JP5147777B2 - 発光デバイスの検査治具 - Google Patents

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この発明は、レーザダイオードなどの発光デバイスの検査治具に関するものである。
電子デバイスの製造分野では、デバイスを製品に組付ける前に、デバイスの初期故障を低減する目的で、高温のオーブン内でデバイスに通電を行ない、初期故障を示す不具合のあるデバイスを除去するバーンインテストと呼ばれるスクリーニングテストを実施している。
レーザダイオードなどの発光デバイスにおいても、初期故障デバイスを事前に排除するため、バーンインテストを実施しており、このバーンインテストでは、恒温槽内で一定時間、発光デバイスに通電を行ない、発光デバイスの放射光の光量を受光素子で確認している。具体的には、自動パワー制御(APC制御)により、発光デバイスの発光量が小さくなってくると、その発光デバイスに対する通電電流を増加させ、一定の発光量となるように制御する。この制御の下で、通電電流が所定範囲に入っていない発光デバイスが、初期不具合品として除去される。
この発光デバイスのバーンインテストでは、第1の課題として、発光デバイスの排熱を行ない、発光デバイスの温度を所定値に保つことが重要である。発光デバイスに通電して発光させると、発光デバイスは自己発熱するので、発光デバイスの排熱を行なわない場合には、発光デバイスの素子温度が上昇し、それに伴なって発光特性が変化するので、正確なテストを行なうには、発光デバイスの排熱を行なうことが重要となる。
また、発光デバイスのバーンインテストでは、第2の課題として、発光デバイスの放射光を正確に受光素子に照射することも重要である。発光デバイスと受光素子との間の距離間隔が変化し、受光素子への照射量にバラツキが発生すると、受光素子における測定値にバラツキが生じ、発光デバイスの放射光量を正確に測定できないので、正確なテストを行なうには、発光デバイスと受光素子との間の距離間隔を一定に保つことが重要となる。
特許文献1には、複数の半導体デバイスのそれぞれの上方にヒートシンクを設け、各半導体デバイスとヒートシンクとの伝熱接触が一定となるように、バネを用いてヒートシンクを半導体デバイスに押し付けるものが開示されている。この特許文献1における各ヒートシンク内には、ヒータ、温度センサ、流体通路が設けられ、半導体デバイスの温度を温度センサで監視しながら、ヒータにより加熱し、また、流体経路の水などの流体を流し、半導体デバイスの排熱を行なう。特許文献2には、半導体デバイスの上方に放熱フィンを設け、圧縮バネを用いて放熱フィンに圧力を加え、その放熱フィンを半導体デバイスのパッケージに圧接し、半導体デバイスの放熱を行なうものが開示されている。
特開2006−317403号公報 特開平3−270247号公報
前述のように、特許文献1、2では、ヒートシンクまたは放熱フィンを半導体デバイスの上方に配置し、これらのヒートシンクまたは放熱フィンをバネにより半導体デバイスに押し付け、半導体デバイスの熱を効率的に放熱する。しかしながら、発光デバイスをバーンインテストする場合には、発光デバイスの放射光を計測する必要があり、発光デバイスに対向してその放射光を計測する受光素子を設置する必要がある。そのため、発光デバイスの上方にヒートシンクまたは放熱フィンを配置する構造では、検査ボードの寸法が大きくなり、また、ヒートシンク部分の構造が複雑になる問題がある。
ヒートシンクを発光デバイスの下方に配置する場合には、発光デバイスはヒートシンクに載置されるが、このヒートシンクが押し付けられて移動する移動距離だけ、発光デバイスも移動する結果となる。この発光デバイスの移動は、発光デバイスと受光素子との間の距離間隔を変化させ、受光素子への照射量にバラツキを誘発し、発光デバイスの放射光量を正確に測定できない不都合をもたらす。
この発明は、このような問題と不都合を改善することのできる発光デバイスの検査治具を提案するものである。
この発明による発光デバイスの検査治具は、複数の発光デバイスを支持するデバイス検査ボードと、このデバイス検査ボードに対向し複数の受光素子を支持する受光検査ボードとを備え、複数の各検査セクションのそれぞれにおいて、発光デバイスと受光素子が1つの対となって対向し、発光デバイスの放射光が受光素子で受光される発光デバイスの検査治具であって、デバイス検査ボードは、各検査セクションにおいて、発光デバイスに給電する給電ソケットと、発光デバイスを載置し発光デバイスからの熱を排熱するヒートシンクと、ヒートシンクとそれに載置された発光デバイスを受光検査ボードに向かって付勢する圧縮バネ部材と、ヒートシンクを所定位置にロックするロック状態とそのロック状態を解放した解放状態とを取り得るストッパ部材とを有し、また、受光検査ボードは、各検査セクションにおいて、受光素子を支持する支持ブロックを有し、さらに、各検査セクションには、受光素子と対向する方向における発光デバイスの移動に応じて支持ブロックを移動させる応動手段が設けられ、デバイス検査ボードと受光検査ボードとを互いに押圧する中で、発光デバイスとそれに対応する受光素子との距離間隔を所定値に調整し、発光デバイスをヒートシンクに押圧することを特徴とする。
この発明による発光デバイスの検査治具では、各検査セクションにおいて、発光デバイスと受光素子との間の距離間隔を所定値に調整し、併せて、発光デバイスをヒートシンクに押圧することができ、より正確なバーンインテストを行なうことができ、また、ストッパ部材を用いて、ヒートシンクの移動をロックした状態で、発光デバイスを載置することができるので、発光デバイスの載置作業も簡単にすることができる。
図1は、この発明による発光デバイスの検査治具の実施の形態1におけるデバイス検査ボードを段階Aの状態で示す部分断面図である。 図2は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具における受光検査ボードを段階Aの状態で示す部分断面図である。 図3は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具における受光検査ボードの一部を示す平面図である。 図4は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具の各段階A〜Eの状態を示す図表である。 図5は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具を段階Bの状態で示す部分断面図である。 図6は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具を段階Cの状態で示す部分断面図である。 図7は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具を段階Dの状態で示す部分断面図である。 図8は、距離間隔が所定値である場合における放射光の受光面積を説明する説明図である。 図9は、距離間隔が所定値から変化した場合における放射光の受光面積を説明する説明図である。 図10は、この発明による発光デバイスの検査治具の実施の形態3を段階Dの状態で示す部分断面図である。
以下この発明のいくつかの実施の形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
この発明による発光デバイスの検査治具の実施の形態1について説明する。実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100は、複数の発光デバイス1を検査するのに使用される。発光デバイス1は、具体的には、レーザダイオードであり、検査治具100は、複数の発光デバイス1に対するバーンインテストを行なうときに使用される。実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100は、デバイス検査ボード10と、受光検査ボード30を含む。
(1)デバイス検査ボード10の説明
図1は、デバイス検査ボード10を示す部分断面図である。このデバイス検査ボード10は、n個の複数の発光デバイス1のそれぞれを支持するn個のデバイス搭載セクション10S1〜10Snを有するように構成される。個数nは、例えば100とされ、デバイス検査ボード10には、100個のデバイス搭載セクション10S1〜10Snが形成される。これらの各デバイス搭載セクション10S1〜10Snは、互いに同じに構成される。図1には、隣接する2つのデバイス搭載セクション10S1、10S2を示す。各デバイス搭載セクション10S1〜10Snは、それぞれデバイス検査ボード10に直交する基準軸線O1−O1を有する。
デバイス検査ボード10は、上面ボード11と、下面ボード13と、n個の複数のヒートシンク15と、n個の給電ソケット17と、n個の圧縮バネ部材19と、n個のストッパ部材21と、n個のシャフト部材23を有する。上面ボード11と下面ボード13は、ともに熱伝導性の金属材料、例えばアルミニウムで構成された平板であり、図示しない間隔部材を用いて所定の間隔をおいて、互いに平行に配置される。これらの上面ボード11と下面ボード13を使用してn個のデバイス搭載セクション10S1〜10Snが構成される。各デバイス搭載セクション10S1〜10Snのそれぞれは、1つの発光デバイス1に対応して、図1に示すように、ヒートシンク15と、給電ソケット17と、圧縮バネ部材19と、ストッパ部材21と、シャフト部材23が、それぞれ1つずつ配置される。上面ボード11の上面には、組付基準平面111が形成されている。
ヒートシンク15は、熱伝導率の高い金属材料、例えば銅またはアルミニウムを用いて、例えば円筒形に構成される。このヒートシンク15は、その軸線が、各デバイス搭載セクション10S1〜10Snの基準軸線O1−O1と一致し、上面ボード11および下面ボード13と垂直となるようにして、上面ボード11と下面ボード13の間に配置される。具体的には、ヒートシンク15は、大径部分151と小径部分152を有し、大径部分151は上面ボード11と下面ボード13との間に位置し、また、小径部分152は大径部分151の上部に形成され、上面ボード11に形成された貫通孔112に嵌め込まれる。小径部分152の上面には、デバイス載置面153が形成される。大径部分151の上端面は、上面ボード11の下面に対向する。
このデバイス載置面153には、発光デバイス1が載置される。この発光デバイス1は円筒形に構成され、その軸線が、各デバイス搭載セクション10S1〜10Snの基準軸線O1−O1と一致するようにして、デバイス載置面153に載置される。発光デバイス1は、本体部分1aと基台部分1bを有し、本体部分1aの上端中央から、基準軸線O1−O1の方向に放射光を上方へ向かって放射する。基台部分1bは、本体部分1aの下部に、本体部分1aよりも大きな径をもって形成される。この基台部分1bは、基準軸O1−O1の方向に標準長さAを持っているが、この標準長さAには、例えば±0.1mmのバラツキが存在し、この標準長さAのバラツキがバーンインテストを不正確とする1つの要因となる。なお、全ての発光デバイス1について、本体部分1aの長さには、バラツキはないとする。
ヒートシンク15の内周の中心部には、ソケット収納孔154が形成されている。このソケット収納孔154は、大径部分151の下端面から小径部分152の中央部分に至るように、基準軸線O1−O1に沿って延長される。このソケット収納孔154に、給電ソケット17が配置される。給電ソケット17は、ソケット収納孔154よりも僅かに小さい外径を持って円筒状に構成され、下面ボード13に取付られる。発光デバイス1の基台部分1bから導出された接続リードが、ヒートシンク15の小径部分152を通じて給電ソケット17に嵌め込まれ、給電ソケット17に接続される。給電ソケット17は、発光デバイス1に給電を行ない、発光デバイス1を発光させる。ヒートシンク15の大径部分151は、給電ソケット17の外周を囲むように配置され、ヒートシンク15は、この給電ソケット17を案内軸として利用して、基準軸線O1−O1に方向に移動される。この構造によって、ヒートシンク15の移動機構を簡単化するとともに、デバイス検査ボード10の厚みを薄くすることができ、デバイス検査ボード10および検査治具100を小型化でき、また給電ソケット17をヒートシンク15の内部にコンパクトに収容することができる。
ヒートシンク15の大径部分151には、複数のバネ収容孔155が形成されている。これらのバネ収容孔155は、ソケット収納孔154を囲むように、その周囲に複数個互いに等しい角度間隔で形成される。これらのバネ収容孔155は、それぞれ基準軸線O1−O1の方向に延長される。これらのバネ収容孔155は、具体的には、2個以上形成される。例えば、3個のバネ収容孔155を形成する場合には、それらは互いに120度の角度間隔で、4個のバネ収容孔155を形成する場合には、それらは90度の角度間隔で形成される。これらのバネ収容孔155の中に、圧縮バネ部材19が配置される。この圧縮バネ部材19は、複数のバネ収容孔155のそれぞれに収容された複数の圧縮バネ191によって構成される。これらの圧縮バネ191は、それぞれコイルバネで構成され、それらの下端が下面ボード13に係合し、その上端がバネ収容孔155の上端底部に係合し、ヒートシンク15を上面ボード11に向かって付勢する。各デバイス搭載セクション10S1〜10Snのそれぞれにおいて、全てのバネ収容孔155の径と長さは、互いに同じとされ、また全ての圧縮バネ191は、互いに同じバネ特性を持つように構成される。
ヒートシンク15の大径部分151の外周には、ストッパ部材21が配置される。このストッパ部材21は、複数の例えば2つまたは3つのストッパ211を含む。これらのストッパ211は、大径部分151の外周に、互いに等しい角度間隔で配置される。これらのストッパ211は、それぞれ押圧バネ212とストッパ片213を含む。図1には、1つのストッパ211しか図示しないが、他のストッパ211も同じに構成される。各ストッパ211は、ロック状態LKと開放状態REとを取り得るように構成される。ロック状態LKでは、ストッパ片213は押圧バネ212によって、大径部分151の外周面の係合孔に圧接され、その結果、ヒートシンク15は基準軸線O1−O1の方向の移動がロックされる。解放状態REでは、ストッパ片213は、押圧バネ212を圧縮し、大径部分151との係合が外れ、その結果、ヒートシンク15は基準軸線O1−O1の方向の移動が許容される。
ヒートシンク15の大径部分151には、シャフト部材23が設けられる。このシャフト部材23は、複数の例えば2つのシャフト231を含む。これらの複数のシャフト231は、大径部分151の上端面に、基準軸線O1−O1の周りに、互いに等しい180度の角度間隔で植設され、基準軸線O1−O1と平行に延びるようにして、大径部分151に固定される。図1には、1つのシャフト231しか図示しないが、他のシャフト231も同じに構成される。シャフト231は、上面ボード11と垂直に、上面ボード11を貫通してその上方に延びる。
(2)受光検査ボード30の説明
図2は、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100における受光検査ボード30を示す部分断面図である。この受光検査ボード30は、n個の複数の発光素子3のそれぞれを支持するn個の受光検査セクション30S1〜30Snを有するように構成される。個数nは、デバイス検査ボード10に支持された発光デバイス1の数nと等しく、例えば100とされ、受光検査ボード30には、100個の受光検査セクション30S1〜30Snが形成される。これらの各受光検査セクション30S1〜30Snは、すべて同じに構成される。図2は、隣接する2つの受光検査セクション30S1、30S2を示す。各受光検査セクション30S1〜30Snは、それぞれ受光検査ボード30に垂直な基準軸線O2−O2を有する。
受光検査ボード30は、上面ボード31と、下面ボード33と、n個の支持ブロック35と、n個の把持機構部37を有する。上面ボード31と下面ボード33は、ともに熱伝導性の金属材料、例えばアルミニウムで構成された平板であり、下面ボード33の上面に接合するようにして、上面ボード31が配置される。下面ボード33の下面には、その全面に伝熱性の良い樹脂シート333が貼り付けられる。この樹脂シート333の表面に組付基準平面331が形成される。樹脂シート333は、後で説明する段階B〜Eにおいて、各発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合したときに、各発光デバイス1の傷付きを防止し、また、各発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合したときに、その発光デバイス1が通電状態にあれば、その通電により発生する熱を放熱させる。これらの上面ボード31と下面ボード33を使用してn個の受光検査セクション30S1〜30Snが構成される。各受光検査セクション30S1〜30Snには、図2に示すように、1つの受光素子3に対応して、1つの支持ブロック35と、1つの把持機構部37が配置される。
各受光検査セクション30S1〜30Snにおいて、上面ボード31には、例えば正方形形状の受光素子収容孔311が形成されている。この受光素子収容孔311は、その軸線が、基準軸線O2−O2と一致するようにして、上面ボード31を貫通するように形成される。この受光素子収容孔311に、1つの受光素子3と、それを支持する1つの支持ブロック35が配置される。受光素子3は、円筒状に形成され、その軸線が、基準軸線O2−O2と一致するようにして、支持ブロック35により支持される。
支持ブロック35は、熱伝導性の金属材料、例えばアルミニウムを用いて円板状に形成され、その軸線が、基準軸線O2−O2と一致するようにして、受光素子収容孔311内に配置される。支持ブロック35は、弾性取付手段36により、上面ボード31に取り付けられる。支持ブロック35には、複数のシャフト231に対応する複数の挿通孔351が形成され、また、支持ブロック35の上面には、把持機構部37が取り付けられる。下面ボード33にも、複数のシャフト231に対応する複数の挿通孔335が形成される。
図3は、受光検査セクション30S1、30S2の平面図である。弾性取付手段36は、例えば4つの板バネ361を含み、これらの4つの板バネ361により、受光素子収容部311の壁面に取り付けられる。4つの板バネ361は、支持ブロック35の外周に、互いに等しい角度間隔で配置され、支持ブロック35をその基準軸線O2−O2の方向に移動可能に支持する。
複数の挿通孔351、335は、シャフト231と同じ数だけ形成される。各挿通孔351は、支持ブロック35を貫通するように、また各挿通孔335は、下面ボード33を貫通するように、基準軸線O2−O2と平行に形成される。各挿通孔351、335は、各シャフト231に対応するように、基準軸線O2−O2の周りに、互いに180度の角度間隔で、各シャフト231よりも僅かに大きな径を持って形成され、各挿通孔351、335には、各シャフト231が摺動可能に挿通される。
1つの把持機構部37は、複数の例えば2つの把持機構371を有する。これらの把持機構371は、各挿通孔351の両側に位置するようにして、支持ブロック35の上面に配置される。各把持機構371は、相対向する一対の把持片Hを有する。これらの各把維機構371は、各挿通孔351に挿通される各シャフト231に対して、シャフト231を把持する把持状態HLと、シャフト231に対する把持を解放する解放状態REとを取り得る。把持状態HLでは、一対の把持片Hが互いに接近するように移動し、それらの間にシャフト231を把持する。この把持状態HLでは、シャフト231を介して支持ブロック35とヒートシンク15とが連結される。解放状態REでは、一対の把持片Hが互いに離間した位置に復帰し、シャフト231との把持状態が解消され、支持ブロック35とヒートシンク15との連結も解消する。
受光検査ボード30の各受光検査セクション30S1〜30Snにおける把持機構部37は、対応するデバイス検査ボード10のデバイス搭載セクション10S1〜10Snにおけるシャフト部材23とともに、応動手段110を構成する。この応動手段110は、把持機構部37の各把持機構371が把持状態HLにあるときに、発光デバイス1の基準軸線O1−O1の方向の移動に応じて、受光素子3を基準軸線O2−O2の方向に移動させる。具体的には、発光デバイス1の基準軸線O1−O1の方向における移動とともにヒートシンク15が移動し、このヒートシンク15に移動に伴ないシャフト部材23の各シャフト231が基準軸線O1−O1の方向に移動し、この各シャフト231の移動が、把持状態HLにある各把持機構371により、支持ブロック35を移動させ、受光素子3を移動させる。
(3)実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100の各段階の説明
実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100は、図4に示す段階A〜Dを経て、最終段階Eとされる。発光デバイスの検査治具100は、段階A、Bでは、恒温槽の外部に置かれ、段階C、D、Eでは恒温槽内に設置され、最終段階Eで、バーンインテストが実施される。これらの各段階A〜Eについて、順次説明する。
(31)段階Aの説明
段階Aは、n個の発光デバイス1をデバイス検査ボード10に載置する段階であり、恒温槽の外部で実施される。この段階Aでは、図4に示すように、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30は、非組付状態とされ、デバイス検査ボード10の上部は解放される。この段階Aにおけるデバイス検査ボード10が、図1に示される。この段階Aでは、デバイス検査ボード10における全てのストッパ部材21の各ストッパ211は、ともにロック状態LKとされ、各ヒートシンク15は、基準軸線O1−O1の方向の移動がロックされる。この段階Aにおいて、全てのデバイス搭載セクション10S1〜10Snに、それぞれ発光デバイス1が載置される。基準軸線O1−O1の方向におけるヒートシンク15の移動が、ストッパ部材21によりロックされた状態で、各発光デバイス1がヒートシンク15の載置面153に載置されるので、発光デバイス1の載置作業を簡単に行なうことができる。各発光デバイス1は、その軸線が、各デバイス搭載セクション10S1〜10Snの基準軸線O1−O1と一致し、基台部分1bがデバイス載置面153に接合するようにして、各デバイス搭載セクション10S1〜10Snのヒートシンク15の載置面153上に載置され、各発光デバイス1のリード端子が、対応する給電ソケット17に嵌め込まれる。この段階Aでは、各給電ソケット17から各発光デバイス1への給電は停止され、各発光デバイス1は放射光を出力しない。
(32)段階Bの説明
段階Bは、段階Aの後で、デバイス検査ボード10に、受光検査ボード30を組み付ける組付初期段階であり、恒温槽の外部で実施される。この段階Bでは、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30が組付けられ、図5に示す組付初期段階の発光デバイスの検査治具100が構成される。図5において、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30は、デバイス検査ボード10の各デバイス搭載セクション10S1〜10Snの上に、対応する受光検査ボード30の受光検査セクション30S1〜30Snがそれぞれ重なる態様で組付けられ、n個の検査セクション100S1〜100Snが構成される。図5では、デバイス搭載セクション10S1の上に受光検査セクション30S1が重なり、これらのデバイス搭載セクション10S1と、受光検査セクション30S1により、検査セクション100S1が構成される。また、デバイス搭載セクション10S2の上に受光検査セクション30S2が重なり、これらのデバイス搭載セクション10S2と、受光検査セクション30S2により、検査セクション100S2が構成される。他の検査セクション100S3〜100Snも同様に構成される。
この段階Bでは、図5に示すように、受光検査ボード30の組付基準平面331が,デバイス検査ボード10の組付基準平面111と平行に対向し、また、各受光検査セクション30S1〜30Snの基準軸線O2−O2が、対応する各デバイス搭載セクション10S1〜10Snの基準軸線O1−O1と一致するようにして、受光検査ボード30がデバイス検査ボード10に組付けられる。図5では、基準軸線O−Oを示しているが、この基準軸線O−Oは、互いに一致した基準軸線O1−O1、O2−O2を含むものと理解されたい。
段階Bでは、具体的には、各検査セクション100S1〜100Snにおける支持ブロック35の各挿通孔351と下面ボード33の各挿通孔335に、対応する各シャフト231が嵌り込むように位置決めされ、受光検査ボード30がデバイス検査ボード10に組付けられる。受光検査ボード30は、下面ボード33の組付基準平面331が、図5に示すように、発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合する位置まで組み込まれ、デバイス検査ボード10の各シャフト231は、支持ブロック35の各挿通孔351と下面ボード33の各挿通孔335に挿通され、組付基準平面111、331は、互いに平行に対向する。各シャフト231が各挿通孔351、335に嵌め込まれた状態で、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30が位置決めされ、各検査セクション100S1〜100Snのそれぞれにおいて、発光デバイス1と受光素子3の軸線を基準軸線O−O上で一致させることができ、後の段階Eにおいて、正確なバーンインテストを実施することができる。各シャフト231を各挿通孔351、335に挿通する簡単な構成により、デバイス検査ボード10および検査治具100を簡単化し、それらを小型化することができる。
段階Bでは、図4に示すように、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30との間の締付圧力Pは、P=0であり、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30に対する締付けは、行なわれない。ここで、各発光デバイス1の基台部分1bの標準長さAのバラツキを考慮すると、段階Bでは、受光検査ボード30は、全ての発光デバイス1の中で、標準長さAが最も大きい発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合した状態となる。標準長さAのバラツキ以外に、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩れも考慮すると、段階Bでは、受光検査ボード30は、全ての発光デバイス1の中で、基台部分1bの上面が最も高い位置にある発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合した状態となる。図5は、例えば、検査セクション100S1における発光デバイス1の基台部分1bの上面が最も高いとして、受光検査ボード30の組付基準平面331がこの検査セクション100S1における発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合した状態を示す。検査セクション100S2における発光デバイス1の基台部分1bの上面は、検査セクション100S1における発光デバイス1の基台部分1bの上面よりも低いものとして、受光検査ボード30の組付基準平面331に接合していない。
なお、段階Bでは、図4に示すように、デバイス検査ボード10における全てのストッパ部材21の各ストッパ211は、ともにロック状態LKとされ、各ヒートシンク15は、基準軸線O−Oの方向の移動がロックされる。したがって、発光デバイス1の中で、基台部分1bの上面が最も高い位置にある発光デバイス1の基台部分1bの上面に受光検査ボード30が接合した状態で、受光検査ボード30の移動はブロックされる。また、段階Bでは、受光検査ボード30における全ての把持機構部37の各把持機構371は解放状態REとされ、各シャフト231と支持ブロック35とは、連結されない。また、段階Bでも、各給電ソケット17から各発光デバイス1への給電は停止されている。
(33)段階Cの説明
この段階Cは、段階Bの後で、全ての検査セクション100S1〜100Snのそれぞれにおいて、発光デバイス1と受光素子3との間の距離間隔Dを所定値に調整する段階であり、発光デバイスの検査治具100は恒温槽の内部に移行される。ただし、この段階Cでは、恒温槽の温度は常温とされる。この恒温槽内には、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30を互いに相手側へ締付る締付部材が設置され、段階Cでは、図4に示すように、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全てのストッパ手段21の各ストッパ211を開放状態REとした状態で、前記締付手段を使用してデバイス検査ボード10と受光検査ボード30との間に締付圧力P1が与えられる。この締付手段は、検査治具100を載置する載置台とそれに対向する対向基板を有し、例えば載置台を対向基板に向かって、締付圧力P1で押圧する。検査治具100は、載置台上に、デバイス検査ボード10を下にして設置され、締付圧力P1は、デバイス検査ボード10を受光検査ボード30に向かって押し上げる。
段階Cにおける締付圧力P1は、次の段階D、Eにおける締付圧力P2よりも小さい。この締付圧力P1は、全ての発光デバイス1における標準長さAのバラツキと、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩りを考慮した上で、受光検査ボード30の組付基準平面331が、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全ての発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合するに足りる圧力とされる。段階Cでは、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全てのストッパ部材21の各ストッパ211が開放状態REとされているので、基台部分1bの上面が高い発光デバイス1は、組付基準平面331により押圧され、圧縮バネ部材19を圧縮し、デバイス検査ボード10の上面ボード11の貫通孔112内に沈み込む。
具体的には、仮に、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩りを考慮しないとすると、全ての発光デバイス1の基台部分1bの標準長さAが、例えば±0.1mmであるので、締付圧力P1は、少なくとも、0.2mmだけ受光検査ボード30がデバイス検査ボード10に近付くような圧力とされ、この圧力P1により、受光検査ボード30の組付基準平面331が、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全ての発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合する結果となる。
図6は、段階Cにおける発光デバイスの検査治具100を示す部分断面図である。図5に示す段階Bにおいて、検査セクション100S1における発光デバイス1の基台部分1bの上面が、検査セクション100S2における発光デバイス1の基台部分1bの上面よりも高いので、図6において、検査セクション100S1では、発光デバイス1が圧縮バネ部材19を圧縮し、貫通孔112の中に少し沈み込むが、検査セクション100S2では、発光デバイス1の沈み込みはないとして図示している。
この段階Cでは、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける発光デバイス1における標準長さAのバラツキと、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩りを考慮した上で、受光検査ボード30の組付基準平面331が、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全ての発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合するので、結果として、この段階Cでは、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1と受光素子3との間の距離間隔Dは、全て同じ所定値D0に揃えられる。
段階Cでは、最初に全ての検査セクション100S1〜100Snの全ての把持機構部37は、開放状態REとされるが、受光検査ボード30の組付基準平面331が、全ての検査セクション100S1〜100Snにおける全ての発光デバイス1の基台部分1bの上面に接合した後、図4に示すように、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、全ての把持機構部37の各把持機構371が同時に把持状態HLとされる。この全ての把持機構部37の把持機構371が把持状態HLとされる結果、それ以降では、段階D、Eにおいて、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1と受光素子3との距離間隔Dが同じ所定値D0に揃えられた状態が保持されることになる。
以上にように、段階Cでは、各検査セクション100S1〜100Snにおいて、距離間隔Dが所定値D0に揃えられ、この状態が段階C以降でも保持される。
(34)段階Dの説明
この段階Dは、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30との組付最終段階であり、段階Cに続き恒温槽の中で実施される。ただし、この段階Dでも、恒温槽の温度は常温とされる。この段階Dは、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1を対応するヒートシンク15に強く押圧する。具体的には、段階Dでは、図4に示すように、段階Cの後で、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30の間の締付圧力をP2に上昇させ、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1を締付圧力P2で、対応するヒートシンク15に強く押圧する。締付圧力P2は、段階Cにおける締付圧力P1よりも大きく、各検査セクション100S1〜100Snのそれぞれで、組付基準平面331、111が互いに接合するような圧力とされる。
図7は、段階Dにおける検査治具100の状態を示す部分断面図である。図7に示すように、段階Dでは、組付基準平面331、111は、強い締付圧力P2により、互いに接合している。この段階Dでは、全ての検査セクション100S1〜100S2において、距離間隔Dを所定値D0に保持した状態で、発光デバイス1は、強い締付圧力P2によりヒートシンク15の載置面153に押圧され、発光デバイス1とそれに対応するヒートシンク15との間の熱伝達が良好な状態とされる。
この段階Dでは、図4に示すように、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、全てのストッパ部材21の各ストッパ211は、段階Cに続いて開放状態REとされ、また、全ての把持機構部37の各把持機構371は、段階Cに続いて把持状態HLを保持する。全てのストッパ部材21の各ストッパ211が開放状態REとされるので、締付圧力P2により、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1は、それぞれの圧縮バネ部材19を圧縮しながら、デバイス検査ボード10の上面ボード11の貫通孔112の内部へさらに押込まれ、対応するヒートシンク15もデバイス検査ボード10の下面ボード13に向かって移動する。全ての把持機構部37の把持機構371が把持状態HLとされているため、ヒートシンク15の移動とともに応動手段110により、支持ブロック30も同じ移動量だけ移動するので、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、距離間隔Dは所定値D0に揃えられた状態を保持する。支持ブロック35が弾性取付部材36により受光検査ボード30の上面ボード31に取付られているので、各検査セクション100S1〜100Snの中で、ヒートシンク15と支持ブロック35は互いに連動し、他の検査セクションにおけるヒートシンク15と支持ブロック35の移動とは、独立して移動することができる。
(35)段階Eの説明
この段階Eは、段階Dの最終組付状態とされた発光デバイスの検査治具100を用いて、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1を同時にバーンインテストする段階である。この段階Eでは、段階Dの最終組付状態とされた発光デバイスの検査治具100が、恒温槽の中で、所定時間、所定温度に曝され、全ての発光デバイス1に対するバーンインテストが同時に実行される。このバーンインテストでは、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、給電ソケット17から発光デバイス1に給電し、発光デバイス1からの放射光を対応する受光素子3で受光する。受光素子3は、対応する発光デバイス1の放射光量に比例した電気出力信号を発生し、この各電気出力信号が所定値となるように、各発光デバイス1毎に、給電電流をAPC制御する。給電電流が所定範囲を外れた発光デバイス1は、初期不良品として、出荷対象から除外される。
この段階Eでは、図4に示すように、デバイス検査ボード10と受光検査ボード30との間の締付圧力Pは、段階Dに続いて圧力P2を保持し、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、全てのストッパ部材21の各ストッパ211は段階Dに続いて解放状態REとされ、また、全ての把持機構部37の各把持機構371は、段階Dに続いて把持状態HLとされる。したがって、各検査セクション100S1〜100Snでは、発光デバイス1は、強い締付圧力P2で対応するヒートシンク15の載置面153に押圧され、発光デバイス1の熱は、ヒートシンク15により効率良く排熱され、各発光デバイス1は所定温度を維持する。
また、各シャフト231を各挿通孔351に挿通することにより、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1と受光素子3の軸線が一致しており、併せて、段階Eでも、段階Dに続いて、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、把持機構部37の各把持機構371が把持状態HLとなり、距離間隔Dは、所定値に揃えられた状態を維持する。この結果、受光素子3は、対応する発光デバイス1の放射光量を正確に検出し、バーンインテストが全ての発光デバイス1について、正確に実行される。
図8、図9は、発光デバイス1と受光素子3との距離間隔Dに対応した受光面積の変化を示す説明図である。図8は、距離間隔Dが所定値D0である場合の受光面積S0を示し、図9は、距離間隔Dが所定値D0からD0+Xに変化した場合の受光面積Sxを示す。角度θは、発光デバイス1からの放射光の放射角である。
図8における受光面積S0は次の式(1)で表わされ、図9における受光面積Sxは次の式(2)で表わされる。
S0=D0×tanθ×π (1)
Sx=(D0+X)×tanθ×π (2)
実施の形態1では、バーンインテストが、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、距離間隔Dが所定値D0に保持された状態で実行されるので、全ての発光デバイス1に対するバーンインテストを、正確に実行することができる。なお、受光面積の大きな受光素子3は、素子の価格が高価であり、特に多数の受光素子3を使用するものでは、検査治具が高価になるので、受光面積のより小さな受光素子3を使用することが望ましい。実施の形態1では、受光面積のより小さな受光素子3を使用し、正確なバーンインテストを実施することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、恒温槽内の締付手段により、検査治具100のデバイス検査ボード10の下側から締付圧力P1、P2を与えるものについて説明した。この実施の形態2は、検査治具100の受光検査ボード30の上側から、締付圧力P1、P2を与える。他の構成および利用状態は、実施の形態1と同じであり、実施の形態1と同じ効果を得ることができる。
実施の形態3.
この実施の形態3に係る発光デバイスの検査治具100Aは、実施の形態1に係る発光デバイスの検査治具100を一部変更して構成される。図10は、この実施の形態3に係る発光デバイスの検査治具100Aの段階Dにおける状態を示す部分断面図である。
この検査治具100Aは、実施の形態1に係る検査治具100における全ての検査セクション100S1〜100Snのシャフト部材23を除去し、このシャフト部材23に対応する各挿通孔351、335も形成されず、また、全ての把持機構部37を除去し、デバイス検査ボード10にn個の位置センサ200を設置するとともに、受光検査ボード30にn個の駆動機構400を追加して構成される。実施の形態3に係る発光デバイスの検査治具100Aでは、各検査セクション100S1〜100Snにおいて、位置センサ200とそれに対応する駆動機構400は、互いに電気的に接続され、応動手段110を構成する。その他は、実施の形態1に係る検査治具100と同じに構成される。
応動手段110の位置センサ200は、全ての検査セクション100S1〜100Snのデバイス搭載セクション10S1〜10Snのそれぞれにおいて、下面ボード13上に、ヒートシンク15の下端面の位置を検出するように配置される。応動手段110の駆動機構400は、全ての検査セクション100S1〜100Snの受光検査セクション30S1〜30Snのそれぞれにおいて、上面ボード31と支持ブロック35の上面に、配置される。この駆動機構400は、駆動源401と、変換ギヤ402と、駆動板403を含む。駆動源401は、具体的には、電気モータであり、同じ検査セクションにおける位置センサ200からの電気出力信号により駆動される。駆動板403は、支持ブロック35の上面に固定され、支持ブロック35を基準軸線O−Oの方向に駆動する。変換ギヤ402は、駆動源401と駆動板403との間に配置され、駆動源401の回転力を基準軸線O−Oの方向の移動力に変換する。
実施の形態3に係る発光デバイスの検査治具100Aは、図4において、段階Cを除去した段階A、B、D、Eで利用される。段階A、Bは、実施の形態1と同様に恒温槽の外部で実施される。段階Bから段階Dに移行し、段階D、Eは恒温槽内で実施される。段階Dでは、全ての検査セクション100S1〜100Snのそれぞれにおいて、位置センサ200がヒートシンク15の下端面の位置に応じた電気出力信号を発生し、この電気出力信号が同じ検査セクションの駆動源401に供給される。
この実施の形態3に係る検査治具100Aでは、段階Dにおけるヒートシンク15の位置が、各検査セクション100S1〜100Snにおける発光デバイス1の位置に対応していることから、この各検査セクション100S1〜100Snのそれぞれにおいて、ヒートシンク15の下端面の位置に対応した電気出力信号を位置センサ200から出力し、この電気出力信号に対応して、駆動機構400により支持ブロック35を基準軸線O−Oに方向に移動させる。全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、位置センサ200から出力される電気出力信号は、段階Bにおいて、全てのストッパ手段21がロック状態LKとされた状態におけるヒートシンク15の下端面の位置を基準位置として、この基準位置から、段階Dにおいて、組付基準平面331、111が接合した状態におけるヒートシンク15の下端面の位置までの移動量に比例し、この電気出力信号に対応する距離だけ支持ブロック35が駆動機構400により駆動される。この結果、全ての検査セクション100S1〜100Snにおいて、発光デバイス1の基台部分1bの標準長さAのバラツキ、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩りに関係なく、発光デバイス1と受光素子3との間の距離間隔Dが所定値D0に揃えられるので、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。なお、駆動機構400による支持ブロック35の移動量は、発光デバイス1の標準長さAのバラツキと、デバイス検査ボード10および受光検査ボード30の反りと捩りに関連して互いに相違するが、この移動量の相違は弾性取付手段36により吸収される。
この発明による発光デバイスの検査治具は、レーザダイオードなどの各種発光デバイスをバーンインテストする場合に利用することができる。
100、100A:検査治具、10:デバイス検査ボード、30:受光検査ボード、
100S1〜100Sn:検査セクション、1:発光デバイス、3:受光素子、
17:給電ソケット、15:ヒートシンク、19:圧縮バネ部材、21:ストッパ部材 、23:シャフト部材、35:支持ブロック、37:把持機構部、110:応動手段、200:位置センサ、400:駆動機構。

Claims (6)

  1. 複数の発光デバイスを支持するデバイス検査ボードと、このデバイス検査ボードに対向し複数の受光素子を支持する受光検査ボードとを備え、複数の各検査セクションのそれぞれにおいて、前記発光デバイスと前記受光素子が1つの対となって対向し、前記発光デバイスの放射光が前記受光素子で受光される発光デバイスの検査治具であって、
    前記デバイス検査ボードは、前記各検査セクションにおいて、
    前記発光デバイスに給電する給電ソケットと、
    前記発光デバイスを載置し前記発光デバイスからの熱を排熱するヒートシンクと、
    前記ヒートシンクとそれに載置された前記発光デバイスを前記受光検査ボードに向かって付勢する圧縮バネ部材と、
    前記ヒートシンクを所定位置にロックするロック状態とそのロック状態を解放した解放状態とを取り得るストッパ部材とを有し、
    また、前記受光検査ボードは、前記各検査セクションにおいて、
    前記受光素子を支持する支持ブロックを有し、
    さらに、前記各検査セクションには、前記受光素子と対向する方向における前記発光デバイスの移動に応じて前記支持ブロックを移動させる応動手段が設けられ、前記デバイス検査ボードと受光検査ボードとを互いに押圧する中で、前記発光デバイスとそれに対応する前記受光素子との距離間隔を所定値に調整し、前記発光デバイスを前記ヒートシンクに押圧することを特徴とする発光デバイスの検査治具。
  2. 請求項1記載の発光デバイスの検査治具であって、前記応動手段は、前記ヒートシンクに固定され前記支持ブロックを挿通するシャフト部材と、前記支持ブロックに配置され、前記シャフト部材を把持する把持状態とそれを解放した解放した解放状態とを取り得る把持機構部とを含むことを特徴とする発光デバイスの検査治具。
  3. 請求項1記載の発光デバイスの検査治具であって、前記応動手段は、前記発光デバイスの移動量を検知する位置センサと、この位置センサの出力に応じて前記支持ブロックを移動させる駆動機構を含むことを特徴とする発光デバイスの検査治具。
  4. 請求項1記載の発光デバイスの検査治具であって、前記デバイス検査ボードに前記受光検査ボードを組付ける段階では、前記ストッパ部材は前記ロック状態とされ、前記把持機構部は前記解放状態とされることを特徴とする発光デバイスの検査治具。
  5. 請求項1記載の発光デバイスの検査治具であって、前記デバイス検査ボードに前記受光検査ボードを組付けた後、前記各発光デバイスのバーンインテストを行なう段階では、前記ストッパ部材は前記解放状態とされ、前記把持機構部は前記把持状態とされることを特徴とする発光デバイスの検査治具。
  6. 請求項1記載の発光デバイスの検査治具であって、前記ヒートシンクが、前記給電ソケットの外周を囲むように配置されたことを特徴とする発光デバイスの検査治具。
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