JP5146820B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換器の出力電圧の基準電圧に対する誤差に基づいてディジタル制御信号を形成し、このディジタル制御信号によって上記出力電圧の誤差がなくなるように上記電力変換器を制御する電源装置に関する。
DC−DC変換回路を有する電力変換器と、該電力変換器の出力電圧の基準電圧に対する誤差がなくなるように該電力変換器を制御するディジタル電圧制御器とを備える電源装置が特許文献1によって提案されている。
上記電圧制御器は、上記電力変換器の出力電圧と上記基準電圧の差に対応する誤差信号をディジタル誤差信号に変換する信号変換器、上記ディジタル誤差信号をアドレス情報とするルックアップテーブルを用いてディジタル制御信号を設定する補償器、および、このディジタル制御信号に基づいて上記DC−DC変換回路のスイッチング素子をPWM制御する制御回路を備えた構成を有する。
上記ルックアップテーブルは、上記ディジタル誤差信号に基づいて、該ディジタル誤差信号にPID係数を乗じた信号(以下、乗算結果という)を出力するように、つまり、上記ディジタル誤差信号にPID係数を乗じる乗算器としての機能を有するように構成されている。
特表2005−512493号公報
上記誤差信号は、正負の極性を有するので、上記信号変換器から出力されるディジタル誤差信号には正負の情報が含まれることになる。そこで、上記ルックアップテーブルには、正のディジタル誤差信号に対する乗算結果と、負のディジタル誤差信号に対する乗算結果の双方が格納される。
上記のようにルックアップテーブルに正負のディジタル誤差信号に対する乗算結果を格納するためには、該ルックアップテーブルとして大容量のものを使用する必要があり、これはコストの増大をもたらす。また、大容量のルックアップテーブルはサイズが大きくなるので、チップ面積が増大するという不都合も生じる。
そこで、本発明は、ルックアップテーブルの容量の低減を図ることができる電源装置を提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、本発明は、電力変換器の出力電圧の離散時間における基準電圧に対する誤差を検出して対応する誤差信号を出力する誤差検出手段と、前記離散時間における各誤差信号をディジタル誤差信号に変換する信号変換手段と、前記各ディジタル誤差信号に含まれる前記誤差の大きさを示すデータをそれぞれのアドレスデータとし、そのアドレスデータに補償係数を乗じたデータを出力する複数のルックアップテーブルと、前記各ルックアップテーブルから出力されるデータを加減算してディジタル制御信号を形成する演算手段と、前記ディジタル制御信号に基づいて、前記電力変換器の出力電圧の誤差がなくなるように該電力変換器を制御する制御手段と、を備える電源装置を提供する。この電源装置において、前記演算手段は、前記各ディジタル誤差信号に含まれる前記誤差の正負を示すデータを前記加減算の制御に使用するように構成される。
前記補償係数としては、例えばPID補償係数が使用される。また、前記ディジタル誤差信号は、例えば、前記誤差の正負を表すサインビットを有するようにコード化される。この場合、前記演算手段は、前記サインビットのデータを前記加減算の制御に使用することができる。
前記演算手段としては、例えば、加減算器と該加減算器の出力を格納するレジスタとを備えるアキュムレータが使用される。この加減算器は、例えば、前記サインビットのデータが「0」および「1」の場合にそれぞれ加算および減算を行うように構成することができる。
前記電力変換器は、DC−DC変換回路を含むことができる。この場合、前記制御手段は、例えば前記ディジタル制御信号に基づいて形成されるPWM信号によって前記DC−DC変換回路のスイッチ素子を開閉制御するように構成される。
本発明によれば、ルックアップテーブルに正負のディジタル誤差信号に対する乗算結果を格納する必要がなくなるので、該ルックアップテーブルの容量の低減することが可能である。したがって、チップサイズの小型化およびコストダウンを図ることができる。
図1は、ディジタル制御スイッチング電源装置の基本構成を例示したブロック図である。
この電源装置は、DC−DC変換回路2を有した電力変換器と、基準電圧VrefとDC−DC変換回路2の出力電圧Voutとの差(電圧Vrefに対する電圧Voutの誤差)を検出する誤差検出器3、この誤差検出器3から出力される誤差信号Veをディジタル誤差信号e[n]に変換するA/D変換回路4、上記ディジタル誤差信号e[n]に基づいてデューティ指示信号dc[n]を算出するディジタル補償回路5、上記デューティ指示信号dc[n]に対応するデューティ比を有したPWM(パルス幅変調)信号を生成するディジタルPWM回路6およびデッドタイムコントローラ7を有する。
DC−DC変換回路2は、直流電源1に接続されたスイッチ素子21、スイッチ素子21の出力と接地間に介在されたスイッチ素子22、スイッチ素子21の出力と誤差検出器3の−入力との間に介在されたインダクタ23および該インダクタ23の出力と接地間に介在されたキャパシタ24を備えている。
スイッチ素子S1およびS2は、デッドタイムコントローラ7から出力されるPWM信号によって開閉制御され、これにより、入力電圧Vinが出力電圧Voutに変換されて負荷8に印加される。なお、負荷8には出力電圧Voutに基づく電流Ioutが流れる。
この電源装置では、アナログ制御スイッチング電源装置と同様に、PI(比例−積分)補償もしくはPID(比例−積分−微分)補償を適用した制御ループが構成されるが、通常はPID補償を適用して制御ループを構成することが多い。そこで、上記ディジタル補償回路5には、PID補償機能をもたせている。
この電源装置は、離散時間型の制御回路としての機能を有する。周知のように、離散時間でのPID補償回路の出力dc[n]は、n(正の整数)をDC−DC変換回路2の現スイッチング期間の指標値とすると、
dc[n]= dc [n-1]+C0*e[n] +C1*e[n-1] +C2*e[n-2] …(1)
ただし、dc[n]:デューティ指示信号
dc[n-1]:一つ前のデューティ指示信号
e[n]:誤差信号
e[n-1]:1つ前の誤差信号
e[n-2]:2つ前の誤差信号
CO,C1,C2: PID係数(正数)
で表される。
ディジタル補償回路5は、ディジタル誤差信号e[n]、 e[n-1]、e[n-2]に基づいて(1)式の計算を行い、デューティ指示信号dc[n]を算出する。
以下、図2を参照して、このディジタル補償回路5について説明する。(1)式の計算を実現する方法には、アキュムレータと乗算器とを用いる方法や、アキュムレータとルックアップテーブルとを用いる方法が報告されているが、前者の方法は乗算器を設けるために比較的大きな面積を必要とすることから、ルックアップテーブルを用いる後者の方法が一般的である。そこで、図2に示したディジタル補償回路5では、ルックアップテーブルを用いる方法を適用している。
上記A/D変換回路4から出力されるディジタル誤差信号e[n]は、いわゆるサーモメータコードによって表されている。上記ディジタル誤差信号e[n]が入力されるサイン・マグニチュード変換回路51は、上記サーモメータコードをいわゆるサイン・マグニチュードコード(例、3=011、−3=111:最上位ビットMSBはサインビットであり、正負の符号を表す)に変換するものである。なお、上記A/D変換回路4がサイン・マグニチュードコードで表されたディジタル誤差信号e[n]を直接出力するように構成されている場合には、当然、サイン・マグニチュード変換回路51は不要である。
サイン・マグニチュード変換回路51によってコード変換されたディジタル誤差信号e[n]は、レジスタ52−1〜52−3に格納される。すなわち、現誤差信号e[n]はレジスタ52−1に、1つ前の誤差信号e[n-1] はレジスタ52−2に、2つ前の誤差信号e[n-2] はレジスタ52−3にそれぞれ格納される。このレジスタ52−1、52−2および52−3に格納された誤差信号e[n]、e[n-1]およびe[n-2]は、それぞれルックアップテーブル53−1、53−2および53−3にアドレス情報として入力される。
ルックアップテーブル53−1は、誤差信号e[n]とPID係数COの乗算結果CO*e[n]を、ルックアップテーブル53−2は、誤差信号e[n-1]とPID係数C1の乗算結果C1*e[n-1]を、ルックアップテーブル53−3は、誤差信号e[n-2]とPID係数C2の乗算結果C2*e[n-2]をそれぞれ記憶している。したがって、例えば、誤差信号e[n]がレジスタ52−1に格納されると、ルックアップテーブル53−1から誤差信号e[n]に対応する乗算結果CO*e[n]が出力されることになる。このように、ルックアップテーブル53−1〜53−3は、乗算器としての役割を果たすものである。
マルチプレクサ54は、ルックアップテーブル53−1〜53−3から入力される上記乗算結果を順次切り替えて出力し、その出力をアキュムレータ55に入力する。
アキュムレータ55は、図3に示すように、加算器551とレジスタ552とで構成されている。
レジスタ552は、図示していないクロック発生回路から与えられるクロックのタイミングで加算器551の加算結果を格納すると同時に、その格納結果y(レジスタ出力)を加算器551の入力に戻す。加算器551は、上記マルチプレクサ54から与えられる入力xとレジスタ出力yを加算し、次のクロックのタイミングでその加算結果をレジスタ552に格納する。
アキュムレータ55は、DC−DC変換回路2の1スイッチング周期内でこのような動作を繰り返すことによって (1)式の演算を実行し、その演算結果であるデューティ指示信号dc[n]を図2に示すレジスタ56に出力する。なお、kは入力xのライン、加算器の出力ラインおよびレジスタ出力yのラインのビット数である。
図4にkビットの上記加算器551の構成例を示す。この加算器551は、k個の全加算器FA0〜FAk-1を有し、これらによってキャリー信号を含む(xk-1,…,x0)+(yk-1,…,y0)=(sumk-1,…,sum0)の計算を行う。
なお、図2に示す各回路要素を制御するための制御信号は、ステートマシンで生成される。
ところで、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3に書き込まれる乗算結果は、誤差信号の数によって決定される。すなわち、サイン・マグニチュード変換回路51の出力が-m〜m(mは正の整数)に設定されているとすると、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3には、以下に示すような2m+1個の乗算結果がそれぞれ格納される。
「テーブル53−1」
-m*CO,-(m-1)*CO,-(m-2)*CO,…,-2*CO,-1*CO,0*CO,1*CO,2*CO,
…,(m-2)*CO,(m-1)*CO,m*CO→2m+1個
「テーブル53−2」
-m*C1,-(m-1)*C1,-(m-2)*C1,…,-2*C1,-1*C1,0*C1,1*C1,2*C1,
…,(m-2)*C1,(m-1)*C1,m*C1→2m+1個
「テーブル53−3」
-m*C2,-(m-1)*C2,-(m-2)*C2,…,-2*C2,-1*C2,0*C2,1*C2,2*C2,
…,(m-2)*C2,(m-1)*C2,m*C2→2m+1個
ここで、例としてm=3の場合を考えると、この場合、サイン・マグニチュード変換回路51の出力は−3,−2,−1,0,1,2,3と表される。これらの出力のうち、例えば出力−3および出力3のコードはそれぞれ111および011であり、これらのコードの最上位ビットMSBが正負の符号を表すサインビットになる(「1」:負、「0」:正)。
そして、このm=3の場合には、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3に下表に示すようなデータ(乗算詰果)が予め記憶されることになる。
Figure 0005146820
各ルックアップテーブルにおいて、負数は2の補数表現となっている。−1〜−J(Jは正整数)を表す2の補数は、一般的にJを表すのに最低必要なビット数より1ビット多いビット構成を用い、1〜Jを表す各2進数のビットの0,1を反転させ、さらに1を加算して求められる。負数を2の補数表現とすることにより、図3において、正負のどちらの値もとり得る入力xに対する処理を、通常の加算器552のみで行うことができる。
上記各データの内、例えば-3*COおよび3*COは、それぞれ以下に例示するようにコード表記される。
-3*CO=100100101
3*CO=011011011
上記データ-3*CO=100100101および3*CO=011011011の最上位ビットMSBは、サイン・マグニチュード変換回路51の出力と同様に、正負の符号を表すサインビットにもなっている。
離散時間でのPID制御の精度を高めるには、PID係数C0,C1,C2の桁数を大きくしなければならない。この桁数の増大は、各係数C0,C1,C2を表す2進コードの桁数を増大することになるので、上記乗算詰果の桁数(〜20ビット程度)の増大、ひいては、該乗算結果を記憶しておくためのメモリであるルックアップテーブル53−1、53−2および53−3の容量の増大をもたらすことになる。
そこで、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3の容量を低減するための手法について説明する。
まず、ルックアップテーブルに最初から2の補数を用いて0と正負のデータを書き込んでおくために2m+1個のデータが必要となるので、0と正数のデータのみ記憶することにする。これにより必要なデータ数を(1+m)個とすることができる。m個の負数はm個の正数のデータを用いて処理する。すなわち、負数の処理は、2の補数表現のデータを加算器で加算するのではなく、減算器により正数を減算するという処理を行うのである。ここで、正負の判断もしくは加算か減算かの判断をするための情報が必要となるが、PID係数C0,C1,C2の値が正であることから、サイン・マグニチュード変換回路51の出力の最上位ビットMSBをその情報(サインビット)とすることができる。すなわち、サイン・マグニチュード変換回路51の出力の最上位ビットMSBが1であればルックアップテーブルのデータを用いて減算処理を行い、MSBが0であれば加算処理を行う。また、0および正数のm+1個のデータを記憶するだけなので、2の補数を用いてさらにm個の負数データ(計2m+1個のデータ)を記憶させる場合に比べ、ルックアップテーブルのデータのビット構成を1ビット削減できる。
このような判定手法を採用すれば、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3に上記サインビットに相当するビットも必要としなくなる。すなわち、ルックアップテーブル53−1、53−2および53−3には、例えばm=3の場合、下表に示すデータを記憶させるだけで良いことになり、これは、テーブル53−1、53−2および53−3の容量の低減に寄与する。
Figure 0005146820
ただし、図3に示すアキュムレータ55は、2の補数表現の負のデータ(例えば、-3*CO=100100101)を加算器551で加算することによって、結果的に該データを減算するという演算を実行しているので、2の補数表現の負のデータが存在しない上記表2のテーブルデータを使用した場合、上記のように減算器による減算処理が不可欠になる。
そこで、上記表2のテーブルデータを使用する場合には、加減算機能を有する図5に示すようなアキュムレータ550を使用す。
アキュムレータ550は、加減算器5510と、図3に示すレジスタ552に対応するレジスタ5520とによって構成されている。
加減算器5510は、コントロール信号が「1」および「0」の場合にそれぞれ減算器および加算器として動作するように構成されている。したがって、レジスタ5520には、上記コントロール信号が「1」および「0」の場合に、加減算器5510からそれぞれデータ(xk-1,…,x0)+(yk-1,…,y0)および(xk-1,…,x0)-(yk-1,…,y0)が入力されることになる。
なお、上記コントロール信号には、後述するように、レジスタ52−1、52−2および52−3の出力のサインビットの値が使用される。
図6にkビットの上記加減算器5510の構成例を示す。この加減算器5510は、k個の全加算器FA0〜FAk-1と、これらの全加算器FA0〜FAk-1に対応して設けた排他的論理和回路EX0〜EXk-1とを有し、前記コントロール信号が「1」のときに排他的論理和回路EX0〜EXk-1によって入力データy0〜yk-1を反転する作用をなす。また、コントロール信号「1」が全加算器FA0のキャリーイン端子に入力されるので、(yk-1,…,y0)の各ビットの0,1を反転したものに1を加算したデータと、すなわち(yk-1,…,y0)の2の補数と、(xk-1,…,x0)との加算が行われることになる。したがって、入力データx0〜xk-1に負の情報を含めることなく、(xk-1,…,x0)- (yk-1,…,y0)という減算が可能である。一方、前記コントロール信号が「0」であると、排他的論理和回路EX0〜EXk-1の出力はy0〜yk-1と同じになるので、(xk-1,…,x0)+(yk-1,…,y0)という加算が行われる。
本発明の一実施形態に係る電源装置は、図1、図2に示すディジタル補償回路5に代えて、図7に例示したようなディジタル補償回路50を用いた構成を有する。
このディジタル補償回路50は、上述した考察に基づいて構成したものであり、2つのマルチプレクサ540−1、540−2と、図5に示したアキュムレータ550を備えている。
このディジタル補償回路50において、サイン・マグニチュード変換回路510、レジスタ520-1〜520-3、ルックアップテーブル530−1〜530-3、マルチプレクサ540−2およびレジスタ560は、それぞれ図2に示すサイン・マグニチュード変換回路51、レジスタ52-1〜52-3、ルックアップテーブル53−1〜53-3、マルチプレクサ54およびレジスタ56に対応するものである。
しかし、ルックアップテーブル530−1〜530-3には、レジスタ520-1、520−2および520-3の出力e[n]、e[n-1] およびe[n-2]に対応するサイン・マグニチュードコードのMSBを除くビットのデータがアドレスデータとして入力され、また、これらの各テーブル530−1〜530-3には、前記表2に例示したデータに対応するデータ(乗算結果)、すなわち、負数データも記憶する場合に比べてデータ構成が1ビット削減されたデータが格納される。
マルチプレクサ540−1には、レジスタ520-1、520−2および520-3の出力e[n]、e[n-1] およびe[n-2]に対応するサイン・マグニチュードコードのMSBのデータ、つまり、サインビットのデータが正負情報として入力される。そして、マルチプレクサ540−1は、上記サインビットのデータを順次切り替えて出力し、その出力をアキュムレータ550にコントロール信号(図5、図6参照)として入力する。
アキュムレータ550の構成と作用は、前述したとおりである。したがって、上記ディジタル補償回路50においても、前記(1)式の演算が実行されてデューティ指示信号dc[n]が出力されることになる。このデューティ指示信号dc[n]は、図1に示すディジタルPWM回路6に入力されるので、前記スイッチ素子S1およびS2が上記デューティ指示信号dc[n]によって規定されたデューティ比を有するPWM信号によって開閉制御され、その結果、DC−DC変換回路2の出力電圧Voutが基準電圧Vrefに一致するように調整される。
図7に例示したディジタル補償回路50を備える本実施形態に係る電源装置によれば、ルックアップテーブル530−1〜530-3に正負のディジタル誤差信号に対する乗算結果を格納する必要がなくなるので、該ルックアップテーブル530−1〜530-3の容量を低減することができる。
例えば、サイン・マグニチュード変換回路510の出力を-m〜mとすると、図2のルックアップテーブル53−1〜53-3と図7のルックアップテーブル530−1〜530-3のサイズ比は、2m+1:m+1となる。これは、m=3の場合に、ルックアップテーブル530−1〜530-3をルックアップテーブル53−1〜53-3の4/7のサイズに縮小することが可能であることを示している。さらにルックアップテーブルのデータのビット構成を考慮すると、2m+1個のデータを表現するのに各20ビット必要であれは、本実施の形態であれば19ビットでよく、さらに5%縮小することができる。
かくして、本実施形態によれば、チップサイズの小型化およびコストダウンを図ることができる
なお、図1にはDC−DC変換回路2を有する電力変換器が示されているが、本発明はディジタル制御が可能な種々の電力変換器を適用して実施することが可能である。
ディジタル制御スイッチング電源装置の基本構成を例示したブロック図である。 図1に示すディジタル補償回路の構成例を示すブロック図である。 図2に示すアキュムレータの構成を示すブロック図である。 図3に示す加算器の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電源装置に適用するアキュムレータの構成例を示すブロック図である。 図5に示す加減算器の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る電源装置に適用するディジタル補償回路の構成例を示すブロック図である
符号の説明
1 直流電源
2 DC−DC変換回路
3 誤差検出器
4 A/D変換回路
5、50 ディジタル補償回路
6 ディジタルPWM回路
7 デッドタイムコントローラ
21、22 スイッチ素子
51、510 サイン・マグニチュード変換回路
52−1〜52−3、520−1〜520−3 レジスタ
53−1〜53−3、530−1〜530−3 ルックアップテーブル
54、540−1、540−2 マルチプレクサ
55、550 アキュムレータ
551 加算器
5510 加減算器
552、5520 レジスタ
56、560 レジスタ

Claims (7)

  1. 電力変換器の出力電圧の離散時間における基準電圧に対する誤差を検出して対応する誤差信号を出力する誤差検出手段と、
    前記離散時間における各誤差信号をディジタル誤差信号に変換する信号変換手段と、
    前記各ディジタル誤差信号に含まれる前記誤差の大きさを示すデータをそれぞれのアドレスデータとし、そのアドレスデータに補償係数を乗じたデータを出力する複数のルックアップテーブルと、
    前記各ルックアップテーブルから出力されるデータを加減算してディジタル制御信号を形成する演算手段と、
    前記ディジタル制御信号に基づいて、前記電力変換器の出力電圧の誤差がなくなるように該電力変換器を制御する制御手段と、を備え、
    前記演算手段は、前記各ディジタル誤差信号に含まれる前記誤差の正負を示すデータを前記加減算の制御に使用するように構成されていることを特徴とする電源装置。
  2. 前記補償係数は、PID補償係数であることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記ディジタル誤差信号は、前記誤差の正負を表すサインビットを有するようにコード化されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記演算手段は前記サインビットのデータを前記加減算の制御に使用することを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
  5. 前記演算手段は、加減算器と該加減算器の出力を格納するレジスタとを備えるアキュムレータであることを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記加減算器は、前記サインビットのデータが「0」および「1」の場合にそれぞれ加算および減算を行うように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記電力変換器はDC−DC変換回路を有し、前記制御手段は前記ディジタル制御信号に基づいて形成されるPWM信号によって前記DC−DC変換回路のスイッチ素子を開閉制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
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