JP5142017B2 - 布バネ座具 - Google Patents

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Description

遊戯装置トランポリンのように、向き合う枠材間に布帛を張設して構成されるクッション体は、布バネと称される。
本発明は、その布バネによって身体を支える身体戴承面を構成した事務用椅子、車椅子、座椅子、安楽椅子、医療用椅子、劇場客席、自動車座席等の座具(本発明では”布バネ座具”と称する。)に関するものである(例えば、特許文献1、2、3参照)。
座面部や背凭れ部の身体戴承面が、繊維ウエブを圧縮成形した樹脂綿や発泡プラスチックを射出成形した発泡体の表面を布帛や皮革等の化粧材で被覆して成る在来の座具では、身体の起伏に合わせて構成された金型を使用して樹脂体や発泡体等のクッション材を立体的に成形し、身体の起伏に応じた起伏のある身体戴承面を形成することが出来る。
又、樹脂綿や発泡体をクッション材に使用した在来の座具では、身体戴承面の左右にサイドサポートを付設し、そのサイドサポートによって身体戴承面の起伏を調整することが出来る(例えば、特許文献4、5参照)。
自動車座席(以下、”車両シート”と言う。)では、樹脂綿や発泡体の表面を切削し、或いは、樹脂綿や発泡体の表面に繊維ウエブや発泡樹脂を積層して表面を盛り上げ、ヒップポイントを調整することが出来る。
尚、”ヒップポイント”とは、人体を模した3次元マネキンの胴部と大腿部の回転中心を意味し、JIS−D−0024においては”Hポイント”として規定されており、車両シートでは、ヒップポイントが重要な品質特性要因とされ、そのヒップポイントが適正に設定されているか否かによって車両シートの実用価値が技術的に評価される。
特開2003−052482号公報 WO2004−015181号公報 特開2007−020840号公報 特開2005−206027号公報 実開平06−052600号公報
布バネ座具では、在来の座具のようにサイドサポートを付設することが出来ないとしても、身体戴承面の左右に弾性パットを載せて身体戴承面に起伏を付けることが出来る(例えば、特許文献1参照)。
又、枠材間に張設する布帛の硬さや弾性伸縮性を部分的に変え、身体を載せた身体戴承面が身体に応じて起伏変形するようにすることも出来る(例えば、特許文献2参照)。
しかし、そのように弾性パットや部分的に硬さや弾性伸縮性の異なる布帛を使用しても、布帛は枠材間に平板に張設されており、その布帛の構成する身体戴承面自体に起伏を付けることは出来ず、身体戴承面の位置(レベル)を上下させてヒップポイントを調整することも出来ない。
布帛の構成する身体戴承面自体に起伏を付ける方法として、布帛を張設する枠材を曲折変形し、その枠材の曲折形状に応じて身体戴承面を曲面とすることは知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、その方法では、身体戴承面の曲面形状は、枠材の曲折形状によって設定され、その張設される布帛の表面を削ることも盛り上げることも出来ないので、ヒップポイントを調整することは出来ず、又、その曲折形状によって設定される身体戴承面の曲面形状を自由に変えることは出来ない。
そこで本発明は、布バネ座具の身体戴承面に起伏を付けると共にヒップポイントの調整を可能にし、車両シートとしても実用価値のある布バネ座具を得ることを目的とする。
本発明に係る布バネ座具は、(a) 座具の左右向き合う側枠材11・11に布帛12の端縁13・13を係止して当該左右の側枠材間に当該布帛12を張設して身体を戴承する身体戴承面14が構成されており、(b) 布帛の端縁13が係止されている身体戴承面の側縁16から身体戴承面の中央部側へと張り出して身体戴承面の側縁周辺部17を覆い、且つ、身体戴承面の側縁16から身体戴承面14の裏側へと張り出して側枠材11の側面を覆うサイドカバー18が当該側枠材11に取り付けられており、(c) 身体戴承面の中央部側へと張り出したサイドカバー18の戴承面張出部19の張出端20によって布帛12が身体戴承面14の裏側へと押圧されていることを第1の特徴とする。
本発明に係る布バネ座具の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、(d) 布帛12を身体戴承面14の裏側へと押圧するサイドカバー18の張出端20の布帛12に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段を具備する点にある。
本発明に係る布バネ座具の第3の特徴は、上記第2の特徴に加えて、(e) サイドカバー18の戴承面張出部19から張り出して側枠材の側面を覆うサイドカバーの側面被覆部23が、身体戴承面14の裏側に張り出して戴承面張出部19に向き合う裏側張出部24を構成しており、(f) サイドカバーの戴承面張出部19と裏側張出部24の間に、側枠材11の嵌合する嵌合溝25が形成されており、(g) サイドカバー18の裏側張出部24に向き合う張出部26が、側枠材11から突出しており、(h) その側枠材11から突出した張出部26と、左右の側枠材間11・11に張設された布帛12を貫通するネジ桿27によって、サイドカバーの裏側張出部24と戴承面張出部19が連結されており、(i) そのネジ桿27が回転して裏側張出部24と戴承面張出部19の間の嵌合溝25の溝幅を拡縮変更してサイドカバーの張出端20から布帛12に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている点にある。
本発明に係る布バネ座具の第4の特徴は、上記第2の特徴に加えて、(j) サイドカバーの戴承面張出部19と、その戴承面張出部19から張り出して側枠材11の側面を覆う側面被覆部23との間において、サイドカバー18が側枠材11にピン28を介してピン接合されており、(k) サイドカバーの側面被覆部23に向けて突出したネジ桿29が、側枠材の側面被覆部23に突設されており、(l) そのネジ桿29が回転してサイドカバー18の側面被覆部23を押圧し、ピン28を中心にサイドカバー18が回転してサイドカバーの張出端20から布帛12に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている点にある。
本発明に係る布バネ座具の第5の特徴は、上記第1、第2、第3、第4の何れかの特徴に加えて、(m) 15%伸長後の弾性回復率が90%以上であり、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex以上の弾性糸条が布帛12に使用されており、(n) 左右のサイドカバー18・18が向き合う布バネ座具15の幅方向における布帛12の10%伸長時の伸長応力が50N/5cm以上である点にある。
本発明においては、布帛12が、サイドカバーの張出端20によって身体戴承面14の裏側へと押圧され、左右のサイドカバー18・18の間で露出する布帛の露出面21が、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛の張設基準面22より身体戴承面の裏側へと窪み、身体戴承面14に起伏が生じる。
従って本発明によると、立体感のある布バネ座具が得られる。
そのように、サイドカバー18・18の間の布帛の露出面21が、サイドカバーの張出端20に押圧されて窪んでいるので、サイドカバーの張出端20の裏面にスペーサーを添着するときは、その露出面21の張設基準面22からの窪み量εが増え、露出面21が張設基準面22に更に遠ざかることになる。
それとは逆に、サイドカバーの張出端20の裏面に添着したスペーサーを取り外すか、或いは、張出端20の裏面を削るときは、その露出面21の張設基準面22からの窪み量εが少なくなり、露出面21が張設基準面22に接近することになる。
従って、本発明によると、ヒップポイントの調整が可能な布バネ座具が得られる。
サイドカバー18・18の間の布帛の露出面21が窪んで張設基準面22から離れるときは、その窪み量εに応じたテンションが作用して布帛12が緊張されることになる。
従って、強く引っ張ることなく、極端に言えば、弛緩した状態で左右の側枠材間11・11に布帛12を張設し、その後、サイドカバー18を取り付けて布帛12を緊張することが出来るので、布帛12が左右の側枠材間11・11に張設し易くなる。
従って、本発明によると、布バネ座具を効率的に得ることが出来る。
そのように、サイドカバー18によって布帛12のテンションを加減することが出来るので、布バネ座具15の使用中に布帛12が弛緩して弛み皺が生じたときには、サイドカバーの張出端20の裏面にスペーサーを添着して布帛12を緊張し、その弛み皺を解消することも可能になる。
そして、サイドカバー18によって布帛の端縁13が被覆保護されて損傷し難く、又、サイドカバー18を取り替えて布バネ座具15のデザインを一新することも出来る。
従って、本発明によると、耐久性に富む布バネ座具が得られる。
そして、張出端20から布帛12に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段をサイドカバーに付設するときは、身体戴承面14の起伏加減やヒップポイントの調整、布帛12のテンション加減、布帛12に生じた弛み皺の引き伸ばし作業を即座に行うことが出来、布バネ座具15が取り扱い易くなる。
本発明では、その押圧力調節手段を、サイドカバー18を戴承面張出部19と裏側張出部24が向き合うU字断面形状にし、その向き合う戴承面張出部19と裏側張出部24を連結するネジ桿27によって構成したので(図2)、そのネジ桿27を回して裏側張出部24と戴承面張出部19の間の嵌合溝25の溝幅を拡縮変更してサイドカバーの張出端20から布帛12に作用する押圧力を加減調節することが出来る。
又、サイドカバー18を戴承面張出部19と裏側張出部24とに曲折したΓ字断面形状にし、その戴承面張出部19と側面被覆部23の交わる角部において側枠材11にピン接合した押圧力調節手段では(図3)、ネジ桿29を回してサイドカバー18の側面被覆部23を押圧し、ピン28を中心にサイドカバー18が回転してサイドカバーの張出端20から布帛12に作用する押圧力を加減調節することが出来る。
その場合、張出端20に作用する布帛12からの弾性的反力によって側面被覆部23がネジ桿29を弾性的に押圧しているので、ピン28を中心にサイドカバー18が不用意に振れ動くことはない。
そのように、本発明に係る押圧力調節手段は、機構的に単純な螺子や梃子に成るので、サイドカバー18の構造を複雑にせず、製作し易く、取り扱い易く、実用的である。
サイドカバー18は、片持ち梁状に側枠材11から張り出ており、その上に載せた体重が作用するときは布帛12と共に沈み込み、その体重が除かれるときは布帛12に押し返されて元の位置に復帰するので、身体戴承面14のクッション性を損なわない。
本発明では、15%伸長後の弾性回復率が90%以上であり、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex以上の弾性糸条が布帛12に使用されており、その左右のサイドカバー18・18が向き合う布バネ座具15の幅方向における布帛12の10%伸長時の伸長応力が50N/5cm以上なので、身体をサイドカバー18に載せることなく布帛の露出面21にだけ載せるときでも、その露出面21が大きく沈み込むことがない。
又、その露出面21が沈み込んでも、サイドカバーの張出端20が布帛12からの弾性的反力に抗して弾性的に押圧しているので、その沈み込む露出面21に追随して沈み込み、サイドカバーの張出端20と布帛12の間に隙間が生じることがない。
従って、張出端20と露出面21の間は、常に密着状態に保たれる。
このように、身体戴承面14の起伏加減やヒップポイントの調整、布帛12のテンション加減、布帛12に生じた弛み皺の引き伸ばし作業を即座に行うことが出来、サイドカバー18によって布帛の端縁13が被覆保護されて損傷し難く、サイドカバー18を取り替えて布バネ座具15のデザインを一新することも出来、左右の側枠材間11・11で格別強く引っ張ることなく布帛12を張設することが出来て製作し易く、取り扱い易い布バネ座具15が得られる等、本発明の実用上利とするところ多大である。
側枠材11・11に取り付けられた左右のサイドカバー18・18の間で露出する布帛の露出面21が、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛12の張設基準面22より身体戴承面の裏側へと窪む程度に、身体戴承面の中央部側へと張り出したサイドカバー18の戴承面張出部19の張出端20によって、布帛12を身体戴承面14の裏側へと押圧する。
その左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21の窪み量εは、2〜3mm程度の僅かな量であってもよい。
前記の通り、布帛の構成する身体戴承面自体に起伏を付ける方法として、布帛を張設する枠材を曲折変形し、その枠材の曲折形状に応じて身体戴承面に曲面とすることは知られており(例えば、特許文献3参照)、左右の側枠材11・11に加え、前後一方又は双方の枠材41・42によって構成される型枠に布帛12を張設する場合において、その前後一方又は双方の枠材41・42に曲折変形した枠材を使用した身体戴承面(14)の張設基準面(22)は、平板にならず立体的に彎曲した曲面となる。
その場合、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21の窪み量εは、その彎曲した張設基準面(22)から布帛の露出面21までの距離として計測される。
つまり、本発明に言う”張設基準面”とは、サイドカバーの装着前の布帛が張設されて構成する身体戴承面を意味し、”露出面の窪み量ε”とは、そのサイドカバーの装着前の身体戴承面(張設基準面)からサイドカバーの装着後の身体戴承面(露出面)までの距離を意味する。
サイドカバー18は、背凭れ部32と座面部33の双方の身体戴承面14・14に、或いは、背凭れ部32と座面部33の一方の身体戴承面14に適用することが出来、又、左右の側枠材11・11を連結する前後の枠材41・42にも適用することが出来る。
その前後の枠材41・42にサイドカバー18を適用する場合、露出面21を三方又は四方を囲むように、左右の側枠材11・11に適用するサイドカバー18・18と枠材41・42に適用するサイドカバーを繋ぎ合わせて露出面21を囲むコ字形状やロ字形状にすることも出来る。
本発明を適用する座具15は、、事務用椅子、車椅子、座椅子、安楽椅子、医療用椅子、劇場客席、車両シートの何れでもよいが、ヒップポイントが重要な品質特性要因となる車両シートに適用すると効果的である。
サイドカバー18には、鋼板や硬質プラスチック等の硬質弾性材料が使用される。
サイドカバー18の外面は、編物、織物、起毛布帛、パイル布帛、人工皮革、合成皮革、天然皮革等の化粧材30によって適宜被覆され、サイドカバー18と化粧材30の間には樹脂綿や発泡体等の弾性填料31が適宜裝填される。
[第1実施例]
図2は、布帛12に作用するサイドカバーの張出端20の押圧力を加減調節する押圧力調整手段の第1実施例を示す。
サイドカバー18は、戴承面張出部19と裏側張出部24が向き合ったU字断面形状を成し、戴承面張出部19と裏側張出部24の間の嵌合溝25に側枠材11が嵌合するようになっている。
側枠材11からは、サイドカバー18の裏側張出部24に向き合う張出部26が、身体戴承面14に平行に突出している。
戴承面張出部19にはネジ孔34が設けられており、裏側張出部24には戴承面張出部19のネジ孔34に向き合うネジ差込孔35が開けられており、その向き合う戴承面張出部19と裏側張出部24は、ネジ桿27によって連結されるようになっている。
側枠材11が嵌合溝25に嵌合して戴承面張出部19のネジ孔34や裏側張出部24のネジ差込孔35に向き合う側枠材の張出部26の部分と布帛の側縁周辺部17には貫通孔が開けられている。
裏側張出部24のネジ差込孔35に差し込んだネジ桿27の先端は、それらの貫通孔を突き抜けて戴承面張出部19のネジ孔34に螺着される。
そのネジ桿27を締めると、戴承面張出部19と裏側張出部24が引き寄せられて嵌合溝25の溝幅が狭まり、サイドカバーの張出端20が布帛12を押圧し、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21は、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛12の張設基準面22から離れる方向に変動し、身体戴承面14が大きく窪む。
そのネジ桿27を緩めると、戴承面張出部19と裏側張出部24の間の嵌合溝25の溝幅が広がり、サイドカバーの張出端20から布帛12に作用する押圧力が弱まり、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21は、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛12の張設基準面22へと接近し、身体戴承面14の窪みが浅くなる。
ネジ桿27の頭部には化粧キャップ36が被せられている。
図2において、符号43は、ネジ桿27の周面を被覆する化粧カバーであり、弾性樹脂によって構成されている。
[第2実施例]
図3は、布帛12に作用するサイドカバーの張出端20の押圧力を加減調節する押圧力調整手段の第2実施例を示す。
サイドカバー18は、戴承面張出部19と側面被覆部23が70度前後折れ曲がって続くΓ字断面形状を成している。
側枠材11の端縁にはブラケット37がビス止めされている。
サイドカバー18の戴承面張出部19と側面被覆部23の交わる角部は、ピン28を介してブラケット37の先端にピン接合されており、サイドカバー18は、そのピン28を中心に側枠材11に対して揺動回転可能になっている。
サイドカバーの側面被覆部23に向き合う側枠材11の部分にはネジ差込孔38が開けられており、そこに差し込んだネジ桿29の先端がサイドカバーの側面被覆部23に突き当っている。
図3において、符号39と40は、ネジ桿29を側枠材に固定するナットを示す。
それらのナット39・40を回してネジ桿29を側枠材11から突き出すと、サイドカバーの側面被覆部23がネジ桿29の先端に押圧され、ピン28を中心にサイドカバー18が回転してサイドカバーの張出端20が布帛12を押圧し、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21が、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛12の張設基準面22から離れる方向に変動し、身体戴承面14が大きく窪む。
ナット39・40を回してネジ桿29をサイドカバーの側面被覆部側(23)から離れる方向に引っ込めると、ピン28を中心にサイドカバー18が回転してサイドカバーの張出端20が布帛12から離れる方向に移動し、左右のサイドカバー18・18の間の布帛の露出面21が、左右の側枠材11・11にそれぞれ係止される布帛の左右の端縁13と端縁13を結ぶ布帛12の張設基準面22へと接近し、身体戴承面14の窪みが浅くなる。
第1実施例と第2実施例が示すように、布帛12に当接するサイドカバーの張出端20がネジ桿27・29によって往復駆動され、その張出端20に押圧される布帛の露出面21が張設基準面に対して往復移動し、背凭れ部32では身体戴承面14が前後し、座面部33では身体戴承面14が昇降する。
このため、本発明を車両シート(15)に適用すると、そのヒップポイントの調節が可能となる。
第1実施例と第2実施例においては、サイドカバーの張出端20の裏面にスペーサー(図示せず)を添着して露出面21の張設基準面22からの窪み量εを増やすことも出来、又、そのサイドカバーの張出端20の裏面に添着したスペーサーを取り外すか、或いは、張出端20の裏面を削って露出面21の張設基準面22からの窪み量εが少なくすることも出来る。
そのようにスペーサーを使用する場合、ネジ桿27(図2)やネジ桿29(図3)は、ヒップポイントを微調整する押圧力調整手段として使用される。
第1実施例においては、戴承面張出部19と裏側張出部24を連結するネジ桿27を押圧力調整手段としているが、そのネジ桿27の代わりに針金(ワイヤー)や紐等の線条(ストランド)を戴承面張出部19の裏面に突設し、その線条を布帛12に差し込んで突き出た線条の先端を引っ張って身体戴承面14の窪みを深くし、又、線条を緩めて身体戴承面14の窪みを浅くすることも出来る。
又、第1実施例においては、ネジ桿27をバネを介して側枠材の張出部26に接合し、或いは、ネジ桿27に代えて線条(ストランド)を使用するときは、その線条をバネを介して側枠材の張出部26に接合する等して、サイドカバーの張出端20が布帛12を弾性的に押圧するようにすることも出来る。
第2実施例においては、側枠材11から突き出したネジ桿29を押圧力調整手段としているが、そのネジ桿27の代わりにサイドカバーの側面被覆部23と側枠材11の側面の間に複数枚のスペーサーを挟み込み、その挟み込むスペーサーの枚数を増減して露出面21の窪み量εを加減することも出来る。
又、第2実施例においては、ネジ桿29の先端にバネを接合し、或いは、ネジ桿29に代えてスペーサーを使用するときは、そのスペーサーにバネを使用する等して、サイドカバーの張出端20が布帛12を弾性的に押圧するようにすることも出来る。
本発明に係る布バネ座具の組立斜視図である。 図1に図示する布バネ座具のX−X箇所での断面図である。 本発明の実施例に係る布バネ座具の要部断面図である。
符号の説明
11:側枠材
12:布帛
13:端縁
14:身体戴承面
15:座具
16:側縁
17:側縁周辺部
18:サイドカバー
19:戴承面張出部
20:張出端
21:布帛の露出面
22:張設基準面
23:側面被覆部
24:裏側張出部
25:嵌合溝
26:張出部
27:ネジ桿
28:ピン
29:ネジ桿
30:化粧材
31:弾性填料
32:背凭れ部
33:座面部
34:ネジ孔
35:差込孔
36:化粧キャップ
37:ブラケット
38:差込孔
39:ナット
40:ナット
41:枠材
42:枠材
43:カバー

Claims (5)

  1. (a) 座具の左右向き合う側枠材(11・11)に布帛(12)の端縁(13・13)を係止して当該左右の側枠材間に当該布帛(12)を張設して身体を戴承する身体戴承面(14)を構成した布バネ座具(15)において、
    (b) 布帛の端縁(13)が係止されている身体戴承面の側縁(16)から身体戴承面の中央部側へと張り出して身体戴承面の側縁周辺部(17)を覆い、且つ、身体戴承面の側縁(16)から身体戴承面(14)の裏側へと張り出して側枠材(11)の側面を覆うサイドカバー(18)が、当該側枠材(11)に取り付けられており、
    (c) 身体戴承面の中央部側へと張り出したサイドカバー(18)の戴承面張出部(19)の張出端(20)によって、布帛(12)が身体戴承面(14)の裏側へと押圧されている布バネ座具。
  2. (d) 布帛(12)を身体戴承面(14)の裏側へと押圧するサイドカバー(18)の張出端(20)の布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段を具備する前掲請求項1に記載の布バネ座具。
  3. (e) サイドカバー(18)の戴承面張出部(19)から張り出して側枠材の側面を覆うサイドカバーの側面被覆部(23)が、身体戴承面(14)の裏側に張り出して戴承面張出部(19)に向き合う裏側張出部(24)を構成しており、
    (f) サイドカバーの戴承面張出部(19)と裏側張出部(24)の間に、側枠材(11)の嵌合する嵌合溝(25)が形成されており、
    (g) サイドカバー(18)の裏側張出部(24)に向き合う張出部(26)が、側枠材(11から突出しており、
    (h) その側枠材(11)から突出した張出部(26)と、左右の側枠材間(11・11に張設された布帛(12)を貫通するネジ桿(27)によって、サイドカバーの裏側張出部(24)と戴承面張出部(19)が連結されており、
    (i) そのネジ桿(27)が回転して裏側張出部(24)と戴承面張出部(19)の間の嵌合溝(25)の溝幅を拡縮変更してサイドカバーの張出端(20)から布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている前掲請求項2に記載の布バネ座具。
  4. (j) サイドカバーの戴承面張出部(19)と、その戴承面張出部(19)から張り出して側枠材(11)の側面を覆う側面被覆部(23)との間において、サイドカバー(18)が側枠材(11)にピン(28)を介してピン接合されており、
    (k) サイドカバーの側面被覆部(23)に向けて突出したネジ桿(29)が、側枠材の側面被覆部(23)に突設されており、
    (l) そのネジ桿(29)が回転してサイドカバー(18)の側面被覆部(23)を押圧し、ピン(28)を中心にサイドカバー(18)が回転してサイドカバーの張出端(20)から布帛(12)に作用する押圧力を加減調節する押圧力調節手段が構成されている前掲請求項2に記載の布バネ座具。
  5. (m) 15%伸長後の弾性回復率が90%以上であり、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex以上の弾性糸条が布帛(12)に使用されており、
    (n) 左右のサイドカバー(18・18)が向き合う布バネ座具(15)の幅方向における布帛(12)の10%伸長時の伸長応力が50N/5cm以上である前掲請求項1と2と3と4の何れかに記載の布バネ座具。
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