JP5141722B2 - 燃圧波形取得装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の燃料噴射弁から燃料を噴射させることに伴い生じる燃料圧力の変化を、圧力波形として取得する燃圧波形取得装置に関する。
内燃機関の出力トルク及びエミッション状態を精度良く制御するには、燃料噴射弁の噴孔から噴射される燃料の噴射量及び噴射開始時期等、その噴射状態を精度良く制御することが重要である。そこで特許文献1,2等には、噴孔に至るまでの燃料供給経路内で噴射に伴い生じる燃料圧力の変化を燃圧センサで検出することで、実際の噴射状態を検出する技術が開示されている。
例えば、噴射に伴い燃圧が下降を開始した時期を検出することで実際の噴射開始時期を検出したり、噴射に伴い生じた燃圧の下降量を検出することで実際の噴射量を検出することを図っている。このように実際の噴射状態を検出できれば、その検出値に基づき噴射状態を精度良く制御することができる。
特開2010−3004号公報 特開2009−57924号公報
ところで、1燃焼サイクルあたりに燃料噴射を複数回行う多段噴射を実施する場合には次の点に留意する必要がある。すなわち、図5(b)は、多段噴射を実施している時に燃圧センサにより検出された検出波形W(多段噴射時検出波形)を表すものであるが、この検出波形Wのうちn段目噴射に対応する部分の波形(図5(b)中の一点鎖線参照)には、n段目より前のm段目噴射(図5の例ではm=n−1)に起因して生じる波形成分の余波(図5(d)中の一点鎖線に示すうねり波形)が重畳している。
そこで上記特許文献1では、m段目噴射を単段で実施した時の波形を数式で表したモデル波形CALn−1(図5(d)参照)を予め記憶させておき、図5(e)の如く検出波形Wからモデル波形CALn−1を差し引くことで、n段目噴射に起因した圧力波形Wn(図5(f)参照)を抽出し、その抽出した圧力波形Wnに基づき実際の噴射状態を検出している。
しかし、モデル波形CALn−1(図5(e)中の点線)を検出波形W(図5(e)中の実線)に重ね合わせて関連付けするにあたり、時間軸方向(図5の左右方向)にずれた状態でモデル波形CALn−1を合わせ込むといった位相ずれが生じる場合があり、この位相ずれが生じると、n段目噴射に起因した圧力波形Wnを抽出する演算精度が悪くなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、n段目噴射に起因した圧力波形を多段噴射時検出波形から高精度で抽出することを図った燃圧波形取得装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
第1の発明では、内燃機関で燃焼させる燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁と、前記噴孔から燃料を噴射させることに伴い前記噴孔に至るまでの燃料供給経路内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサと、を備えた燃料噴射システムに適用されることを前提とする。
そして、前記内燃機関の1燃焼サイクル中に燃料を複数回噴射する多段噴射を実施している時に前記燃圧センサにより検出される圧力波形を、多段噴射時検出波形として取得する検出波形取得手段と、多段噴射のうち2段目以降のn段目噴射を実施することなく前記n段目噴射よりも前段の噴射を実施した時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されたモデル波形記憶手段と、前記多段噴射時検出波形のうちn−1段目噴射が終了してからn段目噴射が開始するまでのインターバル期間に対応する部分のインターバル検出波形の位相と、前記モデル波形のうち前記インターバル期間に対応する部分のインターバルモデル波形の位相とのずれが最小となるよう、前記多段噴射時検出波形に対して前記モデル波形を関連付けする位相関連付け手段と、前記関連付けした状態の前記モデル波形を前記多段噴射時検出波形から差し引いて、前記n段目噴射に起因した圧力波形を抽出する波形抽出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明は、多段噴射時検出波形のうちn−1段目噴射終了後からn段目噴射開始までのインターバル期間の部分は、前段までの噴射に起因して生じる波形成分の実際の余波(実うねり波形)を表していることに着目して想起されたものである。
そして、本発明にかかるインターバル検出波形は前記実うねり波形を表していると言えるので、インターバルモデル波形の位相とインターバル検出波形の位相とのずれが最小となるように多段噴射時検出波形に対してモデル波形を関連付けする(合わせ込む)本発明によれば、噴射期間の部分についてのモデル波形と検出波形との位相ずれも小さくできる。よって、このように関連付けして位相ずれを小さくした状態のモデル波形を、多段噴射時検出波形から差し引いてn段目噴射に起因した圧力波形を抽出する本発明によれば、その抽出精度を高精度にできる。
第2の発明では、前記位相関連付け手段は、前記インターバル検出波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形と、前記インターバルモデル波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形との位相ずれに基づき、位相の前記関連付けを行うことを特徴とする。
インターバル検出波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形は、噴射終了直後の部分のであるため振幅の大きいうねり波形である。そのため、燃圧センサの検出ノイズ等の各種ノイズの影響を受けにくい部分の波形であると言える。この点に着目した上記発明では、最初に圧力上昇していく部分(うねり振幅の大きい部分)について、インターバル検出波形とインターバルモデル波形との位相ずれを小さくするように関連付けするので、多段噴射時検出波形に対してモデル波形を関連付けする精度を向上できる。
また、インターバル検出波形とインターバルモデル波形との位相ずれを小さくするよう関連付けする演算を、これらの波形の全体(インターバル期間全体)について実施しようとすると、演算処理負荷が膨大となる。これに対し上記発明によれば、うねり振幅が最も大きくなる部分の波形について位相ずれを小さくするよう関連付けする演算を実施するので、演算処理負荷の軽減を図ることができる。
第3の発明では、前記位相関連付け手段は、前記インターバル検出波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形を直線に近似する検出波形近似手段と、前記インターバルモデル波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形を直線に近似するモデル波形近似手段と、を有するとともに、前記検出波形近似手段により近似された直線と、前記モデル波形近似手段により近似された直線との位相ずれに基づき、位相の前記関連付けを行うことを特徴とする。
インターバル検出波形及びインターバルモデル波形のうち最初に圧力上昇していく部分は直線に近い形状になる。この点に着目した上記発明では、その部分の波形を検出波形近似手段及びモデル波形近似手段により直線に近似して、近似された直線同士の位相ずれに基づき位相の前記関連付けを行うので、これらの波形を直線近似することなく曲線形状のままで位相ずれ量を算出する場合に比べて、位相ずれの算出精度を著しく低下させてしまうことなくその算出処理負荷を大きく軽減できる。
第4の発明では、前記関連付けした状態の前記インターバルモデル波形の振幅と、前記インターバル検出波形の振幅とのずれが最小となるよう、前記モデル波形の振幅ゲインを補正する振幅補正手段を備えることを特徴とする。
本発明は、多段噴射時検出波形のうちn−1段目噴射終了後からn段目噴射開始までのインターバル期間の部分は、前段までの噴射に起因して生じる波形成分の実際の余波(実うねり波形)を表していることに着目して想起されたものである。
そして、本発明にかかるインターバル検出波形は、前記実うねり波形を表していると言えるので、位相ずれを最小にするよう関連付けした状態において、インターバルモデル波形の振幅とインターバル検出波形の振幅とのずれが最小となるようにモデル波形の振幅ゲインを補正する本発明によれば、多段噴射時検出波形とモデル波形との振幅ずれを小さくできる。よって、このように振幅ゲインが補正されたモデル波形を、多段噴射時検出波形から差し引いてn段目噴射に起因した圧力波形を抽出する本発明によれば、その抽出精度を高精度にできる。
本発明の一実施形態にかかる燃圧波形取得装置が適用された、燃料噴射システムの概略を示す構成図。 図1のシステムに係る燃料噴射制御処理の基本的な手順を示すフローチャート。 図1の燃圧センサの検出圧力に基づく、燃料噴射状態検出の処理手順を示すフローチャート。 図1の燃圧センサによる検出圧力の波形と噴射率推移波形との関係を示す、単段噴射実行時におけるタイミングチャート。 図3のうねり消し処理S23を説明する図。 図3のうねり消し処理S23を説明する図。 図3のうねり消し処理S23にて実施される、位相補正及び減衰係数補正について説明する図。 図3のうねり消し処理S23の詳細手順を示すフローチャート。
以下、本発明にかかる燃圧波形取得装置を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の燃圧波形取得装置は、車両用のエンジン(内燃機関)に搭載されたものであり、当該エンジンには、複数の気筒#1〜#4について高圧燃料を噴射して圧縮自着火燃焼させるディーゼルエンジンを想定している。
図1は、上記エンジンの各気筒に搭載された燃料噴射弁10、燃料噴射弁10に搭載された燃圧センサ20、車両に搭載された電子制御装置であるECU30、等を示す模式図である。燃料噴射弁10を含むエンジンの燃料噴射システムでは、燃料タンク40内の燃料は、高圧ポンプ41によりコモンレール42(蓄圧容器)に圧送されて蓄圧され、高圧配管43を通じて各気筒の燃料噴射弁10へ分配供給される。
燃料噴射弁10は、以下に説明するボデー11、ニードル12(弁体)及び電磁ソレノイド13(アクチュエータ)等を備えて構成されている。ボデー11の内部には高圧通路11aが形成されており、コモンレール42から燃料噴射弁10へ供給される燃料は、高圧通路11aを通じて噴孔11bから噴射される。また、高圧通路11a内の燃料の一部は、ボデー11内部に形成された背圧室11cへ流通する。背圧室11cのリーク孔11dは制御弁14により開閉され、その制御弁14は電磁ソレノイド13により開閉作動する。ニードル12には、スプリング15の弾性力及び背圧室11cの燃料圧力が閉弁側へ付与されるとともに、高圧通路11aに形成された燃料溜まり部11fの燃料圧力が開弁側へ付与される。
コモンレール42から噴孔11bに至るまでの燃料供給経路(例えば高圧配管43又は高圧通路11a)には、燃料圧力を検出する燃圧センサ20が取り付けられている。図1の例では、高圧配管43とボデー11との接続部分に取り付けられている。或いは、図1中の一点鎖線に示すようにボデー11に取り付けてもよい。また、燃圧センサ20は、複数の燃料噴射弁10(#1)〜(#4)の各々に対して設けられている。
次に、上記構成による燃料噴射弁10の作動を説明する。電磁ソレノイド13へ通電していない時には、制御弁14はスプリング16の弾性力により閉弁作動する。すると、背圧室11c内の燃料圧力が上昇してニードル12は閉弁作動し、噴孔11bからの燃料噴射が停止されることとなる。一方、電磁ソレノイド13へ通電すると、制御弁14はスプリング16の弾性力に抗して開弁作動する。すると、背圧室11c内の燃料圧力が下降してニードル12は開弁作動し、噴孔11bから燃料が噴射されることとなる。
ちなみに、電磁ソレノイド13へ通電して燃料噴射させている時には、高圧通路11aから背圧室11cへ流入した燃料はリーク孔11dから11eへ排出される(リークする)。つまり、燃料の噴射期間中には、高圧通路11aの燃料は、背圧室11cを通じて低圧通路11eへ常時リークすることとなる。
ECU30は、電磁ソレノイド13の駆動を制御することで、ニードル12の開閉作動を制御して噴射状態を制御する。例えば、エンジン出力軸の回転速度及びエンジン負荷等に基づき、噴射開始時期、噴射終了時期及び噴射量等の目標噴射態様を算出し、その目標噴射態様となるよう、電磁ソレノイド13の駆動を制御する。
次に、ECU30が電磁ソレノイド13の駆動を制御することで燃料噴射状態を制御する手順について、図2のフローチャートを参照しつつ説明する。
図2の処理においては、まずステップS11で、エンジン運転状態を表す所定のパラメータ、例えばその時のエンジン回転速度、エンジン負荷、燃料噴射弁10へ供給される燃料の圧力等を読み込む。
続くステップS12では、上記ステップS11で読み込んだ各種パラメータに基づいて噴射パターンを設定する。例えば、各種パラメータに応じた最適な噴射パターンを噴射制御用マップ等に予め記憶させておき、ステップS11で読み込んだパラメータに基づき、前記マップを参照して最適な目標噴射パターンを設定する。なお、目標噴射パターンは、例えば噴射段数(1燃焼サイクル中の噴射回数)、噴射開始時期、噴射時間(噴射量に相当)等のパラメータにより定められるものである。こうして、上記噴射制御用マップは、それらパラメータと最適噴射パターンとの関係を示すものとなっている。
続くステップS13では、ステップS12で設定された目標噴射パターンに基づき、燃料噴射弁10の電磁ソレノイド13へ噴射指令信号を出力する。これにより、ステップS11で取得した各種パラメータ(エンジン運転状態)に応じた最適な噴射パターンとなるよう、燃料噴射制御される。
但し、燃料噴射弁10の経年劣化や燃料噴射弁10の機差ばらつき等が原因で、噴孔11bから噴射される実際の噴射パターンは目標噴射パターンからずれることが懸念される。この懸念に対し、燃圧センサ20の検出値に基づけば、後述する手法により実際の噴射パターン(実噴射状態)を検出できるので、その検出した実噴射パターンを目標噴射パターンに一致させるように噴射指令信号を補正する。また、その補正内容を学習して、次回の噴射指令信号の算出にその学習値を用いる。
次に、燃圧センサ20の検出値に基づき実噴射状態を検出(算出)する処理について、図3を用いて説明する。
図3に示す一連の処理は、所定周期(例えば先述のCPUが行う演算周期)又は所定のクランク角度毎に、ECU30のマイコンにより実行される。まずステップS21(検出波形取得手段)で、燃圧センサ20の出力値(検出圧力)を取り込む。この取り込み処理は複数の燃圧センサ20の各々について実行される。また、取り込んだ検出圧力に対し、高周波ノイズ等を除去するフィルタ処理を施すことが望ましい。
以下、ステップS21の取り込み処理について、図4を用いて詳細に説明する。
図4(a)は、図3のステップS13にて燃料噴射弁10に出力される噴射指令信号を示しており、この指令信号のパルスオンにより電磁ソレノイド13が作動して噴孔11bが開弁する。つまり、噴射指令信号のパルスオン時期Isにより噴射開始が指令され、パルスオフ時期Ieにより噴射終了が指令される。よって、指令信号のパルスオン期間(噴射指令期間)により噴孔11bの開弁時間Tqを制御することで、噴射量Qを制御している。図4(b)は、上記噴射指令に伴い生じる噴孔11bからの燃料噴射率の変化(推移)を示し、図4(c)は、噴射率の変化に伴い生じる燃圧センサ20の出力値(検出圧力)の変化(圧力波形)を示す。なお、図4は噴孔11bを1回開閉させた場合の各種変化の一例である。
そしてECU30は、図3の処理とは別のサブルーチン処理により、燃圧センサ20の出力値を検出しており、そのサブルーチン処理では燃圧センサ20の出力値を、該センサ出力で圧力推移波形の軌跡(図4(c)にて例示される軌跡)が描かれる程度に短い間隔(図3の処理周期よりも短い間隔)にて逐次取得している。具体的には、50μsecよりも短い間隔(より望ましくは20μsec)でセンサ出力を逐次取得し、このように逐次取得した値を上記ステップS21では取り込んでいる。
燃圧センサ20により検出される圧力波形と噴射率の変化とは以下に説明する相関があるため、検出波形から噴射率の推移波形を推定することができる。
図4(b)に示す噴射率の変化について説明すると、先ず、符号Isの時点で電磁ソレノイド13への通電を開始した後、噴孔11bから燃料が噴射開始されることに伴い、噴射率は変化点R3にて上昇を開始する。つまり実際の噴射が開始される。その後、変化点R4にて最大噴射率に到達し、噴射率の上昇は停止する。これは、R3の時点でニードル弁20cがリフトアップを開始してR4の時点でリフトアップ量が最大になったことに起因する。
なお、本明細書における「変化点」は次のように定義される。すなわち、噴射率(又は燃圧センサ20の検出圧力)の2階微分値を算出し、その2階微分値の変化を示す波形の極値(変化が最大となる点)、つまり2階微分値波形の変曲点が、噴射率又は検出圧力の波形の変化点である。
次に、符号Ieの時点で電磁ソレノイド13への通電を遮断した後、変化点R7にて噴射率は下降を開始する。その後、変化点R8にて噴射率はゼロとなり、実際の噴射が終了する。これは、R7の時点でニードル弁20cがリフトダウンを開始し、R8の時点で完全にリフトダウンして噴孔11bが閉弁されたことに起因する。
図4(c)に示す燃圧センサ20の検出圧力の変化について説明すると、変化点P1以前の圧力P0は噴射指令開始時点Isでの燃料供給圧力であり、先ず、駆動電流が電磁ソレノイド13に流れた後、噴射率がR3の時点で上昇を開始する前に、検出圧力は変化点P1にて下降する。これは、P1の時点で制御弁14がリーク孔11dを開放し、背圧室11cが減圧処理されることに起因する。その後、背圧室11cが十分に減圧された時点で、変化点P2にてP1からの下降が一旦停止する。これは、リーク孔11dが完全に開放されたことで、リーク量がリーク孔11dの径に依存して一定となることに起因する。
次に、R3の時点で噴射率が上昇を開始したことに伴い、検出圧力は変化点P3にて下降を開始する。その後、R4の時点で噴射率が最大噴射率に到達したことに伴い、検出圧力の下降は変化点P4にて停止する。なお、変化点P3からP4までの降下量は、P1からP2までの降下量に比べて大きい。
次に、検出圧力は変化点P5にて上昇する。これは、P5の時点で制御弁14がリーク孔11dを閉塞し、背圧室11cが増圧処理されることに起因する。その後、背圧室11cが十分に増圧された時点で、変化点P6にてP5からの上昇が一旦停止する。
次に、R7の時点で噴射率が下降を開始したことに伴い、検出圧力は変化点P7にて上昇を開始する。その後、R8の時点で噴射率がゼロになり実際の噴射が終了したことに伴い、検出圧力の上昇は変化点P8にて停止する。なお、変化点P7から変化点P8までの上昇量はP5からP6までの上昇量に比べて大きい。P8以降の検出圧力は、一定の周期T10で下降と上昇を繰り返しながら減衰する。
以上により、燃圧センサ20による検出圧力の変動のうち変化点P3,P4,P7及びP8を検出することで、噴射率の上昇開始時点R3(実噴射開始時期)、最大噴射率到達時点R4、噴射率下降開始時点R7及び下降終了時点R8(実噴射終了時期)等を推定することができる。また、以下に説明する検出圧力の変動と噴射率の変化との相関関係に基づき、検出圧力の変動から噴射率の変化を推定できる。
つまり、検出圧力の変化点P3からP4までの圧力下降率Pαと、噴射率の変化点R3からR4までの噴射率上昇率Rαとは相関がある。変化点P7からP8までの圧力上昇率Pγと変化点R7からR8までの噴射率下降率Rγとは相関がある。変化点P3からP4までの圧力降下量Pβ(最大圧力降下量)と変化点R3からR4までの噴射率上昇量Rβ(最大噴射率)とは相関がある。よって、燃圧センサ20による検出圧力の変動から圧力下降率Pα、圧力上昇率Pγ及び最大圧力降下量Pβを検出することで、噴射率上昇率Rα、噴射率下降率Rγ及び最大噴射率Rβを推定することができる。以上の如く噴射率の各種状態R3,R4,R7,R8,Rα,Rβ,Rγを推定することができ、よって、図4(b)に示す燃料噴射率の変化(推移波形)を推定することができる。
さらに、実噴射開始から終了までの噴射率の積分値(斜線を付した符号Sに示す部分の面積)は噴射量Qに相当する。そして、検出圧力の変動波形のうち実噴射開始から終了までの噴射率変化に対応する部分(変化点P3〜P8の部分)の圧力の積分値と噴射率の積分値Sとは相関がある。よって、燃圧センサ20による検出圧力の変動から圧力積分値を算出することで、噴射量Qに相当する噴射率積分値Sを推定することができる。以上により、燃圧センサ20は、燃料噴射弁10に供給される燃料の圧力を噴射状態に関連する物理量として検出する噴射状態センサとして機能していると言える。
図3の説明に戻り、先述のステップS21に続くステップS22において、検出対象となっている噴射が多段噴射のうち2段目以降の噴射であるか否かを判定する。2段目以降の噴射であると判定された場合には(S22:YES)、続くステップS23において、ステップS21で取得した検出圧力値の波形(圧力波形)に対して以下に説明するうねり消し処理を行う。
図5において、(a)は、多段(2段)噴射するよう噴射指令信号を出力した時に電磁ソレノイド13に流れる駆動電流を示すタイムチャートであり、(b)は、(a)の指令信号を出力した時に検出された燃圧の波形(多段噴射時検出波形W)を示す。また、(c)は、単段噴射するよう噴射指令信号を出力した時に電磁ソレノイド13に流れる駆動電流を示すタイムチャートであり、(d)は、(c)の指令信号を出力した時に検出された圧力波形を示す。
(b)に示す検出波形Wのうちn段目噴射に対応する部分の波形((b)中の一点鎖線参照)には、n段目より前の噴射(n−1段目噴射、n−2段目噴射、n−3段目噴射・・・)に起因して生じる余波が重畳している。図5(d)に示すn−1段目噴射の余波を例に説明すると、n−1段目噴射が終了した後にも、n−1段目噴射の余波として、所定周期(図4の場合T10の周期)で下降と上昇を繰り返しながら減衰していくうねり波形((d)中の一点鎖線参照)が現れる。この余波(うねり波形)が、n段目噴射の検出波形Wのうちn段目噴射に対応する部分の波形((b)中の一点鎖線参照)に重畳している。そのため、検出波形Wをそのまま用いてn段目噴射にかかる噴射率変化(図4(b)に例示する噴射率の推移波形)を推定しようとすると、その推定誤差は極めて大きくなる。
そこで、上記ステップS23のうねり消し処理では、検出波形Wから前段噴射の余波(うねり波形)を差し引いてn段目噴射に起因した圧力波形Wn(図5(f)参照)を抽出する処理を実施している。具体的には、予め各種態様の単段噴射を試験して、それら態様毎のうねり波形を取得しておく。前記各種態様の具体例としては、図4のP0(或いはP2)に相当する噴射開始時燃圧(供給燃圧)や、開弁時間Tqに相当する噴射量等の噴射条件を種々異ならせておくことが挙げられる。上記試験により得られたうねり波形、又はその得られたうねり波形を数式で表した波形は「モデル波形」に相当し、各種態様毎のモデル波形をECU30のメモリ(モデル波形記憶手段)に予め記憶させておく。
なお、本実施形態では、以下の数式1で例示されるうねり波形を、上記モデル波形として記憶させている。数式1中のpはモデル波形の値(燃圧センサ20による検出圧力の規範値)を示す。数式1のA,k,ω,θは、減衰振動における振幅、減衰係数、周波数、位相をそれぞれ示すパラメータを示す。数式1中のtは経過時間を示す。そして、経過時間tを変数として検出圧力の規範値pが数式1で特定され、上記各パラメータA,k,ω,θが噴射態様(例えば噴射開始時燃圧や噴射量等)に応じて異なる値に設定されている。
p=Aexp(−kt)sin(ωt+θ)・・・〔数式1〕
そして、例えばn−1段目噴射の余波(うねり波形)の規範となるモデル波形を取得したい場合には、n−1段目噴射の噴射開始時燃圧や噴射量等の噴射態様に基づき、メモリに記憶された各種態様毎のモデル波形の中から最も近い噴射態様のモデル波形を選択し、その選択したモデル波形を、n−1段目噴射の余波(うねり波形)の規範となるモデル波形CALn−1として取得する。例えば、図5(e)中の点線はモデル波形CALn−1を表し、図5(e)中の実線は(b)の検出波形Wを表す。そして、検出波形Wからモデル波形CALn−1を差し引く演算を実施して、図5(f)に示す圧力波形Wnを抽出する。このように抽出された圧力波形Wnは、前段噴射のうねり波形成分が除去されているので、n段目噴射に起因した噴射率変化との相関が高い圧力波形となっている筈である。
図5(e)(f)の例では、n−1段目噴射のうねり波形を表すモデル波形CALn−1のみを検出波形Wから差し引いているが、n−2段目噴射以前の複数のうねり波形についても同様にモデル波形を取得して、取得した複数のモデル波形を検出波形Wから差し引くようにしてもよい。ちなみに、図6の例では、n−1段目噴射及びn−2段目噴射のうねり波形(モデル波形CALn−1,CALn−2)を検出波形Wから差し引いている。
図3の説明に戻り、うねり消し処理S23に続くステップS24においては、検出対象となっている噴射が1段目の噴射であると判定されている場合には(S22:NO)、ステップS21で取得した検出圧力値(圧力波形)を微分演算することにより、圧力微分値の波形を取得する。2段目以降の噴射の場合には(S22:YES)、ステップS23にてうねり消し処理が施された後の検出圧力値(圧力波形)を微分演算する。
続くステップS25〜S28では、ステップS24にて取得した圧力微分値を用いて、図4(b)に示す各種噴射状態を算出する。つまり、ステップS25では燃料の噴射開始時期R3を、ステップS26では噴射終了時期R8を、ステップS27では最大噴射率到達時期R4及び噴射率下降開始時期R7を、ステップS28では最大噴射率Rβをそれぞれ算出する。なお、噴射量が少ない場合には、最大噴射率到達時期R4及び噴射率下降開始時期R7は一致することとなる。
そして、続くステップS29では、ステップS25〜S28にて算出した噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7に基づき、実噴射開始から終了までの噴射率の積分値(斜線を付した符号Sに示す部分の面積)を算出し、その算出結果を実際の噴射量Qとする。前記面積Sは、噴射量が多い場合には台形に近い形状となり、噴射量が少ない場合には三角形に近い形状となる。なお、上記噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7の他に、噴射率の上昇率Rα及び噴射率の下降率Rγを圧力波形から算出し、これらの上昇率Rα及び下降率Rγを加味して噴射率の積分値S(噴射量Q)を算出するようにしてもよい。以上により、燃圧センサ20の検出値に基づき実噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7,Qを検出(算出)する処理を終了する。
ところで、検出波形Wからモデル波形CALを差し引くにあたり、図5(e)に示すようにモデル波形CALを検出波形Wに重ね合わせて関連付けすることを要するが、時間軸方向にずれ(位相ずれ)が生じないように関連付けしなければ、上記差し引く演算の精度が悪くなる。そこで本実施形態では、以下の手法により関連付けを行っている。
すなわち、検出波形Wのうちn−1段目噴射終了後からn段目噴射開始までのインターバル期間の部分(インターバル検出波形WI)は、前段までの噴射に起因して生じる波形成分の実際の余波(実うねり波形)を表していることに着目して、モデル波形のうちインターバル期間の部分(インターバルモデル波形)の位相とインターバル検出波形WIとのずれが最小となるように、検出波形Wに対してモデル波形を関連付けする(合わせ込む)。
例えば、図6の如く3段噴射を実施した場合において、検出波形Wのうち、n−2段目噴射終了後からn−1段目噴射開始までのインターバル期間TIn−2の部分の波形は、n−2段目噴射に起因したうねり波形(図6(c)に示すモデル波形CALn−2)と同じになる筈である。また、検出波形Wのうち、n−1段目噴射終了後からn段目噴射開始までのインターバル期間TIn−1の部分の波形は、n−2段目にかかるうねり波形(モデル波形CALn−2)と、n−1段目にかかるうねり波形(図6(d)に示すモデル波形CALn−1)とを合成(加算)したうねり波形U(図7(c)参照)と同じになる筈である。
図7(c)中の一点鎖線は、このように合成したうねり波形Uを示しており、図7(b)(c)中の実線に示す検出波形Wに対してうねり波形Uを関連付けする手法について、以下に説明する。
先ず、検出波形W中の噴射終了時点に対応するポイントB1(図7(a)参照)を演算する。具体的には、先ず、噴射開始時点での圧力P3又はP0を取得する。なお、P0を取得した場合には、リーク孔11dからのリーク量に相当する減圧分ΔP2を予め設定しておき、そのP0からΔP2を減算することでP3に相当する圧力を算出するようにしてもよい。次に、検出波形Wのうち変化点P4からP8までの部分を直線L2に近似する。例えば、変化点P4からP8までの部分の変曲点(2階微分値がゼロとなる点)における接線を近似直線L2とすればよい。そして、近似直線L2とP3の直線とが交わる点を、噴射終了ポイントB1として算出する。
うねり波形Uは、この噴射終了ポイントB1に対応する部分から始まる波形を想定して設定されており、うねり波形Uの始点を噴射終了ポイントB1に一致させる。これにより、うねり波形Uが検出波形Wに対応付けされる。
しかしながら、噴射終了ポイントB1は、検出波形Wに含まれるノイズや算出誤差等に起因して実際の噴射終了ポイントB1からずれた位置に誤って算出される場合がある。例えば、図7(b)に示すように、近似直線L2をL3に示す直線に誤って算出した場合には、符号B2に示すポイントを噴射終了ポイントとして算出してしまう。すると、図7(c)に示すように噴射終了ポイントB2にうねり波形Uの始点を一致させると、うねり波形Uの位相が検出波形Wの位相に対してΔtだけずれてしまう。そして、このようにずれた状態で検出波形Wからうねり波形Uを差し引くうねり消し処理を実施すると、n段目噴射に起因した圧力波形Wnを正確に抽出できない。
そこで本実施形態では、うねり波形Uの位相を次のように補正して関連付けしている。以下の説明では、検出波形Wのうち、噴射終了ポイントB1から、n段目噴射の開始に対応するポイントB3(例えばn段目噴射の変化点P1又は開始時点Isに対応する点)までの部分の噴射停止期間中の波形をインターバル検出波形WIと呼ぶ。
そして先ず、インターバル検出波形WIのうち最初に圧力上昇していく部分の波形であって、例えばうねり波形Uの始点から所定期間taに対応する部分の波形を、最小2乗法等の手段を用いて直線L3(図7(c)参照)に近似する。なお、噴射終了ポイントB1から所定期間taに対応する部分の波形を直線L3に近似するようにしてもよい。
次に、うねり波形Uのうち最初に圧力上昇していく部分の波形であって、例えば、始点から所定期間taに対応する部分の波形を、最小2乗法等の手段を用いて直線L4(図7(c)参照)に近似する。なお、始点から変化点UP8までの波形を直線L4に近似するようにしてもよい。
次に、近似直線L3と近似直線L4との距離を算出する。本実施形態では、両近似直線L3,L4はほぼ平行になるとみなして、近似直線L3のうち噴射開始時圧力P3が現れる時刻と、近似直線L4のうち噴射開始時圧力P3が現れる時刻との時間差Δtを、うねり波形Uと検出波形Wとの位相差Δtとして算出する。なお、近似直線L3と近似直線L4との距離の平均を位相差Δtとして算出してもよい。
次に、うねり波形Uの始点を噴射終了ポイントB2から時間差Δtだけずらすよう、うねり波形Uの位相を補正する。具体的には、先述した数式1の「Aexp(−kt)sin(ωt+θ)」を、「Aexp(−k(t−Δt))sin(ω(t−Δt)+θ)」となるように補正する。以上により、うねり波形Uの始点が、実際の噴射終了ポイントB1に一致するよう、うねり波形Uが検出波形Wに対応付けされることとなる。
ところで、本発明者らが行った各種試験により「n回目噴射の噴射期間Tqnが長いほど実際のうねり波形の振幅が小さくなっている(減衰度合いが大きくなっている)」ことが明らかとなった。例えば、図7(b)中の符号k1はうねり波形Uのピーク値に沿った漸近線を表しているが、n段目噴射の噴射期間Tqnが長くなると、符号k2に示す漸近線となるよう減衰度合いが大きくなる。
このような現象が生じるメカニズムを本発明者らは次のように考察した。先ず、燃料供給経路内を伝播していく燃圧波動は噴孔11bへ向かって伝播した後、その燃圧波動の一部は噴孔部分で反射して燃圧センサ20へ向かって伝播していく。そして、このように反射してきた燃圧波動の影響を受けて、燃圧センサ20で検出される燃圧波形にうねり波形(漸近線k1,k2に沿った波形)が現れる。そして、燃料噴射を停止させるべく噴孔を閉弁させている時には、噴孔部分で燃圧波動が反射する度合いが大きくなる。
一方、燃料を噴射させるべく噴孔11bを開弁させている時には、前記燃圧波動の一部は噴孔11bから抜け出ていくので、前記反射の度合いが小さくなる。そのため、燃料噴射時には噴射停止時に比べて燃圧波形に含まれる脈動(うねり波形)の振幅が小さくなる。そして、開弁時間Tqnが長いほど、前記反射の量が少なくなるため脈動の振幅は小さくなる。
したがって、例えば上述の如くうねり波形Uの位相を補正しても、図7(d)中の一点鎖線に示すうねり波形Uの振幅は、n段目噴射の噴射期間Tqnが長くなると、実線に示す実際のうねり波形の振幅よりも大きくなる。
そこで本実施形態では、このような振幅のずれをゼロにするよう、うねり波形Uの振幅を補正している。具体的には、上述の如くうねり波形Uの位相補正がなされた後、所定期間Tbにおけるインターバル検出波形WIとうねり波形Uとの差分の総和(図7(d)中の網点を付した面積)が最小となるように、先述した数式1の「Aexp(−k(t−Δt))sin(ω(t−Δt)+θ)」の減衰係数k(振幅ゲイン)を補正する。なお、前記所定期間Tbは、噴射終了ポイントB1から所定時間が経過するまでの期間に設定すればよく、うねり波形Uの1周期分以上の期間となるように設定することが望ましい。以上により、うねり波形Uの振幅が実際のインターバル検出波形WIの振幅に近づくよう、うねり波形Uの減衰係数kが補正される。
次に、上述したうねり消し処理S23の手順について、上記位相補正及び減衰係数補正の処理手順を中心に図8のフローチャートを用いて説明する。当該処理は、図4のステップS23に相当するサブルーチン処理であり、先ずステップS31にてm段目の噴射開始時燃圧P0mと、噴射量Qmを取得する。なお、噴射量Qmは、図3のステップS29で算出した噴射量を用いてもよいし、噴射指令信号による開弁時間Tqmから推定される噴射量を用いてもよい。
続くステップS32では、ステップS31で取得した噴射開始時燃圧P0m及び噴射量Qmに基づき、メモリに記憶されている各種態様毎のモデル波形の中から、最も近い噴射態様のモデル波形CALmを選択する。続くステップS33では、複数のモデル波形CALn−2,CALn−1を合成した波形(うねり波形U)を演算する。続くステップS34では、図3のステップS21で取得した検出波形W中の噴射終了ポイントB2を演算する。演算手法は、図7(b)を用いて先述した通り、検出波形Wのうち噴射終了に伴い上昇する部分の波形を直線L3に近似し、その近似直線L3と噴射開始時圧力P3を示す直線との交点を噴射終了ポイントB2として算出する。
続くステップS35(位相関連付け手段)では、ステップS33で演算したうねり波形Uの始点を、ステップS34で算出した噴射終了ポイントB2に一致させることで、うねり波形Uを検出波形Wに対応付けする。続くステップS36(検出波形近似手段)では、検出波形Wのうち、噴射終了ポイントB2から所定期間Taに対応する部分の波形に基づき、近似直線L3を演算する。続くステップS37(モデル波形近似手段)では、うねり波形Uのうち、噴射終了ポイントB2から所定期間Taに対応する部分の波形に基づき、近似直線L4を演算する。
続くステップS38では、両近似直線L3,L4の距離を位相ずれΔtとして算出する。続くステップS39では、ステップS38で算出した位相ずれΔtをゼロにするよう、うねり波形Uを補正する。
続くステップS40(振幅補正手段)では、補正後のうねり波形Uの始点(つまり実際の噴射終了ポイントB1)から所定期間Tbに対応する部分において、位相ずれを補正した後の状態のうねり波形Uと検出波形Wとの振幅差の総和が最小となるよう、うねり波形Uの減衰係数kを補正する。
続くステップS41(波形抽出手段)では、上記位相補正及び減衰係数補正が為された状態のうねり波形Uを検出波形Wから減算する。この減算により得られた波形は、図5(f)又は図6(e)に例示されるn回目噴射に起因した圧力波形Wnに相当する。
以上により、本実施形態によれば、検出波形Wのうち噴射を停止させているインターバル期間に対応する部分の波形WIと、モデル波形(うねり波形U)との位相ずれΔtを算出し、その位相ずれΔtをゼロにするよううねり波形Uを補正する。そのため、噴射期間Tqn−1,Tqnの部分についてのうねり波形Uと検出波形Wとの位相ずれも小さくなるので、検出波形Wからうねり波形Uを差し引いて、n段目噴射に起因した圧力波形Wnを抽出するにあたり、その抽出精度を向上できる。よって、実噴射状態R3,R8,Rβ,R4,R7,Qを高精度で検出でき、エンジンの出力トルク及びエミッション状態を高精度で制御できる。
また、本実施形態によれば、インターバル検出波形WI及びうねり波形Uのうち、最初に圧力上昇していく部分(うねり振幅の大きい部分)の波形に基づき位相ずれΔtを算出するので、その算出精度を向上できる。しかも、前述したうねり振幅の大きい部分は直線に近い形状になることを利用して、インターバル検出波形WI及びうねり波形Uの前記部分を直線に近似し、両近似直線L3,L4に基づき位相ずれΔtを算出するので、位相ずれΔtの算出精度を著しく低下させてしまうことなくその算出処理負荷を大きく軽減できる。
さらに本実施形態によれば、位相ずれΔtを無くすよう補正したうねり波形Uの振幅と、インターバル検出波形WIの振幅とのずれが最小となるようにうねり波形Uの減衰係数kを補正する。実際のうねり波形Uに近づくよう補正されるので、n段目噴射に起因した圧力波形Wnを抽出するにあたり、その抽出精度をより一層向上できる。
(他の実施形態)
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・上記実施形態では、インターバル検出波形WIのうち最初に圧力上昇していく部分の波形を対象として、うねり波形Uとの位相ずれΔtを算出している。この変形例として、インターバル検出波形WIのうち最初に圧力上昇していく部分以降の波形を対象として、うねり波形Uとの位相ずれΔtを算出してもよい。或いは、インターバル検出波形WIの全体を対象として、うねり波形Uとの位相ずれΔtを算出してもよい。
・上記実施形態では、インターバル検出波形WIの一部を直線L3に近似するとともに、うねり波形Uの一部を直線L4に近似して、これらの近似直線L3,L4の比較に基づき位相ずれΔtを算出しているが、インターバル検出波形WI(又はその波形の一部)と、うねり波形U(又はその波形の一部)との位相差を、直線に近似することなく算出するようにしてもよい。例えば、うねり波形Uの位相を所定の微少位相だけずらしていくとともに、微少位相だけずらしていく毎にうねり波形Uとインターバル検出波形WIとの差分の総和(近似度合い)を算出する。そして、いずれの位相にまでずらした時が最も近似した波形となるかを演算して、最も近似した波形となった時の位相に補正すればよい。
・上記実施形態では、複数のモデル波形CALn−2,CALn−1を合成して得られた波形(うねり波形U)について、上述した位相補正及び減衰係数補正を実施している。この変形例として、各々のモデル波形CALn−2,CALn−1について上述した位相補正及び減衰係数補正を実施し、その補正の後に、各々のモデル波形CALn−2,CALn−1を合成してうねり波形Uを算出するようにしてもよい。
・上記実施形態によるモデル波形CALは数式1で表されており、経過時間tを変数として検出圧力の規範値pが数式1から算出できるよう、各パラメータA,k,ω,θを噴射態様(例えば噴射開始時燃圧や噴射量等)に応じて異なる値に設定して記憶させている。これに対し、経過時間tに対する検出圧力の規範値pをそのままマップ等に記憶させておき、当該マップを噴射態様如く記憶させてモデル波形として用いるようにしてもよい。
・上記実施形態が適用される燃料噴射弁10は、制御弁14に2方弁を採用することに起因して、ニードル12を開弁作動させている噴射期間中には背圧室11cの燃料を常時リークさせる構成のものである。しかし本発明は、制御弁14に3方弁を採用した燃料噴射弁であって、噴射期間中であっても背圧室11cの燃料をリークさせない構成の燃料噴射弁にも適用できる。
10…燃料噴射弁、20…燃圧センサ、S21…検出波形取得手段、30…ECU(モデル波形記憶手段)、S35…位相関連付け手段、検出波形近似手段、S37…モデル波形近似手段、S40…振幅補正手段、S41…波形抽出手段、k…減衰係数(振幅ゲイン)、Δt…位相ずれ。

Claims (4)

  1. 内燃機関で燃焼させる燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁と、前記噴孔から燃料を噴射させることに伴い前記噴孔に至るまでの燃料供給経路内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサと、を備えた燃料噴射システムに適用され、
    前記内燃機関の1燃焼サイクル中に燃料を複数回噴射する多段噴射を実施している時に前記燃圧センサにより検出される圧力波形を、多段噴射時検出波形として取得する検出波形取得手段と、
    多段噴射のうち2段目以降のn段目噴射を実施することなく前記n段目噴射よりも前段の噴射を実施した時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されたモデル波形記憶手段と、
    前記多段噴射時検出波形のうちn−1段目噴射が終了してからn段目噴射が開始するまでのインターバル期間に対応する部分のインターバル検出波形の位相と、前記モデル波形のうち前記インターバル期間に対応する部分のインターバルモデル波形の位相とのずれが最小となるよう、前記多段噴射時検出波形に対して前記モデル波形を関連付けする位相関連付け手段と、
    前記関連付けした状態の前記モデル波形を前記多段噴射時検出波形から差し引いて、前記n段目噴射に起因した圧力波形を抽出する波形抽出手段と、
    を備え
    前記位相関連付け手段は、
    前記インターバル検出波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形と、前記インターバルモデル波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形との位相ずれに基づき、位相の前記関連付けを行うことを特徴とする燃圧波形取得装置。
  2. 前記位相関連付け手段は、
    前記インターバル検出波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形を直線に近似する検出波形近似手段と、前記インターバルモデル波形のうち最初に圧力上昇していく部分の波形を直線に近似するモデル波形近似手段と、を有するとともに、
    前記検出波形近似手段により近似された直線と、前記モデル波形近似手段により近似された直線との位相ずれに基づき、位相の前記関連付けを行うことを特徴とする請求項に記載の燃圧波形取得装置。
  3. 前記関連付けした状態の前記インターバルモデル波形の振幅と、前記インターバル検出波形の振幅とのずれが最小となるよう、前記モデル波形の振幅ゲインを補正する振幅補正手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃圧波形取得装置。
  4. 内燃機関で燃焼させる燃料を噴孔から噴射する燃料噴射弁と、前記噴孔から燃料を噴射させることに伴い前記噴孔に至るまでの燃料供給経路内で生じる燃料圧力の変化を検出する燃圧センサと、を備えた燃料噴射システムに適用され、
    前記内燃機関の1燃焼サイクル中に燃料を複数回噴射する多段噴射を実施している時に前記燃圧センサにより検出される圧力波形を、多段噴射時検出波形として取得する検出波形取得手段と、
    多段噴射のうち2段目以降のn段目噴射を実施することなく前記n段目噴射よりも前段の噴射を実施した時の、圧力波形の規範となるモデル波形が記憶されたモデル波形記憶手段と、
    前記多段噴射時検出波形のうちn−1段目噴射が終了してからn段目噴射が開始するまでのインターバル期間に対応する部分のインターバル検出波形の位相と、前記モデル波形のうち前記インターバル期間に対応する部分のインターバルモデル波形の位相とのずれが最小となるよう、前記多段噴射時検出波形に対して前記モデル波形を関連付けする位相関連付け手段と、
    前記関連付けした状態の前記モデル波形を前記多段噴射時検出波形から差し引いて、前記n段目噴射に起因した圧力波形を抽出する波形抽出手段と、
    前記関連付けした状態の前記インターバルモデル波形の振幅と、前記インターバル検出波形の振幅とのずれが最小となるよう、前記モデル波形の振幅ゲインを補正する振幅補正手段と、
    を備えることを特徴とする燃圧波形取得装置。
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