操作面から突出し、かつ突出部分を隙間閉塞部材15の進退方向と直交する方向(図6(a)で左右方向)に移動自在に支持された押付操作部72を有している。また、制動部材70は、図7に示すように、スライド部材40の固定部44とアーム部46との間に隙間閉塞部材15の進退方向と直交する方向(図7で上下方向)に移動可能に挿入された押付部71を有しており、押付部71は押付操作部72と一体に形成されている。
バネ61は、図7に示すように、操作部43の平面部と平行に配置され、かつスライド部材40に固定されたキャップ80と、押付操作部72との間に介在されており、キャップ80に対して押付操作部72を離間させる方向(図7で上方向)に付勢している。
また、図6(b)に示すように、装置本体30のキャップ部33の裏面には、スライド部材40の隙間閉塞部材15の進退方向へのスライド動作を案内するためのガイド部47が、スライド部材40の固定部44の両側に、隙間閉塞部材15の進退方向に平行して設けられている。
(隙間閉塞部材の突出量の調整)
次に、上記実施形態における調整装置21による隙間閉塞部材15の突出量の調整について説明する。
まず、隙間閉塞部材15の突出量の調整が不要で、制動部材70の押付操作部72を操作しないときには、図7に示すように、バネ61により、押付部71には図7で上方向の付勢力が与えられる。このバネ61の付勢力により、制動部材70の押付部71は、スライド部材40の被係合部45を装置本体30の第2係合部32(図示しない)に押し付ける押付位置に付勢される。このとき、スライド部材40の操作部43を隙間閉塞部材15の進退方向(図7で紙面と直交する前後方向)にスライド動作させようとしても、被係合部45が装置本体30の第2係合部32に押し付けられて、被係合部45と第2係合部32との係合がロックされているため、移動させることができない。この押付位置による押し付けは、被係合部45を装置本体30の第2係合部32に付勢させる必要はなく、「被係合部45が固定部44側に移動することにより、スライド部材40のスライド動作が許容されること」を抑止できる範囲で押し付けできればよい。
次に、操作者が隙間閉塞部材15の突出量を調整するときには、まず、指により、押付位置にある制動部材70の押付操作部72をバネ61の付勢力に抗して押し込む(図7で下方向)。この操作により、制動部材70の押付部71も図7のZの方向(図7で下方向)に移動し、装置本体30の第2係合部32に対するスライド部材40の被係合部45の押し付けが解除される。換言すると、制動部材70は、被係合部45と第2係合部32との係合ロック状態が解除され、スライド部材40のスライド動作が許容される解除位置に移動する。操作者は、操作部43を解除位置に押し込んだ状態で、隙間閉塞部材15の進退方向(図7で紙面と直交する前後方向)に操作部43をスライド動作させることにより、隙間閉塞部材15の突出量を調整することができる。
<その他の実施形態>
図8は隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置の他の例を示す図である。
その他の実施形態に係る調整装置22は、第1の実施形態で付勢手段として用いた板バネ60に代えて、スライド部材40の操作部43の裏面に一体に形成された樹脂製の付勢部62を有している。
このように、付勢部62をスライド部材40の操作部43の裏面に一体に形成することにより、第1の実施形態と同様の効果が得られる。このような構成とすることにより、板バネ60が不要となり、部品点数を削減することができる利点がある。
本発明は、進退方向の位置の調整を容易にし、かつ調整した位置での固定が可能な調整装置を得ることができる点で極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
12…中方立(方立)、 13…引き戸、 15…隙間閉塞部材、 16…収容溝、 20,21,22…調整装置、 30…装置本体、 31…第1係合部(係合部)、 32…第2係合部(係合部)、 40…スライド部材、 41…連結部、 45…被係合部、 50,70…制動部材、 51…第1被係合部(被係合部)、 60…板バネ(付勢手段)、 61…バネ(付勢手段)、 62…付勢部(付勢手段)

Claims (5)

  1. 方立または縦框の長手方向に形成された収容溝に、引き戸表面に対して直角方向で進退自在となるように挿入され、前記方立と前記引き戸との間または前記引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置であって、
    前記方立または縦框に固定され、かつ前記隙間閉塞部材の進退方向に並んだ複数の係合部を有する装置本体と、
    前記隙間閉塞部材の進退方向へのスライド動作と、該進退方向と直交する方向への変位動作とが可能となるように前記装置本体に支持され、かつ前記隙間閉塞部材に連結された連結部を有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたときの力を受けて、前記連結部を介して前記隙間閉塞部材を進退動作させるスライド部材と、
    前記スライド部材に固定され、かつ前記係合部と係合可能な被係合部を有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向への前記スライド部材の変位動作によって、前記係合部と前記被係合部とが係合して前記スライド部材のスライド動作を規制する規制位置と、前記係合部と前記被係合部との係合が解除されて前記スライド部材のスライド動作を許容する解除位置との間を移動自在に構成された制動部材と、
    前記制動部材を前記規制位置に付勢する付勢手段とを備えている
    ことを特徴とする隙間閉塞部材の調整装置。
  2. 請求項1記載の隙間閉塞部材の調整装置において、
    前記付勢手段は、前記装置本体と前記スライド部材との間に介在された板バネであり、前記板バネは、前記規制位置に付勢されている制動部材が該付勢力に抗して押された状態で前記スライド部材が前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたとき、前記スライド部材の前記隙間閉塞部材の進退方向へのスライドを案内する
    ことを特徴とする隙間閉塞部材の調整装置。
  3. 請求項1記載の隙間閉塞部材の調整装置において、
    前記スライド部材と、前記付勢手段とは一体に形成されている
    ことを特徴とする隙間閉塞部材の調整装置。
  4. 請求項1記載の隙間閉塞部材の調整装置において、
    前記装置本体の係合部は、前記隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向の左右両側のスライド部材に連続して設けられ、
    前記制動部材の被係合部は、前記スライド部材両側の係合部とそれぞれ対応する位置に設けられていて、前記規制位置では該両側の係合部と係合する
    ことを特徴とする隙間閉塞部材の調整装置。
  5. 方立または縦框の長手方向に形成された収容溝に、引き戸表面に対して直角方向で進退自在となるように挿入され、前記方立と前記引き戸との間または前記引き戸の枠体となる縦框の召し合い部分の対向面側に生じる隙間を閉塞する隙間閉塞部材の突出量を調整する調整装置であって、
    前記方立または縦框に固定され、かつ前記隙間閉塞部材の進退方向に並んだ複数の係合部を有する装置本体と、
    前記装置本体にスライド可能に支持され、前記隙間閉塞部材に連結された連結部と、前記係合部と係合する被係合部とを有しており、前記隙間閉塞部材の進退方向に操作されたときの力を受けて、前記連結部を介して前記隙間閉塞部材を進退動作させるスライド部材と、
    前記隙間閉塞部材の進退方向と直交する方向に操作されたときの力を受けて、前記スライド部材の被係合部を前記装置本体の係合部に押し付けて前記スライド部材のスライド動作を規制する押付位置と、該係合部と該被係合部との押し付けを解除して前記スライド部材のスライド動作を許容する解除位置とを移動自在に構成された制動部材と、
    前記制動部材を前記押付位置に付勢する付勢部材とを備えている
    ことを特徴とする隙間閉塞部材の調整装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011132687A (ja) * 2009-12-22 2011-07-07 Kaken Hanbai Kk 引き戸の隙間閉塞部材の調整機構

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