JP5142176B2 - 固体高分子型燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システム特に固体高分子型燃料電池システムに係り、さらに詳しくは、燃料電池セルのアノード極に滞留した水の排出機構および循環機構に関する。
燃料電池システムであって、特に燃料電池セルのアノード極へ水素リッチガスを導入して膜電極接合体(以下MEAと記載)で発電する燃料電池システムにおいて、水素リッチガスに含まれる水蒸気の凝縮やカソード極で生成された水の逆拡散により、アノード極のガス流路に滞留した水あるいは水溶液(以下アノード極滞留水と記載)がガス流路を閉塞することで、出力の低下あるいは発電停止が起こる、という問題があった。これに対して、従来は燃料電池セル全体を傾けてアノード極滞留水を排出していた(特許文献1参照。)。また、ガス流路中に圧縮した空気を導入してアノード極滞留水を除去する水透過膜式除湿器を備えた機構が考案されている(特許文献2参照。)。
特開2004−207106号公報 特開2004−71348号公報
ところが前記特許文献1の機構では、燃料電池システムの運転中に燃料電池システム全体を一定の姿勢に保つ必要があり、特に運転中常に姿勢の変わる小型携帯用の燃料電池システムには不適である。また前記特許文献2の機構では、姿勢の変化によるアノード極滞留水の排出機能の減退は無いが、補器として水透過膜式除湿器を必要とするため、燃料電池システム全体の体積及び重量が大型となり、特に小型携帯用の燃料電池システムには不適である。また電力を供給して駆動する前記補機を搭載することにより燃料電池システム全体の体積エネルギ密度の点からも不利である。
また、本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、アノード極あるいはカソード極で発生した水を安定して排出することができる固体高分子型燃料電池を提供することを目的とする。
そこで本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、
プロトン導電性を有する樹脂からなる電解質、前記電解質の両面に配置される触媒層からなる膜電極接合体と、それぞれガス拡散層、集電体層からなるアノード極及びカソード極とから構成される発電部と、発電部と接続され、発電部に導入する水素ガスを発生する水素発生部とを備えた固体高分子型燃料電池システムにおいて、水素発生部がアノード極の内部状態と水素発生部の内部状態の差によって水素を発生する受動型水素発生機構を具備し、受動型水素発生機構により発生した水素ガスのガス圧によってアノード極に備えられた排出口から発電によって生じた水をアノード極の外部に排出する水排出機構を具備することを特徴とする。
この受動型水素発生機構は、水素発生物質を格納する第1の容器と水素発生促進物質を格納する第2の容器とから構成され、アノード極と水素発生部の内圧差によって受動的に水素発生物質と水素発生促進物質が混合されることにより水素を発生する構成であっても良い。
上記第2の容器にはノズルが備えられ、このノズルによって第1の容器と接続される構成であり、アノード極と水素発生部の内圧差によってこのノズルを介して前記水素発生促進物質が一定量、第1の容器に格納されている水素発生物質に供給されて水素を発生するよう調整されても良い。
水素発生物質としては、水素化ナトリウムなど加水分解型の金属水素化物であれば全て適用であり、また水素発生促進物質としては、有機酸および無機酸あるいはルテニウムなど、水素発生触媒であれば全て適用可能であるが、好ましくは水素発生物質として水素化ホウ素ナトリウム、水素発生促進物質としてリンゴ酸水溶液であることを特徴とする。また、水素発生部に用いられる反応としては、金属と塩基性あるいは酸性水溶液の組み合わせであっても良い。さらに水素発生部においては、アルコール、エーテル、ケトン類を水蒸気改質して水素を得るメタノール改質型や、ガソリン、灯油、天然ガスといった炭化水素を水蒸気改質して水素を得る炭化水素改質型など、加水により水素を発生する構成であれば全て適用可能である。
さらにアノード極の排出口から排出されたアノード極滞留水を水素発生部、好ましくは水素発生促進物質が格納される第2の容器へ導水するための導水路を備えても良い。
また導水路には、アノード極滞留水とともに排出されるガス(オフガス)により第2の容器の内圧が高圧となることを防ぐための圧調整機構と、第2の容器からの水素発生促進物質の逆流を防ぐための逆止弁構造を備えた構成としても良い。
水素と酸素の電気化学反応により発電を行う燃料電池システムにおいて、
アノード極に水素を供給する水素供給手段と、
電気化学反応により発生した水を水素ガス圧によりアノード極の外部に排出する水回収手段と
を備えたことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
本発明に係る固体高分子型燃料電池システムによれば、アノード極における水の滞留を解消し、連続運転時間の向上および出力の向上が実現される。
また水排出機構として、外部の電力投入を必要としない受動型水素発生機構から発生した水素のガス圧を用いることから、ポンプやブロアといった補器を必要とする従来の水排出機構に対して燃料電池全体の体積エネルギ密度の向上が実現される。
さらに上記アノード極滞留水を水素発生部へ循環させる構成とすることにより、水素発生部の体積を減少させ、燃料電池の体積エネルギ密度の向上が実現される。
またガス圧により水を押し出して排出する機構であるから、燃料電池システムの姿勢に関係なく、上記効果を得ることができる。
以下、本発明に係る固体高分子型燃料電池の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。図面において同一の引用符号で表した構成要素は、各図面共通で同一の構成要素を示すものとする
図1は、本発明に係る固体高分子型燃料電池の構成図を示したものであり、本発明の基本形例である。図1において固体高分子型燃料電池システム101は、発電部102と水素発生部103から構成される。
発電部102は、カソード極104、MEA105、アノード極106から構成され、カソード極104はカソードエンドプレート107と図示しないガス拡散層、集電体層を備え、MEA105は図示しない電解質の両面に触媒層がそれぞれ配置される構成である。またアノード極106はアノードエンドプレート108とアノード室109と図示しないガス拡散層から構成される。アノード極106には図示しない集電体層が含まれていても良い。アノード極106に集電体層を含まない構成とする場合は、アノードエンドプレート108に導線を接続して集電する構成としても良い。アノード室109には、水素発生部103から水素リッチガスを供給する供給口111と、発電時にアノード室109の内部に滞留する水を外部へ排出する排出口110が設けられている。
水素発生部103は、水素発生物質112が格納される第1の容器113と水素発生促進物質114が格納される第2の容器115と第1の容器113と第2の容器115を接続し、第1の容器側先端にノズル116を備えた管から構成される。水素発生物質112としては、好ましくは水素化ホウ素ナトリウムであり、水素発生促進物質114としては、好ましくはリンゴ酸水溶液であり、以下で水素化ホウ素ナトリウムとリンゴ酸水溶液を用いる例を記載するが、水素発生物質は加水分解型の金属水素化物であれば全て適用可能で、水素発生促進物質は有機酸および無機酸あるいはルテニウムなど、水素発生触媒であれば全て適用可能である。さらに、水素発生物質112が水素化ホウ素ナトリウム水溶液で水素発生促進物質114がリンゴ酸粉末というように、水素発生物質112と水素発生促進物質114の組み合わせは、混合することによって水素を発生する物質であれば全て適用可能である。また、水素発生部に用いられる反応としては、金属と塩基性あるいは酸性水溶液の組み合わせであっても良い。さらに水素発生部においては、アルコール、エーテル、ケトン類を水蒸気改質して水素を得るメタノール改質型や、ガソリン、灯油、天然ガスといった炭化水素を水蒸気改質して水素を得る炭化水素改質型など、加水により水素を発生する構成であれば全て適用可能である。
水素発生部103で発生した水素は発電部102のアノード室109に備えられた供給口111を介してアノード室109に導入され、発電のために消費される。水素が消費されるとアノード室109と、アノード室と接続される第1の容器113の内圧が減圧され
、第2の容器の内圧との差圧によって第2の容器115に格納されるリンゴ酸水溶液が第1の容器113に導入され、次の水素発生が生じる。
ノズル116のノズル径は、前回発生した水素により発電が持続中に次の水素発生が生じる周期でリンゴ酸水溶液が第1の容器113に導入されるように調整され、好ましくは差圧が5kPa以下でリンゴ酸水溶液が導入されるように調整される。
発電時にアノード室109にはカソード側の触媒層で発生した水が逆拡散して凝縮される水、MEA105を透過した酸素とアノード室109に存在する水素がアノード側の触媒層で反応して生成した水、水素発生部103から発生した水素に含まれる水蒸気が凝縮した水等をあわせたアノード極滞留水が蓄積される。アノード室109の底面は、図1に示すように平面であってもよいし、アノード極滞留水を一箇所に収集するために勾配を持っていても良い。
水素が発生することにより、第1の容器113あるいはアノード室109の内圧は、大気圧以上、好ましくは大気圧よりも5kPa以上陽圧になり、アノード極滞留水に対して、前記水素圧を印加することにより、排出口110を介して外部へ排出する構成とする
図2に、本発明の固体高分子型燃料電池の実施例の基本構成を示す。図2において、図1に示した構成要素と、構成、機能、動作が同一の構成要素に関しては、同一の引用符号を示し、重複を避けるため詳細な説明は割愛する。
図2に示すように固体高分子型燃料電池システム101は、排出口204から排出されるアノード極滞留水を水素発生部103に導水するための導水路201を備える。さらにアノード極滞留水とともに排出されるガスにより第2の容器115の内圧が高圧になることを防止する目的で、圧調整機構としてガス抜き貫通孔203を備える。
導水路201の第2の容器側の末端には逆止弁構造202を形成して、アノード室109の内圧が、第2の容器の内圧よりも低くなったときに水素発生促進物質114がアノード室内へ逆流することを防ぐ構成とする。第2の容器115はガス抜き貫通孔203を備えるため、常に大気圧相当に保たれるのに対し、アノード室は発電で水素が消費され減圧状態となるが、このとき逆止弁構造202は閉じられるので水素を発生するために必要な、第2の容器115とアノード室109の差圧が得られ、水素発生部103は正常に駆動する。
逆止弁構造202は、アノード室109の内圧が第2の容器115の内圧よりも減圧状態となったときに閉じられる構造であれば、全て適用可能であるが、好ましくは2枚の板バネ先端を重ね合わせた構成である。前記板バネのバネ係数は、水素発生時のアノード室の内圧と大気圧の差圧で逆止弁構造が開かれるよう調整されており、好ましくは5kPa以上の差圧で開かれるよう調整されたバネ係数である。またバネの材質は、耐食性、耐酸性に優れた材質であれば全て適用可能であるが、好ましくはステンレス鋼を用いる。
前記圧調整機構は、図3に示すように伸張性に富む膜体301を設置した構成となっている。膜体301を設置することで、第2の容器115の内圧が高圧になる場合は、導水路201の間に逆止弁構造401が設置されて膜体301が膨らむことで第2の容器115の内圧を大気圧相当に維持する構成とされる。膜体301は伸張性に優れた材料であれば全て適用可能であるが、好ましくは低弾性ゴム、シリコンゴム、ブチルゴム等のゴム材料を用いる。
また前記圧調整機構の参考例として、前記アノード室の内圧が規定の圧力以上となったときに開いて水素を逃がすベント構造として、通常のシール性は、前記ベントと前記第2の容器115にそれぞれ備えられた磁石の引力によって確保される構造とすることが考えられる。また通常のシール性を、前記ベントと前記第2の容器に接続されたバネによって確保される構造とすることも考えられる。
また図4、5に示すように導水路201の間に逆止弁構造401が設置されても良い。この場合、導水路201の第2の容器115側の末端は、図4、5に示すように管口402であってよい。
以下、図10を参照して逆止弁構造401を詳細に説明する。
逆止弁構造401は、管径の細い第1の管体1001と、管径の太い第2の管体1005と、前記第1の管体1001と第2の管体1005を接続するための接続器1002と、網状体1004と、球体1003から構成される。前記接続器1002は中空の円錐台形状であり、接続器1002の第1の管体1001側の内径は、第1の管体1001の内径と等しく、接続器1002の第2の管体1005側の内径は、第2の管体1005の内径と等しい。第1の管体1001の末端は、前記アノード室と接続され、第2の管体1005の末端は、前記第2の容器と接続される。球体1003は接続器1002の中空部分に内包され、表面はシリコンゴム、ブチルゴムなどの材料を用いてシール性に富む加工がなされていることが好ましい。また球体1003の内径は、第1の管体1001の内径よりも大きく、第2の管体1005の内径よりも小さいことを特徴とする。また球体1003の芯材と網状体1004には磁性体が用いられ互いに引力あるいは斥力を及ぼしあう。
次に逆止弁構造401の動作について詳細に説明する。
球体1003の芯材である磁性体と網状体1004の磁性体が斥力を及ぼしあう構成であって、第2の管体側の圧が第1の管体側の圧以上である場合、球体1003は接続器1002内部で第1の管体側に押付けられるため、逆止弁構造は閉じた状態である。一方、第2の管体側の圧が第1の管体側の圧よりも小さく、かつその差圧が磁性体の斥力を上回る場合、球体1003は接続器1002内部で第2の管体側に移動するため、逆止弁構造は開いた状態となる。
球体1003の芯材である磁性体と網状体1004の磁性体が引力を及ぼしあう構成であって、第1の管体側の圧が第2の管体側の圧以上である場合、球体1003は接続器1002内部で第2の管体側に押付けられるため、逆止弁構造401は開いた状態である。一方、第1の管体側の圧が第2の管体側の圧よりも小さく減圧状態であり、かつその差圧が磁性体の引力を上回る場合、球体1003は接続器1002内部で第1の管体側に移動するため、逆止弁構造401は閉じた状態となる。
前記水素発生部から水素が発生して前記アノード室109の内圧が高くなると、前記作用より、逆止弁構造は開いて、前記第2の容器115側へアノード極滞留水が流れる。一方、前記アノード室109内部の水素が発電に消費され前記アノード室109の内圧が減圧された場合は前記作用より、逆止弁構造401は閉じて、前記第2の容器115に格納されるリンゴ酸水溶液がアノード室109内へ逆流することを防ぐ。
このとき、前記アノード室内圧と前記第2の容器内圧の差圧が5kPa以上で前記逆止弁構造が開くように磁性体の引力あるいは斥力が調整されることが好ましい。
前記逆止弁構造401の開閉を行うために予め球体1003に印加される引力、斥力は、前記球体1003と網状体1004に接続されたバネの弾性力により与えられても良い。さらに図10に示す構造以外でも、前記アノード室109と前記第2の容器115の差圧により開閉する構造であれば、全て適用可能である。
前記逆止弁構造401を用いて固体高分子型燃料電池システムを構成する場合、圧調整機構は図4に示すようにガス抜き貫通孔203を用いることが考えられる。本発明では、図5に示すように膜体301を用いることになる。ガス抜き貫通孔203、膜体301についての詳細は説明の重複を避けるために割愛する。
図6に、本発明の固体高分子型燃料電池の他の実施例の基本構成を示す。図6において、図1に示した構成要素と、構成、機能、動作が同一の構成要素に関しては、同一の引用符号を示し、重複を避けるため詳細な説明は割愛する。
図6において導水路201を発電部102から導出するために、図1乃至5では図示しないカソードエンドプレート107とアノードエンドプレート108を締結して固定するためのボルト601を中空にして導水路201を通す構成とする。ボルト601はナット602との組み合わせで締結される。
圧調整機構は図7に示すように膜体301が用いられている。また、図8に示すように逆止弁構造401を用いても良い。
ボルト601の構成について、図11を参照して詳細に説明する。前記ボルトは、基材1101と、基材1101の中空部の内壁に設置されるシール材1102から構成される。シール材1102は、前記導水路201と基材1101の接触部分に位置し、アノード室109からの水素透過防止と、導水路201と基材1101の接触による劣化防止の目的で用いる。シール材の厚みは好ましくは0.2mm以上であるものが用いられる。また材質はシリコンゴム、ニトリルゴムなど水素透過性が低く、緩衝材として優れた性能を示す材料であれば全て適用可能であるが、好ましくはブチルゴムを用いる
図12は、本発明による固体高分子型燃料電池システムの概略構成図である。
尚、基本的な構成は図1乃至図9に示した構成であるため、図1乃至図9に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明は省略してある。
図12に示した固体高分子型燃料電池システム171は、導水路201中に貯水部165を設置する。発電部102の温度が好ましくは、25℃〜80℃の範囲で運転されるのに対し、貯水部165は室温25℃程度なので、その温度差により貯水部165に水が凝縮する。また、発電部102全体を覆う断熱層172が設けられている。断熱層172を設置することで、貯水部165と発電部102との温度差が大きく保たれ、貯水部165における水の凝縮・収集能力を向上することができる。また、発電部102の全体を覆う断熱層172を設けたことにより、発熱するMEA105を含めて発電部102の全体が断熱層172で覆われるので水の蒸発が促進される。
また、貯水部165に冷却部169を備えると共に、カソード極104側に一部開口している押さえ部材170を設置し、押さえ部材170と貯水部165を連通してある。貯水部165に冷却部169を備えたので、水の凝縮・収集能力を向上させることができる。また、カソード極104側に一部開口している押さえ部材170を設置して押さえ部材170から貯水部165に水を導入させるようにしたので、従来は、カソード極104で発生した水は全て大気に開放されていたところが、一部水に凝縮して燃料に循環することができる。
従って、上述した実施形態例では、内部エネルギ(発電により発生する水素の圧力差及び温度差)により、燃料を循環させる系で水を回収することができる。
本発明の固体高分子型燃料電池システムの基本形例の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例の基本構成としてアノード極滞留水を水素発生部へ循環させる機構を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例として、アノード極滞留水を水素発生部へ循環させる機構を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例の基本構成として、アノード極滞留水を水素発生部へ循環させる機構を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例として、アノード極滞留水を水素発生部へ循環させる機構を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例の基本構成として、導水路を発電部から導出する構造を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例として、導水路を発電部から導出する構造を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例の基本構成として、導水路を発電部から導出する構造を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの実施例として、導水路を発電部から導出する構造を示す図であり、圧調整機構と逆止弁構造の構成を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの逆止弁構造の一例を示す図である。 本発明の固体高分子型燃料電池システムの導水路導出構造の一例を示す図である。 本発明による固体高分子型燃料電池システムの概略構成図である。
符号の説明
101 固体高分子型燃料電池システム
102 発電部
103 水素発生部
104 カソード極
105 MEA
106 アノード極
107 カソードエンドプレート
108 アノードエンドプレート
109 アノード室
111 供給口
112 水素化ホウ素ナトリウム
113 第1の容器
114 リンゴ酸水溶液
115 第2の容器
116 ノズル
201 導水路
203 ガス抜き口
204 排出口
401 逆止弁構造
402 管口

Claims (6)

  1. プロトン導電性を有する樹脂からなる電解質、前記電解質の両面に配置される触媒層からなる膜電極接合体と、それぞれガス拡散層、集電体層からなるアノード極及びカソード極とから構成される発電部と、
    前記発電部と接続され、該発電部に導入する水素ガスを発生する水素発生部と、
    を備えた固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記水素発生部が、前記アノード極の内部状態と該水素発生部の内部状態の差によって水素を発生する受動型水素発生機構を具備し、
    前記受動型水素発生機構により発生した水素ガスのガス圧によって前記アノード極に備えられた排出口から発電によって生じた水をアノード極の外部に排出する水排出機構と、
    前記排出口から排出された水あるいは水溶液を水素発生部へ導水するための導水路とを備え、
    前記受動型水素発生機構が、
    水素発生物質を格納する第1の容器と水素発生促進物質を格納する第2の容器とから構成され、
    前記アノード極の内圧と前記水素発生部の内圧の差によって受動的に前記水素発生物質と前記水素発生促進物質が混合されることにより水素を発生させ、
    前記導水路が、前記第2の容器へ接続される構造であり、
    前記導水路が、ガス抜きのための貫通孔、及び、前記貫通孔を塞ぐ膜体により構成される圧調整機構を備え、水とともに排出されるオフガスにより前記第2の容器の内圧が高圧となることを防ぐ
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記導水路が、前記第2の容器からの前記水素発生促進物質の逆流を防ぐ逆止弁構造を備えた
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
  3. 請求項2に記載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記逆止弁構造が、少なくとも1枚の板バネから構成される
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
  4. 請求項2に記載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記逆止弁構造が、径の異なる2本の管体と、前記管体を接続する中空円錐台形の接続器と、前記接続器の中に具備され、直径が前記2本の管体内径の間である球体とから構成され、前記導水路の任意の場所に設置される
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
  5. 請求項4に記載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記球体が磁性体であり、前記管に設置された磁石との引力あるいは斥力によって通常固定状態に保たれる
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
  6. 請求項4に記載の固体高分子型燃料電池システムにおいて、
    前記球体と前記管がバネで接続され、前記バネの力によって通常固定状態に保たれる
    ことを特徴とする固体高分子型燃料電池システム。
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