JP5147504B2 - ワークのクランプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置決めピンを備えているワークのクランプ装置の改良に関する。
位置決め孔の位置が異なる複数種類のワークに利用可能であって、これらのワークを所定の位置に位置決め可能にする位置決めピンを備えているワークの位置決め装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−185151号公報(図5)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来のワークの位置決め装置の説明図であり、ワーク搬送路201の下方に、昇降シリンダ装置202を介して昇降可能に昇降体203が設けられ、この昇降体203に、一対のガイドレール204が敷設され、この一対のガイドレール204に、図表裏方向にスライダー206が摺動可能に設けられ、このスライダー206に可動位置決めピン205が取り付けられている。ワークの種類に応じて可動位置決めピン205の位置を移動させて、位置決め孔の位置が異なっているワークの位置決めができるようにした。
特許文献1の技術では、スライダー206が摺動する方向には位置決め孔を配置することができるが、スライダー206の移動軌跡から外れた部位にワークの位置決め孔があると、適用できない。複数種類のワークを対象とする場合には、ワーク位置決め孔が不揃いになることが少なくなく、この場合は特許文献1の技術では対応することができない。
そこで、特許文献1の対策技術を次に説明する。
複数種類のワークを確実に位置決めすることができるワークの位置決めピンを備えているワークの位置決め・判別装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
実開平7−37540号公報(図5)
特許文献2を次図に基づいて説明する。
図12は従来のワークの位置決め・判別装置の説明図であり、ワークの位置決め・判別装置210は、スプリング211、211と、これらのスプリング211、211の上端に取り付け、ワークw1、w2の位置決め孔212、213に係合する第1および第2の位置決めピン214、215とを備えている。
図12(a)において、第1ワークw1の位置決め孔212に、第1の位置決めピン214を挿入して位置決めが行われ、図12(b)において、第1ワークw1と位置決め孔の位置が異なる第2ワークw2の位置決め孔213に、第2の位置決めピン215を挿入して位置決めが行われる。
しかし、特許文献2の技術は、位置決めに不要な位置決めピンがスプリング211によって上方に付勢され、不要な位置決めピンは、ワークw1、w2に当接するとともにワークw1、w2の重さにより後退動するというものである。不要な位置決めピンは、図12(a)では、第2の位置決めピン215であり、図12(b)では、第1の位置決めピン214である。
位置決めに不要な位置決めピンは、その位置決めピンを支持するスプリング211のばね定数が大きすぎると、ワークw1、w2の表面に傷などをつける虞がある。逆に、ばね定数が小さすぎると位置決めピン214、215が後退動して位置決め機能を発揮しない可能性がある。適正なばね定数をもつスプリング211を設けた場合であっても、経年変化により、スプリング211のばね定数が小さくなることは避けられず、上記の問題が生ずることとなる。
本発明は、複数種類のワークの位置決めが可能なワークのクランプ装置において、ワークの表面に傷などを発生させる虞のない技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、ワークの位置決め穴に相当する開口が開けられているダミー材と、ロボットアームの先端部に取り付けた基板と、この基板に取り付けワークをクランプするクランプアームと、基板に駆動源を介して昇降可能に取り付けられワークに設けられている位置決め孔に挿入される位置決めピンを有するピン保持装置と、を備え、前記ワークの位置決め孔に前記位置決めピンを挿入し、前記クランプアームで前記ワークをクランプするワークのクランプ装置であって、このピン保持装置は、基板に取り付けられている下部プレートと、この下部プレートに支持されこの下部プレートの上方に離間して配置される上部プレートと、この上部プレートに昇降可能に設けられ下部プレートを貫通して下方へ延びている複数の位置決めピンと、これらの位置決めピンの突出位置と後退位置とに設けられている第1係止部および第2係止部と、これらの第1係止部と第2係止部のいずれかに当接するように位置決めピンの軸直角方向に移動する挟持プレートと、この挟持プレートを移動させるシリンダユニットと、位置決めピンを下方に付勢して第2係止部を挟持プレートに臨ませるスプリングと、からなり、ダミー材に複数の位置決めピンを臨ませ、不必要な位置決めピンを上昇させて、不必要な位置決めピンに設けられている第2係止部を挟持プレートに固定させるようにしたことを特徴とする。
ワークをクランプする場合に、先ず、ワークのクランプ装置に設けたピン保持装置をダミー材に近づけ、このピン保持装置が有する複数の位置決めピンをダミー材に臨ませ、ピン保持装置をダミー材に下降させて当接させ、位置決めピンを下方に付勢するスプリングに抗して不必要な位置決めピンを上昇させる。そうすると、位置決めに不必要な位置決めピンは後退位置に配置される。また、位置決めに必要な位置決めピンは、ダミー材に開けた開口に嵌ることから、突出位置に配置される。
次に、ピン保持装置に備えられているシリンダユニットを延ばし、挟持プレートを位置決めピンの軸直角方向に移動し、各々の位置決めピンが有する第1係止部と第2係止部のいずれかに当接させる。そうすると、各々の位置決めピンは、第1係止部または第2係止部によって、後退位置または突出位置に固定される。
そして、ロボットアームを引き上げることで、ワークの位置決め孔の位置に合わせた位置に位置決めピンが突出されているワークのクランプ装置を得ることができる。
ロボットアームを移動させ、ワークの位置決め孔に位置決めピンを挿入し、クランプアームでワークをクランプすることでワークのクランプに係る一連の作業を終了させることができる。
請求項2に係る発明では、ピン保持装置は、左右に一対備えられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、駆動源はエアシリンダであることを特徴とする。
駆動源が作動し、ピン保持装置に設けられている位置決めピンがワークの位置決め孔に挿入された後も、クランプ装置全体が一定量ワークに向かって下降動を行い、位置決めピンとワークとの当接により、駆動源のシリンダ内のエアが圧縮されるとともに駆動源であるエアシリンダが縮む。
次いで、クランプアームが回動して爪部をワークの下方に隙間を形成して入り込み、その後、クランプ装置全体が上昇動を始めると、それまでシリンダ内に圧縮されていたエアの復元力によって、クランプアームの爪部がワークに当接するまで伸長してワークをクランプする。
このとき、クランプされたワークの上面は、位置決めピンに当接しており、エアシリンダが、ワークの上面と基板に設けたクランプアームとの間における緩衝機構となって作用する。
請求項4に係る発明では、開口は、ダミー材の略中央に設けられている長孔であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ピン保持装置は、複数の位置決めピンと、これらの位置決めピンの後退位置と突出位置とに設けられている第1係止部および第2係止部と、これらの第1係止部と第2係止部のいずれかに当接するように位置決めピンの軸直角方向に移動する挟持プレートと、この挟持プレートを移動させるシリンダユニットと、位置決めピンを下方に付勢して第2係止部を前記挟持プレートに臨ませるスプリングと、からなり、ダミー材に複数の位置決めピンを臨ませ、不必要な位置決めピンを上昇させて挟持プレートに固定させるようにした。つまり、クランプするワークの位置決め孔の位置に合わせて、各位置決めピンを突出位置または後退位置に固定させた。
かかる構成であれば、ワークの位置決めに不要な位置決めピンがワークに当たるという問題が発生することはない。不要な位置決めピンがワークに当たらないようにしたので、位置決めピンが当接してワークの表面に傷などが生ずるという問題を解消することができる。
また、本発明のワーククランプ装置では、挟持プレートと、この挟持プレートを駆動するシリンダユニットとを設け、クランプするワークに必要な位置決めピンを突出位置とし、不必要な位置決めピンを上昇させ後退位置に固定するようにした。
そうすれば、各位置決めピンごとに駆動源などは不要となり、装置の簡略化および装置重量の低減を図ることができる。
請求項2に係る発明では、ピン保持装置は、左右に一対備えられている。
左右2つの位置決め孔を有するワークのクランプを行う場合に、一方の位置決めピンが固定され、他方の位置決めピンを移動させるなどにより選択する形態をもつ装置に較べると、ワークのクランプ装置の中心にワークの重心を合わせ易くすることができる。
ワークのクランプ装置の中心でワークをクランプすることができるので、特にワークが鋳物などで形成されている重量物の場合において、左右または前後の重量バランスを取り易くでき、ワークを安定した姿勢で搬送することができる。加えて、ワークは、各々のクランプアームによって均等に支持されるので、ワークのクランプ装置に無理な力がかかり難くなり、装置の長寿命化が図れる。
請求項3に係る発明では、駆動源はエアシリンダにしたので、このエアシリンダが、ワークの上面と基板に設けたクランプアームとの間における緩衝機構となって作用する。エアを媒体とした緩衝機構を採用したので、例えば、ワークと位置決めピンとが強く当接した場合において、衝撃力が吸収されワークに傷などを付き難くすることができる。
請求項4に係る発明では、開口は、ダミー材の略中央に設けられ異なる位置決め箇所を有する複数種類のワークの位置決めに対応する複数の位置決めピンのうちの1つを挿通可能にする長孔にしたので、ダミー材を小さくできる。ダミー材が小さくできれば、ワークのクランプ装置の配置に必要な工場床面積を節約することができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るワークのクランプ装置の側面図、図2は本発明に係るワークのクランプ装置の平面図である。以下、図1〜図2を参照して説明を行う。なお、ワークのクランプ装置の構成要素であるダミー材については後述する。
ワークのクランプ装置10は、ロボットアーム11の先端部11aに取り付けた基板12としての上部基板12Aと、この上部基板12Aから下方に延ばした複数の棒材13・・・(・・・は複数示す。以下同じ。)と、これらの棒材13・・・に取り付け上部基板12Aに平行に配置した基板12の構成要素としての下部基板12Bと、この下部基板12Bの一端および他端に取り付けワークWをクランプするクランプアーム14と、上部基板12Aに下方に向け取り付けた駆動源15としての第1エアシリンダ16と、この第1エアシリンダ16の先端に昇降可能に取り付けられるピン保持装置20と、下部基板12Bに設けピン保持装置20の昇降をガイドする複数のガイドポスト21・・・と、これらのガイドポスト21・・・に挿入されピン保持装置20から延びている複数のガイドピン22・・・と、を備えている。
クランプアーム14は、同一構造を有する複数のアーム23・・・からなる。
以下、1つのアーム23の構成について説明すると、アーム23は、下部基板12Bに取り付けたアーム基部24と、このアーム基部24に関節部25を介して、この関節部25を軸として揺動可能に設けワークWを把持する支持腕26と、アーム基部24から外方に延ばした横腕27と、この横腕27と支持腕26の間に介在され支持腕26をクランプ位置又はアンクランプ位置に移動可能にするアーム駆動部としてのエアシリンダユニット28とからなる。
本実施例では、クランプアーム14は、下部基板の左に2つ、右に1つ配置されているが、この形態に限定されることはなく、ワークの形状、重量などに合わせて任意の位置、数に配置または設定可能である。
ピン保持装置20を駆動する駆動源15には、エアシリンダとしての第1エアシリンダ16を利用したので、この第1エアシリンダ16が、ワークWの上面と基板に設けたクランプアーム14・・・との間における緩衝機構となって作用する。エアを媒体とした緩衝機構を採用したので、ワークWと位置決めピン32・・・とが強く当接した場合において、衝撃力が吸収されワークWに傷などを付き難くすることができる。
また、油圧シリンダなどに較べると、万が一、ワークのクランプ装置10に過負荷がかかった場合においても、装置に与える負荷を小さく抑えることができる。加えて、油漏れにより装置の周囲を汚す虞はない。加えて、ピン保持装置20を素早く動かすことができ、レスポンスを高め装置を迅速に働かせることができる。
ピン保持装置20は、ワークWに設けられている位置決め孔31、31に挿入されワークの位置を決める(あるいは、ワークの位置合せを行う)位置決めピン32・・・を有している。
ワークのクランプ装置10の一方および他方に、第1および第2のピン保持装置41、42が備えられている。
第1ピン保持装置41は、第1〜第4位置決めピン33〜36を備え、第2ピン保持装置42は、第5〜第7位置決めピン37〜39を備えている。このうち、ワークの種類によって、第1ピン保持装置41に設けられている1つの位置決めピンと、第2ピン保持装置42に設けられている1つの位置決めピンとによって、当該ワークの位置決めが行われる。
図中、ワークWの位置決めに使用する位置決めピンとして、第4位置決めピン36と第5位置決めピン37が示されている。ピン保持装置20の詳細は、次図で説明する。
図3は本発明に係るピン保持装置の正面図であり、ピン保持装置20は、ワークのクランプ装置10の一方および他方に第1ピン保持装置41と第2保持装置42とが備えられている。以下、一方に備えた第1ピン保持装置41について説明する。
第1ピン保持装置41は、下部プレート45と、この下部プレート45に支持されこの下部プレート45の上方に離間して平行に配置される上部プレート46と、この上部プレート46および下部プレート45に昇降可能に設けられ下部プレート45を貫通して下方へ延びている複数の位置決めピン32・・・と、上部プレート46の上方に平行に離間して配置され位置決めピン32・・・を下方に付勢するスプリング47・・・と、これらのスプリング47・・・を上方から押さえる支持板48と、この支持板48の上方に離間して平行に配置される取付板49と、この取付板49に取り付けられ位置決めピン32・・・が後退位置にあるか突出位置にあるかを検出する検出部51・・・と、スプリング47・・・を下方から押さえるとともに位置決めピン32・・・と一体に取り付けられスプリング47・・・の力を位置決めピンに伝達する鍔部52・・・と、位置決めピン32・・・の後退位置Bと突出位置Tとに相当する位置に設けられている第1係止部55・・・および第2係止部56・・・と、これらの第1係止部55・・・と第2係止部56・・・のいずれかに当接するように位置決めピン32・・・の軸直角方向に移動して第1係止部55・・・または第2係止部56・・・を挟持する挟持プレート57と、下部プレート45に取り付けられ挟持プレート57を移動させるシリンダユニット58と、からなる。
なお、第1ピン保持装置を構成する下部プレート45および上部プレート46の間は図示せぬ支柱によって連結されている。上部プレート46と支持板48の間は、第1サブ支柱(図6の符号61参照)で連結され、支持板48と、この支持板48の上方に配置した取付板49の間は、図示せぬサブ支柱によって連結されている。
スプリング47は、位置決めピン32を下方に付勢して第2係止部56を挟持プレート57に臨ませるという機能を有する。
以上、第1ピン保持装置41について説明したが、第2ピン保持装置42の構造は、第1ピン保持装置41と変わるところはなく説明を省略する。
なお、ピン保持装置の配設個数は、本実施例では2つであるが、3つでも4つでも差し支えなく配設個数は任意の数で差し支えない。
図4は本発明に係るピン保持装置を説明する平面図およびその作用説明図である。
(a)において、下部プレート45には、シリンダユニット58、58が、水平方向に取り付けられ、ロッド58aの先端部には、ロッド58aの前進端で各々の位置決めピン32・・・を挟持するように挟持プレート57、57が取り付けられている。挟持プレート57、57には、各々の位置決めピン32・・・の側部に設けた第1係止部55または第2係止部56に係合する係合凹部63・・・が形成されている。
(b)において、ロボットアーム(図1の符号11)に取り付けられているワークのクランプ装置10の移動可能範囲であって、例えば、工場のフロア上にダミー材65が配置されている。このダミー材65の上方に第1ピン保持装置41を近づけ、ダミー材65に第1ピン保持装置41が有する複数の位置決めピン32・・・を臨ませることを示す。
ダミー材65に第1ピン保持装置41が有する複数の位置決めピン32・・・を臨ませた後の作用については、次図で説明する。
図5は本発明に係るピン保持装置の作用説明図であり、第1ピン保持装置41を例に挙げて説明する。図中、第2位置決めピン(図4の符号34)は省略されている。
(a)において、先ず、ダミー材65に第1ピン保持装置41を近づけ、ダミー材65に複数の位置決めピン32・・・を臨ませる。
(b)において、ダミー材65にピン保持装置20を下降させ、位置決めピン32・・・の先32t・・・をダミー材65の上面65sに当接させ、位置決めピン32・・・を下方に付勢するスプリング(図3の符号47・・・)に抗して不必要な位置決めピン33、35を上昇させる。このとき、位置決めに必要な位置決めピン36は、ダミー材65の開口65hに挿通し嵌るため、何らの力を受けることはなく突出した位置に配置される。
図1および図4を参照して、ピン保持装置20は、左右に一対備えられている。
左右に2つの位置決め孔を有するワークWのクランプを行う場合に、例えば、一の位置決めピンが固定され、他の位置決めピンを選択する形態をもつ装置に較べると、ピン保持装置の中心にワークの重心を合わせ易くできる。
ワークのクランプ装置10の中心でワークWをクランプすることができるので、特にワークが鋳物などで形成されている重量物の場合において、左右または前後の重量バランスを取り易くでき、ワークWを安定した姿勢で搬送することができる。加えて、ワークWは、各々のアーム23によって均等に支持されるので、装置に無理な力がかかり難くなり、装置の長寿命化が図れる。
図6は図5の6a−6a線矢視図および図5の6b−6b線矢視図である。
(a)は図5の6a−6a線矢視図、(b)は図5の6b−6b線矢視図であり、ピン保持装置20に備えられているシリンダユニット58のロッド58aを延ばし、挟持プレート57を位置決めピン32の軸直角方向に移動し、各々の位置決めピン32・・・が有する第1係止部55と第2係止部56のいずれかに当接させるとともに、第1係止部または第2係止部55、56によって挟持プレート57に固定される。
位置決めに必要となる位置決めピン36は、(a)に示されるが如く、第1係止部55で挟持プレート57によって固定される。位置決めに不要な位置決めピン33は、(b)に示されるが如く、第2係止部で挟持プレート57によって固定される。
ダミー材65にピン保持装置20を臨ませて、クランプするワークに不必要な位置決めピン32・・・を上昇させた後、各々の位置決めピンに設けた第1または第2係止部55、56を挟持プレートに固定させる。
そして、ロボットアーム(図1の符号11)を引き上げることで、ワークの位置決め孔の位置に合わせた位置に位置決めピンが突出されているワークのクランプ装置10を準備することができる。
図7は本発明に係る右側のピン保持装置をダミー材に当て必要な位置決めピンのみ突出位置にする作用説明図である。
(a)において、第1位置決めピン33をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第2〜第4位置決めピン34〜36をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
(b)において、第2位置決めピン34をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第1位置決めピン33および第3〜第4位置決めピン35〜36をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
(c)において、第3位置決めピン35をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第1〜第2位置決めピン33、34および第4位置決めピン36をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
(d)において、第4位置決めピン36をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第1〜第3位置決めピン33〜35をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
図8は本発明に係る左側のピン保持装置をダミー材に当て必要な位置決めピンのみ突出位置にする作用説明図である。
(a)において、第5位置決めピン37をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第6〜第7位置決めピン38〜39をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
(b)において、第6位置決めピン38をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第5位置決めピンおよび第7位置決めピン37、39をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
(c)において、第7位置決めピン39をダミー材65の開口65hに臨ませ、それ以外の第5位置決めピンおよび第6位置決めピン37、38をダミー材65の上面65sに臨ませることを示す。
図7および図8を参照して、ダミー材65に開けた開口65hは、ダミー材65の略中央に設けられている長孔66であるため、ダミー材65の大きさを小さくできる。ダミー材65が小さくできれば、本ワークのクランプ装置10の配置に必要な工場床面積を節約することができる。
以上に述べたワークのクランプ装置の作用を次に述べる。
図9は本発明に係るワークのクランプ装置に設けられている一方および他方のピン保持装置の作用説明図であり、図4を合わせて参照し説明を行う。
(a)において、第1ピン保持装置41をダミー材65に臨ませ、第1挟持プレート71を前進させ、第1〜第4位置決めピン33〜36をダミー材65に臨ませるとともに、当接させ、第1〜第3位置決めピン33〜35をダミー材65の上面65sに当接させ、第1〜第4位置決めピン33〜36を軸方向移動不能に固定させる。
(b)において、第2ピン保持装置42をダミー材65に臨ませ、第2挟持プレート72を前進させ、第6〜第7位置決めピン38〜39をダミー材65の上面65sに当接させ、第5〜第7位置決めピン37〜39を軸方向移動不能に固定させる。
(c)において、(a)および(b)で第1ピン保持装置41および第2ピン保持装置42によって固定された位置決めピンが示されている。
図中、第1ピン保持装置41に設けた第4位置決めピン36と、第2ピン保持装置42に設けた第5位置決めピン37とが突出位置Tに配置され、それ以外の位置決めピンは後退位置Bに配置されている。
図10は本発明に係るワークのクランプ装置の動作フロー図であり、図1〜図9に基づいて説明する。ST××はステップ番号を示す。
前回クランプしたワークと異なる種類のワークをクランプする場合において、ST01で、駆動源15でピン保持装置20を後退端まで後退させ、ロボットアーム11を動かし、第1・第2のピン保持装置41、42のうちの一方のピン保持装置をダミー材65の上方の所定位置に臨ませる(ST02)。
ST03で、挟持プレート57をシリンダユニット58で前進端に移動させ、各位置決めピン32・・・の第1係止部55または第2係止部56に当接させ、各位置決めピン32・・・を軸方向に移動不能に保持する。
ST04で、ピン保持装置20のうちの他方のピン保持装置をダミー材65の上方の所定位置に臨ませ、挟持プレート57をシリンダユニット58で前進端に移動させ、各位置決めピン32・・・の第1係止部55または第2係止部56に位置決めピンの軸直角方向に当接させ、各位置決めピン32・・・を軸方向に移動不能に保持する。
ST05で、ロボットアーム11を動かし、クランプ装置に設けられているピン保持装置20をワークの上面に臨ませるとともに、駆動源15を前進端方向に所定量前進させる。ST06で、ピン保持装置20を駆動源15で下降させ、ワークの位置決め孔31に挿通する。
ST07で、クランプ装置全体を下降させ、駆動源15でピン保持装置全体をロボットアーム11側へ所定量だけ後退動させる。
ST08で、クランプ駆動源15を作動させ、クランプアーム14をワークWの下面に介入させ、ワークWをクランプアーム14の支持腕26・・・によって支持する。
詳細には、クランプアーム14の構成要素としての支持腕26・・・によって、ワークWは、位置決めピン32、32とクランプアーム14とによって上下から挟持される。
このとき、位置決めピン32・・・を有するピン保持装置20は、駆動源15としてのエアシリンダによって支持されているので、クランプアーム14の爪部がワークWの下方に隙間をもって入ると、クランプ装置全体の上昇動作によって、駆動源15としてのエアシリンダの圧縮状態が解かれ、位置決めピン32・・・と協働でワークWをクランプする。このとき、クランプされたワークWの上面は、位置決めピン32、32に当接しており、エアシリンダが、ワークWの上面と基板12に設けたクランプアーム14との間における緩衝機構となって作用し、ワークWに傷などを付き難くすることができる。
ST09で、ロボットアーム11を動かし、クランプしたワークWを所定位置に移動させ、アンクランプして外す。以上で、一連の動作が終了する。
従来、複数個の位置決めピンが備えられ、ワークの種類に応じて必要な位置決めピンのみ使用可能にするワークの位置決め装置において、ワークの種類が変化するときに、位置決めピンの位置を移動させて位置決めピンの位置をワークに合わせた位置に移動させる構成を有するものがある。
位置決めピンの移動機構として、例えば、ガイドレールを有し、このガイドレール上に位置決めピンを移動させるものがある。しかし、位置決めピンは、ガイドレール上のみしか移動できないため、位置決めピンの位置調整範囲に制約が大きいという問題があった。
この点、本発明では、ワークの種類に応じた複数の位置決めピンが設けられているので、任意の位置に位置決めピンを配置することができるので、位置決め位置は、任意に設定可能となる。
但し、位置決めの位置を任意に設定可能にした場合でも、位置決めピンごとに個別の駆動源をもたせ進退動させる形態を有するワークの位置決め装置が想定される。しかし、このような構成を有するワークの位置決め装置において、各位置決めピンごとに駆動源を設けた場合には、装置の複雑化および装置重量の増加につながる虞があった。
この点、本発明では、各位置決めピンに設けた第1係止部と第2係止部のいずれか一方に当接させる挟持プレートと、この挟持プレートを駆動するシリンダユニットとを設け、クランプするワークに必要な位置決めピンを突出位置とし、不必要な位置決めピンを上昇させ後退位置に固定するようにした。
このような構成であれば、各位置決めピンごとに駆動源などは不要となり、装置の簡略化および装置重量の低減を図ることができる。
さらに、本発明の構成では、クランプするワークの位置決め孔の位置に合わせて、各位置決めピンを突出位置または後退位置に固定させた。かかる構成であれば、当該ワークの位置決めに不要な位置決めピンがワークに当たることはなくワークの表面品質低下をまねく虞はない。したがって、装置の簡略化が図れる上に、ワークの表面に傷などの発生を解消することができる。
尚、本発明は、実施の形態ではトランスミッションケースのクランプ装置に適用したが、この他の部材のクランプに適用することは差し支えない。
請求項1では、ピン保持装置の数は、1つ、3つ、4つなど任意の数に設定可能である。
請求項2では、駆動源は、エアシリンダの他、電動式シリンダを利用することは差し支えない。
本発明は、実施の形態ではトランスミッションケースのクランプ装置に好適である。
本発明に係るワークのクランプ装置の側面図である。 本発明に係るワークのクランプ装置の平面図である。 本発明に係るピン保持装置の正面図である。 本発明に係るピン保持装置を説明する平面図およびその作用説明図である。 本発明に係るピン保持装置の作用説明図である。 図5の6a−6a線矢視図および図5の6b−6b線矢視図である。 本発明に係る右側のピン保持装置をダミー材に当て必要な位置決めピンのみ突出位置にする作用説明図である。 本発明に係る左側のピン保持装置をダミー材に当て必要な位置決めピンのみ突出位置にする作用説明図である。 本発明に係るワークのクランプ装置に設けられている一方および他方のピン保持装置の作用説明図である。 本発明に係るワークのクランプ装置の動作フロー図である。 従来のワークの位置決め装置の説明図である。 従来のワークの位置決め・判別装置の説明図である。
符号の説明
10…ワークのクランプ装置、11a…ロボットアームの先端部、12…基板、14…クランプアーム、15…駆動源、20…ピン保持装置、31…ワークの位置決め穴、32…位置決めピン、45…下部プレート、46…上部プレート、55…第1係止部、56…第2係止部、57…挟持プレート、58…シリンダユニット、65…ダミー材、65h…ダミー材の開口、B…位置決めピンの後退位置、T…位置決めピンの突出位置。

Claims (1)

  1. ワークの位置決め穴に相当する開口が開けられているダミー材と、ロボットアームの先端部に取り付けた基板と、この基板に取り付けワークをクランプするクランプアームと、前記基板に駆動源を介して昇降可能に取り付けられ前記ワークに設けられている位置決め孔に挿入される位置決めピンを有するピン保持装置と、を備え、前記ワークの位置決め孔に前記位置決めピンを挿入し、前記クランプアームで前記ワークをクランプするワークのクランプ装置であって、
    このピン保持装置は、前記基板に前記駆動源を介して取り付けられている下部プレートと、この下部プレートに支持されこの下部プレートの上方に離間して配置される上部プレートと、この上部プレートに昇降可能に設けられ前記下部プレートを貫通して下方へ延びている複数の位置決めピンと、これらの位置決めピンの突出位置と後退位置とに各々設けられている第1係止部および第2係止部と、これらの第1係止部と第2係止部のいずれかに当接するように前記位置決めピンの軸直角方向に移動する挟持プレートと、この挟持プレートを移動させるシリンダユニットと、前記位置決めピンを下方に付勢して前記第2係止部を前記挟持プレートに臨ませるスプリングと、からなり、
    前記ダミー材に複数の位置決めピンを臨ませ、不必要な位置決めピンを上昇させて、前記不必要な位置決めピンに設けられている前記第2係止部を前記挟持プレートに固定させるようにしたことを特徴とするワークのクランプ装置。
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