JP5140140B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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本発明は、車両用空調装置に関する。
特許文献1には、エバポレータ及びヒータコアが内部に配置された空調ユニットと、該空調ユニットから後席側へ向けて延びる後席用空調ダクトとを備えた空調装置が開示されている。この空調装置では、エバポレータの下流側且つヒータコアの上流側の空間が後席用空調ダクトに接続されていることで、エバポレータによって冷却された空気を車室の後席側に供給することが出来るようになっている。
また図10は、従来の空調ユニット100の内部を示している。この空調ユニット100では、ヒータコア101により加熱された空気Xとエバポレータ102により冷却された空気Yとが混合されるエアミックス通路103が空調ユニット100の上部に設けられるとともに、空調ユニット100の下部には車室の後席側に延びる後席用空調ダクト(図示せず)が接続される。そして、空調ユニット100の後部では、エアミックス通路103と後席用空調ダクトとを連通させる後席用通路106が上下方向に延びており、この後席用通路106を介してエアミックス通路103で生成された空調エアを、後席側に供給するようになっている。
また近年では、インストルメントパネル内でステアリングメンバ等の車体補強部材が車幅方向に延びている車両が存在するが、このような車両においては、空調ユニットを互いに接続された2つのユニットにより構成し、該2つのユニットの間に設けた開放部に前記補強部材を通すことによって、前記補強部材の周囲を空調ユニット用の空間として利用することが行われている。
WO 2006/077043号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車両用空調装置では、後席用空調ダクトは、ヒータコアの下流側の空間に接続されていないため、後席側へ温風を導くことができない。
また、図10に示した空調ユニット100では、後席用通路106は、空調ユニット100の上部に設けられたエアミックス通路103と空調ユニット100の下部に接続された後席用空調ダクトとを繋いでいるため、後席用通路106の延長が長くなる。このため、後席用通路106内における通風抵抗が高くなり、後席用通路106から後席用空調ダクトへ供給される空気量が少なくなる。
また、前記2つのユニットにより構成された空調ユニットにおいて、空調ユニットの上部に配置されたエアミックス部と、空調ユニットの下部に接続された後席用空調ダクトとを連通させる後席用通路を空調ユニットに取り付けることとした場合には、前記後席用通路は、その上下方向の延長が長くなっていることから、前記2つのユニットを接続させる際に、前記一方のユニットの移動方向の途中に存在し得る。この場合には、前記後席用通路が前記2つのユニットを接続する上で支障物となるため、空調ユニットを組み立てることが困難になる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、加熱用熱交換器によって加熱された温風と冷却用熱交換器によって冷却された冷風とが混合されるエアミックス部が上部に設けられた空調ユニットと、空調ユニットの下部に接続された後席用空調ダクトとを備えた車両用空調装置において、後席用空調ダクトに加熱用熱交換器によって加熱された温風を充分供給することができる車両用空調装置を提供することにある。
請求項1の発明は、車両のインストルメントパネル内に配置され、加熱用熱交換器によって加熱された温風と冷却用熱交換器によって冷却された冷風とが混合されるエアミックス部が上部に設けられた空調ユニットと、該空調ユニットの下部から延設され車室の運転席よりも後方の後席側に向けて空調ユニット内の空気を送る後席用空調ダクトとを備えた車両用空調装置であって、前記加熱用熱交換器は、前記空調ユニット内のエアミックス部よりも下方において、空気流入面が車両前後方向に延びるように配置され、前記後席用空調ダクトは前記加熱用熱交換器よりも下方に配置され、前記空調ユニットは、前記加熱用熱交換器により加熱された温風が流れる温風通路を構成するダクトを、前記加熱用熱交換器の上方に備え、前記ダクトの壁部は、前記加熱用熱交換器の上方を覆うように形成され、該壁部には、前記温風通路に連通する温風吹き出し口が前記加熱用熱交換器の車両前後方向中間部に対向するように形成され、該温風吹き出し口は下方へ延びる筒部を介して前記後席用空調ダクトに接続され、前記筒部における温風吹き出し口側には、前記温風吹き出し口を覆うように形成された蓋部が設けられ、前記筒部は前記ダクトから車両後側に離れていることを特徴とする。
この構成によれば、前記温風通路の温風吹き出し口が前記後席用空調ダクトに連通していることから、前記温風通路を通過する温風を前記後席用温風通路により前記後席用空調ダクトに供給することが可能になることから、前記エアミックス部から後席用空調ダクトに温風を導く場合に比して、前記後席用空調ダクトに温風を導く空気通路の延長を短くして、該空気通路内における通風抵抗を小さくすることが出来る。これにより、後席用空調ダクトへ充分な量の温風を供給することが出来る。また、前記後席用空調ダクトに温風を導く空気通路の延長が短くなることから、空調ユニットの大きさを小さくすることが出来る。
請求項2の発明は、請求項1において、前記温風吹き出し口は、前記温風通路の幅方向中央に開口していることを特徴とする。
この構成によれば、前記温風吹き出し口が、前記温風通路の幅方向の中央に開口していることから、前記温風通路内を通過する平均的な温度の温風が、前記温風吹き出し口から吹き出される。これにより、前記後席用空調ダクトに供給される空気の温度を調節する上で有利になる。
請求項3の発明は、請求項1または2において、前記空調ユニット内には、前記エアミックス部へ流入する冷風量と該エアミックス部に流入する温風量とを調節する調節ドアが温風吹き出し口の形成部位よりも空気流れ方向下流側に設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記後席用空調ダクトに温風を供給することが可能になるとともに、前記エアミックス部から後席用空調ダクトに温風を導く場合に比して、前記後席用空調ダクトに温風を導く温風通路の延長を短くして、該温風通路内における通風抵抗を小さくすることが出来る。これにより、後席用空調ダクトへ充分な量の温風を供給することが出来る。
請求項2の発明によれば、前記温風通路内を通過する平均的な温度の温風が、前記温風吹き出し口から吹き出される。これにより、前記後席用空調ダクトへ供給される空気の温度を調節する上で有利になる。
本発明の実施形態における車両用空調装置を示す斜視図である。 車両用空調装置1の空調ユニット3を示す斜視図である。 空調ユニット3の分解斜視図である。 空調ユニット3の断面図である。 空調ユニット3における第1ユニット11の近傍部を拡大して示す断面図である。 第1ユニット11の斜視図である。 第1ユニット11の分解斜視図である。 空調ユニット3の左側部を示す斜視図である。 空調ユニット3の下部を示す斜視図である。 従来の車両用空調装置の内部を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものでは全くない。また、実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、「前」とは車両の前側を、また「後」とは車両の後側を、さらに「左」とは車両の左側を、さらにまた「右」とは車両の右側をそれぞれ表すこととしている。
図1は、本発明の実施形態における車両用空調装置1を示す斜視図であり、図2は、車両用空調装置1の空調ユニット3を示す斜視図である。
車両用空調装置1は、車室内の前部に位置するインストルメントパネルの内部に配設される空調ユニット3と、該空調ユニット3から延設された後席用空調ダクト5とを備え、後席用空調ダクト5は、助手席及び運転席間を車両後側へ向かって延びるフロアコンソール内を通っている。後席用空調ダクト5の後端には、該後席用空調ダクト5内を通過する空気を外部へ流出させる開口7が形成され、該開口7は車室の運転席よりも後方の後席側に位置して、後席乗員の膝元に後席用空調ダクト5内の空気を吹き出すようになっている。
空調ユニット3が配置されるインストルメントパネル内では、車体補強部材としてのステアリングメンバ9(図2参照)が車幅方向に延びており、空調ユニット3がインストルメントパネル内に配置された状態では、図2に示すように、ステアリングメンバ9は、空調ユニット3に形成された開放部10を通過した状態になっている。
図3は、空調ユニット3の分解斜視図である。
空調ユニット3は、第1ユニット11と第2ユニット13とを互いに接続することで構成されている。第2ユニット13には、前後方向に延びて後端が空調ユニット3の後方へ開口する差込口15が形成されている。差込口15は、その前端にステアリングメンバ9を通過させるとともに、該ステアリングメンバ9の後方に第1ユニット11を差し込ませるように構成されたものであって、このようにステアリングメンバ9と第1ユニット11とを差込口15内に位置付けることで、第1ユニット11は第2ユニット13に接続された状態になり、また、差込口15の前端21及び第1ユニット11の前端23(図3参照)によって開放部10が構成されて、その内部をステアリングメンバ9が通過した状態になる。なお、上述のように第1ユニット11が差込口15に差し込まれた状態では、図2に示すように、第1ユニット11と第2ユニット13とは、ステアリングメンバ9を挟んで前後に且つ第1ユニット11が後方になるように配置され、また第2ユニット13は、第1ユニット11の上方を前後方向に延びた上側部分17と、第1ユニット11の下方を前後方向に延びた下側部分19とを有している。また、差込口15の前端21及び第1ユニット11の前端23(図3参照)は、それぞれステアリングメンバ9の外表面に対応した半円形状を呈しており、開放部10外縁の半周分を構成する。
図4は、空調ユニット3の断面図である。
第2ユニット13は、円筒状空間を形成するファンハウジング25と、該ファンハウジング25より下方へ延びるエア送り通路27と、該エア送り通路27の後部から上下に分岐する冷風通路29,31と、下側の冷風通路31の後部から上方に延びる温風通路33と、下側の冷風通路31の後部から後方に延びる接続通路35と、温風通路33の上方に第1ユニット11を介して位置する温風通路37と、温風通路37及び上側の冷風通路29に続いて上方に延びるエアミックス通路39とを備えている。これらの通路のうち、温風通路37とエアミックス通路39とは第2ユニット13の上側部分17に設けられて、空調ユニット3の上部に位置している。また、冷風通路31と温風通路33と接続通路35とは第2ユニット13の下側部分19に設けられており、接続通路35は下側部分19の後端に位置して後席用空調ダクト5に接続されている(図1参照)。
ファンハウジング25には、送風ファン47が軸心を車幅方向に配置して収容されている。
エア送り通路27と冷風通路29,31との間部分には、エバポレータ(冷却用熱交換器)57がその空気流入面を垂直にして且つ前方へ向けて配設されており、エバポレータ57の前側にはエアフィルタ59が配設されている。
下側の冷風通路31と温風通路33との間部分には、ヒータコア62がその空気流入面を略水平にして且つ下向きに収容されている。
上側の冷風通路29と温風通路37との合流部であるエアミックス通路39の下部にはエアミックスダンパ49が配設されている。エアミックスダンパ49は、2枚の翼板が「く」の字状に連なったものであり、その中央部が区画壁の上方位置を車幅方向に水平に延びる支軸50によって第2ユニット13に回動自在に支持されている。エアミックス通路39の下部は、支軸支持部52によって冷風通路29側の開口部38と温風通路37側の開口部40とに仕切られており、この両開口部38,40の各々をエアミックスダンパ49の各翼板によって開閉するようになっている。
エアミックス通路39は、デフロスト吹出口65を有する前側通路61と、ベント吹出口67を有する後側通路63と、先端開口69及び側面開口71を有する分岐通路73とに分岐しており、通路61,63,73には切換ドア51,53,55が通路開口面積を調節可能に配設されている。
ここで空調ユニット3が内部に配置されるインストルメントパネルには、車両のフロントウィンドに向けて開口するデフロスタと、車室中央、前席乗員の足下に向けて開口するベンチレータとが設けられており、デフロスト吹出口65はデフロスタダクトに、ベント吹出口67は車室中央のベンチレータに、分岐通路73の側面開口71は前席乗員足下のベンチレータに、それぞれダクトによって接続されている。また本実施形態の車両用空調装置1が設けられる車両には、フロアトンネルに沿って後席側に延びて、その後端が後席乗員の足元に開口するダクトが設けられており、該ダクトの前端に分岐通路73の先端開口69が接続されている。
図5は、空調ユニット3における第1ユニット11の近傍部を拡大して示す断面図であり、図6は、第1ユニット11の斜視図であり、図7は、第1ユニット11の分解斜視図である。なお、図6において、(a)は第1ユニット11を上方から視た状態を示し、(b)は第1ユニット11を下方から視た状態を示している。
第1ユニット11は、差込口15に挿入されるダクトアッシー本体75と、該ダクトアッシー本体75に取り付けられたケーシング77とを備えている。
図5に示すように、ダクトアッシー本体75の内部には、温風通路33と温風通路37とを繋ぐ温風通路79が形成されており、該温風通路79には補助ヒータ81が配置されている。また、ダクトアッシー本体75には、温風通路79を通過する温風を後席用空調ダクト5へ導出する温風吹き出し口83が設けられており、該温風吹き出し口83は、温風通路79の幅方向(図5の手前奥方向)中央に開口している。
ケーシング77は、 温風吹き出し口83を覆うようにダクトアッシー本体75に取り付けられた蓋部85と、該蓋部85から下方に延びた筒部87とから構成されている。筒部87の内部88は、蓋部85の内壁面86とダクトアッシー本体75の外壁面76との間の空間90に連通しており、該空間90と筒部内部88とによって温風吹き出し口83を接続通路35に繋ぐ後席用温風通路92が構成されている。
また図5に示すように、接続通路35の壁面を構成する下側部分19の上壁部20には、上方に突出する筒状壁41,43が形成されている。筒状壁41は、筒状壁43の内側に形成されたものであって、筒状壁43の内部は、後席用温風通路92からの温風を接続通路35に導入する温風導入口45(第2開口に相当)を構成している。
また筒部87の下端には、筒部87の径方向外側に延びるフランジ96が形成されている。このフランジ96は、筒状壁41,43の上方に位置しており、フランジ96下面と筒状壁41,43の上端面との間には可とう性のシール部材99が充填されている。
また図5に示すように、接続通路35の上流端には、冷風通路31から流入する冷風の量と後席用温風通路92から流入する温風の量とを調節する調節ドア94が設けられている。調節ドア94は、1枚の翼板の一端側が車幅方向に水平に延びる支軸98によって第2ユニット13に回動自在に支持されたものであって、冷風通路31を接続通路35に連通させる冷風導入口95(第1開口に相当)と温風導入口45とのうち、一方の導入口の開度が大きくなるに従って他方の導入口の開度が小さくなるように両導入口95,45の開度を調節するようになっている。
図8は、空調ユニット3を左方から視た斜視図であり、図9は、空調ユニット3を下方から視た斜視図である。
第2ユニット13における下側部分19の先端の左側面には、凹み91が形成されている。この凹み91内には、調節ドア94の支軸98(図5参照)に連結されたアクチュエータモータ93が配設されており、アクチュエータモータ93が支軸98を回動させることで、調節ドア94は作動するようになっている。
<空調ユニット3におけるエアの流れ>
次に、空調ユニット3におけるエアの流れについて、再び図4を参照して説明する。
空調ユニット3においては、送風ファン47によってファンハウジング25からエア送り通路27に送られたエアは、エアフィルタ59を通過して集塵され、さらにエバポレータ57を通過することによって冷風となる。この冷風は、該エアミックスダンパ49の回動位置によって決まる風量の分配割合に応じて上側の冷風通路29側と下側の冷風通路31側とに分岐して流れる。そして、下側の冷風通路31に向かった冷風は、調節ドア94の回動位置によって決まる風量の分配割合に応じて、接続通路35側とヒータコア62側とに分岐して流れる。そして、ヒータコア62側に向かった冷風は、該ヒータコア62を通過することで温風となって、温風通路33へ流れ、さらにその後、温風通路79に流入して補助ヒータ81によって再び加熱される。そして、該補助ヒータ81によって加熱された温風の一部は、温風通路37を経た後、エアミックス通路39へと流れる。そして、該エアミックス通路39に流入した温風は、冷風通路29からエアミックス通路39に流入した冷風と合流し、この結果、エアミックス通路39で所要温度の空調エアが生成される。そして、この空調エアは、各切換ドア51,53,55の開度に応じて、前側通路61と後側通路63と分岐通路73とに分岐して流れる。前側通路61に流入した空調エアは、デフロスト吹出口65を通過した後、インストルメントパネルのデフロスタからフロントウィンドに向けて吹き出される。また、後側通路63に流入した空調エアは、ベント吹出口67を通過した後、車室中央のベンチレータから車室内に吹き出される。また、分岐通路73に流入した空調エアのうち、一部の空調エアは、側面開口71を通過した後、前席乗員足下のベンチレータから車室内に吹き出され、残りの空調エアは、先端開口69を通過した後、フロアトンネルに沿って後方へ延びるダクト内へ流れて、該ダクトの開口から後席乗員の足下に吹き出される。
ここで第1ユニット11の温風通路79を通過した温風のうち、温風通路37に向かわなかった温風は、温風吹き出し口83から後席用温風通路92へ流入する。そして、後席用温風通路92に流入した温風は、温風導入口45から接続通路35へ流入する。そして、この接続通路35に流入した温風は、下側の冷風通路31から接続通路35へ流入した冷風と合流し、この結果、接続通路35内で所要温度の空調エアが生成される。そして、この空調エアは、後席用空調ダクト5に流入した後、後席用空調ダクト5の開口7(図1参照)から後席乗員の膝に向けて吹き出される。
本実施形態における車両用空調装置1によれば、第1ユニット11に、ヒータコアによって加熱された温風が通過する温風通路79と、該温風通路79の温風吹き出し口83を後席用空調ダクト5に連通させる後席用温風通路92とが設けられていることから、温風通路79を通過する温風を後席用温風通路92により後席用空調ダクト5に供給することが可能になる。そして、第1ユニット11をエアミックス通路39と空調ユニット3における後席用空調ダクト5の接続部との間に配置するとともに、この第1ユニット11に後席用空調ダクト5へ向けて温風を導く後席用温風通路92を設けていることから、エアミックス通路39から後席用空調ダクト5へ温風を導く場合に比して、後席用空調ダクト5に向けて温風を導く空気通路の延長を短くして、該空気通路内における通風抵抗を小さくすることが出来る。これにより、後席用空調ダクト5に充分な量の温風を供給することが出来る。また、後席用空調ダクト5に温風を導く空気通路の延長が短くなることから、空調ユニット3の大きさを小さくすることが出来る。
また図4に示したように、第2ユニット13にヒータコア62を設けるようにしたことから、第1ユニット11の形状がヒータコア62によって制約を受けることがない。このため、ステアリングメンバ9の外径に対応させて、開放部10を構成する上で有利になる。
また図5に示したように、後席用温風通路92がダクトアッシー本体75の外壁面76とケーシング77の内壁面86とによって構成されていることから、ダクトアッシー本体75の外壁面76を境とする内外の空間を空気流通用の空間として有効に利用することが出来る。これにより空調ユニット3内におけるレイアウトの自由度が向上する。
また図5に示したように、空調ユニット3に冷風導入口95と温風導入口45の開度を調節可能な調節ドア94を設けたことで、該調節ドア94により接続通路35に流入する温風と冷風との量を調節することができるため、後席用空調ダクト5へ導く空気の温度が可変になる。
また、温風吹き出し口83が温風通路79の幅方向の中央に開口していることから、温風通路79内を通過する平均的な温度の温風が、温風吹き出し口83から後席用温風通路92へ流れた後、接続通路35に流入する。これにより、後席用空調ダクト5に供給される空調エアの温度を調節する上で有利になる。
また、後席用温風通路92内ではヒータコア62及び補助ヒータ81によって加熱された温風が通過し、接続通路35内で前記温風とエバポレータ57によって冷却された冷風が合流するようになっているため、接続通路35と後席用温風通路92とでは内部を通過する空気の温度が異なる。このため、接続通路35を構成する壁面と後席用温風通路92を構成する壁面とに熱膨張差が生じるが、図5に示したように接続通路35と後席用温風通路92との接続部がシール部材99でシールされていることから、前記熱膨張差が生じたとしても、前記接続部におけるシール性は確保される。
また、調節ドア94が冷風導入口95及び温風導入口45の開度を調節可能であるために、前記調節ドア94のみによって接続通路35に供給される空気の温度調節が可能になる。これにより、空調ユニット3の部品点数を少なくすることが出来る。また、調節ドア94は、2つの導入口95,45のうち一方の導入口が最大限開かれた状態では他方の導入口を最大限閉じるように作動するので、接続通路35で生成される空調エアの温度を充分高めたり低めることができる。これにより、後席側の暖房や冷房が確実に図られる。
また、調節ドア94を作動させるアクチュエータモータ93が空調ユニット3に設けられていることで、エアミックスダンパ49や切換ドア51,53,55などの他のドアとは独立して調節ドア94を制御することが可能になる。これにより、接続通路35内で生成される空調エアの温度、すなわち後席側に供給される空気の温度を独立制御することが可能になる。
また空調ユニット3の上部には、エアミックス通路が設けられていることから、該エアミックス通路の他に、該エアミックス通路に連通する空気通路(温風通路37,冷風通路29,前側通路61,後側通路63,分岐通路73に相当)や、各該空気通路の流入口又は流出口を開閉させるドア(エアミックスダンパ49や切換ドア51,53,55に相当)用のモータが形成される。しかしながら、図8,9に示したように、第2ユニット13の下側部分19に接続通路35及びアクチュエータモータ93を設けるようにしたことから、接続通路35及びアクチュエータモータ93を、上述した空気通路やモータと重ならないように配置することが可能になる。これにより、空調ユニット3の小型化が図られる。
<空調ユニットの取り付け方法>
次に、空調ユニット3をインストルメントパネル内に配置する方法について説明する。なお、空調ユニット3をインストルメントパネル内に配置する際には、ステアリングメンバ9は、既にインストルメントパネル内で車幅方向に延びた状態になっている。
まず、第2ユニット13をインストルメントパネル内に配置する。この際には、図3に示すように、ステアリングメンバ9が差込口15内に差し込まれるように第2ユニット13をステアリングメンバ9の前側から後方(矢印A方向)へ移動させる。そして、ステアリングメンバ9が差込口15の前端21に位置した際には、接続通路35の先端を構成する管体36を後席用空調ダクト5の後端内に嵌め込んで、接続通路35を後席用空調ダクト5に接続する。
次いで、ダクトアッシー本体75とケーシング77とを一体に結合して、第1ユニット11を組み立てる。この際には、図7に示すように、温風吹き出し口83を囲むようにダクトアッシー本体75の外壁面に形成された突起78を蓋部85の周縁に形成された溝89に嵌め込むことで、ダクトアッシー本体75とケーシング77とを結合する。
次いで、第1ユニット11を第2ユニット13に接続する。この際には、図3に示すようにダクトアッシー本体75が差込口15内へ差し込まれるように、第1ユニット11を第2ユニット13後側から前方(矢印B)へ移動させる。この移動は、ダクトアッシー本体75の後端がステアリングメンバ9に当接するまで行い、この作業が完了した際には、ステアリングメンバ9は差込口15の前端21と第1ユニット11の前端23とによって構成された開放部10を通過した状態になり、また、筒部87の下端が温風導入口45の上方に位置することで、後席用温風通路92と接続通路35とは接続された状態になる。
次いで図5に示したように、フランジ96と筒状壁41,43との間にシール部材99を充填する。これにより、後席用温風通路92と接続通路35との接続部がシール部材99によってシールされた状態になる。
以上によりインストルメントパネル内への空調ユニット3の装着が完了するが、本実施形態によれば、後席用空調ダクト5に温風を導く後席用温風通路92が第1ユニット11に設けられていることから、第1ユニット11を第2ユニット13に接続する際に、後席用空調ダクト5に温風を導く空気通路(後席用温風通路92に相当)が第1ユニット11の移動途中に位置して、第1ユニット11の接続作業を妨げることがない。これにより、空調ユニット3の組み立てが容易になる。
また、ダクトアッシー本体75とケーシング77とを一体に結合して第1ユニット11を組み立てた後に、第1ユニット11を第2ユニット13に組み付けるようにしたことから、ダクトアッシー本体75とケーシング77とをそれぞれ別個に第2ユニット13に組み付ける必要がない。これにより、第1ユニット11を第2ユニット13に組み付けることが容易になる。
また、第1ユニット11と第2ユニット13とが接続されることに応じて、後席用温風通路92が接続通路35に接続されるようにしたことから、後席用温風通路92と接続通路35との接続作業の簡略化が図られる。これにより、空調ユニット3の組み付け性が向上する。
以上説明したように、本発明にかかる車両用空調装置は、例えば自動車に使用することができる。
1 車両用空調装置、
3 空調ユニット、
5 後席用空調ダクト、
9 ステアリングメンバ (補強部材)、
10 開放部、
11 第1ユニット、
13 第2ユニット、
19 下側部分、
31 冷風通路、
35 接続通路、
39 エアミックス通路 (エアミックス部)、
45 温風導入口 (第2開口)、
57 エバポレータ(冷却用熱交換器)、
62 ヒータコア(加熱用熱交換器)、
75 ダクトアッシー本体、
77 ケーシング、
79 温風通路、
83 温風吹き出し口、
92 後席用温風通路、
93 アクチュエータモータ(駆動手段)、
94 調節ドア、
95 冷風導入口 (第1開口)、
99 シール部材。

Claims (3)

  1. 車両のインストルメントパネル内に配置され、加熱用熱交換器によって加熱された温風と冷却用熱交換器によって冷却された冷風とが混合されるエアミックス部が上部に設けられた空調ユニットと、該空調ユニットの下部から延設され車室の運転席よりも後方の後席側に向けて空調ユニット内の空気を送る後席用空調ダクトとを備えた車両用空調装置であって、
    前記加熱用熱交換器は、前記空調ユニット内のエアミックス部よりも下方において、空気流入面が車両前後方向に延びるように配置され、
    前記後席用空調ダクトは前記加熱用熱交換器よりも下方に配置され、
    前記空調ユニットは、前記加熱用熱交換器により加熱された温風が流れる温風通路を構成するダクトを、前記加熱用熱交換器の上方に備え、
    前記ダクトの壁部は、前記加熱用熱交換器の上方を覆うように形成され、該壁部には、前記温風通路に連通する温風吹き出し口が前記加熱用熱交換器の車両前後方向中間部に対向するように形成され、該温風吹き出し口は下方へ延びる筒部を介して前記後席用空調ダクトに接続され
    前記筒部における温風吹き出し口側には、前記温風吹き出し口を覆うように形成された蓋部が設けられ、
    前記筒部は前記温風通路を構成するダクトから車両後側に離れていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置において、
    前記温風吹き出し口は、前記温風通路の幅方向中央に開口していることを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置において、
    前記空調ユニット内には、前記エアミックス部へ流入する冷風量と該エアミックス部に流入する温風量とを調節する調節ドアが温風吹き出し口の形成部位よりも空気流れ方向下流側に設けられていることを特徴とする車両用空調装置。
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