JP5144438B2 - 遊技機の可変入賞装置 - Google Patents
遊技機の可変入賞装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5144438B2 JP5144438B2 JP2008227525A JP2008227525A JP5144438B2 JP 5144438 B2 JP5144438 B2 JP 5144438B2 JP 2008227525 A JP2008227525 A JP 2008227525A JP 2008227525 A JP2008227525 A JP 2008227525A JP 5144438 B2 JP5144438 B2 JP 5144438B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- ball
- game board
- closing
- passage openings
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
Description
引用文献1乃至引用文献3に示すように可変入賞装置の基本的構成としては、遊技盤上に開口し、発射球を受け入れる空間を形成する収容体と、収容体に設けられ、かつ、駆動手段により開閉する一対の阻止部材と、当該収容体に横架され空間を上下に仕切るステージと、ステージ近傍に設けられる特別入賞口及び一般入賞口とを備える。
一対の阻止部材は、通常時は閉成状態に維持され、発射球が収容体により形成される空間内に進入するのを阻止する一方、所定の条件が満たされ開閉手段が駆動することにより開成状態となり、発射球が空間内に進入するのを許容する。そして、空間内への進入が許容された発射球はステージ上に形成された凹凸、障壁等によりステージ上における進路を誘導又は妨害されつつ、最終的にステージ近傍に形成された一般入賞口又は特別入賞口に取込まれる。一般入賞口及び特別入賞口の近傍又は下流側には近接センサ等の検出器が設けられており、球が取込まれたことを検出すると、検出信号を遊技機全体の制御を行う主制御装置に出力する。主制御装置は、前記検出器から検出信号が入力されると、検出信号の種別に基づいて賞球払出処理や、遊技者にとって有利な状態となる処理及びその他遊技に関する処理を実行する。ここで、賞球払出処理とは、例えば発射球が最終的に一般入賞口又は特別入賞口に取込まれたことに基づいて、遊技者に対して例えば賞球としての球を10個払い出すこと等により実現される。また、遊技者にとって有利な状態となる処理とは、例えば発射球が特別入賞口に取込まれたことに基づいて実行される処理であって、予め設定された条件(例えば阻止部材が18回開閉するまで、又は一般入賞口又は特別入賞口に取込まれる球の総数が10個となるまで)が成立するまで、阻止部材を連続して開閉する処理(開閉処理)を1サイクル(1ラウンド)とし、1サイクル中に球が再び特別入賞口に取込まれた場合には、再度開閉処理を繰り返すこと等により実現される。即ち、遊技者にとって有利な状態とは一度に多くの払出しを受けることができる状態をいう。なお、主制御装置はこの他、外部通信端末を備え、遊技機が設置される遊技施設全体の管理を行うホストコンピュータに対し、払出情報、不正監視情報等の各種の情報を出力する。よって、遊技者にとっての最大の関心事は、阻止部材により空間内への球の進入が阻止されずに発射球が空間内に進入することはもとより、さらに空間内に進入した発射球が一般入賞口ではなく、特別入賞口に取込まれるか否かにある。しかし、特別入賞口に取込まれるか否かは阻止部材又は空間内に設けられた凹凸、障壁に依拠するため、発射球が単一の進入経路から空間内に進入した場合、進入した発射球は毎回ステージ上の略同じ位置から誘導され、ステージ内の球の動きが単調になり易く、遊技者は空間内に進入した球が特別入賞口に取込まれないことを瞬間的に判断することができる機会が増大し、遊技意欲が減退する要因となる。
引用文献2及び引用文献3に記載された発明は上記問題を解消するため、阻止部材に複数の誘導路を設けることにより、誘導路から空間内に進入する際の球の軌跡にバリエーションを加え、以ってステージ上の球の動きにバリエーションを付与する構成ではあるが、空間内に進入した発射球をカウントし、賞球払出信号を送出する検出器が一般入賞口及び特別入賞口の近傍又は下流側にのみ設けられている構成であるため、先行して空間内に進入した球が直ぐに一般入賞口及び特別入賞口に取込まれずにステージ上を動く間に、後続の球が空間内に進入することにより、最終的に検出器によりカウントされる球の個数が予め設定された開閉処理の終了条件(例えば10個)を超えてカウントされるいわゆる「過入賞」が生じ易く、遊技施設にとっては想定した払出数よりも多くの球が払い出される等、球の払出管理上の不都合が生じる。
また、引用文献1に記載された発明は、阻止部材の直下に検出器を設けることにより、空間内に進入する球を即時にカウントし、賞球払出処理を実行することにより過入賞を低減させる構成ではあるが、空間内に進入する際の発射球の軌跡がバリエーションに乏しく遊技意欲の減退を招き易い。
本構成からなる可変入賞装置によれば、複数の通過口が開口部の一部に沿って設けられ、遊技盤の上下に配置されたことにより、開閉体により内部空間に進入するのを許容された球が高さの異なる複数の通過口を通過した後に開口部から内部空間内に進入することができるため、内部空間に進入した後の球の動きが変化に富んだものとなる。
また、複数の通過口が遊技盤左右方向に対して傾斜を有していることから、開閉体により空間内への進入を許容された球がスムーズに空間内に進入することができる。
さらに、複数の通過口が球を検出する検出器を備えたことにより、空間内に進入する球を即時に検出することができるため、過入賞が生じる可能性を低減することができる。
本構成によれば、第一の構成から生じる効果に加え、開閉体の備える誘導片が開閉体の動作に伴って角度を変化させるため、開閉体の開閉状況によって複数の通過口のうち、いずれの通過口を通過させるかを振り分けることができる。
また、誘導片が開閉体の開成動作に伴って下方の誘導口への進路を漸次閉鎖するため、閉成状態から開成状態に至るまでの間は球を上方に位置する通過口に誘導することができる。
本構成によれば第二の構成から生じる効果に加え、誘導片が開閉体の閉成動作に伴って下方の誘導口への進路を漸次開放するため、開成状態から閉成状態に至るまでの間は球を下方に位置する通過口に誘導することができる。
本構成によれば、第二,第三の構成から生じる効果に加え、支持軸が上方に位置する通過口の下端よりも上方に位置することにより誘導片が複数の通過口に対して常に傾斜した形態を維持することができるとともに、球の直径よりも外側に位置していることから、誘導片と複数の通過口との間で球を挟み込む状態、即ち、球噛みの発生を防止することができ、開閉体により空間内に進入が許容された球を通過口に対してスムーズに誘導することができる。
また、本発明の第五の構成として、複数の通過口のうち、少なくとも1つの通過口が、開閉体の開成限度位置における誘導片の遊技盤左右方向に対する傾斜角度以上の傾斜を有して配置される構成とした。
本構成によれば、第二乃至第四の構成から生じる効果に加え、通過口が開閉体の開成限度位置における誘導片の遊技盤左右方向に対する傾斜角度以上の傾斜を有して配置されたことにより、開閉体が開成限度位置まで開成した状態において開閉体の傾斜によって加速しながら空間内方向に転動する球と、通過口とが互いに干渉することがなくなるため、球の速度を殺さずに空間内に進入させることができる。また、通過口の傾斜角度を開成限度位置における誘導片の遊技盤左右方向に対する傾斜角度よりも大きくして配置すれば球の速度を増加させて空間内に進入させることができる。
なお、後に詳述するが、開成限度位置とは開閉体が閉成状態から開成状態へ移行する場合に、閉成状態における開閉体の傾斜角度に対して最も大きい角度差が生じる位置をいい、開閉体が最大限に開いた状態をいうものとする。
本構成によれば、第一乃至第五の構成から生じる効果に加え、通過口が開閉体の方向に突出する戻り防止片を備えたことにより、一旦通過口を通過して検出器により検出された球が台のゆれや他の外乱により、他の通過口が備える検出器により再度検出される二重検出を防止することができる。
同図においてパチンコ遊技機10は、パチンコ遊技機10の躯体を構成し、遊技施設内の島と称される設備に設置される外枠11と、外枠の前面一側部に設けられた一対のヒンジ12,13により軸支される内枠14とを備える。内枠14は、前記一対のヒンジ12,13に軸支されることにより外枠11の前後方向に開閉可能である。
内枠14の前面の上方一側部には図外のヒンジにより、窓部15を備える前面枠16が内枠14の前後方向に開閉可能に取り付けられる。前面枠16は内枠14の上方を覆うように閉鎖された状態において、ロック機構16aが操作されると内枠14と一体に係合され、遊技者は窓部15を通して窓部15の形状の範囲内で遊技盤100の一部が視認可能となる。
パネル体17の前面には払出口18が開設され、皿構造体20及びハンドル24が前側に突設される。払出口18は、遊技盤100の裏側に設置された図外の球払出機構から払出される球を上側の皿構造体20上に排出する。上側の皿構造体20は上記払出口18から排出された、或いは遊技者によって供給された貯留球を整列させつつ、打ち出し機構22側に供給する図外の供給路を備える。供給路は払出口18から漸次降下する傾斜面として形成され、貯留された球を一列に整列させながら打ち出し機構22へ流下させる構造である。
なお、上記内枠14と一体に係止される前面枠16及びパネル体17の前面には図外の複数の表示灯やスピーカが配設され、遊技の進行やエラーの発生等に合わせて後述する主制御部200により駆動される。
また、球が始動入賞口32に取込まれると、主制御部は始動入賞口32に設けられた始動球検出器32aからの検出信号に基づいて払出機構206に対して払出処理を実行するとともに、可変入賞装置50に設けられた後述の開閉体110a,110bの開閉処理を実行する。開閉処理が実行されると開閉体110a,110bは相対的に短い時間間隔(例えば0.4秒)で一回又は二回連続的に開閉する。そして、開閉体110a,110bが相対的に短い時間開成した状態において、遊技領域100aに到達した球のうち、一部の球が可変入賞装置50内に形成された後述の内部空間R内に取込まれる。
なお、上記主制御部200による開閉処理及び、球Pが可変入賞装置50の空間内に取込まれる過程については後述する。
可変入賞装置50は概略、収容体49と、取り付け基板51と、開閉体110a,110bと、複数の通過口140a乃至140d(図4参照)とを主たる構成とする。以下、順を追って各構成について説明する。取り付け基板51は左右方向に張り出す拡翼部52a,52bを有する盤体であって、固定手段によって、遊技盤100の前面に取り付けられる。拡翼部52a,52bよりも下方の形状は拡翼部52a,52bから下方に向かって複数の折曲部が形成されることにより、左右の幅が漸次縮小する形状である。拡翼部52a,52bよりも上方の形状は拡翼部52a,52bから上方に向かって複数の湾曲部が形成されることにより、左右の幅が漸次縮小する形状である。なお、取り付け基板51の形状は上記形状に何ら限定されるものではなく、意匠上の多様な変更が可能である。
開口部40は遊技盤100の左右方向に延長し、中央に突部を有する下縁40aと、下縁40aの両端部から上方に立ち上がる側縁40b,40cと、後述の開放片68,69と同一形状の切り欠き縁40d,40eと、切り欠き縁40d,40eの端部からくの字状に折曲して互いに近接しつつ上方に立ち上がる肩縁40f,40gと、肩縁40f,40gの上端同士を結ぶ上縁40hとにより形成される後述の内部空間Rへの入り口となる開口である。また、開口部40の略直上には後述のアーチ体120と上側閉鎖体130とが配置され、開口部40の肩縁40f,40gよりも外側には後述の開閉体110a,110bが配置される。
可変入賞装置50は収容体49を遊技盤100の前側から後側に挿入することにより取り付けられる。具体的には、取り付け基板51と収容体49とを図外の係合手段により係合した後に、収容体49の後側を遊技盤100の前側から遊技盤100に開設された略矩形の貫通孔に対して挿入し、取り付け基板51が遊技盤100の前面に対して螺子等の固定手段により固着されることにより取り付けられる。つまり、開口部40は遊技盤100の遊技領域100aに臨む開口として形成される。
収容体49は概略、遊技盤100の前後方向に延長する矩形の底板52と、底板52の後端より立ち上がる背面板53と、底板52の左右端面から略垂直に立ち上がり、遊技盤100の前後方向に延長する左右の下部側面板54,55及び左右の上部側面板56,57よりなる前方及び上方開口の略箱型形状である。
即ち、第一ステージ80に乗った球Pは矢印で示すように遊技盤100の前方から後方に向かって誘導され、振り分け体83により中央流下口82又は図外の左右流下口を通過して、下方に位置する第二ステージ85の後方へ落下する。
そして、収容体49が取り付け基板51を介して遊技盤100に取り付けられると、取り付け基板51の開口部40が遊技盤100の遊技領域100a内において開口し、取り付け基板51よりも前側に位置する前側面63、前側面63の両端から立ち上がる左右の下部側面板54,55、及び一対の開放片68,69が取り付け基板51からあたかも露出する形態となる。また、前記窓部15が閉じられた状態において窓部15の裏面と、前側面63、左右の下部側面板54,55及び一対の開放片68,69の前端面との距離Lは球Pの直径より狭い。
よって、遊技領域100aに到達した球Pは前側面63、左右の下部側面板54,55及び一対の開放片68,69より前側から内部空間R内に進入することはなく、球Pは取り付け基板51の前面に取り付けられた後述の開閉体110a,110bの開成によってのみ内部空間R内への進入が許容され、後述の複数の通過口140a乃至140dを通過することにより、遊技領域100a内に設けられた入り口としての開口部40から内部空間R内に進入することができる。
以下、図2及び図4を参照して開閉体110a,110b及び開口部40の近傍に設けられる複数の通過口140a乃至140dの構成について詳説する。
同図において、取り付け基板51の前面にはアーチ体120が取り付けられる。アーチ体120は開口部40の上縁40hに沿って遊技盤100の左右方向に弓なりに延長する部材であって、取り付け基板51の前面に対して遊技盤100の前側に突設される。アーチ体120の前端面120aと、窓部15が閉じられた状態における窓部15の裏面との距離は球Pの直径よりも狭く、アーチ体120より前方から球Pが内部空間R内に進入することはない。アーチ体120の下面左右端部は開口部40の内側から外側に向かうに従い漸次上昇する傾斜面121として形成される。アーチ体120よりも下方には複数の上通過口140a,140b及び下通過口140c,140dが設けられる。
複数の上通過口140a,140b及び下通過口140c,140dは後述する把持体122a,122b、及び進入球検出器132により構成される。以下、複数の通過口140a乃至140dの具体的構成について説明する。
なお、把持体122a,122bはそれぞれ開口部40の一部である肩縁40f,40gに沿って左右対称に取り付けられる一対の部材であり、説明の簡略化のため、一方の把持体122aを例として説明する。
把持体122aは後片123の上端部より遊技盤100の前側に延長する上部片124と、後片123の略中間部より遊技盤100の前側に延長する上中間片125と、後片123の略中間部において上中間片125よりも下方の位置から遊技盤100の前側に延長する下中間片126と、後片123の下端部より遊技盤100の前側に延長する下部片127とからなる。
上部片124と上中間片125とは互いに正対する受入れ面124a,125aを備える。受入れ面124aの左右端部には互いに対向して下方に延長する一対の左右側壁129が設けられる。受入れ面124aの左右側壁129は受入れ面124aに対して直交する壁である。受入れ面125aの左右端部には互いに対向して上方に延長する一対の左右側壁129が設けられる。受入れ面125aの左右側壁129は受入れ面125aに対して直交する壁である。即ち、上部片124と上中間片125とは互いに正対する断面コの字状の片として形成される。上部片124と上中間片125との間には後述の進入球検出器132が嵌め込まれる。
また、下中間片126と下部片127との間に嵌め込まれる進入球検出器132の遊技盤100の左右方向(水平方向)に対する角度は、上部片124と上中間片125との間に嵌め込まれる進入球検出器132の遊技盤100の左右方向に対する角度よりも急な角度を有する。よって、下通過口140c,140dは上方に位置する上通過口140a,140bよりも開口部40の外側にハの字状に開いた形態である。
即ち、前記上下複数の通過口140a乃至140dは収容体49の一部を構成するように開口部40の肩縁40f,40gに沿って設けられるとともに、収容体49の内部空間Rと連通する部材として構成され、後述する開閉体110a,110bにより進入が許容された球Pを内部空間R内に通過させる構成である。
なお、上記複数の通過口140a乃至140dが遊技盤100の左右方向に対して傾斜をもって設けられたことの効果は後述の開閉体110a,110bの説明と併せて述べる。
本構成からなる通過口140a乃至140dによれば、上通過口140a又は140bを通過して進入球検出器132により一度検出された球が何らかの外乱(遊技機を遊技者が叩く等)により上通過口140a又は140bから開閉体110a,110bの方向へと戻った場合でも、戻り球防止片185が開閉体110a,110bの方向へ突出しているので下方に位置する下通過口140c又は140dに再度検出されるという「二重検出」が発生する可能性を低減させることができる。
複数の通過口140a乃至140dよりも外側には一対の開閉体110a,110bが設けられる。即ち、開閉体110aは、上通過口140a及び下通過口140cよりも左側に離れた位置に設けられる。開閉体110bは上通過口140b及び下通過口140dよりも右側に離れた位置に設けられる。
具体的には、支持棒141の軸芯Kが二点鎖線で示す上通過口140a,140bの下端点Sよりも上方に位置し、二点鎖線で示す上通過口140a,140bの左右端点Tよりも少なくとも球Pの直径L以上離間した位置に配置される(図6参照)。要するに、開閉体110a,110bが閉成状態の時に球Pが下通過口140c,140dに進入可能であればよく、上記構成とすれば開閉体110a,110bの開閉動作によって球Pが通過口140a乃至140dとの間に挟まれる状態(球噛み状態)となるのを防止することができる。前記支持棒141がソレノイド64により回転駆動されると、開閉体110a,110bは支持軸としての支持棒141を回転中心として、左右方向に開閉する。
以下、ソレノイド64の駆動により開閉する開閉体110a,110bの開閉動作について詳説する。
図6(a)は球Pが内部空間R内に進入するのを阻止された状態(閉成状態)を示す。この閉成状態において、開閉体110a,110bの阻止端片111a,111bと、上側閉鎖体130の阻止突片132a,132bとは、球Pの直径よりも狭い間隔で近接する。よって、遊技領域100a内に打ち出された球Pは収容体49の内部空間R内に進入することはできない。即ち、開閉体110a,110bは閉成状態において球Pが内部空間R内に進入するのを阻止する。
一方で、開閉体110a,110bにおける支持棒141の軸芯Kより下方の領域である誘導片113の下端部113a,113bは上通過口140a,140bの方向へ円弧状の軌跡を描いて近接する。そして、この開閉体110a,110bが閉成状態から開成状態へ移行した際に、遊技領域100aに打ち出された球Pが開閉体110a,110b上を開口部40方向に転動した場合、図6(c)に示すように誘導片113が下通過口140c,140dへの進路を閉鎖する一方で、球Pを上通過口140a,140bへと誘導する。
即ち、誘導片113は開閉体110a,110bの開成動作に伴って下通過口140c,140dへの進路を漸次閉鎖し、球Pを上通過口140a,140bに誘導する。誘導片113によって上通過口140a,140bに誘導された球Pは、例えば図6(c)に示す放物線の軌跡を描いて開口部40から内部空間R内へと進入する。そして、第一ステージ80を左右方向に揺れながら転動し、第一ステージ80の後方に形成された中央流下口82又は左右流下口へ向かって誘導される。
なお、開成限度位置とは前述のとおり開閉体110a,110bが閉成状態から開成状態へ移行した場合に、ソレノイド64の励磁が解除された状態における開閉体110a,110bの傾斜角度(略垂直)に対して最も大きい角度差が生じる位置をいい、開閉体が最大限に開いた状態をいうものである。本例において、上通過口140a,140bの遊技盤100の左右方向に対する傾斜角度αと、開閉体110a,110bが開成限度位置まで開成した状態における誘導片113の遊技盤100の左右方向に対する傾斜角度βは例えば其々10°と5°の角度となるように設定される。これにより、開閉体110a,110b上を転動する球Pは上通過口140a,140bを通過する際に、速度を増加させて開口部40から内部空間R内に進入することができる。また、開閉体110a,110bの開成限度位置における傾斜角度は上記角度に限定されるものではなく、例えば誘導片113の傾斜角度βを5°として設定し、上通過口140a,140bの傾斜角度αを5°として設定してもよい。これにより、開閉体110a,110b上を転動する球Pは上通過口140a,140bに干渉されることなく一直線に上通過口140a,140bを通過し、開口部40から内部空間R内に進入することができる。
つまり、上通過口140a,140bの遊技盤100の左右方向に対する傾斜角度αは開閉体110a,110bが開成限度位置まで開成した状態における誘導片113の遊技盤100の左右方向に対する傾斜角度β以上の角度を有するように設定される。
上記構成からなる誘導片113及び上通過口140a,140bによれば、開閉体110a,110bの傾斜によって加速しながら開口部40方向に転動する球と、通過口とが互いに干渉することがなく、球の速度を殺さずに内部空間R内に進入させることができる。さらに、傾斜角度aを傾斜角度βよりも大きく設定すれば球Pの速度を増加させて内部空間R内に進入させることができる。即ち、スピード感に富んだ遊技を提供することができる。
図7(b)に示すように、開閉体110a,110bが開成状態から閉成状態へ移行すると、阻止端片111a,111bは阻止突片132a,132bの方向へ円弧状の軌跡を描いて近接する。一方で、開閉体110a,110bにおける支持棒141の軸芯Kより下方の領域である誘導片113の下端部113a,113bは上通過口140a,140bから円弧状の軌跡を描いて離間する。そして、この開閉体110a,110bが開成状態から閉成状態へ移行する際に、遊技領域100aに打ち出された球Pが開閉体110a,110b上を開口部40方向に転動した場合、図7(c)に示すように誘導片113が下通過口140c,140dへの進路を開放し、球Pを下通過口140c,140dへと誘導する。
即ち、誘導片113は開閉体110a,110bの閉成動作に伴って下通過口140c,140dへの進路を漸次開放し、球Pを下通過口140c,140dに誘導する。
同図において遊技盤100は遊技全般を制御する主制御部200を備える。主制御部200はCPUと、賞球情報や演出情報等を始めとする遊技に必要なプログラムが書き込まれたROMと、プログラムの実行に必要な作業領域としてのRAMとを備える。
主制御部200には、入力ポート201を介して一般球検出器31aと、始動球検出器32aと、排出球検出器60aと、特別球検出器90aと、進入球検出器132とが接続される。始動球検出器32aは遊技領域100a内に複数設けられた一般入賞口32に球が取込まれたことを検出し、主制御部200に一般入賞信号を送出する。始動球検出器32aは遊技領域100a内に複数設けられた始動入賞口32に球が取込まれたことを検出し、主制御部200に始動入賞信号を送出する。排出球検出器60aは内部空間R内に進入した球が球排出孔60から排出されたことを検出し、球排出信号を主制御部200に送出する。特別球検出器90aは、特別入賞口90に球が取込まれたことを検出し、特別遊技信号を主制御部200に送出する。進入球検出器132は球が複数の通過口140a乃至140dを通過したことを検出し、進入球検出信号を主制御部200に送出する。
なお、前記各信号は主制御部200に設けられた図外のカウント手段によってカウントされる。
具体的には、主制御部200は特別球検出器90aから特別遊技信号が入力されるとソレノイド64に対して特別開閉体駆動信号を送出する。この場合の特別開閉体駆動信号は、ROMに記憶された特別開閉回数テーブルを参照し、ラウンド最高継続回数を抽出することにより生成される。特別開閉回数テーブルとしては、ラウンド継続回数を常に15ラウンドとして予め設定しておくことや、特別入賞口90に球が取込まれるタイミングによって、例えば1回,3回,5回,10回,15回等ランダムに最高継続回数が抽出されるような情報であってもよい。
一方で特別遊技信号の入力がない場合は、予め設定された最高継続回数に到達する以前であっても遊技者にとって有利な遊技状態となる処理を終了し、通常の遊技処理に復帰する。なお、上記主制御部200による継続判定を実行せず、予め設定された最高継続回数に到達するまでは遊技者にとって有利な遊技状態となる処理を必ず繰り返す構成としてもよい。
演出制御部203は主制御部200からの演出コマンドに応じてスピーカ、表示灯を駆動する。
51 取り付け基板、60a 排出球検出器、61 ソレノイド、100 遊技盤、
100a 遊技領域、110a,110b 開閉体、113 誘導片、
122a,122b 把持体、132 進入球検出器、140a乃至140d 通過口、
185 戻り防止片、200 主制御部。
Claims (6)
- 遊技盤に配置され、遊技盤の遊技領域内に打ち出し機構により打ち出された球の一部を
遊技領域内に形成された開口部より遊技盤の前後方向に延長する内部空間に受け入れる収容体と、
前記開口部の外側に配置され、打ち出された球が前記内部空間に進入するのを閉成状態において阻止し、打ち出された球が前記空間内に進入するのを開成状態において許容する開閉体と、
前記内部空間に受け入れられた球を取込む入賞口とを備える可変入賞装置であって、
前記可変入賞装置は前記開口部の一部に沿って設けられ、前記空間と連通する複数の通過口を備え、
前記複数の通過口は遊技盤左右方向に対して傾斜を有し、かつ遊技盤の上下に配置され、
前記内部空間に進入が許容された球を検出する検出器を備えることを特徴とする可変入賞装置。 - 前記開閉体は一端が前記複数の通過口に近接し、他端が前記複数の通過口よりも外側に位置する支持軸により回動自在に支持される誘導片を備え、
前記誘導片の傾斜角度は前記開閉体の開閉動作に伴って前記複数の通過口と対応する角度に変化し、
前記誘導片は前記開閉体の開成動作に伴って下方の通過口への進路を漸次閉鎖し、球を上方に位置する通過口に誘導することを特徴とする請求項1に記載の可変入賞装置。 - 前記誘導片は前記開閉体の閉成動作に伴って下方の通過口への進路を漸次開放し、球を下方に位置する通過口に誘導することを特徴とする請求項2に記載の可変入賞装置。
- 前記支持軸は上方に位置する通過口の下端よりも上方かつ、球の直径よりも外側に位置することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の可変入賞装置。
- 前記複数の通過口のうち、少なくとも1つの通過口が、前記開閉体の開成限度位置における前記誘導片の傾斜角度以上の傾斜を有して配置されることを特徴とする請求項2乃至請求項4いずれかに記載の可変入賞装置。
- 前記通過口が前記開閉体の方向に突出する戻り球防止片を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の可変入賞装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008227525A JP5144438B2 (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 遊技機の可変入賞装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008227525A JP5144438B2 (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 遊技機の可変入賞装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010057764A JP2010057764A (ja) | 2010-03-18 |
JP5144438B2 true JP5144438B2 (ja) | 2013-02-13 |
Family
ID=42185256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008227525A Expired - Fee Related JP5144438B2 (ja) | 2008-09-04 | 2008-09-04 | 遊技機の可変入賞装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5144438B2 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001104562A (ja) * | 1999-10-07 | 2001-04-17 | Sansei R & D:Kk | パチンコ遊技機 |
JP3742544B2 (ja) * | 2000-05-10 | 2006-02-08 | 株式会社平和 | パチンコ機 |
JP4711540B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2011-06-29 | 株式会社平和 | パチンコ機 |
JP4350956B2 (ja) * | 2003-02-12 | 2009-10-28 | アビリット株式会社 | パチンコ機 |
JP4120472B2 (ja) * | 2003-05-26 | 2008-07-16 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
JP4463002B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2010-05-12 | 株式会社ソフイア | 遊技機 |
-
2008
- 2008-09-04 JP JP2008227525A patent/JP5144438B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010057764A (ja) | 2010-03-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5980728B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6249704B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4578502B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5985441B2 (ja) | 遊技機 | |
JP3415118B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5144438B2 (ja) | 遊技機の可変入賞装置 | |
JP6137618B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2005034591A (ja) | 遊技機 | |
JP4411448B2 (ja) | 遊技機 | |
JP7122737B2 (ja) | 遊技機 | |
JP4740175B2 (ja) | 遊技機の役物および遊技機 | |
JP2016154709A (ja) | 遊技機 | |
JP4725836B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2002315875A (ja) | 組み合わせ遊技機 | |
JP4938235B2 (ja) | 可変入賞装置 | |
JP4566343B2 (ja) | 弾球遊技機の球通路切替え装置 | |
JP2002263277A (ja) | パチンコ遊技機の入球装置 | |
JP2004000746A (ja) | パチンコ機の入賞装置 | |
JP4642728B2 (ja) | 遊技機 | |
JP3063845U (ja) | パチンコ機の変動入賞装置 | |
JP2002315874A (ja) | 組み合わせ遊技機 | |
JP4682172B2 (ja) | 遊技機の入賞球抽選装置および遊技機 | |
JP3795928B2 (ja) | 弾球遊技機の入賞装置 | |
JP4604434B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008073297A (ja) | 弾球遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20121114 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121120 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5144438 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |