JP5141091B2 - 車線維持支援装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車線維持支援装置に関するものである。
自車両が走行する車線を認識し、自車両が該車線内を走行するように運転者の操舵操作を支援する車線維持支援装置が開発されている。このような車線維持支援装置には、運転者の覚醒度の低下により自車両が該車線から逸脱しそうな場合に、操舵補助トルクを付与することにより逸脱を防止する車線逸脱防止装置(LDW:Lane Departure Warning)が含まれる。例えば、特許文献1に記載された車両操舵装置は、運転者の居眠り状態の検知を行い、覚醒度に応じて走路維持操舵の制御量を加減する。
特開平9−216567号公報
運転者の覚醒度が低下している場合、操舵補助トルクが付与された際の自車両の旋回半径をより小さくすれば、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる。しかし、特許文献1に記載された装置の場合、車速が維持されたまま走路維持操舵の制御量を加減するが、運転者の安全のため自車両の旋回加速度(横加速度)を過度に大きくできないので、旋回半径の小径化が抑制されてしまう。
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたものであり、運転者の覚醒度が低下した際に、操舵補助トルク付与による自車両の旋回半径を小さくし、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる車線維持支援装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明による車線維持支援装置は、自車両が走行する車線を認識し、自車両が車線を逸脱するか否かを判定し、逸脱すると判定した場合に、自車両の位置を車線内に維持するための操舵補助トルクを付与する車線維持支援装置であって、車輪に制動力を付与する制動力付与手段と、運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段とを備え、覚醒度検出手段により得られる覚醒度が低下している場合であって自車両が車線を逸脱すると判定した場合に、制動力付与手段により付与する制動力を高めることによって車線維持支援を行うことを特徴とする。
上記した車線維持支援装置においては、運転者の覚醒度が低下している場合であって自車両が車線を逸脱すると判定された場合に、制動力付与手段により付与する制動力を高める。こうして自車両の車速を減速させることによって、自車両の旋回半径の小径化による旋回加速度の増加が抑えられるので、操舵補助トルク付与時の自車両の旋回半径をより小さくでき、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる。
また、車線維持支援装置は、覚醒度の低下度合いが大きいほど制動力を高めることを特徴としてもよい。これにより、運転者の覚醒度の低下による自車両の車線からの逸脱を更に効果的に防ぐことができる。
また、車線維持支援装置は、自車両が車線を逸脱すると判定した場合に、操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度を自車両の進行方向と車線との相対角度に応じて変化させることを特徴としてもよい。これにより、進行方向と車線との相対角度が大きい場合であっても目標旋回加速度を大きくして自車両の車線からの逸脱を更に効果的に防ぐことができる。この場合、例えば、車線維持支援装置は、相対角度の絶対値が所定の閾値より小さい場合には目標旋回加速度を車速に応じた第1の旋回加速度に設定し、相対角度が所定の閾値より大きい場合には目標旋回加速度を第1の旋回加速度より大きい第2の旋回加速度に設定するとよい。
本発明による車線維持支援装置によれば、運転者の覚醒度が低下した際に、操舵補助トルク付与による自車両の旋回半径を小さくし、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による車線維持支援装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車線維持支援装置100を示すシステム構成図である。図1に示す車線維持支援装置100は、自車両が走行する車線(走行レーン)を認識し、車線と自車両との相対位置に基づいて、自車両が車線を逸脱するおそれがあるか否かを判定し、自車両が逸脱するおそれがあると判定された場合に、操舵補助トルク及び制動力を付与する車線維持支援を行うものである。
本実施形態の車線維持支援装置100は、車線維持支援電子制御ユニット(以下、「車線維持支援ECU」という。)1を備えている。この車線維持支援ECU1は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。
また、車線維持支援装置100は、運転者の覚醒度を検出するドライバ状態検出部3、車両前方の画像を取得する車両前方画像撮像カメラ4、車両前方画像撮像カメラ4からの映像信号に基づいて画像処理を行う前方画像処理電子制御ユニット(以下、「前方画像処理ECU」という)5、車速を検出する車速センサ6、操舵トルクを検出する操舵トルクセンサ7を備えている。これらのドライバ状態検出部3、前方画像処理ECU5、車速センサ6、及び操舵トルクセンサ7からの出力信号は車線維持支援ECU1に入力されている。さらに、車線維持支援ECU1には、警報音を出力する警報器8が電気的に接続されている。
また、車線維持支援装置100は、操舵トルクを制御する操舵電子制御ユニット(以下、「操舵ECU」という。)10を備えている。この操舵ECU10は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。操舵ECU10は、車線維持支援ECU1、操舵トルクセンサ7、及び操舵アクチュエータ11と電気的に接続されている。操舵ECU10は、車線維持支援ECU1及び操舵トルクセンサ7から信号を入力し、操舵アクチュエータ11に付与する操舵補助トルクを該信号に基づいて演算し、操舵アクチュエータ11を制御する。操舵アクチュエータ11は、ステアリングシャフト(不図示)に操舵補助トルクを付与するものであり、例えば電動モータを有している。
また、車線維持支援装置100は、車輪に制動力を付与する制動力付与手段12を備えている。本実施形態の制動力付与手段12は、車輪に取り付けられたブレーキを駆動して制動力を発生させるブレーキアクチュエータ13、この制動力を制御するブレーキ制御用電子制御ユニット(以下、「ブレーキ制御用ECU」という。)14を含んでいる。このブレーキ制御用ECU14は、演算処理を行うCPU、記憶部となるROM及びRAM、入力信号回路、出力信号回路、電源回路などにより構成されている。ブレーキ制御用ECU14は、車線維持支援ECU1及びブレーキアクチュエータ13と電気的に接続されている。ブレーキ制御用ECU14は、車線維持支援ECU1から信号を入力し、該信号に基づいてブレーキアクチュエータ13に要求される制動力を演算して、ブレーキアクチュエータ13を制御する。
ドライバ状態検出部3は、運転者の覚醒度を検出するための覚醒度検出手段である。ドライバ状態検出部3としては、運転者の覚醒度を検出するための様々な方式を採用することができる。例えば、ドライバ状態検出部3は、運転者の心拍数を計測し、計測された心拍数から運転者の覚醒度を推定するとよい。この場合における覚醒度の判断方法の一例としては、運転者の心拍数が高い場合に覚醒度が高いと判断し、運転者の心拍数が低い場合に覚醒度が低いと判断する。また、ドライバ状態検出部3は、運転者の顔面に取り付けられたセンサによって運転者の瞼及び眼球の動きを検出し、検出された瞼及び眼球の動きから運転者の覚醒度を推定するものであってもよい。この場合における覚醒度の判断方法の一例としては、目の瞬きを検出した時点から所定時間内に閉瞼を伴うゆっくりとした眼球の横移動を検出した場合に、運転者の覚醒度が低下していると判断する。また、ドライバ状態検出部3は、運転者の顔画像を撮像して画像処理を行い、運転者の顔向き角度を検出することにより覚醒度を検出してもよい。この場合における覚醒度の判断方法の一例としては、運転者が車両前方を向いている場合に覚醒度が高いと判断し、運転者が下方を向いている場合に覚醒度が低いと判断する。
車両前方画像撮像カメラ4は、車両の車室前方中央に配置され、フロントガラス越しに車両前方の路面の画像を取得するものである。前方画像処理ECU5は、入力された映像信号に基づいて、画像処理を行い、自車両が走行している車線の両端を区画する道路区画線(道路に描かれた白線、黄色線や道路上に配置、または埋め込まれたブロック等の場合があるが、以下、「白線」という。)を検出し、自車両が走行する車線を認識する。
車線維持支援ECU1は、前方画像処理ECU5、車速センサ6、及び操舵トルクセンサ7からの各出力信号に基づいて、自車両の将来の走行軌跡を予想し、前方画像処理ECU5によって認識された白線位置と比較することで、自車両が車線を逸脱するおそれがあるか否かを判定する。
また、車線維持支援ECU1は、自車両が車線を逸脱するおそれがあると判定された場合に、逸脱を回避するための信号を操舵ECU10に送信する。操舵ECU10は、該信号に基づき操舵アクチュエータ11を駆動させて、操舵補助トルクを付与させる。このとき、車線維持支援ECU1は、自車両が車線を逸脱するおそれがあると判定され、且つドライバ状態検出部3によって検出される運転者の覚醒度が低下している場合には、逸脱を回避するための信号をブレーキ制御用ECU14にも送信する。ブレーキ制御用ECU14は、ブレーキアクチュエータ13を駆動させて制動力を車輪へ付与させる。この制動力は、自車両の位置を車線内に維持するために付与されるものである。すなわち、この制動力が車輪へ付与されることによって自車両の車速が減速し、同時にステアリングシャフトへ操舵補助トルクが付与されることによって、自車両が小さな旋回半径で旋回することを可能とし、より確実に自車両の位置を車線内に維持する。なお、ブレーキ制御用ECU14のROMには、CPUを作動させるプログラムのほかに、制動力を設定するためのデータ(マップ)などが記憶されている。
次に、車線維持支援装置100により実行される「車線維持支援処理」について、図2〜図4を参照しながら説明する。図2は、車線維持支援装置100により実行される処理を示すフローチャートである。図3は、図2に示す「覚醒時処理」の詳細な内容を示すフローチャートである。図4は、図2に示す「覚醒度低下時処理」の詳細な内容を示すフローチャートである。
図2に示すように、まず、ドライバ状態検出部3が運転者の覚醒度を検出する(ステップS1)。運転者の覚醒度に関する出力信号は車線維持支援ECU1へ送られ、車線維持支援ECU1が運転者の覚醒度を認識する。そして、車線維持支援ECU1は、運転者の覚醒度が通常より低下しているか否かを判定し(ステップS2)、覚醒度が低下していない場合(ステップS2;NO)には覚醒時処理(ステップS3)に進み、覚醒度が通常より低下している場合(ステップS2;YES)には覚醒度低下時処理(ステップS4)に進む。
ステップS3の覚醒時処理では、図3に示すように、前方画像処理ECU5からの信号に基づいて車線と自車両との相対位置関係を認識するとともに、車速センサ6からの信号に基づいて自車両の車速を検知する(ステップS5)。そして、車線維持支援ECU1は、これらの情報と操舵トルクセンサ7からの出力信号とに基づいて、自車両の将来の走行軌跡を予想し、自車両が車線を逸脱するおそれがあるか否かを判定する。(ステップS6)。自車両が車線を逸脱するおそれがある場合(ステップS7;YES)、車線維持支援ECU1は、車速に応じた旋回加速度(横加速度)で自車両が車線の内側へ旋回するように操舵ECU10へ信号を送る(ステップS8)。操舵ECU10は、車線維持支援ECU1からの信号に応じて操舵アクチュエータ11の操舵補助トルクを制御する。
また、自車両が車線を逸脱するおそれがない場合(ステップS7;NO)、車線維持支援ECU1は、操舵ECU10へ旋回指示中であれば(ステップS9;YES)、操舵ECU10への信号出力を停止して逸脱回避のための旋回を終了させたのち(ステップS10)、覚醒時処理を終了する。また、操舵ECU10へ旋回指示中でなければ(ステップS9;NO)、覚醒時処理を終了する。
一方、ステップS4の覚醒度低下時処理では、図4に示すように、ステップS7以降の処理が覚醒時処理(図3)とは異なっている。すなわち、自車両が車線を逸脱するおそれがある場合(ステップS7;YES)、車線維持支援ECU1は、自車両の位置を車線内に維持するための制動力を付与する信号を、ブレーキ制御用ECU14に送る(ステップS11)。
ここで、図5は、ドライバ状態検出部3によって検出された運転者の覚醒度の低下度合いと、車線維持支援ECU1により指示される制動加速度(減速度)の絶対値との関係の一例を示す図である。図5に示すように、車線維持支援ECU1は、運転者の覚醒度の低下度合いが大きいほど制動力を高めることが好ましい。具体的には、運転者の覚醒度の低下度合いが小さいときには制動加速度の絶対値がGaとなるように制動力を付与し、運転者の覚醒度の低下度合いが中程度のときには制動加速度の絶対値がGaより大きいGbとなるように制動力を付与し、運転者の覚醒度の低下度合いが大きいときには制動加速度の絶対値がGbより大きいGcとなるように制動力を付与する。なお、図5に示す形態に限らず、運転者の覚醒度の低下度合いの大きさに応じて制動加速度の絶対値が単調増加するような制動力を付与してもよい。
また、車線維持支援ECU1が制動力付与を指示するステップS11において、車線維持支援ECU1から指示される制動力は時間的に連続して(徐々に)増加してもよいが、不連続的に(ステップ状に)増加するとより好適である。制動力が不連続的に増加することにより、運転者の覚醒を促すことができる。
続いて、車線維持支援ECU1は、自車両が車線の内側へ旋回するように操舵ECU10に操舵補助トルクを付与させるが、その前に、前方画像処理ECU5からの信号に基づいて、自車両の進行方向と車線との相対角度を認識する。そして、車線維持支援ECU1は、操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度を、進行方向と車線との相対角度に応じて設定する。具体的には、進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値より小さい場合(ステップS12;NO)、車線維持支援ECU1は、図3に示した覚醒時処理と同様に、車速に応じた旋回加速度(第1の旋回加速度)を目標旋回加速度とし、この目標旋回加速度で自車両が車線の内側へ旋回するように操舵ECU10へ信号を送る(ステップS13)。また、進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値より大きい場合(ステップS12;YES)、車線維持支援ECU1は、ステップS13における第1の旋回加速度より大きい第2の旋回加速度を目標旋回加速度とし、この目標旋回加速度で自車両が車線の内側へ旋回するように操舵ECU10へ信号を送る(ステップS14)。なお、図4では、進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値と等しい場合も、ステップS14へ進むこととしている。
ここで、図6は、操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度の一例を示すグラフである。図6において、グラフAは、自車両の進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値より小さい場合に設定される目標旋回加速度(車速に応じた第1の旋回加速度)の例を示している。この目標旋回加速度は、車速が低速領域(例えば毎時50[km]以上100[km]未満)にある場合は車速と目標旋回加速度とが比例するように(すなわち、ヨーレートが一定になるように)設定され、車速が中速領域(例えば毎時100[km]以上150[km]未満)にある場合は車速の増加に応じて目標旋回加速度が低下するように設定され、車速が高速領域(例えば毎時150[km]以上)にある場合は車速にかかわらず目標旋回加速度が一定となるように設定される。
また、グラフBは、自車両の進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値より大きい場合に設定される目標旋回加速度(第1の旋回加速度より大きい第2の旋回加速度)の例を示している。この目標旋回加速度は、車速にかかわらず設定され、例えば、進行方向と車線との相対角度の絶対値が所定値より小さい場合に設定される目標旋回加速度(グラフA参照)の最大値(図6では0.98[m/s]すなわち0.1[G])以上に設定される。
図4に示す逸脱判定ステップS6において自車両が車線を逸脱するおそれがない場合(ステップS7;NO)、車線維持支援ECU1は、ブレーキ制御用ECU14へ制動指示中であれば(ステップS15;YES)、ブレーキ制御用ECU14への信号出力を停止して逸脱回避のための制動動作を終了させる(ステップS16)。また、車線維持支援ECU1は、操舵ECU10へ旋回指示中であれば(ステップS17;YES)、操舵ECU10への信号出力を停止して逸脱回避のための旋回動作を終了させる(ステップS18)。こうして、車線維持支援ECU1は覚醒度低下時処理を終了する。
図2に示すように、車線維持支援装置100は、以上に説明した覚醒度検出ステップS1、覚醒度の低下度合い判定ステップS2、並びに覚醒時処理ステップS3及び覚醒度低下時処理ステップS4のうち一方を、車線維持支援処理が終了するまで繰り返し実行する。
本実施形態の車線維持支援装置100においては、運転者の覚醒度が低下している場合であって自車両が車線を逸脱すると判定された場合に、自車両の位置を車線内に維持するための制動力が制動力付与手段12により付与され、自車両の車速が減速する。図7(a)は、自車両20が逸脱回避のための旋回動作を行う際に減速した場合の自車両20の軌跡Cと、減速しなかった場合の自車両20の軌跡Dとの相対的な関係を示す図である。旋回動作を行う際に自車両20が減速すると旋回加速度が減少するので、或る目標旋回加速度で旋回する場合、より小さな旋回半径で自車両20を旋回させることが可能となる。すなわち、図7(a)に示す軌跡D(旋回半径r)と比較して、軌跡Cのように旋回半径rを小さくすることが可能となる。このように、車線維持支援装置100によれば自車両20の旋回半径の小径化による旋回加速度の増加が抑えられるので、操舵補助トルク付与時の自車両20の旋回半径をより小さくでき、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる。
また、本実施形態のように、車線維持支援装置100は、運転者の覚醒度の低下度合いが大きいほど制動力を高めることが好ましい。これにより、運転者の覚醒度の低下による自車両の車線からの逸脱を更に効果的に防ぐことができる。
また、本実施形態のように、車線維持支援装置100は、自車両が車線を逸脱すると判定した場合に、操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度を自車両の進行方向と車線との相対角度に応じて変化させることが好ましい。これにより、図7(b)に示すように車線21と自車両20の進行方向との相対角度θが大きい場合であっても、目標旋回加速度を大きくして旋回半径rを更に小径化することで、自車両20の車線21からの逸脱を更に効果的に防ぐことができる。
ここで、逸脱回避のための旋回動作を行う際に制動力を付与した場合の旋回半径と、制動力を付与しない場合の旋回半径とを具体的な例によって比較する。
[例1]車線から逸脱すると判定されたときの車速が毎時108[km](30[m/s])である場合
制動力を付与しない場合、目標旋回加速度は図6から約0.98[m/s](すなわち0.1[G])となる。従って、旋回半径rは、r=30/0.98≒918[m]となる。これに対し、例えば2.45[m/s](すなわち0.25[G])の制動力を1秒間付与した場合、車速Vは、V=30−2.45×1≒27.5[m/s]となる。従って、旋回半径rは、r=27.5/0.98≒772[m]となる。
[例2]車線から逸脱すると判定されたときの車速が毎時72[km](20[m/s])である場合
まず自車両の進行方向と車線との相対角度が所定値より小さいとする。このとき、制動力を付与しない場合には、目標旋回加速度は図6から約0.706[m/s](すなわち0.072[G])となる。従って、旋回半径rは、r=20/0.706≒567[m]となる。これに対し、例えば2.45[m/s](すなわち0.25[G])の制動力を1秒間付与した場合、車速Vは、V=20−2.45×1≒17.5[m/s]となり、目標旋回加速度は図6から約0.617[m/s](すなわち0.063[G])となる。従って、旋回半径rは、r=17.5/0.617≒496[m]となる。
また、自車両の進行方向と車線との相対角度が所定値以上である場合は次のとおりである。制動力を付与しない場合には、旋回半径rは上述した値と同じ567[m]となる。これに対し、例えば2.45[m/s](すなわち0.25[G])の制動力を1秒間付与した場合、車速Vは、V=20−2.45×1≒17.5[m/s]となり、目標旋回加速度は、相対角度が所定値以上であることから約0.98[m/s](すなわち0.1[G])となる。従って、旋回半径rは、r=17.5/0.98≒312[m]となる。
上述した例のように、本実施形態に係る車線維持支援装置100によれば、より小さな旋回半径で自車両を旋回させることが可能となるので、車線からの逸脱をより効果的に防ぐことができる。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、逸脱回避動作の際の制動力を運転者の覚醒度の低下度合いに応じて設定しているが、逸脱回避動作の際の制動力は一定の値であってもよく、その他道路形状や自車両の走行状態に応じて変化させてもよい。
また、上記実施形態では、逸脱回避動作の際の目標旋回加速度を自車両と車線との相対角度に応じて変化させているが、逸脱回避動作の際の目標旋回加速度は、自車両と車線との相対角度とは無関係に定められてもよい。
また、上記実施形態では、車輪に制動力を付与する制動力付与手段としてブレーキアクチュエータ及びブレーキ制御用ECUを例示したが、制動力付与手段は、その他の装置(例えば、エンジンブレーキや回生ブレーキによる制動力を制御する装置)であってもよい。
また、上記実施形態では、運転者の覚醒度が低下していると判定された場合にのみ制動力を付与しているが、運転者の覚醒度が高い場合にも制動力を付与し、運転者の覚醒度が低下していると判定された場合には該制動力より大きな制動力を付与してもよい。
本発明の一実施形態に係る車線維持支援装置を示すシステム構成図である。 車線維持支援装置により実行される処理を示すフローチャートである。 図2に示す「覚醒時処理」の詳細な内容を示すフローチャートである。 図2に示す「覚醒度低下時処理」の詳細な内容を示すフローチャートである。 ドライバ状態検出部によって検出された運転者の覚醒度の低下度合いと、車線維持支援ECUにより指示される制動加速度(減速度)の絶対値との関係の一例を示す図である。 操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度の一例を示すグラフである。 (a)自車両が逸脱回避のための旋回動作を行う際に減速した場合の自車両の軌跡Cと、減速しなかった場合の自車両の軌跡Dとの相対的な関係を示す図である。(b)操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度が車線と自車両との相対角度に応じて変化した場合の軌跡C、Dを示す図である。
符号の説明
1…車線維持支援ECU、3…ドライバ状態検出部、4…車両前方画像撮像カメラ、5…前方画像処理ECU、6…車速センサ、7…操舵トルクセンサ、8…警報器、10…操舵ECU、11…操舵アクチュエータ、12…制動力付与手段、13…ブレーキアクチュエータ、14…ブレーキ制御用ECU、20…自車両、21…車線、100…車線維持支援装置。

Claims (3)

  1. 自車両が走行する車線を認識し、自車両が前記車線を逸脱するか否かを判定し、逸脱すると判定した場合に、自車両の位置を前記車線内に維持するための操舵補助トルクを付与する車線維持支援装置であって、
    車輪に制動力を付与する制動力付与手段と、
    運転者の覚醒度を検出する覚醒度検出手段と
    を備え、
    前記覚醒度検出手段により得られる前記覚醒度が低下している場合であって自車両が前記車線を逸脱すると判定した場合に、前記制動力付与手段により付与する前記制動力を高めることによって車線維持支援を行い、前記操舵補助トルク付与の際の目標旋回加速度を自車両の進行方向と前記車線との相対角度に応じて変化させることを特徴とする、車線維持支援装置。
  2. 前記覚醒度の低下度合いが大きいほど前記制動力を高めることを特徴とする、請求項1に記載の車線維持支援装置。
  3. 前記相対角度の絶対値が所定の閾値より小さい場合には前記目標旋回加速度を車速に応じた第1の旋回加速度に設定し、前記相対角度が所定の閾値より大きい場合には前記目標旋回加速度を前記第1の旋回加速度より大きい第2の旋回加速度に設定することを特徴とする、請求項1または2に記載の車線維持支援装置。
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