JP5144181B2 - 椅子用ハンガー、衣類用ハンガー付き椅子 - Google Patents

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Description

本願発明は、椅子に取り付ける衣類用のハンガー、及び、衣類用ハンガーが取付けられている椅子に関するものである。
椅子に衣類用ハンガーを取り付けることは従来から行われている。ハンガーは必須の要素として衣類が掛けられる支持部を有しているが、椅子用のハンガーは椅子の背もたれ又はバックフレーム(背フレーム)に取り付ける部分が必要であり、そこで従来は、一般に、支持部に下向きの足部を設けて、この足部を椅子の背もたれやバックフレームに取り付けている。
ハンガーの支持部は人の肩に相当するもので機能的には左右2つあると言えるが、従来技術においてハンガーの支持部は左右に一連に延びているのが殆どである一方、足部は1本の場合と2本の場合とに大別される。足部が1本の例としては例えば特許文献1があり、足部が2本の例として特許文献2〜4がある。
他方、支持部が左右に分離しているタイプのハンガーも存在しており、その例が特許文献5,6に開示されている。特許文献5では、背もたれの背面に固定される1つの取付け部に線材製の左右ハンガー体を固定するにおいて、左右のハンガー体を上に行くに従って左右足部の間隔が広がるように傾斜させて、左右足部の状態に、左右内側に延びる支持部を一体に曲げ形成している。従って、左右ハンガー体の左右支持部の間には空間が空いている。
他方、特許文献6では、ハンガーは下端が一体に連結された左右2本の足部を有しており、背面視で上向き開口コ字状(或いはU字状)に形成された足部(分岐杆)を備えており、左右足部の状態に左右外向きの支持部(ハンガー部)を折り曲げ形成している。また、特許文献6では、ハンガーの足部には縦長の1本の脚杆部が固着されており、この脚杆部は縦枠に高さ調節自在に装着された昇降体に固定されている。
特開2006−280455号公報 特開2006−87528号公報 特開2005−131335号公報 特開2004−351118号公報 特開2004−121403号公報 実開昭50−68008号公報
さて、人が椅子を使用する場合、例えば背もたれの上端に肘を載せたり、ロッキング時に上半身を後ろに大きく反らしたりということがあり、これらの場合、ハンガーの支持部を背もたれの上端と同じ程度の高さに設定しておくと、衣服に手等の身体が触れるのを回避できて好適である。また、ハンガーに衣類を掛けたままで手で背もたれの上端部を掴んで椅子を移動させることがあるが、この場合も、ハンガーの支持部が背もたれの上端と同じ程度かそれより低い高さであると背もたれを掴み易いと言える。また、ハンガーが背もたれの上方にはみ出過ぎると見た目が悪いという問題もある。従って、椅子用のハンガーとして、背もたれの上面からあまり(或いは全く)上方にはみ出ない状態に配置したいという要請があると言える。
これに対して特許文献1〜5では、ハンガーの支持部は背もたれの上方にはみ出ており(ここに例示していない他の多くの特許文献も同様である。)、上記の要請には応えていないと言える。その理由は、特許文献1〜5では、ハンガーの足部が支持部から単に下向きに延びているに過ぎず(足部は側面視で曲がっている例も見られるが)、そこで、支持部と背もたれとの干渉を回避するために支持部を背もたれの上方に位置させており、その結果、上記の要請に応え難いと言える。
他方、特許文献6では、脚杆部は背もたれの後ろ側に配置されており、このため、ハンガーの支持部が背もたれの上端より下方に移動させ得る。しかし、特許文献6は背もたれの裏側に昇降体を上下動自在に配置せねばならないため、ハンガーの支持構造が著しく複雑化するという別の問題が生じる。
また、ハンガーに掛けるのは背広のような袖付きの衣類に限らず、例えばタオルやマフラーのような帯状のもの、或いは、ショルダーバッグ、手提げ付き紙袋、レジ袋などを掛けることもあるが、特許文献1〜4ではハンガーの支持部は左右に一連に延びているため、マフラーや袋類を安定的に保持しにくい場合が多いという問題がある。他方、特許文献5,6は支持部が左右に分離しているのでマフラーや袋類を安定的に保持できるとは言えるが、特許文献5では支持部が外から内に向かっているため袋類を掛けにくく、また、特許文献6は足部の左右中間部が脚杆部に固着されていて言わば脚杆部と左右足部とが三叉状になっているためマフラー等が引っ掛かりやすいという別の問題がある。
以上のように従来のハンガーはその形態に起因して幾つかの問題があったが、これに加えて、取付け構造においても問題があった。例えば、特許文献3や特許文献6に顕著に表れているように、ハンガーの取付け箇所が背もたれの裏側に大きく露出して体裁が悪くなることがある点が挙げられる。この問題点は、特許文献2のようにハンガーの足部を背もたれの内部に隠すことで解消できるとは言えるが、これでは背もたれの構造が著しく複雑化すると共にハンガーの取付け・取り外しの作業が著しく面倒である。
本願発明は、上記の諸問題を改善することを目的とするものである。
本願発明はハンガーとこれを取付けた椅子とを含んでいる。ハンガーの発明は請求項1に記載した構成になっている。すなわち、ハンガーは、椅子の背もたれの背面部又は背もたれが取り付くバックフレームに固定される左右横長の取付け部と、平面視で前記取付け部の左右両端から後ろ向きに延びる左右の中間部と、前記左右中間部の後端から左右外側に延びていて衣類が掛けられるアーム部とから成り、これら取付け部と中間部とアーム部との三者から成る全体が樹脂で一体成形されている構成であって、前記左右中間部を、前記取付け部に直接に繋がっていて側面視で後方と上方とに延びる形態とすることにより、前記取付け部と左右中間部と、平面視では後ろ向き開口略コ字状の形態で背面視では上向き開口略コ字状の形態になっており、前記左右アーム部は連続せずに両者の間には空間が空いている。
椅子の発明は請求項2に記載している。本願発明の椅子は、背もたれの裏側にバックフレームが配置されており、前記バックフレームの上部に衣類用ハンガーを取り付けている、という基本構成であり、バックフレームとハンガーとが特有の構成になっている。
すなわち、まずバックフレームについて述べると、前記バックフレームは、前記背もたれの縦長中心線を挟んだ左右両側において上下方向に延びる左右の縦枠と、前記左右縦枠の上端を一体に繋ぐ上枠と、前記上枠の前面部と左右縦枠の上部前面部とに一体に設けられたアッパープレートとを主要素としており、前記アッパープレートは左右縦枠の左右外側に延びると共に上枠の上下両側に広がっており、このためバックフレームの上部には、左右縦枠と上枠とアッパープレートとで囲われた後ろ向き開口の上部凹所が形成されている。
他方、請求項2において前記ハンガーは、前記バックフレームの上部凹所に裏側から重ねて固定される取付け部と、平面視で前記取付け部の左右両端から後ろ向きに延びる左右の中間部と、前記左右中間部の後端から左右外側に延びていて衣類が掛けられるアーム部とを備えており、前記取付け部と左右中間部とは、平面視では後ろ向き開口略コ字状の形態で背面視では上向き開口略コ字状の形態になっており、左右アーム部は連続せずに両者の間には空間が空いている。
≪請求項1の効果≫
本願発明では、ハンガーは椅子の背もたれ又はバックフレームに固定するものであるため、取付け構造が複雑化することはない。そして、ハンガーのアーム部は取付け部の後方に位置していて背もたれの背面(或いはバックフレームの背面)とアーム部との間に間隔が空いているため、アーム部は背もたれの上面と同じ程度かそれより低くしてもハンガー機能には支障はない。このため、発明が解決しようとする課題の欄で述べた要請に応えて椅子の使い勝手や美観を向上させることができる。
また、左右のアーム部は分離しているため、タオルやマフラー、或いは鞄類・袋類は中間部の箇所に安定良く掛けることができる。特に、アーム部は中間部から左右外側に延びているため、手提げ鞄やショルダーバッグを掛ける場合、カバーやバッグの紐をアーム部に自然な状態で通すことができる。また、中間部は取付け部から延びている単純な形態であるため、これに掛けた物品(例えばマフラー)を取り外すに際して物品が引っ掛かることもない。
≪請求項2の効果≫
請求項2の発明では、ハンガーの取付け部はバックフレームの上部凹所に入り込んでいるため、恰もハンガーはバックフレームと一体構造であるかのような外観を呈しており、このため美観に優れている。また、ハンガーの取付け部をバックフレームの左右支柱(或いは左右支柱と上枠)に密着させることにより、ハンガーの取付け強度を向上できると共にバックフレームの堅牢性を高めることが可能になる。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は事務用等に使用される回転椅子に適用している。なお、以下の説明では方向を示す用語として前後左右の文言を使用するが、これは着座した人から見た状態を基準にしている。
(1).椅子の概要
先ず、図1及び図2に基づいて椅子の概要を説明する。図1のうち(A)は椅子を前方から見た斜視図、(B)は椅子の左側面図、図2のうち(A)は椅子の背面図、(B)は椅子を後方から見た斜視図である。
椅子は、脚1と座2と背もたれ3とを備えている。脚1は、放射状に延びる枝足4を有する接地体とその中心に設けた脚支柱(ガスシリンダ)5とを備えており、脚支柱5の上端には上向き開口箱状のベース6が固定されている。各枝足4の先端にはキャスタが取付けられている。背もたれ3は、その全体がエラストマーを配合した柔軟な樹脂板からなっており、前面と後面には縦長の多数のリブが形成されている。敢えて述べるまでもないが、背もたれ3は樹脂製インナーシェルにクッションを張った構造などの各種の構造を採用できる。
ベース6の後端部でかつ左右両側部には、側面視で略後傾姿勢の左右一対の傾動フレーム7が左右長手の軸(図示せず)によって連結されている。傾動フレーム7の後端にはバックフレーム8がボルトで固定されており、バックフレーム8の上端部の前面に背もたれ3の上部が固定されており、かつ、バックフレーム8の上端部の裏面に衣類用ハンガー9が取付けられている。
傾動フレーム7はアルミ等の金属製(ダイキャスト製品)である一方、バックフレーム8は合成樹脂の成形品であり、傾動フレーム7とバックフレーム8とで背支持フレームが構成されている。なお、傾動フレーム7とバックフレーム8とを一体成形することも可能である。
座2は、ベース6の前部に連結した左右一対のフロントリンク10と、バックフレーム材7に回動自在に取り付けられた左右一対のリアリンク11とに連結されており、人が着座すると、座2はリンク10,11の回動によって下降しつつ後退動する。
他方、背もたれ3の下部はアッパーリンク12及びロアリンク13によって連結されており、詳細は省略するが、人が着座して座2が下降すると背もたれ3の下部が前進動するようになっている。従って、人が浅く腰掛けても、背もたれ3の下部のランバーサポート部(側面視で前向き突状に湾曲している部分)で人の腰が支えられる。傾動フレーム7の前部にはオプション品としての肘掛け装置を取り付けている。
なお、図2(B)から理解できるように、アッパーリンク12は平面視で前向き凹状に湾曲した弓形に形成されており、その左右両端部が背もたれ3におけるランバーサポート部の左右両端部に連結されている。このため、ランバーサポート部は人の体圧によって伸び変形し得る。
左右の傾動フレーム6の間には、座2の下降動によって背もたれ3のランバーサポート部を前進させる連動装置が配置されており、アッパーリンク12とロアリンク13とは、連動装置を構成する前後傾動式で上下長手のバックリンク14(図2(B)参照)に連結されている。
バックフレーム8は、上下に長い左右2本の縦枠15と、左右縦枠15の上端に一体に繋がって横長の上枠16と、縦枠15の上部前面及び上枠16の前面に一体に繋がった左右横長のアッパープレート17と、左右縦枠15の下端に一体に繋がった横長の下枠18とで構成されており、縦枠15の下部が傾動フレーム7に固定されている。縦枠15と上枠16との連接部は丸みを持っている。左右の縦枠15は背もたれ3の縦長中心線を挟んだ両側の対称の位置に配置されている。
縦枠15と上枠16と下枠18は概ね台形に近い断面形状であり、各部位は概ね開口した樋状になっている。また、下枠18は前向きに開口した樋状になっている。いずれにしても内部には補強リブの群が形成されている。
バックフレーム8のアッパープレート17は背もたれ3とほぼ同じ横幅であり、上枠16の上下両側にはみ出た状態になっている。そして、縦枠15と上枠16とがアッパープレート17の後ろ側に突出しているため、左右縦枠15と上枠16とアッパープレート17とで囲われた部分は後ろ向きに開口した上部凹所19になっており、この上部凹所19にハンガー9が取付けられるようになっている。
アッパープレート17のうち縦枠15及び上枠16の外側の部分は着脱自在な外カバー20で覆われており、上部凹所10の箇所は内カバー21で覆われている。内カバー21は、ハンガー9を取付けていないときにはアッパープレート17に装着されて、ハンガー9を取付けているときにはハンガー9に装着されている。なお、図2(A)ではハンガー9は表示していない。
(2).バックフレームと背もたれ
次に、バックフレーム8と背もたれ3との取付け構造の詳細を、図3〜図8を参照して説明する。図3は椅子の部分的な平面図、図4はバックフレーム8の上部と外カバー20との分離斜視図、図5は背もたれ3の上部の部分的な背面図、図6は背もたれ3の左側面図、図7のうち(A)はバックフレーム8の上部の部分的な背面図、(B)はバックフレーム8の上部の部分的な正面図、(C)はバックフレーム8の左側面図、図8は図7(A)の VIII-VIII視箇所での断面図で、(A)は背もたれ3とバックフレーム8とハンガー9との分離図、(B)はハンガー9を固定した状態での縦断側面図である。
背もたれ3の上部はバックフレーム8の上枠16に多数本(8本)のビス23(図4参照)で固定されている。この点を説明する。例えば図6や図8に示すように、背もたれ3のうちバックフレーム8のアッパープレート17と重なる重合部3aは、前向きにせり出すと共に後ろ向きに開口した略樋状のような湾曲断面形状になっており、この重合部3aにバックフレーム8のアッパープレート17が嵌まっている。
そして、背もたれ3の重合部3aに、横方向からナット24を差し込みできるポケット部25が多数個(8個)形成されている一方、アッパープレート17には、ポケット部25に嵌合する凹部26が形成されており、凹部26に貫通したビス23を板ナット24にねじ込むことにより、背もたれ3がアッパープレート17に固定されている。
背もたれ3の重合部3aとバックフレーム8のアッパープレート17とには多数の補強用又は嵌合用のリブが形成されている。アッパープレート17は、縦枠15及び上枠16の外側の箇所においてビス23で背もたれ3に固定されている。図4において符号27で示すビスは、ハンガー9を固定するためのものである。図4に示すように、外カバー20には前向きに突出した複数の係合爪28が形成されており、係合爪28はその弾性に抗しての変形によってアッパープレート17の係合穴に嵌め入れられている。なお、背もたれ3の重合部3aの左右両端部は図示しないサイドカバーで塞がれている。
(3).ハンガーの形態及び取付け構造
次に、ハンガーの形態及び取付け構造の詳細を図9以下の図面も参照して説明する。図9のうち(A)はハンガー9の取付け部を中心にした背面図、(B)はハンガー9の部分的な正面図、図10のうち(A)はハンガー9のおおまかな斜視図、(B)はハンガー9の左側面図、図11は分離斜視図、図12のうち(A)は分離平断面図、(B)は図9の XIIB -XIIB 視断面図である。
ハンガー9は樹脂の成形品であり、例えば図11に示すように、バックフレーム8の上部凹所19に入り込む左右横長の取付け部9aと、取付け部9aの左右両端から後方及び上方に延びる左右の中間部9bと、左右中間部9bの上端(或いは後端)から左右外向きに延びる左右のアーム部9cとで構成されている。従って、取付け部9aと左右中間部9bとは、平面視では後ろ向きに開口したコ字状の形態を成しており、背面視(正面視)では上向きに開口したコ字状の形態を成している。中間部9bは、全体的に見ると若干湾曲した状態で後方及び上方に延びているが、付け根部は側面視で水平に近い状態になっている。
図3に示すように、背もたれ3の上端は平面視で前向き凹状に緩く湾曲しており、ハンガー9のアーム部9cも背もたれ3の平面視での形態に倣って緩い曲率で湾曲している。また、図11に示すように、アーム部9cの上面は緩い曲率で上向き凸状に湾曲している。左右のアーム部9cは中間部9bから左右外側のみに延びており、このため、左右中間部9bの間は完全に間隔が空いている。但し、左右のアーム部9cを中間部9bよりも多少は内側に入り込ませることは可能である。アーム部9cの上面は背もたれ3の上面とほぼ同じ高さになっている(正確にはアーム部9cが僅かに低くなっているが、見た目では殆ど同じ高さになっている。)。勿論、アーム部9cは、目視において明瞭に違いが分かる程度に背もたれ3より高くしたり低くしたりしても良い。
例えば図11,12のとおり、ハンガー9の取付け部9aは、前後の板部29a,29bが左右にずれている平面視クランク状の板ナット29を使用してバックフレーム8のアッパープレート17に固定されている。
すなわち、図12から明瞭に理解できるように、バックフレーム8におけるアッパープレート17のうち上部凹所19に位置した左右の箇所に、板ナット29の前板29aを手前側に差し込むためのスリット30と、板ナット29の前板29aが手間側から密着する前向き凹部31とを形成しており、板ナット29の前板29aに雌ねじ穴32が形成されており、取付け部9aに貫通したビス27を板ナット29の前板29aにねじ込むことにより、ハンガー9をアッパープレート17に固定している。
ハンガー9の取付け部9aの前面には、板ナット29の後板29bとの干渉を回避するための逃がし凹部33が形成されており、また、取付け部9aにはビス27の頭が隠れる座ぐり穴34が形成されている。クランク状の板ナット29を使用するのは、アッパープレート17が背もたれ3に重なっていて単なる平板状の板ナット29では前向き凹部31に装着できないためである。換言すると、板ナット29をクランク状の形態にすることにより、椅子の組立後にハンガー9を簡単に取付けることができるのであり、これにより、オプション品であるハンガー9は簡単に後付けできる。
図9及び図12に示すように、取付け部9aの左右両端寄り部位には、逃がし凹部33の左右両端部と連通した係合穴35を空けている一方、内カバー21の左右両端寄り部位には、弾性に抗しての変形によって係合穴35に嵌入する係合爪36を前向きに突設している。そして、取付け部9aにおける係合穴35の左右外側の内側面とアッパープレート17におけるスリット30の左右外側の内側面とを一致させることにより、内カバー21をハンガー9の取付け部9aとバックフレーム8のアッパープレート17とのいずれにも取付けできるように配慮している。
図12(B)に示すように、取付け部9aにおける中間部9bの付け根部はバックフレーム8における縦枠15の内側面に密着しており、また、図8(B)に示すように、取付け部9aにおける中間部9bの付け根部はバックフレーム8における上枠16の内側面(下面)に密着している。このように取付け部9aの中間部9bが縦枠15と上枠16とに密着していることにより、ハンガー9の取付け部9aとバックフレーム8の上部とは互いに補強しあう関係になっており、その結果、ハンガー9は2本のビス27での固定でありながらしっかりと固定されていると共に、バックフレーム8の上部は堅牢な状態に保持されている。
更に、取付け部9aの左右両端(或いは中間部9bの前端面)に上下一対の突起37を設けている一方、上部凹所19には、前記突起37が嵌合する後ろ向き開口穴38を設けている。突起37が穴38に嵌まっていることにより、ハンガー9はしっかりと位置決めされており、これによっても、取付け部9aとバックフレーム8とが補強し合う機能が助長されている。
バックフレーム8の縦枠15と上枠16とはいずれも台形に近い断面形状であり、このため、中間部9bの付け根部の外面9b′は縦枠15と上枠16とに密着するように傾斜状にカットされたような形態になっている。このように中間部9bは縦枠15及び上枠16にしっかりと食い込み勝手になっている。この点、バックフレーム8とハンガー9とが補強しあう機能が一層助長されている。
(4).まとめ
ハンガー9には背広やセーターのような袖付き衣類を掛けることができるのみならず、タオルやマフラー、紐付きやベルト付きの鞄類、袋類等も掛けることができる。その場合、タオルやマフラーも鞄類や袋類は、中間部9bに掛けることで安定良く保持される。また、アーム部9cは内側から外側に向けているため、例えば手提げ鞄の把っ手を通すことをごく自然な動作で行える。
また、ハンガー9を手で掴んで椅子を移動させることも可能である。ハンガー9に衣服を掛けていない状態で背もたれ3の上端を手で掴む場合、左右のアーム部9cの間が空間になっていることにより、背もたれ3の左右中間部を掴みやすいという利点もある。
なお、左右中間部9bの間の間隔寸法は一般成人の拳が楽に入る程度の寸法(例えば80〜120mm程度が好ましい。ハンガー9の全体の前後奥行き寸法は背広類がバックフレーム8に当たらない程度の寸法でできるだけ小さいのが好ましい。具体的には、80〜120mm程度が良いと言える。更に、ハンガー9の全体の高さも背広類の肩部をアーム部9cで支持する機能を阻害しない状態でできるだけ低いのが好ましく、具体的には、80〜120mm程度が好ましいと言える。
(5).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えばハンガーの各部位の具体的な形状は必要に応じて任意に設定できる。バックフレームを備えていない椅子の場合は、ハンガーは背もたれの背面に固定したら良い。
(A)は椅子の斜視図、(B)は側面図である。 (A)は椅子の背面図、(B)は椅子の斜視図である。 椅子の部分的な平面図である。 バックフレームと外カバーとの分離斜視図である。 背もたれの上部の部分的な背面図である。 背もたれの左側面図である。 (A)はバックフレームの部分的な背面図、(B)はバックフレームの部分的な正面図、(C)はバックフレームの左側面図である。 (A)は背もたれとバックフレームとハンガーとの分離断面図、(B)はハンガーを固定した状態での縦断側面図である。 (A)はハンガーの取付け部を中心にした背面図、(B)はハンガーの部分的な正面図である。 (A)はハンガーのおおまかな斜視図、(B)はハンガーの左側面図である。 ハンガーと内カバーと板ナットとの分離斜視図である。 (A)は分離平断面図、(B)は図9の XII-XII視断面図である。
2 座
3 背もたれ
7 傾動フレーム
8 バックフレーム
9 ハンガー
9a 取付け部
9b 中間部
9c アーム部
15 バックフレームの縦枠
16 バックフレームの上枠
17 バックフレームのアッパープレート
19 バックフレームの上部凹所
21

Claims (2)

  1. 椅子の背もたれの背面部又は背もたれが取り付くバックフレームに固定される左右横長の取付け部と、平面視で前記取付け部の左右両端から後ろ向きに延びる左右の中間部と、前記左右中間部の後端から左右外側に延びていて衣類が掛けられるアーム部とから成り、これら取付け部と中間部とアーム部との三者から成る全体が樹脂で一体成形されている構成であって、
    前記左右中間部を、前記取付け部に直接に繋がっていて側面視で後方と上方とに延びる形態とすることにより、前記取付け部と左右中間部と、平面視では後ろ向き開口略コ字状の形態で背面視では上向き開口略コ字状の形態になっており、前記左右アーム部は連続せずに両者の間には空間が空いている、
    椅子用ハンガー。
  2. 背もたれの裏側にバックフレームが配置されており、前記バックフレームの上部に衣類用ハンガーを取り付けている、という構成であって、
    前記バックフレームは、前記背もたれの縦長中心線を挟んだ左右両側において上下方向に延びる左右の縦枠と、前記左右縦枠の上端を一体に繋ぐ上枠と、前記上枠の前面部と左右縦枠の上部前面部とに一体に設けられたアッパープレートとを主要素としており、前記アッパープレートは左右縦枠の左右外側に延びると共に上枠の上下両側に広がっており、このためバックフレームの上部には、左右縦枠と上枠とアッパープレートとで囲われた後ろ向き開口の上部凹所が形成されている一方、
    前記ハンガーは、前記バックフレームの上部凹所に裏側から重ねて固定される取付け部と、平面視で前記取付け部の左右両端から後ろ向きに延びる左右の中間部と、前記左右中間部の後端から左右外側に延びていて衣類が掛けられるアーム部とを備えており、前記取付け部と左右中間部とは、平面視では後ろ向き開口略コ字状の形態で背面視では上向き開口略コ字状の形態になっており、左右アーム部は連続せずに両者の間には空間が空いている、
    衣類用ハンガー付き椅子。
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