JP5139833B2 - センサ素子の検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、NOxセンサや酸素センサ等のように、電気抵抗体で形成されたヒータで加熱された固体電解質を介して被測定ガス中の所定ガス成分を検出するセンサ素子の検査方法に関する。
従来、被測定ガス中の所望ガス成分の濃度(例えば、NOx濃度や酸素濃度)を知るために、各種の測定装置が用いられている。例えば、燃焼ガス等の被測定ガス中のNOx濃度を測定する装置として、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性を有する固体電解質の層上に、Pt電極およびRh電極を形成したガスセンサがある(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
特開平8−271476号公報 特開2004−37473号公報
特許文献1あるいは特許文献2に開示されているようなガスセンサにおいて、被測定ガス中の所定ガス成分の検出に用いられるセンサ素子(以下、単に素子とも称する)は、例えば、ジルコニアを主成分とするセラミックスグリーンシート(以下、単にシートとも称する)に対し、種々の回路パターン(以下、単にパターンとも称する)の印刷、パターンが印刷された複数枚のシートの積層、さらに、これらのシートのカットや焼成等を行うことによって製造される。
また、センサ素子を製造する工程においては、各工程での処理が良好に行われているかどうかの様々な検査が行われている。例えば、ヒータを形成してなるパターン(以下、ヒータパターンとも称する)の印刷不良を検出するために、ヒータの抵抗値を測定してその値が正常であるかどうかの検査が行われる。また、素子表面あるいは素子内部に存在するクラック等を原因とする不良を検出するために、外観検査やセンサ素子が正常に動作するかの検査、あるいは、良好な測定精度が確保されているかの検査が行われる。すなわち、センサ素子各部を構成する部材の物性やセンサ素子の出力等(以下、まとめて、素子の特性とも称する)を実際のセンサ使用時とほぼ同じ条件で検査することで、正常に動作しないセンサ素子の検出が行われることとなる。
しかしながら、上述のような検査では、ヒータパターンの印刷にかすれや細くなっている箇所があったり、素子内部に微小なクラックが生じていたりといった欠陥があるものの、該欠陥が、素子製造時にはセンサ素子の機能にほとんど影響を及ぼさない程度のものである場合、このような欠陥を有するセンサ素子を検出することは困難となる。つまり、このような潜在的な欠陥を有するセンサ素子においては、素子製造時には、ヒータの抵抗値の測定やセンサの測定精度の検査を行ったとしても、正常に動作するセンサ素子と同じ検査結果が得られることが多いためである。
製造工程でなされる検査で正常に動作するものとの検査結果が得られたセンサ素子であっても、上述のような潜在的な欠陥が原因となって、実際にガスセンサとして使用した際(以下、実使用時とも称する)、例えば、自動車エンジン等の内燃機関の排気系に取り付けて使用した際に、本来使用可能な期間と比較して、著しく短期間のうちに正常な動作をしなくなり不良となるセンサ素子が生じる可能性がある。
もっとも、このような場合にもセンサ寿命が短くなるだけであるから、そのような事態が生じた場合には新たなセンサと交換をすればすむのであって、乗員その他に危険性を生じさせるものではない。しかしながら、このような短寿命のセンサ素子は出荷前に特定して出荷対象外とすることが望まれる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、製造時に正常に動作しないセンサ素子だけでなく、製造時には正常に動作するものの、本来の耐久性と比較して著しく耐久性が劣ると想定されるセンサ素子(以下「潜在不良品」)を出荷前に発見できるセンサ素子の検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電気抵抗体で形成されたヒータによって温度調整された固体電解質を用いて被測定ガス中のNOxガス成分を検出するNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法であって、前記センサ素子の実使用時よりも大きな電流を前記ヒータに一時的に流して前記センサ素子に熱的過負荷を与える過負荷工程と、前記過負荷工程を経た前記センサ素子の状態を検査する検査工程と、を備え、前記過負荷工程が、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇圧速度の電圧を前記ヒータに印加することにより、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇温速度で前記ヒータの昇温を行う昇温工程、を含み、前記検査工程が、前記昇温工程を経た後の前記センサ素子のNOx濃度特性が所定の条件をみたすか否かを検査する特性検査工程、を含むことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記昇温速度の上限があらかじめ求められており、前記昇温工程においては、前記昇温速度の上限未満の電圧を過負荷を前記センサ素子に与えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、前記昇温工程においては、昇温による前記ヒータの抵抗値が2Ω以上10Ω以下となる範囲内で、かつ60秒以上120秒以下の間に最大電圧まで増加するように前記ヒータに電圧が印加されることを特徴とする。
請求項の発明は、電気抵抗体で形成されたヒータによって温度調整された固体電解質を用いて被測定ガス中のNOxガス成分を検出するNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法であって、前記センサ素子の実使用時よりも大きな電流を前記ヒータに一時的に流して前記センサ素子に熱的過負荷を与える過負荷工程と、前記過負荷工程を経た前記センサ素子の状態を検査する検査工程と、を備え、前記過負荷工程が、前記センサ素子の実使用時に前記ヒータに印加される電圧よりも高いピーク電圧値を持ったパルス電圧を前記ヒータに印加する高電圧印加工程と、前記高電圧印加工程を経た前記センサ素子に対して、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇圧速度の電圧を前記ヒータに印加することにより、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇温速度で前記ヒータの昇温を行う昇温工程と、を含み、前記検査工程が、前記高電圧印加工程を経た前記センサ素子の前記ヒータの抵抗値を測定し、所定の範囲内の抵抗値であるかを検査する抵抗値検査工程と、前記昇温工程を経た後の前記センサ素子のNOx濃度特性が所定の条件をみたすか否かを検査する特性検査工程と、を含み、前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記パルス電圧の前記ピーク電圧値とパルス時間幅とのそれぞれの上限があらかじめ求められており、前記高電圧印加工程においては、前記パルス電圧の前記ピーク電圧を10V以上50V以下とし、前記パルス時間幅を1ms以上100ms以下とすることによって、前記過負荷限界未満の過負荷を前記センサ素子に与える、ことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記昇温速度の上限があらかじめ求められており、前記過負荷工程においては、前記昇温速度の上限未満の電圧を過負荷を前記センサ素子に与えることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、前記昇温工程においては、昇温による前記ヒータの抵抗値が2Ω以上10Ω以下となる範囲内で、かつ、60秒以上120秒以下の間に最大電圧まで増加するように前記ヒータに電圧が印加されることを特徴とする。
請求項1ないし請求項の発明によれば、実使用時よりも大きな電流をヒータに一時的に流してセンサ素子に熱的過負荷を与えることによって、センサ素子の潜在的欠陥を顕在化させることが可能となり、潜在不良品を出荷前に発見できる。
また、素子内部の検査を行う際の電流の制御(具体的にはそのような電流を生じさせる電圧の制御)を調整することによって実現可能であるため、検査に際して新たに大がかりな装置を導入する必要がない。
また、請求項の発明では、ヒータの抵抗体はその温度に比例するため、実使用時よりも電圧の立ち上がり時間を短くすることにより、まだ抵抗体が比較的低温となっている状態で大きな電流をヒータに一時的に流して短時間に大きな熱を発生させ、センサ素子表面および内部に生じている微小なクラックを、熱応力によりガスセンサの特性として測定できる程度に大きくするこことができる。このため、クラックを持つ潜在不良品を出荷前に発見することができる。
請求項2および請求項の発明によれば、良品については非破壊検査となるので、製造されるセンサ素子の全数検査を行うことができる。

<ガスセンサ>
図1は、本発明に係るガスセンサの一例であるガスセンサ100の構成を概略的に示す断面模式図である。ガスセンサ100は、測定対象とするガス(被測定ガス)中の所定ガス成分を検出し、さらにはその濃度を測定するためのものである。本実施の形態においては、ガスセンサ100が窒素酸化物(NOx)を検出対象成分とするNOxセンサである場合を例として説明する。
ガスセンサ100は、ジルコニア(ZrO2)等の酸素イオン伝導性を有する固体電解質からなるセンサ素子101を有する。なお、詳しくは後述するが、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子101はヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、固体電解質が活性化する温度にセンサ素子101を加熱して保温できるようになっている。
図1に例示するセンサ素子101は、それぞれが酸素イオン伝導性固体電解質からなる第1基板層1と、第2基板層2と、第3基板層3と、第1固体電解質層4と、スペーサ層5と、第2固体電解質層6との6つの層が、図面視で下側からこの順に積層された構造を有する。係るセンサ素子101の製造は、例えば、各層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工およびパターン印刷などを行った後に、それらを積層して所定の素子単位にカットし、焼成することによって行われる。
センサ素子101の一先端部であって、第2固体電解質層6の下面と第1固体電解質層4の上面との間には、ガス導入口10と、第1拡散律速部11と、緩衝空間12と、第2拡散律速部13と、第1内部空所20と、第3拡散律速部30と、第2内部空所40とが、この順に連通する態様にて隣接形成されてなる。ガス導入口10と、緩衝空間12と第1内部空所20と第2内部空所40とは、スペーサ層5をくり抜いた態様にて設けられた上部を第2固体電解質層6の下面で、下部を第1固体電解質層4の上面で、側部をスペーサ層5の側面で区画された内部空間である。第1拡散律速部11と第2拡散律速部13と、第3拡散律速部30とはいずれも、2本の横長の(図面に垂直な方向に開口が長手方向を有する)スリットとして設けられる。ガス導入口10から第2内部空所40に至る部位を、ガス流通部とも称する。
また、第3基板層3の上面と、スペーサ層5の下面との間であって、ガス流通部よりも先端側から遠い位置には、基準ガス導入空間43が設けられてなる。基準ガス導入空間43は、上部をスペーサ層5の下面で、下部を第3基板層3の上面で、側部を第1固体電解質層4の側面で区画された内部空間である。基準ガス導入空間43には、基準ガスとして、例えば大気が導入される。
ガス導入口10は、外部空間に対して開口してなる部位であり、該ガス導入口10を通じて外部空間からセンサ素子101内に被測定ガスが取り込まれる。
第1拡散律速部11は、ガス導入口10から取り込まれた被測定ガスに対して、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
緩衝空間12は、外部空間における被測定ガスの圧力変動(被測定ガスが自動車の排気ガスの場合であれば排気圧の脈動)によって生じる被測定ガスの濃度変動を、打ち消すことを目的として設けられてなる。
第2拡散律速部13は、緩衝空間12から第2拡散律速部13に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第1内部空所20は、第2拡散律速部13を通じて導入された被測定ガス中の酸素分圧を調整するための空間として設けられる。係る酸素分圧は、主ポンプセル21が作動することによって調整される。
主ポンプセル21は、第1内部空所20に面する第2固体電解質層6の下面のほぼ全面に設けられた内側ポンプ電極22と、第2固体電解質層6の上面の内側ポンプ電極22と対応する領域に外部空間に露出する態様にて設けられた外側ポンプ電極23と、これらの電極に挟まれた第2固体電解質層6とによって構成される電気化学的ポンプセルである。内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23とは、平面視矩形状の多孔質サーメット電極(例えば、Auを1%含むPtとZrO2のサーメット電極)として形成される。なお、内側ポンプ電極22は、被測定ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは、還元能力のない材料を用いて形成される。
主ポンプセル21においては、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間にセンサ素子101外部に備わる可変電源24により所望のポンプ電圧Vp1を印加して、内側ポンプ電極22と外側ポンプ電極23との間に正方向あるいは負方向にポンプ電流Ip1を流すことにより第1内部空所20内の酸素を外部空間に汲み出し、あるいは、外部空間の酸素を第1内部空所に汲み入れることが可能となっている。
第3拡散律速部30は、第1内部空所20から第2内部空所40に導入される被測定ガスに、所定の拡散抵抗を付与する部位である。
第2内部空所40は、第3拡散律速部30を通じて導入された外皮測定ガス中の窒素酸化物(NOx)濃度の測定に係る処理を行うための空間として設けられる。
NOx濃度の測定は、測定用ポンプセル41が作動することによって可能となる。測定用ポンプセル41は、第3基板層3の上面と第1固体電解質層4とに挟まれる基準電極42と、第2内部空所40に面する第1固体電解質層4の上面であって、第3拡散律速部30から離間した位置に設けられた測定電極44と、第1固体電解質層4とによって構成された電気化学的ポンプセルである。基準電極42と測定電極44は、いずれも平面視ほぼ矩形状の多孔質サーメット電極である。なお、基準電極42の周囲には、多孔質アルミナからなり、基準ガス導入空間につながる大気導入層48が設けられてなる。測定電極44は、被測定ガス成分たるNOxを還元し得る金属と、ジルコニアからなる多孔質サーメットにて構成される。これによって、測定電極44は、第2内部空所40内の雰囲気中に存在するNOxを還元するNOx還元触媒としても機能する。
さらに、測定電極44は、第4拡散律速部45によって被覆されてなる。第4拡散律速部45は、アルミナを成分とする多孔質体によって構成される膜であり、測定電極44に流入するNOxの量を制限する役割を担う。
測定用ポンプセル41においては、測定電極44と基準電極42との間に、直流電源46を通じて一定電圧であるポンプ電圧Vp2が印加されることによって、NOxを還元し、これによって発生した第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間43に汲み出せるようになっている。この測定用ポンプセル41の動作によって流れるポンプ電流Ip2は、電流計47によって検出されるようになっている。
また、第2内部空所40では、あらかじめ第1内部空所20において酸素分圧が調整された後、第3拡散律速部30を通じて導入された被測定ガスに対して、さらに、補助ポンプセル50による酸素分圧の調整が行われるようになっている。これにより、ガスセンサ100においては、高精度でのNOx濃度測定が実現される。
補助ポンプセル50は、第2内部空所40に面する第2固体電解質層6の下面と略全面に設けられた補助ポンプ電極51と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4と、基準電極42とによって構成される、補助的な電気化学的ポンプセルである。
補助ポンプ電極51は、内側ポンプ電極22と同様に、被測定ガス中のNO成分に対する還元能力を弱めた、あるいは、還元能力のない材料を用いて形成される。
補助ポンプセル50においては、補助ポンプ電極51と基準電極42との間にセンサ素子101外部に備わる直流電源52を通じて一定電圧Vp3を印加することにより、第2内部空所40内の雰囲気中の酸素を基準ガス導入空間43に汲み出せるようになっている。
また、センサ素子101においては、内側ポンプ電極22と基準電極42と、第2固体電解質層6と、スペーサ層5と、第1固体電解質層4とによって電気化学的センサセルである制御用酸素分圧検出センサセル60が構成されている。
制御用酸素分圧検出センサセル60は、第1内部空所20内の雰囲気と基準ガス導入空間43の基準ガス(大気)との間の酸素濃度差に起因して生じる内側ポンプ電極22と基準電極42との間に発生する起電力V1に基づいて、第1内部空所20内の雰囲気中の酸素分圧を検出できるようになっている。検出された酸素分圧は可変電源24をフィードバック制御するために使用される。具体的には、第1内部空所20の雰囲気の酸素分圧が、第2内部空所40において酸素分圧制御が行え得る程度に十分低い所定の値となるように、主ポンプセル21に印加されるポンプ電圧が制御される。
このような構成を有するガスセンサ100においては、主ポンプセル21と補助ポンプセル50とを作動させることによって酸素分圧が常に一定の低い値(NOxの測定に実質的に影響がない値)に保たれた被測定ガスが測定用ポンプセル41に与えられる。従って、NOxの還元によって発生する酸素が汲み出されることによって測定用ポンプセル41を流れるポンプ電流Ip2は、還元されるNOx濃度に対して線形的に増加することになる。これに基づいて、被測定ガス中のNOx濃度を知ることができるようになっている。
さらに、センサ素子101は、固体電解質の酸素イオン伝導性を高めるために、センサ素子を加熱して保温する温度調整の役割を担うヒータ部70を備えている。ヒータ部70は、ヒータ電極71と、ヒータ72と、スルーホール73と、ヒータ絶縁層74とを備えている。
ヒータ電極71は、第1基板層1の下面に接する態様にて形成されてなる電極である。ヒータ電極71を外部電源と接続することによって、外部からヒータ部70へ給電することができるようになっている。
ヒータ72は、第2基板層2と第3基板層3とに上下から挟まれた態様にて形成される電気抵抗体である。ヒータ72は、スルーホール73を介してヒータ電極71と接続されており、該ヒータ電極71を通して外部より給電されることにより発熱し、固体電解質層を形成する固体電解質の加熱と保温を行う。
また、ヒータ72は、第1内部空所20から第2内部空所40の全域に渡って埋設されており、センサ素子101全体を上記固体電解質が活性化する温度に加熱して保温できるようになっている。
ヒータ絶縁層74は、ヒータ72の上下面に、アルミナ等の絶縁体によって形成されてなる絶縁層である。ヒータ絶縁層74は、第2基板層2および第3基板層3とヒータ72との間の電気的絶縁性、つまり、ヒータ電極71を除くセンサ素子101の各電極とヒータ72との電気的絶縁性を得る目的で形成されている。
図2は、ヒータ部70の構成をより具体的に説明するための図であって、101の構成を概略的に示す分解斜視図である。図2では、センサ素子101において、図面視で下側から、第1基板層1および第2基板層2の一の層として示す第1層102と、ヒータ72の下側のヒータ絶縁層74とを示す第1ヒータ絶縁層74aと、ヒータ72と、ヒータ72の上側のヒータ絶縁層74を示す第2ヒータ絶縁層74bと、第3基板層3、第1固体電解質層4、スペーサ層5および第2固体電解質層6を一の層として示す第2層103とを図示している。
第1層102の下面には、ヒータ電極71として、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとが形成されている。第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとは、それぞれ対応するスルーホール73を介してヒータ72と接続されている。
具体的には、ヒータ72の一方の端部である第1ヒータ端部72aが、第1ヒータ電極71aと接続されている。また、他方の端部である第2ヒータ端部72bが、第2ヒータ電極71bと接続されている。つまり、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとの間に外部電源を接続し、該電極間に電圧を印加することで、ヒータ72が発熱するようになっている。
<実施形態における検査原理>
この発明では、センサ素子101の実使用時よりも大きな電流をヒータ72に一時的に流してセンサ素子101に熱的過負荷を与えてから、当該センサ素子101の状態を検査するが、その代表的な態様としては2つある。
第1の方法は、実使用時の電圧よりも高いピーク値を持つパルス電圧を与えて大電流をヒータ72に流すという方法であり、第2の方法は、印加電圧値は実使用時と同じないしは同程度だが立ち上がり時間が短いステップ電圧を与えることにより、立ち上がり当初の低温(室温)ではヒータ72の抵抗値が小さいことを利用して一時的な大電流を流すという方法である。
第1の方法については、ヒータ72を構成する抵抗体の全抵抗値をRとし、抵抗体各部の局所的な抵抗値をΔR(x)とすると、印加電圧Vに対する電流I=V/Rは、全抵抗Rで定まるが、抵抗体各部の局所的な発熱量ΔQは、ヒータパターンのかすれなどによって細くなった部分の局所的な抵抗値をΔR(x)は他の部分の局所的抵抗値ΔR(x’)よりも大きいため、細くなった部分の局所的な発熱量ΔQ=I2ΔR(x)は、他の部分の局所的な発熱量ΔQ’=I2ΔR(x’)よりも大きいことを利用して他の部分への影響を少なくしつつ細線部分を焼き切って潜在不良品を顕在化させるという原理に基づく。
図3は、第1の方法において、センサ素子101の実使用時の電圧よりも高いピーク値を持つパルス電圧を印加したときのヒータ72の発熱量の時間変化を示す概念図である。L1はヒータパターンが良好に形成されてなるセンサ素子101のヒータ72の局所的な発熱量の時間変化を示す。また、L2はヒータパターンに細い箇所がある潜在不良品としてのセンサ素子101におけるヒータ72の該細い箇所の局所的な発熱量の時間変化を示す。
L2で示す発熱量の変化は、L1の発熱量の変化と比べて、電圧を印加してから早い時間に非常に大きな発熱量となる。これは上述したように、ヒータパターンの細くなった箇所の局所的な抵抗値ΔR(x)は、正常なヒータパターンの局所的な抵抗値ΔR(x’)より大きいことに起因する。L2で示す発熱量の変化のピーク付近(正常なヒータパターンの局所的な発熱量の最大値より大きな値を取る領域)での大きな発熱を利用して、ヒータパターンの細くなっている箇所を焼き切ることとなる。
第2の方法については、ヒータ72を構成する抵抗体の全抵抗値をRとし、抵抗体各部の局所的な抵抗値をΔR(x)とすると、低温状況では抵抗値Rが小さいために印加電圧Vによる電流I=V/Rは、ヒータ72が高温となった後の大きな抵抗値R’での電流I=V/R’と比較して大きくなるため、早めに印加電圧Vを目標値(定常値)まで立ち上げることにより、ヒータ72が高温になる以前の期間に大電流を流す(したがって高い熱量を発生させる)ことができ、それによって実使用時よりも大きな熱応力を生じさせ、クラックの発生に関する潜在不良品を顕在化させることを原理とする。
図4は、センサ素子101の実使用時および第2の方法において、ヒータ72に印加する電圧の時間変化を示す概念図である。L3はセンサ素子101の実使用時にヒータ72に印加する電圧を表している。また、L4は第2の方法においてヒータ72に印加する電圧を示している。L4の示す電圧変化においては、L3に示す電圧変化より早く目標とする定常値に達する。すなわち、第2の方法においては、実使用時と比較して、ヒータ72が低温時に、つまり、ヒータ72の抵抗値が低いときに、大きな電圧が印加されることとなる。
また、図5は、センサ素子101の実使用時および第2の方法において、ヒータ72に流れる電流の時間変化を示す概念図である。L5は上記L3のような時間変化をする電圧をヒータ72に印加した際の電流の変化を示す。また、L6はL4のような時間変化をする電圧をヒータ72に印加した際の電流の変化を示す。上述したように、ヒータ72が低温時(すなわち、ヒータの抵抗値が低いとき)に、ヒータ72にはより大きな電圧が印加されるので、結果として、実使用時の電流変化を示すL5よりも大きな電流L6が流れることとなる。
さらに、図6は、センサ素子101の実使用時および第2の方法において、ヒータ72にL3あるいはL4の電圧を印加するときの(L5あるいはL6の電流が流れるときの)、ヒータ72の発熱量の時間変化を示す概念図である。発熱量は、電圧と電流に比例するため、L3とL5との積でL7が、また、L4とL6との積でL8が表されることとなる。
L8において、L7の示す発熱量の最大値より大きな発熱量を示す領域では、実使用時にセンサ素子101にかかるよりも大きな熱応力が生じることとなる。この熱応力を利用して、微小なクラックを有する潜在不良品を顕在化させることができる。
以下に説明する「ヒータパターン検査」は上記第1の方法に対応し、「クラック検査」は第2の方法に対応する。
<ヒータパターン検査装置>
次に、ヒータパターン検査装置200について説明する。
ヒータパターン検査装置200は、センサ素子101のヒータ72に、実使用時に印加する電圧より大きい所定の電圧を印加し、ヒータパターンにかすれや細くなっている部分を熱応力により断線させることによって、つまり、焼き切ることによって、製造時には正常に動作するものの、センサ素子本来の耐久性と比較して、著しく耐久性が劣る潜在不良品としてのセンサ素子101を検出するための検査を行う装置である。
図7は、ヒータパターン検査装置200の構成を概略的に示す模式図である。ヒータパターン検査装置200は、抵抗値測定器201と、直流電源202と、ヒータパターン検査装置における処理の制御および実行をする制御部203と、抵抗値測定器201とセンサ素子101との接続を切り替えるスイッチSW1と、直流電源202とセンサ素子101との接続を切り替えるスイッチSW2とを備えている。
また、図7においては、センサ素子101を、図1および図2とは図面視で上下方向を逆に、つまり、第1基板層1を図面視で上側に図示している。ヒータパターン検査装置200は、センサ素子101の第1ヒータ電極71aおよび第2ヒータ電極71bを通じてヒータ72と接続されている。接続に際しては、センサ素子101を治具等(図示省略、例えば、後述するセンサ素子治具301を用いる態様であってもよい)によりヒータパターン検査装置200に固定したうえで接続することが望ましい。
抵抗値測定器201は、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとに、スイッチSW1を介して接続されている。ヒータパターン検査装置200においては、スイッチSW1を閉じ、かつ、スイッチSW2を開くことで、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとの間の抵抗値、つまり、ヒータ72の抵抗値を、抵抗値測定器201によって測定することができるようになっている。抵抗値測定器201には、例えば、デジタルマルチメータなどが用いられる。
直流電源202は、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとに、スイッチSW2を介して接続されている。ヒータパターン検査装置200においては、スイッチSW2を閉じ、かつ、スイッチSW1を開くことで、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとの間に、所定の電圧を直流電源202によって印加することができるようになっている。
直流電源202にあたっては、印加する電圧が、ガスセンサ100の実使用時に印加するよりも大きい電圧であって、かつ、良好に形成されているヒータパターン(良品とされるセンサ素子のヒータパターン)を焼き切ることがないように調整される。また、ヒータパターンへの影響を小さくする等の目的のため、電圧の印加はごく短い時間のみ行われる。したがって、印加する電圧はパルス電圧の形をとる。
このような、かすれ等で細くなっているヒータパターンの箇所を断線するために印加する電圧の好適な条件は、電圧の大きさが10V以上50V以下であり、該電圧を印加する時間が1ms以上100ms以下である。さらに、24Vの電圧を10ms間印加することがより望ましい。
図8は、ヒータパターン検査においてヒータ72に印加される電圧の時間変化の一例を示す図である。上述したように、スイッチSW1が閉じられ、かつ、スイッチSW2が開かれた状態で、直流電源202によりヒータ72に印加される電圧の様子を示している。
図8において、0msから10msの間は直流電源202によってヒータ72への電圧は印加されていない状態を表している。すなわち、スイッチSW2が開いている状態を示している。その後の10msの時点でスイッチSW2が閉じられ、ヒータ72に(すなわち、第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとの間に)約24Vの電圧が印加される。この電圧値は、実使用時の印加電圧である5V〜6V程度よりも大きな値である。該電圧が20msの時点まで印加された後、スイッチSW2が開かれ、再び直流電源202による電圧は印加されていない状態となる。
このように、図8に示すような電圧を印加することによって、ヒータ72では、図3に示すような発熱が得られることとなる。
また、電圧を印加する時間の制御、すなわち、電圧印加の開始時および終了時のスイッチSW2の開閉の制御は制御部203により行われる。図7に戻って、制御部203は、ヒータパターン検査装置200における、種々の処理の制御および実行をする役割を担っており、コンピュータによりプログラムを実行することによって実現されるのがその好適な一例である。制御部203は、スイッチSW1およびSW2の開閉や、直流電源202により回路に印加する電圧値(ピーク電圧)や電圧を印加する時間(パルス時間幅)の制御を行う。
さらに、制御部203にあたっては、抵抗値測定器201によって測定された抵抗値とあらかじめ設定された値とを比較し、測定された抵抗値が所定の範囲内のものであるかの判定が行われる。
直流電源202による電圧の印加がなされていないセンサ素子101においては、すなわち、ヒータパターンにかすれ等により細くなっている部分を焼き切る処理を行っていないセンサ素子101においては、抵抗値測定器201により測定された値が非常に大きい場合、ヒータ72を形成するパターンに非常に細くなっている箇所があるか、あるいは、断線している箇所があるか、あるいは、パターンに細い箇所が長くあるものとし、不良のあるセンサ素子101であると判定する。
また、直流電源202による電圧の印加がなされたセンサ素子101においては、抵抗値測定器201にて測定した抵抗値が非常に大きな場合は、ヒータ72を形成するパターンに非常に細くなっている箇所があるか、あるいは、断線している箇所があるか、あるいは、パターンに細い箇所が長くあるものに加えて、ヒータ72を形成してなる印刷パターンにかすれ等により細くなっている部分を焼き切ったセンサ素子101についても検出することができる。
<クラック検査装置>
次にクラック検査装置300について説明する。
センサ素子101用いて製造されたガスセンサ100においては、実使用時に、ヒータ部70の機能によりセンサ素子101が加熱されることとなる。クラック検査装置300において、ヒータ部70によるセンサ素子101の加熱の温度上昇の時間変化率(昇温速度)を実使用時よりも大きくすることで、センサ素子表面および内部に生じている微小なクラックを、熱応力により大きくすることができるようになっている。これにより、クラック検査装置300は、該装置による検査時点ではセンサ素子101の機能に影響しない程度のクラックではあるが、実使用時に、センサ素子本来の耐久性と比較して著しく耐久性が劣ってしまうようなセンサ素子を生ずる原因と想定されるクラックを、素子の特性として検出できる程度に大きくし、特性を測定することで不良となる素子を検出するための検査を行う装置である。
図9は、クラック検査装置300の構成を概略的に示す模式図である。クラック検査装置300は、センサ素子101とクラック検査装置300とを接続し固定するセンサ素子治具301と、ヒータ制御用回路302と、特性測定用回路303とを備えている。
センサ素子治具301は、センサ素子101とクラック検査装置300とを接続し固定する役割を担う。具体的には、センサ素子治具301は、センサ素子101の第1ヒータ電極71aおよび第2ヒータ電極71bと接触する態様にて接続されている。さらに、図示は省略しているが、センサ素子101の他の電極(内側ポンプ電極22、外側ポンプ電極23、基準電極42、測定電極44、補助ポンプ電極51)とも接続されている。すなわち、センサ素子101の各電極とクラック検査装置300の特性測定用回路303およびヒータ制御用回路302とは、センサ素子治具301を通じて接続されていることとなる。
ヒータ制御用回路302は、所定の時間変化をする電圧をヒータ72に印加できるように構成されてなる。ヒータ制御用回路302は、センサ素子治具301を介してセンサ素子101の第1ヒータ電極71aと第2ヒータ電極71bとに接続されている。ヒータ制御用回路302は、その機能を実現するために、主として、可変電源302aと、可変電源302aにより印加する電圧の時間変化を制御する電圧制御部302bとを備えている。
ところで、実使用時のセンサ素子101においては、ヒータ部70の機能により、固体電解質が活性化する温度にまで加熱されることとなる。ヒータ72の抵抗値は、温度におよそ比例して増加するため、一定電圧を印加してヒータ72を発熱するのではヒータ72が低温時に発生する熱量が大きくなってしまうこととなる。ヒータ72が低温時すなわちセンサ素子101が低温時に、上記のような急な加熱を行うとセンサ素子101内にクラック等が生じて不良となってしまうことがある。このようなクラックの発生を防ぐため、ヒータ72およびセンサ素子101が低温時は、ヒータ72の温度上昇がゆっくりなるように電圧が調整されることとなる。例えば、ヒータ72に印加する電圧の時間変化(以下、電圧プロファイルとも称する)を制御することで実現される。
本実施の形態に係るヒータ制御用回路302では、このような温度調整を、電圧制御部302bが可変電源302aによりヒータ72に印加する電圧の時間変化を制御することによって実現されている。
電圧制御部302bによる可変電源302aの電圧の制御は、あらかじめ電圧印加開始からの時間に対応した電圧値を決定しておき、指定された時間ごとに可変電源302aの電圧を調整することにより行っている。また、電圧制御部302bによる電圧の制御は上述の態様に限られず、ヒータ72の抵抗値やセンサ素子101の温度を測定して、該測定値があらかじめ設定した値を満たすように可変電源302aにより印加する電圧を調整する態様であっても構わない。
また、係るクラック検査にあたっては、実使用時の電圧プロファイルによるヒータ72の温度上昇(あるいは、センサ素子101の温度上昇)よりも昇温の速度が大きくなるように調整されている。また、このような昇温速度は、微小なクラック等を生じていないセンサ素子101にまで新たに微小なクラックが生じてしまわない程度に調整されている。
温度上昇の好適な条件は、ヒータ72の抵抗値が2Ω以上10Ω以下の範囲内で、60秒以上120秒以下の間に増加するようにヒータ72に電圧が印加されることである。さらに、1.5Ωから6.2Ωへの増加を85秒間で行うことがより望ましい。なお、実使用時においては、これらの値は150秒程度である。
このような電圧を印加することによって、センサ素子101表面および内部に生じている微小なクラックを熱応力により大きくして顕在化させ、センサの特性として測定できる程度のものとすることが可能となっている。
図10は、本実施の形態に係るクラック検査における、温度上昇によるヒータ72の抵抗値の時間変化の一例を示す図である。図10においては、各時間ごとにあらかじめ設定した電圧を印加したときのヒータ72の抵抗値の変化を示している。0sの時点から可変電源302aによる電圧の印加を開始しており、電圧印加を開始した時のヒータ72の抵抗値aは1.6Ωである。その後80sまで、所定の電圧を印加しつつヒータ72の抵抗値、および、抵抗値に比例するヒータ72の温度は上昇していく。さらに、80sから120sの間は6.2Ωの抵抗値bを保つようにヒータ72には電圧が印加される。
ヒータ72においては、図10に示す抵抗値の変化によって、図6で示すような発熱が得られる。
図9に戻って、特性測定用回路303は、センサ素子101の特性の測定を行うことができるように構成されてなる。特性の測定はセンサ素子101の感度を測定することにより行われる。係るクラック検査装置300において行われるセンサ素子101の特性測定は、種々の方法で行うことができる。また、複数の特性測定の結果を組み合わせて素子の良不良を判定することが望ましい。以下に、特性測定の一例について説明する。
NOx濃度が既知であるガス実際にセンサ素子101を用いて測定することで行われる。例えば、N2ベースに、O2が3%、H2Oが3%と、NOx濃度が300ppm、500ppm、1000ppm、1500ppm、2000ppmの混合気を用いる。具体的には、所定の条件下で、各NOx濃度の混合気中にセンサ素子101を配し、測定用ポンプセル41の動作によって流れるポンプ電流Ip2を電流計47により検出する。そして、各NOx濃度に対し測定されたIp2が所定の程度の線形性を有していること、また、Ip2の値が正常に機能するセンサ素子101と比較して大きく異なっていないことによって良好なセンサ素子であることを判定している。
また、素子特性は、Ip2のNOx濃度依存性によって判定する態様に限られたものではなく、NOおよびO2が0ppmのときのIp2の値、抵抗値の測定、Ip1の値のO2濃度と直線性や、ならびにO2濃度のIp2への依存性などを測定し、これらの値が所定の範囲内にあるかを判定するような態様であっても構わない。
係るクラック検査装置300においては、センサ素子表面および内部に生じている微小なクラックを、熱応力により大きくすることによって、センサの特性として測定できる程度のものとすることで、製造時には正常に動作するものの、センサ素子本来の耐久性と比較して、著しく耐久性が劣る潜在不良品としてのセンサ素子101を検出することができるようになっている。
<ガスセンサの製造の流れの概略>
図11は、ガスセンサ100の製造の流れの概略を示す図である。まず、センサ素子101が製造される(ステップS1)。センサ素子101は、各固体電解質層に対応するセラミックスグリーンシートに所定の加工およびパターン印刷などを行った後に、それらを積層して積層体を形成し、さらに積層体を所定の素子単位に切り分けたものを焼成することによって製造される。
センサ素子101の製造において、素子の焼成が行われる工程は、高温下で行われることや素子の収縮が伴うことから、センサ素子101におけるヒータパターンのかすれや、センサ素子101表面および内部のクラック等の不良が、他の工程と比べて発生するおそれがある。
続いて、ステップS1にて製造されたセンサ素子101に対して、ヒータパターンが良好であるかどうかがヒータパターン検査装置200によって検査され、不良と判断されるセンサ素子101の検出が行われる(ステップS2)。
続いて、センサ素子101表面および内部にクラック等がないかどうかがクラック検査装置300によって検査され、不良と判断されるセンサ素子101の検出が行われる(ステップS3)。
ステップS2およびステップS3の検査にて良好と判断されたセンサ素子101を用いて、ガスセンサ100が製造される(ステップS4)。以上で、ガスセンサ100の製造が終了する。以下に、ステップS2で行われるヒータパターン検査およびステップS3で行われるクラック検査についてより具体的に説明する。
<ヒータパターン検査の流れ>
図12は、ステップS2で行われるヒータパターン検査の流れを示す図である。ヒータパターン検査を実施するにあたっては、まず、ヒータパターン検査装置200とセンサ素子101のヒータ電極とを接続される(ステップS21)。すなわち、図7で示したように、ヒータパターン検査装置200とセンサ素子101とが第1ヒータ電極71aおよび第2ヒータ電極71bにて接続される。
センサ素子101とヒータパターン検査装置200とが接続された後、まず、センサ素子101のヒータ72の抵抗値が測定される(ステップS22)。ヒータ72の抵抗値の測定は、抵抗値測定器201により行われる。この際、スイッチSW1は閉じられ、かつスイッチSW2は開かれた状態となるように制御部203の働きによって制御される。
続いて、ステップS22にて測定されたヒータ72の抵抗値が所定の範囲の値であるかどうかの判定が制御部203にて行われる(ステップS23)。ステップS23においては、主に、所定の範囲の抵抗値を越える非常に大きな抵抗値を示すセンサ素子101の検出することで、ヒータパターンが断線していたり、非常に細くなっている箇所があるセンサ素子101を見つけ出す。また、さらに、抵抗値が非常に小さく、ヒータとしての効果を発揮できないものについても、不良のセンサ素子101であるとして検出を行う。
所定の範囲外の抵抗値を示すセンサ素子101は、不良であると判定し検査を終了する。
続いて、ステップS23にて抵抗値が所定の範囲内にあると判定されたセンサ素子101について、直流電源202による電圧の印加が行われる(ステップS24)。具体的には、制御部203の制御により、スイッチSW1が開かれ、さらにスイッチSW1が閉じられることにより、ヒータ72への電圧の印加が開始される。ヒータ72に印加される電圧は、ガスセンサ100の実使用時に印加するよりも大きい電圧であって、かつ、ヒータパターンのかすれや細くなっていない箇所は焼き切ることがないように調整される。所定のごく短い時間電圧が印加された後は、スイッチSW2が開かれ、電圧の印加が終了する。本実施の形態において印加される電圧は、例えば、前述したように、図8に示すような時間変化をするものである。
ヒータパターン検査においては、直流電源202により所定の電圧を印加することにより、ヒータパターンのうち、かすれ等を原因として細くなっている箇所について、抵抗値が大きくなっていることを考慮し、これを焼き切ることができる。したがって、ステップS24の電圧印加を終えた時点で、上記のようにかすれ等を原因として細くなっている箇所については、断線している状態、あるいは、非常に細いヒータパターンとなっていることとなる。
続いて、抵抗値測定器201により、再び、ヒータ72の抵抗値が測定される(ステップS25)。ステップS25での抵抗値測定は、ステップS22での抵抗値測定と同様のものである。しかしながら、ステップS25での抵抗値測定においては、ステップS24により電圧が印加されたことによりヒータパターンに断線等が生じたセンサ素子101については、抵抗値がステップS22での測定値と比較して大きくなることとなる。
続いて、ステップS25にて測定されたヒータ72の抵抗値所定の範囲の値であるかどうかの判定が制御部203にて行われる(ステップS26)。ステップS26での処理は、ステップS23と同様のものである。しかしながら、ステップS24での処理により断線あるいはヒータパターンが非常に細くなったセンサ素子については、ステップS23において抵抗値が所定の範囲内にあったものであっても、ステップS26では所定の範囲以上の抵抗値を持つことになる。すなわち、ステップS26においては、センサ素子101の製造時には正常に動作するものの、センサ素子本来の耐久性と比較して、著しく耐久性が劣る潜在不良品を検出することができるようになっている。
ヒータ72の抵抗値が所定の範囲内にあるセンサ素子については、良好であると判定されヒータパターン検査が終了される。一方、所定の範囲外の抵抗値をもつセンサ素子101については、不良と判定され検査が終了する。以上で、ステップS2で行われるヒータパターン検査が終了する。
<クラック検査の流れ>
図13は、ステップS3で行われるクラック検査の流れを示す図である。クラック検査を実施するにあたっては、まず、センサ素子101のヒータ電極とがセンサ素子治具301を接続することにより、クラック検査装置300と接続される(ステップS31)。図9で示したように、クラック検査装置300とセンサ素子101とがセンサ素子治具301を介してヒータ制御用回路302および特性測定用回路303と接続されることとなる。センサ素子101の第2ヒータ電極71aおよび第2ヒータ電極71b、さらに、センサ素子101の各電極はセンサ素子治具301を通して、ヒータ制御用回路302および特性測定用回路303と接続される。
続いて、ヒータ制御用回路302により、ヒータ72が所定の温度変化をするようにヒータ72に電圧が印加され、センサ素子101が加熱される(ステップS32)。実使用時にセンサ素子101にヒータ部70になされるより早い昇温速度となるように加熱される。例えば、前述したように、図10に示されるような抵抗値の変化をするように電圧が印加されることとなる。
ステップS35にて所定の昇温パターンで加熱されたセンサ素子101に対し、特性測定用回路303により特性測定が行われる(ステップS33)。
ステップS34にて測定された特性が、所定の条件を満足するものであるかどうかの判定が行われる(ステップS34)。
測定された特性が条件を満足していれば良好なセンサ素子101であると判定され、クラック検査は終了する。また、これらの特性が所定の条件を満たしていないセンサ素子101については不良と判定され検査は終了する。以上で、ステップS3で行われるクラック検査が終了する。
<変形例>
ヒータパターン検査とクラック検査とを実施する順序は逆であってもよい。但し、クラック検査を先に実施した場合は、一度温度が低下した後にヒータパターン検査を実施するか、温度上昇を考慮して電圧を印加することが好ましい。また、各検査を単独で実施することも可能である。
また、ヒータパターン検査とクラック検査との両検査を一の装置にて行う態様であってもよい。この際、例えば、センサ素子治具301を介してセンサ素子101とクラック検査装置300との接続に加えて、さらに、センサ素子治具301を介してヒータ電極にヒータパターン検査装置を接続する態様であってもよい。
本実施の形態においては、単一の素子の検査を行う検査装置について説明したが、複数のセンサ素子を一度に検査する装置態様であっても構わない。この場合、クラック検査における昇温や温度降下を、一度に複数のセンサ素子に対し行うことができるので、一のセンサ素子あたりの検査時間は短縮されることとなる。
なお、ステップS33およびステップS34においてセンサ素子101の特性の測定および特性が条件を満たすかの判定が行われているが、この特性測定は、ステップS32における速度を速めた昇温の処理を行うより前においても行う態様であってもよい。
ガスセンサ100の構成を概略的に示す断面模式図である。 センサ素子101の構成を概略的に示す分解斜視図である。 実使用時よりも高いピーク値を持つパルス電圧を印加したときのヒータ72の発熱量の時間変化を示す概念図である。 実使用時および第2の方法において、ヒータ72に流れる電圧の時間変化を示す概念図である。 実使用時および第2の方法において、ヒータ72に流れる電流の時間変化を示す概念図である。 実使用時および第2の方法において、ヒータ72に電圧を印加するときのヒータ72の発熱量の時間変化を示す概念図である。 ヒータパターン検査装置200の構成を概略的に示す模式図である。 ヒータパターン検査においてヒータ72に印加される電圧の時間変化の一例を示す図である。 クラック検査装置300の構成を概略的に示す模式図である。 クラック検査における、温度上昇によるヒータ72の抵抗値の時間変化の一例を示す図である。 ガスセンサ100の製造の流れの概略を示す図である。 ヒータパターン検査の流れを示す図である。 クラック検査の流れを示す図である。
符号の説明
70 ヒータ部
71 ヒータ電極
71a 第1ヒータ電極
71b 第2ヒータ電極
72 ヒータ
73 スルーホール
74 ヒータ絶縁層
100 ガスセンサ
101 センサ素子
200 ヒータパターン検査装置
201 抵抗値測定器
202 直流電源
203 制御部
300 クラック検査装置
301 センサ素子治具
302 ヒータ制御用回路
302a 可変電源
302b 電圧制御部
303 特性測定用回路

Claims (6)

  1. 電気抵抗体で形成されたヒータによって温度調整された固体電解質を用いて被測定ガス中のNOxガス成分を検出するNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法であって、
    前記センサ素子の実使用時よりも大きな電流を前記ヒータに一時的に流して前記センサ素子に熱的過負荷を与える過負荷工程と、
    前記過負荷工程を経た前記センサ素子の状態を検査する検査工程と、
    を備え、
    前記過負荷工程が、
    前記センサ素子の実使用時よりも速い昇圧速度の電圧を前記ヒータに印加することにより、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇温速度で前記ヒータの昇温を行う昇温工程、
    を含み、
    前記検査工程が、
    前記昇温工程を経た後の前記センサ素子のNOx濃度特性が所定の条件をみたすか否かを検査する特性検査工程、
    を含むことを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
  2. 請求項1に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、
    前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記昇温速度の上限があらかじめ求められており、
    前記昇温工程においては、前記昇温速度の上限未満の電圧を過負荷を前記センサ素子に与えることを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
  3. 請求項2に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、
    前記昇温工程においては、昇温による前記ヒータの抵抗値が2Ω以上10Ω以下となる範囲内で、かつ、60秒以上120秒以下の間に最大電圧まで増加するように前記ヒータに電圧が印加されることを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
  4. 電気抵抗体で形成されたヒータによって温度調整された固体電解質を用いて被測定ガス中のNOxガス成分を検出するNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法であって、
    前記センサ素子の実使用時よりも大きな電流を前記ヒータに一時的に流して前記センサ素子に熱的過負荷を与える過負荷工程と、
    前記過負荷工程を経た前記センサ素子の状態を検査する検査工程と、
    を備え、
    前記過負荷工程が、
    前記センサ素子の実使用時に前記ヒータに印加される電圧よりも高いピーク電圧値を持ったパルス電圧を前記ヒータに印加する高電圧印加工程と、
    前記高電圧印加工程を経た前記センサ素子に対して、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇圧速度の電圧を前記ヒータに印加することにより、前記センサ素子の実使用時よりも速い昇温速度で前記ヒータの昇温を行う昇温工程と、
    を含み、
    前記検査工程が、
    前記高電圧印加工程を経た前記センサ素子の前記ヒータの抵抗値を測定し、所定の範囲内の抵抗値であるかを検査する抵抗値検査工程と、
    前記昇温工程を経た後の前記センサ素子のNOx濃度特性が所定の条件をみたすか否かを検査する特性検査工程と、
    を含み、
    前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記パルス電圧の前記ピーク電圧値とパルス時間幅とのそれぞれの上限があらかじめ求められており、
    前記高電圧印加工程においては、前記パルス電圧の前記ピーク電圧を10V以上50V以下とし、前記パルス時間幅を1ms以上100ms以下とすることによって、前記過負荷限界未満の過負荷を前記センサ素子に与える、
    ことを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
  5. 請求項4に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において、
    前記センサ素子が正常な素子である場合に、実使用時において要求される特性を検査後においても前記センサ素子が維持するための過負荷限界として、前記昇温速度の上限があらかじめ求められており、
    前記過負荷工程においては、前記昇温速度の上限未満の電圧を過負荷を前記センサ素子に与えることを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
  6. 請求項5に記載のNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法において
    前記昇温工程においては、昇温による前記ヒータの抵抗値が2Ω以上10Ω以下となる範囲内で、かつ、60秒以上120秒以下の間に最大電圧まで増加するように前記ヒータに電圧が印加されることを特徴とするNOxセンサ用のセンサ素子の検査方法。
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