JP5141376B2 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達装置に関し、特に、駆動源としての回転電機のロータが連結された回転電機軸と、回転電機軸と平行に配置され、回転電機と異なる駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、入力軸に設けられ、入力軸の動力あるいは回転電機軸の動力のうち少なくともいずれか一方を車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、回転電機軸と動力伝達機構との間の動力の伝達が、回転電機軸に連結され、動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置に関する。
複数の駆動源を備えた車両が知られている。このような車両の動力伝達装置として、駆動源としての回転電機のロータが連結された回転電機軸と、回転電機軸と平行に配置され、回転電機と異なる駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、入力軸に設けられ、入力軸の動力あるいは回転電機軸の動力のうち少なくともいずれか一方を車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、回転電機軸と動力伝達機構との間の動力の伝達が、回転電機軸に連結され、動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置が知られている。
例えば、特許文献1には、モータジェネレータのロータが連結されたシャフト(回転電機軸)と、エンジンとの間で動力を伝達するインプットシャフト(入力軸)とが、非同心状に配置され、動力合成機構(動力伝達機構)とシャフトとの間の動力の伝達が、シャフトにおける動力合成機構側の端部に形成されたギヤ(回転電機軸回転部材)により行われる動力伝達装置が開示されている。
特開2002−274201号公報
動力を伝達する際の負荷によるミスアライメントの発生を抑制する観点からは、回転電機軸回転部材の軸方向の両側において回転電機軸を軸受で支持することが望ましい。しかしながら、回転電機軸回転部材の軸方向の両側に軸受を配置しようとすると、回転電機軸と入力軸との位置関係によっては、入力軸に設けられた装置と軸受との干渉が問題となることがある。
例えば、入力軸における軸方向の一方側の端部を含む軸方向の一部の領域と、回転電機軸における軸方向の他方側の端部を含む軸方向の一部の領域とが径方向に互いに対向している場合である。この場合、入力軸の上記一方側の端部に動力伝達機構が配置され、回転電機軸における動力伝達装置と径方向に対向する位置(上記他方側の端部)に回転電機軸回転部材が配置される。ここで、回転電機軸回転部材の軸方向の両側に軸受を配置しようとした場合、回転電機軸回転部材よりも軸方向の上記他方側に位置する軸受が、入力軸に設けられた装置、例えば、動力伝達機構と干渉してしまう可能性がある。
入力軸に設けられた装置との干渉を抑制しつつ、回転電機軸における回転電機軸回転部材の軸方向の両側を軸受で支持できることが望まれている。
本発明の目的は、車両の駆動源である回転電機のロータが連結された回転電機軸と、回転電機軸と平行に配置され、回転電機と異なる駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、入力軸における軸方向の一方側の端部に設けられ、入力軸の動力あるいは回転電機軸の動力のうち少なくともいずれか一方を車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、入力軸における上記一方側の端部を含む軸方向の一部の領域と、回転電機軸における軸方向の他方側の端部を含む軸方向の一部の領域とが径方向に互いに対向しており、回転電機軸と動力伝達機構との間の動力の伝達が、回転電機軸におけるロータよりも軸方向の上記他方側であり、かつ、動力伝達機構と径方向に対向する位置に連結され、動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置において、入力軸に設けられた装置との干渉を抑制しつつ、回転電機軸における回転電機軸回転部材の軸方向の両側を軸受で支持できる動力伝達装置を提供することである。
本発明の動力伝達装置は、車両の駆動源である回転電機のロータが連結された回転電機軸と、前記回転電機軸と平行に配置され、前記回転電機と異なる前記駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、前記入力軸における軸方向の一方側の端部に設けられ、前記入力軸の前記動力あるいは前記回転電機軸の前記動力のうち少なくともいずれか一方を前記車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、前記入力軸における前記一方側の端部を含む前記軸方向の一部の領域と、前記回転電機軸における前記軸方向の他方側の端部を含む前記軸方向の一部の領域とが径方向に互いに対向しており、前記回転電機軸と前記動力伝達機構との間の前記動力の伝達が、前記回転電機軸における前記ロータよりも前記軸方向の前記他方側であり、かつ、前記動力伝達機構と前記径方向に対向する位置に連結され、前記動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置であって、前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記一方側に配置され、前記回転電機軸を回転可能に支持する第一の軸受と、前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側に配置され、前記回転電機軸を回転可能に支持する第二の軸受とを備え、前記第二の軸受は、前記回転電機軸に作用する前記軸方向の荷重を受けない軸受で構成され、前記第一の軸受は、前記回転電機軸に作用する前記軸方向の荷重を受ける軸受を含み、前記回転電機軸は、前記軸方向の前記一方側に位置し、前記ロータが連結された第一構成部材と、前記軸方向の前記他方側に位置し、前記回転電機軸回転部材が連結された第二構成部材とを有し、前記第一構成部材と前記第二構成部材とが嵌合し、かつ、前記嵌合する部分において前記第一構成部材と前記第二構成部材との相対回転が規制されているものであって、前記第一構成部材における前記第二構成部材側の端部、および、前記第二構成部材における前記第一構成部材側の端部が、共通の前記第一の軸受に挿入されて当該第一の軸受によりそれぞれ支持されており、前記第二構成部材の当該第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さが、前記第一構成部材の当該第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さよりも大きいことを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記回転電機軸は、前記第一構成部材における前記第二構成部材側の端部に形成された嵌合穴に、前記第二構成部材における前記第一構成部材側の端部が嵌合して構成されるものであり、前記回転電機軸回転部材は、前記第二構成部材と一体に形成されており、前記第二構成部材における前記嵌合穴に嵌合する部分の外径は、前記回転電機軸回転部材が形成される部分の外径以下であることを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記回転電機軸における前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側の剛性が、前記軸方向の前記一方側の剛性と比較して小さいことを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記回転電機軸における前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側が、前記軸方向の前記一方側と比較して小径であることで、前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側の剛性が、前記軸方向の前記一方側の剛性と比較して小さくなっていることを特徴とする。
本発明の動力伝達装置において、前記第二の軸受の外輪が、前記回転電機軸を収容するケースに圧入されることを特徴とする。
本発明によれば、車両の駆動源である回転電機のロータが連結された回転電機軸と、回転電機軸と平行に配置され、回転電機と異なる駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、入力軸における軸方向の一方側の端部に設けられ、入力軸の動力あるいは回転電機軸の動力のうち少なくともいずれか一方を車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、入力軸における上記一方側の端部を含む軸方向の一部の領域と、回転電機軸における軸方向の他方側の端部を含む軸方向の一部の領域とが径方向に互いに対向しており、回転電機軸と動力伝達機構との間の動力の伝達が、回転電機軸におけるロータよりも軸方向の上記他方側であり、かつ、動力伝達機構と径方向に対向する位置に連結され、動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置において、回転電機軸回転部材よりも軸方向の一方側に配置され、回転電機軸を回転可能に支持する第一の軸受と、回転電機軸回転部材よりも軸方向の他方側に配置され、回転電機軸を回転可能に支持する第二の軸受とを備える。
第二の軸受は、回転電機軸に作用する軸方向の荷重を受けない軸受で構成され、第一の軸受は、回転電機軸に作用する軸方向の荷重を受ける軸受を含んでいる。第二の軸受が、軸方向の荷重を受けない軸受で構成されていることにより、軸方向の荷重を受ける軸受が用いられる場合と比較して、第二の軸受を小型化することができる。これにより、第二の軸受と入力軸に設けられた装置との干渉を抑制しつつ、回転電機軸における回転電機軸回転部材の軸方向の両側を軸受で支持することができる。
ロータが連結された第一構成部材と、回転電機軸回転部材が連結された第二構成部材とが共通の第一の軸受に挿入されて支持されており、第二構成部材の第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さが、第一構成部材の第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さよりも大きい。これにより、ラジアル荷重を受ける第二構成部材を第一の軸受によって適切に支持することができる。
以下、本発明の動力伝達装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図6を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、駆動源としての回転電機のロータが連結された回転電機軸と、回転電機軸と平行に配置され、回転電機と異なる駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、入力軸に設けられ、入力軸の動力あるいは回転電機軸の動力のうち少なくともいずれか一方を車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、回転電機軸と動力伝達機構との間の動力の伝達が、回転電機軸に連結され、動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置に関する。
図1は、この発明の一実施形態が適用されたFF(フロントエンジンフロントドライブ;エンジン前置き前輪駆動)形式のハイブリッド車の動力伝達装置100を示すスケルトン図である。図1において、1はエンジン(所定の駆動源)であり、このエンジン1としては内燃機関、具体的にはガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンまたはLPGエンジンまたはメタノールエンジンまたは水素エンジンなどを用いることができる。
この実施形態においては、便宜上、エンジン1としてガソリンエンジンを用いた場合について説明する。エンジン1は、燃料の燃焼によりクランクシャフト2から動力を出力する装置であって、吸気装置、排気装置、燃料噴射装置、点火装置、冷却装置などを備えた公知のものである。クランクシャフト2は車両の幅方向に、かつ、水平に配置され、クランクシャフト2の後端部にはフライホイール3が形成されている。
エンジン1の外壁には、中空のトランスアクスルケース4が取り付けられている。トランスアクスルケース4は、エンジン側ハウジング70と、エクステンションハウジング71と、エンドカバー72とを有している。これらエンジン側ハウジング70およびエクステンションハウジング71およびエンドカバー72は、アルミニウムなどの金属材料を成形加工したものである。また、エンジン側ハウジング70の一方の開口端73とエンジン1とが接触した状態で、エンジン1とエンジン側ハウジング70とが相互に固定されている。
また、エンジン側ハウジング70とエンドカバー72との間に、エクステンションハウジング71が配置されている。さらに、エンジン側ハウジング70の他方の開口端74と、エクステンションハウジング71の一方の開口端75とが接触した状態で、エンジン側ハウジング70とエクステンションハウジング71とが相互に固定されている。さらにまた、エクステンションハウジング71の他方の開口端76を塞ぐようにエンドカバー72が取り付けられて、エンドカバー72とエクステンションハウジング71とが相互に固定されている。
トランスアクスルケース4の内部G1には、インプットシャフト(入力軸)5、第1のモータジェネレータ6、動力合成機構(動力伝達機構)7、変速機構8、第2のモータジェネレータ(回転電機)9が設けられている。インプットシャフト5はクランクシャフト2と同心状に配置されている。インプットシャフト5におけるクランクシャフト2側の端部には、クラッチハブ10がスプライン嵌合されている。
トランスアクスルケース4内には、フライホイール3とインプットシャフト5との動力伝達状態を制御するクラッチ11が設けられている。また、フライホイール3とインプットシャフト5との間におけるトルク変動を抑制・吸収するダンパ機構12が設けられている。第1のモータジェネレータ6は、インプットシャフト5の外側に配置され、第2のモータジェネレータ9は、第1のモータジェネレータ6よりもエンジン1から遠い位置に配置されている。
すなわち、エンジン1と第2のモータジェネレータ9との間に第1のモータジェネレータ6が配置されている。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9は、電力の供給により駆動する電動機としての機能(力行機能)と、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する発電機としての機能(回生機能)とを兼ね備えている。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9としては、例えば、交流同期型のモータジェネレータを用いることができる。第1のモータジェネレータ6および第2のモータジェネレータ9に電力を供給する電力供給装置としては、バッテリ、キャパシタなどの蓄電装置、あるいは公知の燃料電池などを用いることができる。
第1のモータジェネレータ6の配置位置および第1のモータジェネレータ6の構成を具体的に説明する。エンジン側ハウジング70の内面には、エンジン1側に向けて延ばされ、ついで、インプットシャフト5側に向けて延ばされた隔壁77が形成されている。さらに、隔壁77に対してケースカバー78が固定されている。このケースカバー78は、エンジン1から離れる方向に延ばされ、ついで、インプットシャフト5側に向けて延ばされた形状を有している。そして、隔壁77とケースカバー78とにより取り囲まれた空間G2に、第1のモータジェネレータ6が配置されている。第1のモータジェネレータ6は、トランスアクスルケース4側に固定されたステータ13と、回転自在なロータ14とを有している。ステータ13は、隔壁77に固定された鉄心15と、鉄心15に巻かれたコイル16とを有している。
ステータ13およびロータ14は、所定肉厚の電磁鋼板を、その厚さ方向に複数枚を積層して構成したものである。なお、複数の電磁鋼板は、インプットシャフト5の軸線方向に積層されている。そして、インプットシャフト5の軸線方向における第1のモータジェネレータ6のコイル16の両端間が、インプットシャフト5の軸線方向における第1のモータジェネレータ6の配置領域L1である。一方、インプットシャフト5の外周には、中空シャフト17が取り付けられている。そして、インプットシャフト5と中空シャフト17とが相対回転可能に構成されている。ロータ14は、中空シャフト17の外周側に連結されている。
また、動力合成機構(言い換えれば動力分配機構)7は、第1のモータジェネレータ6と第2のモータジェネレータ9との間に設けられている。動力合成機構7は、いわゆるシングルピニオン形式の遊星歯車機構7Aを有している。すなわち、遊星歯車機構7Aは、サンギヤ18と、サンギヤ18と同心状に配置されたリングギヤ19と、サンギヤ18およびリングギヤ19に係合するピニオンギヤ20を保持したキャリヤ21とを有している。そして、サンギヤ18と中空シャフト17とが連結され、キャリヤ21とインプットシャフト5とが連結されている。なお、リングギヤ19は、インプットシャフト5と同心状に配置された環状部材(言い換えれば円筒部材)22の内周側に形成されており、この環状部材22の外周側にはカウンタドライブギヤ23が形成されている。
第2のモータジェネレータ9は、カウンタドライブギヤ23よりもエンジン1から遠い位置に設けられている。第2のモータジェネレータ9のロータ26がMGシャフト(回転電機軸)45の外周に連結されており、MGシャフト45は車両の幅方向にほぼ水平に配置されている。このMGシャフト45とインプットシャフト5および中空シャフト17とが非同心状に配置されている。
すなわち、インプットシャフト5は、MGシャフト45と平行に配置されている。言い換えると、インプットシャフト5は、MGシャフト45からMGシャフト45の径方向に離間した位置にMGシャフト45の軸方向に沿って配置されている。インプットシャフト5における軸方向の一方側(エンドカバー72側)の端部を含む軸方向の一部の領域5tと、MGシャフト45における軸方向の他方側(エンジン1側)の端部を含む軸方向の一部の領域45tとが径方向に互いに対向している。言い換えると、軸方向において、MGシャフト45は、動力合成機構7との動力の伝達を行う後述するギヤ46からエンドカバー72方向に向けて延設されており、一方、インプットシャフト5は、動力合成機構7からエンジン1へ向けて延設されている。
第2のモータジェネレータ9の配置位置および第2のモータジェネレータ9の構成を具体的に説明する。エクステンションハウジング71の内面には、MGシャフト45側に向けて延ばされた隔壁79が形成されている。そして、エクステンションハウジング71と隔壁79とエンドカバー72とにより取り囲まれた空間G3に、第2のモータジェネレータ9が配置されている。
第2のモータジェネレータ9は、トランスアクスルケース4に固定されたステータ25と、回転自在なロータ26とを有している。ステータ25は、鉄心27と、鉄心27に巻かれたコイル28とを有している。ステータ25およびロータ26は、所定肉厚の電磁鋼板を、その厚さ方向に複数枚を積層して構成したものである。なお、複数の電磁鋼板は、MGシャフト45の軸線方向に積層されている。そして、MGシャフト45の軸線方向における第2のモータジェネレータ9のコイル28の両端間が、MGシャフト45の軸線方向における第2のモータジェネレータ9の配置領域L2に相当する。
上記のように、第1のモータジェネレータ6と第2のモータジェネレータ9とは、MGシャフト45およびインプットシャフト5ならびに中空シャフト17の軸線方向において異なる位置に配置されている。より具体的には、軸線方向において、第1のモータジェネレータ6の配置領域L1と、第2のモータジェネレータ9の配置領域L2とが、重ならないように、各モータジェネレータの配置位置が設定されている。また、第1のモータジェネレータ6の回転中心(中心軸線)と、第2のモータジェネレータ9の回転中心(中心軸線)とが各シャフトの半径方向に位置ずれしている。
MGシャフト45における動力合成機構7側の端部にはギヤ(回転電機軸回転部材)46が形成(連結)されている。ギヤ46は、カウンタドライブギヤ23と噛み合って(係合して)いる。カウンタドライブギヤ23とギヤ46とは、ギヤ46からカウンタドライブギヤ23に動力が伝達される場合の変速比が“1”より大きくなるように構成されている。これらのギヤ46およびカウンタドライブギヤ23により、変速機構8が構成されている。第2のモータジェネレータ9の動力がMGシャフト45を介してギヤ46に伝達されると、ギヤ46の回転速度が減速されて環状部材22に伝達される。すなわち、第2のモータジェネレータ9のトルクが増幅されて動力合成機構7に伝達される。
一方、前記トランスアクスルケース4の内部には、インプットシャフト5と平行なカウンタシャフト34が設けられている。カウンタシャフト34には、カウンタドリブンギヤ35およびファイナルドライブピニオンギヤ36が形成されている。そして、カウンタドライブギヤ23とカウンタドリブンギヤ35とが係合されている。さらに、トランスアクスルケース4の内部にはデファレンシャル37が設けられており、デファレンシャル37は、デフケース38の外周側に形成されたファイナルリングギヤ39と、デフケース38に対してピニオンシャフト40を介して取り付けられた連結された複数のピニオンギヤ41と、複数のピニオンギヤ41に係合されたサイドギヤ42と、サイドギヤ42に連結された2本のフロントドライブシャフト(駆動軸)43とを有している。各フロントドライブシャフト43には前輪44が連結されている。このように、トランスアクスルケース4の内部に、変速機構8およびデファレンシャル37を一括して組み込んだ、いわゆるトランスアクスルを構成している。
ここで、図2を参照して、トランスアクスルケース4内の各軸の配置について説明する。図2は、動力伝達装置100の軸配置を示す図である。
各軸5,34,43,45の配置は、次のとおりである。インプットシャフト5を基準として、MGシャフト45はその斜め上方に、カウンタシャフト34は斜め下方に配置されている。フロントドライブシャフト43の中心軸線C5と比較して、カウンタシャフト34の中心軸線C6は、わずかに下方に位置している。カウンタシャフト34の中心軸線C6は、インプットシャフト5の中心軸線C3とフロントドライブシャフト43の中心軸線C5とを結ぶ仮想線L4よりも下方に位置している。MGシャフト45をトランスアクスルケース4内の上部、カウンタシャフト34を下部に配置することで、全体として各軸5,34,43,45をコンパクトに配置することができる。これにより、HVの大きな課題であるコスト低減や、車両搭載性の向上、質量低減による燃費向上等の大きなメリットが得られる。
各軸5,45,43,34の回転方向は、図2に矢印A3からA6でそれぞれ示した方向である。つまり、フロントドライブシャフト43は、中心軸線C5の下方において図2の右方向に回転し、カウンタシャフト34は、中心軸線C6の下方において図2の左方向に回転する。言い換えると、フロントドライブシャフト43の回転方向とカウンタシャフト34の回転方向とが、それぞれの中心軸線よりも下方の領域で互いに離間する方向である。なお、図示の回転方向は、車両の前進時のものである。また、本実施形態の説明における上下方向とは、特にことわりのない限り、車両に搭載された状態における上下方向(鉛直方向)を意味している。
本実施形態の動力伝達装置100では、トランスアクスルケース4内の下部に溜まった潤滑油は、ファイナルリングギヤ39で掻き揚げられて(矢印Y2参照)トランスアクスルケース4内の上部に設けられたオイルキャッチタンク32に送られる。オイルキャッチタンク32からは、トランスアクスルケース4内の潤滑箇所(被潤滑部)や冷却箇所に向けて適宜の流量で潤滑油が滴下される。
上記のように構成されたハイブリッド車においては、車速およびアクセル開度などの条件に基づいて、前輪44に伝達するべき要求トルクが算出され、その算出結果に基づいて、エンジン1、クラッチ11、第1のモータジェネレータ6、第2のモータジェネレータ9が制御される。エンジン1から出力されるトルクを前輪に伝達する場合は、クラッチ11が係合される。すると、クランクシャフト2の動力(言い換えればトルク)がインプットシャフト5を介してキャリヤ21に伝達される。
キャリヤ21に伝達されたトルクは、リングギヤ19、環状部材22、カウンタドライブギヤ23、カウンタドリブンギヤ35、カウンタシャフト34、ファイナルドライブピニオンギヤ36、デファレンシャル37を介して前輪44に伝達され、駆動力が発生する。また、エンジン1のトルクをキャリヤ21に伝達する際に、第1のモータジェネレータ6を発電機として機能させ、発生した電力を蓄電装置(図示せず)に充電することもできる。
さらに、第2のモータジェネレータ9を電動機として駆動させ、その動力を動力合成機構7に伝達することができる。第2のモータジェネレータ9の動力がMGシャフト45を介してギヤ46に伝達されると、ギヤ46の回転速度が減速されて環状部材22に伝達される。すなわち、第2のモータジェネレータ9のトルクが増幅されて動力合成機構7に伝達される。このようにして、エンジン1の動力および第2のモータジェネレータ9の動力が動力合成機構7に入力されて合成され、合成された動力が前輪44に伝達される。つまり、動力合成機構7は、エンジン1の動力、あるいは、第2のモータジェネレータ9の動力のうち少なくともいずれか一方を前輪44に伝達する。
上記のように、本実施形態の動力伝達装置100では、インプットシャフト5とMGシャフト45とが別軸であり、かつ、インプットシャフト5に設けられた動力合成機構7とMGシャフト45との間の動力の伝達が、ギヤ46により行われる。組み付け誤差や荷重によるシャフト5,45の変形に起因するミスアライメントを低減するためには、ギヤ46の軸方向の両側においてMGシャフト45を軸受で支持することが望ましい。しかしながら、ギヤ46よりもエンジン1側(軸方向の上記他方側)に軸受を配置しようとした場合、図1に符号Rで示すように、エクステンションハウジング71、第1のモータジェネレータ6、および動力合成機構7により囲まれた狭い空間に軸受を配置しなければならないため、動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6と軸受との干渉の制約を受ける。
本実施形態では、以下に詳しく説明するように、ギヤ46よりもエンジン1側に配置される軸受が、MGシャフト45に作用する軸方向(スラスト方向)の荷重(以下、単に「スラスト荷重」とも記載する)を受けない軸受で構成される。スラスト荷重を受ける軸受は、ギヤ46よりもエンドカバー72側(軸方向の上記一方側)に配置される。これにより、ギヤ46よりもエンジン1側に配置される軸受を小さなものとし、動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を抑制することができる。
図3は、MGシャフト45付近の概略構成を示す断面図である。
図3に示すように、MGシャフト45には、大径部45a、中径部45b、および小径部45cが一体に形成されている。大径部45aは、中径部45bよりも大径に形成されており、小径部45cは、中径部45bよりも小径に形成されている。大径部45aは、中径部45bの軸方向の一方側に位置し、小径部45cは、中径部45bの軸方向の他方側に位置している。言い換えると、大径部45aは、MGシャフト45の軸方向における最もエンジン1から遠い位置に形成され、小径部45cは、軸方向における最もエンジン1に近い位置に形成され、大径部45aと小径部45cとの間に中径部45bが形成されている。
大径部45aには、第2のモータジェネレータ9のロータ26が設けられている。ロータ26は、大径部45aの外周部に連結されており、MGシャフト45と一体となって回転する。ロータ26の軸方向の両端部には、エンドプレート29,30が設けられている。エンドプレート29,30は、円盤状の部材であり、積層された電磁鋼板を軸方向の両側から押圧している。
中径部45bの外周部には、ギヤ46が連結されている。ギヤ46は、中径部45bと一体に形成されている。具体的には、ギヤ46は、歯切加工により中径部45bと一体に形成されている。
MGシャフト45は、3つの軸受51、52、53により回転可能に支持されている。軸受(第一の軸受)51は、エンドカバー72に設けられている。軸受(第一の軸受)52は、エクステンションハウジング71に設けられている。軸受(第二の軸受)53は、エンジン側ハウジング70に設けられている。軸受51,52は、それぞれ大径部45aを支持している。言い換えると、軸受51,52は、MGシャフト45におけるギヤ46よりも軸方向の一方側(エンドカバー72側)を支持している。軸受51,52は、ボールベアリング(深溝玉軸受)であり、MGシャフト45に作用する径方向の荷重(ラジアル荷重)、および軸方向の両方向のスラスト荷重を受ける。
軸受53は、小径部45cを支持している。言い換えると、軸受53は、MGシャフト45におけるギヤ46よりも軸方向の他方側(エンジン1側)を支持している。軸受53は、ローラベアリング(円筒ころ軸受)である。軸受53の内輪は、小径部45cの外周部で構成されている。すなわち、軸受53は、MGシャフト45の小径部45cを内輪とするローラベアリングである。小径部45cには、「ころ」をガイドするつば、およびツバ輪が設けられておらず、軸受53は、MGシャフト45に作用するスラスト荷重を受けない。
軸受53が、スラスト荷重を受けないものとされることで、軸受53を小型化することができる。軸受53の外径、あるいは軸方向の幅の少なくともいずれか一方を小さくすることが可能となり、軸受53と動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を抑制することができる。また、軸受53を小型化することにより、トランスアクスル全体のコンパクト化が可能である。
また、本実施形態では、MGシャフト45におけるギヤ46よりも他方側の部分である小径部45cが、MGシャフト45の他の部分よりも小径とされていることで、以下に説明するように、軸受53をより小型化することができる。
図4は、MGシャフト45の概略構成を示す断面図である。小径部45cの外径D1は、中径部45bの外径D2、および大径部45aの外径D3と比較して小さい。このため、小径部45cは、中径部45bや大径部45aと比較して剛性(例えば、曲げ剛性)が低くなっている。これにより、以下に図5および図6を参照して説明するように、軸受53の分担荷重を軸受51,52の分担荷重と比較して小さくすることができる。
図5は、MGシャフト45におけるギヤ46よりも軸方向の他方側(エンジン1側)の部分45dが、中径部45bや大径部45aと比較して低剛性とされなかった場合のMGシャフト45の変形の様子について説明するための図である。図6は、小径部45cが、中径部45bや大径部45aと比較して低剛性(小径)とされた場合のMGシャフト45の変形の様子について説明するための図である。
MGシャフト45におけるギヤ46よりも軸方向の他方側(エンジン1側)の部分45dが、中径部45bや大径部45aと比較して低剛性とされていない(例えば、中径部45bや大径部45aと同程度の径である)場合、組み付け誤差が生じたり、ギヤ46からの大荷重を受けたりした場合に、図5に示すように、軸方向の他方側の部分45dの変形量は小さく、中径部45bや大径部45aと同程度の変形となる。これにより、軸受53の分担荷重F1は、比較的大きなものとなる。これに対して、本実施形態のように、小径部45cが、中径部45bや大径部45aと比較して小径とされて低剛性である場合、図6に示すように、中径部45bや大径部45aと比較して小径部45cが大きく変形する。従って、相対的に大きな剛性を有する中径部45bや大径部45aの分担荷重が大きくなり、小径部45cの分担荷重F2は、低剛性とされない場合の分担荷重F1と比較して小さなものとなる。
その結果、軸受53の入力荷重が過大となることを抑制し、軸受53を小型化することができる。さらに、小径部45cの外径D1が小径とされていることで、軸受53の外径D4(図4参照)を小さくすることができる。よって、軸受53と動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を効果的に抑制することができる。なお、小径部45cを中径部45bや大径部45aと比較して低剛性とする手段は、外径を異ならせる(小径部45cを相対的に小径とする)ことには限らない。小径部45cを相対的に低剛性とするために、従来公知の方法を用いることができる。例えば、断面形状により、剛性を調整するようにしてもよい。
本実施形態では、軸受53の内輪がMGシャフト45の小径部45cの外周部で構成されていることにより、軸受53の外輪53a、およびころ53bは、トランスアクスルケース4側に圧入しておくことができる。さらに、ころ列の内径(小径部45cにおける内輪を構成する部分の外径)は、ギヤ46の歯底径よりも小さくできる。よって、組付け時(エンジン側ハウジング70とエクステンションハウジング71との結合時)における、インプットシャフト5上の動力合成機構7やカウンタドライブギヤ23と軸受53との干渉を抑制できる。
また、小径部45c、中径部45b、および大径部45aが一体に形成されていることにより、ロータ26およびギヤ46の組付けミスアライメントが小さく、高精度に組付けることができる。また、一体形成とすることで低コストかつコンパクトにMGシャフト45を製作できる。
本実施形態では、スラスト荷重を受けない軸受53として、ローラベアリング(円筒ころ軸受)を用いているが、軸受53として用いることができる軸受は、これには限定されない。円筒ころ軸受以外にも、スラスト荷重を受けない公知の軸受を用いることができる。
(第1実施形態の第1変形例)
第1実施形態の第1変形例について説明する。
上記第1実施形態では、軸受51,52が深溝玉軸受であり、それぞれが軸方向の両方向のスラスト荷重を受けるものであったが、これに代えて、軸受51,52がそれぞれ軸方向において一方向のスラスト荷重のみを受けるものとし、かつ、互いに異なる方向のスラスト荷重を受けるように構成することができる。
軸受51,52をこのように構成することで、第2のモータジェネレータ9が駆動側(力行時)および被駆動側(回生時)のいずれであっても、ギヤ46からMGシャフト45に作用するスラスト荷重を軸受51あるいは軸受52のいずれか一方により受けることができる。軸受51,52が一方向のスラスト荷重のみを受けるようにすることで、軸受51,52をコンパクトにできる。その結果、動力伝達機構100の全体をコンパクト化することが可能である。
(第1実施形態の第2変形例)
第1実施形態の第2変形例について説明する。
上記第1実施形態では、軸受53がスラスト荷重を受けない軸受であったが、軸受53がスラスト荷重を受けるように構成してもよい。例えば、軸受53をボールベアリング(深溝玉軸受)とすることができる。上記第1実施形態では、MGシャフト45において軸受53が支持する部分である小径部45cが、MGシャフト45の他の部分と比較して小径であること、および、小径部45cが低剛性であり、軸受53の分担荷重が小さいことにより、軸受53の外径D4を小さなものとすることができる。よって、軸受53が深溝玉軸受等のスラスト荷重を受けるものであっても、軸受53と動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を抑制することができる。
(第1実施形態の第3変形例)
第1実施形態の第3変形例について説明する。
上記第1実施形態の第2変形例において、軸受53の外輪をトランスアクスルケース4に圧入することで、軸受53と動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を抑制することができる。
ギヤ46が連結されたMGシャフト45を支持する軸受53をボールベアリングとする場合、クリープ防止のため、軸受53の内輪を圧入とすることが通常であるが、このように軸受53の内輪を圧入した場合、組み付け時(エンジン側ハウジング70とエクステンションハウジング71との結合時)に、インプットシャフト5上の動力合成機構7やカウンタドライブギヤ23と軸受53の内輪とが干渉してしまう虞がある。これに対して、軸受53の外輪を圧入することにより、組み付け時の干渉の問題を回避することができる。内輪圧入としない場合のクリープ発生の課題については、上記第1実施形態で軸受53の入力荷重(分担荷重)が小さくされているため、問題となりにくい。
(第2実施形態)
図7から図9を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、MGシャフト45は一体に形成されていた。これに代えて、本実施形態では、MGシャフト45が軸方向に二分されてスプライン嵌合されている。さらに、スプライン嵌合されている部分で、二分されたMGシャフト45の二つの構成部材の端部を共通の軸受で支持する。これにより、組付け性が向上すると共に、少ない軸受数で二つの構成部材のそれぞれを両持ち支持することができる。
図7は、本実施形態に係るMGシャフト45の概略構成を示す断面図である。
図7に示すように、MGシャフト45は、MGロータシャフト(第一構成部材)47と、MGドライブギヤシャフト(第二構成部材)48の二つの構成部材を含んで構成されている。MGロータシャフト47は、軸方向の一方側に位置し、MGドライブギヤシャフト48は、軸方向の他方側に位置している。MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側の端部には、軸方向に窪んだ凹部48cが形成されている。一方、MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側の端部には、凹部48cと対応する形状を有する凸部47aが形成されている。凹部48cと凸部47aとがスプライン嵌合されており、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との相対回転が規制されている。
MGロータシャフト47の外周部には、第2のモータジェネレータ9(図示せず)が連結されている。MGドライブギヤシャフト48には、ギヤ46が形成されている。MGドライブギヤシャフト48において、ギヤ46が形成された大径部48aよりもMGロータシャフト47側と反対側(軸方向の他方側)には、大径部48aよりも小径に形成された小径部48bが設けられている。小径部48bは、上記第1実施形態と同様に、スラスト荷重を受けない軸受56により支持されている。本実施形態の軸受56は、上記第1実施形態の軸受53と同様に、小径部48bの外周部を内輪とするローラベアリングである。軸受56が、スラスト荷重を受けない軸受で構成されていることにより、上記第1実施形態と同様に、軸受56を小型化し、軸受56と動力合成機構7や第1のモータジェネレータ6との干渉を抑制することができる。また、軸受56の内輪が小径部48bの外周部で構成されていることにより、上記第1実施形態と同様に、軸受56を外輪圧入とし、組付け時における動力合成機構7やカウンタドライブギヤ23と軸受56との干渉を抑制できる。
MGロータシャフト47における凸部47aが設けられた側の端部47eと、MGドライブギヤシャフト48における凹部48cが設けられた側の端部48eとは、共通する一つの軸受55の内輪55aに圧入(滑合)されている。つまり、MGロータシャフト47およびMGドライブギヤシャフト48は、それぞれ軸方向の一端が軸受55に支持されている。また、MGロータシャフト47における凸部47aが設けられた側と反対側の端部47bは、軸受54により支持されている。軸受54,55は、スラスト荷重を受ける軸受、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。
本実施形態によれば、MGシャフト45が、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とに分割されており、かつ、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とがスプライン嵌合されている。これにより、MGシャフト45の組付け性を向上させることができる。また、MGロータシャフト47およびMGドライブギヤシャフト48のそれぞれの軸方向の一端が共通の軸受55に支持されている。よって、3つの軸受54,55,56でMGロータシャフト47、およびMGドライブギヤシャフト48のそれぞれの軸方向の両端部を支持することができる。MGロータシャフト47、およびMGドライブギヤシャフト48のそれぞれを2つの軸受で支持し、全体として4つの軸受を使用する場合と比較して、軸受数を低減し、コンパクトかつ低コストにシャフト47,48の両端を軸受で支持することができる。
MGドライブギヤシャフト48の両端を軸受55,56で支持することで、ギヤ46とカウンタドライブギヤ23(図3参照)とのミスアライメントを低減できる。特に、カウンタドライブギヤ23の軸方向の両側が軸受で支持されている(両持ち支持)場合には、より一層ミスアライメントを低減できる。
また、MGロータシャフト47の両端が軸受54,55で支持されており、かつ、MGドライブギヤシャフト48とはスプライン嵌合されていることで、組付けおよび負荷変形によるMGロータシャフト47のミスアライメントを低減できる。よって、MGノイズの低減および回転強度の向上が可能となる。
また、本実施形態では、MGロータシャフト47は、MGドライブギヤシャフト48とスプライン嵌合されており、かつ、MGドライブギヤシャフト48におけるギヤ46よりもエンジン1側の部分(小径部48b)が軸受56により支持されている。これにより、以下に図8および図9を参照して説明するように、スプラインガタによりミスアライメントを低減することが可能となる。
図8は、ギヤ46の軸方向の片側のみが軸受により支持された従来のMGシャフト45における負荷時の動作を示す図である。図9は、本実施形態のMGシャフト45における負荷時の動作を示す図である。
図8に示すMGシャフト45は、一体に形成されており、かつ、ギヤ46よりも軸方向の他方側(エンジン1側)の部分45fが軸受で支持されていない。このように、ギヤ46が片持ち支持されている場合、負荷変形によりミスアライメントが生じやすい。特に、カウンタドライブギヤ23がギヤ46と同様に片持ち支持されている(例えば、軸方向におけるエンドカバー72側の部分5aのみが軸受で支持されている)場合には、図8に示すように、負荷時にMGシャフト45とインプットシャフト5とがそれぞれミスアライメントを増加させる方向に変形してしまう。
これに対して、本実施形態のように、MGシャフト45がMGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とに分割され、シャフト47,48がスプライン嵌合されており、かつ、MGドライブギヤシャフト48におけるギヤ46よりもエンジン1側の部分(小径部48b)が、軸受56により支持されている場合、図9に示すように、MGドライブギヤシャフト48は、インプットシャフト5と同方向に変形(径方向に運動)することができる。よって、負荷変形等によるギヤ46とカウンタドライブギヤ23との食い違い誤差をキャンセルすることができる。その結果、ギヤノイズの低減や、ギヤ46、およびカウンタドライブギヤ23の歯元強度の向上が可能となる。
また、図7に示すように、MGドライブギヤシャフト48における内輪55aへの圧入部の長さL6は、MGロータシャフト47における内輪55aへの圧入部の長さL5よりも大きく、かつ、内輪55aの内方においてMGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とがスプライン嵌合している。MGドライブギヤシャフト48の圧入部の長さL6を大きくすることで、MGロータシャフト47と比較して大きなラジアル荷重を受けるMGドライブギヤシャフト48の荷重を確実に玉の部分で受けることができる。MGロータシャフト47が受けるラジアル荷重は比較的小さいため、荷重を玉の部分で受けなくともその影響は小さい。また、内輪55aの内方においてMGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とがスプライン嵌合している、言い換えると、軸方向において、内輪55aの配置領域と、シャフト47,48がスプライン嵌合されている領域とが重なっている。これにより、スプラインにこじり力が作用しにくい。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態の変形例について説明する。
上記第2実施形態では、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とが嵌合される部分において、MGドライブギヤシャフト48の内方にMGロータシャフト47が嵌め込まれていたが、これに代えて、MGロータシャフト47の内方にMGドライブギヤシャフト48を嵌め込むことでシャフト47,48を嵌合してもよい。これにより、ギヤ46のギヤ歯底径をMGドライブギヤシャフト48のシャフト部の外径よりも大きくし、ギヤ46の加工(歯切加工)を行いやすくすることができる。
図10は、本変形例に係るMGシャフト45の概略構成を示す断面図である。
MGロータシャフト47には、MGロータシャフト47を軸方向に貫通する貫通孔47cが形成されている。貫通孔47cの内径は、MGドライブギヤシャフト48の大径部48aの外径よりも小さい。MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側の端部には、貫通孔47cの内径と対応する外径を有する凸部48dが形成されている。貫通孔47cと凸部48dとがスプライン嵌合されており、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との相対回転が規制されている。また、貫通孔47cに配置されたスナップリング60により、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との軸方向の相対運動が規制されている。
MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側の端部47d、および、MGドライブギヤシャフト48の大径部48aにおけるMGロータシャフト47側の端部とは、共通する一つの軸受55の内輪55aに圧入(滑合)されている。これにより、MGロータシャフト47およびMGドライブギヤシャフト48は、それぞれ軸方向の一端が軸受55に支持されている。その他の構成については、上記第2実施形態と同様であることができる。
本変形例では、MGロータシャフト47の内方にMGドライブギヤシャフト48が嵌め込まれる。従って、ギヤ46の歯底径D5をMGドライブギヤシャフト48のシャフト部の外径(大径部48aの外径)D2よりも大きくすることができる。よって、ギヤ46の加工時に、工具がMGドライブギヤシャフト48におけるギヤ46以外の部分と干渉することを抑制できる。
なお、上記第2実施形態と同様に、MGドライブギヤシャフト48における内輪55aへの圧入部の長さを、MGロータシャフト47における内輪55aへの圧入部の長さよりも大きくすることが望ましい。
(第3実施形態)
図11を参照して第3実施形態について説明する。第3実施形態については、上記各実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第2実施形態では、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との嵌合部において、MGロータシャフト47およびMGドライブギヤシャフト48が共通の軸受に支持されていた。本実施形態では、これに代えて、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との嵌合部において、MGロータシャフト47あるいはMGドライブギヤシャフト48のいずれか一方が軸受に支持される。
図11は、本実施形態に係るMGシャフト45の概略構成を示す断面図である。
MGロータシャフト47には、MGロータシャフト47を軸方向に貫通する貫通孔47cが形成されている。貫通孔47cの内径は、MGドライブギヤシャフト48の大径部48aの外径とほぼ同じである。大径部48aにおけるMGロータシャフト47側の端部48fと、貫通孔47cとがスプライン嵌合されており、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との相対回転が規制されている。大径部48aにおける貫通孔47cと嵌合された端部48fとギヤ46の設置位置との間の部分48gは、軸受58により支持されている。軸受58は、スラスト荷重を受ける軸受、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。
MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側と反対側の端部は、軸受59に支持されている。MGドライブギヤシャフト48において、ギヤ46よりも軸方向の他方側(エンジン1側)には、大径部48aよりも小径の小径部48bが形成されている。軸受59は、小径部48bを支持している。軸受59は、スラスト荷重を受けない軸受、例えば、上記第1実施形態の軸受53と同様のローラベアリング(円筒ころ軸受)、言い換えると、小径部48bの外周部を内輪とするローラベアリングであることができる。また、MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側と反対側の端部は、軸受57に支持されている。軸受57は、スラスト荷重を受ける軸受、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。その他の構成については、上記第2実施形態と同様であることができる。
MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とがスプライン嵌合されることで、組付け性が向上する。また、ギヤ46の軸方向の両側において、MGドライブギヤシャフト48が軸受58,59により支持されている。よって、特にギヤ46におけるミスアライメントを低減することができる。
(第3実施形態の変形例)
第3実施形態の変形例について説明する。
上記第3実施形態では、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との嵌合部において、MGドライブギヤシャフト48が軸受58に支持されていたが、これに代えて、嵌合部において、MGロータシャフト47が軸受に支持されることができる。
図12は、本変形例に係るMGシャフト45の概略構成を示す断面図である。
MGロータシャフト47には、MGロータシャフト47を軸方向に貫通する貫通孔47cが形成されている。貫通孔47cの内径は、MGドライブギヤシャフト48の大径部48aの外径とほぼ同じである。大径部48aにおけるMGロータシャフト47側の端部48fと、貫通孔47cとがスプライン嵌合されており、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との相対回転が規制されている。また、貫通孔47cに配置されたスナップリング60により、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との軸方向の相対運動が規制されている。
MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側の端部47dは、軸受58に支持されている。軸受58は、スラスト荷重を受ける軸受、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側と反対側の端部は、軸受57に支持されている。軸受57は、スラスト荷重を受ける軸受、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側と反対側の端部は、軸受59に支持されている。軸受59は、スラスト荷重を受けない軸受である。その他の構成については、上記第3実施形態と同様であることができる。
MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48とが別の構成部材に分割されており、スプライン嵌合されることで、組付け性が向上する。また、MGロータシャフト47の軸方向の両端部がそれぞれ軸受57,58により支持されている。よって、特にMGロータシャフト47のミスアライメントを低減でき、MGノイズの低減および回転強度の向上が可能となる。また、MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側は、MGロータシャフト47とスプライン嵌合している。このため、図9を参照して説明したように、スプラインのガタによってインプットシャフト5の変形に追随して変形(径方向に運動)することができる。よって、負荷変形等によるギヤ46とカウンタドライブギヤ23との食い違い誤差をキャンセルすることができる。
なお、軸受57,58を、それぞれ軸方向の両方向のスラスト荷重を受ける軸受(深溝玉軸受)とすることに代えて、軸受57,58が、それぞれ軸方向において一方向のスラスト荷重のみを受けるものとし、かつ、互いに異なる方向のスラスト荷重を受けるように構成することができる。これにより、軸受57,58を小型化することができる。
(第4実施形態)
図13から図15を参照して第4実施形態について説明する。第4実施形態については、上記各実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記各実施形態では、MGシャフト45を支持する軸受が3つ(3点支持)であったが、これに代えて、本実施形態では、4つの軸受でMGシャフト45を支持する。具体的には、MGロータシャフト47、およびMGドライブギヤシャフト48のそれぞれを2つの軸受で支持する。これにより、シャフト47,48のミスアライメントを共に低減することができる。また、MGドライブギヤシャフト48を支持する軸受は、スラスト荷重を受けない軸受とし、軸受と動力伝達機構7や第1のモータジェネレータ6等との干渉を抑制する。
図13は、本実施形態に係るMGシャフト45の概略構成を示す断面図である。図14は、ギヤ46の軸方向の片側のみが軸受で支持されている従来のMGシャフト45の変形を示す図である。図15は、本実施形態においてギヤ46の軸方向の両側が軸受で支持されるMGシャフト45の変形を示す図である。
図13に示すように、MGロータシャフト47には、MGロータシャフト47を軸方向に貫通する貫通孔47cが形成されている。貫通孔47cの内径は、MGドライブギヤシャフト48の外径とほぼ同じである。MGドライブギヤシャフト48におけるMGロータシャフト47側の端部48fと、貫通孔47cとがスプライン嵌合されており、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との相対回転が規制されている。また、貫通孔47cに配置されたスナップリング60により、MGロータシャフト47とMGドライブギヤシャフト48との軸方向の相対運動が規制されている。
MGドライブギヤシャフト48における貫通孔47cと嵌合された端部48fと、ギヤ46の設置位置との間の部分48gは、軸受63により支持されている。また、MGドライブギヤシャフト48において、ギヤ46よりもMGロータシャフト47側と反対側の端部は、軸受64により支持されている。MGドライブギヤシャフト48を支持する軸受63,64は、スラスト荷重を受けない軸受、例えば、上記第1実施形態の軸受53と同様のローラベアリング(円筒ころ軸受)、言い換えると、MGドライブギヤシャフト48の外周部を内輪とするローラベアリングであることができる。
MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側の端部47dは、軸受62に支持されている。一方、MGロータシャフト47におけるMGドライブギヤシャフト48側と反対側の端部は、軸受61に支持されている。本実施形態では、4つの軸受61,62,63,64のうち、軸受61により、MGシャフト45に作用する両方向のスラスト荷重を受ける。軸受61は、例えば、ボールベアリング(深溝玉軸受)であることができる。なお、軸受62は、スラスト荷重を受ける軸受であってもよいが、コンパクト化するためには、スラスト荷重を受けない軸受とすることが好ましい。ギヤ46とカウンタドライブギヤ23(図3参照)とが動力を伝達する負荷時において、MGドライブギヤシャフト48に作用するスラスト荷重は、スナップリング60を介してMGロータシャフト47に伝達され、軸受61がそのスラスト荷重を受ける。
このように、一つの軸受61で両方向のスラスト荷重を受ける場合、軸受61は大きなものとなるが、トランスアクスルケース4内に存在するスペースを利用して配置しているため、動力伝達装置100の大型化が抑制されている。軸受61は、第1実施形態の軸受51と同様に、エンドカバー72に設けられている。ステータ25のコイルエンド25aの内周側(径方向の内方)にできる無駄スペースに軸受61が配置される。このように、無駄スペースを有効利用することと、通常サイドメンバとの干渉が厳しくなる車両上方を避けて配置できることから、車両搭載性が悪化する部分のトランスアクスルの全長の増加を抑えて軸受61を配置できる。また、一般的にボールベアリングは高回転化に有利である。このため、MGシャフト45のスラスト荷重を受ける軸受としてスラストニードルベアリング等を設ける場合と比較して、第2のモータジェネレータ9の高回転化に有利となる。すなわち、高回転化および低トルク化による第2のモータジェネレータ9の小型化を図る場合に、両方向のスラスト荷重を受ける軸受61を深溝玉軸受とすることが有利である。
図14に示すように、ギヤ46の軸方向の片側のみが軸受で支持される従来のMGシャフト45では、MGシャフト45の組付け誤差による変形や負荷変形によりミスアライメントが生じやすかった。本実施形態では、図15に示すように、MGロータシャフト47およびMGドライブギヤシャフト48をそれぞれ独立した軸受にて両端支持するため、組付け誤差および負荷変形によるミスアライメントを低減することができる。よって、MGドライブギヤシャフト48については、ギヤノイズの低減および歯元強度の向上を実現できる。一方、MGロータシャフト47においては、MGノイズの低減および回転強度の向上を実現できる。また、MGシャフト45が4点でしっかりと支持されているため、カウンタドライブギヤ23(図3参照)の軸方向の片側のみを支持する片持ち支持としても、ミスアライメントの増加を抑制できる。カウンタドライブギヤ23を片持ち支持として軸受の数を減少させることにより、トランスアクスルの全長を短くすることができる。
ここで、MGドライブギヤシャフト48を両端支持しようとすると、第1のモータジェネレータ6や動力合成機構7と軸受63,64との干渉が問題となるが、MGドライブギヤシャフト48を支持する軸受63,64がスラスト荷重を受けない軸受であるため、軸受63,64をコンパクトにすることができる。よって、第1のモータジェネレータ6や動力合成機構7と軸受63,64との干渉を抑制しつつMGドライブギヤシャフト48を両端支持し、かつ、トランスアクスル全体のコンパクト化が可能となる。
軸受63,64の内輪がMGドライブギヤシャフト48の外周部で構成されていることにより、軸受63,64の外輪63a,64a、およびころ63b,64bは、トランスアクスルケース4側に圧入しておくことができる。さらに、ころ列の内径(MGドライブギヤシャフト48における軸受64の内輪を構成する部分の外径)はギヤ46の歯底径よりも小さくできる。よって、組付け時(エンジン側ハウジング70とエクステンションハウジング71との結合時)における、インプットシャフト5上の動力合成機構7やカウンタドライブギヤ23と軸受64との干渉を抑制できる。
本実施形態では、MGロータシャフト47の内方にMGドライブギヤシャフト48が嵌め込まれる。従って、ギヤ46の歯底径をMGドライブギヤシャフト48のシャフト部の外径よりも大きくすることができる。よって、ギヤ46の加工時に、工具がMGドライブギヤシャフト48におけるギヤ46以外の部分と干渉することを抑制できる。
本発明の動力伝達装置の第1実施形態に係る装置を示すスケルトン図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態の軸配置を示す図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態のMGシャフト付近の概略構成を示す断面図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態において、MGシャフトにおけるギヤよりも軸方向の他方側の部分が低剛性とされなかった場合のMGシャフトの変形の様子について説明するための図である。 本発明の動力伝達装置の第1実施形態において、小径部が低剛性(小径)とされた場合のMGシャフトの変形の様子について説明するための図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 ギヤの軸方向の片側のみが軸受に支持された従来のMGシャフトにおける負荷時の動作を示す図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態のMGシャフトにおける負荷時の動作を示す図である。 本発明の動力伝達装置の第2実施形態の変形例に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 本発明の動力伝達装置の第3実施形態に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 本発明の動力伝達装置の第3実施形態の変形例に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 本発明の動力伝達装置の第4実施形態に係るMGシャフトの概略構成を示す断面図である。 ギヤの軸方向の片側のみが軸受で支持されている従来のMGシャフトの変形を示す図である。 本発明の動力伝達装置の第4実施形態おいてギヤの軸方向の両側が軸受で支持されるMGシャフトの変形を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 クランクシャフト
3 フライホイール
4 トランスアクスルケース
5 インプットシャフト
6 第1のモータジェネレータ
7 動力合成機構
7A 遊星歯車機構
8 変速機構
9 第2のモータジェネレータ
13 ステータ
14 ロータ
15 鉄心
16 コイル
18 サンギヤ
19 リングギヤ
20 ピニオンギヤ
21 キャリヤ
22 環状部材
23 カウンタドライブギヤ
25 ステータ
26 ロータ
27 鉄心
28 コイル
29,30 エンドプレート
31 軸受
32 オイルキャッチタンク
34 カウンタシャフト
35 カウンタドリブンギヤ
39 ファイナルリングギヤ
43 フロントドライブシャフト
44 前輪
45 MGシャフト
45a 大径部
45b 中径部
45c 小径部
46 ギヤ
47 MGロータシャフト
47a 凸部
47b 端部
47c 貫通孔
47d 端部
48 MGドライブギヤシャフト
48a 大径部
48b 小径部
48c 凹部
48d 凸部
48e 端部
51,52,54,55,57,58,61,62,63 軸受(第一の軸受)
53,56,59,64 軸受(第二の軸受)
55a 内輪
70 エンジン側ハウジング
71 エクステンションハウジング
72 エンドカバー
100 動力伝達装置

Claims (5)

  1. 車両の駆動源である回転電機のロータが連結された回転電機軸と、
    前記回転電機軸と平行に配置され、前記回転電機と異なる前記駆動源である所定の駆動源との間で動力を伝達する入力軸と、
    前記入力軸における軸方向の一方側の端部に設けられ、前記入力軸の前記動力あるいは前記回転電機軸の前記動力のうち少なくともいずれか一方を前記車両の駆動軸に伝達する動力伝達機構とを備え、
    前記入力軸における前記一方側の端部を含む前記軸方向の一部の領域と、前記回転電機軸における前記軸方向の他方側の端部を含む前記軸方向の一部の領域とが径方向に互いに対向しており、
    前記回転電機軸と前記動力伝達機構との間の前記動力の伝達が、前記回転電機軸における前記ロータよりも前記軸方向の前記他方側であり、かつ、前記動力伝達機構と前記径方向に対向する位置に連結され、前記動力伝達機構と噛み合う回転電機軸回転部材により行われる動力伝達装置であって、
    前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記一方側に配置され、前記回転電機軸を回転可能に支持する第一の軸受と、
    前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側に配置され、前記回転電機軸を回転可能に支持する第二の軸受とを備え、
    前記第二の軸受は、前記回転電機軸に作用する前記軸方向の荷重を受けない軸受で構成され、
    前記第一の軸受は、前記回転電機軸に作用する前記軸方向の荷重を受ける軸受を含み、
    前記回転電機軸は、前記軸方向の前記一方側に位置し、前記ロータが連結された第一構成部材と、前記軸方向の前記他方側に位置し、前記回転電機軸回転部材が連結された第二構成部材とを有し、前記第一構成部材と前記第二構成部材とが嵌合し、かつ、前記嵌合する部分において前記第一構成部材と前記第二構成部材との相対回転が規制されているものであって、
    前記第一構成部材における前記第二構成部材側の端部、および、前記第二構成部材における前記第一構成部材側の端部が、共通の前記第一の軸受に挿入されて当該第一の軸受によりそれぞれ支持されており、前記第二構成部材の当該第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さが、前記第一構成部材の当該第一の軸受に挿入されて支持される部分の長さよりも大きい
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  2. 請求項に記載の動力伝達装置において、
    前記回転電機軸は、前記第一構成部材における前記第二構成部材側の端部に形成された嵌合穴に、前記第二構成部材における前記第一構成部材側の端部が嵌合して構成されるものであり、
    前記回転電機軸回転部材は、前記第二構成部材と一体に形成されており、
    前記第二構成部材における前記嵌合穴に嵌合する部分の外径は、前記回転電機軸回転部材が形成される部分の外径以下である
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  3. 請求項1または2に記載の動力伝達装置において、
    前記回転電機軸における前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側の剛性が、前記軸方向の前記一方側の剛性と比較して小さい
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  4. 請求項に記載の動力伝達装置において、
    前記回転電機軸における前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側が、前記軸方向の前記一方側と比較して小径であることで、前記回転電機軸回転部材よりも前記軸方向の前記他方側の剛性が、前記軸方向の前記一方側の剛性と比較して小さくなっている
    ことを特徴とする動力伝達装置。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の動力伝達装置において、
    前記第二の軸受の外輪が、前記回転電機軸を収容するケースに圧入される
    ことを特徴とする動力伝達装置。
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