JP5142017B2 - 布バネ座具 - Google Patents
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Description
自動車座席(以下、”車両シート”と言う。)では、樹脂綿や発泡体の表面を切削し、或いは、樹脂綿や発泡体の表面に繊維ウエブや発泡樹脂を積層して表面を盛り上げ、ヒップポイントを調整することが出来る。
尚、”ヒップポイント”とは、人体を模した3次元マネキンの胴部と大腿部の回転中心を意味し、JIS−D−0024においては”Hポイント”として規定されており、車両シートでは、ヒップポイントが重要な品質特性要因とされ、そのヒップポイントが適正に設定されているか否かによって車両シートの実用価値が技術的に評価される。
又、枠材間に張設する布帛の硬さや弾性伸縮性を部分的に変え、身体を載せた身体戴承面が身体に応じて起伏変形するようにすることも出来る(例えば、特許文献2参照)。
しかし、そのように弾性パットや部分的に硬さや弾性伸縮性の異なる布帛を使用しても、布帛は枠材間に平板に張設されており、その布帛の構成する身体戴承面自体に起伏を付けることは出来ず、身体戴承面の位置(レベル)を上下させてヒップポイントを調整することも出来ない。
しかし、その方法では、身体戴承面の曲面形状は、枠材の曲折形状によって設定され、その張設される布帛の表面を削ることも盛り上げることも出来ないので、ヒップポイントを調整することは出来ず、又、その曲折形状によって設定される身体戴承面の曲面形状を自由に変えることは出来ない。
従って本発明によると、立体感のある布バネ座具が得られる。
それとは逆に、サイドカバーの張出端20の裏面に添着したスペーサーを取り外すか、或いは、張出端20の裏面を削るときは、その露出面21の張設基準面22からの窪み量εが少なくなり、露出面21が張設基準面22に接近することになる。
従って、本発明によると、ヒップポイントの調整が可能な布バネ座具が得られる。
従って、強く引っ張ることなく、極端に言えば、弛緩した状態で左右の側枠材間11・11に布帛12を張設し、その後、サイドカバー18を取り付けて布帛12を緊張することが出来るので、布帛12が左右の側枠材間11・11に張設し易くなる。
従って、本発明によると、布バネ座具を効率的に得ることが出来る。
そして、サイドカバー18によって布帛の端縁13が被覆保護されて損傷し難く、又、サイドカバー18を取り替えて布バネ座具15のデザインを一新することも出来る。
従って、本発明によると、耐久性に富む布バネ座具が得られる。
その場合、張出端20に作用する布帛12からの弾性的反力によって側面被覆部23がネジ桿29を弾性的に押圧しているので、ピン28を中心にサイドカバー18が不用意に振れ動くことはない。
又、その露出面21が沈み込んでも、サイドカバーの張出端20が布帛12からの弾性的反力に抗して弾性的に押圧しているので、その沈み込む露出面21に追随して沈み込み、サイドカバーの張出端20と布帛12の間に隙間が生じることがない。
従って、張出端20と露出面21の間は、常に密着状態に保たれる。
その左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21の窪み量εは、2〜3mm程度の僅かな量であってもよい。
その場合、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21の窪み量εは、その彎曲した張設基準面(22)から布帛の露出面21までの距離として計測される。
つまり、本発明に言う”張設基準面”とは、サイドカバーの装着前の布帛が張設されて構成する身体戴承面を意味し、”露出面の窪み量ε”とは、そのサイドカバーの装着前の身体戴承面(張設基準面)からサイドカバーの装着後の身体戴承面(露出面)までの距離を意味する。
その前後の枠材41・42にサイドカバー18を適用する場合、露出面21を三方又は四方を囲むように、左右の側枠材11・11に適用するサイドカバー18・18と枠材41・42に適用するサイドカバーを繋ぎ合わせて露出面21を囲むコ字形状やロ字形状にすることも出来る。
サイドカバー18の外面は、編物、織物、起毛布帛、パイル布帛、人工皮革、合成皮革、天然皮革等の化粧材30によって適宜被覆され、サイドカバー18と化粧材30の間には樹脂綿や発泡体等の弾性填料31が適宜裝填される。
図2は、布帛12に作用するサイドカバーの張出端20の押圧力を加減調節する押圧力調整手段の第1実施例を示す。
サイドカバー18は、戴承面張出部19と裏側張出部24が向き合ったU字断面形状を成し、戴承面張出部19と裏側張出部24の間の嵌合溝25に側枠材11が嵌合するようになっている。
側枠材11からは、サイドカバー18の裏側張出部24に向き合う張出部26が、身体戴承面14に平行に突出している。
戴承面張出部19にはネジ孔34が設けられており、裏側張出部24には戴承面張出部19のネジ孔34に向き合うネジ差込孔35が開けられており、その向き合う戴承面張出部19と裏側張出部24は、ネジ桿27によって連結されるようになっている。
側枠材11が嵌合溝25に嵌合して戴承面張出部19のネジ孔34や裏側張出部24のネジ差込孔35に向き合う側枠材の張出部26の部分と布帛の側縁周辺部17には貫通孔が開けられている。
裏側張出部24のネジ差込孔35に差し込んだネジ桿27の先端は、それらの貫通孔を突き抜けて戴承面張出部19のネジ孔34に螺着される。
図2において、符号43は、ネジ桿27の周面を被覆する化粧カバーであり、弾性樹脂によって構成されている。
図3は、布帛12に作用するサイドカバーの張出端20の押圧力を加減調節する押圧力調整手段の第2実施例を示す。
サイドカバー18は、戴承面張出部19と側面被覆部23が70度前後折れ曲がって続くΓ字断面形状を成している。
側枠材11の端縁にはブラケット37がビス止めされている。
サイドカバー18の戴承面張出部19と側面被覆部23の交わる角部は、ピン28を介してブラケット37の先端にピン接合されており、サイドカバー18は、そのピン28を中心に側枠材11に対して揺動回転可能になっている。
サイドカバーの側面被覆部23に向き合う側枠材11の部分にはネジ差込孔38が開けられており、そこに差し込んだネジ桿29の先端がサイドカバーの側面被覆部23に突き当っている。
図3において、符号39と40は、ネジ桿29を側枠材に固定するナットを示す。
このため、本発明を車両シート(15)に適用すると、そのヒップポイントの調節が可能となる。
そのようにスペーサーを使用する場合、ネジ桿27(図2)やネジ桿29(図3)は、ヒップポイントを微調整する押圧力調整手段として使用される。
12:布帛
13:端縁
14:身体戴承面
15:座具
16:側縁
17:側縁周辺部
18:サイドカバー
19:戴承面張出部
20:張出端
21:布帛の露出面
22:張設基準面
23:側面被覆部
24:裏側張出部
25:嵌合溝
26:張出部
27:ネジ桿
28:ピン
29:ネジ桿
30:化粧材
31:弾性填料
32:背凭れ部
33:座面部
34:ネジ孔
35:差込孔
36:化粧キャップ
37:ブラケット
38:差込孔
39:ナット
40:ナット
41:枠材
42:枠材
43:カバー
Claims (5)
- (a) 座具の左右向き合う側枠材(11・11)に布帛(12)の端縁(13・13)を係止して当該左右の側枠材間に当該布帛(12)を張設して身体を戴承する身体戴承面(14)を構成した布バネ座具(15)において、
(b) 布帛の端縁(13)が係止されている身体戴承面の側縁(16)から身体戴承面の中央部側へと張り出して身体戴承面の側縁周辺部(17)を覆い、且つ、身体戴承面の側縁(16)から身体戴承面(14)の裏側へと張り出して側枠材(11)の側面を覆うサイドカバー(18)が、当該側枠材(11)に取り付けられており、
(c) 身体戴承面の中央部側へと張り出したサイドカバー(18)の戴承面張出部(19)の張出端(20)によって、布帛(12)が身体戴承面(14)の裏側へと押圧されている布バネ座具。 - (d) 布帛(12)を身体戴承面(14)の裏側へと押圧するサイドカバー(18)の張出端(20)の布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段を具備する前掲請求項1に記載の布バネ座具。
- (e) サイドカバー(18)の戴承面張出部(19)から張り出して側枠材の側面を覆うサイドカバーの側面被覆部(23)が、身体戴承面(14)の裏側に張り出して戴承面張出部(19)に向き合う裏側張出部(24)を構成しており、
(f) サイドカバーの戴承面張出部(19)と裏側張出部(24)の間に、側枠材(11)の嵌合する嵌合溝(25)が形成されており、
(g) サイドカバー(18)の裏側張出部(24)に向き合う張出部(26)が、側枠材(11から突出しており、
(h) その側枠材(11)から突出した張出部(26)と、左右の側枠材間(11・11に張設された布帛(12)を貫通するネジ桿(27)によって、サイドカバーの裏側張出部(24)と戴承面張出部(19)が連結されており、
(i) そのネジ桿(27)が回転して裏側張出部(24)と戴承面張出部(19)の間の嵌合溝(25)の溝幅を拡縮変更してサイドカバーの張出端(20)から布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている前掲請求項2に記載の布バネ座具。 - (j) サイドカバーの戴承面張出部(19)と、その戴承面張出部(19)から張り出して側枠材(11)の側面を覆う側面被覆部(23)との間において、サイドカバー(18)が側枠材(11)にピン(28)を介してピン接合されており、
(k) サイドカバーの側面被覆部(23)に向けて突出したネジ桿(29)が、側枠材の側面被覆部(23)に突設されており、
(l) そのネジ桿(29)が回転してサイドカバー(18)の側面被覆部(23)を押圧し、ピン(28)を中心にサイドカバー(18)が回転してサイドカバーの張出端(20)から布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている前掲請求項2に記載の布バネ座具。 - (m) 15%伸長後の弾性回復率が90%以上であり、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex以上の弾性糸条が布帛(12)に使用されており、
(n) 左右のサイドカバー(18・18)が向き合う布バネ座具(15)の幅方向における布帛(12)の10%伸長時の伸長応力が50N/5cm以上である前掲請求項1と2と3と4の何れかに記載の布バネ座具。
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