JP5140906B2 - 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法 - Google Patents

電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5140906B2
JP5140906B2 JP2005110009A JP2005110009A JP5140906B2 JP 5140906 B2 JP5140906 B2 JP 5140906B2 JP 2005110009 A JP2005110009 A JP 2005110009A JP 2005110009 A JP2005110009 A JP 2005110009A JP 5140906 B2 JP5140906 B2 JP 5140906B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
electronic device
port
supply
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005110009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006294300A (ja
Inventor
尚 八幡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2005110009A priority Critical patent/JP5140906B2/ja
Publication of JP2006294300A publication Critical patent/JP2006294300A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5140906B2 publication Critical patent/JP5140906B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Power Sources (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法に関する。
近年では、携帯電話、ノート型パソコン、デジタルカメラ、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳といった小型の電子機器がめざましい進歩・発展を遂げており、その電源としてアルカリ乾電池、マンガン乾電池といった一次電池やニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、リチウムイオン電池といった二次電池が用いられている。また、これら一次電池及び二次電池の代替品として高いエネルギー利用効率を実現することのできる研究・開発が盛んに行われている。
燃料電池は、燃料と大気中の酸素とを電気化学的に反応させて化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものであり、将来性に富む有望な電池であると位置づけられている。燃料電池に用いる燃料としては例えば水素が挙げられるが、水素は常温で気体であること等の理由からその取り扱い・貯蔵が難しい。
そこで、アルコールやガソリンといった液体燃料を貯蔵した燃料タンクから、その液体燃料を取り出して、液体燃料と水蒸気とを高温に加熱しながら反応させて発電に必要な水素を生成する改質装置が開発されている。そして、改質装置で生成した水素を燃料電池に使用して発電させることによって得られた電気エネルギーを種々の機器の動力源として利用している。
ところで、液体燃料を貯蔵する燃料タンクとしては、プランジャで仕切られた2つの空間を有し、一方の空間に液体燃料が貯蔵される隔膜が設けられ、他方の空間に押圧バネが設けられ、この押圧バネによってプランジャを押圧することにより隔膜内の液体燃料を押し出す構成とした燃料タンクが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、この燃料タンクには、隔壁内の液体燃料を燃料電池側に取り出すため、及び隔壁内に液体燃料を供給するためのコネクタが設けられており、隔壁内の液体燃料はコネクタを介して燃料電池側へと燃料を排出する構造となっている。
特開2005−032598号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の燃料タンクは、コネクタを介して液体燃料を燃料電池側に液体燃料を排出する構造となっており、液体燃料を排出する排出口が1つであるので、1つの燃料タンクからは1つの燃料電池(1つの電子機器)にしか液体燃料を供給することができない。したがって、例えば、燃料タンクが1つしかない場合、複数の電子機器を同時に駆動させることができない。
また、各燃料タンクがそれぞれ電子機器に対して1つずつ取り付けられて、複数の電子機器を使用した場合に、1つの燃料タンク内の液体燃料が空になると、新しい燃料タンクに交換しなければならず、その作業に手間がかかる。また、この場合に、他の電子機器で発電して得られた電気をリード線等を使用して、燃料が空になった電子機器に電気を送ることができるが、各電子機器の電源を入れておく必要があるため、消費電力が増大するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数の燃料タンクから一つの電子機器に燃料を供給することができる電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法を提供することを目的としている。
本発明の電子機器は、内部に第1燃料を貯蔵する第1燃料容器と、前記第1燃料容器から前記第1燃料が供給される第1供給口前記第1燃料を使用して発電する第1発電部前記第1供給口と前記第1発電部とを繋ぐ第1供給路、および、前記第1供給路に設けられた第1ポンプを有する第1機器本体と、が設けられていて、前記第1機器本体が、さらに、前記第1発電部に使用される前記第1燃料を前記第1機器本体の外部から内部に流入する第1流通口、および、前記第1供給口と前記第1ポンプとの間と前記第1流通口とに連通する第1流通路、を有する電子機器であって、
前記電子機器の前記第1発電部には、
内部に第2燃料を貯蔵する第2燃料容器と、前記第2燃料容器から前記第2燃料が供給される第2供給口、前記第2燃料を使用して発電する第2発電部、前記第2供給口と前記第2発電部とを繋ぐ第2供給路、および、前記第2供給路に設けられた第2ポンプを有する第2機器本体と、が設けられていて、前記第2機器本体が、さらに、前記第2燃料を前記第2機器本体の内部から外部に流出する第2流通口、および、前記第2供給口と前記第2ポンプとの間と前記第2流通口とに連通する第2流通路、を有する第2電子機器の、前記第2流通口に、前記電子機器の前記第1流通口を接続して、且つ、前記第1ポンプを駆動したときに、前記第1発電部に使用される前記第1燃料として、前記第2燃料が供給される
また、本発明の燃料供給システムは、外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ該機器本体内から外部に前記発電部に使用される燃料を流出する燃料流出手段とされた機器本体が設けられてなる一の電子機器と、
外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ外部から該機器本体内に前記発電部に使用される燃料を流入する燃料流入手段とされた機器本体が設けられてなる他の前記電子機器とが、
前記一の電子機器の前記燃料流出手段と前記他の電子機器の前記燃料流入手段とを介して接続されていることを特徴とする。
また、本発明の燃料供給方法は、外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ該機器本体内から外部に前記発電部に使用される燃料を流出する燃料流出手段とされた機器本体が設けられてなり、前記燃料を貯蔵した燃料容器が前記供給口に接続されている一の電子機器と、
外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ外部から該機器本体内に前記発電部に使用される燃料を流入する燃料流入手段とされた機器本体が設けられてなり、前記燃料を貯蔵した燃料容器が前記供給口に接続されている他の前記電子機器とが、
前記一の電子機器の前記燃料流出手段と前記他の電子機器の前記燃料流入手段とを介して接続された状態で、
前記一の電子機器のポンプ及び前記他の電子機器のポンプの吸引によって、
前記一の電子機器の燃料容器内の燃料が、前記一の電子機器の供給口及び供給路を介して前記一の電子機器の発電部に供給され、且つ、前記一の電子機器の流通路、燃料流出手段、前記他の電子機器の燃料流入手段、流通路を介して前記他の電子機器の発電部に供給されると同時に、
前記他の電子機器の燃料容器内の燃料が、前記他の電子機器の供給口及び供給路を介して前記他の電子機器の発電部に供給されることを特徴とする。
本発明によれば、複数の燃料タンクから一つの電子機器に燃料を供給することができる
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されないものとする。
参考の実施の形態]
図1は、電子機器100の構成を示す断面図である。
図1に示すように、電子機器100は、機器本体1と、機器本体1に着脱自在に取り付けられる燃料封入装置2とを備えている。機器本体1は、燃料封入装置2に貯蔵された発電用燃料3等が供給され、供給された燃料3を使用して発電する発電部11と、燃料封入装置2から燃料3を吸引して発電部11に供給するポンプ(吸引手段)12とを有している。
まず、燃料封入装置2について説明する。
燃料封入装置2は、内部に燃料3を貯蔵する燃料容器21と、燃料容器21に設けられて発電部11に燃料3を排出する排出口22を有する排出路23と、燃料容器21に設けられて燃料容器21内から外部に燃料3を流出又は外部から燃料容器21内に燃料3を流入する2つの流通口24及び25をそれぞれ有する流出路26及び流入路27を備えている。
燃料容器21は、内部に空洞28を有する筒状をなし、空洞28内に燃料3が貯蔵されている。燃料3は、化学燃料と水との混合物であり、化学燃料としては、例えばメタノール、エタノール等のアルコール類やガソリンといった水素元素を含む化合物を使用することができる。本実施の形態では、メタノールと水とを等モルで均一に混合した混合物が燃料3として用いられている。
燃料容器21は、透明又は半透明をなした部材であって、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アクリル等の材料から構成されている。燃料容器21の空
洞28には、追従体29が収容されている。追従体29が空洞28を形成する内壁に接触しており、燃料容器21の空洞28が追従体29によって前側の領域と後ろ側の領域とに仕切られている。また、追従体29によって仕切られた2つの領域のうち前側の領域に燃料3が充填されており、燃料3よりも後ろ側に追従体29がある。そして、燃料3と追従体29が接触し、追従体29の粘性は燃料3に対して親和性の低い液体、ゾル、ゲル等であり、さらに望ましくは燃料3よりも粘性が高くかつ燃料に対して不溶性の高粘性液体である。さらに好ましくは、追従体29は、ずれ応力(又は、ずれ速度)が増大すると見かけの応力が減少する構造粘性流体(異常粘性流体)の性質を有していると良い。具体的にはポリブテン、流動パラフィン、スピンドル油、その他の鉱油類、ジメチルシリコン油、メチルフェニルシリコン油、その他のシリコン油類、これらの組み合わせを追従体として用いることができる。また、追従体29を顔料、染料等の色材で着色することが好ましい。このように追従体29に着色することにより、燃料容器21が透明又は半透明であるので、燃料容器21を介して追従体29の液面の変位を視認することができ、燃料3の有無又は残量を容易に確認することができる。
燃料容器21には、燃料3が貯蔵された空洞28に連通して、発電部11に燃料3を排出する排出路23が設けられている。排出路23は、燃料容器21の長手方向に沿って延在し、長手方向における一方の端面を貫通している。そして、排出路23の端面を貫通した先端部分が排出口22とされている。
また、燃料3が貯蔵された空洞28に連通して、燃料容器21から燃料3を外部(後述する第2燃料封入装置100B)に排出する流出路26が設けられている。流出路26は、燃料容器21の幅方向における一方の端面に延在し、その端面を貫通している。そして、流出路26の端面を貫通した先端部分が燃料流出手段となる流通口24とされている。
さらに、燃料3が貯蔵された空洞28に連通して、外部(他の燃料封入装置(図示しない))から燃料容器21内に燃料3を供給する流入路27が設けられている。流入路27は、燃料容器21の幅方向における他方の端面に延在し、その端面を貫通している。そして、流入路27の端面を貫通した先端部分が燃料流入手段となる流通口25とされている。
排出口22には、排出口22を通って燃料容器21の内から外に不要に燃料3が排出するのを阻止する逆止弁221が嵌め込まれている。具体的には、逆止弁221は可撓性・弾性を有する材料(例えば、エラストマー)をダックビル状に形成したダックビル弁であり、逆止弁221はそのダックビル状の先端を燃料容器21の内側に向けた状態で排出口22に嵌め込まれている。逆止弁221には、ホース4の端部に設けられたニップル41が挿入される際に燃料容器21の内と外を連通する挿入孔が予め設けられていても良く、ニップル41を挿入することによって初めて挿入孔が形成されるような構造であっても良い。挿入孔が予め設けられている場合、燃料容器21の内部に圧力が加わると、挿入孔の周囲では挿入孔を閉じる方向に力が加わるので燃料が挿入孔から不要に燃料容器21の外に漏洩することがない。
また、排出口22とホース4の端部は、排出口22及びホース4内に流通する燃料3の種類に応じた形状とされており、異なる形状の排出口22及びホース4は互いに接続できない形状とされている。例えば、一つの組となる互いに接続可能な排出口22及びホース4の形状をそれぞれ円形とし、他の燃料が流通する他の組となる互いに接続可能な排出口22及びホース4の形状を正方形とする。ここで、円形の直径をx、正方形の一辺をy、対角線をzとしたときに、y<x<zを満たすようにすると、異なる形状とされた排出口22とホース4とは、一方を他方へ挿入することができない。つまり、互いに接続することができない形状となる。したがって、排出口22及びホース4の形状によって容易に燃料容器21内に貯蔵された燃料3の種類を確認することができるとともに、排出口22と同様の形状のホース4を排出口22に接続することにより、誤って他の燃料が発電部11へと排出されるのを防ぐことができる。
流通口24には、流通口24を通って燃料容器21の内から外に不要に燃料3が流出するのを阻止する逆止弁241が嵌め込まれている。この逆止弁241は、上述の排出口22に設けられた逆止弁221と同様のものを使用することができる。そして、逆止弁241には、後述する他の燃料封入装置(例えば、第2燃料封入装置100B)に挿入されたホース4が挿入され、燃料容器21内の燃料3を流通口24、ホース4及び流通口25Bを介して他の燃料封入装置100Bの燃料容器21Bへと流出されるようになっている。
また、流通口24とホース4の端部は、流通口24及びホース4内に流通する燃料3の種類に応じた形状とされており、異なる形状の流通口24及びホース4は互いに接続できない形状とされている。したがって、流通口24及びホース4の形状によって容易に燃料容器21内に貯蔵された燃料3の種類を確認することができ、流通口24と同様の形状のホース4を流通口24に接続することにより、誤って他の燃料を封入する他の燃料容器へ流出されるのを防ぐことができる。
流通口25には、流通口25を通って燃料容器21の外から内に不要に燃料3が流入するのを阻止する逆止弁251が嵌め込まれている。この逆止弁251は、上述の排出口22に設けられた逆止弁221と同様のものを使用することができる。そして、逆止弁251には、後述する他の燃料封入装置(図示しない)に挿入されたホース4が挿入され、他の燃料封入装置の燃料容器内の燃料3がその流出口、ホース4及び流通口25を介して燃料封入装置2の燃料容器21に流入されるようになっている。
また、流通口25とホース4の端部は、流通口25及びホース4内に流通する燃料3の種類に応じた形状とされており、異なる形状の流通口25及びホース4は互いに接続できない形状とされている。したがって、流通口25及びホース4の形状によって容易に燃料容器21内に貯蔵された燃料3の種類を確認することができ、流通口25と同様の形状のホース4を流通口25に接続することにより、誤って他の燃料が流入されるのを防ぐことができる。
なお、排出口22、燃料流出手段となる流通口24、燃料流入手段となる流通口25及び後述の供給口14は、全て同じ形状とすることが好ましく、これによって同一のホース4を兼用することができる。
続いて、ポンプ12及び発電部1を有する機器本体1について説明する。
機器本体1には、内部に収容されたポンプ12及び発電部11に燃料3を供給するための供給路13が設けられている。供給路13は、ポンプ12と発電部11とを接続し、機器本体1の長手方向における一方の端面(燃料封入装置2に対向する面)に延在し、その端面を貫通している。そして、供給路13の端面を貫通した先端部分が供給口14とされている。
供給口14には、供給口14を通って機器本体1の外から内に不要に燃料3が流入するのを阻止する逆止弁141が嵌め込まれている。この逆止弁141は、上述の排出口22に設けられた逆止弁221と同様のものを使用することができる。そして、逆止弁141には、燃料封入装置2の排出口22に挿入されたホース4が挿入され、燃料封入装置2の燃料容器21内の燃料3が排出口22、ホース4及び供給口14を介して、ポンプ12で吸引されて、発電部11に供給されるようになっている。
また、供給路13にはポンプ12によって吸引された燃料3の流れを開閉により調整するバルブが設けられている(図示しない)。
図2は、燃料封入装置2及び発電部11を備えた電子機器100の基本構成を示したブロック図である。
図2に示すように、発電部11は、燃料封入装置2から供給された燃料3を改質する改
質装置15と、改質装置15によって改質された燃料3を使用して発電する燃料電池20を有している。改質装置15は気化器16、水蒸気改質反応器17、水性シフト反応器18及び選択酸化反応器19から構成されている。気化器16、水蒸気改質反応器17、水性シフト反応器18及び選択酸化反応器19はシリコン、アルミニウム合金やガラスなどからなる小型の基板に形成された溝に液体を流して、この液体を加熱することで気化させるかあるいは液体の少なくとも一部に化学反応を引き起こさせるマイクロリアクタとして機能するものである。
燃料封入装置2の排出口22からホース4、ポンプ12及びバルブを介して排出された燃料3は、まず気化器16に供給される。気化器16では、供給された燃料3が加熱されて気化(蒸発)し、メタノール及び水(水蒸気)の改質ガスとなって水蒸気改質反応器17に供給される。
水蒸気改質反応器17では、気化器16で気化した燃料から水素及び二酸化炭素が生成される。具体的には、化学反応式(1)のように、気化器16で改質ガスとされたメタノールと水蒸気が反応して二酸化炭素及び水素が生成される。
CH3OH+H2O→3H2+CO2 ・・・ (1)
水蒸気改質反応器17では、気化器16で改質ガスとされたメタノールと水蒸気が完全に二酸化炭素及び水素に改質されない場合もあり、この場合、化学反応式(2)のように、改質ガスとされたメタノールと水蒸気が反応して二酸化炭素、一酸化炭素及び水蒸気が生成される。
2CH3OH+H2O→5H2+CO+CO2 ・・・ (2)
水蒸気改質反応器17で生成された水蒸気、一酸化炭素、二酸化炭素及び水素は水性シフト反応器18に供給される。
水性シフト反応器18では、水蒸気改質反応器17から供給された改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気から二酸化炭素及び水素が生成される。具体的には、化学反応式(3)のように、一酸化炭素と水が反応して二酸化炭素及び水素が生成され、生成された二酸化炭素及び水素並びに水性シフト反応器18において未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水素は選択酸化反応器19に供給される。
CO+H2O→CO2+H2 ・・・ (3)
選択酸化反応器19では、水性シフト反応器18から供給された改質ガスに含まれる一酸化炭素を選択的に酸化させて改質ガス中から一酸化炭素が除去される。具体的には、水性シフト反応器18から供給された改質ガスの中から特異的に選択された一酸化炭素と、選択酸化反応器19に取り込まれた外気中の酸素とが反応して二酸化炭素が生成される。
2CO+O2→2CO2 ・・・ (4)
このように、燃料は改質装置15の気化器16、水蒸気改質反応器17、水性シフト反応器18及び選択酸化反応器19の各反応器での化学反応を経ることによって生成された改質ガスには、一酸化炭素がほとんど含まれず、水素及び二酸化炭素の純度が非常に高い。なお、選択酸化反応器に水素とそれ以外の無害の副生成物とに分離できる機構が設けられていればその副生成物を排出するようにしても良い。水素及び二酸化炭素の純度の高い改質ガスは、その後、燃料電池20に供給される。
燃料電池20は、触媒微粒子が付着した燃料極(カソード)と、触媒微粒子が付着した空気極(アノード)と、燃料極と空気極との間に介挿されたフィルム状のイオン伝導膜とを備えている。そして、燃料極には選択酸化反応器19からの水素を含む混合気が供給され、空気極には、大気中の酸素が供給される。
燃料極に水素が供給されると、電気化学反応式(5)のように、燃料極に付着した触媒により電子の分離した水素イオンが発生し、水素イオンがイオン伝導膜を通じて空気極へ伝導し、燃料極から電子が取り出される。なお、選択酸化反応器から供給された改質ガスのうち二酸化炭素は、反応せずに外部に放出される。
3H2→6H++6e- ・・・ (5)
一方、空気極に酸素が供給されると、イオン伝導膜を通過した水素イオンと、酸素と、電子とが反応して水が生成される。
6H++3/2O2+6e-→3H2O ・・・ (6)
燃料電池20で以上のような電気化学反応が起こることによって、電気エネルギーが生成される。
以上のように、燃料封入装置2から排出口22、ホース4、ポンプ12を介して発電部11に燃料3が排出され、発電部11で電気エネルギーが生成され、生成された電気エネルギーによって電子機器100が駆動する。
また、上記実施の形態では、発電部11が有する燃料電池20における電気化学反応によって電気エネルギーを生成したが、供給された燃料3を燃焼することで蒸気を生成し、蒸気をタービンに供給することによって回転力に変換した後、回転力を利用して電磁誘導によって電気エネルギーを生成するものとしてもよい。
次に、電子機器100A、100Bが接続されて互いに燃料3を供給可能とする燃料供給システム200について説明する。
図3は、電子機器100A、100B間の燃料供給システム200の構成を示す断面図である。
なお、図3に示す電子機器100A、100Bは、燃料封入装置2A、2Bと、発電部11A、11Bを有する機器本体1A、1Bとから構成されており、上述の燃料封入装置2と、発電部11を有する機器本体1とから構成された電子機器100と同様の構成であるので、その説明を省略するものとする。本実施の形態では、第2燃料封入装置2Bの燃料3が減少した場合に、第1燃料封入装置2Aから燃料3を供給する場合について説明する。
図3に示すように、第1電子機器100Aの第1燃料封入装置2Aと、第2電子機器100Bの第2燃料封入装置2Bとが、各燃料流通口24A、25Bを介して接続されている。具体的には、第1燃料封入装置2Aの燃料流出手段となる流通口24Aにホース4の一端部が挿入され、第2燃料封入装置2Bの燃料流入手段となる流通口25Bにホース4の他端部が挿入されている。ホース4は、その一端部が流通口24Aに挿入されることによって逆止弁241Aに挿入され、これによって逆止弁241Aが開き、燃料容器21Aの内から流出路26Aを介してホース4へと燃料3が流通可能とされる。また、同様に、ホース4は、その他端部が流通口25Bに挿入されることによって逆止弁251Bに挿入され、これによって逆止弁251Bが開き、ホース4から流入路27Bを介して燃料容器21Bの内へと燃料3が流通可能とされる。
なお、第1燃料封入装置2Aの燃料流入手段となる流通口25A及び第2燃料封入装置2Bの燃料流出手段となる流通口24Bは、ホース4が挿入されていないので、燃料3が外部へ漏洩しない。
したがって、第1電子機器100Aのポンプ12A及び第2電子機器100Bのポンプ12Bの吸引により、第1燃料封入装置2Aの燃料容器21Aから燃料3が、排出路23A、排出口22A、供給口14A及び供給路13Aを介して発電部11Aへと排出される
とともに、流出路26A、流通口24A、流通口25B、流入路27Bを介して第2燃料封入装置2Bの燃料容器21Bに流出される。第2燃料封入装置2Bの燃料容器21Bに燃料3が供給されると、燃料3は、排出路23B、排出口22B、供給口14B及び供給路13Bを介して発電部11Bへと排出される。
このようにして、第2燃料封入装置2Bの燃料容器21Bに燃料3が不足した場合に、第1燃料封入装置2Aの燃料容器21Aから燃料3が流出されて、第2燃料封入装置2Bの燃料容器21Bに流入される。流入された燃料3によって、第2電子機器200Bの発電部11Bに燃料3を供給でき、発電部11Bで電気エネルギーが生成されるので、第2燃料封入装置2Bの燃料3が不足した場合でも容易に対応でき、複数の電子機器100A、100Bを同時に駆動させることが可能となる。
また、第1燃料封入装置2A内の燃料3を、第2燃料封入装置2Bに供給して第2電子機器100Bに直接供給できる構成としているので、従来のようにリード線を使用して電力のやりとりを行う必要がなく、消費電力を低減することができる。
排出口22A、22Bと供給口14A、14Bとにそれぞれホース4が挿入されて、着脱自在に接続されているので、ホース4の取付が容易で、燃料封入装置2A、2Bから機器本体1A、1Bへと燃料3を簡単に供給することができる。
また、第1燃料封入装置2Aの流通口24Aと第2燃料封入装置2Bの流通口25Bとにそれぞれホース4が挿入されて、着脱自在に接続されているので、ホース4の取付が容易で、第1燃料封入装置2Aから第2燃料封入装置2Bへと燃料3を簡単に供給することができる。
なお、第1及び第2燃料封入装置2A、2Bには、燃料流出手段となる流通口24A、24B及び燃料流入手段となる流通口25A、25Bをそれぞれ1つずつ形成するとしたが、流通口24A、24B又は流通口25A、25Bのうちどちらか片方のみであっても良いし、複数個ずつ設けるようにしても良い。この場合、さらに多数の燃料封入装置に燃料3を排出又は多数の燃料封入装置から燃料3を供給することができる。また、流通口24A、24B及び流通口25A、25Bの形成する箇所は適宜変更可能である。
第1及び第2燃料封入装置2A、2Bは、特に図示しないが、流入路27A、27Bに燃料3を吸引するポンプ等の吸引手段を設けることによって、流通口25A、25Bを使用して燃料容器21A、21Bに燃料を補給することも可能であるし、また、流出路26A、26Bに燃料3を吸引するポンプ等の吸引手段を設けることによって、流通口24A、24Bを使用して燃料容器21A、21Bから燃料を排出することも可能である。
さらに、燃料流出手段となる流通口24A、24Bは燃料容器21A、21Bから燃料3を流出する方向にのみ流通できる構造とし、燃料流入手段となる流通口25A、25Bは燃料容器21A、21B内に燃料3を流入する方向にのみ流通できる構造としたが、流通口24A、24B及び流通口25A、25Bを流出及び流入する両方向に流通できる構造として兼用しても構わない。この場合、流通口にホースを挿入することによって、各流通口に設けられた逆止弁にホースが挿入されて逆止弁が開くようにすればよい。ポンプの吸引によって、燃料容器内から各流通口24A、24B、25A及び25Bを介してホース4へと燃料3が流出する場合は、各流通口が燃料流出手段となり、逆に、ホース4から各流通口24A、24B、25A及び25Bを介して燃料容器内へと燃料3が流入する場合は、各流通口が燃料流入手段となることで、各流通口は燃料流出手段及び燃料流入手段を兼ねることができる。このとき流通口24A、24Bをそれぞれ有する流出路26A、26B、及び、流通口25A、25Bをそれぞれ有する流入路27A、27Bは、いずれも燃料を燃料容器外部へ流出又は燃料容器内へ流入する流通路として機能する。
また、上記実施の形態では、第1燃料封入装置2Aから第2燃料封入装置2Bに燃料3を供給する場合について説明したが、第1燃料封入装置2A内の燃料3が不足した場合に
は、流入口25Aを使用して他の燃料封入装置から燃料容器21A内に燃料を供給するようにしても良い。さらに、第2燃料封入装置2Bの流出口24Bを使用して他の燃料封入装置の燃料容器に燃料を排出しても良い。
図4は、電子機器としてノート型パーソナルコンピュータ500A、500Bを適用した場合の、燃料供給システム700を示している。
本実施形態のノート型パソコン500A、500Bは、表示部501A、501Bを有する第1筐体502A、502Bと、入力部503A、503Bを有する第2筐体504A、504Bとを備え、第1筐体502A、502B及び第2筐体504A、504Bがヒンジ構造により連結されている。第2筐体504A、504Bの底面におけるコーナー部には、そのコーナー部を切り欠くことによって燃料封入装置600A、600Bが収納される収納部が設けられている。
収納部には、燃料封入装置600A、600Bの排出口(図示しない)に接続されるホース701が露出して設けられており、このホース701を排出口に挿入することによって、収納部に燃料封入装置600A、600Bが収納される。また、燃料封入装置600A、600Bの長手方向における一方の端面には、燃料流出手段となる流通口601A、601B及び燃料流入手段となる流通口602A、602Bが形成され、収納部に燃料封入装置600A、600Bが収納された状態で流通口601A、601B及び流通口602A、602Bが外側に露出している。なお、図4における燃料封入装置600A、600Bに形成された流通口601A、601B及び流通口602A、602Bは、図1、図3で説明した流通口24及び流通口25とは異なる位置に形成されている。
したがって、図4に示すように、一方のノート型パソコン600Aの流出口601Aと、他方のノート型パソコン600Bの流入口602Bとをホース701によって接続することにより、燃料の供給が可能とされる。
第1の実施の形態]
図5は、電子機器300の構成を示す断面図である。
第1の実施の形態では、第1の実施の形態と異なり、燃料封入装置6には燃料7を発電部51へと排出する排出口62のみが設けられており、機器本体5側に燃料流通口55、56が設けられている。
図5に示すように、電子機器300は、機器本体5と、機器本体5に着脱自在に取り付けられる燃料封入装置6とを備えている。機器本体5は、参考の実施の形態の発電部11、ポンプ12、バルブと同様の機能を有する発電部51、ポンプ52、バルブ(図示しない)等を備えている。すなわち、発電部51は参考の実施の形態の気化器16、改質反応器17、水性シフト反応器18、選択酸化反応器19からなる改質装置15を有している。
燃料封入装置6は、内部に空洞68を有する燃料容器61と、燃料容器61に設けられて発電部51に燃料7を排出する排出路63及び排出口62とを備え、参考の実施の形態と異なり流出路26、流通口24、流入路25及び流通口27は設けられていない。
また、排出口62には、排出口62を通って燃料容器61の内から外に不要に燃料7が排出するのを阻止する逆止弁621が嵌め込まれている。逆止弁621は参考の実施の形態の逆止弁221と同様のものとする。そして、逆止弁621には、ホース8のニップル81が挿入され、燃料容器61内の燃料7を排出口62、ホース8、機器本体5の供給口54、ポンプ52を介して発電部51へと排出されるようになっている。
機器本体5には、内部に収容されたポンプ52及び発電部51に燃料を供給するための供給路53が設けられている。供給路53は、ポンプ52と発電部51とを接続し、ポンプ52から機器本体5の長手方向における一方の端面(燃料封入装置6に対向する面)に延在し、その端面を貫通している。そして、供給路53の端面を貫通した先端部分が供給
口54とされている。
また、機器本体5には、幅方向に延在し、機器本体5内から外部に燃料7を流出又は、外部から機器本体5内に燃料7を流入する流通路57が設けられている。流通路57は、ポンプ52の手前で供給路53と連通しており、供給路53と流通路57とは燃料7が流通可能とされている。
流通路57は、機器本体5の幅方向における両端面を貫通しており、そのうち一方の端面を貫通した先端部分が、機器本体5内から外部(後述する第2電子機器300Bの機器本体5B)に流出する燃料流出手段となる流通口55とされている。また、他方の端面を貫通した先端部分が、外部(他の電子機器の機器本体(図示しない))から機器本体5内に燃料7を流入する燃料流入手段となる流通口56とされている。
流通口55には、流通口55を通って機器本体5の内から外に不要に燃料7が流出するのを阻止する逆止弁551が嵌め込まれている。逆止弁551は参考の実施の形態と同様のものとする。そして、逆止弁551には、後述する第2電子機器300Bの機器本体5Bに挿入されたホース8が挿入され、機器本体5内の燃料7を流通口55、ホース8及び流通口56Bを介して第2電子機器300Bの機器本体5Bへと流出されるようになっている。
流通口56には、流通口56を通って機器本体5の外から内に不要に燃料7が流入するのを阻止する逆止弁561が嵌め込まれている。逆止弁561は参考の実施の形態と同様のものとする。そして、逆止弁561には、他の電子機器の機器本体(図示しない)に挿入されたホース8が挿入され、他の電子機器の機器本体内の燃料7が燃料流出手段となる流通口、ホース8及び流通口56を介して電子機器300の機器本体5に流入されるようになっている。
次に、電子機器300A、300Bが接続されて互いに燃料7を供給可能とする燃料供給システム400について説明する。
図6は、電子機器300A、300B間の燃料供給システム400の構成を示す断面図である。
なお、図6に示す電子機器300A、300Bは、燃料封入装置6A、6Bと、発電部11A、11Bを有する機器本体5A、5Bとから構成されており、上述の燃料封入装置6と、発電部51を有する機器本体5とから構成された電子機器300と同様の構成であるので、その説明を省略するものとする。本実施の形態では、第2燃料封入装置6Bの燃料7が減少した場合に、第1燃料封入装置6Aから燃料7を供給する場合について説明する。
図6に示すように、第1電子機器300Aの第1機器本体5Aと、第2電子機器300Bの第2機器本体5Bとが、各燃料流通口55A、56Bを介して接続されている。具体的には、第1機器本体100Aの燃料流出手段となる流通口55Aにホース8の一端部が挿入され、第2機器本体100Bの燃料流入手段となる流通口56Bにホース8の他端部が挿入されている。ホース8は、その一端部が流通口55Aに挿入されることによって逆止弁551Aに挿入され、これによって逆止弁551Aが開き、第1機器本体5Aの内から流通路57Aを介してホース8へと燃料7が流通可能とされる。また、同様にホース8は、その他端部が流通口56Bに挿入されることによって逆止弁561Bに挿入され、これによって逆止弁561Bが開き、ホース8から流通路57Aを介して第2電子機器5Bの内へと燃料7が流通可能とされる。
なお、第1機器本体5Aの燃料流入手段となる流通口56A及び第2機器本体5Bの燃料流出手段となる流通口55Bは、ホース8が挿入されていないので、燃料7が外部へ漏洩しない。
したがって、第1電子機器5Aのポンプ52A及び第2電子機器5Bのポンプ52Bの吸引により、第1燃料封入装置6Aの燃料容器61Aから燃料7が、排出路63A、排出口62A、第1機器本体5Aの供給口54A及び供給路53Aを介して第1機器本体5Aへと排出されて、発電部51Aに供給される。また、第1機器本体5A内に排出された燃料7は、第1機器本体5Aの流通路57A、流通口55A、ホース、流通口56B、流通路57Bを介して第2機器本体5Bの発電部51Bへと流出される。
一方、第2燃料封入装置6Bの燃料容器61Bから燃料7が、排出路63B、排出口62B、第2電子機器本体5Bの供給口54B及び供給路53Bを介して第機器本体5Bへと排出されて、発電部51Bに供給される。
このようにして、第2燃料封入装置6Bの燃料容器61Bに燃料7が不足した場合に、第1燃料封入装置6Aの燃料容器61Aから燃料7が流出されて、第2電子機器300Bの機器本体5Bに流入される。流入された燃料7によって、発電部51Bで電気エネルギーが生成されるので、第2燃料封入装置6Bの燃料7が不足した場合でも容易に対応でき、複数の電子機器300A、300Bを同時に駆動させることが可能となる。
また、第1燃料封入装置6A内の燃料7を、第2電子機器300Bに直接供給できる構成としているので、従来のようにリード線を使用して電力のやりとりを行う必要がなく、消費電力を低減することができる。
排出口62A、62Bと供給口54A、54Bとにそれぞれホース8が挿入されて、着脱自在に接続されているので、ホース8の取付が容易で、燃料封入装置6A、6Bから機器本体5A、5Bへと燃料7を簡単に供給することができる。
また、第1機器本体5Aの流通口55Aと第2機器本体5Bの流通口56Bとにそれぞれホース8が挿入されて、着脱自在に接続されているので、ホース8の取付が容易で、第1機器本体5Aから第2機器本体5Bへと燃料7を簡単に供給することができる。
なお、第1及び第2機器本体5A、5Bには、燃料流出手段となる流通口55A、55B及び燃料流入手段となる流通口56A、56Bをそれぞれ1つずつ形成するとしたが、流通口55A、55B又は流通口56A、56Bのうちどちらか片方のみであっても良いし、複数個ずつ設けるようにしても良い。この場合、さらに多数の機器本体に燃料7を排出又は、多数の機器本体から燃料7を供給することができる。また、流通口55A、55B及び流通口56A、56Bの形成する箇所は適宜変更可能である。
また、燃料流出手段となる流通口55A、55Bは機器本体5A、5Bから燃料7を流出する方向にのみ流通できる構造とし、燃料流入手段となる流通口56A、56Bは機器本体5A、5B内に燃料7を流入する方向にのみ流通できる構造としたが、流通口55A、55B及び流通口56A、56Bを流出及び流入する両方向に流通できる構造として兼用しても構わない。この場合、流通口にホースを挿入することによって、各流通口に設けられた逆止弁にホースが挿入されて逆止弁が開くようにすればよい。ポンプの吸引によって、燃料容器内から各流通口55A、55B、56A及び56Bを介してホース8へと燃料7が流出する場合は、各流通口が燃料流出手段となり、逆に、ホース8から各流通口55A、55B、56A及び56Bを介して燃料容器内へと燃料7が流入する場合は、各流通口が燃料流入手段となることで、各流通口は燃料流出手段及び燃料流入手段を兼ねることができる。
また、上記実施の形態では、第1電子機器300Aの機器本体5Aから第2電子機器300Bの機器本体5Bに燃料7を供給する場合について説明したが、第1燃料封入装置6A内の燃料7が不足した場合には、流通口56Aを使用して他の電子機器の機器本体から燃料を供給するようにしても良い。さらに、第2電子機器300Bの機器本体5Bの流通口55Bを使用して他の電子機器の機器本体に燃料7を排出しても良い。
参考の実施の形態を示すためのもので、電子機器100の構成を示す断面図である。 燃料封入装置2及び発電部11を備えた電子機器100の基本構成を示したブロック図である。 電子機器100A、100B間の燃料供給システム200の構成を示す断面図である。 電子機器としてノート型パーソナルコンピュータ500A、500Bを適用した場合の、燃料供給システム700を示した斜視図である。 第1の実施の形態を示すためのもので、電子機器300の構成を示す断面図である。 電子機器300A、300B間の燃料供給システム400の構成を示す断面図である。
符号の説明
1、1A、1B、5A、5B 機器本体
2、2A、2B、6A、6B 燃料封入装置
3、7 燃料
4、8 ホース
11、11A、11B、51A、51B 発電部
12、52 ポンプ(吸引手段)
21、21A、21B、61A、61B 燃料容器
22、22A、22B、52A、52B 排出口
24、24A、24B、55A、55B 流通口(燃料流出手段)
25、25A、25B、56A、56B 流通口(燃料流入手段)
100A、100B、300A、300B 電子機器
200、400 燃料供給システム

Claims (4)

  1. 内部に第1燃料を貯蔵する第1燃料容器と、前記第1燃料容器から前記第1燃料が供給される第1供給口前記第1燃料を使用して発電する第1発電部前記第1供給口と前記第1発電部とを繋ぐ第1供給路、および、前記第1供給路に設けられた第1ポンプを有する第1機器本体と、が設けられていて、前記第1機器本体が、さらに、前記第1発電部に使用される前記第1燃料を前記第1機器本体の外部から内部に流入する第1流通口、および、前記第1供給口と前記第1ポンプとの間と前記第1流通口とに連通する第1流通路、を有する電子機器であって、
    前記電子機器の前記第1発電部には、
    内部に第2燃料を貯蔵する第2燃料容器と、前記第2燃料容器から前記第2燃料が供給される第2供給口、前記第2燃料を使用して発電する第2発電部、前記第2供給口と前記第2発電部とを繋ぐ第2供給路、および、前記第2供給路に設けられた第2ポンプを有する第2機器本体と、が設けられていて、前記第2機器本体が、さらに、前記第2燃料を前記第2機器本体の内部から外部に流出する第2流通口、および、前記第2供給口と前記第2ポンプとの間と前記第2流通口とに連通する第2流通路、を有する第2電子機器の前記第2流通口に前記電子機器の前記第1流通口を接続して、且つ、前記第1ポンプを駆動したときに、前記第1発電部に使用される前記第1燃料として前記第2燃料が供給されることを特徴とする電子機器。
  2. 前記電子機器の前記第1流通口には前記燃料を流通するホースが着脱自在に接続され、
    前記第2電子機器の前記第2流通口には前記ホースが着脱自在に接続され、
    前記第2電子機器の前記第2流通口から前記電子機器の前記第1流通口へ前記第2燃料を流入可能であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  3. 外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ該機器本体内から外部に前記発電部に使用される燃料を流出する燃料流出手段とされた機器本体が設けられてなる一の電子機器と、
    外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ外部から該機器本体内に前記発電部に使用される燃料を流入する燃料流入手段とされた機器本体が設けられてなる他の前記電子機器とが、
    前記一の電子機器の前記燃料流出手段と前記他の電子機器の前記燃料流入手段とを介して接続されていることを特徴とする燃料供給システム。
  4. 外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ該機器本体内から外部に前記発電部に使用される燃料を流出する燃料流出手段とされた機器本体が設けられてなり、前記燃料を貯蔵した燃料容器が前記供給口に接続されている一の電子機器と、
    外部から燃料が供給される供給口と、前記燃料を使用して発電する発電部と、前記供給口と前記発電部とを繋ぐ供給路と、前記供給路に設けられたポンプと、前記供給口と前記ポンプとの間において前記供給路に連通した流通路と、を備え、該流通路の一端部が、前記供給口とは別に設けられ且つ外部から該機器本体内に前記発電部に使用される燃料を流入する燃料流入手段とされた機器本体が設けられてなり、前記燃料を貯蔵した燃料容器が前記供給口に接続されている他の前記電子機器とが、
    前記一の電子機器の前記燃料流出手段と前記他の電子機器の前記燃料流入手段とを介して接続された状態で、
    前記一の電子機器のポンプ及び前記他の電子機器のポンプの吸引によって、
    前記一の電子機器の燃料容器内の燃料が、前記一の電子機器の供給口及び供給路を介して前記一の電子機器の発電部に供給され、且つ、前記一の電子機器の流通路、燃料流出手段、前記他の電子機器の燃料流入手段、流通路を介して前記他の電子機器の発電部に供給されると同時に、
    前記他の電子機器の燃料容器内の燃料が、前記他の電子機器の供給口及び供給路を介して前記他の電子機器の発電部に供給されることを特徴とする燃料供給方法。
JP2005110009A 2005-04-06 2005-04-06 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法 Expired - Fee Related JP5140906B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005110009A JP5140906B2 (ja) 2005-04-06 2005-04-06 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005110009A JP5140906B2 (ja) 2005-04-06 2005-04-06 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006294300A JP2006294300A (ja) 2006-10-26
JP5140906B2 true JP5140906B2 (ja) 2013-02-13

Family

ID=37414655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005110009A Expired - Fee Related JP5140906B2 (ja) 2005-04-06 2005-04-06 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5140906B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5028982B2 (ja) * 2006-12-04 2012-09-19 カシオ計算機株式会社 容器、発電装置及び電子機器
JP5294407B2 (ja) * 2009-02-18 2013-09-18 セイコーインスツル株式会社 燃料電池

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0920014A (ja) * 1995-07-07 1997-01-21 Olympus Optical Co Ltd インクジェット記録装置用インク容器及びインク補給装置
JP2003063301A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Tenryu Ind Co Ltd 移動可能施設
US6828049B2 (en) * 2001-10-29 2004-12-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Replaceable fuel cell apparatus having information storage device
JP2004164954A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Seiko Epson Corp 燃料電池システムおよび燃料電池システムを備える機器、発電ユニット、移動体、玩具
JP3873033B2 (ja) * 2003-02-26 2007-01-24 株式会社日立製作所 非常用ディーゼル発電設備
JP3713496B2 (ja) * 2003-03-25 2005-11-09 株式会社東芝 電子機器および電子機器の電源制御方法
JP4079270B2 (ja) * 2003-08-12 2008-04-23 リンナイ株式会社 融雪装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006294300A (ja) 2006-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7344572B2 (en) Reforming apparatus
US20060008686A1 (en) Fuel container for fuel cell
TW200302596A (en) Fuel cartridge and reaction chamber
US8080343B2 (en) Fuel cell having hydrogen storage tank and hydrogen generator with alkaline solution
CA2554916C (en) Datum based interchangeable fuel cell cartridges
JP5140906B2 (ja) 電子機器、燃料供給システム及び燃料供給方法
JP5082400B2 (ja) 燃料容器及び発電装置
KR100982635B1 (ko) 연료용기
JP2007257873A (ja) 液体カートリッジ
KR101039848B1 (ko) 연료 카트리지 및 이를 구비한 연료 전지 발전 시스템
JP4449385B2 (ja) 発電装置及び燃料貯留モジュール
JP4846229B2 (ja) 流体容器
JP4741854B2 (ja) 燃料容器
JP4595906B2 (ja) 発電システムの使用方法
JP5415955B2 (ja) 燃料電池用燃料カートリッジ
JP4096854B2 (ja) 燃料残量測定装置
JP2005129495A (ja) 水素カートリッジ、燃料電池装置および水素カートリッジの装着方法
JP4955932B2 (ja) 燃料供給システム及び携帯端末装置と共に用いられる燃料カートリッジ並びに携帯端末装置
JP4595907B2 (ja) 燃料の残量確認方法
JP4468152B2 (ja) 燃料容器
JP4961106B2 (ja) 燃料容器
JP2008137709A (ja) 容器、発電装置及び電子機器
JP2006147352A (ja) 燃料容器
JP2008157961A (ja) 燃料残量測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110922

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110922

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121023

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees